古典文学を愛する大学生・望月澪は、憧れだった出版社に内定するも、ある事件をきっかけにその道を絶たれてしまう。
現実に疲れ、逃げるように祖父母の家を訪れた澪は、ひとり神社へと足を運ぶ。
手にしていたのは、亡き祖母が遺した、御伽草子を一冊にま
とめた手作りの和綴じ本だった。
その本を開いたとき、不思議な声に「逃げたいか」と問われ、頷いた瞬間――眩い光に包まれ、澪は見知らぬ世界にいた。
月のように静かなその場所で、彼女は『酒呑童子』の鬼を討伐したとされる登場人物たちと出会う。
やがて澪は知る。不思議な声の正体と、「お伽噺を正しく書き直してほしい」という願いの意味を。
なぜ自分が呼ばれたのか。
正しい“御伽草子”とは何なのか。
過去と現在、現実と物語が交錯する中で、澪は“物語を紡ぐ者”となっていく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:00:00
51977文字
会話率:42%
皆さまご存知でしょうか。
あの有名な桃太郎のお話には続きがあった事を……。
現代では英雄譚扱いされている桃太郎伝説ですが、実のところ、あれは嘘八百を並べた、いわゆる御伽草子なのです。
あ、これはココだけの話ですよ!
私が喋ったなんてことが
上にバレると、偉い方にお叱りを受けちゃいますので、お口チャックでお願いしますねっ!
あぁそうだ! このお話自体が嘘だったって事にして、フィクションですよーって言いながら世間に流布すればいいのか!
我ながら良きアイデアだ!
という訳で、これからお話しする事は全て! いいですか、全て嘘ですよ嘘、デタラメですからね!
桃太郎の鬼退治伝説の本当の……じゃなかった、嘘の、お話の続きをどうぞご覧下さいませ~。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 20:00:00
109475文字
会話率:56%
竜宮城の姫様は18歳になったら地上の男を連れてきて婿にするという昔からのしきたりがあったとかなかったとか
オトはこの「竜宮祭」を楽しみにしていました
今まではあまり自由に城から出ることができず情報はインターネットからしか集めることが出来ない
でいたので外の世界を今よりは自由に自分の目で確かめることができると思ったのです
さてカメが一人の男を連れて帰ってきました
オトは急いで出かけました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 14:22:05
6647文字
会話率:90%
生を踏み荒らし、死すら喰い散らかす。
悪鬼は目覚め、世に潜む人物を滅すべく、再び胎動を始めた。
鬼と鬼。
鬼と人。
人と人。
交わり、別れ、また、絡み合う。
異聞と安心召されるな。
鬼の御伽草子、いざ、蠢かん。
最終更新:2025-04-17 07:39:04
146595文字
会話率:51%
平凡な大学二年生の藤原 徹の前に、
平安時代からやってきたという渡辺 綱と、狼の姿をした式神が現れる。
綱は、妖刀【鬼切丸】を使い、現代人の心に棲まう悪しき妖達をバッタバッタと切っていく。
(※戦闘シーンは少なめです。)
彼の目的は、平安
時代からこの時代へ逃げて来た【茨木童子】を倒すこと。
現代常識の通じない綱に翻弄されながら、否応なしにも妖怪対峙に巻き込まれる徹。
綱は、無事に【茨木童子】を倒し、平安時代へと戻ることができるのか。
※当作品は、フィクションです。
物語を面白くするため、物の名前や口語に作者の勝手な脚色を入れています。
平安時代に渡辺綱という人物が居たことは事実ですが、
「侍」という言葉も、喋り方も、実際の平安時代では使われておりません。
妖刀<鬼切丸>も、当時はまだ<髭切の太刀>と呼ばれておりましたが、
ここでは伝わりやすさを配慮して、<鬼切丸>と記述しております。
そのあたりの時代考証についてのご指摘は、ご遠慮頂けると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 12:10:00
63727文字
会話率:34%
やる気のない大学生寺衛英人は、顔も知らない親戚のあからさまに怪しげな誘いに乗って島へと渡った。
港で彼を迎えてくれたのは、自称親戚の可憐な美少女鈴藤明日香と肉感的な美女鈴藤百合佳の二人。
どことなく怪しいが、ちやほやとした待遇にまんざら
でもない英人。
しかし、闇に蠢く小さく怪しげな影。
黒ずくめの幼女(?)茶文蛍の目的と正体は?
この島に隠された謎とは?
(ヒント:サブタイトル)
ラブ(クラフト神話風スタイリッシュダークファンタジーアクションホラー)
コメ(ディ)
開幕折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 11:20:00
79989文字
会話率:30%
御伽草子の一寸法師の現代語訳。難敵を次々に撃破し、右大臣に上り詰める短編小説。
最終更新:2024-11-23 10:44:54
7268文字
会話率:0%
ムカシ ムカシノオ話ヨ……
おもに室町時代に作られた御伽草子の物語には、その時代を反映して、身一つからの立身出世や下剋上の話が多くあります。太宰治が終戦の間際に防空壕の中で書いた「お伽草子」のテーマは「性格の悲喜劇」でした。御伽草子は、常に
その時代時代の世相を反映してきました。
ここに万を期して、すべての価値がフラットになりつつある現代の御伽草子を贈ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 11:52:48
8881文字
会話率:46%
むかし、昔、あるところに…
最終更新:2024-09-19 21:21:46
11360文字
会話率:38%
夜に突然訪れる、見知らぬ客は、決して招いてはいけない。それはうわさであり、口伝えであり、義務である。ひとの領域とあやかしの領域を分ける契約(目印)である「さへのかみ」を祀る家では特に。
最終更新:2024-07-29 07:27:42
4976文字
会話率:36%
朱い月は、帰り道のだれかを追いかけて、喰らってしまうと言う。京ではそんな噂が、流れては消え、消えては流れる。それは本当なのだろうか。
最終更新:2024-07-19 07:28:24
2991文字
会話率:35%
(全七話です。)建暦のころ、京では奇妙な殺害事件が多発していた。誰も入り込めない寝所で、首を噛み切られて、朝、骸になって発見されるのだ。いかなるあやかし、オニの仕業かと京雀は慄きつつも囀っていた。そんなある日、京の少し外、六波羅にて少年がひ
とり人待ち顔で座っていた。その袖には首が一つ、ぶら下がっている。通りかかった町びとに、これは自分が退治してきた「飛首」の首だと磊落に言ってのけた。(『平家物語後奇譚』の世界軸ですが、単独で読めます。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 20:50:48
12409文字
会話率:52%
人の恐れが形を成した、人ならざる化物──『妖異』が闇に潜む街。けれど夜が明るくなるにつれ、妖異の数も減っていく。
妖異退治店を営む二人が、店の今後に不安を抱くなか、街では、とある病が流行していた。
これは、夜が明るくなり始めた時代の、恋物語
。
第228回短編小説新人賞「もう一歩の作品」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 18:05:25
10597文字
会話率:49%
最愛の母が亡くなる際に、頭に鉢を被せられた “鉢かぶり姫” ーー以来、彼女は『異形』と忌み嫌われ、ある日とうとう生家を追い出されてしまう。 たどり着いた貴族の館で、下働きとして暮らし始めた彼女を見染めたのは、その家の四男坊である宰相君。ふた
りは激しい恋に落ちるのだが……
平安ファンタジーですが、時代設定はふんわりです(゜∀゜) 御伽草子『鉢かづき』の二次創作(^^; みたいなものです。てか、タイトル長っ!
『格調高く』を目指していましたが、どんどん格調低く(?)なってしまってます。ゲスい人も場面も出てきます。
今回も山なしオチなし意味なしですが、お楽しみいただけたら幸いです(≧∀≦)
☆参考文献)『お伽草子』ちくま文庫
『古語辞典』講談社
☆エブリスタ、アルファポリスにも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 21:31:02
33410文字
会話率:32%
妖御伽草子(あやかしおとぎぞうし)
伽耶の暮らす天神村には、天神様という人間を喰う神様がおり、十年に一度、天神祭と言う祭を行い、若い娘を生贄として差し出している。
そしてその年の生贄に選ばれた伽耶は、死を覚悟し山へ向かうが、出会った天神は噂
とは全く違っていた。
素直じゃなくて、ちょっと乱暴で可愛くて、でも怒ると怖い天神様との生活、はじまりはじまり。
※人外×人間折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 22:28:51
64299文字
会話率:27%
北国に伝承として伝わる「雪女」の物語。一見おとぎ話や空想の産物かと思われていたこの物語に知られざる人と人との交わりが背景にあるかもしれないことをご存じだろうか。
二年に渡る取材と幾重にも重ねた考察から「雪女」の物語を新たに解釈し提供する新御
伽草子。
「…夕暮れにほたる。…きれいだね…」
「きれいなものは全部夕暮れのなかにあるのかもな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 21:11:37
37343文字
会話率:38%
1999年の東京に暮らす少女、谷川未来羽はある日、友人の沢城剣の実家である白波神社の不思議な岩の力で末法末世の平安京へタイムスリップしてしまう。そこは、鬼や妖が跳梁跋扈する世界だった。未来羽は半人半鬼の少年、白鷹と出会い、彼とともに末法の
平安京を冒険する……。
※この作品はカクヨムにも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-07 23:32:49
267515文字
会話率:59%
七歳になったばかりの恵介は、ある日母親と大喧嘩して家を飛び出してしまう。 行く当てもなく途方に暮れた恵介は近所の古びた神社へ身を寄せた。 今日はここに泊まらせてもらおう・・・。 人気のない神社に心細さと不安を覚えるものの、絶対に家に帰るもの
かと意地になる彼の前に、何とも風変わりな人が現れて―――――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-19 20:00:00
14123文字
会話率:6%
大学生の時任樹の日常は、ある日水族館で一匹の亀と出会った時から非日常へと突き落とされた。
出会った亀に連れられて竜宮城へ行ってみれば、そこは予想をはるかに超えた場所だった――
現代によみがえる、新釈・御伽草子。
集英社ノベル大賞にて最終審査
に選出された作品を改題修正した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 15:15:32
32170文字
会話率:52%
みんな知ってる童話を弄ってみよう。
最終更新:2020-12-13 00:00:00
6762文字
会話率:59%
悪ふざけで作った現代版桃太郎です。
最終更新:2020-08-21 12:00:00
1524文字
会話率:39%
旅する薬師の少女・ハナが出会ったのは、オルク(オーク)の血を引く大男。
彼はこの世でたった一人の姉のため、死病を癒す秘薬を求めていた。
その巨躯と剛腕によって、どんな障害も取り除き。
いかなる犠牲も厭わず。あらゆる対価も惜しまず。
たとえ誰
かの大切なものを壊しても。
かけがえのないものを滅ぼしても。
二度と戻らないものを葬っても――
ただ奪い摘み取るだけのその怪物を、“診極める”者などいなかった。
だからこれは彼女にしか書けない診療録(カルテ)。
―――――――――
◆ガール・ミーツ・ボーイならぬ、ガール・ミーツ・オークから始まる暗黒御伽草子!
◆永遠に終わらない呪われたトレジャーハント。この世すべての病を相手取るには、いくつあっても秘薬が足りない!
◆呪詛を言祝(ことほ)ぐ悪しき世界で、薬師の使命と生命の尊厳を問う!
◇剣≪きぼう≫も魔法≪きせき≫もこの幻想にはありえない
ここから始まるのは、愚かしき薬≪どく≫と病≪のろい≫の原罪録――
<本作の特徴>
・簡素な中世系異世界。ゲーム色なし。
・真面目で健気で礼儀正しい女の子が主人公。
・どこへ嫁に出しても恥ずかしくない高女子力の主人公。
・医療系の仕事に誇りと使命感を持つ、職業意識の高い主人公。
・そんな主人公が、どうしようもなく理不尽な“症例”と向き合うことになり、ひたすら苦悩させられるダークな物語です。主に精神面で何度も打ちのめされながら、自分に何ができるのか問い続けます。
・薬師なんかやめてもいいんだよ?と言いたくなるようなつらいことばかりが待ち構えています。それでも踏みとどまろうとする人物に魅力を感じられる方に、自信を持っておすすめしたいです!
※事故回避※
・ざまぁ系(つけあがった者が転落する話)ではありません。常に謙虚な主人公。
・チートによる解決もありません。むしろチートによって事態は悪化する傾向にあります。
・薬師が主人公なため、医療と関係のあるシビアな問題にも度々触れています。依存症、トロッコ問題、尊厳死など。(※作中で示される見解は登場人物個人の価値観であり、作者の思想の反映ではありません)
・純粋な医療モノでもありません。病気よりも呪いがメインのダークファンタジーです。「医療者志望の若者」の心の闘いを書いています。
・異種恋愛要素はちょっぴりあります。同種は百合しかありません←折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-19 15:11:48
323594文字
会話率:28%