「キスをしたげるから、父を殺して」
女子高生のコンコさんは、中学生の生石に訴えかける。話を聞けば、父に乱暴され子供を身ごもってしまったようだ。
怒りに震えた主人公は願いを聞き入れ、二人共々人の道を外れるに至った。
逃げ出すように現
場を後にした二人は、自暴自棄になっていて。だからこそ、『裏世界へいける』という奇妙な噂話を信じてしまった。
裏世界。そこは血と呪いのはびこる、過酷な魔の巣窟であった。けれど人外の二人からすれば、よほど息のしやすい楽園でもあった。
血溜まりの上で踊るように、生き生きと——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 04:08:04
59597文字
会話率:32%
許せない!!!
暴力で人を抑えつけようとか問題を解決しようというその思考が許せない。それに会話の内容からどう考えても男尊女卑の古くさい風習がまかり通っているらしいことも許せない。そして何よりきっとこれは多分間違いなく異世界に召喚されたのだろ
う。だとしたら、今まで平和な国で平穏に暮らしていた生活のすべてをここにいるこいつらに突然奪われたのだ。考えれば考えるほどに悔しさが沸々と湧き上がり腹立たしい思いが込み上げる。
「許せない!」
「まだ逆らうか!!」
蹲っていた体をさらに蹴り上げられた。
何なの何なの何なの。私に簡単に暴力を振るうコイツが許せない。だいたい男尊女卑なんてカビくさい考えがはびこるこの国の風習が許せない。それに召喚なんて考え出したヤツが許せない。そして何より召喚なんて横暴を許しているこの世界が許せない。この世界に神様がいるのなら絶対に許せない! みんなみんな滅びればいい!! こんな世界ごと滅んでしまえばいい!!! 葵はキツく唇を噛みながら湧き上がる怒りにだんだんと我を忘れていった。
ここが誰かを召喚できる場所だというのならどうかお願いこんなくだらない国を滅ぼせる悪魔を呼んで。平和な世界で平和に過ごす人たちがもう二度と召喚されないように、こんなくだらない世界を壊してしまえる力をどうか私に与えて。
葵は昔読んだ漫画の一小節呪いの言葉を思い出し、口の中で何度も繰り返しながら一心に願った。
葵の体がさらに蹴られた瞬間に堅く噛んだ唇から一滴の血が床へと滴り落ちた。瞬間床に描かれていただろう紋章が光り始め、葵の口から滴り落ちた一滴の血がその紋章をなぞるように広がっていく。
『我を呼んだのはそなたか。望みを叶えるには生け贄を捧げよ』
「ここに居る人たち全員を生け贄にして。それで足りなければこの世界の人たちも気が済むまで好きなだけ好きにすればいいわ」
『気に入った。では好きにさせてもらおう』
薄暗闇の中、血の色に不気味に光る紋章から徐々に姿を現したのは、黒い翼を持ち山羊のような角を携えた人型の葵の持つイメージのままの悪魔だった。
「ちょっと待った!! どうかどうかこの世界を滅ぼすのだけはお許しください!」
土下座せんばかりの勢いでいまだに床に倒れ蹲る葵の目の前に現れたのは、頭には天使の輪を持ち背中には白い羽を広げている見るからにイメージ通りの天使だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 03:00:00
39216文字
会話率:56%
タイトル
《Spirit Stacker(スピリット・スタッカー)》
ジャンル
ダークファンタジー/アクション/能力バトル/復讐/記憶/魂/少年向け
作品概要
「人は死ぬと、魂と一緒に“スキル”を遺す。」
そのスキルは、魂の断片として
世界に漂い、
一部の人間だけがそれを“積み重ねる”ことができる。
彼らは《スピリット・スタッカー(Spirit Stacker)》と呼ばれている。
主人公・神崎レンは、最愛の姉が何者かに殺されたことをきっかけに、
彼女の“スキル”と“感情”を吸収し、スタッカーとして覚醒する。
だが、彼女の死は単なる事件ではなかった。
背後には、スキルを違法に取引する黒い組織《ブラック・スタッカー》の存在が——
感情、記憶、スキル、魂——
すべてを積み重ねる少年の、復讐と狂気の物語が今、始まる。
世界観キーワード
死者が遺すスキルは、「感情」と「記憶」とセットで存在する
スキルを吸収できる者は《スタッカー》と呼ばれる
吸収するスキルの数が増えるほど、精神が崩壊していく
強力なスキルほど、感情の“重さ”が強く、使うたびに心が侵食される
一部の闇組織はスキルを目的に人間を殺し、魂を売買している
主人公は禁忌の能力【インフィニティ・リンク】を所持する
→ 死者のすべてを完全同調(スキル+記憶+感情)する能力
主人公:神崎レン(かんざき・れん)
年齢:17歳/高校生
性格:静かで繊細だが、内に強い怒りと正義感を秘めている
能力:【インフィニティ・リンク】
→ 死者の魂を完全同調し、そのスキルと感情、記憶すべてを吸収
姉の死をきっかけに覚醒し、ブラック・スタッカーへの復讐を誓う
多くの魂を“スタック”するうちに、自分が誰なのかを見失い始める
想定読者・展開
『呪術廻戦』『チェンソーマン』『ダークギャザリング』などのファン層に刺さる作品
10〜30代の男性読者を中心に、バトル×心の葛藤を重視
アニメ化時には重厚なサウンドと映像演出で、“泣けるダークファンタジー”として話題に
ゲーム化・スピンオフ展開も可能な拡張性の高い世界観
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 00:12:16
17830文字
会話率:25%
監獄ダンジョン――それは罪人たちが生き残るために戦い、経験値を稼ぎ、減刑を目指す過酷な地獄。
囚人のコットンは、一年間最下層で鍛錬を重ね、ついに地下10階のボスを打ち倒し固有武器を手に入れる。
しかし、待っていたのは監獄の恐るべき真実だった
。
囚人たちが魔物と戦って得た経験値は看守たちの贅沢のために搾取され、固有武器を強化するための魔石へと変えられていたのだ。
コットンは怒りを胸に支配者たちに牙を剥く。
全てはこの監獄というダンジョンを攻略するために――。
※カクヨム様でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 21:00:00
67520文字
会話率:37%
これは、人類文明が輝きを放つ世紀。蒸気機関、魔法、そして亜人が共存する世界。
これは、開拓によって犯された罪の訴状である。
「紅莲の竜女王は先陣を切って崛起し、人類のすべてを怒りの炎で焼き尽くすだろう。」
「神秘の海の子は、巨大な波濤を
巻き起こし、人類の罪を抹消するだろう。」
「天空の神は、残された者たちを、身を隠す場所も、帰る家も失わせるだろう。」
「不死の魔女は魔法をもって、人類のために墓碑銘を彫り刻むだろう。」
フィッシャーは、世界滅亡の予言を知り、そして『亜人娘コンプリートガイド』という名の不思議な道具を手に入れた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 21:00:00
98149文字
会話率:32%
ラヴィレンス高等学園の奨学生メグミは、生活費と将来のために、イジメられながらも学園へ通っていた。
そんなある日、なぜか学園一の美少女であるサーシャ・バークレーが彼をかばい、イジメの主犯格である皇太子の怒りを買ってしまう。
皇太子が彼女を
攻撃し、もうダメだと思ったとき……教室全体がまばゆい光に包まれ……気がつくとクラスメイト共々、ダンジョンマスターである魔王に転生していた。
ダンジョンポイントの初期値が、転生前の貯金額と連動していたせいで、最初のうちこそ苦労するメグミだが、地道に力を蓄え成り上がっていく。
負ければ殺される魔王として生き、サーシャ嬢と関わる中で、メグミの価値観にも少しずつ変化があらわれ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 20:34:50
1466159文字
会話率:28%
ある日、お使い帰りのメイブは、”癒しの魔女”が住む『癒しの森』の奥で運命の出会いを果たす。倒れていたのは、平和を象徴する東の大国メルボーン王国の近衛騎士、レオンだった。彼が抱える使命とは、”曲解の魔女”によって突如もたらされたチェルシー王女
を苦しめる『魔女の呪い』を解くこと――ただそれのみ。
“癒しの魔女”ロッティと、その使い魔であるヒヨコのメイブは、彼の願いに共感し、勇敢なる冒険へと旅立つ。
魔女の使う禁忌『魔女の呪い』は、生命力を吸い取り苦しみを与え死に至らしめる強力なもの。唯一解呪することができるロッティの魔法効力を底上げ出来る『フェニックスの羽根』を求め、使い魔メイブ、”癒しの魔女”ロッティ、”霊剣の魔女”モンクリーフ、近衛騎士団長レオン、騎士フィンリーは旅に出る。
世界の南ルーチェ地方に位置する『癒しの森』を拠点に、数々の困難な試練と不思議な出会い、魔女や人々、そして仲間たちとの織りなす絆を描くこの物語は、信じる心と愛情の物語でもある。
怒り心頭の”曲解の魔女”が語った愛するペットが被った悪戯の真相、人語が話せないことで苦悩するメイブ、心に秘めた思いと使命の板挟みに葛藤するロッティ、自分の行動に対し無責任だったモンクリーフの心の成長、人間でありながらメイブの言葉が判ってしまうフィンリーの秘密とメイブへの恋、忠誠心故に焦るレオンの誠実な想い。ロッティとレオン、メイブとフィンリーの異種族間の恋愛模様や、みんなの心の成長を経て王女の解呪に挑むとき、ロッティとメイブに立ち塞がる最後の試練は!? きらめく冒険と温もりに満ちたファンタジーが、今ここに始まる。
中世欧州風の、人間と魔女が共存する世界アルスキールスキンを舞台に、小さなヒヨコの使い魔メイブと、魔女や人間たちとのほのぼの王道ハートウォーミング冒険ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 20:00:00
119392文字
会話率:50%
先生は、いつも不公平だった。
冷静な仮面をかぶりながら、理不尽な言葉を浴びせ、私の中にあった“正しさ”を一つずつ壊していった。
それでも私は、信じたかった。子どもの頃に憧れた「教師」という存在を。
だけどその日、私は決めた――あの人を壊す
と。
観察ノート、噂の種、匿名の告発。
すべては、自分の中の「怒り」と「正義」を証明するための復讐だった。
けれど、壊れていったのは先生だけではなかった。
信頼、関係、そして自分の“信じていたもの”までも。
これは、少女が一人の教師に復讐しながら、自分自身の未熟さと向き合い、
そして“愚かな大人”になっていくまでの記録。
正しさとはなにか。赦しとはなにか。
答えのない問いに、私たちは今日も立ち止まりながら、生きていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-31 19:10:00
8856文字
会話率:14%
「嘘だ…こんな…」
灰色の石壁に覆われた薄暗く肌寒い部屋の中、僕の目の前に置かれた巨大な水晶珠に映し出されるのは、人の住む街が破壊しつくされた「地球」
炎から逃げ惑う群集。襲い掛かる異形の怪物。応戦する各国の軍隊。
怪物に降り注ぐ弾幕
はにわか雨のごとくぱらぱらと弾き返され、怪物たちの怒りを増すばかり。
そして、既存の兵器では傷ひとつ付けられぬ怪物に向けられたのは諸刃の剣。
怪物が占拠した街に落とされた光の玉がすべてを焼き尽くすところで映像が途切れる。
「預言書」が見せた数年後の未来。僕は自分の産まれた世界を犠牲にして異世界(ここ)を救ったという。
僕は叫んだ。
「こんな結末は望んでいない!」
光を発しなくなった水晶球のそばに佇んでいた小さな人影が動く。
「落ち着け小僧!あれはわしが最初からヒントをすべて教え、必要な物を渡したら何故かああなってしまったという「もしもの世界」の話じゃ」
真っ黒なゴスロリ服に身を包んだ少女がそう答えた…。右目を光らせて。
「だから、ヒントは与えないことにしたのじゃ。小僧、すまぬ…」
ドスンと鈍い音と同時に頭に強い衝撃を感じ、僕の意識は遠のいていく。
「記憶を消させてもらうぞ」
---
週末の昼下がり、ファストフード店からの帰りに運転していた車ごと異世界へと呼び出された僕。
目の前に広がるのは灰色の石畳、そして見たことも無い巨大な西洋風の城。人影の無い王宮の中庭でハンバーガーを食べようと包みを開いていたとき、突然目の前に現れた女の子。
彼女は自分を「糧」として食べてほしいと言い出した。
そして自分の命と引き換えにこの世界を救ってと懇願する。
謎の「預言書」が絶対的な力を持つ王国で、魔導具もろくに使えないおよそ勇者らしからぬ主人公がいろんな女の子に振り回されながら、最悪の結果にならない道をノーヒントで探しつつ、異世界を満喫します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 19:00:00
4815145文字
会話率:34%
ぽしょなれの何気ない日々。嘘と偽りで成り立っている現代を愚痴る日々を過ごしながら、異世界物の小説を書いていた。それを何処で見たのか異世界の神が本気にして怒り、なんと、ぽしょなれは異常なステータスを与えられて異世界に転生させられてしまったのだ
。見かねた女神様が慌てて加護を与えてくれたおかげでなんとか生延びる事が出来た。
次の駅(ぽしょなれ)は異世界だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:13:58
766720文字
会話率:47%
異世界あるある全無視勇者、爆誕。
気の遠くなるような長い旅路の末、ついに辿り着いた最終ステージ魔王城。
しかし、ポンコツおふざけ勇者ヨシハルはラスボス戦にあるまじきシュールな行動を繰り返して魔王の怒りを買い、ベタの呪い……『ベタノロ』を
掛けられ物語の始まりまで強制タイムスリップさせられてしまう!
少しでもベタな展開を引き起こすとすぐさま耐え難い苦痛が襲いかかるという、厄介かつ面倒かつ意味不明な縛り付きで、ヨシハルの冒険(二周目)がスタートする!
ベタからかけ離れたトリッキー極まりない方法で異世界を再攻略し、呪いの発動者である魔王を正々堂々ぶっ倒して、目指すは完全トゥルーエンド!
ギャグ満載ラブコメ満載、カオスでシュールな痛快ハチャメチャストーリー、堂々開幕!
※サブタイトルの横に☆がついている話は挿し絵つきです!
たくさんのイラスト、ありがとうございます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:07:42
251848文字
会話率:46%
事故に遭いそうな子どもを助けた。しかし、その代償として右足に大きなハンデを抱えてしまいました。
白村詩季(はくむらしき)は、お付き合いしていた彼女と喧嘩して落ち込んで歩いていた所、幼稚園の年長位の女の子が道路の真ん中でおろおろしている
所を発見する。
危ない
目が覚めると病室に居た。
助けた子どもの家族は、同じ学校に通う西原陽葵(にしはらひまり)さんの妹さんだった。
入院中の僕には、これでもかと災難が降り注いだ。
・付き合っていた彼女から一方的に別れを告げられる
・幼馴染達からは嘘吐き呼ばわりされる
・家族は、お見舞いに来ない
そんな中、お見舞いに来てくれる陽葵さんとの交流は、僕にとって貴重な交流だった。
陽葵さんと出会ってから僕の交流関係がガラリと変わり、新たな世界が目に入るようになり楽しい時間を過ごすようになるが、災難を降り注いできた人物達への【怒り】も覚えてしまった。
高等部に進学を機に、新たな世界に足を踏み入れる僕と陽葵さんと周りの人の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:01:36
609153文字
会話率:47%
こんにちは紫兎★です。
今回は新作の「帰還者達の物語」に繋がる処女作品「アストレアの第三部」を改めて一作品とさせて頂きました。
アストレアより転生させられたマミアが死亡し転生した後を追いかけて、家族全員がバラバラにアストレアに転生します。そ
の際に既に追放されていた三神に憑依されたり、精霊王に融合されたり、異世界に追放されていた神の祝福を受けたりしながら、彼らはどんどん進化を続けます。そんな家族が再び出会い、旧世界の神々達と協力しながら新しい世界を開拓していく物語です。
そんな彼らの活躍を快く思っていない存在がアースの創造神の伴侶であるヘラです。彼女は自分の思うように進まない原因となった転生者達への怒りを彼らの出身地へと向け、それが神々の流刑地であった地球ヘの報復に繋がります。
こんなにもスケールの大きな物語になるとは思ってもいなかったので、かなりストーリーが破綻している所があり、今回は原作にかなり加筆を加えました。楽しんで頂けると幸いです。
瑠夏と彩芽の物語もいつか改稿したいと思っています。
作品継続の励みになりますので、お気に召しましたら、ぜひともブックマークや評価をよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:00:00
129976文字
会話率:49%
ある日、ごく普通の青年は異世界転移をした。
右も左も分からない青年の元に、いきなり訪れる生死を賭けた戦い。
死に物狂いでそれらを乗り越えた先で、青年は自身に「恩寵」と呼ばれる力が宿っていることを知る。
その力は扱いづらいが圧倒的な力を誇り
、青年は様々な難敵や強敵を打ち砕いていく。
しかし、そんな青年の力でも如何しようもないことは存在する。
絶望の淵に立たされた青年は、異世界でどのように生きていくのか。どのような人生を選択するのか。
これは英雄譚ではない。
一人の男が人生を生き抜いていくだけの話だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 17:10:00
62800文字
会話率:56%
ロザリー・エシャンジェ 二十二歳。
シヤン王国の第三王女。
父である国王から、『社会勉強』だと隣国のミア王国で行われる舞踏会に送り出された。
そこでロザリーのダンスの相手をしてくれたのは、ミア王国の第二王子であるジュールだった。多くの令嬢た
ちの目を釘付けにさせるその容姿と立ち居振る舞い。
そんなクールなイケメンのジュールにダンスをリードされるも、ジュールは鉄仮面のような無表情な顔をして事務的にロザリーを扱う。
内心怒りが湧いてきたロザリーは、早々に自国に帰ろうと舞踏会会場から出てすぐそばの大階段を降りようと一歩踏み出すが、ドレスの裾を踏んでしまい大階段から落ちそうになる。
その瞬間、一人の男性がロザリーを助けようと手を伸ばすが間に合わず、ロザリーと男性は大階段を転がるように落ちてしまう……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 16:06:20
5892文字
会話率:24%
「今回は運が悪かったと思って諦めて。可愛そうだけど来世で頑張って」
一方的にそう告げられた男は、訳も分からないまま異世界に堕とされた。
デミトリという名の青年に転生していた男は、十七歳を迎えて間もなくとあるきっかけで前世の記憶を取り戻
す。記憶を取り戻す前から何度も死にかけ、心が折れそうになっていたが……
「なんでこんな目に合わなきゃいけないんだ?」
あまりの理不尽に、気づけば怒りが諦念を凌駕していた。
抗う事を決意した男の、呪いまみれの数奇な冒険が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:10:00
398737文字
会話率:51%
書籍版:1~6巻発売中。
コミックス:1~2巻発売中・WEBにてコミカライズ連載中!
舞台版DVD1月29日に発売。
「なぜ、こんなことに……?」
大国ティアムーン帝国の皇女、ミーア・ルーナ・ティアムーンは断頭台(ギロチン)の上でつぶや
く。
彼女を取り囲む観衆の顔には、例外なく怒りの色があった。
重税に耐えかねた民衆の革命、その手にかかって、ミーアは断頭台で処刑されてしまう。
けれど次に目が覚めた時、彼女はベッドの上に寝ていた。
八年も前、まだ子どもだった頃の姿で……。
一瞬、夢か? と安心しかけるミーアだったのだが、その枕元には彼女自身が綴った血染めの日記帳が転がっていた。
豪奢な皇女の部屋に、ミーアのあられもない悲鳴が響いた。
これは、やり直しの物語。
それほど悪辣ではなかったけれど、他人の痛みにも空腹にも思いを致すことができなくて……それを知った時にはすべてが手遅れだった姫殿下。過去の自分へと逆行転生した彼女は、血染めの日記帳と自らの記憶をもとに、西へ東へ奔走する。
斜陽の帝国の未来を救うため?
内戦により命を落とす多くの兵士のため?
民衆を飢饉から救うため?
否、彼女の目的はただ一つ。
「すべてはギロチンの運命を回避するために!」
TOブックスさまより書籍化決定いたしました。
※COMICOチャレンジ http://novel.comico.jp/challenge/21171/
に投稿している「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる姫の逆転ストーリー~」を、吹き出し無しの小説形式にリメイクして投稿して来ましたが、COMICOさんの方は完結。その後、書籍化に伴い削除いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:00:00
3701212文字
会話率:34%
大聖女のリーズは婚約者の王太子にどんなに邪険に扱われても、受け入れていた。というのもこの婚約は、彼女が願ってしまったあることが原因だったから。
ある日王太子は、『リーズは大聖女の力を失った』と汚名を着せて、追放を言い渡す。
するとリーズの幼
馴染で聖騎士のスヴェンが怒りを爆発させて――
(こちらの作品は、氷雨そら先生主催の「愛が重いヒーロー企画」参加作品です)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:00:00
10609文字
会話率:28%
婚約者のラウレンツ王子の誕生会に出席するため、都を訪れた公爵令嬢のヴァネッサ。彼女は病弱なので(表向き)、ほとんど領地から出たことがない。だから王宮訪問も王子に会うのも初めて。
だというのに王子から『真実愛する人がいるから』と婚約破棄
を告げられる。
『もっと早く言ってくれれば都に来なくて済んだのに!』
と、怒り心頭のヴァネッサ。実は彼女にも思う相手がいるのだ。
だけど王子は案外悪くない人のようで、とりあえず友達から始めることに。短い王宮滞在中に仲を深めるふたり。
そしてヴァネッサがいよいよ領地に帰るという日に……
(カクヨムなどでも公開しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 07:00:00
25306文字
会話率:52%
大好きだったアニメの悪役令嬢シャンタルに転生していると気付いて以来、悪役を回避しようと努力を重ねてきた。だけど、ひとつ問題があった。私がヒロインをいじめないと、国が滅んでしまうのだ。
挙げ句に聖女がシャンタルは悪役令嬢を演じるようにと告げた
そうで……。
◇◇
泣きそうな気分の私を助けてくれたのは、婚約者の兄であるテオフィルだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-01 05:15:25
19694文字
会話率:42%
これは、西遊記の沙悟浄を主役にした、彼の思い人である三蔵と出会うまでの話。
天界の将、捲簾大将(けんれんたいしょう)にはずっと昔から気にかけている人がいた。
その人は人間で、幾度となく転生を繰り返している。
ある時は漁師、ある時は僧。
その人の何度目かの転生のとき、捲簾大将は偶然その人と出会い、その人の存在を強く意識するようになった。
しかし人の世は激動。
そこは戦、天災など、常に困難が降りかかる世界。
捲簾大将がその人に会おうとしても、すでに骸になっていることがほとんどで、捲簾大将はその骸から頭蓋を取り出し首飾りのように連ねて保管していた。
いつか再び出会う時が来るようにと願いを込めて。
そんなある日、捲簾大将は西王母主催の蟠桃会にて、警備をすることになり、養子の青鸞童子(せいらんどうじ)と連れ立って蟠桃園へ。そこで、ドジを踏んで西王母の怒りを買い、鞭打ちの刑ののち地上へ堕とされてしまう。
人の世界に堕ちた捲簾大将だったが、これを好機としてずっと気にかけていた人を探すことにした。
だが傷だらけの体は思うようには動かなくて……。
人の世界に堕とされた捲簾大将は、果たして無事、白骸の持ち主と再会できるだろうか。
※BL臭はありますが、BLではありません。BL未満で
す。しかし書いていく中でBL展開になったらBLタグをつけます。
※古典文学『西遊記』をベースにしています。
※無断転載を禁止します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 11:08:12
420765文字
会話率:46%
霧雨咲哉(きりさめさくや)は探索者ギルド北関東支部に所属する探索者。しかし探索者としての実力は低く、才能も無いことから、同業者からは最低級の底辺弱者と馬鹿にされ虐げられ、高校のクラスメイトや配信者のリスナーなどの一般人からも心無い罵声を浴
びせられ、蔑まれる。
そんな理不尽だらけの優しくない人生に絶望した彼はある日、深い森で首を吊って自殺を試みる中、幻のダンジョンへ続く光の裂け目を発見。吸い込まれるように裂け目の向こうへ入った――
そしてダンジョンを制覇したことで圧倒的に強くなり、強力なスキルと称号「無敵の人」を手に入れて外への帰還に成功した。
強くなって帰還した咲哉だが、彼の化け物じみた強さに気付かない周りは、未だに咲哉を馬鹿にしてくる。
後から探索者となった同級生、弱い者虐めが大好きな先輩探索者、生配信で自分を晒し上げた国内アイドル級の美少女配信探索者とそのリスナーたち、自分に理不尽を強いる探索者ギルド所長など……。
卑屈、嫉妬、劣等感、怒り、憎しみ……様々な負の感情を呼び起こす程に強くなれる咲哉は、馬鹿にする者たちとの力関係を逆転させて十分に分からせていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 10:45:04
164440文字
会話率:44%