1990年、主人公優の初恋の相手が、16歳という若さで病死した。
それからというもの優は、喪失感にずっと苦しみ続ける。やがて、心のバランスを崩し、鬱の症状やパニック症状が出始め、心療内科にかかる
そこでカウンセリングを受け、幼い頃の記
憶を紐解き始める。
優は、幼稚園の頃、広島で暮らしており、そこで翔という同い年の男の子と出会った。彼は、優をいじめっ子から守ってくれる優しい男の子だった。
優は、彼の母からの手紙で、彼が癌で亡くなったことを知る。そして、 大きなショックを受け、絶望し、生きる意味を見失ってしまう。
やがて心療内科に通い始め、服薬とカウンセリングのおかげで少しずつ症状が改善していく優。
大学生になると、大学のオーケストラに所属し、オーケストラの色んな人々と交流したりして、充実した学生生活を送るようになる。さらに、親友の兄 仁一に出会うと、その人が、以前自分が通っていた心療内科の担当心理士だったことが分かる。そして、仁一と親友が二人で暮らす家に、やがて優も一緒に暮らし始めることになる。
優は、様々な人と出会い、葛藤しながら、翔を失った悲しみを乗り越え、自分の大切な人が誰なのか気付いて行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 16:20:25
103869文字
会話率:26%
主人公ツキミは見習い騎士。
彼には幼馴染で初恋の相手でもあるナズがいる。
だが彼女はイケメン勇者であるアブーに言い寄られて付き合ってしまった。
意気消沈するツキミだったが、アザだらけのナズが彼に助けを求めてきた。
ナズは日常的にアブーからひ
どい暴力を受けており、耐えきれなくなってツキミを頼ってきたのだ。
勇者であるアブーを法的に罰することはできない……だが、ナズを守りたい一心でツキミは彼女を自宅で匿う決意を固める。
次第に2人の距離は縮まっていき……恋人関係へと発展する。
ところがある日、アブーがナズを見つけてよりを戻そうと誘う。
「暴力的だけれど……それは裏を返せばそれだけ私を愛しているということ」。
そんな常軌を逸した思考でナズはアブーを受け入れ、あろうことかツキミの自宅で浮気をしてしまった。
偶然現場を目撃したツキミはナズが襲われていると思い込み、アブーを殴るも返り討ちにされる。
ツキミは勇者を殴った罪で逮捕されてしまい……その上アブーの経歴に傷を付けたくないからと、ナズはツキミを自分に付きまとうストーカーであると偽証する。
身勝手な理由で勇者を殴ったと言う冤罪でツキミは死刑判決を受けてしまう。
絶望したツキミであったが、彼の前に鏡の巫女であるカルミナが手を差し伸べる。
「私はあなたを信じる」
カルミナの権力で強引に釈放されたツキミは流されるがまま彼女の騎士となるも、心に負った傷で無気力な性格となる。
そんな彼が、史上最強の勇者として名を轟かせ……カルミナという最高の女性を妻に持つことを、ナズとアブーは地獄で知ることになる。
※本編は私が連載している【ティアーズオブザデッド(マイティア)】の登場人物であるツキミを主人公にした話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 02:07:37
66097文字
会話率:30%
全てに絶望していた主人公が、過去の自分と繋がることで、もう一度人生をやり直すことに挑戦していく物語。
最終更新:2025-05-31 16:11:07
38385文字
会話率:14%
※カクヨムでも掲載しています。
絶海に浮かぶ東方の島国、東貴和(ときわ)。
かの国はかつて神々の手によって創成され、今もなお神界から神々の支配を受けていた。
水を司る女神、弥都波(みづは)も〈領〉と呼ばれる区域の一つ、十海領を管轄し、日
々人間たちの平穏な生活を見守っていた。だが、人間たちを優しく見守るのは彼女だけ。なぜなら神々には本来『心』がなく、人間たちのことも単なる造物としかとらえていなかったからだ。
ゆえに異端である弥都波は、他の神々から蔑視蔑称を向けられていた。
そんななか、弥都波は海で溺れている少年を見つけ、彼を救出するために禁忌を犯す。勝手に人界へ降りてはならないという、最大の禁忌を――。
ゆえに彼女は神界へ戻った後、神長から神権を剥奪されて人へと堕ちた。
憧れていた人界で自由に生きられることを嬉しく思っていたのも束の間、人界でも彼女の居場所はなかった。
神からも人間からも心ない言葉と暴力を浴びせられ、絶望する弥都波。
そんな彼女に唯一手を差し伸べたのは、かつて溺れていたところを助けた十海領主・水瀬碧羅(みなせ へきら)だった。
彼は美しく成長し、人となった弥都波に『愛』を与える。
その優しい感情に触れ、弥都波は初めての恋を知るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 20:50:54
7094文字
会話率:42%
国王と王妃が溺愛する王女が毒に倒れた。
第2王子カイエルの誕生日を祝うパーティーでの王女毒殺未遂事件。
カイエルは、激高する国王と王妃に冤罪をかけられ、過酷と有名な北塔に幽閉された。
度重なる牢番からの暴力と貧しい食事、誰も信じてくれない絶
望に、カイエルの心は蝕まれていく。
無実が晴れ、塔から解放されたカイエルは、すでに感情を失っていた。
周囲が後悔に苛まれる中、カイエルは自分と同じくらい過酷な目に会いながらも、明るく生きる令嬢と出会う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 22:00:00
44108文字
会話率:36%
買い出しに出た先で、勇者が魔王を討伐したというニュースを聞くローリエ。号外新聞に描かれた人物画を見てときめくも、自分には縁のない人だと自嘲する。
何故ならローリエは、預けられた辺境伯の家で使用人のように扱われているからだ。
育ててもらっ
た恩を返そうと懸命に働くローリエだが、ある日突然売り飛ばされそうになる。
絶望の中、助けに現れたのはオルトキア王国の第三王子であり国で一番人望の厚い勇者、クレイユ=オルトキアで――。
「君は僕の初恋なんだ」
「お会いした記憶がありません……」
初恋の相手は瓜二つの別人では、と不安に思うローリエ。一方、クレイユはローリエとの結婚を宣言し、蕩けるほど溺愛するのだが……。
秘密を抱えた勇者と秘密を忘れた花嫁の、じれあまラブロマンス。
ꕥ‥∵‥ꕥ ‥∵‥ꕥ
*糖度120%(※当社比)を目指した西洋風ファンタジーです。が、ちょっぴり歪んでるかもしれません。
*ハッピーエンドですが、ドアマット苦手な方は3話目ラストくらいまで飛ばし読みください⚠︎
*本作はカクヨムからの転載です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 20:37:16
101466文字
会話率:35%
隕石の落下により、残り数か月で世界の90%以上の生命が絶滅すると発表された。
周囲の人々は里帰りや安全な場所を探し、街を離れていく中、主人公は生まれ育ったこの街で、家族や幼馴染の西条と共に最期を迎える覚悟を決めていた。
だが、そんな日常を突
如として破った出来事が起こる。
幼馴染で初恋の相手である西条が「実家に帰ります」と書かれた紙を残して街を去ってしまったのだ。
絶望と希望が交錯する中、主人公は一体、何を見つけ出すのか。
終末世界の中で紡がれる、切ない旅路の先に待つものとは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-04 00:37:59
3495文字
会話率:31%
泣き虫令息だったのに…私だけを溺愛する冷徹令息に、なっちゃってた!?
☆☆☆
代々薔薇の栽培業を営むマクファーソン伯爵家に生まれたアメリア。
ある日婚約者のルーカスに自分が育てていた新種の薔薇を盗まれ、新種登録の権利まで奪われてしまった
。
しかも夜会の場で浮気相手の髪にお披露目としてその薔薇を飾られた上で婚約破棄される。
王命で決まった新婚約者は公爵令息ウィリアムーー魔力過多で「そこにいるだけで空気さえ凍らせる」と言われるほどの冷徹近衛騎士。
怯えつつも顔合わせに挑むアメリアだったが、実はウィリアムの正体は、子供の頃に一度交流し薔薇を手渡した、大切な思い出の泣き虫少年だった!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 10:20:00
20550文字
会話率:19%
大好きだった初恋の彼女を奪われ、俺は死を選んだ。
そして何故か転生し、前世のことを思い出してしまった。
絶望の中で、記憶を思い出す以前仲が良かった少女、相原睦月に強引に家に誘われる。
全てがどうでもいいと思いながら身を任せるように睦月の家ま
で足を運び、玄関が開くと、そこには彼女の母親が立っていた。
「あら、その子が前から気になっていたっていう彼氏くん?」
そう言って笑いかけてくるのは、前世の俺が好きだった女、卯月だった。
相原は、俺から卯月を奪ったクソ野郎の苗字だった。ふたりは一緒になって、幸せな家庭を作っていた。
「はは……」
やつらのせいで、俺は死んだというのに。
こんな理不尽、許せるはずがなかった。だから、ぶち壊してやろうと思った。それだけだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 07:00:00
10521文字
会話率:20%
『あんっ♡ あんっ♡ 気持ちいいよぉ♡』
なんなんだ、これは。
とある土曜日。画面の向こうで行われてる行為に目を奪われながら、俺こと初小岩実は驚愕していた。
「これ、路夏だよな……間違いなく……」
朝に母親から俺宛ての荷物が
届いていたと手渡されたUSBメモリの中にあった、一本の動画。
なんだろうと思いつつパソコンに差して再生してみると、そこには俺の幼馴染にして彼女である、瀬谷路夏の姿があったのだ。
『へへっ、どうだ路夏? 俺のほうが、実のやつよりずっと気持ちいいだろ?』
いや、それだけじゃない。路夏を抱きながら熱烈な口付けを交わす男にも見覚えがある。
宇場津太郎。俺のもうひとりの幼馴染にして、親友であるはずの男が、画面の向こうで俺を蔑みつつ、裸で俺の恋人を抱きしめていた。
『うん♡ 津太郎くんのほうが、実よりずっとすごいよ♡ ねぇ、だからもっとぉ♡』
本来なら拒絶しなければいけないはずなのに、路夏の瞳にはハートマークが浮かんでおり、そこには俺など映っていない。
俺の恋人はもはや、親友だと思っていた男に陥落しきっている。
それが分かってしまった。同時に理解する。
俺は恋人を寝取られたのだ。それも、長年の親友に。
俺は恋人に裏切られたのだ。長年の幼馴染で、初恋の相手に。
『へへへっ、おい見てるか実? 路夏はお前より、俺のことを選んだみたいだぜ? 俺はお前のことが、ずっと嫌いだったんだ。俺の路夏を取りやがってよぉっ! お前から路夏を奪えて清々したぜ! ざまあみやがれ!』
「あ、ああああ……」
全身が震える。絶望が襲いかかる。
これが、これが寝取られ。これが、恋人を奪われるということなのか。
脳が破壊される感覚で、心が壊れそうになる。もうこれ以上、あの動画を見ていることなんて出来ない。
「うわああああああああああああ!!!!!」
俺の心はこの瞬間、粉々に砕けてしまった。きっともう、二度と立ち直ることは出来ないだろう。
激しい絶望感に襲われながら、絶叫とともに俺は家を飛び出そうと――――
「うわ「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!」…………って、え?」
したのだが。
それより先に部屋のドアが開いたかと思ったら、次の瞬間俺の絶叫は更に上のクソデカボイスによってかき消された。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 07:00:00
9220文字
会話率:49%
家族の浪費で負った借金のために、四十歳も年の離れた伯爵の元へと嫁ぐことになったアリーセ。絶望のまま初夜を迎えるが、事に及ぶ前に伯爵は発作を起こして死亡。アリーセは夫殺しの容疑者となり、伯爵の娘たちから暗い部屋に閉じ込められてしまう。処刑の恐
怖に怯える中、アリーセを助けてくれたのは紛争から帰還した公爵エドゥアルトだった。
「……そんな顔をするな、アリーセ。お前は何も心配しなくていい」
幼馴染で初恋だったエドゥアルトに優しくされ、アリーセは彼に惹かれていくのを自覚するが、醜聞まみれの未亡人では彼と一緒にはなれない。そんなとき、アリーセの無実を証明する恩人となった大神官ミカエルが次第に存在感を増してくる。
「今はアリーセ様のことが何より大切ですから」
しかし、やがてアリーセはその特殊な体質のために大きな陰謀に巻き込まれ──。
第1部は、ドアマットとすれ違いな両片想い+三角関係からのハッピーエンド。
第2部は、甘々な生活とアリーセの成長からの再びの事件を経てハッピーエンドです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 07:00:00
124197文字
会話率:53%
初恋の第二王子リシャールとの婚約式当日。幸せいっぱいのエリアーヌだったが、絶望した様子の王子を見て、向こうは婚約を望んでいないことを悟る──。不思議な力で王子と中身が入れ替わった結果、ハッピーエンドになるお話です。
※ 「匿名両片想いな二人
短編企画」参加作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 20:43:07
4947文字
会話率:23%
奥手で人見知りで彼女なしの永瀬。ほんわかドジっ子な小鳥遊先輩が気になる
永瀬和真(ながせかずま)は今まで彼女が一人もいたことがない。
告白もしたことがないし、なんなら初恋もまだなのだ。
文房具メーカーに勤める和真は真面目に仕事に励んでいた
。
趣味は読書。姉と妹の影響で特に少女マンガと異世界恋愛アニメが大好きだが、高校生の時に揶揄われたトラウマから周りには内緒にしている。
和真は飲み会や合コンの誘いも断り続ける。
3次元の女性がちょっぴり苦手。
ある日、企画課の先輩である小鳥遊さんと二人で、文房具展覧会の地方イベントの出張に行くことになってしまい、あたふたする。
和真は女性と職務以外の話をしたことがなくって、緊張してテンパってしまう。
そんな和真に小鳥遊先輩はとっても優しくフォローしてくれ、少女マンガの話題で盛り上がる。
小鳥遊先輩とすごく居心地の良い時間を過ごすうちに、和真は小鳥遊先輩のことが好きになるのだが……。
どうやら、小鳥遊先輩はモテモテらしく、噂で婚約している彼氏がいるようだと耳にする。
絶望のどん底に落ちた和真は傷心を抱えたまま、一人で大好きな少女マンガ家のサイン会に行くと小鳥遊さんが男性と親しげにしている姿を見てしまいます。
失恋確定!?
永瀬くんの初めての恋はどうなってしまうのでしょうか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 17:34:46
2247文字
会話率:42%
貴族学園の卒業パーティーで婚約者である王太子から婚約破棄を突然、言い渡された。
王太子とその腕にしがみつく男爵令嬢を見て、公爵令嬢であるアメリアは側室にしてはどうか?と提案をするも断られてしまう。
「私と婚姻を結んでくださるなら、なんでも
言うことを聞きますから……っ!」
王太子に縋りつくアメリアの腕は払われ、国外追放を言い渡され絶望したその時──!
王家の犬として隷属の首輪を嵌められたシベリアン国の犬獣人であるジルベルト第一王子の首輪が外れて……。
好きな人のために献身する一途なアメリアと、番を溺愛したいジルベルト王子のハッピーエンドストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-26 19:09:06
6619文字
会話率:60%
平岡 志乃(ひらおか しの)は瀬戸内の軍港で栄える港町で、母と二人の妹とともに、慎ましくも幸せに暮らしていた。
幼い頃より箏(こと)を習っていた志乃。
女学生になった今、その腕前は師匠にも認められるほどになっている。
尋常小学校で教師
をする厳格な母のもと、志乃は箏の稽古に励む日々をおくっていた。
しかし、一家の大黒柱である母が突然、病に倒れてしまう。
病気の母と幼い二人の妹を抱え、途方に暮れる志乃。
そんなある日、絶望の淵にいた志乃に、金銭的援助の話が舞い込んだ。
援助の条件は、ある男性の妻になることだという。
相手が誰かも知らぬまま、男性の妻になることを決意する志乃。
そんな志乃に明かされた男性の正体は、皆から“死神”と呼ばれ、恐れられる人だった。
※ゆりいろ……箏(こと)の演奏技法のひとつで、音の余韻をだすために、左手で絃を押して揺らすことをいいます。
※この物語はフィクションです。時代考証等々、現実にそぐわない部分もあるかと思いますが、ご理解いただいた上でお楽しみいただければ嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 06:00:00
118517文字
会話率:31%
公爵令嬢ペリューシアは、初恋の相手セドリックとの結婚を控え、幸せの絶頂のはず……だった。
だが、結婚式で誓いの口づけをする寸前──姉と入れ替わってしまう。
入れ替わりに全く気づかず婿入りしたセドリックの隣で、姉は不敵に微笑む。
「この人の
子どもを身篭ったの。だから祝ってくれるわよね。お姉様?」
ペリューシアが掴んだはずの幸せは、バラバラと音を立てて崩壊する。
妊娠を知ったペリューシアは絶望し、ふたりの幸せを邪魔しないよう家を出た。
すると、ひとりの青年だけが入れ替わりを見抜き……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 06:11:35
88636文字
会話率:43%
戦神のごとき武でもって、愚王を斃し、新王として即位した楊鳳寿。そして鳳寿の幼馴染であり、優れた智略で鳳寿を助け、戦乱の世を共に駆け抜けた胡華英。
「愛していると告げたことが、そもそもの間違いだったのだろう。……けれど、それでも俺はもう、お
前を手放せない」
二人の絆が、血と絶望と混沌の中で、固く固く結ばれるようになるまでの話。
(アルファポリス等にも公開。サイトにより年齢制限にご注意ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 23:12:03
14885文字
会話率:40%
【β×Ω←α】
Ωの俺が愛したのは幼馴染のβだった。
物心ついた頃から隣にいた幼馴染の修一に、俺はずっと恋をしている。そして修一の優しさにつけ込んで、俺はヒートのたびに修一に手を伸ばすのだ。
「お前に番ができるまでは、俺が側にいるよ」
そう
言って笑う修一に、俺はこの幸せがいつまでも続くことを密かに願っていた。
けれど俺を運命の番だと言うαが現れ、穏やかな幸せは無惨に砕け散る。
「諦めなさい……君は僕から離れられない」
残酷に告げる男は、俺の愛する幼馴染に、絶望的なほどよく似ていた。
(こちらはネトコン12へ応募するために焼き直した全年齢版[R15]です。本シリーズはエブリスタ、アルファポリス等にも掲載していますが、年齢制限にご注意ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 21:10:00
130495文字
会話率:36%
「俺は君を愛さない。この結婚は政略結婚という名の契約結婚だ」
結婚式後の初夜のベッドで、私の夫となった彼は、開口一番そう告げた。
彼は元々の婚約者であった私の姉、アンジェラを誰よりも愛していたのに、私の姉はそうではなかった……。
見た目、
性格、頭脳、運動神経とすべてが完璧なヘマタイト公爵令息に、グラディスは一目惚れをする。
けれど彼は大好きな姉の婚約者であり、容姿からなにから全て姉に敵わないグラディスは、瞬時に恋心を封印した。
筈だったのに、姉がいなくなったせいで彼の新しい婚約者になってしまい──。
人生イージーモードで生きてきた公爵令息が、初めての挫折を経験し、主人公に捻くれて八つ当たりするお話です(なんだそれ)
主人公は基本ポジティブ思考なので、そこまで嫌な感じにはならないんじゃないかと思います(希望的観測)
今書いてる連載の気晴らしに書いてるので、更新頻度が遅くなったらごめんなさい……。
早めに書き上げたいと思うけど、思ってるだけで時間ないかもっていう……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 04:07:38
202077文字
会話率:31%
——恋物語に憧れた。いつか物語みたいに、とそう奮起してアルトは己を鍛え続けた。偏にいつか自分が好きになる相手に相応しくなることが出来るように、とそんな一心で。決意から十年、アルトは国内外から才能を持つものたちが集う【王立学術院】へと入学を決
めていた。未だに初恋すらしていないアルトの前に、一人の女生徒が現れる。彼女に投げかけられた言葉はアルトを絶望に陥れるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 23:41:53
12450文字
会話率:40%
初恋を実らせたハルとマキ。
ハルが学業と家の仕事に日々励む中、マキは浮つき、そして抜け出せないドロ沼に沈み込んでいく。
気付いた時には手遅れな状況になっていたが、絶望や後悔しても10代の二人の人生はまだまだ続く。
未熟な若者が
悩み苦しみながら歩くその先に待つものとは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 12:00:00
38047文字
会話率:35%
絶望に飽きた雅司はその日、ビルの屋上にいた。
自らの人生に終止符をうつ為に。
そこに現れた謎の女、ノゾミ。彼女は悪魔だと告げた。
願いと引き換えに、魂を譲って欲しいと契約を持ちかけるノゾミ。
雅司は言った。「俺を愛してくれ。そうすれば、契約
完了だ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 18:00:00
95967文字
会話率:61%
カティアは母と祖父母の死後、父親と義母、異母妹に虐げられてきた。祖父から託された侯爵家を守るため、どんな仕打ちにも耐えて来たが異母妹に婚約者と跡取りの座を奪われてしまう。
だがカティアは絶望していなかった。何故ならずっと守ってくれていた
存在が居たから。
カクヨムにも投稿してます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-02 12:19:48
9006文字
会話率:34%