2023年8月、稲垣好幸は瀕死の父・幹雄に病院で付き添っていた。
決して仲の良い親子ではない。
24年前、好幸が反対を押し切って円という女性と学生結婚した際、一度勘当されている。
その経緯を引きずり、幹雄が59才の時に脳溢血で倒れ、障害者に
なっても好幸は別居し続けていた。
だが一昨年、幹夫が硬膜外血腫で再入院、母・俶子にも老人性鬱の傾向が出て、好幸と円は介護中心の生活に入る。
この時、円は他にも「子供がいない」と言う悩みを抱えていた。
過酷な不妊治療に挑んだ日々が円の心を追い詰め、好幸との溝が深まって、離婚協議を進めざるを得ない状況に陥っている。
そんな最中、父を見舞った叔父の孫自慢をきっかけに、俶子は円へ不用意な一言をぶつけ、円を泣かせてしまう。
やはり離婚を急ぐしかないのか?
家族の絆を保てない己の不甲斐なさに思い悩む好幸だが……
アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 07:37:34
18183文字
会話率:32%
俺はよくわからないまま、異世界に転移する。訳も分からないまま帰る方法を探し続けたが、手掛かりが何もない状況が半年ほど続く。
だがある日、ついに俺はその手掛かりを手に入れる。「この世界の人間を皆殺しにすれば、元の世界に帰れる」という。その
手掛かりと同時に、人間を超越した能力である超法則「悪魔」を手に入れた俺は、決意する。
俺は元の世界に帰るために、この世界の人類を皆殺しにする。
子供も、老人も、カップルも、夫婦も、関係ない。
どんな人格者でも、非道な人間でも、優秀でも、無能でも、関係ない。
殺す。一人残らず、全て。どんな手段を用いてでも、殺す。
元の世界に、帰るために。
※毎日更新
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 21:08:07
116413文字
会話率:43%
冒険者を騙し、言葉巧みに老人を騙し、死後の遺産を相続する詐欺師・エリーゼ。だが今回遺産目当てで結婚した相手は、あと数百年は生きると明言するハーフエルフ。死ぬまでなんて待っていられません。ああ、私はいつまでこの偽装結婚生活を続ければいいのでし
ょう――?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-06 18:37:11
14416文字
会話率:27%
彩人と由里子の夫婦が、日常生活の中で高齢者問題や自己の健康上の問題に直面しながらも、お互いの支え合いや愛情を通じて幸せを見出していく過程を描いています。
彩人と由里子は、高齢者問題や自己の健康状態について深く考える一方で、日常生活を楽
しむことを大切にしています。彼らの関係は、彼らの異なる性格や過去の経験に基づいて築かれ、互いを尊重し支え合う絆が強調されています。
終盤では、彩人と由里子が自分たちの人生を振り返り、今後の生活について考えを巡らせます。彼らは、共に笑い、泣きながらも成長し続けることを決意し、未知の出会いや挑戦を楽しみながら人生の旅を歩んでいくことを誓います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-17 07:26:06
34184文字
会話率:40%
目的もなしに山歩きすることが好きな私の話。
とある小さな部落に入る。雑然として品物を並べただけの雑貨屋に入る。50歳くらいのもんぺ姿の女性がビールを出して接待してくれる。そして女性は急ぎの用があるからと言って出ていく。1人残された私の前に
、奥の部屋から骸骨のようにやせ細った老人がはい出てくる。
タイミングよく戻ってきた女性は老人を奥の部屋に連れ戻すと、私に世にも不思議な話をする。
それはこの部落の北側に鎮座する神社の奥が神の山になっており、その中に入るとつるつるした岩で出来た空洞がある。その中に入ると、前世のすべての記憶が蘇ってくる。
「私と老人は前世では夫婦だった」女性は語る。
そして今夜女性と老人は空洞に入ってあの世に行く。来世は完全な夫婦となって生まれ変わる。
“私”は女性と老人とともに神社の奥に鎮座する神の山にはいる。
神の山の洞穴で女性と老人が消える。あの世に旅立ったのだ。1人になった私は瞑想にふける。肉体と精神が高揚する。・・・私は神だ・・・心の中に充実した実感がわく。
そして意識を失う。気づいたときは隣町の神社に居た。
隣町まで歩く。しかし神社も神の山も、部落もすべて消えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 10:29:11
25574文字
会話率:9%
平成10年7月、尾張多賀神社の裏手にある部落の一軒家に1人の老人が無断入居する。近所の人はびっくりして追い出そうする。空き家だが無人の家ではないからだ。この家の持ち主は2年前に旅に出ると言って出ていったままだ。当時35歳。
近所の人がび
っくりしたのは、老人がこの家の持ち主で、まだ37歳だと言い張る事だ。誰がどう見ても80歳か90歳位に見える。
老人は2年前に旅先で亥世界に入り込んでこの歳になっていたと語る。
老人の入り込んだ世界は常識では理解できないものだった。
常世の国――2百人の若者たちが暮らす世界。生活水準も縄文時代。政治や文化もない。生活に必要な物は必要なだけ作る。貨幣もない。人々は歳をとらない。老人にとってはあこがれの国だった。彼もこの世界では20代の初めのように若々しい。
しかし、1ヵ月に1人子供が生まれると、20歳の後半になった若者が1人消える。その場所も部落の北側にある、巨大な鉄塔の中に吸い込まれていく。
新月の前夜、塔の中から3メートルもある鬼が出てくる。鬼は部落に入って咆哮する。1人の若者がその咆哮に応じて、鬼と共に鉄塔に入っていく。
老人(主人公、山下統一郎)は鉄塔の中に入って見守る。
鬼が若者を貪り食う。その凄惨な光景を見た時、山下は鬼を殺すことを計画する。そして火で鬼を焼き殺す。
だが鬼が殺された事で、山下は部落から追い出される。
この世界に戻って山下は見る見るうちに老人と化す。
この世界に戻っても、あの世界で夫婦となったイトから霊感で情報が送られてくる。鬼は牛頭天王で、彼は蘇ろうとしている。山下はあの世界に帰る事を許される。
老人は新月の前の晩にあの世界=常世の世界に帰る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 08:25:59
51239文字
会話率:10%
1980年代の北ヨーロッパを舞台にした老夫婦の物語。
とある暗い過去を持った二人は海辺の寂れた場所で静かな生活を送っていた。彼らはもう5年もまともに会話していないほど、その夫婦仲は冷え切っていた。
そんな中、誰も訪ねることなどないはずの家
へ突然警察が何人も訪れる。話によれば、二人の孫が何者かに攫われたとのこと。孫などいないとそれを否定する二人だが、警察はそれを覆すかのように二人が目をそらし続けてきた過去を暴き始めた。
かつて戦場で無類の強さを見せた老人が、30年の時を経て顔も知らない孫の救出という新たな戦いに身を投じ、それを通して自身の過去と向き合っていくガンアクション小説。
【この作品はアニメイト主催のブックフェア2023『相棒(バディ)とつむぐ物語』コンテストへの投稿作品です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 15:19:35
11999文字
会話率:48%
織物の町で起こった殺人事件。
隣の家に住む一人暮らしの老人を気遣っていた夫婦が老人が亡くなった後、逮捕された。それはなぜか。
ウミガメのスープだと思って読んでください。
春の推理2023参加作品。
最終更新:2023-03-26 23:03:18
2332文字
会話率:66%
怪談噺「もう半分」を復讐転生物と解釈した上で、酒屋夫婦の息子に転生した老人が復讐を果たしつつも幸福な第二の人生を送る方法を考察します。
※ 本エッセイの末尾に、黒森 冬炎様より頂きましたFAを貼らせて頂きました。
最終更新:2023-03-11 06:33:36
4072文字
会話率:14%
寒風の吹く街の広場でベンチに座り、葉を全て落とし寒々と立つ鈴懸の樹を力無く見上げながら、妻が来るのを待つ男。そこに犬を連れた風来坊の老人が現れ、男に話し掛ける。悄然とした男の様子を鈴懸の樹の姿に例えて揶揄するようなその話を、男は否定もせず
、むしろその通りだと答える。
やがて男の妻が現れて、夫婦が始めたのは別れ話だった。
全3話、クリスマス投稿です。
この作品は、ノベルアップ+およびカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-23 17:00:00
13002文字
会話率:60%
家族を守るため、己が身を差し出した主人公が長い眠りから目覚めてみると……
なんと10歳の身体を持つアンドロイドになっていた!?
全くの新しい人生を歩むことになった主人公。
そんな主人公に、とある使命が与えられました。
「人間とフューマンの
架け橋になってほしい」
『フューマン』と呼ばれるアンドロイドが人間を支える世界。
フューマンとして生まれ変わった主人公は過去の人間関係とも向き合いながら、新しい人生を前向きに生きていく決意をします。
そして10歳の身体では生活上何かと問題があろうかと、孫夫婦の家族として迎え入れられることになりました。
同時に、世界初の人間の脳を持つフューマンとして世間に認識され始めた主人公は、徐々に人気が高まっていきます。
これはそんな主人公の周りで起こる、世界を巻き込んだ大騒動のお話です。
流行りの異世界ではないけれど、機械転生? 未来転生? やりなおし?
もう何でもいいだろう。
「少年アンドロイドに子供を作る使命を与えた結果、老人虐殺に発展しそうな件」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 11:00:00
100238文字
会話率:81%
結婚して二十五年になる主人公。
妻や娘から邪魔者扱いされている。
休みの日もゆっくりできないし、小遣いも少ない。
こんなことなら結婚なんてしなきゃよかったと思う。
ある日、主人公の前に老人が現れ、結婚しなかったことにすれば、あんたの未来は開
かれると言われる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 18:46:45
11330文字
会話率:54%
大学生の僕は夏休みを利用して奈良にある叔父夫婦の家に来ていた。ある日、見知らぬ老人に呼び出されて春日大社へ行ってみると、謎の美少女とともに飛鳥時代へタイムスリップすることに……。千三百年の時を超え、地球外生命体をも巻き込みながら、歴史を守る
ため壬申の乱の渦中へ飛び込んでゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-12 20:26:21
65634文字
会話率:53%
三途の川の渡し守、エフは、渡し舟に乗ってあの世から戻ってくる老人を待っていた。現世の人々が「神」と呼んで崇める向こう岸の者の「粋な計らい」に導かれ、エフとその老人は、認知症の妻の待つ村へと向かう。
最終更新:2022-07-05 20:43:09
6040文字
会話率:53%
妻に先立たれた老人。
愛妻の遺骨を抱いて向かったのは、彼女の故郷・岩手の実家。
妻が生まれ育った家の庭には大きな桜の木があった。
そこで老人を待ち受けていたのは……。
最終更新:2022-05-16 02:33:59
3073文字
会話率:22%
優しい両親と暮らす中学生の女の子。
ある朝起きると玄関に見知らぬ靴がある。両親に聞いても心当たりはないらしい。
それから次々と起こる不審な出来事。
風呂場の磨りガラスに映る人影、深夜の廊下に感じる気配、ベッドの足元に佇む謎の老人……。
一体この家で何が起きているの?
(ヒューマンドラマ/家族)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-28 18:56:17
7941文字
会話率:42%
事故で突然に命を失い、異世界転生をした主人公のカイ。彼は何も転生特典を得る事が出来なかった。
しかし、人生を諦めずに前向きに生き抜いて、良い仲間や、心通じ合える伴侶、そして穏やかな日常を手に入れた。そして、もうすぐ、年老いて人生を終えよう
としていた時に、彼に悲劇が襲った。
仕事を任せていた息子夫婦が殺され、そのショックで最愛の妻も息絶えた。彼に残っていたのは、幼い孫娘のテレジアだけだった。
主人公カイは可愛い孫娘の為に、老体に鞭打ちながら、残り僅かな人生を必死に二人でこの世界を生き抜いていく。
カイの命が尽きる前に、孫娘テレジアを一人前の人として送り出せることはできるのか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-04 19:05:24
80699文字
会話率:48%
「おめでとうございます。奥様はご懐妊されています」
目が覚めたらいきなり知らない老人に言われた私。どうやら私、妊娠していたらしい。
「だが!彼女と子供が出来るような心当たりは一度しかないんだぞ!!」
そして、子供を作ったイケメン王太子様との
仲はあまり良くないようで――?
そこに私の元婚約者らしい隣国の王太子様とそのお妃様まで新婚旅行でやって来た!
っていうか、私ただの女子高生なんですけど、いつの間に結婚していたの?!ファーストキスすらまだなんだけど!!
っていうか、ここどこ?!
※Berry's Cafe様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 21:18:45
292477文字
会話率:34%
第3回ちよだ文学賞優秀賞受賞作品。
すれ違う夫婦。妻の足首には痣が生まれ、夫は詩作する老人・二本木さんとの交流を深めていく。
関西への旅行中、夫と妻はそれぞれ自身を見つめることに。
最終更新:2022-02-06 11:00:00
36539文字
会話率:39%
日頃感じたこと、考えたことなどを書きます。
良ければお読みください。
第1話 オシドリ夫婦は浮気夫婦
第2話 男はきれい、女は地味
第3話 子どもはかけっこ 大人は金持ち
第4話 子供は楽しい 老人は悲しい
第5話 胎児と母体の大戦争
第6話 暴走老人
第7話 人類の黄昏
第8話 エネルギーの黄昏
第9話 キリスト教文化の黄昏
第10話 女は群れのボス 支配者
第11話 昔の人類は全員、見たものを一瞬で完全に記憶していた
第12話 腸内フローラ育成の最高峰 無臭ウンチの作り方(このエッセイの最終話なので、「落ち」を書きました。)
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-01-08 20:34:10
17664文字
会話率:1%
北関東にある老舗温泉旅館、鶺鴒荘。
旅館でバイトする男女の幼馴染の二人。
そんな二人の前に人形と話をする一人の老人が宿泊客として訪れた。
人形と楽しそうに話す老人を怪訝な目で見る二人だったが、老人は40年前の妻との約束を果たすために旅館を訪
れたと言う。
老人の妻との絆、夫婦の幸せとは
※この作品はフィクションです。実在の人物 団体とは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 14:01:20
11981文字
会話率:57%
高橋老人は妻を亡くしてすっかり魂が抜けたようになっていた。
どうして、妻の居ない世界で生きねばならないのか。一人で何をしたってつまらない。そんな気持ちを抱えながら、新婚旅行の地に訪れ、思い出と向き合う物語。
最終更新:2021-07-29 10:30:18
5192文字
会話率:46%