伯爵家の長女ナタリアの境遇は母が亡くなって一変した。父と後妻、異母妹にこき使われ、使用人以下の生活を送る毎日。ナタリアの物は全て妹のものになり、ついには婚約の話が出ていた令息までもが妹の相手としてやってくる。そんな打ちひしがれたナタリアの前
に、死んだ母の生まれ変わりだという七歳の王女が現れた。
ドアマットヒロインをヒーローが救い出すはずのお話に、王女に転生したヒロインの母が参戦。娘を虐げられて母はブチ切れ。ヒーローだって頑張っている。そんなヒーローとヒロインの恋愛ストーリー、のはず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 10:00:00
28899文字
会話率:37%
私の双子の妹の《エミル》は、聖女として産まれた。
特別な力を持ち、心優しく、いつも愛を囁く妹は、何の力も持たない、出来損ないの双子の姉である私にも優しかった。
「《ユウナ》お姉様、大好きです。ずっと、仲良しの姉妹でいましょうね」
傍から見れば、エミルは姉想いの可愛い妹で、『あんな素敵な妹がいて良かったわね』なんて、皆から声を掛けられた。
でも違う、私と同じ顔をした双子の妹は、私を好きと言いながら、執着に近い感情を向けて、私を独り占めしようと、全てを私に似せ、奪い、閉じ込めた。
冷たく突き放せば、妹はシクシクと泣き、聖女である妹を溺愛する両親、婚約者、町の人達に、酷い姉だと責められる。
私は妹が大嫌いだった。
でも、それでも家族だから、たった一人の、双子の片割れだからと、ずっと我慢してきた。
「ユウナお姉様、私、ユウナお姉様の婚約者を好きになってしまいました。《ルキ》様は、私の想いに応えて、ユウナお姉様よりも私を好きだと言ってくれました。だから、ユウナお姉様の婚約者を、私に下さいね。ユウナお姉様、大好きです」
――――ずっと我慢してたけど、もう限界。
好きって言えば何でも許される免罪符じゃないのよ?
今まで家族だからって、双子の片割れだからって我慢してたけど、もう無理。
丁度良いことに、両親から家を出て行けと追い出されたので、このまま家を出ることにします。
さようなら、もう二度と貴女達を家族だなんて思わない。
泣いて助けを求めて来ても、絶対に助けてあげない。
本物の聖女は私の方なのに、馬鹿な人達。
不定期更新。
誤字脱字報告いつも感謝しています。ありがとうございます。
この作品は私の考えた世界の話です。魔法あり。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
アルファポリス様でも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 08:02:44
94094文字
会話率:53%
「……お姫様じゃないわ」
そう言って母の腕を滑り落ちたマリアベル。
溢れんほど注がれるはずだった愛情もまた、その瞬間全て失った。
心を壊し自分を見る事がない母親と、母を選びながらも娘を捨てきれない父親。
行き場のない思いを抱えたまま成長
するマリアベルへ手を差し伸べたのは、優しい祖父母とその向こうのまだ見ぬ世界だった。
※ストーリーの後半部分に恋愛要素を含む為恋愛タグをつけています。
書き溜めた分を少しずつ投稿しますがストックがなくなったらペース落ちるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 06:00:00
83236文字
会話率:36%
なろうで婚約破棄物を幾つも読んで思ったのですが、破棄後に別の所へ嫁がされて、愛するつもりはないとか言われつつも極端に虐げられることなく無視される程度で衣食住を提供されるような立場って理想だなあ……と。
生活に疲れているおばちゃんならでは
の感想でしょうかね。
気ままに暮らせるのに、わざわざその相手ないしそれ以外の男と恋愛関係になるのは面倒じゃない?とも。
ずっとそのままじゃいかんのでしょうかね。
物語として成立しない?あれ?
と思ったので書いてみました。
長くなり過ぎたので幾つかにわけます。
しかし、
人のすなるテンプレといふものを我もしてみんとてする、とやってみたものの。
なんだか慣れないし、やっぱり妙な感じになりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 02:15:02
380453文字
会話率:28%
ずっと腹違いの妹の方を優遇されて、生きてきた公爵令嬢セシリア。
正直不満はあるものの、もうすぐ結婚して家を出るということもあり、耐えていた。
でも、ある日……
「お前の人生を妹に譲ってくれないか?」
と、両親に言われて?
当然セシリ
アは反発するが、無理やり体を押さえつけられ────妹と中身を入れ替えられてしまった!
この仕打ちには、さすがのセシリアも激怒!
でも、自分の話を信じてくれる者は居らず……何も出来ない。
そして、とうとう……自分に成り代わった妹が結婚準備のため、婚約者の家へ行ってしまった。
────嗚呼、もう終わりだ……。
セシリアは全てに絶望し、希望を失うものの……数日後、婚約者のヴィンセントがこっそり屋敷を訪ねてきて?
「あぁ、やっぱり────君がセシリアなんだね。会いたかったよ」
一瞬で正体を見抜いたヴィンセントに、セシリアは動揺。
でも、凄く嬉しかった。
その後、セシリアは全ての事情を説明し、状況打破の協力を要請。
もちろん、ヴィンセントは快諾。
「僕の全ては君のためにあるんだから、遠慮せず使ってよ」
セシリアのことを誰よりも愛しているヴィンセントは、彼女のため舞台を整える。
────セシリアをこんな目に遭わせた者達は地獄へ落とす、と胸に決めて。
これは姉妹の入れ替わりから始まる、報復と破滅の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 19:24:02
169282文字
会話率:30%
●和風ファンタジー x 継母●
夜、妹のパシリでコンビニでアイスを買った帰り。
花梨は、妖魔討伐中の勇悟と出会う。
そしてその二時間後、彼と結婚をしていた。
勇悟は日光地区の氏人の当主で、一目おかれる存在だ。
さらに彼には、小学一年の娘と
二歳の息子がおり、花梨は必然的に二人の母親になる。
昨日までは、両親や妹から虐げられていた花梨だが、一晩にして生活ががらりと変わった。
なぜ勇悟は花梨に結婚を申し込んだのか。
これは、家族から虐げられていた花梨が、火の神当主の勇悟と出会い、子どもたちに囲まれて幸せに暮らす物語。
※他サイトにも投稿しています。
※短編コン用の作品なので3万字程度の短編です。需要があれば長編化します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 19:10:00
11784文字
会話率:41%
魔道具好きの王子に見初められるため、姉に魔道具を作らされていたわたし。家族経営のブラックな魔道具店では引くほどたくさんの雑用を押しつけられて、もう限界!
行き倒れたわたしは、『氷の公爵さま』に拾われる。
「こんな無茶をしていると、君、い
ずれ死ぬぞ」
「君が家から逃げるのに一番手っ取り早い方法は、私と婚約することだ」
ちょっとS気味な公爵さまの命令で、わたしは偽装婚約することに。
怖そうな見た目とは裏腹に、公爵さまはわたしのことを『伝説級の魔道具師』だと言って大切にしてくれるので、わたしはすっかり元気も取り戻せて、このままずっと公爵家に居着きたいくらい。
一方で、わたしがいなくなったことで焦った姉は、わたしがこっそり開発途中だった危険な技術を盗んで発表してしまう。
姉のしくじりで、実家の評判は散々なことに。
両親が借金を踏み倒して逃げたお店は、わたしが引き継ぎます!
お店のお客様は、姉の元婚約者の王子様に王女様、それに騎士団長のお嬢様?
わたしの魔道具はいつの間にか国中からとっても注目を浴びていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 02:06:02
445136文字
会話率:42%
悪女のふりをして評判を落とし、実家からの脱出を狙っているルウ。
首尾よくクソ真面目と名高い聖騎士の家に居候することになったものの、婚約者(予定)は悪女を押しつけられて怒り心頭で、「あなたが愛されると思うな」と宣言されてしまう。
石頭な婚約者
をからかって遊んでいたら、誤解で屋敷を追放されることに。
――追放上等。私が何より好きなもの、それは自由と悪ふざけです!
元々隙を見て逃げる予定だったルウは渡りに船と、本当に出て行ってしまう。
婚約者がルウのすごさに気づいたのは、すでに家を出たあとだった。
必死に追いすがる婚約者(予定だった)には見向きもせず、第三王子や聖騎士団長をも適当にあしらい、虐待生活で培った超絶スキルを活かして気ままに暮らすルウだったが、街で行き会った人たちを助けた縁でトラブルに巻き込まれてしまい――
//
何でも出来る元・侯爵令嬢が、お忍びで街をぶらぶらしては悪ふざけをするTUEE寄りスローライフものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-28 18:00:00
210198文字
会話率:48%
「私は父に疎まれておりました。妹に婚約者を取られても父は助けてくれないばかりか、『醜悪公』と呼ばれている評判最悪の男のところへ嫁ぐよう命じてきたのです。ああ、なんて――楽しそうなんでしょう!」
幼いころから虐げられすぎたルクレツィアは、こ
れも愛ゆえの試練だと見当外れのポジティブ思考を発揮して、言われるまま醜悪公のもとへ旅立った。
しかし出迎えてくれた男は面白おかしく噂されているような人物とは全く違っており、様子がおかしい。
――あら? この方、どこもお悪くないのでは?
楽しい試練が待っていると思っていたのに全然その兆しはなく、『醜悪公』も真の姿を取り戻し、幸せそのもの。
一方で、ルクレツィアを失った実家と元婚約者は、いなくなってから彼女がいかに重要な役割を果たしていたのかに気づくが、時すでに遅く、王国ごと破滅に向かっていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-24 20:12:30
110036文字
会話率:38%
侯爵家の次女として生まれたが両親は姉にかかりっきりでその存在をすっかり忘れているようだった。が、次女は身内以外の愛情を受けてしっかり成長して、さっさと逃げ出すことにしたのだがなぜか第2王子に絡まれて逃亡に失敗したり、存在を思い出した父親に泣
きつかれたりと本人的に面倒くさい展開になっていく。
転生、といっても残っているのは知識だけ。その知識を持って平民ライフを目指す少女のお話です。
思ったよりも長くなりそうなので連載にしました。恋愛要素は薄めかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 00:19:40
373903文字
会話率:50%
異世界から転生した者たちが残した日記などが収められていると言われている大図書館の奥にある図書室。そこを開くことが出来るのは同じ転生者のみ。ジュリエッタは転生者としてその図書室を人知れず継承した。転生者であれば国に保護され優遇されることを知り
ながらも、自らが転生者であることを隠して生きるジュリエッタ。家族って何それ?美味しいの?本大好き。そう言って図書室の片隅でひっそりと生きるつもりでいる少女はいつ表に出てくるのか?本とともにいたい少女と彼女の有能さを知っているからこそ表に出したい周囲の人間との攻防戦。のつもりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-24 00:08:59
6955文字
会話率:24%
『卑しい娘』であるティルテは、庶子であることを理由に家族から虐げられていた。そんなある日、姉の婚約者である筆頭魔術師から余命3ヶ月の宣告を受けてしまう。残された時間で見返してやれと発破をかけられたティルテは……。
最終更新:2024-11-23 21:06:37
8911文字
会話率:51%
庶子の為、下僕同然に継母と腹違いの姉から虐げられる伯爵令嬢エムリーゼ。今日も理不尽な暴力に耐える彼女には、ある秘密があった…。
※以前投稿した短編の長編化です。シーンの追加や加筆がありますので読み切り版を読んだ方もどうぞ。しばらくは毎日更
新予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-07 23:00:00
99230文字
会話率:59%
【!】ドアマット要素は(あんまり)ないです。
(あらすじ)庶子の為、下僕同然に継母と腹違いの姉から虐げられる伯爵令嬢エムリーゼ。今日も理不尽な暴力に耐える彼女には、ある秘密があった…。
出オチ気味のコメディです。冒頭の警告文とタグをご理解
の上お読み頂けると助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-14 20:36:19
14598文字
会話率:58%
エステルは聖女に縁あるシャルリエ伯爵家に生まれたのに魔力なし。顔だけ聖女と蔑まれ、義妹に立場を奪われて辺境の地へ送られて生涯を終えた。……はずが気がついたら死に戻って18歳。よし、この人生は1秒でも早く逃げよう、と思ったら婚約者の第二王子に
一歩目で捕まった。
「君が好きすぎてつらい」「「……!?!?」」
二人揃って驚愕し真っ赤な顔を見合わせる。記憶ではクールだったはずの彼は、なぜかエステルに嘘がつけなくなっているらしい。
「私のどこが好きだったんですか……?」「か、顔だ……っつ!?」「い、今、頑張って嘘をつかれました? 顔が紫色ですけど!」
死に戻ったら本音を隠せないヒーローと溺愛に戸惑うヒロインのスローライフコメディ。(たぶん)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 12:00:00
167022文字
会話率:48%
「これは契約結婚だ」「はいありがとうございます!」「……は?」
幼い頃に天才と称されたことがあるエイヴリルは、義妹の身代わりで悪女として『訳ありな公爵様』のもとへ嫁ぐことになった。
当然、エイヴリルを悪女だと信じている公爵家からの扱いは
残念なもの。しかし、虐げられ慣れすぎ&おっとりなエイヴリルは全く挫けない。素直に『悪女(※本人比)』として持ち前の鈍感さと能力を発揮し、周囲を味方に変えていく。
一方、公爵様はエイヴリルが無能でも悪女でもないことを早々とあっさり見抜く。
「エイヴリル、君を無能の悪女と言ったのは誰だ? 許さない」「……ええと、あの!?」
これは家族に愛されなくてもマイペースに強く生きてきたヒロインが、新天地でいつの間にか大切にされて幸せになっていくお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 13:04:05
356999文字
会話率:46%
「たしかに今世は恋がしたいって言ったけど…ちょっとコレは聞いてません」
稀代の悪女と呼ばれ、ぼっちだった前世の記憶をもつ令嬢・リーフェ。今世では力を封印して穏やかな人生を送っていたが、なぜか突然婚約者に忘れられ、その結果家を追い出されるこ
とに。
そんなリーフェに手を差し伸べたのは大国の皇太子・オリヴェル。ひょんなことからかりそめの婚約が結ばれたはずが、彼はリーフェをまるでずっと前から知っているみたいに甘やかしてくる。
「君が思い出せなくてもいい。ただそばにいてくれれば」「!?(待って、たしかに恋人がほしいって言ったけどなんでこんなことに?)」
これは、前世で悪女と恐れられたヒロイン(※誤解)が、転生後はなぜか溺愛されて戸惑いつつ幸せになっていくお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 00:34:36
143486文字
会話率:45%
とある時代の、とある国の都。
世の中には人々を襲うあやかしが跋扈していた。
そんな中、退治人のリツは婚約者だった上司から任務失敗の責任を押しつけられたあげく、一方的に婚約破棄を言い渡され妹と婚約すると――中略――
そんなテンプレートな運命
を辿ったリツの左遷先では、セツと名乗る新しい上司が待っていた。
仕事の説明が始まると思ったリツに対して、セツは結婚相手にしか教えてはならないはずの真名を名乗りだし……。
すれ違い的なあれから始まる、平安風ファンタジーっぽい恋愛ものです。
※「【R18】半妖の退治人と呪われた上司」の前日譚ですがこちらはBLではなく男女CPとなっているため、ジャンルを女性向け恋愛にしています。
※アルファポリス、カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 00:01:43
118329文字
会話率:62%
とある時代の、とある地方の、とある村。
一人の少女が、疫病を封じる人柱として、社の下に埋められていた。
そんな少女を救い出したのは、山本玉葉と名乗る美青年の姿をしたあやかしだった。
玉葉は少女に明と名付け、行き場所がないなら、自分の
元に来ればいいと提案し、二人の生活が始まったのだった。
※本作品は「【R-18】あやかしの長に執着される退治人と、人工ドッペルゲンガー」の前日譚となりますが、前作を読まなくても問題はありません。
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-21 19:15:39
130118文字
会話率:64%
侯爵令嬢のリゼットは、妹に聖女の力と婚約者を奪われ、更には身に覚えのない罪で身分も奪われダンジョンに捨てられる。
事実上の死刑宣告だったが初期スキル【貴族の血脈】で獲得スキルポイントが3倍になり、スキル【全体攻撃魔法】と【先制行動】でソ
ロでさくさくとダンジョンを攻略していく。
そんなリゼットの前に立ちはだかったのは食料問題。
「……モンスターって食べられるのかしら?……――な、な、なんておいしいの! よし、私はダンジョンの恵みをおいしくいただくことにしますわ!」
モンスター料理の効果もあって探索は絶好調。リゼットは出会う冒険者たちにモンスター料理を振る舞いながら、ダンジョン生活をエンジョイする。
一方そのころ聖女になった妹は、力の謎の弱体化に苦しんでいた。
【最終話まで執筆済】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 18:23:38
494800文字
会話率:43%
侯爵令嬢であるセシリアは、婚約者レオナルドが実の妹エリカと抱き合っている姿を目撃してしまう。
「お姉様、本当に申し訳ありません……わたし、レオナルド様と愛し合ってしまいましたの。真実の愛で結ばれたのです」
エリカは微笑んで言う。
「だ
からね、お姉様。醜い第三王子との政略結婚は、どうかお姉さまが引き受けてください。姉妹のどちらが相手かだなんて、誰も気にしないでしょうから」
「ええ、わかったわ」
エリカの元へ王家から来ていた結婚の打診は、呪いのせいで醜いとの噂の第三王子ダリウスとのものだった。
――セシリアはすべて受け入れ、婚約式に挑む。ダリウスがたとえどんな姿でも愛する覚悟を決めて。
(わたくし、美醜の基準がおかしいのかしら……?)
婚約式の日、そこにいたのは予想を裏切る美しい王子だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-27 19:07:49
7262文字
会話率:43%
両親が立て続けに亡くなったロミアの元に『伯爵』と名乗る男から手紙が届く。その伯爵は、何とロミアの実の父親であると名乗り出た。
自身が養子に出されていた事実を知ったロミアが伯爵家に戻ると、公爵家長男レドの誕生パーティーへの参加を提案されたロミ
アだったが……。
「おい、誰かこの娘を摘み出せ!」
なんとレドに不審者扱いされ、追い出されてしまう。
屋敷の外に放り出されたロミアが夜風に震えて呆然としていると、そこに一台の馬車が遅れて到着した。
ロミアを心配し手を差し伸べたジュリと名乗る彼は、不審者だと誤解されたロミアから事情を聞き、彼女を伯爵家の屋敷まで送っていったのだが……。
──俺の初恋の人が、何故こんな扱いを受けているんだ……?
……素性を隠していたジュリが、幼い頃にロミアと出会っていた隣国の皇帝【氷獣の帝王】ジュリウスである事を、彼女はまだ知らない。
これは三姉妹の【いらない子】として養子に出され親に捨てられたはずの貴族の次女が、長年の初恋を拗らせたイケメン皇帝に全力で溺愛されながら、互いに支え合って生きていく恋物語です。
どこまでも顔が良く、物理的に強く、誰よりも愛が重く、一族の宿命がしんどい系の男がお好きな方の心に刺されば嬉しいです。
※この作品はカクヨム様で先行公開していた作品を、大幅に改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 16:26:58
66854文字
会話率:36%
「ねぇ、お姉様? 私の代わりに獣人国まで行って謝ってきてくれない?」「なんですって」
子爵家の長女──ドロテア・ランビリスは、ある日、妹のシェリーと両親から尻拭いを仰せつかった。
ドロテアの暮らすサフィール王国では美しい女性には『聖女』の
称号を与えられる。シェリーはその聖女の一人であり、王族の婚約者でもある。
反対に、ドロテアは産まれた瞬間から『将来は売れ残り』と言われ続け、現に誰一人からも求婚されたことがなかったため、生きていくために侍女として働いていた、のだけれど。
「ドロテア、お前が気に入った。俺の妻になれ」
謝罪先に獣人国で、ドロテアは当たり前の行動をしただけなのに、何故か王である黒狼のヴィンスに見初められ──。
「ドロテア教えてやろう。今までサフィール王国で求められなかったのは、お前が──過ぎるからだ」
「はい?」
一方その頃、妹のシェリーはとある理由から『聖女』の称号が無くなることが決まり、婚約者から必要とされなくなっていき──?
これは結婚願望があるのに誰からも相手にされず、自身の秘めた才能に気付いていないドロテアが、思慮深いヴィンスに見初められ、もふもふで癒やされたり溺愛されたりする、そんなお話です。
◇短編版で日間総合1位ありがとうございます!
◇短編版よりも、溺愛&もふもふ増々、ザマァありでお届けいたします!
◇R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 06:26:53
353995文字
会話率:41%
「私のことが好きなノア様の下へ嫁いで、せいぜい慰めてあげなさいな」
テティスは、膨大な魔力を持ち、結界魔術師である有能な姉──ヒルダと比べられ、魔力が少ないことから無能扱いされてきた。
そんな中舞い込んだ縁談。相手は筆頭魔術師であり、公爵
でもある雲の上の存在であるノアだった。
姉のことが好きなはずのノアとの婚約に、テティスは憂鬱になるのだが──。
「君は本当に愛らしいな」「努力を続けることは凄いことだよ」「テティスが好きだ」
何故かノアに溺愛されたテティスは、不思議に思いつつも彼に惹かれてしまい、同時に何故愛されるのか、理由を知ることになる。
直後、突然の魔物の襲来により、ノアと共に現場へ向かうテティス。招集された結界魔術師であるヒルダよりも、何故かテティスの魔力が急激に増えて──?
これは、無能扱いされてきたテティスがノアに溺愛され、後天的に増えた魔力と今までの努力の成果で、結界魔術師になる夢を叶える、そんなお話です。
◆短編版 2/11 日間4位ありがとうございます!
◆R15は念のため
◆ハッピーエンドはお約束折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-10 06:10:00
189522文字
会話率:43%
「ねぇ、お姉様? 私の代わりに獣人国まで行って謝ってきてくれない?」「なんですって」
子爵家の長女──ドロテア・ランビリスは、ある日、妹のシェリーと両親から尻拭いを仰せつかった。
ドロテアの暮らすサフィール王国では美しい女性には聖女の称号
を与えられる。シェリーはその聖女の一人であり、王族の婚約者でもある。
反対に、ドロテアは産まれた瞬間から『将来は売れ残り』と言われ続け、現に誰一人からも求婚されたことがなかったため、生きていくために侍女として働いていた、のだけれど。
「ドロテア、お前が気に入った。俺の妻になれ」
謝罪先に獣人国で、ドロテアは当たり前の行動をしただけなのに、何故か王である黒狼のヴィンスに見初められ──。
「ドロテア教えてやろう。今までサフィール王国で求められなかったのは、お前が──過ぎるからだ」
「はい?」
これは結婚願望があるのに誰からも相手にされず、自身の秘めた才能に気付いていないドロテアが、思慮深いヴィンスに見初められる、そんなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-26 19:04:26
13626文字
会話率:46%
キャッツランド王国第二王子・アレク・オーウェン・キャッツランドは、陰で「銀糸のスパダリ」と称される上級魔術師、第一級魔道具師のライセンスを持つ将来有望な銀髪美少年。そんなアレクは留学中の皇立学園高等部の創立記念パーティーで、婚約破棄されて断
罪される公爵令嬢――アリスン・コールリッジを目撃する。留学先の国の皇子にギロチンにかけられそうになる可憐な令嬢を救うべく、アレクは動きだす。
「あんな可愛い令嬢をギロチンにかけさせてたまるか! カチコミかけるぜ!
アレクの章では婚約破棄からの馬鹿王子ざまぁ、前世の因果応報、アリスンの章では姉妹格差からのおかんざまぁ、その他ざまぁが入ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 18:34:28
47958文字
会話率:39%
マノンの住む街はまるでギャルゲーのように都合が良いことが多い。兄を起点に終結している。兄のご都合主義は妹に適用されないけれど。兄に関わり合いたく無い人に避けられ、兄に好意を抱く人達には血縁だからと関係無く女という一点だけで牽制される始末。兄
は優等生。妹は平均。両親は自慢出来る兄が居るだけで近所に優越感を持てるから。転機は隣に引っ越してきたお隣さん。この出会いが兄妹格差にもたらすものは折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 06:10:00
6387文字
会話率:12%
私の従姉妹は私の母親と本当の親子みたいに団欒している。私を蔑ろにして得る養分を2人で仲良く分け合う様は酷く醜悪で見ていて見苦しい。姉妹格差ならぬ従姉妹格差。勝手に主人公を踏みつけて上でタップダンスをする赤の他人という名の身内はいらない
最終更新:2024-11-02 05:50:00
5268文字
会話率:35%
頭をぶつけて前世の記憶を取り戻したラフィーナ。『王都の毒花』という悪評をでっち上げられ、義妹に婚約者を奪われ、厄介払いのように『バケモノ辺境伯』の元へ嫁ぐという、ネット小説でありがちな目に遭っている真っ最中である。
ところが、出会って約十
分で夫となったベリオンとは気楽な白い結婚。仕事と返済に追われる前世とは違い、借金も義務もプレッシャーもなく、あるのは美味しいごはんにふかふかベッド。何にも気にせずのんびり暮ら……せるわけがない! 元貧乏社畜のラフィーナはこの生活を無言の退職(離婚)勧告だと受け取った。
退職(離婚)に備え前世の知識を活用したり、絶対解けないと言われていたベリオンの呪いが解けちゃったりしながら、ゆっくり距離を縮めていくお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 21:10:00
106243文字
会話率:33%
聖女に認定された双子の妹リズラインの付き人として虐げられてきたアリアテッサは、ある日突然、身に覚えのない殺人未遂の罪で捕らえられてしまう。
アリアテッサの婚約者を略奪するため、「姉に殺されかけた」とリズラインが嘘をついたのだ。
故郷
を追放され、命まで奪われかけたところを異国の魔法騎士シルヴィオに救われたアリアテッサは、アリッサと名を変えて生き直すことを決意する。
そんな彼女に、シルヴィオは思いがけない提案を持ちかけてきた。
「一年間、俺の婚約者を演じてくれないか?」
まだ結婚する気がないのに縁談の嵐で困っているという。
一年間の住まいの保証を条件に、自立するまでの足掛かりとして偽装婚約を受け入れるアリッサ。
謎に包まれたシルヴィオの過去は気になるものの、彼と過ごす日々は初めての連続で、意外にも楽しい。美味しいものを食べたり、仕事を見つけたり、舞踏会に行ってみたり……。
一方その頃、故郷が異変に見舞われはじめて――?
孤独だった少女が愛されて自分の居場所を見つけるお話。
(戦闘シーンあり。主人公は動物を飼っています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 21:09:43
265878文字
会話率:37%
両親から溺愛されている妹の身代わりに、恋人がいると噂の第二王子の婚約者になってしまった私、エリーシャ。
『──エリー。僕は君との婚約を破棄する!』
そんな幻聴とともに、突然前世の記憶が蘇った。
乙女ゲームの悪役令嬢が着ていたド派手な赤い
ドレスと同じドレスを着ている私。しかも目の前の第二王子ユリウス様も乙女ゲームの攻略対象で。
──もしかして、あの乙女ゲームで断罪された悪役令嬢エリーって、私!?
なんとかしようと慌てて口を開いた私だったが、口から出たのは「このわたくしがユリウス様の婚約者、エリーシャ・アーレントですわ! どうぞお見知りおきくださいまし!」という悪役令嬢口調だけ。
何を喋っても、口調も仕草も、高慢な悪役令嬢になってしまう。
なにこれ、悪役令嬢の呪い!? それともシナリオの強制力?
どうか破滅だけは勘弁してください!
と思ったら、ユリウス様の態度がおかしくて……?
5万字程度の中編です。最後まで書き終えてあるので毎日更新していきます。
ハッピーエンド確約です。
因果応報レベルのざまぁはあります。恋愛メインなのであまりに過激なざまあは期待しないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 18:02:59
45835文字
会話率:30%
虐げられた少女が愛され、幸せになっていく和風幻想婚姻譚。
幻羽族という幻の羽を出せる異能を持つ貴族階級に生まれた神楽夕花は羽が出せないため、父や後妻、腹違いの妹から「羽なし」と蔑まれ、使用人以下の扱いをされ、虐げられていた。
辛い生活でも
夕花は腐ることなく健気に生き、庶民に混じって働いていたが、それすら全て家族から搾取されていた。
ある日、夕花に恐ろしい吸血鬼との縁談が持ち上がった。
吸血鬼は幻羽族の娘の血を全て吸い殺してしまうと言われ恐れられている。
大切にしていた全てを失い、絶望していた夕花だが、相手の吸血鬼は数日前に偶然助けた見目麗しい青年、月森白夜だった。
白夜は夕花を助けにきたのだと手を差し伸べ、美しい花嫁衣装を着せて連れ去った。
その日から夕花の運命は一変した。
夕花に待っていたのは今までと真逆の幸せな生活。
夕花は秘密の多い白夜に少しずつ惹かれ、すれ違いながらも愛を育んでいく。
しかし水面下では、とある陰謀が蠢いていた──
不遇ゆえに自己肯定感が低い少女と、異能の力と謎を持つ吸血鬼のお話。
和風っぽい別の世界のファンタジーです。
キャラ文芸的なお話で、正統派溺愛の修行のつもりで書いております。
他サイトにも載せていますが、そこから大幅に改稿しています。
最後まで書き終えており、一週間程度で完結する予定です。ハッピーエンド確約。
順次更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 21:56:04
110863文字
会話率:49%
伯爵令嬢リリアナ・アルヴェールは王妃となる結婚式の当日、処刑されることが決まった。彼女は、国王と実家アルヴェール伯爵家の罪を被っただけの無実である。しかし、リリアナは反論しない。妾の子である彼女は、生まれた時から『血統の正しさを証明す
るべく、この国のために死ね』と言われて生きてきたからだ。
「あーあ。結婚式当日に処刑が決まるなんて、なんて可哀想な王妃様」
そう言いながら、手枷を嵌めてきたのは王立学院の後輩であった騎士のアシェルだった。
リリアナが思い返すのは、ちょっとだけ憎たらしい後輩のアシェルと過ごした王立学院での日々のことである。だが、平民であるはずのアシェルには、とある秘密があるようで……。
◇相変わらずのゆるふわ世界観設定です。ざまぁは軽めです。◇婚約者がいる状態で別の人に恋心を寄せる展開があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 21:04:33
20458文字
会話率:42%