【生ける屍の孤独と純愛の物語】
重なって存在する二つの世界。“生ける者”が棲むシガン。“死せる者”が棲むヒガン。そのシガンとヒガンに別れ棲む一組の恋人と、幾星霜も孤独に死んでいる少女の物語。現代日本が舞台のダークファンタジー。
恋人の颯
と喧嘩した咲は不慮の事故で亡くなった。死者が輪廻転生までの期間を過ごす“シガン”で、咲はランコという“死せる者”に出会う。生前の記憶を失った咲はランコと共に“シガン”で暮らし始める。
ランコは輪廻転生の環から外れた存在で、永久にシガンで生き続けなければならない運命を背負っていた。
永い孤独の中での出会いに悦びを感じるランコと生前の記憶を取り戻しつつある咲。それぞれに夜の闇の中で死んだまま生きる道を探っていく。
【作中用語】『ヒガン考』より
『ヒガン考』:井口武雄が遺した生者と死者の世界についての考察を記したもの。
コン:魂魄の魂。精神を支える気。
ハク:魂魄の魄。肉体を支える気。
シガン:此岸。生ける者の世。
ヒガン:彼岸。死せる者の世。
生ける者:生者。
還りし者:死者のうち、寿命、病などにてハクを失い、コンのみの存在。四十九日の後、輪廻転生の環に還る。
断滅:コンもハクも失い、輪廻転生から解脱した者。
死せる者:死者のうち、事故死または自死した者。本来定められていたハクの存在期間の余剰があるため、コンと共にハクも残っている状態。ハクがあるため、可視者にはその姿を認めることができる。四十九日の後に、還りし者同様、輪廻転生の環に還る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:20:00
84015文字
会話率:23%
飛ばされた異世界はどこかの勇者によって救われていた。
帰ってきた現実世界で異世界のスキルを使用する異端者達。
そして世界の終わりが生ける屍によって侵食されていく、、。
最終更新:2025-07-10 10:00:00
511429文字
会話率:29%
あやかしの楽市(らくいち)は、理由も分からずいきなり異世界にタタリ神として転生してしまう。
そんな彼女に、異界の地で新しく「あやかし」の仲間が生まれた。
生まれたばかりの「仲間たち」はまだまだ幼くて、わちゃわちゃした野生児ばかり。
楽市は異
世界に戸惑いながらも、山奥で毎日の子育てに振り回されていくのだった。
いっぽう、タタリ神に転生された世界はたまったものじゃない。
楽市をとりまくタタリの力は強力で、楽市の意志に関係なく、転生先の生きとし生けるものが屍となっていく。
タタリの力はだた殺すのではなく、生ける屍を大量に生み出し「死者の国」を拡大していくのだった。
楽市の存在が、異世界の死のありようをひっくり返していく、子育てと生まれ変わりの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 07:41:02
251111文字
会話率:25%
いつも通りの日常だと思っていた。
いつも通りの光景だと思っていた。
その少女によって、その大鎌によって、突如殺されてしまうまでは。
どこにでもいる平凡な高校生・疾太(はやた)は、とある喫茶店の中で目を覚ます。そんな疾太の記憶は、帰宅中に
突如醜悪な肉塊に襲われ、その場に表れた少女に肉塊もろとも殺されたところで途切れていた。
「僕、生きてる……よな?」
「ごめんね」
喫茶店に集う面々は言う。
この街はとある『ゲーム』のゲーム盤で、自分達はそこを舞う駒であると。疾太は殺されることで『生屍(いかばね)』……プレイヤーに使役される生ける屍としてゲームに取り込まれてしまったのだと。
この街から出ていくためには、戦い続けてゲーム序列トップを目指すかしかないと告げられる疾太。
その言葉に反発を覚えながらも、流されるがまま疾太は『ゲーム』の殺し合いに身を投じていくが……
「『生きること』に対して、腹はくくれた?」
今、運命を切り開く招盤紙が、プレイヤー達の頭上に舞い落ちる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:24:45
22155文字
会話率:31%
『封印されし英雄』
――十五年前、英雄はすべてを裏切った。
帝国の未来を賭けた最後の戦、
敵を打ち砕きながら、彼は「勝利」を拒絶した。
その名は、アルヴィン・フォルテナ。
かつて帝国最強の将軍として恐れられた男。
その決断が、幾千の兵を裏
切り、帝国の信頼を失い、
自らを**「死罪城(しざいじょう)」という地の底の牢獄**へと追いやった。
世界は彼を忘れた。
過去は焼かれ、名は封じられた。
だが――十五年後。
滅びかけた帝国は、皮肉にもその亡霊に助けを乞う。
「……まだ、剣を抜けるか?」
生ける屍として閉ざされた英雄。
彼の前に現れたのは、一人の皇女と、
“過去の戦で全てを奪われた”少年だった。
これは、復讐者たちと共に歩む、
一人の英雄の再起の物語。
裏切りと粛清の果てに、
誰のために剣を抜き、何のために戦うのか――
――そして、英雄は再び「裏切り」を選ぶ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-25 02:37:39
5788文字
会話率:24%
ピアノが弾けるネクロマンサーのユン
浮気調査専門の探偵で踊り子のイスルギ
ユンの双子で生ける屍のサン
そして神器の杖と水晶玉
陽気で湿ったゴーストタウンに住む3人と2つを取り巻く、何が起きそうで大したことは起きないあれやこれや。
この
短編集は本編となる
<a href="https://ncode.syosetu.com/n0622jd/"> ユンとサンとイスルギと死んでない依頼人 </a>
の補完となる話です。
本編を読まないと意味が分からない部分が多々登場するかと思いますので、先にお読み頂けると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 18:38:11
70327文字
会話率:32%
三年ぶりになろうへ戻ってきた男が送る(色んな意味で)悲しき現代ダークファンタジー、開幕!
時は令和。
さる界隈で暴れ過ぎたために追放された三十路過ぎの底辺なろうユーザーのバーチャル害獣は、
自身の実力と才能の無さを改めて思い知り一次創作で
の再出発を決意――
なに? 作者の自己紹介じゃなくて作品の紹介をしろって? まぁそうだな。
じゃ、改めて……
時は令和初頭。人類文明の影に超常の存在が潜む時代。
会社員の北川ナガレは得体の知れぬ怪異らの襲撃に見舞われ婚約者と死別、続けて自らも命を落とす。
愛する婚約者、マナミとの輝かしく幸福な未来が潰え、最早これまでと諦観するナガレ。
……だが彼の命は尽きていなかった。
謎の声に導かれるまま死して尚生ける屍……異形のリビングデッドと化したナガレは、愛する者を喪った悲しみに身を焦がし、怪異らとの裏に潜む黒幕への復讐を決意し動き出す。
例えその先に何が待ち受けようとも、彼は臆さず進み続けるであろう……己の生涯に決着をつける、その瞬間(とき)まで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-20 22:57:48
342919文字
会話率:37%
しかばねヒロインが溺愛される、ダークコメディ!
【 恋愛 × 謎解き × よみがえり 】
政略結婚の駒として男爵家の養女にされたエリザベス。
婚約がととのい嫁ぐ道中、何者かにおそわれて胸を撃たれ――あ、死んだわ私。
そう思ったのに、目が覚
めたら血まみれのまま元気に動けてしまいました!
「死んでるけど生きてるって、どういうこと!?」
エリザベスを助けたと言い張る死霊術師は、妙に愛が重いアリステア。
まとわりつく彼と一緒にエリザベスとしての過去を捨て、前向きに死ぬことにしてみます!
だって死んでるってことは、もう何をしても死なないのよね?
エルシーと名前を変えて、アリステアと夫婦だと名乗り。
とりあえず自分が殺された理由を知るために捜査を始めるエルシー。
生ける屍なエルシーの新婚(?)生活は謎解きから始まった!
さあアリステアと二人で殺人犯を見つけ出し、華麗なる復讐を!
全49話、10万字ほどです。
※基本的にはヒロイン視点です。幕間に別キャラクターの叙述が挟まります。
※最初に銃撃されるので、血が苦手な方はお気をつけ下さい。特に第2話!
※「どうせ死んでいる」「死体だし」系の自虐が多用されます。生命倫理的に気になる方はお読みにならないで下さい。
※ライトな謎解き要素はありますが、ご都合主義です。メインは恋愛です。お気楽にどうぞ。
※この物語は殺人等の法令違反を推奨するものではありません。
※この作品はカクヨムで掲載しているものを、改題・校正の上で転載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 07:50:00
100695文字
会話率:48%
「なんと美しき死体か!」
ある王国には絶世の美貌を讃えられた王女がいた。しかし彼女は継母の陰謀によってその地位を追われ、逃亡の末に森深くに住む死霊術師と生ける屍に匿われる事となった。森の屋敷でそれぞれに重荷を背負う二人は交流を深めていき、
そして王国の行く末を決める戦いの当事者となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 13:39:25
154940文字
会話率:33%
村田貴之と山川静子は同じ高校に通うクラスメイト。貴文は静子に告白し二人は付き合うことになった。その日の下校時に一緒に帰って居たが、路地で壁を擦り抜けてきたトラックにツブされて二人仲良く即死。たまたま二人の様子を覗いていた人外の少女、ツング
ースカ・花子によって二人はニコイチされて、卯月という名の雌雄同体の生ける屍体となって復活。何だかよく分らない状況のまま、よく分らない共同生活をする羽目になったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 20:00:00
135941文字
会話率:20%
荒筋、ないです。あるというのかな?わかりません。
最終更新:2023-12-06 20:52:11
259文字
会話率:0%
【アルファポリス第3回ホラー・ミステリー大賞奨励賞】
いつもと変わらないはずの金曜日。
穏やかな夜明けを迎えたかに見えた彼らの街は、いたる所からあがる悲鳴に満たされた。
一瞬で、音も無く半径数キロメートルの小さな島『鹿翅島‐しかばね
じま‐』へ広がった「何か」は、平和に暮らしていた街の人々を生ける屍に変えて行く。
隔離された環境で、あるものは戦い、あるものは逃げ惑う。
ゾンビアンソロジー。
※章ごとに独立した物語なので、どこからでも読めます。
※前書き部分に、その回の傾向(ホラー、アクションなど)を記載しています。
※由緒正しいロメロのゾンビを前提としてください。(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 23:00:00
129871文字
会話率:28%
とある異世界の大陸、ティマオス大陸。
四つの王国に分かれたこの大陸には、魔法が溢れ、そして人語を解する魔物『聖獣』が、人々と共に暮らしていた。
しかし、平穏なティマオスに突如として現れた魔王軍が、人々を支配しようと進行を開始。
四大王国の
ひとつ、魔法の国リュコスは異世界召喚を行い、魔王軍に立ち向かう勇者を召喚する。
しかし、召喚された五人の勇者はいずれもクセ者揃い。
おっとりお嬢様、弓宮 琴羽(ゆみや ことは)。
男嫌いのインテリ眼鏡、槍木 蒼馬(うつぎ そうま)。
天才肌の純真少女、木丈 真魚(きだけ まお)。
体格に恵まれたビビリ少年、盾石 良彦(たていし よしひこ)。
そして、特撮オタクの熱血バカ、剣城龍也(つるぎ たつや)。
まとまりのない五人の現代人は「勇者戦隊」を名乗り、反抗期のツンデレ王女、リアを案内役に魔王軍を討伐する冒険を開始した。
旅の途中、生ける屍の軍勢に襲われる村を救った6人。
聖獣の棲む森を焼いた村長の裏には、魔王軍の影があった。
ホブゴブリンが率いる聖獣狩り部隊を追う勇者たち。
一足先に追いついた龍也は、人質に取られた聖獣たちを前に、大きな決断を強いられるのだった。
この作品はpixivにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-03 20:00:00
22587文字
会話率:44%
生ける屍となった人間たちが俺目掛けて歩みを進める。雨の降る大通りをただ一直線に。
毎夜同じ夢を見る。この生ける屍の集団の夢を。現在ではもう、珍しく無くなってしまったそれらが街を闊歩する光景だ。
そうだ、これは夢だ。
この夢は決まって、奴らの
ある一言で終わる。
”お前は人間じゃない。”
2050年、地球全土の社会システムは突如として失われた。なんの前触れもなく。世界が崩壊する原因となったのは生ける屍だ。奴らが世界を混沌へと導いた。
しかし、この世界に現れた異変は生ける屍の出現だけには留まらなかった。不幸中の幸、結果的にその異変がそれらとの対抗手段になり得た。それは、己の心を武具として具現化させるという代物た。だが、そんな超常的なものでもそれは人の心そのものであり、それを使うのもまた、ただの人間だった。
じゃあ、人間じゃないと夢で散々言われる俺はなんなんだ?
そんな疑問を持つ俺は、世界崩壊から5年経ったある日、いつものように仲間と生ける屍を討伐する仕事に出かける。だが、その戦い最中、明らかに自身の心によるものではない力が解き放たれる。
瞬間、吹き飛ぶ奴らと自身に走る強烈な痛み。どうなってるんだ。何だよこれ……。
俺は……。俺は化け物じゃないッ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-16 04:01:59
14409文字
会話率:15%
2032年12月25日に日本で起こった光る雪降るクリスマス、『フォトン・クリスマス』によって、ニホンは大きな変化を果たすことになった。
光る雪の正体である『生粒子』が人々の体内に潜り込むことで二つの力を与えた。
一つが、負の感情と結びつく
ことによってもたらされる『アビスウィルス』。制御機能・理性を崩壊させ、『生ける屍(アビス)』となって人々を襲う。ウィルスの繁殖は一時的であり、時間が経つと治癒されるため拳銃等で殺すことは躊躇われる。対処方法に悩んでいる間にも、アビスは人々を襲い、日本の人口は10分の1まで減ることになった。
そんな強靭な存在である『アビス』に対抗できるのがもう一つの力。正の感情と生粒子が結合することで得られる特別な力『生力』を操る『シナー』と呼ばれる存在だった。
そして、時は『2086年』
一般の高校に通う加賀美 凌駕(かがみ りょうが)は柊 愛理(ひいらぎ)と一緒にこの世界の負物を取り除くコミュニティ『救世部』に所属していた。
負物を取り除くと大層なことを言っているが、掃除や人員補給といった困り事のお手伝いをしているコミュニティである。
ある日、救世活動を終え、部活勧誘のための案内板を作っていると、愛理が何かを察し、屋上へと走り出す。
凌駕は愛理の後を追うようにして、屋上に行くと男子生徒を襲っているアビスと出会すことになる。そこから、彼の人生は大きく変わり始めていった。
【更新情報】
一章完結(104話)まで毎日更新を予定
二章は現在鋭意製作中、掲載は未定
【他サイト掲載情報】
カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16816700428144817343
ノベルアップ+
https://novelup.plus/story/188049934折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-03 19:25:58
462839文字
会話率:29%
どこにでもいる普通の女子高校生、三本木深幸。なんてことない日々を送る少女だが、彼女にはある秘密があった。
それは──いわゆるネクロフィリア、死体愛好家であること。
死体に触れたい、抱き締めたい、一緒に過ごしたい。
異様な己の嗜好に嫌悪感を抱
きながら、衝動を抑えて日々を過ごす深幸だが、とあるきっかけで、己の趣味を同級生に露呈させてしまうこととなる。
その同級生とは、乙石摩耶ノ子という不可思議な名前の少女。彼女にも、ある重大な秘密があった。
それは、一度死に、再びこの世へと蘇った人外──いわゆる生ける屍、ゾンビであること。甦る前の記憶を失い、自己同一性を求めて惑う、呼吸も脈も無い、まさに意識を持つ死体。
彼女に、深幸はとある提案をする。
「乙石さんがどうやって生きてどうやって死んだのか、一緒に考えてあげるから、……私の、友達になってよ」
これは、異端を抱えて生きるひとびとの、すこし危うい冒険の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-28 16:03:18
1964文字
会話率:18%
舞台は2115年。世界はゾンビ、いわゆる生ける屍に
蝕まれ、経済、文化、秩序は破壊されていた。
そんな中、とある青年には特別な体質が……。
新感覚ゾンビサバイバルが始まる……!
最終更新:2022-05-11 13:44:35
50986文字
会話率:0%
私はヴィクトリア。これは私たちの物語。
クソッタレだけど、ほんの少しの夢と多くの魔法に満ちたこの世界は突如として絶望に包まれた。
奴らは人間に襲いかかり、その血肉を貪る。そして奴らに魔法攻撃は通用しない。
大勢の人が死んだ。そして青白い肌と
理性を失った“奴ら”として蘇る。
誰が言ったか、奴らはこう呼ばれるようになった。生ける屍―――ゾンビ、と。
そんなゾンビどもを倒せるのは、私とアイツだけ。
私はヴィクトリア。これは絶望の世界に唾を吐き続けた二人の戦い。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
異世界転移したゾンビどもを、神官少女と日本刀セーラー服少女がブッ潰す物語です。
毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-11 23:29:20
117776文字
会話率:50%
轢き逃げ事故により、婚約者を突然失ってしまった「唯野誠一郎」
失意に沈み、生ける屍と化した彼に手を差し伸べたのは、人材派遣などで有名な会社、プレシャス・スタッフであった。
本人の手で仇が討てる。
その悪魔のような誘いは、唯野にとっては、ま
さに天使の手に見えた。
かの誘いに乗り、復讐を果たした唯野は、新たな一歩を踏み出す。
新しい環境、新しい仕事、そして暖かく迎えてくれる人たち。
しかし、悪夢のような復讐は、未だ唯野を解放してはいなかった。
突然姿を見せた、もう一人の自分と名乗る粗野な男は、勝手に唯野の中に入り込んでしまう
唯野の中に巣食った【オレ】。
時に助言をし、時に力を貸す、この男の目的は何か。
新たな人との出会いを経て、変わって行く唯野。
復讐は是か非か。
法は常に正しいのか。
正義とは何か。
自らの答えを出した唯野を待ち受ける先は、安息か、それとも破滅か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-10 22:27:23
185594文字
会話率:28%
仔羊が吠える - end of the world 02 -
生物を〈生ける屍・グール〉へ変化させる感染症の発生によって封鎖された九州へと、それぞれの目的で上陸した者たちが織り成す群像劇。
*
南九州に建つ研究施設から漏
れだした有害物質によって、生物を〝生ける屍〟に変化させる感染症が発生し、九州が混乱に陥ってから七年——
封鎖されて廃墟と化した九州へ上陸した白石と柏樹の二人は、福岡の中洲を拠点として活動している遺品管理センターの本部を訪問した。
白石らは、路上で出会った広域捜査官・宍戸と行動をともにしていたが、銃や刃物を手にした不法上陸者の襲撃を受けて、中洲のビルの中に閉じこめられてしまう。
——凶弾に倒れる遺品管理センターのスタッフ、
さらにはビル内で、密室殺人事件が発生する。
(重複投稿)この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-17 12:44:54
10218文字
会話率:27%
生物を〈生ける屍・グール〉へ変化させる感染症の発生によって封鎖された九州へと、それぞれの目的で上陸した者たちが織り成す群像劇。連作短編。
第一章『プレミア』
生物を〈生ける屍・グール〉へ変化させる感染症の発生によって、九州が封鎖され
てから七年。 レアもののフィギュアを収集すべく、九州に上陸して、空き家となった民家で盗みを働いていた白石は、家主と名乗る男性と出会す。
第二章『ギフト』
市民団体TABLEの敷地内で起こった殺人事件の被害者は、刃物で傷つけられていたうえに感染の症状があらわれていた。事件調査をはじめた掛橋は、被害者と最後に接触した山岡と対面して問い詰める。
第三章『ハンター』
無国籍者であるウディとともに人身売買の仕事をしていた|黄《ファン》は、自身の倫理観に疑問を抱くようになる。本当に醜いのはグールと呼ばれる感染者か、それとも人間の心か。問いの答えを探しているさなかに、黄は自らの望まざる行動ですべてを破壊してしまう。
第四章『メタフィクション』
九州へ上陸する度に殺人事件に巻きこまれてきた|柏樹《かしわぎ》は、三度目の上陸でも〝同じ状況〟に陥ってしまう。事件が繰り返されぬよう|奔走《ほんそう》する柏樹だったが、思いがけないところから周囲の人物たちが繋がりはじめる。
第五章『グール』
探していた人物の行方をつかんだ板野は、市民団体のドライバーを脅してフォレストホテル跡地を目指す。跡地で板野が目にしたのは、銃器を所持した謎の男たちの姿だった。
第六章『メメント モリ』
板野らの居場所のあたりをつけた柏樹と荒木は、広域捜査官の二宮へ連絡して、フォレストホテル跡地へ向かうが、ホテルの正門前に到着するなり謎の男から襲撃されてしまう。
最終章『グロウ アップ』
九州を強制退去させられた白石は、荒木の周辺を探りはじめる。
九州で不審な行動を取っていた荒木が、ひた隠しにしていた秘密はなんだったのか——その真相を突きとめた白石は、継承の決断をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-03 08:03:43
178203文字
会話率:38%