腐敗した王国を倒し、民を救った英雄ユリア。
彼女の剣は人々に勇気を、祈りを取り戻した。
だがユリアが去り、その剣が粉雪のように崩れ落ちたあと――
世界はなおも、天と冥の狭間で蠢いていた。
小国セルヴィアの青年アベルは、祖父母を奪われた
その日、
復讐の獄炎を手にした。
だがユリアの遺した想いと、不器用な師ユダルの教えにより、
剣を振る理由を「守るため」に変えていく。
その炎はやがて天界と地獄、六つの大陸を巻き込む大戦へと繋がり、
アベル自身も知らぬうちに、選ばれし英雄の道を歩み始める。
これは――
英雄ユリアの物語のその先、
天と冥に挑む、新たなる英雄譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 19:00:00
6821文字
会話率:34%
あらすじ
御影琴葉の葬式から三か月。高校二年の小鳥遊心春は、亡き親友の声と気配に囚われ、日常の“ほころび”に苦しんでいた。そんな彼女を見抜いた先輩・篠原蒼真は、琴葉の実家である由緒ある御影神社――そこに眠る“枢〈くるる〉”という境界のほこ
ろび――へ導く。
鍵を握るのは、神社の分家に生まれた天才巫女・桐生莉央。心春は蒼真と共に山上の社へ向かい、魂の迷子となった琴葉を還す儀式に臨む。四人の手が重なる瞬間、心春は「もう大丈夫」と告げ、琴葉は静かに現世を後にする。
友の温もりを胸に抱えたまま、心春は“現〈うつつ〉”を生き直す決意を固める――やがて再び会える日を信じて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 21:59:16
1781文字
会話率:24%
現代の田舎村、毎年20歳前後の若者を神への生贄として生き埋めにする恐ろしい風習が続く閉鎖的な集落。霊感を持つ高校生・直樹と彩音は、それぞれ兄と姉をこの風習で失い、村から逃げ出すが、狂気に満ちた村人たちの執拗な追跡に追われる。ピンチの度に現れ
る血まみれの兄姉の霊体に守られながら、二人は村の闇と向き合う。霊感を通じて感じる兄姉の愛と未練、村全体が共犯という衝撃の真相が明らかに。恐怖と絆、ほのかな恋心が交錯する中、風習を終わらせ、未来への希望を見出せるのか。フルマックスの心理的恐怖、3重のミスリード、自然に涙を誘う展開で織りなす、1.5~2万文字の民俗ホラー短編
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 09:22:03
2652文字
会話率:10%