転生者の少年がもらったのは【便意ブースト】という意味不明のスキル。仕方なく勇者パーティの荷物運びでボロ雑巾のようにこき使われる毎日だったが、ある日、ダンジョンの深層で激しい腹痛に襲われた。すると青いウィンドウが浮かび上がり『×1000』の文
字が。なんと、便意を我慢すればするだけステータスが上がる神殺しの強烈な宇宙最強スキルだったのだ。
一瞬喜んだものの、そんな苦しいスキル要らないと商人の道を志す少年。だが、最強の男の存在は放っておいてもらえるはずもなく、運命は少年を便意と戦う無慈悲な道へと追い込んでいく。
ヒロインの公爵令嬢を助け、魔王軍の四天王を斃し、魔王に迫った少年だったが、魔王から驚愕の真実を告げられてしまう。転生先の世界も、日本も海王星にあるコンピューターによって合成された世界だったのだ。
海王星にある1キロメートルほどの巨大コンピューターはスパコンの一兆倍の演算力があり、これで一つの地球まるごと合成していたのだ。そして、これが一万個運用されており、世界には一万個の地球が存在している事を告げられる。
転生先の星もまたこのコンピューターによる像であったが、隣の星の管理者から悪質な嫌がらせを受けており、このままだと星は廃棄処分になってしまうという事だった。
廃棄処分を免れるためには少年が【便意ブースト】を使ってテロリストのリーダーを討たねばならない。
世界を守るため、ヒロインとともにテロリストの総決起集会に侵入し、見事便意を操って悪を討ち果たすことに成功した少年だったが、スキルの使い過ぎで死亡してしまう。
少年が気がつくと植物人間となっていた日本の転生前の身体に戻されていた。失意に沈む少年であったが、ダメ元で起動した便意ブーストが効き、ヒロインと再会を果たし、愛を誓う。ただ、最後は下剤の飲みすぎで漏らしてしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-30 11:29:23
102503文字
会話率:31%
西暦2087年。
女の子"なの"は最近技術によって仮想世界でとある活動を始めた。
配信者なの様として新しく第二の人生を歩むことになり、配信初日からメスガキムーブをかまして人気を集め荒稼ぎしていく。
強気、勝気、生意気
、の三拍子が揃ったメスガキ。
そして"感謝"という名の投げ銭をする信者リスナー(通称:ばい菌)たち。
まだまだ子供のなのは、知名度が上がっても大人を小バカにし続けて、好き勝手な振る舞いを改めることができない。
次第に悪質なアンチリスナーが増えていき、ついには"わからされてしまう"
しかし、とんでもない事実が明るみになり事態はあらぬ方向へと進展していく。
※テーマ曲も作りました。
▶Youtube
『わからせ無理無理ざこぴっぴ♥ / 音街ウナ』
https://youtu.be/39hvvKzkpSY折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-28 13:54:25
80554文字
会話率:51%
オーラシア大陸の南に姉妹国と呼ばれる二つの国があった。
西側のアネーデス王国
東側のイモート王国
過去にはお互いの王族を嫁がせていた事もあり、お互いにそれぞれの王族の血が受け継がれている。
そして、アネーデス王国で周辺国を驚かすニュー
スが大陸を駆け抜けた。
その国のとある男爵令嬢が、王太子に見初められ【正しい正規の手続き】を踏んで、王太子妃になったのである。
その出来事から1年後、隣のイモート王国でも、その国の男爵令嬢が【第一王子】の【婚約者】になったと騒がれたのだった。
しかし、それには公衆の面前で元婚約者に婚約破棄を突き付けたりと、【正規の手続きを踏まず】に決行した悪質なやり方であった。
この二人の結末はいかに──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-26 21:39:27
9950文字
会話率:37%
歴史教科書で嘘教えるのは辞めてほしい
最終更新:2022-10-13 08:53:28
1086文字
会話率:7%
「お前をSランク冒険者パーティー《灯火の剣》から追放する!」
無属性魔法使いのアキト・ルーベルは悪質な冒険者パーティーに騙されて、難易度SSS級ダンジョンに置き去りにされてしまう。しかし彼は持ち前の強靭な肉体と精神をもって、トラップから
脱出し冒険者パーティーの前へと再び現れた。
自らの拳と魔法を用いて悪質な冒険者パーティーをブッ飛ばしていくも、そのせいで凶悪犯として収監されることに。三ヶ月後、監獄の懲罰房にいたアキトの前に現れたのは、ひとりの金髪美少女。彼女は告げる。
「あなたには巨大機神――マギアの搭乗者となって、この世界を守って欲しいの」
乗りこむは最強無双のスーパーロボット《マギア》。桁違いのステータスを有するマギアとともに、アキトたち“適格者”は無限に強くなっていく!
※1 細かいことを気にせずサクッと読めます。
※2 序盤にざまぁ要素あり。悪質な冒険者パーティーは落ちぶれるより先に、主人公によって再起不能にさせられます。
※3 “悪役令嬢”が登場するのは7話以降です。
※4 婚約破棄した第一王子は、悪役令嬢が自らの手で断罪(物理)します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 21:24:25
47682文字
会話率:50%
自由でありたいと望むくせに、自由の在りかたを心得ている者がどのくらいあるだろうか?
だが、これは悪質な引っ掛け問題。
なぜなら、「自由」という在りかたにとらわれないことこそが、自由な在りかたなのだから。
最終更新:2022-07-27 07:00:00
294文字
会話率:0%
【この世で一番の無能】――これはカイ・ハイネマンが13歳の神殿の天啓で得たギフトである。
このギフトを得たせいで、カイの身体能力は著しく虚弱となり、成長率も最低となってしまう。そう、それは誰もが哀れみ侮蔑するクズギフトのはずだった。だが、
このギフトにはあらゆる事項につき限界がないという効果もあったのだ。
まさに、全知全能の神も予想すらしなかった偶然により、この【この世で一番の無能】のギフトホルダーであるカイ・ハイネマンは、一切歳をとらず、外界の時間も停止するという悪質極まりないダンジョン内に閉じ込められてしまう。
結果、最低最悪の科学反応が起こり、至上最強の生物が世界に産み落とされる。
――これは、ボッチ生活があまりに長すぎたために、一般常識が著しく欠落した勘違い剣士が、ダンジョン内で得た配下の者どもを引き連れ、世界に混乱と騒動を引き起こす物語である。
【読者の皆様へのご連絡事項】
一、本格的に主人公の怪物化が始まるのは8話以降です。早めに投稿するので、そのクソのような理不尽な強さをご堪能ください。
二、この物語における主人公最強はハッタリではなくガチです。多分、どうやったらこいつを苦戦させるのか。その一点に集中して読むのがこの物語の正しい読み方であります。
三、、わかりにくいのかなと思い、題名とあらすじを変えました。混乱させてしまいましたら、申し訳ございません。
※カクヨムでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-28 21:33:21
445140文字
会話率:40%
伯爵令嬢ノアンは父の死をきっかけに、母と妹から悪質な嫌がらせを受けるようになった。
妹は父の後を継いで伯爵家当主となった叔父の子供であり、浮気をして妹を産んだ母と揃って、ノアンを除け者にしようとしたのだ。
嫌がらせはエスカレートし、ついに
は婚約者まで妹に奪われてしまう。
つらい生活にもひとりで耐えるノアンだが、そんな彼女にも唯一の楽しみがあった。
夜になれば、嫌なことを忘れさせてくれる特別な時間が訪れる。
窓を開けると現れるその人は、明るい金髪にきれいな青い瞳、そして――半透明のからだ。
「こんばんは、幽霊さん」
今日もわたしと彼の、秘密の夜がやってくる。
これは居場所をなくした少女が、幽霊の青年と出会って救われるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 00:26:53
55788文字
会話率:44%
☆4/14(水)、三巻発売決定!
笹原直哉は、ある日同級生・白金小雪を悪質なナンパから救い出す。
彼女は学園でも『猛毒の白雪姫』として有名な超絶美少女(毒舌)だった。
その日から直哉はやたらと小雪に絡まれるようになるのだが……。
「あら
あら御機嫌よう、笹原くん。今日もひとりで下校かしら。友達はみーんな彼女と一緒だっていうのに、あなただけずいぶん寂しい青春ね?」
「なるほど。つまり要約すると『笹原くんがひとりでいるなんてラッキー!一緒に帰れるかな……でも誘う勇気がないし……』ってことだな。いいぞ、一緒に帰るか」
「なっ、ちが…………う、こともない、けどぉ……!」
やたらと察しのいい主人公が、クーデレ少女の小さなデレも見逃さずにひたすらグイグイいく話。
※主人公はメインヒロイン以外と一切フラグが立ちません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 16:42:10
511004文字
会話率:46%
働いていた会社はブラック企業で倒れてしまった刀抜閥はこれを機会に退社するが働き口が見つからないまま半年が経過。そんな中25歳の誕生日を迎えて妹から妹が勤めているVRの会社のVRMMORPG『Legend・Fantasy・On-line』をプ
レゼントされて、『バツ』という名前でゲームを始める。
多数あるジョブの中、無難に【戦士】でプレイしていたがドロップアイテムの刀を手に入れてから【武士】にジョブチェンジ!
社畜時代の効率化と集中力でまさかの戦法を生み出す。
それは、「わざわざ戦うよりも最初の一撃で倒した方が楽じゃん」、と退職した社畜の効率プレイは最初の抜刀で敵を倒すというもので―――。
これは退職したが故に独自の思考を持つ社畜が電脳世界で誰にも靡かす、従わず、悪質プレイヤーをPKし、綺麗ごとをのたまうプレイヤーをボコボコにして就職に悩む、抜刀奇譚。
※誤字報告や分からない設定があった場合は気軽に感想にお送り下さい。全てにお返しします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-05 19:00:00
166122文字
会話率:34%
2130年後半。5度の世界大戦を終え、人類が作り出し、発展させてきたかつての科学や信仰、国家や法制度等などありとあらゆるものが衰退し、再び人類は新たなる世界へ向け歩んでいった。
だがしかし、それでも尚何度も何度も経験しながらも学ぶこと
なく、いや、学びきれなかった人類は再び6度目の世界大戦を始めてしまった。
人間による環境汚染、他動物への人間のあまりにも貪欲な悪質から起こったいきすぎた狩猟、国と国との諍いによる新たなる暴力(ちから)の出現。
それらによって出現してきた新しい生命体や魔力とも言われた人間の可能性。それらを巡り、争った結果人類は〈魔物〉という最悪の敵を生み出すことになってしまった。
奇しくも魔物の出現により人間同士の争いにかける時間すら惜しくなった各国は手を取り、いくつもの討伐隊を組織し、急速に爆増した魔物を討伐した。
しかし、人類が生み出してしまった魔物という存在はあまりに強大で数々の討伐隊が為す術もなく倒れていった。
そんな中、世界の国々から集められたエリート中のエリート集団〈PARS(パーズ)〉の活躍によって魔物の増加は抑えられ世界は一時の平穏を取り戻した。
それでも、世界中に残ってしまった魔力因子や魔物の生き残りから誕生する魔物達。大戦によって姿を変えてしまった地球。それによって必然的に世に浸透した職業、冒険者。
彼等は姿を変えてしまった地球のあらゆる謎を解明し、秘密を暴露し、未知を発見する。そんな職業が世界の人口のおよそ半分の人々の職となった。
それでも、未だ姿を変えた地球の全貌をあきらかにするには至っていない。
そして時は2142年。第六次世界大戦が集結し世界中に冒険者が出現し始めて1年半の頃である。
もはや大戦以前の面影を無くしてしまった地球と人類の文明。もしも、大戦以前、2000年代初期の人類が現在の地球の姿を見たならば恐らくこの世界のことをこう言うであろう。
――――――異世界と、
過去から現在へと導かれ未来へと繋ぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-19 22:20:29
81081文字
会話率:42%
浮気相手の女性とその子どもを溺愛する父親に家を追い出され、家庭教師として生計を立てる主人公クララ。雇い主から悪質なセクハラを受け続けついにキレたクララは、「レンタル悪女」を商売として立ち上げることを決意する。
そこへ、公爵家の跡取り息子ギ
ルバートが訪ねてくる。なんと彼は、年の離れた妹の家庭教師としてクララを雇う予定だったらしい。そうとは知らず「レンタル悪女」の宣伝をしてしまうクララ。ところが意外なことに、ギルバートは「レンタル悪女」の契約を承諾する。
雇用契約にもとづいた関係でありながら、日に日にお互いの距離を縮めていくふたり。ギルバートの妹も交えて、まるで本当の婚約者のように仲良くなっていき……。
家族に恵まれなかったために、辛いときこそ空元気と勢いでのりきってきたヒロインと、女性にモテすぎるがゆえに人間不信気味だったヒーローとの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、アルファポリス及びエブリスタにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-05 21:08:50
7975文字
会話率:56%
騎士団の付設食堂で下働きをしているアンナ。彼女はある日、ひそかに想いを寄せていた騎士ラザラスに呼び出される。しかし、それは愛の告白などではなかった。なんと彼女には、「悪質な『惚れ薬』を作り、王都を混乱に陥れた魔女」という容疑がかけられている
のだという。
冤罪を晴らすために、騎士団の捜査に協力することを決めた彼女。犯人をおびき寄せるために偽の「惚れ薬」を作ったところ、アンナは敵にさらわれてしまう。そこへラザラスが助けに現れて……。
「魔女」と呼ばれた少女と、出生に秘密を持つ騎士の恋物語。ハッピーエンドです。
秋月 忍さま主催「アンドロメダ型企画」参加作品です。
この作品は、アルファポリス及びエブリスタにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-25 20:03:52
8002文字
会話率:68%
乙女ゲームの悪役令嬢アニエス(悪質ストーカー)に転生したと気づいたけれど、心配ないよね。だってフラグ折りまくってハピエンが定番だもの。
趣味の悪い縦ロールはやめて性格改善して、ストーカーしなければ楽勝楽勝!
……って、あれ?
楽勝ではある
けれど、なんだか思っていたのとは違うような。
◇◇
想定外の逆ハーレムを解消するため、アニエスはイケメンモブの大公令息と協力関係を結ぶけど、実は彼も訳ありで……。
(オリジナル版とは内容の三分の一と結末が違います)
(カクヨムにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 21:00:00
132817文字
会話率:43%
乙女ゲームの悪役令嬢アニエス(悪質ストーカー)に転生したと気づいたけれど、心配ないよね。だってフラグ折りまくってハピエンが定番だもの。
趣味の悪い縦ロールはやめて性格改善して、ストーカーしなければ楽勝楽勝!
……って、あれ?
楽勝ではある
けれど、なんだか思っていたのとは違うような。
◇◇
想定外の逆ハーレムを解消するため、アニエスはイケメンモブの大公令息と協力関係を結ぶけど、実は彼も訳ありで……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-20 22:37:29
223818文字
会話率:46%
「誰よ!?こんなひどいことするのは!?」
須藤星空(すてら)は絶望した。
ある日を境にSNSに溢れはじめた見るに堪えない罵詈雑言の数々。
至るところで個人情報が晒され、いくら削除依頼を出してもきりがない。
溢れた悪意は興味本位の傍
観者たちに煽られどこまでもエスカレートしていく。
そして幼い魂がたどり着いた結末とは?
※徹頭徹尾胸糞悪いです。ドロドロした人間の醜さを見たい方向け。絶対にスカっとしません。
※不適切な人間関係をにおわせる描写がありますが、反社会的もしくは不健全な人間関係を推奨するものではありません。
※執拗なイジメの描写があります。イジメっ子や傍観者視点は終始胸糞思考です。苦手な方はご自衛ください。
※一昔前の人気アニメを元にした悪質なイジメの描写があります。
ファンの方にとってはそんなイジメがあり得ると提示されるのは我慢ならない事のようですが、私の身近な人が実際に経験したものです。おそらく日本全国でそのようなイジメはあったと思います。
自分の好きな作品を穢されたような気になってお怒りになるのはわかりますが、あのような「他人の身体的特徴を蔑み嘲笑うジョーク」がイジメに繋がらない訳がないという事もご理解いただけますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-04 16:00:00
37632文字
会話率:52%
"頑張って歌ったのでみんな拍手ください!"
とある音楽アプリを楽しむ私。でももっともっと拍手が欲しくて、承認欲求の赴くままに拍手を求め、その数は増えていった。
しかしその行為が、呼んではいけないものまで呼び寄せてしまった。
最終更新:2022-01-29 13:33:00
2480文字
会話率:23%
「お電話ありがとうございます。こちら、サポートセンターのスズキが承ります」
「ちょっと! 勇者ってやつが家に入ってきて勝手にツボを壊してったんだけど!」
主に勇者に関するクレームを取り扱うサポートセンターで、コールスタッフとして働くスズキ
。
悪質なクレーマーやトラブルを起こす勇者に悩まされながらも、たまにもらえる感謝の言葉を心の支えに日々を過ごしていた。
そんなある日、スズキのもとに子どもの声で「たすけて」という電話がかかってくるが……?
※ なんちゃってふんわりファンタジーです。
※ カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 12:02:08
9993文字
会話率:30%
隣の家に住んでいる幼馴染は金髪のギャルだ。
露出も激しめで、遊んでいる噂もあって、俺のような陰キャオタクとは正反対の人種と言ってもいい。
だというのに、彼女は俺に悪質なハニートラップを仕掛けてくる。
押し倒してきたり、胸を押し付けてきたり
……これはアレだ、美人局とかいうやつだな?
何か裏があるに違いない。
俺は絶対に騙されないぞ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-10 18:58:17
4237文字
会話率:27%
【何者でもないなら、なればいい。顔がないなら、作ればいい。声が届かないなら……リスナーじゃなくなればいい。律太――お前、Vtuberになれよ】
【あらすじ】
VR空間とそこにダイブすることができるVR機器が一般社会に浸透しはじめた、少し未来
の日本。
幼い頃からダンス教室に通っていた男子――立野律太<たちの・りつた>は高校卒業間近にして、クラスメイトの竜崎真姫<りゅうざき・まひめ>に告白するかどうか悩んでいた。
真姫は奥手で引っ込み思案であり、交友関係の広い律太は避けられていたからだ。そんなある日、律太は真姫がVtuberになろうとしていることを知る。
「竜崎さん声がめっちゃ素敵だから絶対良いと思うぞ! 配信したら教えてくれよ! 絶対に応援するから!」
その後、無事Vtuber<紫竜ひめの>としてデビューした真姫だったが、事務所に所属しないVtuberには人権がなく、全く再生数もチャンネル登録者数も伸びなかった。更に他のVtuberの嫌がらせや悪質リスナーによって陰湿な攻撃を受けてしまい、真姫を塞ぎ込んでしまう。
見るに見かねて律太は叔父に相談した結果――
「だったらお前がVtuberになって応援すればいい。ただのリスナーよりよっほど拡散力がある。まあ人気が出れば、だけど」
こうして律太は、金髪の女騎士風のアバターであるVtuber<盾野リッタ>としてデビューすることに。
その無駄に良いモデリングの良さと、律太のトークスキル、圧倒的ダンス力、そして〝紫竜ひめのを勝手に個人的に応援することに特化した配信〟という尖ったやり方が受けて、リッタの存在は徐々にVtuber界隈で話題となっていった。そのおかげで真姫の配信も少しずつ登録者数が増え始め、ついに二人はコラボを行うまでに仲良くなったのだった。
「だが中身が俺だとバレたら恥ずかしすぎるから、身バレだけは防がないと。ああああ! 仲は良いけど距離が遠い!」
やがて二人は、【ドラゴンナイトチャンネル!】という合同チャンネルを立ち上げ、大手Vtuber事務所の新人達が多数出場する大型VRイベントに出場することに。
二人はそこで――伝説を作り上げることになる。
*Vtuberを独自解釈しており、現実の物とは何の関係もありませんことを予めご了承ください
*他所にも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-08 18:00:00
115894文字
会話率:49%
人の不幸は蜜の味を地で行く、内面が悪質な主人公は神様の計らいにより輪廻転生の輪に乗せられず、なぜか子供の頃に読んだ児童書の世界で精神を改めなさいと送り込まれた。
悪意を持った思考又は言動を行おうとした瞬間、頭が締め付けられるように痛くなる。
そんな縛りを持ったまま落とされた世界は有名な児童書であるが、色々と大変な世界だ。
その世界で悪質とは善行とはを考え、正しく素直に生きようとする主人公の行動により、原作はどんどんおかしな方へと進んでいく。
主人公は良くも悪くも正しいことへの信頼が大きすぎたため、自分にはできないけれどヒーローならば、ヒロインならばこれぐらいできるよねというスタンスで進んでいく。
悪役がいなくなり、世界は平和になるとどうしてか物語のヒーローは異質なものとして浮き彫りになった。当たり前だ、事件が起きないのだからいまの彼らはただの迷惑なキャラクターになっている。
そのため物語は本筋、王道から外れ、立場が逆転しつつある残された現実は正しすぎる救済により歪み形状を変える。
「でもこれも神様の望んだ現実だから」
主人公が正しくすればするほど、なぜか物語のヒーローは地獄へと向かうことになる、神様は泣いてもいいようなお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 18:00:00
298763文字
会話率:22%
ダンジョン。
それは魔法によって作られた、人知を遥かに超えた迷宮である。
異界と化したその内部には凶暴な怪物たちが蠢いており、時に嵐が時にマグマが噴き出す場所すら存在する魔窟は、脆弱な人間では一日も生存する事が出来ない地獄とされていた。
だが、魔物たちが生み出す魔法の素材。外では決して得られない希少な鉱物。
更にダンジョンを踏破した際に得られるとされる神からの祝福『ギフト』を求め多くの人間たちがダンジョンに挑戦していった。
普通に生きているだけでは一生をかかっても決して得られぬ巨万の富。本来であれば社会不適合者とされる者ですら容易く得られる名声の嵐。
人間は魔物たちと比べられないほど弱い生物だ――それでも人間が持つ底抜けの欲望は神の想像すらも容易く凌駕していく。
そうして、気づけばダンジョンの存在は人々にとってなくてはならないものとなり、ダンジョンの脅威が人の心から忘れ去られ始めた頃――とあるダンジョンの存在が世界から注目を受け始めた。
『天楼バベル』
最も古いダンジョンと言われ人類の歴史を紐解くよりも先に存在していたそれは、外観から頂上を見る事は叶わず、天にすら届くとされている高さは、人類の最高到達階である八十階を遥かに超えており、階数は軽く見積もっても百は超えているだろうと言われていた。
そんな古来より知られているバベルが――どうして未だに人類に踏破されていないのか。
『全てのダンジョンは一度入ったら踏破するまで出られない』
それは、子供でも理解できる、シンプルで残酷な絶対ルールがあるからだ。
成功か失敗か、生きるか死ぬか、前へ進む事しか生を許さないそれは、無知な俗人を勇者へと駆り立ててきた。
そして、元来であれば安易な逃走を許さない悪質な理を、されど人間は受け入れてきたからこそ、人類と言う種は進化し発展を続けてきた。
だからこそ、あるものは輝く未来を、あるものは未知の栄光を、あるものは一発逆転を夢見て、夥しい数の探索者がバベルと言う悪夢に挑戦し続けてきた。
だが、一年が経ち二年が経ち十年が経ち……百五十年が経過しても誰一人バベルから帰ってくる事はなく、結果的にそれはくしくもバベルが人の手に及ぶものではない事を証明する切っ掛けとなった。
今から始まるこの物語は――そんな神の悪戯で作ったとしか思えない悪意の中で生きた人間の英雄譚である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-30 19:49:35
103433文字
会話率:46%