許せない!!!
暴力で人を抑えつけようとか問題を解決しようというその思考が許せない。それに会話の内容からどう考えても男尊女卑の古くさい風習がまかり通っているらしいことも許せない。そして何よりきっとこれは多分間違いなく異世界に召喚されたのだろ
う。だとしたら、今まで平和な国で平穏に暮らしていた生活のすべてをここにいるこいつらに突然奪われたのだ。考えれば考えるほどに悔しさが沸々と湧き上がり腹立たしい思いが込み上げる。
「許せない!」
「まだ逆らうか!!」
蹲っていた体をさらに蹴り上げられた。
何なの何なの何なの。私に簡単に暴力を振るうコイツが許せない。だいたい男尊女卑なんてカビくさい考えがはびこるこの国の風習が許せない。それに召喚なんて考え出したヤツが許せない。そして何より召喚なんて横暴を許しているこの世界が許せない。この世界に神様がいるのなら絶対に許せない! みんなみんな滅びればいい!! こんな世界ごと滅んでしまえばいい!!! 葵はキツく唇を噛みながら湧き上がる怒りにだんだんと我を忘れていった。
ここが誰かを召喚できる場所だというのならどうかお願いこんなくだらない国を滅ぼせる悪魔を呼んで。平和な世界で平和に過ごす人たちがもう二度と召喚されないように、こんなくだらない世界を壊してしまえる力をどうか私に与えて。
葵は昔読んだ漫画の一小節呪いの言葉を思い出し、口の中で何度も繰り返しながら一心に願った。
葵の体がさらに蹴られた瞬間に堅く噛んだ唇から一滴の血が床へと滴り落ちた。瞬間床に描かれていただろう紋章が光り始め、葵の口から滴り落ちた一滴の血がその紋章をなぞるように広がっていく。
『我を呼んだのはそなたか。望みを叶えるには生け贄を捧げよ』
「ここに居る人たち全員を生け贄にして。それで足りなければこの世界の人たちも気が済むまで好きなだけ好きにすればいいわ」
『気に入った。では好きにさせてもらおう』
薄暗闇の中、血の色に不気味に光る紋章から徐々に姿を現したのは、黒い翼を持ち山羊のような角を携えた人型の葵の持つイメージのままの悪魔だった。
「ちょっと待った!! どうかどうかこの世界を滅ぼすのだけはお許しください!」
土下座せんばかりの勢いでいまだに床に倒れ蹲る葵の目の前に現れたのは、頭には天使の輪を持ち背中には白い羽を広げている見るからにイメージ通りの天使だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 15:00:00
41408文字
会話率:56%
かつて広大な領土を得、人間社会を滅ぼそうとしていた魔王がいた。
だがあと一歩のところで、彼は勇者によって封印されてしまう。
それから永き時を経て……遂に舞い戻る魔王。
しかしそこは彼の知る土地ではなく、温暖化によって海面が上昇した、海ばかり
の世界であった。
領土となり得る陸地がほとんど無い世界で、魔王は新たな覇業にとりかかることとなる。
さしあたっては歴史の勉強だ!? だがしかし、史料がない。
資料を探し、遺跡を探し、現地の文化・風習と衝突しながら、魔王は海の旅を続ける。
彼の旅路に加わるのは、臣下ではなく仲間。
新たに手にするのは、厳めしい鎧ではなく家にもなる船。
そして、彼を支える少女たち。
長き旅路の果て——その先にあるものは、はたして……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 22:09:38
1111080文字
会話率:50%
片田舎でごく平凡な高校生活を送っていたはずなのに、集落の風習に従って、人の住む世界と妖や鬼の住む世界を隔てる結界を補強する役目を背負わされることに、、、!
蝶の姿に変わる少女と大鷲に変わる青年と共に、夜な夜な結界の綻びを閉じていく、奇妙な
冒険が始まった、、、。
妖界側で起こっていた前日譚はこちら↓
https://ncode.syosetu.com/n6131hp/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 20:38:16
1008191文字
会話率:39%
ある日突然、世界は異世界とゲートで繋がることになった。
そんな折、外務省の若手である白峰晃太は異世界への派遣が命じられることとなった。
異世界の伯爵令嬢、アサ=キィリンも現地の外交官として東京に訪れる。
機械によって文明を築いた世界と、魔法
によって文明を築いた世界。
彼らは言葉も通じなければ、その文化風習もまったくの未知の世界に対し、こちらの情報や交流の意思を伝え、また同時に異世界からの情報も収集する。
それはすべて「異世界との友好的な関係を築くため」に。
【ノベプラ版】
https://novelup.plus/story/201295687
こちらは誤字脱字などの編集を考え、章が一区切り付いたところで投稿する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 13:36:42
760253文字
会話率:50%
関ヶ原の戦いで徳川家康に敗れた石田三成。
京都六条河原にて処刑された次の瞬間、彼は21世紀の日本に住む若い夫婦の子供になっていた。
しかし、三成の第二の人生は波乱の幕開けである。
「是非に及ばず」
転生して現代に生まれ出でた瞬間に、
混乱極まって信長公の決め台詞をついつい口走ってしまった三成。
結果、母親や助産師など分娩室にいた全員が悲鳴を上げ、挙句は世間すらも騒がせることとなった。
そして、そんな事件から早5年――
『石家光成』こと石田三成も無事に幼稚園児となっていた。
右を見ても左を見ても、摩訶不思議なからくり道具がひしめく現代。
それらに心ときめかせながら、また、現世における新しい家族や幼稚園で知り合った幼い友人らと親交を深めながら、光成は現代社会を必死に生きる。
しかし、戦国の世とは違う現代の風習や人間関係の軋轢も甘くはない。
現代社会における光成の平和な生活は次第に脅かされ、幼稚園の仲間も苦しい状況へと追い込まれる。
大切な仲間を助けるため、そして大切な仲間との平和な生活を守るため。
光成は戦国の世の忌むべき力と共に、闘うことを決意した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 18:43:26
688079文字
会話率:26%
昭和30年代前半。
上総のどこかの里山に茅葺屋根の古民家で暮らす娘さんがおりました。
田の神山の神である姫神様のお世話をしながら、狐の少年とともに昔ながらの道具を使ってのんびりと、ときには年中行事で季節を彩りながら穏やかな毎日を過ごしていま
す。
でも最近は毎晩村の青年医師が訪ねてきて、何やら変化がある様子。
はたして二人の恋の行方は?
ノスタルジック恋愛ファンタジーをどうぞお楽しみください!
――以下が好きな人におすすめです――
昭和、レトロ、郷愁、ノスタルジック、恋愛、人外、古民家、古道具、民具、民俗学、文化、風習、習俗、風俗、年中行事、信仰、儀式、儀礼、歳時記、村、里、山、田舎、料理
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 17:38:47
391234文字
会話率:40%
彩花の職場では、女子社員一人あたり数百円ずつ集めて、できるだけお安い義理チョコを買い、男性社員に配る風習がある。今年のチョコ当番になった彩花には、バレンタインデーに距離を縮めたい恋人がいる。なのに、こんな日に限って不運続き。しかも手作りの本
命チョコが消えた?! 彩花は果たしてチョコを恋人に渡せるのか……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 17:02:49
8781文字
会話率:40%
二月二日。
歴史オタクであり京都人でもある私は毎年恒例の四方参りを完遂した。
四方参りとは、|節分《イベント開催》の日に|湧き出る《ポップする》|鬼《レアゴブリン》を|京都市《通常マップ》内に|長方形《魔法陣》を描くように追いかけ回し、北野
天満宮の末社である|福部社《イベントマップ》に封印する参拝方法である。千年以上前からこの風習があるので、中二病の原点にして頂点である|陰陽師《ホンモノ》達が考案したと私は考えている。
京都市上京区にある北野天満宮に参拝し、無事、鬼を封印したその足で名物の餅を買った帰り道。
バス停で祇園行きの市バスを待ちつつスマートフォンでネットサーフィンをする。
【戦国時代で一番マイナーな人物の名前を出した奴が優勝wwwww】
数秒前に建てられたばかりのスレッドを発見した。
ふと手に抱えている銘菓の由来を思い出し、私は真っ先にその人物の名前を書き込んだ。
1:河内屋長五郎
2:誰www優勝
3:本当に実在したなら勝ちでいいよ
4:>>1 優勝
7:マジで誰w
9:ドマイナーの極み
10:調べたら武将ですらなかった
16:庶民の名前を挙げられた時点で誰も勝てない
スレ民の反応を愉悦に浸りながら眺めつつ、帰宅したら時代劇でも観ながら長五郎餅を食べようかと思ったところで私の前世の記憶は途絶えている。
実際の所、本当に前世であるのかは分からない。と言うのも、今、私が生きている時代が十五世紀の日本であるからだ。故に、来世の夢を見たと評した方が良いのかも知れない。
が、そんな事はどうでも良い。今、最も重要な事はただ一つ。
「天文法華の乱で家が焼けたッ!!」
=================
【参考文献】
『天文法華一揆 武装する町衆』今谷 明 著 2009/09/21 洋泉社
『近世の庶民文化』高尾 一彦 著 2006/12/15 岩波現代文庫
『京都の中世史6 戦国乱世の都』尾下成敏・馬部隆弘・谷徹也 著
2021/9/10 吉川弘文館
『歴史のなかの女性の人権』田端泰子 著 2012/12/20 公益財団法人世界人権問題研究センター
『京のわる口、ほめころし』石橋郁子 著 2004/12/24 淡交社折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 21:00:00
24419文字
会話率:14%
様々な悪いもの――厄を肩代わりさせた人形を川へと流す「流し雛」の風習が残る小さな町にて。
もう日が暮れる逢魔が時の学校、放課後の教室に一人残っていた少女が目にしたものとは?
雰囲気描写にこだわったゾクゾク系ホラー短編です。
……どうぞ、
お楽しみください。
【この作品について】
カクヨムで開催されたイベント「KAC2025 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2025~」のお題 「ひなまつり」で書かせていただきました。
※この作品は以下のサイトでも公開されています。
カクヨム: https://kakuyomu.jp/works/16818622170345534338
アルファポリス: https://www.alphapolis.co.jp/novel/869536688/439949153折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 18:12:55
1812文字
会話率:50%
※夜中に見ると、お腹が絶大に空く危険性がございます。お気を付けくださいませ。
俺は引き籠りの男子高校生、天城 翔(あまぎ しょう)。コンビニへと昼飯を買いに行った帰りに異世界転移してしまった。
異世界の森で不思議な化け物に追い掛けられ
る最中、空腹で倒れていた女剣士に遭遇する。
持っていた弁当を食べさせると、彼女は突然人が変わったように化物へと立ち向かう。多彩で不思議で、強力な技の数々を駆使していった。
どうやら、彼女は食物の特徴、調理法、風習、言い伝え、イメージに関係して様々な攻撃ができるようになるらしい。
気が付くと、俺は何故か元の世界に戻っていて。元の暮らしをしているうちに二回目の異世界転移。また女剣士に逢うこととなる。
彼女の世界で紹介されたのが、森で逢った天然女剣士レディアを次女とする食育勇者の三姉妹。
勝気な格闘家の長女、ソリア。
引き籠りのツンデレ魔法使い、アリメル。
三人は、この世界を支配する魔王を倒せる唯一の存在だったのだ。
魔王討伐を目指すため、俺は援護。三姉妹は化物を、食物が成せる奇跡の技で倒していく。
今話題、テイクアウトが炸裂! 時に涙あり笑いありの日帰りファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 15:50:52
69779文字
会話率:47%
昔々、砂漠の中に貧しい村がありました。
そこは寡婦焚死の風習がある村。
夫に先立たれたシャンディは村人達に殺されそうになってしまいます。
——逃げよう——
そう決意したシャンディは、砂漠の中を一人駆けていく。
最終更新:2025-03-18 18:02:16
5779文字
会話率:25%
911同時多発テロから××年。イタリアのおばちゃんとなった私は、ヨーロッパのイスラーム移民と共にジハードを決行していると、いつしか「イタリア半島のアルカイダ」と呼ばれるようになるという話。
ヨーロッパのムスリムの移民だけでなく、「キリスト
教徒」として扱われてるフランス語圏のアフリカの部族民なども、ムスリムと自認せずともイスラーム的な慣習を持っており、宗教は表向きはカトリックなのだが、カトリックの風習の独身制などに馴染めない人達も多い。
特にカトリックの中心がアフリカやインド、中南米などにシフトしている中、ヨーロッパのキリスト教の慣習は岐路に立たされている。
そんな彼ら彼女らと共にヨーロッパでジハードをするのだ。決してそれは自爆テロなどではない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 15:45:30
5546文字
会話率:0%
菊池良太は高校進学と父の転勤に伴い地方から東京へ移住する。両親にとっては懐かしの、良太にとっては憧れの地だった東京。期待と不安に震える良太は入学前最後の面談で、奇妙な風習について説明される。
この地域では古くから生徒を見廻る目に見えぬ生徒、
ウカガイ様なる存在があるのだという。
ふいに現れたその姿は明らかに一人の女性とで、もちろん目に見え、声も聞こえる。けれど母も教員もあたかもそこに何もいないかのように振る舞う。
良太は異様な奇習に怯えながらも、東京に馴染めるよう必死の努力を始める。
※カクヨムにも同作を転載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 22:37:42
189419文字
会話率:27%
長編を執筆途中ですが、書き出しのテスト。例えば明治時代みたいな生活。天守閣があり、貴族もいる。風習も日本的な遠未来の超変SFファンタジー。
んとね。ほかのサイトで連載している。場所は言えないけど、365日以内には『小説家へなろう』で書き始
めます、(断言しちゃったよー)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 23:09:36
1850文字
会話率:13%
ごく普通の中学2年生、久遠凌斗
成績もよく、周りの環境も恵まれている凌斗は突然父が死んでしまう
訳も分からないまま、中学の転校が決まり転校先はなんと元女子校というのだ
そこはどうやら変わった風習があるようで…
父の謎の死と10人の花嫁
を巡る恋愛ハーレムミステリー
ここに開幕折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 21:40:00
34303文字
会話率:77%
中央王国を中心に、その周りに小国が集まってできた連合王国“マドワキア”。
その小国の一つであるヴァルヴィデア王国にはある風習がある。それは、齢4歳になると内々で披露会を行うというものだ。例に漏れず、王族の3男に生まれたウィル・ヴァルヴィ
デアも今年4歳になり披露会を行う予定であった。
しかし、披露会が行われる当日に起きたことは・・・・
これはひょんなことから引きこもりになってしまった3男ウィルの成長と冒険の物語である。
誤字脱字が多く、しかも突発的に書いて投稿している物なので書いていくうちに色々と修正されて行きますが許してくださいm(__)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 06:14:05
341592文字
会話率:42%
島
アルト海の島々の住民達は、すでに絶滅した民族を含め、例外なく航海者であり、冒険家だった。
ある島民達は、交易を軸とし商業都市を興し、またある島民達は大きな船を作り、大陸へ遠征をし、また別の島民達は略奪や戦争を行った。
アルト海に浮
かぶ、100を超える島々にはそれぞれ違った規律と風習が存在しており、島々の統治を目論む者や、自らの島以外の絶滅を願う者、大陸へ戦争を仕向けようと挑む者など、各島々の向かう未来も100を超える。
当然、島によって大きさなどの環境の違いはバラバラで、大きな島の中で3つの部族が争っていたり、6つの部族が共栄している事もある。小さな島で数人規模で生きる島民達もいる。
大陸を追われた王族や、根絶やしにされたと思われていた種族、独特の進化をした動植物など、ひとつの島の誕生と振興にどれだけの物語があるのか。
そんなアルト海を周り、その地に生きる者と対話する。冒険家の夢の一つであるこの旅をエルフの青年が行う物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 07:20:00
165681文字
会話率:36%
明るく華やかな風習、ひなまつり。女の子の幸せを願い雛人形を飾る。
この季節が訪れる度、主人公はある年のひなまつりに起きた出来事を思い出してしまうのであった。
彼女の家に飾られる七段の雛人形。
男雛、女雛の間に座る不気味な子雛。
二階す
べてを雛人形の部屋としている主人公の家で、彼女が体験した出来事とは。
主人公はぽつりぽつりと語りだした──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 14:45:29
4317文字
会話率:8%
物語は、アストラル地方の静かな村ポルカで始まります。200年前、預言者によって「千の運命を紡ぎ現れし者、世界を救う光とならん」という予言が伝えられました。村人たちは、この予言を信じ、子供たちの数を数える風習を続け、ついに千人目の子供、が誕生
します。
6歳の時にもう一人の、千人目だという女の子に出会い、自分は何者なのか?疑問を持ちながら、王城にて修練を続け、18歳の時魔王討伐の旅に出ます。魔王を倒すという漠然とした目標が、数々の出会いと別れを繰り返し、次第に預言者はなぜ突然現れたのか?魔王とはなんなのか?が明らかになっていきます。
魔法と剣、魔王と勇者、神と人。王道ファンタジーをお楽しみください
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 15:00:00
29415文字
会話率:25%
この村には数千年にわたる風習がある。とある血筋に生まれた12歳になった少年は親元を離れ、全てを諦め、神として生きること。黄(おう)も神として生きている1人だった。いつものように礼拝に参加していたある日のこと。美花(めいふぁ)という少女との出
会いが、黄の運命を狂わせる。
「この運命を変えようよ!」ーー美花に導かれた黄の未来とは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 22:17:43
1074文字
会話率:20%