「かつてこの地に人は住んでおらず、龍が住んでいた」
白山中宮社に仕える巫女・有馬はそう語る。
「その龍を、先々代のご領主様が封じ、この地を人の住める地に開かれたのじゃ」
龍が封じられた池は、封印の儀を執り行った巫女の名にちなみ、“夜叉ヶ池
”と呼ばれる。
龍の祟りを恐れた村人たちは、池に近づこうとはしなかった。
だが、ひとりの女が夜ごと、夜叉ヶ池へと向かっていた。
村はずれに住む、美しい女・エツ。
彼女は子宝を願い、夜毎に池へ通い、祈りを捧げていたのだ。
やがてエツは男児を産む。
「夜叉ヶ池にお百度をして子を授かるとは……」
巫女・有馬は予言する。
「きっといつか、この村によからぬことが起こるであろう」
やがて村を、大旱魃と飢饉が襲う――
エツとその子・千太。
夜叉ヶ池の龍神、そして村人たちを巡る、数奇な因縁の物語。
※本作品は中世日本を舞台にしたフィクションです。実在の人物・団体・地名などとは一切関係ありません。
※作中には現代では不適切とされる表現や差別的と受け取られかねない言葉が含まれる場合がありますが、当時の時代背景や風俗を描写するためのものであり、差別や偏見を助長する意図は一切ありません。
※無断転用を禁止します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 13:28:05
41674文字
会話率:41%
異世界に生まれ変わったは良いものの、転生特典などはなくただの村人1になったらしい。
特技もないのでぼんやり生きてたら幼少期に突然死亡フラグが立った。原因は飢饉。村人らしい。そして前世知識も使うこと無くフラグは速攻で回収された。
また死んだと
思ったら、異世界で産まれるところへ巻き戻り、同じ村人生が繰り返される。死んらまた赤ん坊からのループだ。セーブポイントもない。
死にゲーみたくその都度対策をして、成人できるとこまではきたが、また失敗しまう。今回の人生は天寿を全うできるだろうか。出来れば平穏な終わりがいい。ついでに兄弟達のいる故郷も守りたい。
ループ人生で獲得した経験を糧に、なにも持っていない村人なりに動き回るぞ!
・・・とかやってたらいつの間にか弟の友達が俺のことを「ボス」と呼ぶ。
えー、どうしてこうなったんだっけ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 12:00:00
26835文字
会話率:18%
書籍版:1~6巻発売中。
コミックス:1~2巻発売中・WEBにてコミカライズ連載中!
舞台版DVD1月29日に発売。
「なぜ、こんなことに……?」
大国ティアムーン帝国の皇女、ミーア・ルーナ・ティアムーンは断頭台(ギロチン)の上でつぶや
く。
彼女を取り囲む観衆の顔には、例外なく怒りの色があった。
重税に耐えかねた民衆の革命、その手にかかって、ミーアは断頭台で処刑されてしまう。
けれど次に目が覚めた時、彼女はベッドの上に寝ていた。
八年も前、まだ子どもだった頃の姿で……。
一瞬、夢か? と安心しかけるミーアだったのだが、その枕元には彼女自身が綴った血染めの日記帳が転がっていた。
豪奢な皇女の部屋に、ミーアのあられもない悲鳴が響いた。
これは、やり直しの物語。
それほど悪辣ではなかったけれど、他人の痛みにも空腹にも思いを致すことができなくて……それを知った時にはすべてが手遅れだった姫殿下。過去の自分へと逆行転生した彼女は、血染めの日記帳と自らの記憶をもとに、西へ東へ奔走する。
斜陽の帝国の未来を救うため?
内戦により命を落とす多くの兵士のため?
民衆を飢饉から救うため?
否、彼女の目的はただ一つ。
「すべてはギロチンの運命を回避するために!」
TOブックスさまより書籍化決定いたしました。
※COMICOチャレンジ http://novel.comico.jp/challenge/21171/
に投稿している「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる姫の逆転ストーリー~」を、吹き出し無しの小説形式にリメイクして投稿して来ましたが、COMICOさんの方は完結。その後、書籍化に伴い削除いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 12:00:00
3869044文字
会話率:34%
現代日本のどこにでもいるサラリーマンが転生したのは江戸時代中期の旗本の八男坊だった。
「この時代のことなんて、細かいところまで知らないぞ……」
飢饉、政争、外国船の到来。これから未来に何が起こるかは教科書で学んだが、いつどこでどうやってと
いう細かいことは知らないし、それ以前に部屋住の身分ではどうすることもできない。
「とりあえずこの時代の勉強をするか」
こうして学問に励みだした少年は、その中途半端な未来の知識でもって麒麟児と呼ばれるようになり、いつの間にか歴史の表舞台に立ったり立たなかったり。
果たして日本の歴史は変わってしまうのか!?
※主人公は歴史や雑学に詳しい設定ですが、うろ覚えなところも多い上、ジャンルに偏りがあったり、知っているものも広く浅くな感じなので、江戸時代を生きるうちに「そういえば……」と思い出すような展開が多いです。またかなり都合よく有名人と知り合いになりまくりなので、本格的な時代劇は期待しないでください。
※本作はカクヨムで掲載中の同名作品の一部表現を小説家になろうのレイティングに修正したものとなります。話の大筋は変わりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 19:30:00
666698文字
会話率:51%
時は昔に遡り、桃太郎が鬼ヶ島の戦いで鬼を倒したとき、鬼である主人公の幸親の父は戦死してしまう。鬼ヶ島から逃れ何とか都にたどり着いた矢先、母が飢饉で死んでしまう。自分も飢えとの闘いに負けそうになった時、手を誰かに引っ張られ、寺に連れていかれる
。引っ張ったものはその寺の和尚であるらしく、衣住食を提供してくれた。和尚の辞書には常に「ヤサシサ」と「アヤシサ」という文字が眩しいほどに輝いており、つかみどころのない奴だ。お前はいったい何を望んでいるんだ?
ある日、自分のもとにある1人の鬼が訪ねる。「遙」以前鬼ヶ島の戦いの参謀を務めていた男だ。なぜお前がここにいる?桃太郎軍が一番危険視していた人物だぞ。亡霊か、亡霊なのか貴様は?その亡霊に反乱の兵を集めていることを聞かされ、反乱を決意したはいいものの。勝手に総大将に持ち上げられた。和尚といい遙といいなんでこんなにおかしな奴が周りに集まる?
いくら消そうが消せまい恨みここで晴らすぞ桃太郎。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 22:23:02
3150文字
会話率:48%
江戸後期、大坂を襲った大飢饉と豪商の腐敗――人々の命を救おうと、役人でありながら私財を投げ打った一人の男がいた。名は大塩平八郎。義を貫くために、権力と腐敗を焼き払う焔となった男の、哀しき叛乱の記録。善と悪の狭間で揺れる正義とは何か?民をもっ
て天と為す――その信念を胸に、彼が灯した炎は誰のためのものだったのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 12:01:54
4771文字
会話率:30%
神守村(かもりむら)ー奥多摩の廃村。この村の湖には「水分主(みくまりぬし)」と呼ばれる水神・蛟蛇(こうだ)が住み、水分主は世を潤わせる神水を降らせると言う。
飢饉や天災、騒乱は蛟蛇が怒り狂っているとされ、天災騒乱が続いた際、これ以上の災難を
避けるために、水分主に子供を捧げる人柱の儀式が行われていた。その水分主へ捧げる生贄を・御饌児と呼ばれていた。しかし、この儀式は天才避けとは別に、育てられない子供を処分する口減らしの手段でもあったと言う。
この人柱に使われていた湖を、子供を食らう湖「児喰湖」と呼ばれた。
年月は流れ現在、神守村の跡地に立つ高岡病院では児喰湖に沈んだ子供の霊が彷徨い、高岡病院やその近隣に住まう子供を道連れに攫うと言う。その児喰湖の都市伝説を追っていたジャーナリスト・稲垣聡が変死体で発見され、逃げ惑う監視カメラの映像には謎の和装の少女が写っていた。
同時期、高岡病院の医師・仁科琢馬が行方不明となり顧問弁護士の葛城耕作は私立探偵の榊原龍太郎が調査の依頼を引き受けた。調べて行くと、稲垣の部屋には児喰湖と高岡病院の関係性を書いたルポルタージュ、そして高岡病院の身辺で少年少女の行方不明事件が多発。
そして事件には、相次いで和装の少女の目撃証言があった・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 15:50:22
5126文字
会話率:41%
「地味で土臭いお前などいらん!」と、聖女にうつつを抜かした王子に婚約破棄された公爵令嬢エリアーナ。役立たずと蔑まれたスキル『有機堆肥生成』と共に、不毛の辺境へと追放される。だが、そのスキルは触れたもの全てを奇跡の土に変える神の御業だった!
大農園国家の女王となった彼女の元に、飢饉に喘ぐ元婚約者が現れるが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 18:00:00
1900文字
会話率:35%
「闇の魔術を使う悪女」と罵られ、王太子に婚約破棄された聖女レイラ。彼女の持つ「浄化」の力は、あまりに強大ゆえに恐れられ、ついには呪われた辺境の地へ追放され、「魔物」と噂されるヴァレリウス辺境伯に嫁がされることに。
絶望の中、辺境伯の居城に
辿り着いたレイラを待っていたのは、噂とは異なる孤独な美丈夫だった。レイラは彼の呪われた火傷を癒やし、荒れ果てた領地を浄化していく。その中で、辺境伯はレイラを誰よりも深く愛し、惜しみない溺愛を注ぎ始める。
一方、レイラを追放した王都は、彼女の力を失ったことで呪いに蝕まれ、病と飢饉に苦しむことに。かつてレイラを断罪した王太子と妹は、その報いを受けることになり……。
悪女と罵られた聖女が、真実の愛と居場所を見つけ、辺境の地で永遠の幸せを掴む、痛快ざまぁ&溺愛ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-02 07:00:00
2895文字
会話率:42%
異世界で種族浄化戦争勃発
魔法を中心に発展した世界・アスメディア。
過去の栄光が神話になりつつある、貧困、暴力、飢饉、疫病に悩まされる中央大陸ヨロベニアンに位置した落ち目な人族の最大国家・アーモニア帝国に突如【唯一神の信仰による帝国民の団結
】を説く伝道師が現れ、たちまちにその教えが広がり、力を増す一方、帝国軍を味方につけた伝道師が皇帝を強制的に退位をさせた後、一族諸々暗殺し、新しい皇帝になる。
新皇帝は説く【団結】の要は【神敵の蹂躙】であり、その実情は人族以外の者たちの種族浄化を意味していた。
団結、秩序、復興の名の下に異例のない組織的の熾烈な大虐殺が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 06:20:00
32182文字
会話率:60%
「パンがなければ、作ればいいじゃない――小麦から!」
とある小さな王国では、深刻な飢饉が民を襲っていた。主食であるパンの元、小麦は収穫量が激減し、貴族は倉を閉ざし、農民は痩せた土地で疲弊していく。そこへ、現代日本の高校生が突如として異世界
転移を果たす。
目覚めたのは、荒れ果てた畑と泣きじゃくる子供たちの真ん中。混乱する主人公だったが、彼が持ち合わせていたのは、日本で学んだ現代の高等教育で獲得した平凡な教養と、なぜか異世界でも通じる言語能力だった。
「土壌が酸性に偏っている? なら石灰を撒けばいい。窒素固定が不十分? マメ科植物の出番だな」
主人公は、石灰岩から作った消石灰で畑の土を改良し、輪作と緑肥を導入。クローバーや豆を使った肥料循環を築き、痩せた土地を少しずつ蘇らせていく。雨が続けば排水路を掘り、干ばつがくれば簡易な灌漑装置を設ける。種子は選抜交配で収量の高い系統を育て、貯蔵には煙と乾燥を併用してカビを防ぐ。こららの知識はすべて高校の授業で習ったレベル――だが、それはこの世界にとってはまさに“神の技術”だった。
次第に「奇跡の畑」の噂は広まり、王国の農政顧問として迎えられる悠真。だが、彼の改革は既得権益を持つ貴族や教会の反発を招き、命を狙われることになる。
「神の御業に逆らうな」「パンを生むのは祈りだ、知識ではない!」
それでも主人公は、民の飢えを前にして立ち止まらない。中世の常識と現代知識の狭間で、パンを――いや、「生きる糧」をつくる戦いが始まる。
果たして悠真は、この時代に「食べることは生きること」だと伝えられるのか。そして、自らの帰るべき世界への道は開かれるのか――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 11:53:03
1662文字
会話率:33%
〔はじめに〕
僕もこんなエッセイ出来るなら書きたくない。
だが、ここに書かれたことはほぼ現実であり、陰謀論と言って批判しても
全人類に降りかかってることです。誰ひとり逃れられない。
何か確証、納得したい方は筑波大学大学院の名誉教授
の北川高嗣氏のFBを参照されたい。
現実が書かれています。
しかし、ジョン・レノンも言ってたが、この世界を支配して動かしてる富裕層は本当に頭がどうかしてる。
筑波大学大学院の名誉教授の北川高嗣氏のFB
(小説家になろうの規約によりリンク削除)
〔あらすじ〕
ヨハネの黙示録の四騎士(支配、戦争、飢饉、疫病)の時代と言われています。
世界的には聖書の預言とかキリスト教の世界観で世界は動いています。
ヨハネの黙示録の四騎士である、支配(デジタル管理共産主義社会化)、戦争(ウクライナ、日中戦争)、飢饉(鳥インフルエンザ、養鶏場放火などで鳥、たまご不足など)、疫病(新型コロナウイルスプランデミック=計画的な人工ウイルス、ワクチン)などが「意図的計画的に」聖書の預言の現実化として起こります。
「チェンソーマン」のシナリオもヨハネの黙示録の四騎士(支配、戦争、飢饉、疫病)にちなんでますね。
新型567戦争(第3次世界大戦)→SDGs戦争(コオロギ食やLGBT法案など日本のSDGs予算は6兆円)なども仕掛けられてるようです。
筑波大学の大学院の北川高嗣名誉教授によれば、SDGsを信じてるのは日本人だけらしいw
グーグルの検索結果という確定証拠があります。世界では検索されてない。
LGBT法案(女子トイレ消滅、自分は女性だと言い張る男性が女湯入浴可能、LGBT性教育による子供の性自認が揺らぐ問題)で自民党支持者が解体されて→小説家の百田尚樹氏が日本保守党立ち上げ、増税メガネとか日本政府がヤバいのがバレてしまった。
LGBTとポリコレの影響で、ハリウッドとディズニー映画が壊滅しつつあり(思想を入れ過ぎて主人公が女性と黒人ばかりになるw)、庶民はポリコレ疲れで、日本のアニメやゴジラマイナスワンが大躍進しています。
ハワイのマウイ島でスマートシティ候補地が指向性エネルギー兵器(Direct Energy Wepon=電磁波レーザー兵器)で山火事、石川県輪島市朝市火災でもDEWらしき動画が撮影されてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 14:49:54
162806文字
会話率:3%
天明四年(一七八四)、飢饉の影響で福田村の小百姓で十一歳になったばかりの千代は、口減らしの為に冬が来る前に岡山城下にある備前屋に奉公に出される。城下では政情不安もあって「鵺がご政道を正しに現れた」という噂が広まっていて、奉行所もその取り締
まりに動き始めていた。ある夜の事、千代はその鵺を目撃するが、それは備前屋の表具職人である幸吉と彌作の兄弟であった。幸吉は幼い頃から鳥のように飛ぶ事を夢見て研究を重ねて仕掛けを工夫して夜な夜な試していたのである。この兄弟に千代は興味を示して自分も表具職人となって手伝う事を夢見る。しかし、里の母親の病もあって、借金を抱える父親は千代を女衒に売り飛ばす。表具職人の夢を絶たれ、遊女となって京の島原に旅立ってゆく千代に幸吉は千代に飛ぶ事を見せようと決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 21:57:20
17396文字
会話率:45%
アトラス王家に受け継がれるは、神託めいた「奇跡の力」――という建前。
実態は、フナムシテロによる戦勝や、ギャンブル強運での大飢饉回避など、伝説という名の茶番の歴史だった。
そんな王家に生まれ落ちた「船長」――本名不明、記憶も曖昧。
彼が持
つのは、“超絶論理分析能力”なる奇妙な才覚。
プリンの味をデータ解析し、ギャグに笑い指数をつけ、トイレットペーパーの芯問題に全力で挑む日々。
船長の「問い」は、いつもズレている。
でも、その問いが、やがて王国を、世界を、ひょっとしたら宇宙までも巻き込むなんて――誰が信じただろう?
「問いとは甘美である。だがプリンは……もっと甘美だ」
常識外れの仲間たちと共に繰り広げる、知的でアホで深い、問いの航海コメディ開幕!
異世界転生じゃない、でもなにかおかしい。
答えはまだ遠く、けれど確かに「今、問いが始まった」!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 17:10:00
40232文字
会話率:37%
婚約を破棄され、偽聖女と断じられ、辺境の村へと追放された公爵令嬢レイナ・アルディス。
だが、誰も知らなかった――彼女こそが“神に選ばれし唯一の聖女”であったことを。
王都は嘘の聖女にすがり、奇跡を失い、そして国は崩壊の道を辿る。
病が溢
れ、飢饉が襲い、民が嘆く中、王太子は土下座して懺悔を叫ぶ。
――だがその祈りは、レイナにも、聖獣にも届かなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 00:09:09
902文字
会話率:25%
私は、たぬき。
丸くて可愛い、たぬきです。
川で少年を拾いました。
哀れに思い、面倒をみてたけど、彼は元気になると人里へ戻った。
ある日、人里が飢饉だと聞き、大きくなり青年となった彼に餌を運び始める、たぬき。
おかしい
全然、太
らない。
いつまでたっても、ふくよかにならない青年に、たぬきは涙し……
やがて人となる。
赤子に生まれ変わった、たぬきは一年で大人になり――
あほの子 たぬき と青年の、まったりハートフルストーリー。
戦国時代の香りを添えて。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 07:01:32
13652文字
会話率:28%
【序 『狐と人と』】
飢饉の時代。
口減らしの為、森へと置き去りにされた少年──人(じん)はそこで老獪な化け狐の美女と出逢う。
狐の耳も、八本の尻尾も、幼く知見のない人にとっては些末な事だった。彼は"頼れる大人の女性"へ
、不安と絶望を必死に語る。
彼女は優しくそれを聞いてくれた。
そして。
「のう、人の子よ… わっちと共に来なんし」
不意に手を差し伸べられた─────
【壱 『宵照村に黒が来る』】
恐ろし森に囲われた山間の集落"宵照村"にて。
人間としての暮らしを始めた人(じん)は、振るわぬ狩りの代わりとして、村長の娘 弥生(やよい)の護衛を任される。
その頃になって村の周囲では何やら異常が起きている様子であり。
森の中、血と臓物を抜かれた異様な死骸が数多に。
不気味に着いてくる、熊をも超える大きな影が近くに。
気付けば村の中にまで、黒が迫っていて───
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 14:12:27
24156文字
会話率:25%
それはとある王国。
馬鹿王子が婚約者である聖女に婚約破棄を突き付けた。
聖女はその場にいた隣国の王太子と共に隣国へ渡るが、それを気に王国は衰退の一途を辿る。
聖女を蔑ろにした結果滅びる国として周りから後ろ指をさされる中、とある少女が国境を越
えた。
少女の名はリノア・フードル。
美食家と言いながら食ってるものは魔物とか猛毒の類というものは気にせず、彼女は飢饉にあえぐ国民を見捨てられず、魔物飯の普及を決意する。
「芋がないならお肉を食べればいいじゃない!」
ザマァ要素は少ないです。
聖女テンプレのアンチテーゼみたいな内容ですが、聖女テンプレを否定しているわけではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 17:46:28
12733文字
会話率:21%
飢饉・疫病・内紛……そして勇者。
様々な脅威に晒され続けているアーシア国。
先代君主の座を引き継いだセイドーは、定期的に実施される異世界召喚の儀を毎回楽しみにしていた。異世界からもたらされるマジックアイテムは、国の発展に欠かせない物となっ
ている。
しかし、ここ最近の収穫物と言えば、主にセイドーの娯楽目的で使用されるようなものばかり……。
そんな中、久々の召喚の儀での大成功を収めたとの報告が入る!
その召喚された物とは……。
アーシア国の脅威を、様々な趣向で解決していく、王国再建物語がここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 22:31:30
1495文字
会話率:81%
千年の歴史を誇る王国ヴァルネリア。その玉座に突如座ることとなったのは、前王の突然死によって「繰り上がり即位」した青年リオネル九世。学も経験もなく、趣味はSNSとドッキリ動画。彼の信念はただ一つ──「国も人生も、ノリでいける!」
即位式では
演説そっちのけでタマゴサンドを頬張り、開口一番「税金って、なくせばウケるんじゃない?」と放言。重臣たちが凍りつく中、リオネルは「くじ引き内閣」「募金制財政」「TikTok外交」など、国家の根幹を“ノリ”で破壊していく。
国防をゲーム感覚で扱い、教育を「バズるかどうか」で判定、芸術と称して予算を焼却し、広報活動として自撮りばかりする国王に、民衆は怒りと絶望を募らせる。だが、本人は「いいねがつけば政策は成功」と信じて疑わない。
やがて国は混乱と飢饉、暴動と戦争に見舞われるが、それすら「映画のようだ」と笑う王の姿に、誰もが悟る──この男、本物のバカであると。
国民の最後の望みはただひとつ。「この愚王が一刻も早く自分の国に飽きること」であった。
これは、一人の無能な王がノリで国を破壊し、笑いと悲鳴が交錯する中で民が立ち上がる、滑稽で哀しい風刺喜劇である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 19:36:44
1739文字
会話率:32%