高齢者はロボットで生活することが努力義務となった時代。
主人公の堂島光はプラスティック製品の検品のパートをしながら、どこか不条理でどこか便利でどこか淋しく、それなりに平穏な日常を送っていた。
百合×ディストピア×日常なかんじのゆるいSFで
す。
※アルファポリス、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 22:15:10
33023文字
会話率:60%
平成10年7月、尾張多賀神社の裏手にある部落の一軒家に1人の老人が無断入居する。近所の人はびっくりして追い出そうする。空き家だが無人の家ではないからだ。この家の持ち主は2年前に旅に出ると言って出ていったままだ。当時35歳。
近所の人がび
っくりしたのは、老人がこの家の持ち主で、まだ37歳だと言い張る事だ。誰がどう見ても80歳か90歳位に見える。
老人は2年前に旅先で亥世界に入り込んでこの歳になっていたと語る。
老人の入り込んだ世界は常識では理解できないものだった。
常世の国――2百人の若者たちが暮らす世界。生活水準も縄文時代。政治や文化もない。生活に必要な物は必要なだけ作る。貨幣もない。人々は歳をとらない。老人にとってはあこがれの国だった。彼もこの世界では20代の初めのように若々しい。
しかし、1ヵ月に1人子供が生まれると、20歳の後半になった若者が1人消える。その場所も部落の北側にある、巨大な鉄塔の中に吸い込まれていく。
新月の前夜、塔の中から3メートルもある鬼が出てくる。鬼は部落に入って咆哮する。1人の若者がその咆哮に応じて、鬼と共に鉄塔に入っていく。
老人(主人公、山下統一郎)は鉄塔の中に入って見守る。
鬼が若者を貪り食う。その凄惨な光景を見た時、山下は鬼を殺すことを計画する。そして火で鬼を焼き殺す。
だが鬼が殺された事で、山下は部落から追い出される。
この世界に戻って山下は見る見るうちに老人と化す。
この世界に戻っても、あの世界で夫婦となったイトから霊感で情報が送られてくる。鬼は牛頭天王で、彼は蘇ろうとしている。山下はあの世界に帰る事を許される。
老人は新月の前の晩にあの世界=常世の世界に帰る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 08:25:59
51239文字
会話率:10%
平成9年6月21日、岸田洋殺害の訃報が入る。早朝、坂本太一郎、磯部珠江、岸田幾よ、吉岡刑事らは伊勢警察署に向かう。約3か月前、岸田洋は伊勢に行くと言って消息を絶っていた。
伊勢の岸田邸で岸田洋の葬儀が行われる。数日後、今度は四日市警察署
から中村作二が保護されたとの連絡が入る。彼は磯部作太郎の嫁とめが伊勢に移った後、中村健太郎との間に生まれた。平成9年1月に殺害された磯部幸一とは義弟に当たる。
坂本太一郎、磯部珠江、吉岡刑事らは急遽四日市署に向かう。担当の刑事から、中村作二は衰弱が激しく、緊急入院させたという。2時間ばかりの事情聴取はすでに行っており、中村作二の口から驚愕すべき事実が明らかとなった。
彼は磯部幸一や岸田洋らと共に磯部家の財宝探しに奔走しており、磯部幸一死後、脅迫電話がかかったり、身の危険を感じて、四日市に身を潜め、岸田洋と秘かに行動を共にしていた。
その彼が、磯部作次郎を殺したのは、磯部幸一、その片棒を担いだのが岸田洋と主張。
四日市署にの担当官から、岸田洋が夫磯部作次郎殺害に関係していたと知らされた時、磯部珠江の衝撃は大きく、以後彼女は伊勢の生家に閉じこもり、2度と常滑に帰る事はなかった。
一方、常滑に帰った坂本は、磯部家の財宝探しに精を出す。
磯部作次郎の資料から常滑の常石神社が磯部家の財宝の在り処を解く鍵だと知る。ただし磯部作次郎に資料はここまでで、後は、坂本は手探りで財宝探しに専念する事になる。
坂本は常石神社関係の資料から、昔は常石と書いてとこなめと読んでいた事を知る。応仁の乱後、古社は、常石神社、大善院、神明社の3社に分祀されたという。その理由として戦乱で神宝が失われるのを防ぐためとあるが、それだけの理由ではないと直感する。
しかしそれを証明する資料は存在しない。何の為に分祀したのか。坂本は磯部家の財宝隠しと関係があると見たが、彼の前には大きな謎が拡がるのみだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-14 09:38:20
61057文字
会話率:11%
色々と調べていくうちに、たぶん日本初の義兄弟? を見つけたかもしれないのです。
前回「一騎討ち」の前後のお話になります。
調べものはWikipediaさんで。
最終更新:2022-04-15 20:00:00
3062文字
会話率:10%
「とこよえき、行きたい」
ある日認知症の母が言った。
母を介護する毎日を送るわたしだったが、ある日素敵な男性と出会い、新しい生活を手に入れるチャンスを掴んだ。
そのためには、母をーー。
最終更新:2020-08-19 05:13:13
4860文字
会話率:20%
「ーー花を咲かせるために」
変わらないもの、変わってゆくものをいつまでも思い浮かべられるように。
ここは神とあやかし達が住う常世の国。
自分が何のあやかしかわからないせいで、あやかしとしての能力が使えない主人公、椿が、沢山の出会い
と共に、自分を見つけていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-04 19:49:12
17899文字
会話率:33%
稲荷神、こと、私は見習い神様の環を預かって常世の国で暮らしています。
ある日、環が泣いている少年を連れてやってきました。
彼女がまだ知らない……けれど私や日本人にはもう馴染み深い、あの日。
少年が泣いているのは、明日がクリスマスだか
らでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-24 22:39:04
8341文字
会話率:36%
人は死んでしまったら、「常世の国」へいく。
そういう言い伝えが、いろんな地域にある。
そして、新たに転生するまでそこで過ごし、
たった一度……
たった一度だけ、大切だと思っている人に手紙を添えたおくりものをすることができるそうです
大切な人を亡くした人と、
大切な人を置いて逝ってしまった人の絆の物語です・
この物語は、短編集です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-09 06:00:00
759文字
会話率:84%
神話の神々と人間の間に生まれた複数の物語が交差する恋愛ファンタジー。
生きている幼馴染と死んだはずの初恋の幼馴染。二人の間で揺れ動く拓海の面映い想い、そして拓海を猫可愛がりする居候の神や使徒との日常も交えたコメディとシリアスを織り交ぜたお話
。
日本神話に登場する装束を纏い、刀剣を携えた眉目秀麗な神の眷属と出会ったことから、拓海の周辺は騒がしくなっていきます。
2018.5〜 内容に変更はありませんが、初めての作品だったので色々と間違いがあるため、誤字脱字ふくめて改稿をしていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-18 22:52:24
226270文字
会話率:46%
連載中の「常世の国のシトラス」からの短編外伝。
人でありながら転生することなく鬼と化した双子の姉妹の物語。
今では、常世の国を司る眷属神クニヌシの使いとして身も心も捧げる二人ですが、遡ること約1000年前は二人っきりで自由気ままな旅をして
おりました。美しい鬼神ユリアとウララは思うがままに男たちを魅了し惑わし、最後には心まで喰らい尽くすという平安時代のファムファタール。
これは彼女たちの日常の一コマ。旅先で立ち寄った茶屋でのエピソードを短編でご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-25 21:15:46
3070文字
会話率:46%
垂仁天皇は遠く常世の国にあるとされる非時香菓を見てみたいと仰った。それを受けて起ったのが田道間守である。
これは非時香菓──不老不死の果実・ときじくのかくのこのみと呼ばれた橘の花言葉のお話。
私主催の夕涼み重陽会2016参加作品にして、拙作
「MEMENTO MORI」のスピンオフ作品。もう一人の[ユウト]くんが主人公です。……あれ、デジャヴ?
テーマは「追憶」
夕涼み重陽会2016、詳細はコチラ↓↓
http://mypagek.syosetu.com/mypageblog/view/userid/541354/blogkey/1501148/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-18 09:00:00
2922文字
会話率:39%
狂骨という妖怪を知っていますか?
井戸から現れ、凄まじい怨みを持っていること以外、具体的なことは語られていない、謎の多い妖怪です。
この御話の主人公は、その狂骨という妖怪に転生してしまった、自称・日本の平成時代における元中学生の御話
。異世界転生交流もの。
世界の名は《六幻》
五つの主要異界層とひとつの理が支配する幻想の世界。
地球儀の様に世界は丸く、多重世界層群で成り立っている。
各異界層に繋がる中央軸を貫き走るのは、妖怪列車、冥道エクスプレスのみ!
この世界群には時たま、『堕チビト』と呼ばれる異世界からの来訪者が堕ちてくる。
現実における我らが住まう『常世の国』でヒトリの妖怪が生まれた。
種族名を狂骨。自ら名付けた名を『骸(ムクロ)』。
彼は《六幻》に無自覚のまま、妖怪の堕チビトとして来訪する。
妖怪列車エクスプレスに導かれた狂骨骸は、妖怪たちが住む異界層《妖羅界》に住み、当面の生活費と夢を叶える軍資金を集める為、歴史上の偉人が経営する喫茶店でバイトをすることになる。
狂骨の見る夢は、噂に聞く『ミスカトニック大学』に単身、入学する事。
それにはまず、ガシャドクロ御姉様と人形師の魔女様が出す、弱肉強食妖羅界を生き残るための課題を片付けなくてはいけなくて……?
狂骨は無事、夢を見られるのか。それ以前に生き残れるのか。悪役側のお話。
※六幻世界の物語シリーズ第一弾。
お試し習作投稿。ホラー風味の和風ファンタジー。
作者スランプのため、出来次第気紛れ投稿という形の中編予定です。改稿もあります。なんでも許せる方だけ、ご賞味ください。宜しくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-24 04:35:15
8905文字
会話率:10%
新聞部部員、敷島大和と霜鳥露子は、学内に横穴遺跡発見の報を受け、調査に乗り出した。しかし、それはただの遺跡ではなかった。異界との接点であり、美しい草原に二人は飛ばされた。苔むした石像、色とりどりの花々。森を抜けていくと、泉のほとりに一人の少
女の姿を見つける。彼女は輝くばかりの銀髪を清らかな水に浸して、大和と露子を見つめるのだった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-24 00:23:31
126967文字
会話率:63%
*ちょっとした説明*
此処は、パタローク。
現王アンドレイ・ジヤヴォールを頂点として、ジヤヴォール族と人間が共存している、常世の国。
ふたつの種族に違いはない。
敢えて挙げるとすれば、それは生きる場所。
ジヤヴォール族はこの世界で生きている
が、人間界では存在自体がない。時たま魂が彷徨(うろつ)いてしまうこともあるが、それらは陰陽師(おんみょうじ)がこちらに戻してくれる。
逆に人間は人間界で生き、こちらの世界で告番人に地獄行きかどうか告げられる。
ちなみに違う場合はパタロークに行くか、そのまま転生するか決められる。
ジヤヴォール族に寿命はあるにはあるが、基準は100年であり、善良なことをすると寿命が延び、逆に邪悪なことをしてしまうと、寿命が縮んでいって魂ごと消滅する。
ちなみにこの事を知っているのは、王族のみ。子供に悪いことをさせないための迷信と思われている。
病気はないが、負傷はする。血は赤い。
また、出血が2/3以上を越えると、消滅せずに事切れる。
肉体は残り、魂は転生する。
王族は魂の経歴を視ることができる。しかし、記憶は見られない。
※BL要素はほとんどありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-07 00:37:54
672文字
会話率:40%
歩き慣れた公園の近くで小さな死を目撃したことで、常世の国を垣間見るお話ですかね?
最終更新:2012-09-02 16:05:05
3977文字
会話率:0%
永遠に夜の続く国で、一人の男が『太陽』を探しに旅立つ。
最終更新:2011-01-27 17:41:49
3450文字
会話率:18%