“上流階級のヒモ男の俺を飼うには、それなりの金が無いと飼えよない!”
最終更新:2022-09-30 03:00:00
1429文字
会話率:44%
1990年初めのフランス、大学教授の父親の影響もあり、西洋美術史を首都、パリの大学で学ぶリョウコは、紹介で知り合った若き実業家のマルクと婚約を交わし、彼の仕事の重要な一端でもある社交生活を手伝いながら都会での慌ただしい日々を送っている。上
流階級に属する彼の生活スタイルに戸惑いながらも、それでも個性豊かな友人たちを周りに得て学生生活を満喫している。
学年を終え、久しぶりに戻って来た故郷の鎌倉で、彼女は、父親の学友の長男、セルジュと知り合い、土地案内の数日間を共にする。画家を目指している彼の無垢な存在は彼女の心をざわめかせるが、それに入れ替わるようにマルクの訪日がある。彼との夏の日々。そして帰国。
九月に入り、リョウコはマルクとの都会での生活を再開するが、暫くして、当地の美術学校の学生となっていたセルジュと偶然再会する。興味を示した大の親友、モニクを彼に紹介し、全てが順調に思われた十一月のある週末、三人は、セルジュの父親の元妻の葬儀のためにツゥールへ向かい、次いで、モニクの実家のあるブルターニュへ向かうことになる…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 21:59:52
82093文字
会話率:51%
<「本職(プロ)悪役ヒロイン」とは?>
①王族や上位貴族としか付き合わない。ピンク・ブロンドに碧眼で、容姿端麗。子爵家あるいは男爵家の令嬢らしい。
②社交界にデビューしているはずだが、人々の記憶に残らない程度。あるいは、社交界デビューを
していない。
③サロンや茶会、慈善パーティなどには、いっさい現われない。上流社会において、存在をほとんど認識されていない。
事情があって、本職悪役ヒロインとなった、貧乏男爵家の令嬢・ローナが、真面目に仕事に励んだ末に、王家を危機から救い、「真実の愛」を手に入れるまでの物語。
※シリアスに書いていますが、いつものゆるふわ異世界ファンタジーです。R15は念のため。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-02 23:03:34
10910文字
会話率:20%
文明が発展した西側のオーエスト大陸にあるジェノベーゼ市国には、一風変わった少女がいた。彼女の名は、アンナ・カボット。女性の権利が制限されるこの世界は、上流階級である彼女にとっても息苦しかった。
最終更新:2022-08-04 17:25:27
1886文字
会話率:24%
「彼が触れてくれると憂鬱な気持ちがあっという間に消えるわ」そんな風に上流階級で囁かれている、貧乏貴族の家の息子グレン。彼は幼いころから人の心の闇の象徴である“黒モフ”という存在が見えていた。
黒モフとは生物や精霊とも言い難い不思議な生命体で
、グレン以外は視認できない。しかし、それは人の心の闇を好みまとわりき、精神どころか身体までも蝕むおぞましい存在だった。家計が苦しいグレンは、それが見えるだけではなく、祓うことができたため、黒モフを付けやすい金持ちの貴族を相手に商売をしていたのだ。
最初は奥様の噂程度のものだったが、ある日ついに名門貴族から正式に依頼の話が来る。それは国内で最も入学金が高い魔術学園に通い、彼の息子の異常を確認し、治療することだった。
目的の人物の治療だけのつもりで潜入したグレンだったが、学園では黒モフの魔窟と化していて、グレンは「商売にならない」と思いつつも、なんだかんだでいろいろな人々の治療をしてしまうことになり――。
そもそも黒モフとは一体何なのか? ――グレンは謎の存在によって知り合った友人たちと、闇を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 23:39:18
147488文字
会話率:50%
高級娼婦としてそこらの貴族よりも優雅に暮らすユノ。
持ち前の美貌と演技力で数多の上流貴族を虜にしていたユノは、その日も自信たっぷりに客の前に現れる。
しかし、男はユノを見るなり娼館の主人を呼び出した。困惑するユノに歩み寄り、男は恭しく跪いて
手の甲に口付ける。
「貴女は今日から私の妻です。共に幸せになりましょう」
あれよあれよという間に、ユノは男──アルベルトの妻になってしまう。
突然の出来事に戸惑うユノだったが、帝国軍大佐という地位を持つアルベルトを上手く使えば王族入りも夢ではないと気付く。
幸いアルベルトはユノに首ったけ。自分を散々甘やかす紳士的で優しいアルベルトを、ユノは内心チョロいと見くびっていた。
しかし実は、アルベルトは冷酷無慈悲な『魔王』と恐れられる帝国の猟犬だった!
……え、それって地雷踏んだら処刑されるのでは!?アルベルトの地雷ってなに!?
成り上がりを懸けて旦那様の腹の中を探り、魔王攻略に奮闘するユノ。
しかし平穏な日々の裏で長きに渡る戦争は勢いを増し、ユノは大きな渦へと飲み込まれていく。
この先に待つのは興隆か破滅か……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 23:18:28
277647文字
会話率:39%
―――「あなたには選択肢があります。今ここで殺されるか、あの子たちの『先生』になるか」
新学期直前。
イータ国の名門・ハーフスター高校が教育の機会に恵まれなかった孤児を対象とした新クラスを設立するということで、新入生対象の実力テストが行わ
れた。
その試験監督を無茶ぶりされた高校教師の主人公。
その夜、教室に一人残って採点をしている彼の首元に突然ナイフが突きつけられる。
主人公は、その瞬間一つの噂話を思い出した。
この国には『リトルマーダー』と呼ばれる暗殺・諜報を専門とした少年少女が存在する。
彼らは幼い頃から訓練を受け、上流階級の命で任務をこなす。
もちろん殺しもいとわない。
そして、
しばしば彼らは
身体能力や知能に優れた、身寄りのない孤児から選出されると言われている。
その日、テストを受けに来た子供たちは皆、[Raise Sir Flag]という暗殺・諜報組織のリトルマーダーだった。
彼らの世話をする監督者の一人が発起人となり作られた『リトルマーダークラスルーム』。
主人公に与えられた選択肢は
ここで殺されるか、彼らの『先生』になるか。
究極の選択を迫られた主人公は
自分の命と引き換えに
名前を変え、住処を変え、
あらたに『リン・パレット』として
19人の殺し屋と第二の教師人生を始めることとなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-27 12:17:15
105369文字
会話率:34%
柏陽女学院。そこはいわゆる上流階級のお嬢様達が通う、有名な女学院である。
両親共働きの低所得家計に生まれた長女の白峰瑞姫は、柏陽女学院が設けていた一般特待生枠に合格することができれば、卒業までの三年間に掛かる学費や諸費を免除してもらえること
から受験を試みていた。
そんな家族思いの受験を終えた彼女が、スーパーの特売で戦利品を獲得して帰宅すると、予想だにしていない現実が待ち構えていた。
「白峰瑞姫様でございますね。本日より貴女様のご帰宅される場所はこちらではなく、鶴ケ崎邸となります」
生活苦ながらも家族で支えあってきた日常は崩れ去り、突如として財閥の令嬢お抱えのメイドになることになった瑞姫。彼女が仕えるご主人様は、若くして財閥を率いるスーパーお嬢様の「鶴ケ崎嶺」であり、身の回りのお世話も基本不要なほど何でもこなしてしまう人物だったが、学院の高嶺の花と比喩されていた彼女には友達と呼べる人がいなかった。
自分が働きながら学院に通うことで家族に給料が支払われるからと、慣れない仕事とお嬢様のお世話に精を出す瑞姫。しかし、瑞姫は何故自分に白羽の矢が立ったのか、嶺の本当の思惑に気づくことができなかった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-21 12:33:15
10634文字
会話率:48%
西暦2050年、人口の増加に比例し深刻化する枯渇するエネルギー・食料問題などが原因で、第3次世界大戦が勃発。進み過ぎた科学に他人を犠牲にしてでも助かりたいという欲。戦死者遺族の感情、戦争に応じて生まれる利益に群がる資本など、多くの要素が絡み
合い、いつしか政治手段としての戦争が目的化。核戦争までに発展した。
結果、当時80億近くいた人口は1億人まで減少。地上のほとんどは放射能で汚染され、生存可能領域は極端に縮小、未だ汚染され尽くしていない場所に擬似国家ともいえる集落が形成され、一部の上流階級を除き、今日一日を生きるために精一杯というディストピアが出来上がった。
そんな緩やかな滅びを迎えるような世界で、心身ともに磨耗した人々の反乱による現在の階級の解体を恐れた、特権階級は、「普遍教」を創設。人々に啓蒙し、宗教を持って、階級と統治を正当化しようと試み、種々の企みの結果、うまく普及し、一つの宗教を依代に集まる宗教連盟の構築に成功した。
その過渡期に突如「魔女」と呼ばれる特殊な能力を持った少女がうまれ始める。
当初人々はこれを神の使いや、天使などと純粋に表現していたが、一部人間がそれを政治的に利用、普遍教の教義の元、魔女こそが国家を統治するべきだという「魔女教」という教えが広まった。
それを恐れた現在の上流階級の人々は、「魔女教」は普遍教の教えを曲解している。魔女は悪魔の使いで根絶やしにしなければならないと表明するも、魔女の美しい容姿やカリスマ性があいまり、中々一度おきた火は絶えなかった。
そこで時の教皇「ネロ」が「反乱の火は徹底的に根絶やしにしなければならない」と魔女狩りを敢行。魔女だけでなく、魔女教、魔女教とか変わった家族、またそれに関係したもの全てを虐殺するという、大凶行を実施。
今や魔女は禁忌の象徴とされ、迫害・排斥の対象となった。
そんな世の中で、迫害を受け、自我を失った一人の少女と、国家間の運び屋を担う一人の孤児である少年とが出会い、冒険する中で、大切なものを見つけ、体勢に争っていく、そんな物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 13:01:05
917文字
会話率:39%
30歳ニートの吉野光史郎はハローワークの帰りにトラックに轢かれて死んでしまう。
目を覚ますと天界にいた。
そこで光史郎は転生させられることを知り、チート能力で活躍することを想像して喜んだ。
しかし、転生後の能力は本人の能力と適正で決定す
ることを聞かされた。
転生先の世界は魔法を中心として動いており、人々は階級によって職業や生活圏を区別されている。
階級は下流、中流、上流の3つに分かれていて、この階級は生まれた血筋で決定し、生涯変わることはない。
生前あらゆる努力と責任から逃げてきた光史郎は、下流階級としての転生しか認められなかった。
だが、そんな光史郎に三年間のチャンスが与えられる。
転生先での生活を元に、半年ごとに査定を行い、適正が認められれば中流、上流への転生を許すというものだった。
そして、転生する光史郎の監督役として新米天使のピカリが配属された。
これは光史郎がピカリや多くの人と過ごす中で、これまでの人生のツケを払いながら成長していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 20:19:04
33208文字
会話率:40%
ーーーこれは、私たちを繋ぐ運命の物語。
むかしむかし、平和で雅な国がありました。
ですが、突如そこに無数の“黒い影”が現れることとなります。ある人は、それを“災い”と呼びました。
“災い”は、その名の通り人々に災いをもたらしまし
た。
花を枯らせたり、暴風を起こすなんて序の口です。人間の精神を蝕んだり、厄介なことに、人間に憑依し操ることもありました。
だけど人間も負けていられません。ある時、“守護者”という存在が現れたのです。
彼らは神様に与えられた力により、“災い”を祓うことのできる唯一の存在なのでした。
時代がすぎるにつれ、“災い”は世界中に蔓延るようになりますが、それと同時に“守護者”も世界中に現れ始めます。
現代ではそれぞれ、“災い”は“メルム”。守護者は“ガーディアン”と呼ばれているんだとか。
これは、現代に生きるガーディアンの長い長い運命の物語。君と私を繋ぐ真実の物語。
「ずっと貴方に逢いたかった」
〈あらすじ〉
家庭の事情で引っ越すことになった、
主人公・文夜姫(あやめ)は、ある出会いをきっかけに自分の“ガーディアン”としての力に目覚める。
守護者としてメルムと戦いながら、行方不明になった父と、ガーディアンの真実を追い求める。
* * *
読みは“彼岸花の守護者(ガーディアン)”です!
※R15と残酷な描写ありは保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-06 22:28:26
15113文字
会話率:42%
お婆さんが川で洗濯をしていると川の上流から大きな大きな桃が流れてきましたよっ。
キーワード:
最終更新:2022-05-22 19:59:12
6132文字
会話率:70%
川の上流から桃が流れてきました、そして・・・。
キーワード:
最終更新:2021-10-03 19:59:46
2468文字
会話率:69%
上流階級の子息子女だけが入学を許される名門校「海星高等学校」に「一般庶民」枠で招待入学をすることとなった壱波 一朗。
|海星《かいせい》
そこでは一癖も二癖もある貴族や一流企業、財閥の子供と言うだけではなく、どのような亜人種さえも条件さえ合
えば入学できる混合学校。
何処をとっても普通、平凡、一般な一朗は無事にこの学校を卒業できるのか。
そんな中、入学して数週間が立ち、一年生にとっての最初の目玉である[ ブループロム ]の開催が近づく。
関係ない、そう思っていた一朗にとって最初の転機が訪れるのであった。|壱波 一朗《ひとなみ いちろう》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-16 10:00:00
44024文字
会話率:46%
ツイッタープロットシリーズ第2弾!!
川でたそがれていた男子高校生はある日、上流から人が流れてくるのを見た。近づくと足ではなく尾びれがあり、泳いで逃げられた。翌日、彼は担任の先生から休んでいる女子高生の家にプリントを届けて欲しいと頼まれる
。
そこに昨日の人がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 06:34:56
3097文字
会話率:25%
虎河上流からの谷風が年中吹き抜ける浜辺の町。静かなこの地方では、凪いだ海に漕ぎ出してはいけないと言う禁忌があった。
海の底に横たわる希石“黒牙石”と、それに秘められた力を運用して生存するこの国の人々。
毎朝に立つ市場の木箱の隙間を縫って歩く
飼い猫を探す少女が不意に聴いたのは…掟破りを機に不吉の波紋が大きく広がってゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-23 10:04:15
12801文字
会話率:48%
桜花帝国
・セツネ家 代々政府の要職や将校を輩出する貴族階級の名門家。
ユーリ 桜京学院高等科1年生。15歳。主人公。
ルカ ユーリの姉。19歳。
・レイト 22歳。ルカの婚約者。近衛隊将校。
・ミナト 上流階級だが一般家庭の子。家
は軍の航空機製作所。ユーリの幼なじみ。
・ツクミ レイトの部隊の副隊長。レイトのことをよく思っていない。
夜月共和国
・カミコ家 セツネ家と同様、名門家。軍の要職とともに、主要神社の禰宜も務める。
リン 16歳。ヒロイン。ユーリの恋人。
リュイ 22歳。リンの兄。将校。
主要な場所
・梁明館 モデルは鹿鳴館。A国の貴族階級のための舞踏会会場。
・千歳桜 桜京の中心部、神夜公園に立つ桜の大木。ユーリは幼い頃からこの場所が好き。
・咲夜神社 神夜公園の隅にある神社。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 15:44:19
4024文字
会話率:6%
薬剤師や仕立屋などの霊を体に憑依させることで技能を使うことができるアリスは伯爵家の養子として育った。
家族、特に姉のシエナや従兄弟のサイモンとの関係は悪く、川に落とされたり、大切なものを隠されたりと散々な目に遭いながら過ごしていた。そのうえ
、父親には「養子のお前は社交界に出さない」と行動を制限されてしまう。
だが、ひどい人ばかりではなかった。その一人がシエナの友人、公爵家の長男ルークだった。
ある日、アリスは自分がルークに恋心をいだいていると気づいてしまう。
なんとかしてルークにふさわしい女性になるべく、霊たちの力を借りて準備を進め、ついに、家族にばれないようにアンジェラという偽名を使って舞踏会に参加するのだが……、
「誰も相手にしてくれない」
アリスは自分が令嬢としてふさわしくないのではないかと不安になる。
しかし、それは『勘違い』だった。
アリスは美しすぎた。上流階級の人間たちはそのオーラに、神秘性に誰も彼女に近づけなかった。
勘違いは成長して久しぶりに会ったルークにも起きてしまう。
その上厄介なことに彼はアリスだと気づかず、アリスは偽名だと訂正することができない状況に陥る。
「ど、どどど、どうしよう」
果たしてアリスはルークと結ばれることができるのか?
※「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-30 17:05:12
137129文字
会話率:27%
規格外の天才剣士ケンタス・キルギアスは、兄を見つけるために仲間と共に旅に出る。それが陰謀に巻き込まれているとも知らずに。
奴隷階級から剣一本で成り上がったドラコ・キルギアスは、一度の失敗で辺境地へと左遷させられてしまう。そこで再起をか
けた勝負に出る。
故郷を愛する下級貴族のヴォルベ・テレスコは、上流貴族の令嬢に恋をする。彼女との恋愛を成就させるために、自ら恐るべき陰謀に身を投じる。
世界平和を実現させるために旅に出た魔法少女のミルヴァが辿り着いたのは、彼らが待つ最果ての島だった。やがて島の未来が決まる戦争が起こるのであった。
――王族と貴族の間で繰り広げられる騙し合い。誰が味方で、誰が敵なのか? 二つの国で同時に起こる後継者問題。仲間なのか、利用されているだけなのか? 男社会の裏で暗躍する女たちの存在。誰が救世主で、誰が黒幕なのか?
――読者は必ず騙される! 張り巡らされた伏線の数々。それら全てが一本に繋がる快感。仕掛けられたトリックに驚愕することだろう。ファンタジーとミステリーが完全なる融合を遂げた世界へ、ようこそ!!
※カクヨムにも同時掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-22 18:00:00
1561281文字
会話率:49%
阿久津(あくつ) 正道(まさみち)は名字の阿久津をモジって悪屑と呼ばれるほど評判が悪い男。
彼は元成金のボンボンだったが、名士達が集う上流階級に札束を手に土足で踏み込んだ庶民と陥れられ、父の会社が破産した過去を持つ。
暫く行方不
明だった正道はその後、世界のビジネス界で大成功を収め、十七才にして世界有数の富豪となり帰国、その機にテレビ局から多くの美女がセレブ男性との交際を競い合うドキュメント番組"MASTER JAPAN"なる番組の出演依頼を受ける。
反骨精神で多くの富と栄誉を手に入れてきた正道だが、なぜか異性関係は苦手であって彼女いない歴イコール年齢と、彼女が欲しくて欲しくて仕方が無いお年頃。
もちろん二つ返事で出演以来を受けた彼だが、その会場には女性がひとりも……
いや、ただ独り、
そこにいたのは、かつて彼と彼の家族を追いやった元凶……
幼少時期には認識さえされていなかった超高嶺の花、
名家中の名家の令嬢である美少女、華遙(かよう) 沙穂利(さほり)だったのだ!
平安の世から続く武家の名家で日本でも十本の指に入る財閥の令嬢である華遙 沙穂利はどうして今更、彼に関わろうとするのか?
そこには彼女の家が絡む重大な陰謀があった。
そして、力業で物事を解決することが多いと評判のすこぶる悪い正道は、この一連の件でも悪者扱いされ、転校先の学校でも嫌われ者となり、そして……
過去への復讐心?現代の利害?名家の都合?それとも……愛情?
ないない!それだけはない!!
望まず振り回される形となった不運な男は、逆境だけには強い男!!
だと良いなぁ……
どうなる阿久津 正道の第二の人生っ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-22 10:38:32
32898文字
会話率:35%
家に家が積み重なってできた立体都市パンガムに生きるアイは、少女・シンフォテーアの家庭教師を任される。そこで初めての上流階級の生活に驚きながらも、新たな生活に順応しようとする。
そんな彼は、下層階級の悲惨な生活と荒んだ心を見たことから「この国
を幸福な国にしたい」という願望があり、その志を嗾ける謎の男と共に、上層階級の人々を成り上がるための道具のように見始め、征服するために人と接するようになる。
アイとシンフォテーアの恋も進むなか、アイはシンフォテーアの母親にも誘惑されるようになり、将来の流されやすい性格から彼は、自分で自分の居場所をなくすことになるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-21 14:16:56
43139文字
会話率:50%