長き旅の末、魔王を撃破した勇者パーティー。
平和を取り戻した世界
パーティーは解散。メンバーはそれぞれ自分の人生を進んだ
パーティーの一人、怪力の女戦士マーヤ
彼女には夢があった
世界中の美味しい食べ物を食べて死にたい
世界を救
った女戦士は、未知なるグルメを求め終わりのない旅に出るのであった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 18:50:57
75315文字
会話率:29%
山田夏花には秘密がある。
それは「屁」と「嘘」だ。
「嘘を見聞きすると屁が出てしまう」体質の夏花は、ある日奉公先の主人・丹羽冬史郎が居るとも知らず、豪快に屁をぶっ放してしまう。
だが冬史郎は怒るどころか、夏花の屁を胸いっぱいに吸い
込んでいた。自分の屁を吸われ夏花は気が遠くなりそうだったが、冬史郎の亡霊のような見た目はみるみるうちに健康そうな美青年へと変わっていった。
丹羽家に与えられた「呪い喰い」の能力を受け継いだ冬史郎は、本来自分の中で消化していた呪いが夏花の屁によって浄化することができることに気づいたのだ。
夏花に屁をさせようと嘘ばかりつく冬史郎に、夏花の恥ずかしさと不満はどんどんたまっていく。
そんなある時、夏花の前に冬史郎の継母である艶子が現れ、冬史郎の抱える秘密を告げる。
二人の本音がぶつかるまで、屁は何度でも生まれては消える――。
※主人公が屁を吸われる少し下品な話です。R15と残酷な描写~は保険です。きっとハッピーエンド。のんびり更新。
※肥前文俊先生主催第十四回書き出し祭り参加作品(改題前「屁っこき娘と噓つき坊ちゃま」)の連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-18 17:29:04
49947文字
会話率:42%
今日もとある街の片隅、人知れず存在する事務所。
そこには、物ノ怪《モノノケ》と呼ばれる敵と戦う者たちがいた。
人に弱さがある限り、物ノ怪はどこにでも現れる。被食者は知らず知らずのうちに魂を乗っ取られ、弱った心を喰い荒らされて。終いには
体も操られ、絶命を選ぶ。
その前に被食者から魂ごと物ノ怪を引きずりだし、迅速に『浄化』を行うのが、彼女達の仕事。
これはその一員である、とある相棒(バディ)がつむぐお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-15 23:59:14
9255文字
会話率:53%
【※注意】これは絶対に読んではいけません。
あなたの前に何かが現れても、それに一切の責任は取りません。
それでも読みたければどうぞ、自己責任でお願いします。
きっと恨み妬み、それらを晴らしてくれるだろうが、決して誰も救われないだろ
う。
依頼者の運気を喰い、恨みを晴らしてくれるは忌醜狐様。恨みっ狐が、あなたの恨みを二束三文で払います。
その後、どうなっても良いのなら……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-12 15:45:21
33894文字
会話率:43%
ここは魔物や魔法が存在する、現実とは違う世界。
その何処かにある『帰らずの森』にはとある一匹の恐ろしい魔物が住んでいました。
その魔物の名はミナコロと言います。
ミナコロは森の木々を下に見る程の巨体を持ち、身体は植物に覆われていて、そ
の肉体と植物の間には沢山の武具が絡まり付いているのです。
それは彼が今まで倒してきた人間達の遺物なのでした。所有者を亡くした彼等はミナコロの一部となり、最早がしゃがしゃと音をたてるだけの駄楽器と成り果てています。
そう、この森で沢山の人間を殺し、喰らい、森を『帰らずの森』と人々に言わしめているのはこのミナコロなのです。
そんなミナコロは、今日も獲物を探して森を歩き続けます。
さて、次に彼の胃袋へと収まる、哀れで愚かな来訪者は誰なのでしょうか?
皆様もどうか宜しければ、静寂ばかりが幅を利かせるこの森で唯一の娯楽である彼の日常を、私共と一緒に楽しんで頂けたら幸いです……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 21:03:01
13078文字
会話率:34%
【嘘喰い】迫先生リスペクトしてます。
オリジナルを書くつもりでしたが、「懲役ギャンブル編」のオマージュになってしまいました。。
書き始めて中盤で気づいたけど、走り始めてしまったので供養させて下さいませm(_ _)m
最終更新:2023-02-18 21:01:02
1868文字
会話率:45%
──宇宙開闢の謎を解く鍵となった『次元創生』の研究過程において、二次元世界より三次元世界が生まれる事象が、10の11乗分の1の確率で偶発的に生じたある日──。
この事件を発端に今世紀までに発見された『オーパーツ』と呼ばれる古代出土品の謎が
解かれ、『オーバーテクノロジー』を人類が手にする結果となった。
しかし──、研究技術と情報は漏洩する。
世界各国において、核保有に代わる『新しく安全な兵器』とされ、『オーバーテクノロジー』を用いた人間兵器──身体の一部を機械(ギミック)化させた者たち──が、生み出され先進諸国間では技術競争が秘匿のもとに行われた。
それとは別に、同じ時代の時間軸で蠢き出した『次元創生』の悪夢。
『想念』と呼ばれた生き霊や死霊たちによる被害は、これまで浄霊師(エクソシスト)たちにより最小限の被害に人知れず食い止められて来た。
しかし、『次元創生』の研究技術革新と競争の激化及び情報技術の漏洩により、肉体を持たない者たちの二次元世界から三次元世界における物質世界への被害干渉が加速度的な速さで広まる。
『想念』が物質化変態を遂げる脅威。
人の手から零れ落ちる、あまりにも大きな命運──終末世界(ラグナロク)における未曾有の恐怖が、大人たちを絶望させ、まだ幼い子どもたちの肩にのし掛かる新時代の幕開けの時。
それでも、子どもたちは日々成長する。
未成年の異能者(エクソシスト)たちと、同世代の研究運用された機械(ギミック)化兵の物語(キボウ)が、今立ち上がる──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-14 15:54:30
7309文字
会話率:0%
大型帆船が大海を行き交う大航海時代である。
海洋国家ホツマの都、トルキョウール港は絶好の交易場であった。
港の倉庫は財物で満ち、王都民たちは豊かな暮らしを送っていた。
そんな豊かな島を『【多次元移動型ダンジョン兵器】迷宮鯨』が襲う。
港を壊滅せしめたのち、ホツマの土を喰いながら、国王陛下の居城に迫る。
ゆっくりと、だが確実に侵食する迷宮鯨。止めるすべのない庶民たち。このままではホツマは壊滅だ。
迷宮鯨の攻略を任されたのは王都警察湾岸警備隊のジューベ・ジュール隊長。
相棒のリコ・ピンクヘッド巡査とともに、『鯨の心臓』をダンジョンに潜り戦う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-12 12:32:59
71609文字
会話率:33%
乙女ゲーの悪役令嬢に転生したことを知りあがいてみたものの、ついに婚約破棄と断罪のための謹慎を申し渡されるアマリエ。暗躍するヒロインに命を狙われて逃げ出すも、呪われた聖女喰いの聖剣に喰われてしまう。一方、訳あって本心を封じ、婚約破棄をした王子
だが、アマリエ救出には間に合わなかった。しかしそれがすべての始まりだった。
アマリエを喰うことで呪いから解かれ使い手が現れるまで休眠状態となる聖剣と、聖剣の中で自意識を保ち続けるアマリエ。生きるために乙女ゲームの世界をあがいたアマリエは幸せをつかむために生き続ける。
キーワードの「悲恋」は序章のみです。(「乙女ゲーム」も序章だけかも…)
この作品はアルファポリス様にも投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-04 00:00:00
68246文字
会話率:25%
緑川探偵事務所には毎日『人喰い』の捜査依頼が舞い込んでいたが、主人公の父親は毎回拒否をする。とある日、伝説の刑事が捜査依頼を出し、そこから事態が動き出す――――
キーワード:
最終更新:2023-01-31 06:58:39
66430文字
会話率:39%
親をAI(ヒトロイド)に殺された兄妹が沢山の人とAI(ヒトロイド)と出会いふれあい恋をする少し重いけど少しドキドキする、そんな物語
最終更新:2023-01-26 20:08:47
20510文字
会話率:41%
一族の存続のために、人間と交わることを選んだ妖の一族が居た。
人と交わると、妖の力が強く出ることがあるため、それを懸念した陰陽師の一族が監視することを約束する。
数百年後、久しぶりの先祖返りの能力を持って生まれた伊兎(いと)は自分の力の暴
走で両親を殺してしまう。その事実を隠されて生きてきた伊兎は自分の力に溺れることなく、生きることができるのか。
夢喰い獏の一族・・・人の夢を食べる。夢に関しては悪夢以外にも将来の夢など全般の夢を食べることがある。いい夢(いいイメージを持っている夢)に関しては美味しく悪夢などは不味い。
夢喰い一族の中で一番力の強い獏が”結萌(ゆめ)”の名を継ぐ。
陰陽師の一族・・・人と交わることで従来の力よりも強い力を持つ者が産まれることがあるため監視することを約束する(人が自分の力以上のものを持ち、暴走するのを恐れたため)先祖代々獏の一族の出産のときに立ち会う(生まれたばかりの赤子は力の暴走を起こしやすいため)
≪登場人物≫
伊兎・いと(結萌・ゆめ)今代の夢喰いの一族で最強の力を持つ。自分が両親を殺してしまった事を知らない。
五楼・ごろう(明月・めいげつ)今代の陰陽師の一族の当主。伊兎が産まれた時に立ち会っている。一般的な職業は小説家。伊兎の事が好き
朱千・しゅせん|亞緒・あお 五楼の使い魔の狐。夫婦。
ナイトメアの一族・・・海外版の悪夢を操る一族。夢喰い獏の一族とは違い人を惑わすことに力を注いでいる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-25 10:05:12
43398文字
会話率:45%
ジーク・シードはただの村人だった。あの日——彼女のお願いを聞くことさえなければ。
幼馴染である聖女フィアが地元に帰ってくる。
届いた手紙を読み、ただの村人であるジークは期待よりもずっと大きな不安で胸がいっぱいだった。
なぜなら彼
は五年前、強引に聖女になる道を選ばされた彼女を助けようとして、とある剣聖候補に滅多打ちにされた過去があったからだ。
だが、想定よりもずっと早くジークはフィアと再会してしまう。彼女はお土産があるのだといい、二人でよく遊んだ森へと立ち寄ることに。
「こ……これが、お土産……か?」
彼は絶句するしかない。なぜなら聖女が持ってきたお土産とは、どこでも出現させられる謎のダンジョン【時喰いの迷宮】だったからである。
大いにとまどい最初は攻略を断ったジークだったが、必死にフィアにお願いされたので一緒に挑戦してみることにした。
何度も失敗して再挑戦を繰り返しているうちに、彼は徐々に幻の力【時空系スキル】を獲得していく。
いつの間にか剣聖より強くなっていることなど知る由もないジークは、ただの村人として降りかかる災難や敵を薙ぎ払い無双していくのだった。
これはただの村人が、幼馴染聖女と楽しくダンジョン攻略しながら、最強への階段を登っていく物語。
※カクヨムでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-14 19:00:00
173442文字
会話率:49%
狩人の男が森の中で焚火をしていると、盗賊から逃げて来たと言う貴族の女が現れ、助けを求める。しかし女は『髪喰い虫』に寄生されていた。『髪喰い虫』の別名は『魔石虫』。人を魔物へ変えてしまう魔物にさえ恐れられている虫だった。
女を助ける為には
街へ戻らないといけないが、その道すがらには盗賊がいて戻ることが出来ない。
そこで男の山小屋へ行くことになるのだが、そこは魔物犇めく森の奥の奥。また春まで街へ帰ることが出来ない。
必然か、偶然か。森で運命の出逢いを果たした男と女は、無事、山小屋へ辿り着き、男は女を救うことが出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-13 00:04:25
211126文字
会話率:38%
主人公の西園岬祈は、ごく普通の女子高生。彼女にとって今の、在り来りの安定した生活は、魅力のない世界であり、陰ってる人生と卑下する。
ところが予期せぬ怪物、『食人鬼』と遭遇し、彼女の人生も、仲間の人生も、これまであった普通とは掛け離れたもの
となり、常識が変わっていく。
食人鬼は、文字通り人を食し、更には傷を与え、ゾンビのように感染させていく怪物。恐ろしい早さで菌は蔓延するため、人々は逃げ場をなくす。
そんな当たり前が失われ始めた世界で、仲間たちと共に、生き方を探すための冒険を進める西園岬祈は、その先々で待ち受ける禍事にどう立ち向かい、何を思うのか?
常に危険や恐怖と隣り合わせ。西園岬祈が陰ってると表現した人生は、その世界観は、どのように変化していくか。そして、食人鬼とは一体?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-11 22:00:00
10495文字
会話率:34%
時は1180年代、静氏(せいし)一門の支配する世。
妖の前に絶対絶命に陥った中宮聴子(きくこ)の前に守りに入るは、流浪の剣士・一国半兵衛。
ことの発端は百年余り前に京の都に押し寄せた妖の大軍、百鬼夜行。
その百年余り後、今上の帝の世。
百
鬼夜行は今や昔のものとなり人々は堕落すらしつつあったが、やがて百余年の沈黙を破り妖が出現する。
百鬼夜行にて折られた、最大の魔除けを施されし武具の継ぎ合せたる"妖喰い"。
その刀を携えた半兵衛はやがて都を襲う妖のみならず、天下を治める一族・静氏一門と反静氏勢力との戦いにも巻き込まれていく。
拙作『京都の王』の、セルフリメイク作品です。
『京都の王』→https://ncode.syosetu.com/n5464ev/
1180年代を舞台としていますが、史実の人物は変名にしています。
史実に沿わないエピソードもありますが、ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-10 23:00:33
279961文字
会話率:43%
妖の前に絶対絶命に陥った中宮・嫜子の前に守りに入るは、流浪の剣士・一国半兵衛。
ことの発端は百年前に京の都に押し寄せた妖の大軍、百鬼夜行。
その百年後、今上の帝の世。
百鬼夜行は今や昔のものとなり人々に忘れられつつあったが、やがて百年
の沈黙を破り妖が出現する。
百鬼夜行にて折られた、最大の魔除けを施されし武具の継ぎ合せたる"妖喰い"。
その刀を携えた半兵衛はやがて都を襲う妖のみならず、次の帝を巡る陰謀にも巻き込まれていくこととなる。
平安時代末期頃(1150年代)が舞台ですが、具体的な年号は一切登場しません。また、史実上の人物は変名で登場します。是非探してみてください。
※史実に沿ったストーリーと言うより、ストーリーに合ったように史実を改変した形になっています。
予めご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-25 11:40:05
949735文字
会話率:47%
「お腹が空いたから、お兄ちゃんを食べるの……」
電車と車が空を飛ぶ。科学よりかは、どちらかというと魔法や魔術が発達している世界。
異世界からの転生、転移が常識化され、ひとつの資源として扱われるようになった世界。
他の世界から移ってきた彼
らは、人間を喰らう怪物に成り果てていた。
そして人喰い怪物を殺すことを生業とする魔法使いたちが、この世界には存在している。
魔法使い、それは呪いと呼ばれる魔力の結晶、宝石を肉体に発祥させた者のことである。
彼らは強力な魔力を身に宿す代償として、怪物の血肉を摂取しなくてはならない症状に悩まされていた。
灰笛(はいふえ)という名の地方都市に暮らすキンシとトゥーイの二人。彼らは呪いを肉体に刻み付けた魔法使いであった。
殺伐としていながらも、それなりに穏やかそうな日々をすごす若い魔法使いたち。
そこへある日、秘密を抱えた二人の兄妹、ルーフとメイが彼らの暮らす灰笛へと訪れていた……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-10 17:01:13
3680110文字
会話率:28%
主人公酒井弥八市は最近引っ越して来た、D・P屋さんの主人蟻蜜治虫さんと知り合いに成りました。色々と
話をして居るうちに兵隊蟻達を飼って居る事を知ります。蟻蜜治虫さんの話によると人間の言葉が理解している兵隊蟻が存在している事を知ります。兵隊蟻
達はお互いに戦って戦争ばかりして居る様です。最初は
1億5千万匹だった兵隊蟻達は10億・20億・30億匹と増え続けて行きます。悪魔の黒い絨毯と成って
町中に溢れでて、喰いつくす危険性が出てきました。酒井弥八市は悪魔の黒い絨毯と成って町中に溢れでない様に奔走します。最後は意外なけつまつが待って居ました。最後は38億匹まで増え続けましたる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 11:49:31
11806文字
会話率:8%
ヴァロワ国の第三王女、オフィリアの誕生に際して、国王は『時が満ちれば、我が子達の内、最も優れた者を世継とする』と宣言した。
オフィリアは、他の王子王女に負けないように、一生懸命、ありとあらゆる努力をした。敬愛する母の宿願を叶えたい、その一
心で。
高慢ちきなオフィリアは、異母兄達に忌み嫌われ、異母姉達には疎まれる。王宮一番の嫌われ者はいつもひとりぼっち。けれど、オフィリアは孤独ではない。オフィリアには、可哀想で可愛らしい、大切な弟がいるから。
『生母を喰い殺して産まれた人喰い王子』が、オフィリアの心を癒し、慰め、蝕んでゆく。
※「愛憎のラプンツェル」のスピンオフになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 20:21:58
56374文字
会話率:19%
――銀の星が降る夜。彼は、妹を見殺しにする悪夢に魘されていた――
ホボノノ族の少女ルシカンテは、人喰いに襲われたところを嫌われ者の青年ヘンゼルと、ヘンゼルの天真爛漫な妹グレーテルに救われる。
故郷を救う為に、浮世離れした青年ギャラッシ
カと共にヘンゼル兄妹の厄介になることに。
期限付きの四人の共同生活は、ヘンゼルの怒鳴り声とルシカンテの悲鳴、グレーテルの笑い声とギャラッシカのずれた発言がとびかい、大混乱。
胸が弾む楽しいことや胸が張り裂ける悲しいこと。色々あって、ルシカンテとヘンゼルはだんだん、打ち解けていく。
しかし、それは――
少女小説の要素を含むファンタジー小説です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-07 00:00:00
320168文字
会話率:35%
主人公は、小学三年生の春野りょうた。大の昆虫好きである彼は、母親に殺されそうになったゴキブリを助け、学校に連れて行くところから物語が始まります。給食の時間、こっそりゴキブリにエサをやろうとしたところを、クラスメイトに見つかって、大騒ぎに。担
任の片山ひとみ先生から強く叱られ、虫の気持ちになって反省文を書いてくるよう言い渡されます。
りょうたの幼馴染の夏川ケイは、りょうたを気遣い、陰に日向に、彼を励ます存在です。そんなケイのアドバイスと、助けたゴキブリの霊力を借り、りょうたは、ハンミョウ、アブラゼミ、チャバネゴキブリと、3つの昆虫の生を体験することになります。
最初に体験したハンミョウの生では、寄生蜂に、身体に卵を産み付けられて、成虫になれないまま、苦悶の中で生を終えます。しかし、最後の時、りょうたは、自分の身体を喰いつくした蜂の子たちの巣立ちを見送りながら、まるで自分が産み育てた子供の旅立ちに立ち会っているような、そんな不思議な感慨を得ます。
次のアブラゼミの生で、成虫になる夢を果たしたものの、ライバルゼミに、2度もチャンスを奪われて、恋を成就させられないまま燃え尽きていきます。
そして最後のチャバネゴキブリの生で、りょうたは、子、孫、ひ孫、やしゃごに、やしゃごの子のらいそん、その子のこんそんと、6世代の子孫に囲まれ、ビッグファザーとしての生を謳歌します。
テーマは、「生ききることの大切さ」。
自分に与えられた生。それが、どんなに辛く、悲しいものだとしても、決してあきらめ
ることなく、最後まで必死に生きる。そんな昆虫(りょうた)の、賢明な姿を通し、生きる勇気と感動を、少しでも子供たちに伝えれたらと、リアル寓話の形式を借りて書きました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 09:23:19
24285文字
会話率:39%