子どもの頃に義弟を好きになったお姫様(後に女王様)の、八年間の物語
----------
花が咲き誇る小さな国の王女・ジゼルには、十四歳になったある日、弟ができた。
弟の名はライナー。
しかしジゼルの母は十二年前に他界しているが、ライ
ナーは十歳。
どういうことかと訝るジゼルに、国王である父は言う。
「血筋からするとライナーはお前の弟ではない。ただし、この王家と無縁なわけではないんだよ」
その父の言葉で思い出す。
ライナーは叔母の息子、つまりジゼルの従弟。
ジゼルは過去に一度だけ、ライナーと会ったことがあったのだ。
そのとき叔母と話をしていたジゼルは、ライナーが自分の義弟になったいきさつを理解した。
――多分、理解できた、はず。
「安心して、ライナー。これからは私があなたを守ってあげるから」
こうしてジゼルには可愛い義弟ができた。楽しい日々を過ごすジゼルだったが、ある日ライナーに好きな人がいるらしいことを聞いてしまう。
そこでジゼルは気が付いた。
自分が、ライナーに恋心を抱いているのだと。
しかしライナーにはもう好きな人がいる。
恋を知った途端に失恋も知ったジゼルは、自分の気持ちを押し込めるためにライナーから距離を取り始め、更には自身の婚約者候補まで探し始めたが……。
----------
※エブリスタで掲載していた同名タイトル作品に加筆・修正の上で連載しております。元作品は完結済みのためこちらも完結は保証します(約五万五千字)。
表紙イラスト&タイトルロゴ:むなかたきえ様(@kkkie_m)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 20:50:34
50627文字
会話率:43%
O.E.1780年――、マストニカ公国の隣国、エストニア共和国首都に未曾有の大災厄が襲いかかった。
かつてのアルマニア帝国において、一瞬にして五万人を殺害したとされる【魔導死霊王(タイラントオブデス)】が復活し、首都へと迫っているという
のである。
首都に住む人口全ての命を救うべく動き始める共和国軍であったが、その魔導の前にことごとく敗退し犠牲が増えるばかりであった。
そんなときに、隣国マストニカ公国の魔導法学院より一人の魔導学者が派遣される、それは現在進行系で酒に酔いつぶれる一人の若い男であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 12:48:21
6342文字
会話率:34%
人は人生の中で、選択肢の海を泳いでいる。
一つを選択して進んだ道の裏側には、それを選ばなかった世界線がある。選んだ選択が幸せへと繋がるときもあれば、悲惨な道を歩かせてくることもある。
ここはそんな世界の裏側、選ばれなかった側の、可能
性の世界の物語。
存在しない世界『不界』に導かれた彼は、可能性の渦に巻き込まれていく。
「ここは選択肢の裏側の世界。僕択裏《ぼったくり》は君の選んだものの反対側が選んでくるよ」
食事処で安いものを食べようとしたら、体が勝手に高いものを注文してきたり。
「俺頼むつもりなかったんだって!」
「君は安い方を選んだから、僕択裏が高いのを出すように強制したんだね」
「くそ、注文取り消しを」
「あ、追加で一万コルムのプリンが注文されたね」
「何でだよ!!」
水が弱点の敵に水魔法を使おうとすると、体が勝手に炎魔法を出してしまったり。
「おい! なんで炎魔法だしてんだよ!敵が回復してんじゃねーか!」
「なんでって言われても君の体が動いただけだから。あ、今の炎で森に被害出たから後で六万コルム損害賠償が請求されるよ」
「は!?」
二手に分かれた道で行こうとしたら、選択肢が出てきて「邪竜と戦う」か「五万コルムを払う」かの二択を迫られたり。
「通るだけで五万コルムも取られるのか!?」
「嫌なら邪竜と戦うしかないね。ちなみに負けたら治療代で二万コルム損失して、勝ったら周囲の修繕費で三万コルム払うことになるよ」
「勝っても負けても金とられるしぼったくりじゃねーか!」
「だから言ったじゃないか。僕択裏だって」
払い払わされて、借金という名の呪縛で
彼は永遠に裏の世界に絡め取られてしまうのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 18:55:39
37113文字
会話率:49%
世の中には、悪いヤツらは五万といます。騙されないように‼︎
最終更新:2024-03-05 22:40:20
407文字
会話率:24%
気高き公爵家令嬢オリヴィアの護衛騎士であるテオは、ある日、主に天啓を受けたと打ち明けられた。
その内容は運命の女神の聖女として召喚されたマイという少女と、オリヴィアの婚約者であるカルステンをめぐって死闘を繰り広げ命を失うというもの
だったらしい。
だからこそ、オリヴィアはもう何も望まない。テオは立場を失うオリヴィアの事は忘れて、自らの道を歩むようにと言われてしまう。
しかし、そんなことは出来るはずもなく、テオも将来の王妃をめぐる運命の争いの中に巻き込まれていくのだった。
五万文字いかない程度のお話です。さくっと終わりますので読者様の暇つぶしになればと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 21:13:49
48075文字
会話率:36%
聖女ファニーは暇していた。それはもう、耐えられないほど退屈であり、このままでは気が狂ってしまいそうだなんて思うほどだった。
前世から、びっくり人間と陰で呼ばれていたような、サプライズとドッキリが大好きなファニーだったが、ここ最近の
退屈さと言ったら、もう堪らない。
とくに、婚約が決まってからというもの、退屈が極まっていた。
そんなファニーは、ある思い付きをして、今度、行われる身内だけの婚約パーティーでとあるドッキリを決行しようと考える。
それは、死亡ドッキリ。皆があっと驚いて、きゃあっと悲鳴を上げる様なスリルあるものにするぞ!そう、気合いを入れてファニーは、仮死魔法の開発に取り組むのだった。
五万文字ほどの短編です。さっくり書いております。個人的にミステリーといいますか、読者様にとって意外な展開で驚いてもらえるように書いたつもりです。この件について誰が裏で手を引いているのか、どのあたりで気がついたか、是非コメントしていただけますと、とても参考になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 20:43:29
52343文字
会話率:30%
公爵子息である夫に嫁いでやは半年、ローズは、政略結婚であってもそれなりに仲の良い夫と、それなりの夫婦生活を送っているつもりだった。
しかしある夜、彼との時間を終えた後、今まで体を重ねていたベットで見覚えのない派手な下着を見つけてしま
う。桃色の布地に柔らかなフリルがあしらわれた扇情的な下着はどう思い返してもローズの物ではない。
ほかにも浮気を疑う怪しい点が出てきて、ついにローズは牽制してくる浮気相手を突き止めようと行動を起こすのだった。
アップテンポで進みます。五万文字いかないぐらいのお話です。
ぜひぜひさくっと読んでいってくださいませ。
文章が肌に合った方は、よろしければ長編ものぞいてみてくれると飛び跳ねて喜びます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 21:40:00
48043文字
会話率:37%
莫大な魔力を持って生まれたために、幼い頃から生贄となるべく育てられた、伯爵令嬢のティーナ。
18歳になった彼女に命じられたのは、生贄を喰らう巨人の住む洞窟への一人旅だった。
言うなれば、辞世の旅。せっかくなら、思いっきり楽しむつもりだ。
そんなティーナは、道中の護衛として、『狂犬』と噂される凄腕の男、イェルドを雇う。
貴族の娘と傭兵あがり。誰にも言えない生贄と、仕事に私情は持ち込まない男。
言葉使いから価値観まで、何一つとして合わないちぐはぐな二人。
互いに距離をとっていたはずだったけれど、イェルドの気持ちは、常識はずれな行動を繰り返すティーナの面倒を(しぶしぶ)見るうちに、少しずつ変わっていって。
「なんでそんな顔する。来年また来ればいいだろ」
ティーナには存在しない未来を、イェルドは簡単に語る。
けれど。
「それは、あんたがやりたいことなのか?」
辞世の旅の道連れとなった、二人のお話。
◇
毎日更新。五万字程度の中編です。
こんなあらすじですがハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 20:15:16
52339文字
会話率:48%
『今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中! 月給十五万〜 ※住み込み必須』
実母のせいで最悪に詰んでる俺の人生は、めちゃくちゃなマンションに住むことで何とかつながった。
入居条件は、『隣人と仲良くすること(何があっても)』だ。聞いた話だ
とこれまでに二十三人入れ替わってるらしい。
仲良くできなかったんだと。へえ。まあそりゃそうだな。化け物だもんな。
特に引っ越すつもりはない。金もないし。住む場所なんて他にないし。あの人は一生ついて回るし。
住む場所のついでに友達までついてくるなんてお得の極みだぜ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-28 16:34:49
102074文字
会話率:21%
「此処は物語の世界なの。私はいずれ断罪されて幽閉された後、孤独と飢えの中で死んでしまう悪役令嬢なのよ」
ある日、幼馴染のマリーディアは、なんともとち狂ったことを呟いた。
ロバートは知っている。この世界は物語なんてものではない。
も
っと理不尽で窮屈でつまらなくて、それでいて愛しい世界だ。だってマリーがいるのだから。
愛する幼馴染のため、ロバートはひとまず彼女の婚約者となることにする。
いつかマリーが自分より好きな人ができたら、いつだって身を引く所存だ。
だって、僕より素晴らしい人は五万といるのだし。
僕はマリーが好きだけれど、マリーは断罪を恐れているだけで、避難のための婚約なのだし。
ロバートはマリーが幸せになれるなら、それでちっとも構わなかった。
一方のマリーはといえば。
ロバートがいつか『本物の恋』に落ちてしまって、自分をお飾りの妻にしてしまったらどうしようか、と不安に駆られていた。
だって、自分よりも余程素晴らしい令嬢はこの世に五万といるのだし。
ロバートは幼馴染の自分を哀れに思って助けてくれただけで、そこにあるのは親愛でしかないのだし。
なんて考えている素朴フェイスの強強ぼんやり主人公と、悪役やるにはちょっと向いてない小心者な美貌の公爵令嬢が、紆余曲折を経て無事に思いを確かめ合う話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 12:00:00
51218文字
会話率:27%
卒業パーティの日、転生者である王子は婚約破棄を実行。別の女性との結婚を告げた。この世界が前世でプレイしたゲームだと知る彼は、国が最も豊かになる選択として婚約破棄をしたのだが、この選択には国民誰か一人が確実に餓死するという、避けられないマイナ
ス要素が存在した。ゲームの世界ならば何ら後悔する事なく選べた決定だったが、この決定後に王子は人知れず餓死していく誰かの存在に耐えられず、その日が近づくにつれて苦しんでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-02 21:46:40
7109文字
会話率:53%
「みんな、こんひかるー! 夢と元気を届ける桜の妖精、桜色ひかるですっ!」
ヴァーチャルの体を用いて配信活動を行う Vrtual Entertainer(ヴァーチャル・エンタテイナー)通称Vテイナーの人口が五万人を突破した世界。
彼らの活
動とバトルを融合させたサービス『バトルアリーナV』が、人々を熱狂させていた。
チャンネル登録者数はHPに。
雑談配信はステータスに。
歌・ゲーム・実写配信は各種武器に。
そしてバトル中のパフォーマンスへの反応は、強力な必殺技へと変わる。
リスナーの応援を力に戦うアリーナにデビューを果たした、Vテイナー桜色ひかる。
大物Vに助けられたところ、子犬系Vワンワン・ルーに嫉妬されバトルを挑まれてしまう。
『新人狩り?』
『ひかるちゃん逃げてー!』
リスナーが心配する一方で、ひかるは初めてのバトルに胸を躍らせていた。
「「バトルライブ・スタート!」」
そして始まる、白熱のアリーナ・バトル。
次々に現れる魅力的なVテイナーたちと、新たな仲間。
喜びと楽しさ溢れる世界に隠された、彼女たちの想いと抱えるもの。
――――戦って魅せるVたちの物語が、今始まる。
*この物語はフィクションです。実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 21:00:24
123014文字
会話率:42%
わたしの◆◆◆おにいちゃん。
大好きで大切でかっこよくて優しくて頼もしくてあたたかい◆◆◆おにいちゃん。
◆◆◆おにいちゃんは大人、ボクは子供で、いつかありがとうを返したくて。
でもわたしはやっぱりまだ子供で、いつもいつもいつも◆◆◆おにい
ちゃんばっかりにいろんなことさせて。
離れちゃって◆◆◆おにいちゃんをどれだけ思ってたかを分かるようになって。
だから、隣に並びたい。
連載形式の五万字程度の短編作品です。
少し特殊な恋愛話という見方をする方がすんなり入ってくることと思いますが、夢小説だとも言えます。
掲載先:Nolaノベル、小説家になろう、ハーメルン折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-25 22:05:07
51001文字
会話率:35%
幼い頃に事故に遭い家族も居場所も無くしたみさとは不遇な境遇のまま大学四年生を迎え、お金を貯めて独り立ちしようとしていた。
しかし両親の残したお金を使いつぶした義母に貯金が見つかってしまい、思わず思い出のある公園まで家出をしてしまう。
事故の
影響で声だけの唯一の友人であるイマジナリーフレンドの悪役令嬢に異世界へ連れてこられたり、恋愛相談で振り回されながら溺愛され、幸せになる物語。
※悪役は出て来ますがハッピーエンドです。
※処女作なので十万文字から十五万文字の間で完結予定があくまで目安です。
※投稿は二日に一回は最低でもする予定です。
※時間があり書けた場合は執筆ペースを計る意味でも校正してどんどん投稿します。
※当作品は他サイトでも掲載予定ですので詳しくはTwitterを見てくださると嬉しいです。
Twitter(X)
@Marl_Novel
https://twitter.com/Marl_Novel折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-18 13:50:52
145133文字
会話率:34%
(この小説は前作『光秀、下天の夢を見る』の姉妹作です。導入部が前作を踏まえた入り方になっていますので、前作が未読の場合は先に前作をご覧いただく事をお勧めいたします。)
歴史オタクの主人公は日々歴史にクレームを呟(つぶや)いていた。聞き咎めた
歴史の神は「じゃあ、お主がやってみろ…」と主人公を山崎の戦いに続き、今回は関ケ原合戦当日早朝の石田三成に憑依させる。すでに開戦してしまっている圧倒的不利な状況で、凶暴な牙を剥いて襲い掛かって来る二百五十五万石の大大名、徳川家康を始めとする東軍諸将を凌ぎ、豊臣家を守り切れるのだろうか。
週2話程度のペースで投稿予定です。人物名は官位等で呼ばれ、真名はよほど親しい間柄でないと呼ばれないのは重々承知の上で、混乱回避のため適時、真名呼びも交えていますのでお許しください。 人物の言葉使いなども同様に雰囲気重視ということで、ゆる~くスルーでよろしくおねがいします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 08:42:49
237663文字
会話率:68%
【医療・恋愛ファンタジー】独身アラサー薬剤師、佐藤星奈。あだ名はマッドサイエンティスト。おしゃれや恋愛とは無縁な生活を送り、製薬会社で研究に没頭する毎日だった。はずが、気づいたら異世界に居た!
薬屋をしつつ、未知なるものにヨダレを垂らしなが
ら暮らしていたある日、とんでもない美形が我が家で行き倒れていた。この男、かつては一人で五万の兵を薙ぎ払うほど強かったのに、今は訳あって病弱な模様。漢方薬を調合して飲ませたところめちゃくちゃ効いちゃった!?
異世界で薬剤師兼研究者の私が腕を振るった結果、疫病を解決したり、兵器や新薬を開発したり、何だか平和な生活とは程遠いことに。平和に研究にいそしめる日を目指して頑張ります!
──地味で変人なリケジョ主人公と、そんな彼女が大好きな美形魔王様。知識チートで異世界を調合無双するッ!!
注)作中の医療行為、実験等は現実に近しい内容を心掛けておりますが、真似しないようお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 20:19:27
424415文字
会話率:29%
元奴隷の天才騎士が魔王軍相手に無双する話。
男爵家の娘として生まれた少女、エイルは五歳の時魔王軍の侵攻によって家族を殺され自身も捕まえられてしまう。魔王軍の魔力奴隷として六年間も酷使された後、人類側の反攻作戦によってようやく救出される
。
パナケイア女子修道会の孤児院に引き取られたエイルは、六年間魔力奴隷として過ごしたことで、体内に莫大な魔力を有する特異体質となっていた。その才能を高く評価されたエイルは、魔物と戦う宗教騎士団、パナケイア聖騎士団に入団する。
エイルが十八歳になった時、再び魔王軍が大侵攻を開始する。人類最大の国家・ソラン帝国は西南部ヘンドリックスの平野で激突。結果、大敗北を喫した。
全ての帝国軍が敗走し逃げ出す中、同盟緒軍として参戦していたパナケイア聖騎士団は蹂躙される帝国西方領から避難民を守るため、単独古城に籠もり絶望的な防衛線を開始した。
戦死した前騎士団長から騎士団長職を託されたエイルは、たった千名の騎士団を率い五万を超える魔王軍と戦っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 20:00:00
216210文字
会話率:48%
若野清仁三十三歳、一泊五万の旅館に泊まるはずが七九三年にタイムスリップショック。
和気清麻呂と間違われ、桓武天皇と気付かず適当に返答したら平安京遷都という未来を消してしまったんだけど!? 令和のパンフレットからも京都が消滅してしまった! 陰
陽師の力を借りて京都を取り戻せ(じゃないと俺が死ぬ)!
とは言いつつもなかなか事は上手くいかず、あやかしの兎と式神契約してもふもふ癒されスローライフをしてみたり、農民女子と知り合って畑を作ってみたり。いや、そろそろ京都を復活させないといけないな。重い腰を上げ、未来を修正するためどうにか頑張る話。
この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 07:00:00
100014文字
会話率:62%
戦後七八周年 追悼作品(2016年・筆)
『壊れた兵隊』
あの時、あの人は生きていた。
軍人勅諭(西 周)
一つ 軍人は国家につくすべき
二つ 軍人は礼儀正しくすべき
三つ 軍人は武勇を大
事にするべき
四つ 軍人は信義を大事にするべき
五つ 軍人は質素にするべき
昭和十九年(1944)~昭和二十年(1945)
投入兵(十五万七千人)・終戦時の生存者(一万三千人)。
死亡率九二%
戦死者の八十%は 『餓死・病死』
褌(フンドシ)の白旗
・・・そりゃ、酷いモンでしたよ。
兵隊サンが一発撃てば、百倍にして返って来るんです。
兵隊サンが一人見えたら、動かなくなるまで連射して来るんです。
だから、兵隊サンは戦えないんですよ。
兵隊サンは隠れて居たんです。
ジャングルの洞穴で飲まず食わずで生きる事と闘っていたんです。
ある「部隊長」サンは独断で降伏し、俘虜に成る事に決めたそうです。
多くの兵隊サンは、
「自分は残ります!」
と「反対」しますよね。
すると、部隊長サンは手榴弾を地ベタに並べて、
「反対する者はそれを取って直ぐに敵陣に突撃して来い」
と命令したそうです。
「できないのなら、俺と一緒に来い!」
全員が決断する迄に時間なんて必要ありません。
要するに、すでに戦闘集団(部隊)の体(テイ)を為していなかったのです。
兵隊サンは急いで汚れた褌(フンドシ)で、『すすけた白旗』を数枚作ったそうです。
褌を外した兵隊サンは南京袋を腰に穿いて、降伏して行ったそうです。
万歳じゃなくて、まさに『漫才』ですよね。
軍人勅諭? そう言えば軍隊手帳に何か書いて有りましたね。
手帳ですか?
『そんなモノ』は・・・失(ナ)くしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-12 10:06:00
81657文字
会話率:21%
戦場に出れば死体が出る。
死にかけの人間なんて五万といる。
そんな奴らが少しでも寂しくないように、ちゃんと家に帰る様に、寄り添う役職がある。
それは『死体送り人』
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません
。
注意事項2
雰囲気が異世界です。
死人に寄り添う戦士たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-09 09:33:47
938文字
会話率:53%
一世代に一人現れる『聖女』によって統治が行なわれる世界最古の国家神聖アラバスタ教黒。
当代の聖女である公爵令嬢のセイラは、十五の誕生日を迎えたばかり。
聖女は十五の誕生日を境に、一目で運命の人を見抜く能力を授かっており、伴侶となる
ものはアラバスタの王となり聖女を支えてゆくのが数千年続く伝統。
そんな聖女の運命の人を探すために大陸中から人々が集まるお見合いの儀を控えたある日、セイラは彼女を密かに慕う護衛の騎士を連れ森へと出かける。
実は運命の人はあなたなのですよ、と告げられた護衛騎士ラインハルトは、戸惑いながらも受け入れ、二人は婚約することになる。
婚約発表の日が迫り、国内が祝福ムードに湧いている中、水を差すかのように、帝国がアラバスタに向けて挙兵、内部では呼応したようにクーデターが起こる。
女性ばかりで正規軍が存在しない象徴国家であるアラバスタへと迫る五万もの帝国軍、そしてクーデターの行方は? ラインハルトとの婚約はどうなってしまうのか?
最強の『聖女』が困難を跳ねのけ幸せを掴むストレスフリーで、軽いざまぁテイストのハッピーエンドストーリーです。全四話完結。
婚約破棄や追放はありません。ざまぁテイストはありますが、復讐ものではありませんので、ご注意ください。
聖女の力によって性別が変化する展開がありますが、恋愛に影響するものではありません。
この作品は、柴野いずみさま主催の自主企画、『ざまぁ企画』の参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-26 17:00:00
10230文字
会話率:38%
五万で彼女ができるなら安いものさ。
ちょっとレンタル、いや一生分買っておこう。
最終更新:2023-06-17 21:06:02
1549文字
会話率:63%
貧乏伯爵令嬢レヴィア・ディファーレは、暗闇にいると猫になってしまう呪いをもっていた。呪いのせいで結婚もせず、修道院に入ろうと考えていた矢先、とある貴族の言いがかりによって、借金のカタに嫁がされそうになる。
そんな彼女を救ったのは、アイルバ
ルトの氷壁伯爵と呼ばれるセイリス。借金とディファーレ家への援助と引き換えに結婚を申し込まれたレヴィアは、背に腹は代えられないとセイリスの元に嫁ぐことになった。
しかし嫁いできたレヴィアを迎えたのは、セイリスの【お飾り妻】宣言だった。
表情が変わらず何を考えているのか分からない夫に恐怖を抱きながらも、恵まれた今の環境を享受するレヴィア。
あるとき、ひょんなことから猫になってしまったレヴィアは、好奇心からセイリスの執務室を覗き、彼に見つかってしまう。
しかし彼は満面の笑みを浮かべながら、レヴィア(猫)を部屋に迎える。
さらにレヴィア(猫)の前で、レヴィア(人間)を褒めたり、照れた様子を見せたりして――
※多分五万字ぐらいになりそう。
※貴族とか呪いとか設定とか色々ゆるゆるです。ツッコミは心の中で(笑)
※作者は猫を飼ったことないのでその辺の情報もゆるゆるです。
※頭からっぽ推奨。ごゆるりとお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-10 17:00:00
46108文字
会話率:27%