“昇る前の陽を出迎え、沈んだ後の月を追いかけるのだ。水平地平の向こうにも、未だ、旅路は続いている。”
ヒタキの一族ユカリは旅人――渡りを生業としている。国々を渡り、物や手紙を運んだり、その土地の品や話を伝えたりする。国と国を繋げる仕事だ。
ただヒタキたちが他の渡りと違うのは、行き先が南北に伸びる人の国々のみならず、東の海、西の山、境を越えた先の異界であるということだった。異形や精霊、人とは違う様々な何かが住まう異界の国――日が昇るサウーラと日が沈むナリュムと、人の国も行き来する一族は俗に東西の渡りと呼ばれていた。
東西の渡りは異界の品を人に齎し、人の品を異界に齎して暮らす。それは時に宝物であり、時に武具であり、時に物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-24 07:00:00
144489文字
会話率:36%
夫を亡くした妻の、最後の別れのモノローグ。
※伊賀海栗 様主催の「インド人とウニ企画」参加作品です。
テーマ:「インド人」と「ウニ」の重苦キュンキュン
規定:
・おひとり様1作品(えっ複数がいいって? いいぜ……やるって言うなら相
手になる)
・「インド人」と「ウニ」を用いる
・重苦しいと嬉しい(そうでなくてもOK)
・さらにキュンキュンできると嬉しい(そうでなくてもOK)
・文字数の定めなし
・短編でも連載でもOK(連載できんのこれ?)
・キーワード欄に上記企画タグを設定
・あらすじ欄に本企画参加作品であることを明記すると恥ずかしくない折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-13 17:11:15
1166文字
会話率:5%
雲が空を覆うように、空から塔が生えている。
雨や雪が降るように、塔から音が降ってくる。
それが、今の世界の在り方だ。
ソラト病が流行り出した頃に突如現れたらしい空の塔は、今は当たり前の風景となって空に鎮座している。
ソラト病は人類を破滅の
危機に追いやった病の名前だ。
数百年前に突如流行し、今なお人々を苦しめ続けている不治の病。
ソラト病にかかると、数日して体の一部から美しい鉱石が生え、徐々に体つきが変わってくる。
爪は鋭く禍々しく伸び、皮膚は固くなり、邪悪な色を帯び始める。
顔はオオカミのようになり、髪はがたてがみのように長く伸びる。
やがて病人は人の姿を無くし、病の最終段階に至った者を人間と区別するため、人はそれを『ソラト』と名付けた。
これは、ソラト病に侵された少女と、その兄の物語。
妹を救うため、兄は何ができたのだろうか。
(脚本:玄武聡一郎/謎:山白一人 の合作です。完結まで予約投稿済みです。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-09 13:00:00
16822文字
会話率:31%
公園のベンチに腰掛けた
街頭が影が揺れる
冷たい風に吹かれて夏の暑さを忘れる
もう九時なのにまだ少し明るい
夏の日が伸びる
うっすら浮かぶ星を目を凝らして眺めてる
最終更新:2019-06-07 03:00:00
228文字
会話率:0%
《火水 風土(ひみずかざと)》は、召喚士の養成学校に通っていた。
召喚が出来ない男、として苛め抜かれた男が唯一掴んだチャンス。
召喚力増幅装置によって無理やり召喚したモノは……え、召喚士ですかっ!?
召喚士が召喚士を召喚し、その召喚士《ナイ
ア》が召喚したのは……赤Tシャツの上に羽織る短ラン、ゆるっとだぼっとしたボンタン。明日に向け伸びる金髪のリーゼント! その名も、《血みどろの翔(しょう)ちゃん》だった。
風土、ナイア、翔が紡ぐ現代風異世界ファンタジー。
是非お楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-02 21:01:22
126054文字
会話率:43%
ここは、4つの大陸とその大陸に囲まれるようにして1つの島がある世界。
それぞれが独自の文明と種族が栄えている。
・エルフやニンフが主の大陸
・亜人が主の大陸
・妖怪や悪魔が主の大陸
・天詞が主の大陸
・人間が主の大陸
互いの大陸
に干渉できないフェーンと呼ばれる空から伸びる壁があるため、各種族とも外の世界を知ることはできない。
外の世界を知る方法は、一つのみ。
フェーン近くにいる者からの試練を乗り越えるということ。
多くの者が外の世界に思いをはせ、散っていった。
フェーンの近くにいる者の容姿、性別さえ誰も知り得ない。
試練がどのようなものか、さえ。
そして、この世界が産まれて684年…
今ではフェーンの向こう側を越えようとする者はいない。
彼らは諦めてしまったのだ。
変わらぬ日々、愛する家族…そんな幸せを犠牲にしてまでフェーンを越える必要はない…と。
人歴684年4刻
変化はくる。
誰もが望まぬ形であったとしても。
そう…
これは彼らが世界を観る物語。
これはあなたが彼らを観る物語。
これは⚫︎⚫︎達が観る物語。
※この物語が主軸となっているので、こちらのストーリーが進行すると様々なキャラクターの短編が追加されます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-30 23:05:23
22907文字
会話率:34%
-----異世界、アルキネスと呼ばれる世界で一人復讐に燃える少女が密かに召喚魔法を使用していた。
何度も何度も失敗した結果、ついに召喚魔法は成功した。
天高く伸びる光の柱、溢れ出す魔力のチカラ、少女は恐怖で震える。
少女は喜んだ。これだけの
チカラを出すものがパートナーとなれば、復讐も早いと…
しかし光が、魔力が収まると、そこに現れたのは-------
一人の少女のような見た目の少年だった。
その少年はひどく呆然とした様子だった。
少女は嘆いた。自分が恐怖し、感じていたチカラは何だったのかと…。
だが、少女は知らない。
その少年、元の世界では最狂と呼ばれていたことに…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-22 12:14:40
115981文字
会話率:52%
先輩に無理やり連れられて、やってきた1軒のお店……薄暗いビルの地下へと伸びる狭い階段……
私は、日本の闇のほんの一部を、たしかにこの目で見た!
最終更新:2019-05-09 19:48:02
5736文字
会話率:34%
文明が発達した世界のある国の田舎と都会の間にある街に老人が住んでいた。
その老人の名はヘルムート、今は引退した国の元重鎮である。
彼は昔国で外交官をしていたらしいがその事は語ろうとはしない。
そんなある日孤児院を訪れた際に一人の少女に出会
う。
彼女は言葉を言おうとせず孤児院で子供達にからかわれていた。
そんなある日少女が孤児院の子供達にいじめられ飛び出していってしまう。
ヘルムートは孤児院の人達と共に彼女を探す。
だが少女は一人でいた廃墟でその存在に遭遇する。
そして少女はその存在を受け入れてしまうのだった。
少女を見つけた孤児院の人達にその魔手が伸びる。
ヘルムートが駆けつけた時に見たものは人を喰らう怪物と少女だった。
ヘルムートは彼女を引き取ると言い、彼女との生活が始まる。
これは怪物を宿す少女と漬物屋の老人の情熱と怪奇の物語…。
***
新規に立ち上げた小説です。
更新日は月曜日になります。
こんなトーシローの小説でよければ見ていただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-06 14:35:50
204955文字
会話率:55%
初めて投稿します。あまり文が得意ではないので誤字脱字なとあるかと思いますが、脳内変換でお願いします。
批判されるとやる気がなくなります。
褒められると伸びるかもしれません。
ゆっくり書いています。
最終更新:2019-04-25 14:46:32
52811文字
会話率:22%
舞台は、冒険者の島 《剣島都市(サルヴァス)》。
各地から人が集まり、魔物を討伐していくことで〝ランク〟を上げていく島があった。その中でも最低最悪、クラスも「F」だし、契約精霊も弱いし、ギルドにも所属していないし、オマケに幸運の《ステ
ータス》も最悪の数字だし、とにかく何もかも悪いことづくめの主人公がいた。
魔物〝スライム〟――すら倒せない。〝Fランク冒険者〟の主人公だったが、ある日、冒険で死にかけた際に、聖剣の力に目覚める。
―――その力は〝限界突破〟。
一戦のみ、どこまでも《ステータス》と《レベル》が伸びる――最強の《稀少技能(レア・スキル)》であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-07 14:04:55
732524文字
会話率:29%
彼はアダミヴ。そして彼女はリリース。ここがどこか、リリースを除いて知るものは無い。リリースは遥か彼方へ伸びる塔の中で、静かに涙を流し続ける。延々と、遥か未来にまで続く魂の螺旋を。彼女はいつまでも見続ける。いつまでも守り続ける。いつまでも、
いつまでも。
それは終焉の彼方。それは破られた約束。それは自我を失った魂。
いつしか人は、そこを餓鬼の国と呼んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-04 19:26:04
10767文字
会話率:10%
いや、実際は深くは眠れていない。ずっと寝不足の状態なのは、軍の団長ハリアを近衛兵団に戻した頃からだ。
(ティアとの仲を取り持ったのは、この俺だと言うのに……)
何度も二人、馬に乗って出掛けていく姿を見掛けていた。そんな時はいつも、ハリア
はティアを前に乗せ、大切そうにその両腕で包み込みながら、馬を操っている。
そして、その二人の姿を。ずっとずっと、真っ直ぐに伸びる道の先に消えるまで見送ると、リンドバルクは自室へと戻り、ベッドに倒れ込む。
眠気はやってくるが、寝つきはしない。いつまで経っても焦点の合わない天井をぼうっと眺める。
二人が戻るまでの気が遠くなりそうな時間を、そうやって過ごすうち、夜も眠れなくなってしまった。
夜の帳が下りる。目を瞑る。すると、ティアの笑顔が。
(いつか、気がふれるのかもな)
早くそうなって欲しい気もするし、一国の国主がそのようではと、自分を諌めてみたりする。
✳︎✳︎✳︎
「女盗賊ミランと盗賊団の黒蛇」のリの国国主リンドバルクと血の繋がらない妹、翼人(つばさびと)のティアの話です。どうしてもハッピーエンドにしたくて書いてみました。読んで頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-04 14:51:55
6184文字
会話率:43%
芝居命の伯爵家令嬢アンネワーク(15歳)は婚約者の第二王子フーリオン(20歳)に食堂で婚約破棄を宣言する。罪状は令嬢の愛する人を虐めたということだが続きの科白が出てこない。確認するために台本を取り出して読むが、なぜか手招きされてプリンを食べ
ることになった。台本を確認されて巷で流行っている芝居だと見抜かれた。それなら練習に付き合うと言われ、お供を交えて練習に励む。発表会が近づくなか、時季外れの編入生が学校にやってくる。次々と有力貴族を虜にしていく手腕がついにフーリオンにも伸びる。アンネワークは気づかない。このまま婚約破棄されてしまうのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-03 00:00:00
156527文字
会話率:54%
人生をそこそこクソだと嘯く瀬藤彼方は、ふと気が付くと森の中に立っていた。こんな場所は記憶にない、来た覚えもない。だけど、足もとに横たわる自分の死体を見つけ、死んだことを知る。
死体は他殺体だった。瀬藤彼方は何者かに殺されたのだ。
死ん
でしまった自分の足跡を追って、なぜ殺されたのか、なぜ殺されなければならなかったのかを追うストーリー。序盤はオムニバス方式になっていて、登場人物が次々と死んでゆきますが、いずれ一本の線に繋がります。
主人公が地縛霊ならヒロインも幽霊です。主人公とヒロインが出会ってしまうとラブコメになるのは、作者がラブコメしか書けないからです。申し訳ない。
★注意:人が死にます。ひとを不快にさせる表現が多々あります。ここには夢も希望もありません。苦手な方は注意してください。R15ですがターゲットとする年齢は高め。
もともと夏のホラー2018 のため構想したものなので、登場人物のほとんどが死にます。精神的に追い詰められたりもします。ゲス野郎が多数出てきますが、だいたい死にます。ヒロインは5話から。主人公は7話のラストあたりに初登場し、どちらもウルトラ不遇スタート。20話前後ぐらいで完結の予定ですが、作者が調子に乗ると伸びるかもしれません。
★ジャンルを「ホラー」→「推理」に変更しました。どちらかと言うとローファンタジーに近いようにも思います。
★もうちょっと読んでほしくてタイトルをなろう的に変更しますた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-16 00:21:26
169930文字
会話率:32%
最近の俺は忙しいんだ
最終更新:2019-01-08 09:56:32
1457文字
会話率:8%
ある日の見かけた風景から。©銘尾 友朗
最終更新:2018-12-16 15:00:00
318文字
会話率:0%
今をときめく超人気アイドル宝ノ木 姫華の元へ殺害予告が届く。
ライブのリハーサルを中止にされ、さらには自身が主役を務めるドラマにまで暗雲が立ち込める。
事態の収拾を命じられたのは、うさん臭さ満載のエセ関西人ハクと先行き不安な新人ドロップ。
二人の情報屋が奔走する裏で、ボスであるナイトへと魔の手が伸びる――。
全三十話。一日一話ずつ投稿。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-18 19:05:42
159073文字
会話率:53%
魔族の住む町に伸びる人間の魔の手。
それを撃退したのは一人の少女であった。
最終更新:2018-11-04 13:56:26
1544文字
会話率:38%
音が魔音という一種の魔法として使役され、武力や戦争の兵器として扱われる世界。
その魔音の力を悪用し、異世界「アルデバラン」を支配せんと悪の組織「ファントム」の魔の手が伸びる。
ファントムから世界を守らんと、炎の剣士、銃士、槍手。そして、可憐
な歌い手が勇敢に立ち向かう。
この物語は人々の平和のために命をかけて戦う三人の戦士とある少女の英雄譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-25 12:07:17
54564文字
会話率:40%