――〝孤高の眠り姫〟
それが彼女に付けられたあだ名だった。
流れるようなポニーテールに、汚れを知らぬ真っ白キメ細やかな肌。
いや、美辞麗句さえも必要ないかもな。
目にした誰もが絶世の美女と認めることだろう。
しかし
、そんな彼女には常人とは違う一つの大きな特徴があった。
彼女は〝全ての人を拒絶する〟のである。
見た目が良ければそれだけで彼女の周りには男女共々集まってくるはず。
……まるで角砂糖に群がるアリのごとく。
しかし、それすらも決して受け付けることはなかった。
眠り姫は今日もまた、己の世界の中でくぅくぅと寝息を立てていらっしゃる。
だが、そこに馬鹿電波ツインテールと変態秀才腐れ縁野郎も加わって……!?
「……見るな、寝にくい」
「美佳は先輩のことが大好きなんですーッ!」
「でも僕は可愛いモノが大好きなんだ。それはもう、蜂蜜塗って食べちゃいたいくらい」
あ、いや、なんだどうした畜生め。
平和な日常はどこに飛んでいっちまったのか。
どいつもこいつもキャラが濃すぎる。
……さすがの俺でもお手上げかもしれん。
天の神様よ、いるなら今すぐ降りてこい。
ワンツーパンチを二、三発噛ましてやるからさ。
「畜生め、お前ら少し黙ってろぉおッ!!?」
喜劇、純情、時々涙。
今から紡ぐは、そんな温かな恋物語。
――――――――――
こちらの作品は『第12回ネット小説大賞』に
エントリーさせていただいております。
よろしければブクマや感想や星評価などで
やんわりと応援していただけますと幸いでございます!
読者の皆様にじっくりとお楽しみいただけますよう
始めのうちは毎日3話ずつ公開いたしますっ。
それでは何卒っ!
よろしくお願い申し上げます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 07:00:00
55014文字
会話率:13%
王奉院詠奈。それが俺の好きな人の名前。
価値ある物はお金で買えると信じて疑わず、無価値な物は消えていいと豪語する彼女は、拝金主義なようて致命的な所が違う。彼女は欲しいと思った物に惜しまず金を投入し、絶対に手に入れようとする。それは友達の
ような関係性であっても例外じゃない。
五〇〇万で友達として買われてから、俺こと沙桐景夜の人生は一変した。初めての友達に舞い上がった。同じ学校に通えたらどんなに良いかと思い、日々それを夢想した。
中学を卒業した次の日、彼女は三億を両手に抱えて。
「景夜君を買わせてくださいな。私のモノとして」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 13:32:33
480717文字
会話率:66%
NG。
それは禁止行動。暗黙の了解の中で脈々と続く、破れば死ぬとされた特定条件。中学の頃、俺こと郷矢乃絃を除く全員が名探偵を名乗る彩霧明衣によってNGを突かれ、死亡した。
「そうだ。助手を探してたんだ。名探偵には助手が必要でしょ?」
「は?」
高校に入って二年。以降俺は、この邪悪な探偵の助手をしている。
いつかコイツのNGを当ててやるその日まで。他の何を犠牲にしても。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 17:14:12
193024文字
会話率:65%
八重馬九十は幼い頃の奇跡を忘れられず、死に損なったような平穏な人生を送っていた。ただ一人面影を思い出させてくれる御堂湯那を慕い、これまでどのような事があっても離れず生徒会の仕事を手伝っていた。
そんな平和を投げ捨てでも聞きたかったのは、
何でもない夜の日に、何故殺人を犯したのか。それは殺人犯の目の前で自分が目撃者だと明かすようなもの。
それでも答えを知りたかった。
「だって私、死神だから」
その答えを聞きたかった。
死神に魂を渡してでも。
あの日の病巣を、追い求めて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-06 17:30:59
180809文字
会話率:61%
アパートで一人暮らしを始めて二年目の男子高校生、光瀬怜(みつせれい)。
新学期を数日後に控えたある日、隣に同年代の少女、渡良瀬桜彩(わたらせさや)が引っ越してきた。
数日後、怜と同じクラスに転入してきた桜彩は早々にクールな美少女として
注目を集めたのだが、私生活では初めての一人暮らしに戸惑うことも多かった。
人を寄せ付けない雰囲気で他人を頼ることを良しとしない桜彩だったが、いくつかの偶然が重なり怜は桜彩の一人暮らしを助けていく。
出会った当初は他人との関わりを極力拒んできた桜彩だったが、怜の優しさに徐々に心を開いていき、二人の関係は隣人から徐々に変わっていくことになる。
「まあ、私があの人と関わることなんてないか」
最初はそう思っていたのに
「いえ、ですが光瀬さんにそのようなことをしていただく理由はありません」
それでも手を差し伸べてくれて
「美味しいです、本当に……」
料理が出来ない私にご飯を作ってくれて
「た、た、助けて、助けて、助けて下さいっ!!」
夜中に助けを求めても、嫌な顔一つしないで駆けつけてくれて
「出会ってからさんざん迷惑を掛けているこんな私ですが、友人になってくれますか?」
何も出来ない私と友達になってくれて
「私のこと、可愛いって……。え、えへへ、えへへへ」
私のことを可愛いって言ってくれて
「もしも私が困った時は隣で私を支えて下さい。もしも怜さんが辛い時は私も怜さんを支えるので、私にも頼って下さい」
少し弱いところも見せてくれるようになって
「そ、その……怜さんも……凄く素敵だと思いますよ……」
そんな怜のことが素敵に思えて
「あの……その、ね……。怜、今までさんざん甘えてきたけど、もっとわがまま言っていいかな?」
もう遠慮なんてしたくなくなって
そして――
「怜、今日の献立は何にするの?」
「そうだな。桜彩は何が食べたい?」
学校帰りに一緒にスーパーへと寄って献立を決める。
桜の咲く季節、二人に訪れた新しい幸せ。
そして二人はお互いを徐々に意識していく。
(俺と桜彩の関係ってなんだろう)
(私と怜の関係ってなんだろう)
今はまだ分からないこの気持ち。
でも……多分……この気持ちの名前はきっと……
これは世話焼き男子とクール女子が無自覚に繰り広げる甘い半同棲生活の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 12:00:00
611303文字
会話率:46%
「時計の針を届けなければなりません。ワタシが運ぶのはワタシとお前です」
渡さなければならないブツに手をつけて僅かに時間を止める能力を得た義体技師のディストは、姉の事件に関わっていた«銀雲急便»を皆殺しにしようとするも返り討ちにあってしまう
。
しかし見せしめに殺されることはなかった。同じく時間操作能力を持った銀雲急便の少女、レーニャと共に自分自身を、彼女の父親である【銀炎】のもとへ運ぶ仕事をするか、運搬物として自由なく運ばれるかの二者一択を迫られる。
ディストは事件の根幹を知るため«銀雲急便»への所属を決意。白い砂漠を横断するなかでチームからの訓練。敵対組織からの襲撃を切り抜け、【銀炎】の下にまで辿り着くが――――。
表紙イラストはめすおすし(@mesuosushi_psd)様より。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 19:45:08
60748文字
会話率:42%
神隠しの言い伝えが残る町御代町。この町に暮らす高校生跡守和也は、ある日友人の赤羽佳吾と一緒に神隠しに遭遇してしまう。
神隠しで辿り着いた先は、日本とは全く違う異世界だった。
さらに和也はハズレであると判断され、佳吾と離され別の場所に飛ばされ
てしまう。
次に居た場所はどこかも知らない山頂。そこに古城を見つけ、城内に踏み入れた和也は一人の少女と出会い、自らの状況と現実に直面する。
そこは強い者が生き残り、権利を勝ち取ることができる世界であった。
少女に選択を迫られた和也は、離されてしまった佳吾と再会するため、理不尽へ抵抗するため、そして元の世界に帰るために戦うことを決意する。
やがて自らの力で未来を切り開き、目的を果たすまでの日々が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 21:00:00
1354321文字
会話率:23%
高校の卒業式の日、真島澄は想いを寄せてきた光野修司に思いの丈を伝えた。
しかし、その思いはあまりにも呆気なく断れてしまう。
彼の隣りに立とうと努力してきた彼女。その中で消えない恋心と演じてきた自分に疲れる想い。
それを聞いた兄と兄の
友達、澄の幼なじみ三人の発案によりギャルになることに!?果たして修司を振り向かずことは出来るのか!?
これは、こじらせ続ける男女6人による恋愛の物語。六芒星のように歪で危険な六人の恋の行方はいかに。
1人目まじギャル【真面目で清楚じゃ、振り向いてくれないからギャルになってみました。】
2人目天然タラシ【天然タラシ、自信ない系男の子】
3人目ツンデレボーイ【素直になれないツンデレ男子くん】
4人目イマジナリーちゃん【妄想が先行しすぎてぼっちな女の子】
5人目シスコンブラザー【妹が大好きすぎて自分のことを後回しにするお兄ちゃん】
6人目クーデレねーさん【とんでもなくモテるのに好きな人にだけ振り向いて貰えないお姉さん】
珍しく異能もバトルもないシンプルにラブコメで行こうと思ってます。ぜひ、読んでみてくださいね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 19:06:14
127319文字
会話率:33%
主人公『咲守怜人』は、幼い頃に両親を失ってしまった孤児だった。
孤児となった怜人は、父方の一族である「咲守家」へと赴く。
その家は、江戸時代から続く護衛人の家系であり、一族全員が優秀なボディーガードになっている異色の家。
そこで怜人は力を付
け、護衛人を目指しつつも、両親の命を奪った殺人鬼に復讐を誓っていた。
そんなある日。外国での訓練を終え帰国した怜人に、家長である祖母が任務を与える。
それは、大の男嫌いである大統領の娘を、女装して警護しろという、無茶苦茶なものだった。
―――――これは、女装した怜人に恋心を抱いてしまった百合に目覚めたお嬢様と、男であることがバレたらお嬢様に殺されかねない綱渡りを渡ることになった少年の、何処か間違ったラブコメ、なのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 18:22:38
2863文字
会話率:45%
その昔、世界から疎まれた少女がいた──血色の髪の美しい殺し屋
その昔、世界から慕われた男がいた──力を誇示することのない、怖いもの知らずの賢者
交わることのなかった二人の運命が交差する時、世界の歯車は狂い始める
軽薄な王は己の野望
のために戦争を始め、最後には匙を投げた。その過程で出会ってしまった二人。男は女に歩み寄ろうとするも、女はそれを疎ましいと跳ね除け続けた
何年も後に、その男に命と母国を救われるとも知らずに──
この物語は──後に起こる「世界の終わり」と呼ばれる災厄までの約二十年間を駆け抜けた一人の女と、彼女に出会ってしまった人々との運命を描いた物語
咲き乱れ、舞い散る花弁のように──躍り狂う戦士たちの物語
──────────
この作品は「英雄と呼ばれた破壊者の創るこの世界でhttps://ncode.syosetu.com/n4840en/」の二十ニ年前の世界を描いたものです。
こちら単独でも楽しんで頂けるような内容にはなっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 07:31:08
125761文字
会話率:64%
突如現れた謎の怪物【フォリンクリ】。人々は既存の武器では太刀打ち出来ないこの化け物に対し、ある兵器を開発した。
フォリンクリと共に現れた粒子【エレミュート】を使った新兵器【ハウンド】。これにより人類は一方的だった殺戮に対し有効な対抗
手段を得た。
それはその数年後、1人の少年が運命に振り回されながらも仲間達と共に乗り越え、1人の戦士として成長する物語。
以前投稿していたグレイズ第一部のリメイクです。キャラの名前や設定が少し変わっていますがより読んでて面白い作品にできたらなと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 00:10:20
137787文字
会話率:57%
突如現れた謎の怪物【フォリンクリ】。人々は既存の武器では太刀打ち出来ないこの化け物に対し、ある兵器を開発した。
フォリンクリと共に突如現れた謎の粒子、【エレミュート】を使った新兵器、【ハウンド】。これにより人類は一方的だった殺戮に対し有
効な対抗手段を得た。
これはその数年後。いまだフォリンクリが蔓延る世界で様々な思惑と陰謀に巻き込まれながらも仲間と共に、ハウンドを手に、化け物狩りのプロフェッショナル【ハンター】を目指す一人の少年の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 12:02:07
223861文字
会話率:59%
私の隣の席の犬塚君はいつもイライラカリカリしてちょっと怖いです。だけど、ぐちぐち言いながらもバスにお弁当を忘れた私に自分のを分けてくれます。隣のクラスの猿河君はいつもにこにこ、女子達のアイドルです。だけど、よく荷物持ちにもされたりカレーパン
を買いにいかされます。生徒会長の桐谷先輩は頭脳明晰で大病院のお坊ちゃんらしいのですが、冷たい雰囲気の近寄りがたい人です。よく野良猫をだっこして、制服を毛むくじゃらにしてしまいます。そんな三人と私の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 18:00:00
627838文字
会話率:42%
幼なじみがクーデレです。
キーワード:
最終更新:2024-04-11 18:16:57
304文字
会話率:0%
クーデレな推しくんが、ヤンデレに変わるお話。
ご都合主義の…ハッピーエンド?メリバ?
アルファポリス様でも投稿しています。
最終更新:2024-04-08 11:00:52
3011文字
会話率:52%
素肌を伝う舌。触れる唇と吐息。
「お前を癒やせるのは私しかいない」
美しき獣が放つ低い声音。
「赦せ……」
乞う必要のない赦し。
受けるは、穢れなき、この身──だから、私が選ばれた?
※この作品はエブリスタhttps://estar.jp
/novels/24999911
で先行公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 11:31:54
327328文字
会話率:40%
山根心美と大野真白がお花見に行ってイチャイチャします。
最終更新:2024-04-04 06:00:00
7401文字
会話率:55%
クラスメイト達からリコーダー泥棒の疑いをかけられた成神勇綺は、隣のクラスで二人の幼なじみと共に異世界へと召喚されてしまう。召喚した異世界人達は、初めのうちは勇綺達に優しかったが、勇綺達の職業が戦闘職じゃないと知った途端に態度を豹変。勇綺達は
、ある程度の路銀だけを渡されて、城から追い出されてしまう。勇綺達は、異世界の仲間の力を借りながら徐々に最強へと近付いて行く。これは、地味で最弱なパーティが最強の勇者パーティよりも、最強のパーティになる物語である。
※小説家になろう・ハーメルンにも重複投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 01:09:25
183222文字
会話率:48%
「絶対彼女にするならメガネをつけたJKっす!あとショートだと尚よしっす!先輩はどうなんですか?」
放課後の教室。
僕たち以外誰もいない静まり返った教室に、熱く彼女と熱弁していた。それはもうお互い引く程に。
付き合うならどんな人がいいか。
そんなくだらない話題。
メガネがいいだの、ショートがいいだのそんな言い合いをかれこれ1時間近くしているが終わる兆しがない。
「そんな事言うけど、君はもし……もしだぞ、私がメガネをつけた美少女ショートヘアJKだったら付き合うかい?」
ミステリアスでクールでツンデレな先輩は肘を付き、僕の目を見ながらそう言う。
いきなりだった。先輩がそんな事を言ったのは。
先輩はいつも冗談を言う。
だからそんな発言はこの時も場を盛り上げる冗談半分だと思っていた。
だって先輩は透けるような長い髪をしていて、ダイヤモンドのような綺麗な目をしている。そんなことをしなくても充分に可愛い。
「先輩はそのままでいいんじゃないっすか?まぁ先輩のメガネ美少女ショートJKも見てみたいっすけど……」
僕は何となくそう答えた。ただ何となく
「そう……」
先輩はそう言うと、1時間も続いた議論が嘘のように突然終わりそそくさと帰ってしまった。
取り残された僕は、ただ唖然とした。
次の週。誰もが驚いた。僕だって驚いた。
学校に来た先輩は「メガネ美少女ショートJK」になっていたんだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 20:00:00
1576文字
会話率:16%
裏山の長いトンネルを抜けると異世界であった。
勇者を祖父に持つ高校生・瑛斗が、絶世の美少女ハイエルフと旅する異世界ファンタジー。
魔王のいない平和な世界で、祖父の功績を巡る――そんな休日限定・勇者見習いの物語。
努力家で真面目な主人公は恋愛
に鈍感で、超絶美少女ハイエルフはツンデレな呑兵衛です。
※ BKブックスより書籍化が決まりました。(2019年1月5日発売)
※「今日の一冊」にて紹介記事が掲載されました。ありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 19:00:49
608006文字
会話率:42%
勇者の時代より三百年後の異世界――
ここは、魔法都市国家群・首都パルフェルム。
その玉座には絶世の美貌を誇る、ひとりのダークエルフが皇帝として君臨す。
その者の名は、レイシャ・エイティシア。
彼女こそ『爆炎の大魔導皇』と世に謳われる七賢
者がひとりである。
この物語は、そんなだーえるのゆるゆるな日常を描いた愛溢るる逸話である。
※ 本作は「ハイエルフと行く異世界の旅」のスピンオフ作品です。
※ 本編第71話「ダークエルフと行く時空の旅(後篇)」以降からお読みください。
※ 本編優先の不定期連載です。続きは気長にお待ちください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 20:30:16
32149文字
会話率:52%
【年中腹ぺこ転生司書と、生真面目すぎるクールな女騎士の和洋折衷冒険ファンタジー】
桜都キョートの図書館の司書の天城司。いつどこにいても図書館にある本を閲覧することができる≪移動図書館≫という特殊能力を持っている司は、重要図書を守るためにず
っとキョートで過ごしていた。
そんなある日、キョートの近くの森で狼に襲われそうになった時、ひとりの女騎士に窮地を救われた。
女騎士の名前は望月紗夜。魔物の討伐を専門とする≪黒騎士≫であり、剣と魔法を同時に使った≪魔剣≫と呼ばれる技を駆使して魔物を屠る。紗夜は申し分のない強さを持っているが、どこか生き急いでいる節がある。
ひょんなことから司は、しばらくの間紗夜と行動を共にすることになった。
転生してから初めて見る都の外の世界に心を弾ませては、紗夜と少しずつ絆を深めていく司。だが、この国――大和には、二年前の災厄の日である≪審判の日≫の再来が静かに迫っていた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-20 21:00:00
111869文字
会話率:43%
ロアナ伯爵令嬢には、生まれる前から婚約者がいた。辺境伯の次男がそれにあたるのだが、18歳になる今日まで特にこれと言って交流があるわけではなかった。だから、とっくの昔に解消されているものだとばかり思っていたのだが…?
最終更新:2024-03-20 00:00:00
3358文字
会話率:50%
追い出された。三年間働いた屋敷を。
好色な旦那様に一方的に迫られた挙句、その奥方に「この泥棒猫!」とビンタされる始末。庇ってくれる同僚も居ない。恥ずかしい程陳腐な幕引きだった。
「いやそんなことよりも」
怒るより、悲しむより、明
日のごはんの方が大事な私は身の安全と新たな職場を求めて適当に選んだ遠くの小さな田舎町へと移住することに。
就職活動の末、紹介されたのは「先生」と呼ばれる魔法使いの家。
出会ったのは無口で偏屈な白髪のオジサマ!自己紹介もさせてもらえないまま、家政婦業がスタート。大丈夫?私の名前知ってる?
「余計なこと」を嫌う気難しい先生に要らぬ干渉をしたら即解雇間違いなし。好条件の職場を何としても死守したい私は先生の観察を始めた。取扱い厳重注意な先生だったのだが…。
「あ!食べた食べた!」
物陰からこっそり観察していると、気難しい先生が可愛く見えてこないこともないかもしれない。
緊迫した生活は、いつの間にかホンワカ先生観察生活へと展開していく。
そんな中、元雇用主が異常な執着を見せ私を連れ戻す計画を進めていたり、よその面倒くさい魔法使いが絡んできたり。
頼むから、平穏に暮らさせて!先生が嫌がるでしょうが!!
☆クーデレイケオジ魔法使いと前向きお気楽家政婦が、生活にカットインしてくる色んなことを魔法を使ったり使わなかったりして乗り越えつつ、お互いへの気持ちを育む恋愛ファンタジーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 07:05:02
196430文字
会話率:40%