『カンザキ・レイジ』は見知らぬ街の中に倒れていた。その場に似つかわしくない迷彩服と銃を持って。
自分がレイジであることと、どこかの兵士であること、スナイパーであること以外の記憶はなく、聞こえてくる言葉も分からない。
そんな中で出会っ
た狐耳の少女、『リディ・ル=ヴェリエ』は民兵に追われていた。
彼女の言葉も分からず、どうして追われているのか、なぜ街が戦場になっているのか何一つわからない。そして何より、レイジには戦う理由もまだない。
それでも頭に響く「守ることこそ我らが誇り」という名誉が、己を縛る呪いかわからない言葉に身を預け、リディのためにその手の銃を撃つ。
無数の亡骸を積み上げ、その手を血に染めて、リディを守るというエゴのためにトリガーを弾きながら街の中を駆け回るレイジを、漆黒のスナイパー『ツェーザル・マルシャルク』は静かに待ち構えていた。
不可視の長距離をスコープで切り取り、寸分の狂いもない神の一撃を放ち合う緊迫の戦場へ、2人のスナイパーは潜む。物言わぬスナイパーライフルと、観測手と共に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 21:28:59
90220文字
会話率:30%
様々なメディアで取り上げられる、防衛省陸上自衛隊。
鍛えられたいかつい男たちが号令の下に一糸乱れぬ動きを見せ、その強さを見せつける。
普段は柵の向こうに住む彼らに様々なイメージを抱き、時にはメディアにカッコよく取り上げられることだろう。
そんなものは嘘っぱちです!デマです!
今日もアホをやって、男子校のように過ごしています!
そんな自衛隊の面白おかしな日常を観察してみましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 20:18:53
4267文字
会話率:23%
ディストピアゲーに転生したら圧政する側だった主人公の話。
尚、主人公は大量生産の産物で幾らでも替えが効くものであるとする。
ハーメルンで連載していたものの加筆、修正版です。
カクヨムにも連載中
最終更新:2024-05-10 03:31:28
10958文字
会話率:26%
人類が宇宙に進出して数百年。
人類は複数の国家に別れて争い続けていた。
戦艦が船首を揃えて宇宙を闊歩し、
戦闘艇がその速力を以って戦場を斬り裂き、
人型兵器が隊列を整えて砲火を放った。
どんなに人類が進化しようが、
どんなに文明が発展し
ようが、
どんなに技術が進歩しようが、
人間達はその本能に抗うことは出来ずに、今日もお互いに争いあっていた。
しかし、人類にはもう一つの共通の敵が存在していた。
統一規格で製造された人類に敵対的な機械群。
通称“アモス”
誰が造ったのか分からない、この機械達は人類の前に現れては全てを破壊していた。
人類の作った国家の一つ、アルグレン帝国。
その辺境で物語は始まる。
第二〇八辺境パトロール艦隊はいつものように人類が探査済みのエリア外縁で哨戒任務を行っていた。
他の国家と隣接していない安全なエリア。
いつもなら何も問題なく終わるはずの任務の最中に、未探査エリアから飛び出してきたのは巨大なアモスの群れだった。
「ここで奴らの侵攻を食い止めます! 全|機動騎士《ガーディアン》、盾を掲げなさい! 我らは臣民の盾! ここが私達の死に場所と心得なさい!!」
艦隊に所属する人型兵器、|機動騎士《ガーディアン》の女性パイロットは部下達に檄を飛ばす。
背後にあるのは帝国臣民二千万人が暮らす入植惑星。
彼らの絶望的な戦いが始まろうとしていた。
そして、その報告は首都星ソルベリアにも届く。
アルグレン帝国 第六皇子。氷の貴公子と呼ばれた彼は、その報告に自身の艦隊を辺境へと向けて進めようとしていた。
「絶対に君を死なせはしない!」
辺境の、更に辺境の片隅で、後に巨大な星系国家を揺るがす大事件はこうして始まったのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 20:04:03
313260文字
会話率:31%
ダンジョンが当たり前の存在になった現代。人類にとってダンジョン探索は資源の採取、未知の開拓、そしてスポーツとしての要素を持つようになっていた。
高校1年生になった渡俊はダンジョン部の顧問のミスによって同級生たちとパーティーを組むことがで
きず、最近できたばかりの「猫塚高校」通称「ニャン高」の生徒たちとパーティーを組むことになる。
初めは進学校であり同時に強豪校であった自分の高校で活動できないことに不満を覚えた俊だったが、すぐにダンジョン探索に熱中することになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 21:18:10
25068文字
会話率:46%
遠き先祖に神を持つ聖女レイは、王太子とも婚約し、最高位の聖職者として順風満帆な生活を送っていた。
しかし、ある日、宮廷魔術師に嵌められた彼女は、神殿の祭具を持ち出され、しかも、子孫が一年で寿命を迎える呪いまでかけられてしまう。
魔術師
の手によって封印されていた魔王が復活し、国王は激怒。王太子との婚約は破棄されレイを除く一族は皆殺し。レイ自身も追放処分を受けてしまうのだった。
「この子が生まれても、たった一年で死んでしまう……」
追放された先で臨月を迎えたレイは、悲嘆に暮れる。
だが、そんな彼女を神々は哀れみ、ある提案をする。
「お前の子孫と、我ら神々とを交わらせよ。そうして強き子孫を作り出し、最後には魔王を倒すのだ。さすれば、魔王の力を源とした呪いは解けよう」
レイは神々の提案を受け入れ、生まれ落ち、急激に成長した息子と神を交わらせる。
こうして、新たな子孫たちが生まれては死んでいき……。
レイは子孫との出会いと別れを繰り返しながら、魔王討伐を目指すのだった。
一方、聖女を追放した王国は、魔王の攻勢で急激に滅びへ向かっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 21:01:53
6064文字
会話率:21%
悪霊うごめく館「クレストヒル館」
その150年にも渡る呪いが解かれる日がようやくやって来た。
忌まわしい記憶の残る旧館は解体され、跡地には新たな館が建てられた。
しかし、その新館に怪しい影が忍び寄る。
解呪が不十分だったのか?
あるいは
別の「悪しきもの」の仕業なのか?
大企業、神聖教会、魔道士組合……それぞれの体面が入り組み、事態は混迷を極めるが、我らが「魔道探偵ナツメ事務所」は、ひとつの真相にたどり着く。
乞うご期待!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-20 19:40:31
19222文字
会話率:36%
後に世界を救う英雄───ヨーゼル・ドレア。彼の物語は記憶喪失から始まった。天涯孤独の身となったヨーゼルはマリー・ドレアという女性に連れられて彼女の故郷へと向かう。
マリーの息子となったヨーゼルは彼女の故郷で様々な出会いを経て、新たな故郷を
見つけることができた。
大切な母に両手では足りないたくさんの仲間たち。彼の世界は幸せに満ちていた。
しかし、彼は思い知ることになる。
自らが英雄であることを。そして、過酷な運命を。
──拝啓、我らが英雄へ
──傍観することは許さない
──汝は切望されし我らが神なのだから折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 18:10:00
168460文字
会話率:47%
強い!顔が良い!そんな世話を焼きたくなる系青年が一目惚れした相手は、我らが誇る美女領主!最高の美貌がかすむ戦闘狂の脳筋魔族だ!囲え囲え!この恋路、見守っていこうじゃないか!
――そのためにも、この地を守らねばならない。例え懐いてくれている彼
らを騙そうとも、え、その青年、魔王を殺した元勇者?しかも魔王戦で、同じ釜の飯を食った味方を見殺しにしろと約束させられ、盛大なトラウマを植え付けられた?約束させたのは死んだ俺達の上司で、その味方は死んだ俺達の先輩で。はい、ここに上司先輩と同じ隊服を着て懐かせた上で、騙し遠くに追いやった先で死地にいるとバレてしまった俺達がいます。どうしよう。
2013年に別サイトで投稿したSSのリメイク作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 21:29:15
158382文字
会話率:42%
中央の派手な騎士団にバカにされたようにみられがちな辺境騎士団。彼らは超エリート。彼らがいるからこそまわりの国が仕掛けてこない!
そんな中エリート志向の強い近衛騎士団が視察に辺境騎士隊を訪れる!!
視察なんて嘘嘘。本当は心の中で辺境の騎士隊を
田舎者の烏合の衆と蔑みたかった。が、やり込められてしまう。そんな近衛騎士団長のプライドは!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 19:50:00
5813文字
会話率:51%
寿命を力に変えて戦う力を持つ転生系主人公狂命くん。
前作にてラスボスを倒すはずが、勢いあまって裏ボスである神を倒してしまったすえに、絶賛片想い中の女の子を蘇らせることに成功した我らが主人公。
なら次倒すべきは真のラスボスである悪組織のド
ンだと悟り、明日にでも倒そうと思っていた矢先、蘇らせた女の子から衝撃の真実を告げられる。
「何を言ってるんですか。まだ大幹部の五人も倒してないのに」
残り1億年を切った寿命で、六人倒さなければならないことが判明した狂命くん。
しかもその相手は、最悪の事件や事象を引き起こした元凶らしく……!?
さあ頑張れ狂命くん。負けるな勝てよ狂命くん。
その恋路も、本物のバカになる夢も、なんでもかんでも僕らは端から応援してるから!
追記
さあさあ始まりました第二章!
誰にも期待されてないなんて自傷しながら、今日も今日とて描き続ける毎日。
終わりという名のゴールを目指して、主人公のように走り続ける我!
我って使うのダサクね?
そんなことはどうでもいいと、前見てはしれや疾走快走!
終わりはきっと見えるはず、だからきっと書ききれる!
直線直立超特急!さらに向こうへPlus Ultra!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-14 06:23:48
138851文字
会話率:24%
勇者が死に、魔王が世界を征服して100年後。
魔王が何者かに暗殺され、人間が反旗を翻そうとした中、7つの領地を治める幹部がそれぞれ七罪を冠する魔王を名乗り始め、宣言をした。
「我ら7人の魔王のうち、最後まで生き残った魔王が、後継者となる。」
かくして7つの陣営による魔人、人間、亜人が入り交じった戦争が勃発。世界中が混乱に包まれ、魔王が築き上げた安寧と秩序は破られた。
それから5年後。とある辺境の地にて、剣を携える1人の少年が現れる。記憶喪失な彼が覚えていた数少ない言葉…亡き父と母に託された『7人の魔王を従え、来たる厄災に立ち向かえ』という願い。魔王に挑み、魔王を屈服させ、厄災に立ち向かう為の戦力とするべく、男は魔王レースに名乗りを挙げる。
─偽りの魔王、『虚飾の魔王』として。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-06 07:45:31
7241文字
会話率:59%
我らが英雄が敵国に捕まった。彼は敵国に寝返った。戦場で敵軍に混ざる英雄様を見かけたらしい。
噂は広まっていく。しかし英雄と戦場に立ったことがある者たちは言った。
あれは偽物だ。彼はあんな動きじゃない。彼の魔法はあの程度ではない。彼はどこかに
隠されてしまったのかもしれない。探そう、英雄を。待とう、彼の帰りを――。
その頃英雄は不思議な赤ん坊に翻弄されていた。
※赤ん坊のセリフをできるだけ赤ちゃんっぽくしているため、何言ってるかわからないと思います。
ゆるゆる世界観です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 16:46:41
24333文字
会話率:54%
【魔王】…最強と目される『神宿者』の一人。南部大陸の最南部に存在する『大深淵』の最奥に居城が存在すると云われている。
【神宿者】…通称"ホルダー"。死んだ神の魂を継ぐもの。神々の転生体たち。遥か古の時代に、神々の間で勃発
した絶滅戦争の結果生まれた存在。神としての権能を引き継ぐ彼等は、正しく埒外の存在である。程度の差こそあれ、神宿者達はただの一つの例外もなく、強力な力を保有する上位者である。無闇な戦闘は避ける事を推奨する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-27 22:11:09
270266文字
会話率:46%
ガヘリス「我らが反逆者たるのは闘いを知らぬからだ」
最終更新:2024-02-24 21:24:36
738文字
会話率:42%
田舎で祖母を支えながら暮らしていた十八歳の小珠のもとに、ある日突然空狐と名乗る美しい狐の妖怪がやってくる。
「貴女には、我ら一族の長、天狐様と結婚して頂きます」
祖母の薬をもらうため嫁入りを決意し〝きつね町〟と言われる妖怪の住む町へ向か
った小珠は、そこで様々な妖怪と出会いながら、玉藻前統治の時代から悪政が敷かれていた〝きつね町〟を変えていく。
玉藻前の生まれ変わりが妖怪の町を変えていく、美しい妖狐たちの初恋の物語
※毎日16時、4時更新予定
※「カクヨム」「魔法のiらんど」にも掲載しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 18:35:29
107342文字
会話率:47%
これは一本の川をめぐる、人々と神々の物語。
川に呑まれ、川となった一人の男の物語。
川が形成され生命が芽生えるまでを追体験した彼は、いつしか自身の周りに生きる人々に神と呼ばれるようになる。
「おお…!偉大なるファンファ河に注ぎ込む、我ら
が守り主ルオール川よ!神々の中でも最も慈悲深きルオール川の神よ!」
人々の呼び掛けに応え、多くの神々を巻き込み、時代すら越えて、その流れは何処に辿り着くのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-01 00:14:32
38225文字
会話率:43%
西部劇風を謳う虚構(じじつ)に近い物語、ここに開幕!
メンタルおとうふな少女が転移した先は剣と魔法とドラゴンのファンタジーワールドじゃなくて、銃声と無法が支配する西部劇な荒野だった!?
舞台となるのは、時のアメリカ西部開拓時代を模した荒野
の異世界。
登場するのは、西部開拓時代の有名人たちらしいですよ!?
これは、虚構(じじつ)に近い物語である。
その世界の史実が語るところによれば、1908年11月――ボリビアの地にて一人の無法者が自らの命を絶つ。
その死にある不可解な矛盾があることに、誰も気付くことはなかった……。
そんなこと露知らずのメンタルおとうふJK、浅倉アトリは途方に暮れていた。
気付いたら都内の駅じゃなくて荒野にいたのなら、そりゃあ当然だよね。
だけどそんな矢先、一人の男と出会う。
ザ・サンダンス・キッドと名乗ったその男に「それって、【ワイルドバンチ強盗団】の?」と何気なく返した途端、腹パンを入れられて意識を失う。
そして連れ去られた先で、アトリは驚愕の真実を知る羽目となるのだった。
見知らぬ世界の見知らぬ地にて、アトリが出会ったその男は、レジェンド級の無法者であり、かつては【ワイルドバンチ強盗団】の首魁であり――そして、今は大切な存在を理不尽に奪われて【不死者】に成り果てた存在だった。
深い孤独と影を抱えた少女。
全てを失い喪った無法者アウトローの男。
宿敵を追う敏腕探偵。
殺戮者に成り果てたかつての【英雄】。
様々な思惑が交差する果てに訪れる、虚構(じじつ)に近い物語の結末はいかに――!?
彼らは何に出遭い、何を得て……そして、何を失うのか?
※西部劇に関する知識が無い人でも楽しめる作りになっています。安心してお読みください。
※ところどころで歴史とかその時代の人物とか西部劇とかがネタにされると思いますが、それはあくまで筆者の観点から描かれるものです。「絶対こうだった!」という確証・保証はありません、あしからず。
※本作は、他サイトにて前に上げていた拙作『明日喪き我らの征く先は Bride of Rip van Winkle』に手直しを入れたものになります。
初めての方も「読んでたよ!」という方も、よければ読みにいらしてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 23:59:24
211007文字
会話率:35%
これはある和歌から想像して作られた姉弟の物語。
「うつそみの 人にある我らや 明日よりは
二上山を 弟背と我が見む」
万葉集百六十五番より
最終更新:2024-01-27 20:10:54
913文字
会話率:18%
平和でバブルの世を謳歌する人間と獣人の住む国、ニッポン。ミツヨー電機の課長;平凡人(タイラ タダヒト)は、昼はうだつの上がらない平凡な人間サラリーマン。だが夜になると彼の隠された血がバイオレンスで凶暴な漢(ヘイ ボンド)へと変え、悪を討つ!
ゴリ太郎会長の特命を受け、会社のために頑張るぞ! 闘え我らのヘイ⭐︎ボンド!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 07:38:53
11536文字
会話率:43%
平凡だった高校生、大洋の世界はある日突然一変した。
「守り人様。どうか我らをお救い下さい」
目覚めたら、見知らぬ世界だった。
守り人様? 世界を救う?
何一つ分からない。分からない、けれど元いた場所に戻るには、それしかない。
選択肢の
ない彼の、旅の伴は美しい聖女。それから頼もしい護衛とお堅い侍女と。
旅は厳しい。でも、だからこそ、いつしかやり遂げたいと思った。
世界を、この人たちを、君を救いたい。それが僕にできるならば。
だって僕は、君のこと――。
※こちらの小説はカクヨムにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-10 21:00:18
79291文字
会話率:44%