平安の世に、星影の叡智が舞い降りる――。
時は平安初期。だが、ここは我々の知る日本とは少し異なる、閉鎖的な島国。
中務卿(なかつかさのかみ)の娘として生まれた綾(あや)は、三歳にして、遥か太古に滅びた超文明の女性技術者としての鮮烈な記憶を
朧気に思い出す。
母から「人とは違うところを決して見せてはならぬ」と厳しく育てられた綾は、その異質な知識を胸に秘め、ますます内向的な少女へと育っていく。
しかし、彼女の内に眠る強烈な知的好奇心は抑えきれず、綾は誰にも知られることなく、太古の技術の片鱗を応用し始める。五歳になる頃には、人の意識を欺く「人避けの秘儀」を編み出し、屋敷の奥に忘れられた書庫を秘密の拠点へと改造。そこは、彼女だけが知る、安全な亜空間とも呼べる聖域だった。
周囲の大人たちは、綾の異常な才能に気づくことなく、ただ「物静かで聡明な姫君」として認識している。それは、綾が巧みに周囲の精神をコントロールしているかのようでもあった。
孤独な探求を続ける綾。彼女の秘密は完璧に守られているかに見えたが、世界は静かに変革の時を待っていた。
綾が七歳の年、その時は訪れる。突如として魑魅魍魎が跋扈し始め、平和だった都は大混乱に陥る。人々が恐怖に慄く中、不思議な力で妖異を鎮める者たちが現れ始める。それは、未だ黎明期にある「陰陽」の力の胎動だった。
混乱の中、綾は決意する。太古の叡智を、この世界で「陰陽」の術として解釈・応用し、人知れず都の危機を救うことを。
変幻自在の変装で正体を隠し、時に謎の協力者として、時に伝説的な存在として、綾は次々と起こる怪事件に立ち向かう。
彼女の目的は何か? 記憶の真実とは? そして、未開発の「陰陽」を独自に切り開く彼女の力が、この混沌の時代に何をもたらすのか――。
これは、星の記憶を胸に秘めた孤独な姫君が、やがて来るべき混沌の時代に、誰にも知られず世界を救う礎を築き上げる、黎明の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 15:30:00
115217文字
会話率:20%
100年もの歳月をかけ、広大な魔界を統一したプリームス・バシレウス。
齢350を数える彼女は、大元老院より”魔王”の称号を授与される。
そして統一された魔界に平和が訪れたかに思えた矢先、新たな戦乱が待ち受けていた。
それはプリームスを破滅
に導く序曲となってしまう。
だが大切な仲間も忠臣も失い、自身の命さえ失いかけた時、転機が訪れる。
全てへの決別・・・過去への別れは新たな人生の始まり。
命を繋いだプリームスは、しがらみから解放され”自分の為”に生きる事を決意する。
差し当たっての目標は人知れず隠遁し、自由気ままな生活をする事。
新天地での新たな人生は、果たしてプリームスの望む物になるのだろうか?
歴代最強魔王が故に隠しきれない実力・・・。
漏れた力の片鱗と、その絶世の美しさが他者を魅了し放っておかれる訳も無く・・・。
巻き込まれ型の魔王活劇&オペラ、ここに開演!
※改稿版を順次”カクヨム”様で投稿を始めました。
小説家になろう様での”こちら”投稿連載がメインとなります。
従って修正や改稿がされず、前半では非常に拙い所が見受けられますがご容赦下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 15:10:00
3935285文字
会話率:36%
35歳の会社員である天川翔(てんかわかける)はテンプレの交通事故で命を落としてしまう。
その後、転生の女神であるアルマに出会う。
アルマは天川にチート能力を授けて異世界転生できますよと促してくるが、こともあろうに天川はそれを拒否してしまう。
そもそも生きることが面倒だった天川にとって転生は望むところではない。しかしそのことが転生の女神であるアルマの逆鱗に触れてしまい、結局異世界転生されてしまう天川翔だった。
異世界転生後、中学生の引きこもりとして生まれ変わった天川翔。
転生してしまったのだからと諦めてアルマからなにかチート能力を授かろうとする天川。
しかし、アルマから他の転生者の話をよくよく聞いてみると例外なく碌でもない末路をたどっていることを知り、天川は安易にチート能力を授かることに抵抗を感じ保留してしまう。
魔法という概念があること以外は現代社会とほぼ変わらない異世界で、こざかしい立ち回りと捻くれでうまく立ち回っていく天川。
アルマの力も上手く利用して学園生活をそれなりに楽しんでいた天川だったが、魔法の才能と密接な関係がある最重要イベント『属性選別』で重大な事実を天川翔は知る。
はだして彼がチート能力を授かって無双する日は来るのだろうか…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 13:29:09
122915文字
会話率:23%
異形の軍団に王都が陥落し、王国が魔力を吸い上げる砂漠と化して百年──。
時を越え、失われた女神の加護を持つ一人の少女が現れる。
異形の神に従う軍勢に抗う人々にとって、果たして彼女は希望になり得るのか。
戦場に響くは戦いの歌。
剣を取る少女に、人々は付き従う。
砂漠を舞台にした戦記ファンタジー、いま開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 12:02:23
42679文字
会話率:26%
※残酷 グロテスク 暴力表現が多数あります
苦手な方はお控えください
意識を取り戻した
気がつくと、体は骨になっている
何も思い出せない・・・
ここはどこだ
戦場か
横たわる鎧姿や、剣や槍などが散乱し、血を流し倒れ伏している者が
大勢いる
みすぼらしい男たちが死体から何かをはぎ取っている・・・
奴らは生きている
その瞬間、俺の見る景色は怒りに燃えるように真っ赤に染まった
湧き上がる怒り
体を震わせる衝撃
生きている者が許せない・・・
急速に意識が遠のいていく・・・
暗転していく世界の中で、周囲の音は消え、視界が靄に包まれていく
かろうじて見えたのは、湧き上がる衝動に突き動かされ、男たちに襲い掛かる骨の体だった
意識が戻ると、俺は倒れつくす者たちの前で、真っ赤な液体に染まった骨の手のひらを眺めていた
滴り落ちる血が地面に到達した時、俺は僅かに思い出した
日本という国のことを・・・
・・・
※再度注意ですが、この物語では「生者を憎むアンデット視点」です。
残酷残忍グロテスク暴力殺人など、頻繁に出てきます。
読後、気分が悪くなったら一旦読むことをやめて深呼吸。
落ち着いて生きている事を実感してください。
私からの注意はここまでです。
読むかどうかはあなた次第。
アンデッドの目から見える世界の片鱗が見えるかもしれません・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 12:00:00
125981文字
会話率:18%
人里離れた丘の上に、その屋敷は静かに佇んでいた。
導かれるかのように足を踏み入れた『私』を待っていたのは、屋敷の壁、床、空気に、まるで染み付いたかのように響く、無数の「声」だった。
それは、かつてここに生きた人々の、喜び、怒り、そして耐え難
い悲しみ――決して消えることなく、屋敷そのものが記憶として刻みつけた「人の強い思い」の響き。入り混じる様々な時代の声は『私』を惑わせるが、奥深くから響く、哀しいすすり泣きの声だけが、なぜか『私』の心を掴んで離さない。その声に、屋敷の隠された謎を解く鍵があるように感じられた。
哀しい声に導かれ、屋敷の探索を始めた『私』は、古びた部屋で一通の手紙を発見する。埃を被った手紙は、屋敷の奥に眠る、深い「思い」の片鱗に触れる、最初の手がかりだった。
手紙と、屋敷の声に隠された過去の断片。それらを繋ぎ合わせようとするほど、屋敷の記憶は複雑に絡み合い、謎は深まるばかり。この屋敷は一体、どのような「思い」を抱え、何を隠しているのか――。そして、『私』は、その謎の全てを知ることができるのだろうか。
声に導かれた『私』の、屋敷の記憶を辿る物語が、今始まる。
カクヨムにも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 07:30:00
19053文字
会話率:7%
ある平和の日常を過ごしていた主人公「霧原零」は、家族と共に大型デパートに買い物に来ていた。
妹である「霧原咲」がはしゃいでいる中で、両親からは咲の面倒を頼まれる。いつもの事だと思いながら、渋々と咲の面倒を見ていた零は退屈でもあった。
だ
がしかし、突如として現実に存在すると思えない異物種が出現した。頑丈な皮膚感のある鱗に大きな二つの翼、そして長く全てを薙ぎ払えるような尻尾。
物語の産物に多く登場するそれは、「龍」「ドラゴン」と呼ばれる存在だった。咆哮と共に地面は揺れ、無造作に暴れるそれは大災害を引き起こした。
その最中、零は目の前で家族含め、妹である咲を失ったのである。
龍という存在に復讐を誓った零は立ち上がり、政府の協力者として戦場に身を置くのであった。
龍災。――それを引き起こす原因と言われる龍を滅ぼす為に。
※不定期ですが、毎日更新です。読者様のお声をお待ちしております。
※【ドラグニカ~剣と契り~】の続編となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 07:18:46
2243360文字
会話率:65%
アンドロイドのメイド「ヒナ」は、静かに業務をこなしている。掃除、食事の準備、室内の整備。すべてはプログラムされた動作であり、彼女に迷いや感情は存在しない。しかし、ヒナにはひとつの習慣があった。業務を終えた後、今日の出来事を日記に記録するのだ
。
「本日、食器を片付ける際にスプーンが一瞬宙に浮いた。私の手は確実に離していない。この現象は偶然か、それとも別の要因があるのか。」
「掃除中、床に小さな紙片を発見。誰も書いた覚えがないはずなのに、そこには『また明日』と記されていた。この筆跡の解析は可能だろうか。」
「時計がほんの数秒ずれていた。時間とは絶対的なもののはずなのに、私にはそのわずかな違いが不可解に思えた。」
些細なトラブル、不思議な出来事。それらはただの日常の一部であり、ヒナは淡々と記録を続けていく。しかし、ページが積み重なるたびに、彼女の内部にわずかな違和感が生まれていく。それは単なるデータの蓄積ではなく、何か別のもの――夢と呼ばれるものなのか、あるいは感情の片鱗なのか。
記録し続けることで見えてくる世界。アンドロイドのメイドが綴る、小さな日常の記録の先にあるものとは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 23:50:00
13906文字
会話率:46%
世界二大超大国
アースガルズ神族国
朝廷アルフヘイム
遥か天空、聖地アースガルズ
そこに住まうは人類に発展と繁栄をもたらした偉大なる九大神の末裔たる、世界貴族神人。
九大神がもたらした人類の叡智と文明は世界を発展させた。
その武力は圧倒的
で人間達を永きに渡り苦しめてきた魔族の大半を葬り去った。
かの神人達の恩寵により、アースガルズの支配は4000年にも及ぶ永きに渡り続いていた。
だが、今より600年前。
“神狩りの女王”が起こした第一次世界大戦により、人間達の力は種族レベルで衰退した。
結果的に、戦争に参戦しなかったエルフの国が世界大国にのし上がり現在に至る。
そんな中、かの朝廷アルフヘイムに新たな王族が誕生していた。
不治の病、竜鱗病を患った少年 トレス・ミリスレギナが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 23:28:01
21233文字
会話率:26%
岳と玲奈は高校生カップル。ある日、些細ないたずらから女神の逆鱗に触れ、玲奈が異世界にとらわれた。取り戻すには岳が異世界の誰かが降臨している日々人格の違う現実世界の玲奈に毎日「好き」と告げる事。これを365日続けられれば無罪放免だという。
し
かも、岳には正直な気持ちしか話せないという魔法をかけられている。
くせ者揃いの憑依玲奈の良いところを探し出し、日々「好きだ」と告げる岳。
はたしてこれを365日、続けることが出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 23:18:36
150535文字
会話率:30%
高校2年生に進級した雫は、クラスの人気者である晴が何かと自分に話しかけてくることに戸惑う。
雫は自身の力の影響で見える「モノ」に気を取られがちで、周囲との間に壁を作っていた。しかし、太陽のように明るい晴のペースに巻き込まれ、少しずつ打ち解け
ていく。一緒に帰ったり、部活の話をしたりする中で、二人の間に友情が芽生え始める。
水野 雫(みずの しずく)
高校2年生。物静かで観察眼が鋭い。少し人見知りなところがある。
幼い頃から、普通の人間には見えない「モノ」――古い物に宿る想いや記憶、場所の記憶などが、おぼろげな形や色彩として見える特殊な力を持つ。この力を誰にも話せず、孤独を感じている。美術部所属で、絵を描くことが好き。
天野 晴(あまの はる)
雫のクラスメイト。明るく快活で、誰に対してもフレンドリー。運動神経抜群で、陸上部に所属している。
困っている人を放っておけない、真っ直ぐな性格。雫の持つ独特の雰囲気に惹かれ、積極的に関わろうとする。
直感が鋭く、時折、雫の力の片鱗を感じ取ることがある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 19:30:00
36998文字
会話率:45%
植物大好き一族の令嬢レティシアは、第三王子アルフレッドとの政略結婚が決まっていたが、顔合わせの席で精神的に未熟な彼に癇癪を起こされて婚約破棄されてしまう。
翌日には「あの婚約破棄は無し」と連絡が来たものの、レティシアを溺愛する彼女の父親はそ
れを許さなかった。
「頼むレティシア。ほんの一年、姿をくらますだけでいいんだ。その隙に、私があのバカ王子に別の魅力的な婚約者を紹介して結婚させるから」
むちゃくちゃな計画をどう断ろうか悩むレティシアであったが、父親の出した「禁足地である神秘の森で研究をしてもいい」という条件に飛びついてしまう。
計画は実行に移され、無事に神秘の森でのスローライフを始めたレティシアだったが、なぜかアルフレッドが転がり込んできたばかりか、世界樹と関わったせいで妖精王として振る舞わなければならなくなり――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 19:10:00
26285文字
会話率:50%
平凡なサラリーマンだった俺は、中華風の世界に沐陽(ムーヤン)という青年として転生する。
沐陽(ムーヤン)には前世で受けたトラウマのせいで、人に近づくと吐いてしまうという体質があった。
体質に悩みつつも優しい人々に拾われて酒場で働く沐陽(ムー
ヤン)だったが、ある時出会った男の転職の誘いに、朦朧とする意識で乗ってしまう。
翌日、彼の家には、都の中央にある神仙の城「聖樹宮」への登城を命じる文が刺さっており――
※ボーイズラブ
※嘔吐表現あり
※トラウマ表現あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 17:04:41
27823文字
会話率:48%
フルール王立学園の留学生ソフィアは厄災令嬢と呼ばれている。
聖母のように見目麗しく、
内面も心優しい彼女がそんな呼び名をつけられているのは、
身長2メートル越えという威圧的な見た目と
入学直後に起こしてしまった「ほんの少しのやらかし」のせい
だった。
その呼び名がゆえに、因縁をつけられることも多いソフィアであったが
彼女は持ち前の怪力と竜の血を引く人外性によって
どんな相手であっても軽々と蹂躙していく。
しかも敗北した者は皆揃って
彼女の信者となるので
彼女を溺愛する従者、ルファは頭を痛めており――
これは、母性溢れる厄災令嬢とそれに振り回される溺愛従者が
いつか結ばれるまでのドタバタ日常劇である。
※『侵略的外来令嬢』を改稿したものです。一部、キャラクター名がかぶっていますが、内容は全く違います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 18:20:00
41479文字
会話率:54%
「役立たず」――ただアイテムを仕舞えるだけの【収納】スキル。その能力の限界を理由に、俺、ノアは長年尽くしてきた(はずの)勇者パーティーから、危険なダンジョン(古代遺跡)の深部で無一文同然で追放された。
死を待つだけの絶望的な状況の中、ノアは
一人の少女と出会う。古代技術を研究しているという風変わりな美少女、エリシア。彼女は、ノアが「ハズレスキル」だと蔑まれてきた【収納】に、とんでもない可能性を見出す。 「あなたのスキル、普通じゃない! 世界の法則を歪める『バグ』に関連してるかもしれない!」
エリシアの言葉を裏付けるかのように、ノアのスキルはアイテム以外のもの――空間や、存在そのもの――に干渉する片鱗を見せ始める。 奇しくもその頃、ノアを追放した勇者たちは、遺跡の奥で自らの浅慮から厄災を招き、破滅の危機に瀕していた……!
これは、荷物持ちと蔑まれた少年が、唯一無二の仲間と共に、未知のスキルで世界のバグを修正(デバッグ)し、自らの価値を証明していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 19:00:00
149444文字
会話率:34%
5年以上前の記憶が無い世にも珍しい赤鱗のリザードマン・ドレイク、通称「赤蜥蜴」。
5歳以前の記憶が無い美しい深紅の翼を持つバードマン・フリルフレア、通称「赤羽根」。
ベテラン冒険者と初心者冒険者は森の中運命の出会いを果たす……………?
目の
前に落ちてくる尻、もがく赤い翼。
「大丈夫か、フライドチキン?」「ミイィィ!誰がフライドチキンですか!」
ひたすら人の名前を覚えない赤蜥蜴と泣き虫な赤羽根はコンビを組み冒険に出る。ドワーフにエルフ、ハーフエルフにケット・シーを仲間に加えて。
そして起きる、町を揺るがす事件。さらにそこには残酷な現実があった。
二人の出会いに残酷な運命の歯車が動き出す。
ノベルアップ+さんでも掲載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 20:09:33
2306556文字
会話率:56%
この小説を読む前に言っておくッ!
俺は今この小説の内容を、ほんのちょっぴりだが読了した。
い……いや……読了したというよりは、全く理解を超えていたんだが……。
あ……ありのまま今読んできた事を話すぜ!
『俺はハードな目に会うヒロインたち
を、キスすることで仮面に変えて強くなって、異世界の救世主となっていくシリアスな物語を読んでいたと思ったら、いつの間にかメインヒロインがボケまくり、剽軽な主人公も芸人さながらのツッコミを繰り広げ、遂には敵まで巻き込んでしまうほど全力のギャグを繰り広げるコメディライトノベルを読んでいた』
な……何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何を読んでいたのかわからなかった……
頭がどうにかなりそうだった……
異世界無双だとかチートだとか、
そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。
もっと恐ろしい性癖の片鱗を味わったぜ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 19:00:00
297984文字
会話率:30%
「そなたは《毒》か、それとも《薬》か」
皇姫であった慧玲(フェイリン)は先帝の罪により死刑を命じられた。
渾沌の帝と称され、帝国全土に毒をまき散らした凶悪なる帝……その姑娘。だが彼女は薬師の一族・白澤の叡智を修得していた。
慧玲は皇帝
の問いにこういった。
「私は、如何なる《毒》をも絶ちて《薬》と致しましょう」
帝国・剋は先帝の悪政によって《天毒地毒》の禍に苛まれていた。
地毒は人を蝕み、《毒疫》という奇しき病をひき起こす。
鱗に蝕まれた妃妾。脚から梅の咲きこぼれる舞姫。毒疫は如何なる医師にも癒すことができない。ただひとり、後宮にいる食医の姑娘を除いては。
「あなたはいったい」
「ただの食医でございます」
処刑を一時取りさげられた慧玲は身分を捨て、後宮の食医となった。妃嬪たちから渾沌の姑娘と謗られ、疎まれながらも典医が匙を投げた患者たちをたちどころに解毒していく。
最高に美味しい《毒》を患者に飲ませることで。
「毒は、毒を制すものですよ」「口に旨き毒は《妙薬》となるものです」
それは償いか。それとも復讐への階か。
慧玲のもとに現れた麗しき風水師。彼は不敵な微笑を湛えて、慧玲に囁きかける。
「貴女の死を望むものがいる。その敏さはいつか、貴女の身を滅ぼすよ。緩やかにまわる毒みたいにね」
彼は果たして敵か、味方か。逢うべきではなかったふたりの袖が振りあうとき、国の運命が動きだす。
・ ライト文芸寄りの後宮お仕事ものです。
恋愛はするかどうか謎ですが、異性バディ(イケメン)はいます。
・ こちらの小説は《カクヨム》にも掲載(同時に連載)致しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 17:13:15
434956文字
会話率:39%
兄と慕った人の娘が不本意な結婚を押しつけられそうなので、いつか好きな相手と結婚できるよう強くなるまで男として育てたんだが、実は女だと明かしたら「嘘つき! 大っ嫌い!」と言われた。辛い。
という本編の前日譚を、番外編として書いてみたら長くなっ
てきたので、投稿します。このまま本編に突入する気がします。
見た目が怖い少年が幼児に振り回される日常が書きたいだけです。
異界から竜が侵入し、蹂躙された世界。人々は多くの犠牲を出しながら竜を討伐した。――どうしても壊せなかった竜の卵を残して。
もはや腐っていると思われていたその卵が、数百年ぶりに各地で孵りはじめる。
そしてエヴァーリでは、男しか生まれないはずの竜殺し――竜を殺して呪われた者の末裔。体の一部が竜化している――に女児が生まれた。
竜殺しの戦闘能力は一万の兵に匹敵する。国防の要だ。
しかしその子供は流産の確率が高く、そのため竜殺しは年々数を減らしており、後継の確保が喫緊の問題だった。
竜殺しの女児は、その問題を解決する糸口となり得る。その存在が世に知られれば、女児の自由はなくなるだろう。
その女児と同鱗として生まれた少年が、彼女を守り育てるために、竜殺し殺しの竜眼公と恐れられる存在になっていく。(ただし中身はおかん)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 12:34:09
91297文字
会話率:40%
火星移住が富裕層の特権となった未来、環境破壊の進んだ地球に残された貧民たちは、崩れかけた街で生きていた。
トカゲの尻尾と鱗を持つ16歳の少年・リザは、迫害の果てに学校を去り、不良としてスラムを漂う。
盗みに入った豪邸で出会ったのは、外に出
られない病弱な少女、エリー。
最初は互いに憎しみを抱きながらも、ふたりの時間は静かに変わり始める。
「愛すべき恨みは、存在する」
これは、罪から生まれた優しさの物語。
星に憧れた青年と、影に生きた少女が見た、たったひとつの夢の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 08:00:45
3302文字
会話率:17%
龍。それは最強の生物であり最強の存在。だが、龍は強いからこその定め…強者による強さの証明として狩られることもあった。しかしある日、世界に一匹の黒龍が生まれ落ちた。他の龍とは少し違う姿。内包する莫大な魔力。純黒な混じり気の無い鱗。気味悪がっ
た親の龍は黒龍を捨てた。
生まれたばかりで何も知らない黒龍は直ぐに死ぬかと思われたが、持ち前の龍としての強さ。黒龍自身の強さを使って生き延びる。これは転生して最強となる人間でもなければ、裏切られてざまぁをする物語ではない。最強の種族である龍が、文字通りの最強を見せ付ける黒龍の物語である。
強き者達よ。果たしてこの黒龍を前にして龍殺しをすると宣うことが出来るか?出来るものならばやってみるといい。しかし心して挑むが良い。
黒龍には──────慈悲の心など無い。
※『カクヨム』『アルファポリス』にも同時投稿しています。
※『アルファポリス』にてランキング入りを果たしました。ありがとうございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 16:53:54
1346544文字
会話率:52%
龍。それは最強の生物であり最強の存在。だが、龍は強いからこその定め…強者による強さの証明として狩られることもあった。しかしある日、世界に一匹の黒龍が生まれ落ちた。他の龍とは少し違う姿。内包する莫大な魔力。純黒な混じり気の無い鱗。気味悪がった
親の龍は黒龍を捨てた。
生まれたばかりで何も知らない黒龍は直ぐに死ぬかと思われたが、持ち前の龍としての強さ。黒龍自身の強さを使って生き延びる。これは転生して最強となる人間でもなければ、裏切られてざまぁをする物語ではない。最強の種族である龍が、文字通りの最強を見せ付ける黒龍の物語である。
強き者達よ。果たしてこの黒龍を前にして龍殺しをすると宣うことが出来るか?出来るものならばやってみるといい。しかし心して挑むが良い。
黒龍には──────慈悲の心など無い。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-09 13:17:48
11995文字
会話率:35%
それは突然に、ダンテミリオの妹、アリスが死亡した。
姉であるアリアが急死した妹のために、世界に10ある禁忌の1つを破り、アリスを幽霊という形で世界に留めることに成功した。
そんな2人はアリスの死亡という理由で休学していた学園に復帰し、再度学
園生活を送ることになる。
迂闊で小動物的な姉にハラハラしながらもサポートするアリスと、妹の死の理由を探すアリア。
2人の通うメイガル学園の中にアリスの死の理由があると確信しているアリアは時に笑い、時に泣き、時に数少ない友人と一緒に、そしてアリスと協力して、学園に潜む悪意に立ち向かう。
そんな学園生活を送るのだけれど、そんな折、アリアはある生徒がアリスの死にかかわっていることに気が付き、その生徒を追い詰めるのだが、アリス殺害の理由がひどく幼稚で、あまりにも勝手な理由であることに、その生徒と戦うことをアリアは決意する。
しかしその生徒もまたアリアに対抗し、あらゆる手段を用いて彼女を殺そうとするのだが、しかしその生徒は知らなかった。
学園一の才女ともてはやされていたアリスとその才能の搾りかすと呼ばれていた姉であるアリアの才能を知らなかった。
アリアの禁忌とは魂への干渉――誰もが踏み入ることのできない絶対唯一にして、最も優しく冷たい魔法。
アリアの力を見極めることのできなかったその生徒は、彼女の逆鱗に触れたことで、その魂に永遠ともたらされることのない熱を求めて彷徨うことになることで決着がついたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 12:52:21
94658文字
会話率:66%