ザンダー王子は愕然とした。
結婚式当日に、花嫁が姿を消してしまったのだ。
この結婚と同時にザンダー王子は立太子される予定だったというのに、このままでは王家の権威に大きな傷がついてしまう。
うろたえる重臣たちの中で、一人の女性書記官が何とか
身代わりを立てて結婚式を続行しようと提案する。
彼女はザンダー王子の幼馴染で侯爵令嬢のウィズだった。
大事な幼馴染のために、何とか結婚式を乗り切ろうとするウィズ。
そんな彼女を見ていたザンダー王子は、ある名案を思い付いて…。
一話につき一登場人物をフォーカスするので、前半は時系列がばらばらです。
11話完結予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-29 01:59:23
56291文字
会話率:46%
逃げた花嫁が投げ捨てたウェディングブーケをそっと拾い上げる。
最終更新:2020-09-29 16:20:32
3129文字
会話率:37%
A級冒険者カナハは動揺していた。
表面は冷静を保ちつつ、殺気を放つ相棒キーラや事情を知り温い視線を寄越す旧知の冒険者ハロルドには困惑を悟られているだろうが・・・。
目の前で依頼内容を説明するイケメン第三師団騎士団長は・・・カナハの『夫』であ
る。
が、彼は目の前にいる『少年冒険者』が自身の新妻である事に全く気付いていない。
こんな事で彼は行方を眩ました嫁を見付けられるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-11 00:50:55
6768文字
会話率:17%
海の向こうの珍奇な植物を集めた王立植物園の別園は、”呪いの森”と呼ばれていた。
貴重な植物を守るために、そこは高い塀に囲まれ、警備兵が巡回し、世と隔絶されていたせいで、あらぬ疑いを抱かせたからだ。
その場所で働くトムと呼ばれる青年は、人嫌い
で気難しく、彼の森と同じように人々を拒絶した。
そんな”呪いの森”に、ある夏至の日の満月の夜、ジャネットと名乗る少女がやって来る。
どこか浮世離れした彼女は、トムの頑なな心に入り込んでいく。
しかし、トムにはある秘密があり、ジャネットもまた、ある事情を抱えていた。
二人が出会うことで、互いの運命が切り開かれることになる――。
*
『婚約破棄の忘れ形見』(N3030EH)の蛇足編・第四弾ですが、本編よりもずっとファンタジー。
スコットランドに伝わるバラッド『タム・リン』をモチーフにしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-05 21:00:00
54190文字
会話率:35%
騎士のクリストファーが敗戦国の少女・リタを拾って五年。彼はリタと順調に愛をはぐくみ、遂に結婚へとこぎつけた、と思っていた。式の前夜、リタが逃げ出したことを知るまでは。
彼の想いに気づかず勘違いを繰り返す彼女と、彼女の誤解に気づかない彼のラ
ブコメ(?)です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-20 23:39:55
21009文字
会話率:27%