ザックス王国の第一王女であるリナリアは、幼い頃、神様と呼ばれる者のいたずらで、異世界(現代日本)に飛ばされた過去がある。
ショックのためか、記憶をを失ってしまった彼女は、自分と瓜二つの少女として生きていた。
ある日、神様の気まぐれで元の世界
に戻され、神様と呼ばれる存在から、この国の姫(リナリア)であることを知らされる。
彼女は飛ばされた先の異世界(ザックス王国)で、隣国の第一王子ギルフォードと、騎士見習いのカイルを同時に好きになってしまう。(ここまでが【桜咲く国の姫君】のあらすじです)
悩んだ末、より強く惹かれているのはカイルの方だと気づいたリナリアは、旅先から戻ってきてくれるよう、彼に手紙を出す。
しかし、一週間経っても、彼からの返事はなかった。
不安に揺れる彼女の元に、数日後、カイルが〝行方不明〟との知らせが届き――。
注1)このお話は、リナリアがカイルを選んだ場合の〝カイルルート〟です。ギルは最初と最後、少ししか登場しませんので、その点ご留意の上お読みください。
注2)こちらは【桜咲く国の姫君】(『桜舞う国の訳あり身代わり姫』から、元のタイトルに戻しました)の続編です。前作を未読の方には意味が通じない部分がありますので、こちらから読まれる方はご注意ください。(一応、前書きに前作のあらすじは記載してあります)
注2)前作同様、個人出版(AmazonのKDP利用)していたもの(こちらは一巻のみ)の加筆修正版となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 17:20:00
455974文字
会話率:24%
花の栽培・輸出により栄えた国、サイヴァージ国。
国民みんなが花を愛し、花に愛されている国。
ーーーそんな国で起こった出来事ーーー
「社交界のローズ」呼ばれるほどに容姿端麗であり、厳しい公爵家での教育をこなし、剣術、勉学においても
優れている公爵令嬢、ベラ。
美しい容姿と、決して天才なわけではなく、人一倍の努力によって剣術、勉学ともにトップクラスまで上り詰めた秀才、王太子、ジオラス。
ジオラスは18になったらベラにプロポーズするつもりが…。
『こ、婚約破棄.......!?』
そして、ベラが亡くなったとの連絡が!
信じられないジオラスは、ベラを探しにでる。
しかし、ベラへの手がかりがつかめないまま1年が経つ。
そんな中、思い出の地へ向かったジオラスは、ある一輪の花と一枚の花びらを見つけ……
花が咲き誇る美しい国の、完璧に見える2人の辛く切ない恋、そして幸せな愛の物語。
※絶対にこの2人が結ばれるハッピーエンドです。
※結構長くなる予定です。
※(私はハピエン厨なので)悪役以外はハッピーに終わります。
※ただひたすら私の読みたかった物語を書きます。
なので、所々爪の甘い設定があるかもしれません。
※実るまではシリアス多めかもしれません。
※それを乗り越えたら甘々です。
「溺愛」「両片想い」「恋のライバルはいらない!」など、幸せな小説を探してる人にオススメです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 13:52:04
188619文字
会話率:14%
文化祭前夜、閉校間際の教室で、教師の遺体が発見された。
密室でもアリバイ崩しでもない。
ただ、“全員が嘘をついていた”だけだった──。
事件に興味を持ったのは、論理オタク気味の帰宅部男子・木島ユウト。
校内の目撃証言、物の配置、スマホのロ
ック画面。
小さな違和感を組み合わせていくうちに、見えてきた真相とは……
「本当に“間違っていた”のは、誰だったのか?」
切ない一夜のスクール・ミステリ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-25 12:52:13
3020文字
会話率:23%
テーマは主に恋愛中心ですが、投稿時の気分によって、変わると思います。詩を(うた)、集を(あつめ)としたのは、そういう意味合いです。できれば長く続けていきたいので、連載としました。是非、読んでみて下さい。
詩集なので、最初から読み進めていた
だいても、また目次から気になる題をチョイスしてお読みいただくこともできます。
『澄乃の詩』の世界を楽しんで下さい♪
小説の方も書いているので、不定期更新になるとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。 ※尚、全てオリジナルですが、殆どフィクションです。
第169作品目は「夏の涼」企画参加作品です。
第184作品目は「紅の秋」企画参加作品です。
第206作品目は「夜語り」企画参加作品です。
第222作品目は「ほころび、解ける春」企画参加作品です。
第304作品目は「冬のあしあと」企画参加作品です。
2018年9月10日現在、ジャンル別 年間ランキング 6位いただいております!
2019年7月23日現在、ジャンル別 年間ランキング 5位いただいております!
著作者:藤乃 澄乃 無断転載は固く禁じます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 23:51:36
120730文字
会話率:6%
付き合い始めて1ヶ月。
それは突然にやってきた。
昼下がりのオフィス、午後からの仕事が始まったばかり。そんな中、私こと葉月海彩(はづきみい)の元にもたらされた知らせ。彼が転勤するなんて!
知り合って2ヶ月。付き合いだして1ヶ月。転勤まで
1ヶ月、とちょっと。
大手自動車メーカーに勤めるふたりが織りなす恋愛模様。
山あり谷あり、遠距離恋愛の果てに待っているのは……。
著作者:藤乃 澄乃
無断転載は固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 08:51:52
200868文字
会話率:30%
シャイで奥手で硬派な主人公の夏野空(なつのそら)は、名門野球部所属の高校2年生。部活の帰りに急に降り出した雨に驚くも、持っていた傘をさし歩いていると……クラスでも人気の秀才美少女、涼風愛優(すずかぜあゆ)が雨やどりしているのを見かける。
空
は想いをよせている愛優に傘を差し出す。
様々な出来事に遭遇しながらも、良き協力者のもと進展してゆくのか。
ふたりの淡い胸キュンな恋模様をお楽しみ下さい。
作中、愛優の心情を表す詩も挿入します。そちらも併せてお楽しみ下さい。
この作品の第1章・第2章は、遥彼方さまの「夏祭りと君」企画参加作品です。
著作者:藤乃 澄乃
無断転載は固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 15:35:38
150906文字
会話率:26%
リュミエール王国のセシル王女の秘密……それは、今、貴族令嬢たちの間で人気の恋愛小説『愛は星の彼方に』を執筆したのが、実はセシル王女本人だということ。しかし、実は恋愛経験がないセシルは、ラブシーンのリアリティに悩んでいた。
そんな矢先、自分が
降嫁するつもりだったシャルトリューズ公爵が、他の令嬢と婚約をしてしまったのを知る。もう結婚はあきらめる、その代わり小説のような恋をしてみたい! と考えたセシル。
そこで恋の相手として目をつけたのは、『夜の宮廷外務官』として令嬢達に熱く囁かれるバスチアン・フレアベリー。外交の表と裏を自在に操るという彼なら、きっと素晴らしい体験をもたらしてくれるはず! 【R15版】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 21:32:53
77210文字
会話率:22%
神の使徒のミスにより、異世界に転生してしまった、玲那。
その世界は、先人の異世界人が悪行を行ってばかりで、異世界人などクソだと言われる世界だった。
家と土地を与えられ、たまに本が届くくらいで、食料もなければ、便利なものも一切ない、原始な生活
。魔物がいるという森の入り口前の家から、生きるために糧を探しに行くしかない。
そこで知り合った、魔物討伐隊の騎士フェルナンとオレード。村人たちに親切にしてもらいながら、スローライフを満喫する。
しかし、討伐隊は村人に避けられていて、なにやら不穏な雰囲気があった。それがまさか、先人の異世界人のせいだったとは。
チートなんてない。魔法を持っている人がいるのに、使えない。ツルから草履を作り、草から糸を作り、服を作る。土を耕して、なんでも植える。お金がないなら、作るしかない。材料は、森の中にある!
原始なスローライフなんて、体力がなけりゃ、やってられない。
生きていくために、前世の知識と、使徒が持ってくる本で、なんとかする!
ただ、異世界人とバレるわけにはいかない。処刑されてしまうかもしれない。
人生ひっそり、長生きが目標。玲那の体力自慢のスローライフが始まる。
異世界田舎でガチ物作り日常生活、たまに問題?な話です
ゆっくりのんびり連載していく予定です
他社サイト様投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 21:32:31
342435文字
会話率:42%
一国を担う魔導師であるクラウは悪夢に悩まされていた。
前世では恋人を亡くし、悲しみのあまり自分も亡くなってしまった過去があるからだ。
ある時、前世の恋人と同じ地の魔導師が百年振りに現れる。
再び出逢える事に期待を膨らませるが、地の魔導師であ
るミユが覚醒すると同時に、前世の恋人の命を奪った死の呪いがミユにも引き継がれてしまう。
なんとか呪いを解く方法は見付けたが、それはあまりにも残酷なものだった。
追憶の名残〜green side storyの~ヒーロー視点です。
※エブリスタ、Noveleeでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 21:01:38
89621文字
会話率:44%
主人公の蒼汰は、ある現象に悩まされていた。
〇〇をすると、時間が巻き戻ってしまうのだ。
一般人にとって必要なそれは、蒼汰には出来ない。
白い目を向けられる中でも、支えてくれる幼馴染の存在があった。
悲哀と愛に満ちた、蒼汰の短い軌跡。
No
veleeでの企画作品です。
エブリスタにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 11:37:37
3272文字
会話率:42%
貴方のためなら必ず生き抜いてみせる──百年振りに再会した恋人が死の呪いを受けた私を愛してきます。
誕生日に不思議な石を見付け、異世界へ転移させられてしまった実結。
その世界では、何故か王と権力の変わらない魔導師として城の塔に幽閉されてしま
う。
他の国の魔導師である、クラウ、アレク、フレアとは面会を許されるが、三人は隠し事をしているようだ。
魔法を得る為に百年前の大災害が起きた過去、世界の滅亡を阻止する為の過去を見せられるが、何処か懐かしさを感じてしまう。
エブリスタ、ノベルアップ+、Noveleeでも投稿しています。
実は、過去の魔導師たちは、現世の魔導師のーーだったのだ。
百年前の記憶と呪いが実結を戦いの渦中へと引き摺り込んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 17:05:14
195516文字
会話率:45%
四つの国——花、鳥、風、月。
それぞれが異なる霊力を司り、四年に一度の祭「四霊祭」で霊の均衡を祈り結び直すことで、この世界は静かに保たれていた。
花国の姫巫女・花鈴は、その祭の中心に立つ存在。
誰よりも国のために生きてきた彼女は、政(まつ
りごと)のために風国の巫覡・青牙との婚約を受け入れ、疑うことなく「決められた未来」を歩むはずだった。
けれど、あの春。
四年前の祭で、名も知らぬ青年と交わした、たったひとときの出会いが、彼女の心に忘れられぬ“記憶”として残っていた。
そのとき交わした短冊の言葉——「名を知らずとも、記憶は心に残るものです。……あなたが忘れない限り」。
再び巡ってきた四霊祭。
集まった各国の代表たちの中に、花鈴は“あの記憶”の気配を見つける。
それは、月国の王子の補佐を務める、記憶術師の青年・玲真。
「選ぶことなど許されない」
巫女として、姫として、政略の駒として。
けれど花鈴の心は、風に舞うように揺れていた。
——巡る花鳥風月のもと、交わされる運命の再会。
定めに背くその先に、ふたりは“ほんとうの結び”を見つけられるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 20:27:09
7322文字
会話率:17%
なにかがオカシイ…
ずっと胸に違和感がある…って別に病気じゃない。
3度目の転移からこっち、なにもおかしくはないはずなのに、どこかで何かがオカシイと感じている気がする。
美玖と戦うことになっていたのはやるせない。
切ないな。
だ
けど、それもいままでの経緯を聞けば何の不自然さもなく、幻術やまやかしの類(たぐい)ではなく…
『紛うことなく現実』
と、突きつけられた。
すでに戻ってきてから3年が経っている。
勝っては負け、負けては勝ちの千日手。
黒翼山脈は今も目の前に聳えて、俺たちを圧している。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 14:23:43
211713文字
会話率:56%
まわりからセバスチャンって呼ばれてるだけで、どこに行っても誰と話しても、なんでか従者だの執事だのって言われてしまう。
この名前のイメージって、なんでそういうので固まっちゃってるの?
セバスチャン=執事、みたいな。
でも本当の名前は、セ
バス。
領主で友達(?)の母親が、小さい時の子どもを呼ぶ時あるあるで男子の俺にも“ちゃん”づけしてくれちゃったばっかりに、俺の気持ちは置き去りにしたままで”セバスチャン”呼びで認識されちゃってて。
そのせいか、その名前だっていう理由だけで執事になれだの、いろいろサポートしろだの。
そんなつもりは一切ない、平民の三男坊なんですが。
将来は、遠く離れた場所にいる亡くなった父親の親戚の家で下働きでもしながら過ごす予定だったんですが?
ある日、友達と出かけた先で頭を打った瞬間。
自分には前世があって、ここじゃない場所で生きてて。
その場所での知識やいろんなものが、一気に頭の中に戻ってきちゃって……。
平民の三男坊らしく、適度の働いて適度にのんびり過ごすはずだったセバスの、いろいろ巻きこまれライフが始まろうとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 11:10:00
16362文字
会話率:42%
初めて私の店を訪れた日、彼は言った。
愛する人の記憶を消す薬が欲しいとーーーーーーーーーーーー
私は5年前にこの国に移り住んでから、山奥で魔法薬の店を営んでいる魔導師、通称魔女だ。
記憶を消す薬は作れるけれど、売ることを禁止されている薬なの
で、彼には当然お断りした。
でもその日から彼は毎週のように店に通うようになり、半年が過ぎる頃には私たちは親しい友人になっていた。
それから色々とあって、私たちは王都で同居することになったのだけれど。
彼と過ごす日々は穏やかで楽しくて、私は少しずつ彼に惹かれていった。
でもそんな折、船の事故で亡くなったと思っていた彼の婚約者が生きて戻った。
彼はまだ彼女を愛しているに違いない。
でも優しい人だから、私に同居の解消を言い出せないのだろう。
そう思った私は、彼から私の記憶を消して、この国を去ることにした。
※ざまぁではありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 06:13:53
35291文字
会話率:51%
貧民街で母親と二人で暮らすアニスは、朝から晩まで貴族街で靴磨きをしながら生計を立てていた。
そこへたまにふらっと現れる常連客のリュウさん。
彼と世間話をすることが、毎日同じような日々を過ごすアニスにとって唯一の楽しみとなっていた。
今度
はいつ会えるんだろう?と思いながら革靴を磨き続けーーーーーー
リュウさんと出会ってから5年、アニスは今年で18歳になった。
靴磨きの少年と常連客、そんな関係がこのままずっと続くのかと思っていたけれど・・・。
アニスが夜の街に足を踏み入れたことで、これまで見えなかった彼の一面を知ることになり、二人の関係が少しずつ変化していく。
さらに、ある人と出会ったことでアニスの人生が大きく変わり始めて・・・?!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 14:32:24
46940文字
会話率:50%
発明部部長虎ヶ崎ハジメと部員の永地英一によるピュアで切ない純然たる純愛のボーイミーツガール物語。
第一話 乳頭カメラ
からどうぞ。
最終更新:2025-04-23 23:32:00
6292文字
会話率:67%
共学校に通う王子様系男子(溺愛ヤンデレ風)と、その隣の女子高に通う箱入り女子(気弱おっとり風)
オカルト的に名家な許嫁男女が、お互いに一方的な感情(愛情→←恐怖)を向けながら上下関係のある二人暮らし。理不尽なホラー展開に巻き込まれたり、ごく
たまにおかしなテンションになっていちゃいちゃしたりする話。
※ジャンルを「ホラー」と「恋愛」で決めかねているので、多少うろうろします。
※「エブリスタ」にも投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 22:28:51
222472文字
会話率:33%
春のある日、大学入学前の青年・朝井浩介は、図書館の裏で季節外れの花が咲く不思議な庭を見つける。そこには、どこか懐かしく、そして少し切ない空気をまとう少女がいた────
最終更新:2025-04-23 19:20:11
3451文字
会話率:49%
『汀子は強いから、一人でも大丈夫だろうけど、彼女には俺が必要なんだ』
どこかで聞いたような言葉で、2年3ヶ月付き合った彼氏に振られました。
へんてつもないありきたりな失恋話。
アルファポリスさんにも登録しています。
最終更新:2025-04-23 18:45:49
1746文字
会話率:12%
最愛のご主人様は明日、顔も知らない伯爵のもとへ嫁ぐ。
私には何もできない。
私にできるのはただ、貴女の幸せを祈ることだけ。
どうか、幸せになってください。
最終更新:2025-04-23 07:28:12
2307文字
会話率:14%
王国の王女 イレーネ・ヴァルディナ は、剣を振るう姫君と呼ばれるほどの実力を持つ。
外交の場で隣国の第一王子 レイヴェル・アークヴィス と出会った彼女は、その完璧な容姿と優雅な振る舞いに、瞬く間に心を奪われる。
彼もまた彼女に惹かれ、甘
い言葉と情熱的な手紙で彼女を包み込み、やがて二人は秘密裏に恋人関係となる。
しかし、その幸福は儚く崩れ去った。
突如として 「敵国と内通し、戦争を企てた」 という罪を着せられたイレーネは、祖国に裏切り者として扱われ、無実を訴える間もなく戦場へと駆り出される。
そして、憎き レイヴェル と再会した瞬間、彼女の世界は完全に崩壊する。
「……何も感じないの?」
「……何をだ?」
傷だらけで膝をついた彼女を、冷え切った瞳で見下ろす男。
かつて甘く愛を囁いた唇が、今は彼女を嘲笑するために存在する。
あの日交わした言葉も、触れ合った指先の温もりも、すべてが嘘だったのか。
――私は、利用されたのか。
戦場で敗れ、捕虜となった彼女は、レイヴェルに囚われる。
処刑されることを覚悟していたが、待っていたのは――
予想外にも、まるで恋人のように甘く扱われる日々だった。
レイヴェルは彼女を 「俺のもの」 だと宣言し、傍に置き続ける。
憎いはずなのに、時折見せる優しさに、イレーネの心は揺れ始める。
「こういうのは好きか?」
戦場では見せなかった穏やかな横顔、そして彼の胸に抱かれたときに感じる微かな安心。
すべてが策略だとわかっていながら、彼の腕の中にいるときだけは心が溶けそうになる。
やがて、彼は告げる。
「城に戻ったら、式を挙げよう。俺の妻になれ」
信じられるはずがない。
彼は、私を陥れた男。
私のすべてを奪い、戦場に追いやり、捕虜として扱った男。
なのに、涙を流す私を 「ごめんな」と抱きしめる腕は、なぜこんなにも温かいの?
――憎しみの檻の中で、彼に囚われた私は。
――このまま、愛に堕ちてしまうのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 01:28:16
18136文字
会話率:18%
転生前から大好きだったアルファン王子を命がけで救おうとしたクラリス・ド・ラフィネ。悪役令嬢としての役目を果たし、散々な人生に幕を下ろした彼女は、現代へと戻るはずだった。しかし、目を覚ますと、悪行がすべて彼のためだったと公に知られ、状況が一変
していた。叶わなかったはずの想いが、今度は違う形で報われるのか――クラリスの運命が再び動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 10:11:04
93574文字
会話率:28%
⿻*.·┈┈┈┈┈┈┈┈┈⿻*.·
──『私の人生は、まるで壊れた映写機みたい。いつだってフィルムが早送りで、内容なんてちっともわからないうちに、あっという間に終わってしまうんだ』
私は眠り続ける。世界においてけぼりにされながら。
私
は眠り続ける。決して現実ではない夢の中で、憧れた青春を彷徨いながら。
「僕の人生だって、巻き戻しはきかないよ。でも、だからこそ──一瞬一瞬の光景が、色が、綺麗に見えるんだ。風の匂いも、夕焼けのグラデーションも、全部心に焼き付けておきたくて」
神様はいじわるだ。
人生は、時に酷く不公平で。
泣きたくなるような不条理で溢れている。
それでも。ねえ、それでも。
やがて恋に変わる君との出会いで、私は、確かな光を見つけた気がしたんだ────。
⿻*.·┈┈┈┈┈┈┈┈┈⿻*.·折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 17:48:19
241文字
会話率:0%
中学から陸上を始めた400m選手・藤浦 海里(ふじうら あまり)。
努力を重ねながら自分の競技と向き合う彼女は「信じられるのは自分だけ」 という信念を貫いていた。
だが、決して口には出さないが、本当は自分が全力を尽くしていることを誰かに認め
て欲しいと思っている。
一方、ラグビー部のキャプテン・橋野 斗士輝(はしの としき)。強さを求め、ただひたすらに努力を続ける彼は、過去に父と親友を亡くしてしまった事で「大切な人はいなくなる」というトラウマがある。そのせいで、チームスポーツであるにもかかわらず、無意識に「もう誰も失いたくない」という思いが出てスタンドプレーが多くなる。一方で、誰かと一緒に全力を出せる喜びをどこかで求めている。
違う楕円形に想いを馳せながらも、交わるはずのなかった2人が焦点となり、やがて正確な楕円(ellipse)の軌跡を描いていく物語。
それはただの偶然か、それともーー。
異なる競技に懸けた2人の青春が、やがて誰にも知られない”全力の誓い”へと変わる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 16:53:22
67824文字
会話率:28%
教師としての日々に区切りをつけた橋田智宏(はしだ さとひろ)。離任式の日、心に傷を抱えたまま誰もいない教室で絶望感を感じていた。そこにかつての教え子・神宮寺理央(じんぐうじ りお)が突然現れ、静かに言葉を紡ぐ。
「先生が好きです。」
思いが
けない告白に戸惑う智宏。
彼女は元教え子、年齢差や世間体という見えない壁がある。
けれど、理央の想いは一時の感情ではなく、まっすぐで揺るがないものだった。
そして彼女には、“ある秘密の能力”があった。
それは、智宏の人生に新たな選択を突きつけるものとなる。
その選択は、二人にとってどんな未来を創り出せるのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 17:18:22
50066文字
会話率:30%
【エトゥールの魔導師続編】
大陸全土を襲った大災厄は、天から巨大な星が降ってくるという前代未聞の事態だったが、後の世に「エトゥールの魔導師」と称される一団とエトゥール王の賢明な行動により、被害は最小限に抑えられたと言われる――。
そん
な災厄後の世界で、10代半ばでエトゥールの敏腕商人として名が売れている少女リルは、日々を暮らしていた。リルには、ずっと後悔していることがある。
「大災厄」とよばれる災厄の前に、自分が原因で養い親であり導師(メレ・アイフェス)であるサイラスが命を落としたことだ。
彼の持っていた5体の小さな飛竜型の精霊獣(ウールヴェ)は、あの悲劇の日からずっと眠りについたままだった。サイラスが死んで、眠りについていたはずの精霊獣が、ある日突然目覚める。
――もしかして……。
リルは精霊獣の目覚めと導師(メレ・アイフェス)達の言葉に希望を持つが、期待は見事に粉砕されることになる。
自分を溺愛していた過保護な養い親が、地上での記憶を失ってちゃらんぽらんな脳筋男として戻ってきた。しかもリルの名前さえ覚えようとしない無関心な状態だ。
サイラスの師匠であるイーレは申し訳なさそうに、混乱するリルに言った。
「ごめんなさい。……昔のサイラスってあんな感じ」
原体(オリジナル)の記憶がない複製体(クローン)は、複製体(クローン)と言えるのか?複製体(クローン)の存在証明(アイデンティティ)の定義とは?
師匠であるイーレと似た問題を抱えることになったサイラスの取る行動は?
科学の発達した世界から来た研究馬鹿な傾向がある問題児達が、異星で遭遇する事件と、それに巻き込まれ振り回される養い子の恋心の明日はどっちだ? 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 12:52:12
132856文字
会話率:51%