高校生でありながら、青春を謳歌せず、ただひたすらまっすぐ家に帰りたがる、部活も何もしない帰宅部たちー
9月が過ぎ、ようやく涼しくなってきた10月。せめて何の実りのない青春の思い出に京都をーなどと思いつつも、
彼らは修学旅行先である広島を訪
れる。一日目に平和祈念館を回り、原爆ドームで平和の鐘を鳴らし、平和を祈りつつも、
西洋人が平和の鐘を鳴らすことに彼らは異様な苛立ちを覚える。
二日目は呉にある大和ミュージアムを訪れた。戦争の悲惨さを学んだ翌日に、展示された大和の模型に興奮する。
班の中には、つまらないや京都や沖縄が良かったという者もいたが、それでも、多くは展示されたものに興奮し、
車窓から見える海上自衛隊の呉基地の蒸気を上げる潜水艦の姿にどこか憧れを抱いた。
やがて、彼らは、展示されている自衛隊が30年以上前に運用していた潜水艦の中に入る。一通り、説明を受け、いざ出ようとするが、開いていたはずの扉がしまっており、案内人もいなくなっていた。出られないことにパニックになりつつ、外部とコンタクトを取る手段を模索するが、分からず、艦内の展示ブース外も見て回る。
異様なほど多い配管の数、狭い楕円形の通路、小さすぎるベッド、操縦席、そしてソナー、魚雷ー間違いなく潜水艦の中にいる。
だがよく見ると、展示されていたはずの潜水艦とはところどころ、それどころか完全にデジタル化されたモニターにAIまで搭載されている、そして自衛隊がまだ装備していないはずの垂直発射型システム通称VLSを見つけた。さらには、外から気泡の音がした。
彼らは、見ず知らずのそしておそらく最新鋭であろう潜水艦に乗っていた。いざ外に出ようと、ハッチを開けると、燃え上がる駆逐艦と、ミサイルを発射する船の数々を目にし、彼らは自らが置かれた状況を悟る。
元々何事にもやる気を見せないか、あるいは勉学のために高校人生をささげることを決めた帰宅部の彼らは、若々しく清らかで美しい青い春ではなく、血と暴力、そして静寂な潜水艦の中で、考えたこともない戦争という名の紅い10月(レッドオクトーバー)を送ることになる。自分たちの置かれた状況に困惑し、時に対立しながらも彼らは協力し合い、家に帰るために翻弄する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 21:07:23
10790文字
会話率:25%
名門ゴートウィスト家の次期当主として育てられた令嬢ロウリ。呪術に関しては規格外の才能を持つ彼女だが、呪術師は悪辣な者として軽蔑されていたため、才能を持て余す日々を送っていた。家ではあまりにも厳しい教育と激務に追われる日々に、彼女は精神をす
り減らしていく。ある日、ひょんなことから大陸最大の犯罪組織『アルカナン』のアジトに招き入れられたロウリ。家よりもずっと居心地の良い場所を見つけたロウリは、少しずつ悪の世界に染まっていく。「正しさも未来もどうでも良い。私はただ、私を否定する誰かを壊したい」。道徳も倫理も捨て去って、ただ自分の心が赴くままに。嫌いなヤツはぶっ殺せ。気に食わないモノはぶっ壊せ。これは一人の少女が悪を謳歌する物語。その果てに辿り着く、少年少女の不在証明である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 18:47:19
217604文字
会話率:18%
世界はもう長い間、聖剣やら、聖なる武器や武具と言うものを持つことがステータスとなっていた。
本物の聖剣がどこかにきっとあると、一匹のぬいぐるみのネコとペンダントのカエルが流浪の旅に出かけて50年余り。
謎の第二ステージに上がった途端に巻き込
まれ体質に磨きをかけて、白い世界の変なヤツがいた絡みしてくるし、神殺しなるものに祟られ、とんでもない事態に巻き込まれていく。
同じくプリティーな魔女は破天荒な人生に引き込まれて、神殺しに巻き込まれていきます。
果たして、神殺しはすべて探し出せるのか?
神殺しとは何かも分からず運命に逆らい、呪いから解放されて行こうと足掻く物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 03:36:41
368645文字
会話率:27%
うまく言い替えれば「物持ちがいい」。
ですが、できればスマホは最新のモノに換えましょう。
最終更新:2025-06-18 23:09:24
200文字
会話率:0%
熱々、出来立てのも、冷やしたのも良いです。
南瓜の煮物ってヤツは。
最終更新:2025-06-11 22:10:11
200文字
会話率:0%
毎朝、朝早くに叩き起こされる。
ついに、ヤツを倒せると思っていましたが(爆)
最終更新:2025-06-08 21:19:42
200文字
会話率:0%
俺を馬鹿にしたヤツはみんな地獄に落ちる。
そんな思いに囚われた経験は誰にでもあるだろう…。
何ッ‼一度も無いだと!?
この嘘つきめ‼嘘つきは地獄に落ちてしまえ‼
現代人の凍てついた心を癒す渾身のエッセイ。
最終更新:2025-06-16 21:28:44
2776文字
会話率:2%
今回は私の作品の中で最多の恋愛物です。実際に若い頃、自分の身の周りで起こった事を妄想込みで書いてみました。小説というより思い出補正アリアリの妄想日記かな?多分読んだ方は私の事を変なヤツと思われるかもしれませんが、実は変なヤツだと自分でも思
います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-22 04:02:49
3475文字
会話率:21%
エッセイも読んだことのないヤツがこの度エッセイもどきを書きました。
日本語あやふやです。誤字脱字たくさんあると思いますがご容赦ください。
タイトル通り親に対しての愚痴しか書いてません。幸せなご家庭で育った方は回れ右でお願いします。
!!
自衛をお願いします!
苦情は受け付けていません。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-16 14:18:52
18792文字
会話率:0%
「樒(しきみ)の魔女」として名の知られた「私」こと守銭奴現代魔女・アシュタヤは、約二十年前、気まぐれに双子の人間の姉妹を拾った。人間はいい。そのまま眷属として育ててもいいし、いざと気に入らなければ食ってもいいのだ。そんな感じで拾い育てた姉妹
が、実は男兄弟で――?
そのまま二十歳になるまで育てた双子のミゲルとニコルは、果たして実に凶器的な美貌を持つ兄弟に育ってしまった。今や立派に魔術を会得し、家事や経営、薬草採取や薬の調合など、私生活にも抜群に秀でる息子二人は、母である私を片時も忘れずに溺愛してくれる。一方の私はその家族愛というものの豊かさに贅沢に苦悩する生活を送っていた。ああ私はなんて幸せなのかしら。こんなグレートな幸せを一人で囲っていていいんですか……。
そんな私の桃色吐息のバラ色生活は、魔女を追い詰め殺戮しようとする教会の異端審問官の来襲によって幕を閉じる。
どうやらその襲撃の背景には、魔女根絶を目論む地上最悪のアバズレ女「東の聖女」の思惑が潜んでいるようで――?
だがそんな世の中の流れなどどうでもいい。今の私には目的がある。それは強く美しく育った息子たちの嫁探しをし、野球の試合ができるぐらいの人数の孫に囲まれて暮らすことなのだ。その幸せ家族計画を邪魔するヤツなんて、私たち最強家族の敵じゃないんだぜ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 12:10:00
75415文字
会話率:34%
「アリシア、次期聖女の地位を妹に譲りなさい」
私――アリシア・ハーパーは、華やかで愛らしい妹のノエルと違い、十歳から次期聖女として勉学に励んだのに、両親に愛されることがなかった。昔から両親はなんでもノエルの望むままに私からむしり取り、妹に
与えた。そして今回は聖女としての地位と、ユリアン第一王子との婚約さえ私からむしり取った。
これ以上話しても無駄だと悟った私は、聖女の地位を妹に譲ることにした。妹を送り出す際、私は妹のノエルとユリアン第一王子に裏切られていたことを知る。人間不信になり、晴れて傷物になった私はどこか領地内で隠棲することを考えていたが、私の農業の知識に目をつけた辺境伯ロラン・ハノーヴァー令息に求婚され、遠くハノーヴァー家へと嫁ぐことが決まった。
だがノエルが聖女兼王太子妃として就任した直後、王国には徐々に大飢饉の徴候が出始める。元聖女候補として私がハノーヴァー領の救済に奔走する一方、その任をこなすことができない聖女ノエルは徐々に追い詰められていく――。
以前、短編として出してそこそこの人気を博したヤツの連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-21 12:10:07
517810文字
会話率:32%
一回やってみたかったクソ長タイトルな感じのお話。信長◯野望に戦◯無双をブチ込んだ感じの内容と鼻で笑えるくらいのギャグを目指しています。
諸注意
・オリジナル武将や名前などが有りますので苦手な方はご注意ください。
・作者がドジ踏んで変なテ
ンションで始めた作品なので色々ヤバいです。
・変な地図と漢文分かんないヤツのなんちゃって候文にご注意ください。
・気をつけてはいますが誤字脱字が極端に多いです。
・作者は知識が無いのでスルーしてください。
・投稿は早くて二週間に一話程度になります。
・一話が基本的短いので注意してください。
以上の事が大丈夫だと言う方であれば覗いて頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 19:00:00
992458文字
会話率:45%
何か偶々みつけた一人称の練習しようとして昔に書いたヤツを手直しした三国志のお話。
最終更新:2023-12-10 19:00:00
5304文字
会話率:41%
ゲームから異世界へ系のよくある奴を書きたくなって書いたもの。
和風のゲームを楽しんでいた三人はNPCと共に異世界で戦ったりダラダラしたりする。(予定)
注意)この小説の投稿間隔は現在書いてるヤツに支障が出無い上で気が向いた時ですが、今の所は
何だかんだ同じぐらいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-25 19:00:00
82210文字
会話率:54%
天国には転生管理局があった。転生希望の魂たちは来世に希望する生き様を400字詰原稿用紙にしたため、こういった転生したいとプレゼンする。だが管理局の鬼編集者は首を縦に振らず書き換えを求める。いい塩梅の人生に転生するため、原稿に切磋琢磨する魂た
ち。その中に、とんでもない人生草稿を携えたヤツがやって来た!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 14:18:20
2828文字
会話率:67%
「あんなヤツ、誰が好きになるんだよ」――佐分末莉は、クラスメイト・似鳥涼矢の心ない言葉に傷つく。体重90キロの体型と低い自己評価を抱える佐分にとって、新学期で似鳥と同じクラスになったのは最悪だ。態度も声も大きい似鳥の執拗な絡みと「痩せないの
?」という言葉に苛立つが、その裏に隠された似鳥の意外な本心が明らかに。嫌いだったはずの相手との距離が、思いがけず縮まっていく――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 17:47:23
15432文字
会話率:44%
カネに汚いヤツに、心がきれいなヤツなど一人もいない
最終更新:2025-06-09 21:28:54
115654文字
会話率:4%
モヒカンで下品な薄ら笑いを浮かべて嫌がる婦女子に襲い掛かる気分の悪い典型的なザコ敵役。そんなヤツは当然演出のように颯爽と現れた勇者に脳天から股にかけて真っ二つにされ、情けなくかつコミカルに呆気なく殺されてしまう。
見てしまったアニメのワンシ
ーンが『自分の未来』だと知ってしまった少年は食い入るように全24話のアニメを『神様』から見せてもらい、そして誓うのだった。
『勇者に穢れを、伝説をなきものに!!』偶然更生してしまった『ザコ敵』の世界に対する逆襲が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 11:57:39
1642574文字
会話率:40%
AGI-0326を0605でローエフォート10万(次は)2万文字(やったぜ)まで拡張したヤツ
キーワード:
最終更新:2025-06-07 19:52:23
24669文字
会話率:11%
「隠れオタク(自称)」で元イジメられっ子、
それでも妙にふてぶてしい捻くれ者の男が
何の因果か 【異世界転生】!
しかしその転生した先での姿はなんと清純可憐な 『美少女』!
しかも即座に 【魔皇】 認定され〇されかける!
フザけんな! 何の
罰ゲームだよコレ!
それでも苦難は数々、 雪崩式に彼 (?) へと降り注ぐ!
よっしゃー解った! 〇〇(ピー)共! お前等 「敵」 だな!
『神』 も 『真実(まこと)』 も知ったコトか!
全部まとめてブッ潰す!
吹き荒れる魔導と異能!
【異世界毒舌放浪劇】
全編〇〇(ピー)あり自重なし! 放送禁止用語の雨アラレ!
怖くないヤツだけかかってこい!
どうもこんにちは。
「沙波羅(スナハラ) 或珂(アルカ)」と申します。
最近 『異世界転生モノ』 というジャンルを知り、
興味が湧いたので描いてみました。
タイトルに深い意味はありません、
「セ〇シーコマンドー “外伝” 」 みたいなモノですw
後の展開は未知数ですが、出来れば皆さんと共に
楽しみながら最後まで描けたらと想います。
それでは宜しくお願い致します。
更新は『毎日の午後4~6時』
一時間おきの『2~3回投稿』を予定しております。
面白いと想って貰えたなら、
「評価」「レビュー」「感想」など戴けると幸いです。
『挿絵』が増えるかも知れません(≧▽≦)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 17:14:30
383277文字
会話率:14%
時は帝国が侵略戦争を仕掛け、近隣小国を飲み込み版図を広げている頃。ある帝国兵が脱走し、王国に逃れた。彼女は名を変えて帝国と王国の国境を越え、近くの村に泊まった。
その夜、村がにわかに騒がしくなる。起き出した彼女が見たのは、村に侵入しようとし
た盗賊とそれを阻止する冒険者の一団らしき姿。戦える者として当然、彼女は冒険者側に加勢する。
すべて片付いた後、冒険者の一団の1人が彼女に言う。
「ウチら義賊ってヤツなんだけどさぁ、キミも仲間にならない?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 12:00:00
6453文字
会話率:57%
【中尉! じゃなくて注意!!】
この作品「N0350EM」は、いつきみずほ様より許可を頂いた『Web版 異世界転移、地雷付き。』の二次創作です。
著作権やなんやかんやは全ていつきみずほ様に既存しています。
https://ncode.sy
osetu.com/n0350em/ ←こちらで原作を読むことが出来ます。
尚、現在『KADOKAWA/ドラゴンノベルズ』様より書籍化していますので、原作を読みたい方は是非にご購読下さい。
あ、私的にですがコミカライズされたのも面白いです!
「やあ! 僕、邪神! でも、悪い邪神じゃないよ!」
なんて無駄に明るい自称邪神により、クラスメイトごとバス事故で死んでしまったオレ達は異世界へと転移させられた。
でもチートはないというくせに、スキルには英雄の資質とか魔力極大とかそれっぽいのがあるんだけど…………え、なに? 実はチートっぽいスキルには落とし穴が?
いやそれ、むしろ踏んだら最後、爆死するヤツじゃん!? やっぱり邪神は邪神だった!
そしてちょっと待て邪神! スキルポイントを振り忘れたからって何てことしてくれてんの!?
どちくしょー! 邪神なんて嫌いだーっ!!
=====
改めて言いますが、これは『二次創作』です!
作者はこの作品のファンで読んでいるうちに「こういう設定で書きたいなぁ」と思って書いたものです。
基本的に設定は原作に沿っているつもりですが、もしかしたら抜けや勘違いがあるかもしれませんが、そこは生暖かく読み流してくれれば幸いです。
あとオリジナル設定も入れるつもりですが、あくまで二次創作なのでご容赦下さいませ。
余談ですが、いつきみずほ様より二次創作の許可を頂けたときは嬉しくて「よっしゃ!」とガッツポーズをしたら、淹れたてコーヒー持ってたの忘れていて見事にバッシャー! とこぼしました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 06:00:00
120772文字
会話率:40%
この世界最強と呼ばれた一族 鷲宮一族 次期当主候補の五人兄弟 主人公鷲宮陽翔は三番目の次男。一族の使命はこの国を守ること故に何度も走馬灯を見る羽目になる陽翔だが、なんだかんだ生き延びては戦い続けていたが、ある日の襲撃を受け、学園に入ること!
?しかし、学園に入っても緊急指令を受けたら戦にはだなくてはならない。学園での陽翔はハーレムまっしぐら?!こんな楽しい学園生活でいいのか、日々煩悩し続けていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 19:30:00
90496文字
会話率:20%
自宅で開いた詩の朗読会で、侯爵令嬢バネッサ・ポイズンは、革命的な作品を発表する。
こちらはコメディです。
「この世界に、そんなものあるのか?」等まじめな質問はしないでください。
本作にバナナは、直接的な意味では関係ありません。テレフォンも
存在しません。
下品な表現が多々あります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 00:38:28
2988文字
会話率:41%
ヤツデの住む『愛の国』トイワホー国には『仲良しトラベル』という制度がある。それは近くの市民を『愛の伝道師』の元で仲良くさせるというものである。
ヤツデはそれによりツアー・コンダクターのアヤメと参加者のサフィニアとジェラシックという人物たち
と交流を持つことになる。
『仲良しトラベル』は主にミステリー・ツアーに重きを置いて恐竜展にも訪れることになる。ヤツデは『白と黒の推理』を得意としており果たしてミステリー・ツアーでもその実力を発揮できるのかという点も見所である。
アヤメは底抜けに明るい性格をしており、ジェラシックはオヤジ・ギャグをこよなく愛する飄々とした人物だったので、ヤツデはすぐに皆と仲良くなれた。
サフィニアはお嬢様なのだが、ヤツデの推理力と人柄を見込んで自身がストーカーの被害にあっている可能性を示唆する。ヤツデはどうせビャクブという親友とこのペトロフスク県に住むカラタチとしばらく近隣に滞在する予定だったので、結局は二つ返事でサフィニアの助力になることを受諾した。仕事ではないとはいえ、ヤツデとて『愛の伝道師』である。
ところが、事態は思わぬ展開になった。なんと、サフィニアの祖父であり宝石会社の会長であるゼンジが駅構内で何者かに殺害されたという情報が舞い込んできたのである。サフィニアは図々しくも思いつつそちらの捜査もヤツデにお願いし、ヤツデはビャクブとカラタチの協力を得ると、結局はこちらの捜査も受諾する。
ヤツデとビャクブはやがてサフィニアの父であり社長のフレークやサフィニアの母であるアオナと話をしたり叔父のコリウスと叔母のカスミといった人たちからも事情を聴くことになった。
他にもカスミの旦那のラルクや執事のヘンルーダとサフィニアの祖母に当たるオリーブとも話を聞くことになる。
トイワホー国の人々は基本的に良心的な人が多くさらにサフィニアの口添えもあったことからヤツデとビャクブは易々とゼンジについての情報を仕入れていくことになる。
そこまでなら、なんとかなったのだが、ヤツデはこの状況下で風邪をひき発熱によりカラタチの家で寝込むことになる。
ビャクブは名探偵のヤツデを欠いた状態でなんとかして捜査を進めるが、ヤツデとビャクブのコンビは果たして今回の事件の核心に迫ることはできるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 09:57:21
323875文字
会話率:15%
天地という惑星にはトイワホーという『愛の国』がある。この小説の主人公は抜群の推理力を持つヤツデという心やさしい『愛の伝道師』という公務員である。
ヤツデは親友のビャクブと共にシロガラシという翁とその孫娘であるチコリーに無茶苦茶な依頼を受け
見事にその期待に応えて見せた。ヤツデとビャクブはクリーブランド・ホテルでシロガラシから自分たちの住むコニャック村へ招待される。その際はチコリーも遊びに来ることを約してくれた。
ヤツデとビャクブはチコリーの従姉のユリから怪盗がコニャック村に出没していると聞くことになる。そればかりか、新聞の地方欄にコニャック村の住民に対する殺人予告が出されていた。
ヤツデはその内にコニャック村に住むツバキという専業主婦が自殺したことを知る。だが、ヤツデはこの事件こそが予告殺人だと判断した。なお、ヤツデとビャクブはツバキとその息子のアスナロとはコニャック村にある公園で面識を持っていた。
ヤツデはやがてビャクブから譲り受けていたハム次郎というぬいぐるみを怪盗に奪われてしまうことになる。
ヤツデとビャクブはそんな混沌の中で協力して怪盗の正体と殺人犯の特定に勤しむことになる。二人はコニャック村の村民の全員と面識を持つことになり真相へと近づくことになる。
まず、被害者の旦那であるヨモギは妻のツバキと息子のアスナロを深く愛している人物だった。
ツバキにはコニャック村にナズナという親友がいた。ナズナはツバキに悲報を聞き非常にショックを受けたと供述していた。ナズナにはヤマガキとモミジという夫と息子がいる。ヤマガキはしがない画家であり、モミジは頭脳明晰な男子高校生だった。
ヨモギの弟であるソテツという人物もコニャック村で一人暮らしをしていた。そのソテツは同じくコニャック村の民だったモクレンという親友が自殺していたという悲しい過去を持っていた。
アカネはヨモギの従妹にあたり、現在はヨモギとツバキたちの家に大学が近いからという理由で下宿させてもらっている身だった。
ヤツデは信じる「白」と疑う「黒」のいわゆる『白と黒の推理』を駆使して全ての真相に辿りつくことはできるのか。
トイワホー国に存在する『贈り物デー』や『温もりタッチ』といった様々な政策にも要注目である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 11:52:12
253711文字
会話率:8%
トイワホー国という『愛の国』を舞台にしてこの国の数少ない殺人事件にスポットを当てた推理小説である。主人公のヤツデは無差別の愛を広める『愛の伝道師』である。ヤツデのやさしさは作中の色んなところで窺うことができる。ヤツデとその友人のビャクブはク
リーブランド・ホテルに宿泊して旅行を楽しむことになった。そのホテルでは時同じくして殺人事件が起きる。イチハツとエノキはヤツデとビャクブの友人になった人達である。イチハツはとてもフレンドリーな性格をしておりハスキー・ボイスが特徴的である。エノキはクールな雰囲気でイチハツとは対照的な低音の声の持ち主である。バニラは行動力が抜群で事件とは関係なさそうだが、実は被害者とは顔見知りで謎の男から届いた手紙で心を悩ますことになる。バニラの女友達であるスミレは思いやりがありバニラの悩みに気づき、シランははっちゃけた性格である一つの隠し事を持っている。駅員のテンダイは手品を披露するのが趣味でありヤツデとビャクブも手品を通じて彼と知り合うことになる。死体発見の現場に居合わせたので、シロガラシは警察から取り調べを受ける。孫娘のチコリーはそれを邪推しテンダイの手品の種を解き明かしたヤツデにシロガラシの無実の証明を頼んだ。死体発見現場に居合わせたカラタチという男はヤツデのオカリナの演奏を通して知り合うことになる。ホテルで殺害されたのはクローブという55歳の男性でありネズというのがその妻である。クローブとネズは共通の知人であるマツブサというホテルに住む男を訪れていた。ヤツデはマツブサという男の事件に関する訳ありな雰囲気を察する。マツブサとネズは一緒にいたことでお互いのアリバイを確保しているので、ビャクブはその点についても疑わしいと思った。自分で考え出した疑惑と信頼の両方で物事を捉える『白と黒の推理』を駆使することのできるヤツデは自分から事件に首をつっこむようになり相棒のビャクブと一緒に三つの殺害方法で殺されていたクローブという男の謎と犯人は誰なのかという謎に挑戦する。この事件はバニラの兄が病院で看護師を殺害した8年前の事件と密接な関連があり、これはある人物の復讐殺人だということをヤツデは突き止める。ただの雑談に聞こえる会話や地の文が後になって重要な意味を持ってくるというのもこの小説の特徴の一つである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 11:13:06
212328文字
会話率:10%
まだ見ぬ青春の一ページに胸を焦がし、新たに高校生となった主人公の『紡』。そんな紡は幼馴染の『茜』と、そして、高校生になってから友達になった『誠』と『真奈』の四人で、学校生活を共にすることに、なったんだが……紡は気づいてしまった。あれ?コイツ
ら(頭が)ヤバくね?
あれやこれやボケをかましまくる『おもしれー(やべー)カップル』に、一般人と思い込んでいる『おもしれー(やべー)ヤツら』がツッコミを入れまくったり、一緒にふざけたりする。何処か変わった学園青春ラブコメディーが、今、幕を上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 13:58:01
15363文字
会話率:47%