日本の運命を決した「スロリア紛争」から三年後、戦争に勝利した日本はその政治、軍事面での影響力を異世界の広域にまで拡大させていた。期待、反感、そして打算……新興の列強国家たる日本に対し、異世界の諸国、諸勢力の様々な思惑が交錯する。それはまた
、「転移」以来平和国家たるを任じてきた日本の在り方を、徐々に変質させていくことをも意味していた。
一方、「スロリア戦役」において日本と激突した結果、大敗し建国以来最大の損害を被るに至ったローリダ共和国。敗北によって生じた軍事的均衡の崩壊は、その他列強勢力によるローリダ国外領への侵犯という、新たな危機を引き起す。そして、敗北の余波冷めやらぬ国内にも忍び寄る衰退と不和の跫(あしおと)―――――
Underwater Warfare――――これは日本とローリダ、両者の取るべき途を巡る、語られぬ人々の語られざる記憶。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 01:00:00
1301525文字
会話率:57%
――末期の共和国、全盛期の帝国。
強大な軍事力と二十を超える植民地を持っていた共和国にそれまで何でもなかった帝国に蹂躙された時に誰かが放った皮肉だ。
その言葉は共和国の現状を的確に表しているだろう。
帝国との開戦からすでにおよそ四年半
の月日がたっていた。
開戦以前、簡単に例えるならばまだ戦場で騎兵が猛威を振るってい時代。
共和国は世界の三分の一の土地を有した。
巨大な工業力と軍事力を持っており戦神と呼ばれるほどの英雄がいた時代。いつだって血を流すのは兵士だけだった。
共和国が世界の法であり戦争なんてしようものなら共和国の敗戦はあり得ないと一部の属国の国民が言いだしたほどまでだった。
そして、帝国との開戦。初戦での大敗北。次戦での敗走。
それまで、道でしかなかった属国の帝国に、共和国が大岩だとすればただの砂利でしかなかった帝国に共和国は大敗北した。
自国の絶対的勝利に自惚れていたこともあったかもしれないが一番の敗北の原因は工業の発展の差だ。
それまでの戦いは騎兵が主力だった。旧世代の剣と弓代わりに攻守両方に対応できるマスケット銃が使用され歩兵はリンチにされた。
しかし、実際のところその戦法は無力だったのだ。
実際、帝国初戦では地の利と兵士の人数の差もあってか勝利は共和国側にあったが武器の差において負けたのが原因であろう。
ひそかにマスケット銃を旧世代の遺物と知らしめたライフルの生産に帝国が成功したのだ。
もちろん、いちいち装填のかかるマスケット銃よりライフルのほうがはるかに優れているのは明らかだ。
猛威を振るっているはずだった騎兵とマスケット銃の哀れな兵士たちが蹂躙されるのはそう時間はかからなかった。
そうして、共和国の発展の遅さに気づいた植民地が離れていくのも時間はかからなかった。
もはや、共和国と他国との差は追いつきようのないものになっていた。
従来の戦法を重んじていたこともあってかやっとのことで軍にライフルが配備されるも、依然として軍事力の差は塞ぎきれなかった。
そうして呼ばれたので強国の皮を被った弱小共和国。末期の共和国だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 15:39:18
20132文字
会話率:26%
赤壁の戦いには謎があります。
曹操軍は、周瑜軍の火攻めにより、大敗北を喫したとされています。
しかし、曹操はおろか、主な武将は誰も死んでいません。どうして?
これを解き明かす新釈三国志をめざして、筆を執りました。
曹操の徐州大虐殺、官渡の
捕虜虐殺についても考察します。
劉備は流浪しつづけたのに、なぜ関羽と張飛は離れなかったのか。
呂布と孫堅はどちらの方が強かったのか。
荀彧、荀攸、陳宮、程昱、郭嘉、賈詡、司馬懿はどのような軍師だったのか。
そんな謎について考えながら描いた物語です。
主人公は曹操孟徳。全46話。
お読みいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 18:00:00
101238文字
会話率:21%
この大陸にある二つの大きな国。
マジイリス王国と、大光牙帝国。
二つの国は、宗教対立を抱えていた。
一応停戦協定が結ばれていたものの、停戦十周年記念のイベントで王国のだまし討ちにより戦争が再発。
だが、それを事前に察知していた帝国により王国
側は大敗した。
私、スフィア・リーズフィリア公爵令嬢と二人の妹は王国貴族になったばかりの桜宮幸太郎に嫁ぐ事に。
しかし、納得できなかった私達は彼を虐めぬき、毒殺されるのを見て見ぬ振りした。
そして、彼が死んだ結果……帝国は彼が毒殺された事を理由に王国に対し民族浄化を宣言。
大敗した王国は、王族貴族、平民までも皆殺しにされる事に。
私はようやく愚かさに気付いたものの、時すでに遅く……。
処刑された私が戻ったのは、彼に会う前日。
私は、今度こそ彼と仲良くなって、悲惨な未来を変えて見せる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-28 21:25:50
23620文字
会話率:35%
32歳独身。
借金600万円、給料はほとんどが支払いに消えてゆく。
借金の原因はギャンブルと投資。
ギャンブルはパチンコ、パチスロ、オンラインカジノにハマって抜け出せなくなった。
投資に関しては半端な知識で挑んだ結果が大敗。
2024
年正月仕事が休みでパチンコ屋に入り浸る。
もちろん負け。
帰る途中コンビニに寄った時、家族連ればかりを見て絶望した。
「自分は何をやってるんだ…」
毎日借金のことが頭から離れず、趣味もなくギャンブルで金をスる。
人間らしいことなんて一つもしていない。
人間としての人生は終了したと気付く。
死んだ方がマシだなんてよく言われる言葉だが死ぬ勇気もない。
それならせめて他の人がこうならないようギャンブルの恐ろしさを伝えようと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-10 16:34:36
501文字
会話率:0%
イータという名前のアンドロイドは「タカアシガニ」と呼ばれる多脚歩行戦車と相打ちになった。
そのイータはシルフィーという女性の傭兵として異世界にいた。しかし、異世界でもモンスターの討伐を生業としていた。
しかし戦は大敗し、共に活動するリオとい
う魔術師とだけ生き残る。
リオは二人と敵だけになった状況で語りだす。それを聞いたシルフィーは生き残ることができるのだろうか。
そして、リオの正体とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 10:31:21
6358文字
会話率:26%
選挙で大敗を喫した柄物党。彼らの定例会の様子を覗いてみよう。
最終更新:2023-09-10 09:31:27
834文字
会話率:43%
迷宮都市ネクリアで、訳あって勇者パーティーの雑用係、兼解体師を務める少年、シテン。
ある日勇者パーティーは、勇者の判断ミスにより魔物との戦闘で大敗、シテンを除き瀕死に追い込まれる。
シテンの活躍により辛うじて全員生還出来たが、敗走の責任をな
すり付けられてパーティーを追放されてしまう。
しかし勇者達は、シテンの持つユニークスキル【解体】の恩恵を全く自覚していなかった。
迷宮では魔物を倒すと死体が消滅し、ドロップアイテムに変換される。だが【解体】スキルでバラした死体は消滅せず永久に残り続ける。つまり不安定なドロップアイテムに収入を頼ることなく、死体から確実に必要な素材を入手できるのだ。
勇者パーティーの安定した収入を支えていたシテンが居なくなった結果、元々金遣いの荒かった勇者パーティーの経済状況は一気に悪化した。
迷宮で魔物を倒して金を稼ごうとしても、運任せのドロップアイテムに振り回されて、安定して稼ぐことが出来ない。更にパーティーの雑用を全てシテンに任せきりだったので、装備の手入れや備品の管理すらままならない。勇者の傲慢な性格が災いし、他の冒険者からも見捨てられ、資金が尽きてロクな準備も行えない。
やがて迷宮探索すらまともに行えなくなり、勇者パーティーは落ちぶれていく。
一方シテンは、【解体】スキルを戦闘に利用する方法を編み出していた。
かつて勇者が倒したドラゴンの死体ですら簡単に解体したそのスキルは、あらゆる防御を貫く最強の攻撃力を持っていたのだ。
さらには死体がそのまま残る性質を利用して、【解体】スキルでしか入手できないアイテムを生み出す。そして高価な薬品の大量量産や、誰も持っていない未知の装備品を手に入れ、シテンの影響力は迷宮都市でも無視できないものになっていく。
ドロップアイテムを無視した素材の確定入手と、あらゆるものを解体する最強の攻撃力。そしてシテンは、やがて最強の冒険者として、迷宮都市にその名を知らしめることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 12:16:02
289635文字
会話率:36%
数字の7に関する考察とホラー。数や計算が好きな人には楽しめるものだと思います。ルビをこのように王道で使うのは珍しいのでは無いでしょうか。童謡に出てくる7という数にサイコホラーを乗せました。七つの子ではありません。それはコ〇ンの方です。
最終更新:2023-07-12 03:07:12
2235文字
会話率:5%
2055年日本は終焉を迎えていた。
アメリカと中国による戦争”センターオブデストロイ”。中国は数世代の先の技術である軍事強化装置”R9”を用い、アメリカを大敗に追い込んだ。
そして、当時アメリカ側へついていた日本は実質的な敗北をする。
これ
は、そんな世界を”負の感情”だけで生き残るとある少女の話。
この作品はYouTube投稿者まめな人。公式キャラ「まめ子」「こまめ」のプロローグストーリーになります。
この内容を動画化しようと考えていますのでこちらにも一部内容を掲載します。
https://www.youtube.com/channel/UCbOmjZIg9sk-ZBiFXfpnjOA折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 15:17:08
4204文字
会話率:46%
七人の王子から七回の婚約破棄を受けた辺境伯令嬢ユキノ。
彼女は宝刀ツキカゲを継承し、最強の剣士の証である〈剣客〉の称号を受け継ぐ猛者だった。
次の当主には自分が相応しいと豪語するユキノだが、
辺境伯家と王家との婚姻は行われなければならない
状況にあった。
そこで、国王は最後の王子である第八王子とユキノの婚約を決める。
第八王子は、王家でも変人として知られる人物だ。
八度目の婚約破棄を目指し、第八王子とのお茶会に臨むユキノであったが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-10 12:01:55
23387文字
会話率:43%
本編完結です。
累計50万PV突破しました。
本当にありがとうございますm(__)m
おれの妹がこんなに強いわけがない。
将棋が大好きな高校二年生の佐藤桂太。
昨年の県大会は一年生ながらベスト8。将棋部の「次代のエース」「ホープ」と呼ば
れている彼は、伸び悩んでいた。夏の大会までに、その壁を乗り越えたいそう思いつつ、ネット将棋に励んでいたある日、彼は運命と出会う。
その相手は<kana kana>というハンドルネームの相手。意気揚々と対局に臨むが、相手の変態戦法によって大敗を喫してしまう。
悔しさにうちひしがれる桂太に、父親からさらなる衝撃告白が待ち構えていたのだった。
「おれ、再婚するから。向こうには、お前のひとつしたの娘さんがいるんだ」と……。
そして、初顔わせの日。彼の目の前に降り立ったのは、黒髪清楚な美少女かな恵だった……。
はたして、桂太は義妹との不思議な共同生活のゆくえは。
桂太に片思いしている将棋部部長はどう動くのか?
桂太の将棋道のゆくえはいかに?
ドキドキワクワク、そして真剣勝負な将棋ラブコメです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 14:16:24
543907文字
会話率:36%
女子短距離界に突如として現れた、孤独な天才スプリンター瑠那。
彼女への大敗を切っ掛けに陸上競技を捨てた陽子。
高校入学により偶然再会した二人を中心に、物語は動き出す。
「一人で走るのは寂しいな」
「本気で走るから。本気で追いかけるからさ。
勝負しよう」
孤独な中学時代を過ごし、仲間とリレーを知らない瑠那のため。
そして儚くも美しい瑠那の走りを間近で感じるため。
陽子は挫折を乗り越え、再び心を燃やして走り出す。
待ち受けるのは個性豊かなスプリンターズ(短距離選手達)。
彼女達にもまた『駆ける理由』がある。
想いと想いをスピードの世界でぶつけ合う、女子高生達のリレーを中心とした陸上競技の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-13 07:00:00
217646文字
会話率:27%
地球暦4261年・帝国暦202年、ついに星系オクシタンは帝国からの独立を宣言。帝国軍3万隻によるオクシタン征討戦役は帝国側の大敗北に終わった。
時を同じくして民主主義共和国のテラフォードも、帝国との和平を定めた「サン・リミノの和約」の破棄、
再軍備を宣言する。
こうして銀河大戦後200年の平和は破られ、再び戦乱の世の幕が上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-12 11:43:43
149881文字
会話率:47%
慶長5年(西暦1600年)に起こった美濃関ヶ原において大敗した大谷吉継は、山中にて切腹することになった。 しかし、吉継が目を覚ましたのは見たことのない森とみすぼらしい農民たちであった。
最終更新:2023-03-07 01:33:40
33505文字
会話率:48%
過去の大戦で大敗を喫し、砂漠と化した国に住むナギサは母と一緒にお菓子の工場がある街へ安寧を求め引っ越しする。そこで花守という神様のような存在の龍海と出会う。
最終更新:2023-02-13 01:50:31
45742文字
会話率:53%
信仰を以て神の存在証明を為し、その代価として神秘を授かる。
この契約的業を、人は《魔法》と呼ぶ——
人間による科学の発見。それに伴う、科学を媒介とした信仰の否定、つまりは間接的な神の存在否定。
人間は此処に、神秘を喪った——
人間種が第三次世界大戦にて大敗を喫した人類暦1612年。それより176年後。
地上を捨て天空に移り住んだ人間種は物質文明の頂きへと急進していた。
そして人類暦1788年。《エデンの民》と自称する彼らは、全ての国民がアクセス可能なネットワーク《YHWH》を構築し、そこに仮想空間を創り上げた。
仮想空間を構築し、そこにキャラクターとして神の鋳型を設け、炉心たる人々を招き、信仰を注がせ、神の受肉を完了する。
全ては、人工の神を創り出し、神秘を取り戻す為に。
全ては、其処から始まった———折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 04:11:18
182489文字
会話率:25%
※現代知識で無双する、と言うような展開は無いです。
意識高い系エリートサラリーマン馬場将平は、大きな仕事に失敗した夜、泥酔して大事故に遭ってしまう。
そして気が付いてみればそこは三国時代の中国。
将兵は、「泣いて馬謖を斬る」の言葉と汚名で
知られる馬謖になっていた。しかもまさに街亭の戦いの真っ最中。
折角また命を拾ったけど、このままじゃ街亭で大敗してまた孔明に斬られてしまう。なんとかしなければ!
将平は歴史を変えて後世の馬謖の汚名を返上できるのか? いや、生き延びられるのか?
全七回の短編です。もう書き上がってますので毎日更新してすぐに完結します。
※タイトルは某超人気作にあやかりました。問題あったらお知らせください、すぐに変更します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-19 08:00:00
32651文字
会話率:33%
クリスマスという一大イベントに彼氏がいないという大敗北を世間的に決めこんでいた田中花子(たなかはなこ)。花子がドラッグストアのバイトをしながら増殖するカップルに悪態をついていたところ、花子を見兼ねた(面白がっていた)店長が福引の券を押しつけ
る。どうせなら面白いものが当たってほしいと、念を込めながら回したらどうやら当たりであるネックレスを引き当てたらしい。"良いことがある"と言われ、半信半疑でネックレスをつけて就寝したら、次の瞬間、全く顔の知らない女性に頬擦りされ勇者一行に選ばれていた。知らないまま送り出され、彼女は勇者と出会うが__。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-27 22:52:40
4395文字
会話率:39%
学郷寺正剛は天才だった。そんな彼はひょんな事から異世界転移して、彼の生きていた世界以上の文明に飛ばされた。
チートもなく、魔法も使えず、人の能力を上昇させてくれる魔法のアイテム、『魔導樹』の前に彼の天才性は大敗を喫した。
天才初めての
挫折と絶望。誰もがそう思う。だが違う。
異世界の人々は魔導樹の恩恵を受けられない彼を受け入れた、優しく接した、決して蔑まなかった。
天才であるが傲慢だった学郷寺正剛は変わっていったそんな頃、魔導樹が枯れる事件が起きた。彼は、今こそ人々に報いる時だと立ち上がった。
なろう、エブリスタ、カクヨム等で投稿予定。
第4回なろうラジオ大賞応募作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-11 20:19:25
998文字
会話率:23%