初登場で死にかける女の子 赤井チカ17歳
3人の姉弟とシングルマザーの母のために公務員で高給取りで安定した職に着いたつもりだったけれどもうすでに死にそう!
綺麗な回し蹴りで助けに入る女の子 朝霧リンネ17歳
破壊モンスターで精神年齢一桁!
暴力が私を守ると本気で思っている変人。
戦闘時も改造制服を着る女の子 愛澤モモ17歳
ピンクのツインテールと可愛くデコったハンドガン、くるっと上がったまつ毛は基本装備!社交的なのにリンネには厳しい。
誰にでも化けられる女の子 梅月ルリ17歳
モモとは息ぴったりの戦いができるのに他の人には人見知り。
あんたそれでチームワークはどうする!
4人を率いるおっさん隊長 不動キョウジ35歳
強面に細フレームのメガネで武装したゴリラ。
リンネの後見人で手のかかること承知で隊に入れた苦労人。
化物から国の安寧を守るための防衛庁特務部。
その機関に入った赤井チカだったが思ったよりも危険な仕事でまぁ大変!
しかも共同生活までするんですか!?え、基本のペアはこの子と?
私やっていけるのかなぁ…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 12:21:37
81428文字
会話率:40%
ある隊長の備忘録。
ある日、なんだかキナ臭い任務を命ぜられ越境するが・・・
最終更新:2025-07-01 11:16:43
4244文字
会話率:33%
ヴィクトリア・ザイフリートは【武神令嬢(ヴァルキュリア)】の二つ名を持つ、騎士家系に生まれた令嬢。
女性ながらに王立騎士団第三部隊の隊長を務めるほどの腕を持つ、稀代の魔法剣士であるヴィクトリアだが、そのあまりの強さに、同じく第三部隊の副隊長
である婚約者から「女として見れない!」と言われてしまい、婚約破棄されてしまう。
元々女らしくないことがコンプレックスで、騎士団を辞めたいと思っていたヴィクトリアは大層ショックを受け、人生に希望が持てないまま街を彷徨っていたが、そこで新進気鋭の若手小説家のラース・エンデに出会い、自分も小説家になることを夢見る。
だが、実はラースもヴィクトリアと同じく王立騎士団の団員であったことが判明し、強さに憧れているラースに、ヴィクトリアはマンツーマンで修行をつける提案をする。
そしてその対価として、ラースに小説家としての弟子入りを志願するのだった。
果たして【武神令嬢(ヴァルキュリア)】は、小説家になるという夢を叶えることができるのだろうか……?
◆『ネオページ』契約作品です。商業化のご相談は『ネオページ』編集部にお願いいたします。
◆『ネオページ』にて先行公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 09:56:36
239502文字
会話率:46%
特別治安維持部隊『イージス』。
それは近年悪化の一途をたどるニッポン魔法共和国の平和を取り戻すために結成された、政府直轄のピースメーカー部隊である。
イージスの強襲攻撃部隊の隊長で、若きエースと目される凄腕エージェントのカケル・ムラサメ
は、とある任務で悪の秘密研究所を急襲、壊滅させた。
そこでムラサメは、副官のミリアリアとともにサファイアという名の実験体の少女を保護したのだが、
「むらさめ……どこ……」
サファイアはムラサメにしか心を開かなかったため、ムラサメは特別任務として父親役を命じられてしまう。
◇
「結婚もしていないのに、いきなり父親役をやれとか言われても困るんですが」
「君が優秀なエージェントなのは皆が認めている。リーダーとしての部下からの評価も高い。父親役もなんなくこなせると我々は判断した」
「強襲攻撃任務に投入される実行部隊におけるリーダー適性と、小さな子供の父親役をすることに、どのような因果関係があるのか分かりかねます」
「大丈夫だ、問題ない。我々イージス上層部はそう判断した。あと有休がたくさん残っていただろう。それもついでに消化したまえ。総務がうるさいんだよ。我々は公務員だからな、法律には従いたまえ」
こうして凄腕エージェントムラサメはある日突然、一児の父になってしまった――!
◇
「むらさめ! ママがごはん、できたって! だから、おしごと、おわり!」
「お、呼びに来てくれたのか。偉いぞサファイア」
「はやく! はやく!」
「そんなに急がなくても、ご飯は逃げないよ」
「にげないけど、さめちゃうもん! だから、はやく!」
「なるほど。たしかにそうだな。せっかくミリアリアが作ってくれたんだ。冷めないうちに早く食べないとだ」
「むぅ! ミリアリアじゃなくて、ママ!」
「ああうん、そうだった。そうだった」
「れんしゅうです! もういっかい、いってください!」
「み、ミリアリアママがせっかく作ってくれたんだもんなぁ」
「よくできましたね!」
◇
果たしてカケルはサファイアを守りつつ、不慣れな父親役をまっとうできるのか――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 07:30:00
71990文字
会話率:47%
ウザイ推し×クセ者×美人副隊長=ダメ部隊!? 最強モブの寄せ集め訳アリ部隊で世界の闇を暴く——!
前世で夢中になっていた大ヒットダーク・ファンタジー『ブレイブ ハーツ クロニクル』の世界に転生した俺。
推しだった悲劇の少女ルクスを救うため
、物語を改変しようと意気込んでいた……はずが、現実はそう甘くなかった!
推しキャラはウザすぎるし、ストーリーは容赦なく進行中。
しかも、俺は物語には存在しないモブキャラポジション!?
この世界では、英雄譚の裏で人々が不幸に陥っていることに気づいてしまった。
主役の英雄に憧れていたはずが、立場が違えばその輝かしい物語も、モブにとっては理不尽で残酷なもの。
——ならば、俺がこの世界を変えてみせる!
中身は元・日本人、見た目は冴えない小隊長。
だけど、前世の知識と隠された力、そして集まった“はぐれ者(実は精鋭)”たちを武器に、物語の裏側をぶち壊せ!
これは、モブの俺が英雄譚の影で生き延び、運命を覆すために戦う物語。
そして、推しがあまりにウザイので、世界を根本から変える決意をした男の奮闘記である。
——推しがウザすぎるから、世界ごと救ってやる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 07:10:00
225776文字
会話率:34%
小説や漫画が流行り始めたせいか人々が小説や漫画を書き始めた。
だが、完結までいかない作品が増え始めてしまったのだ。初めは何も未完の問題は無かった……けれど問題が出てきた。
その問題とは未完の物語から、モンスターや登場人物が出て来るようになっ
た。初めは皆物語から出てくる登場人物や動物に喜んでいた……人を襲うまでは……。
この問題を解決する為に生まれた組織が物語騎士隊、通称”ガーディアン”。
ガーディア達が物語から出てきてしまう、モンスターや登場人物達から人々を護っていく。
そのガーディアには史上最速最年少で物語騎士隊副総隊長になった、見た目中学生の20歳の男が人々を護り自身のことを知っていくのだ。
自身の出自を知りどうするか悩み成長して決断する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 04:33:31
22939文字
会話率:40%
ギルデイザイス帝国にはとても強い総隊長がいた。誰にも負けない巨大な体を持ち、敵は一捻り。そんな人だが、まだ結婚相手がいなかった。
ドミトル(女性)はただ今コンカツチュウです。
最終更新:2025-07-01 01:00:00
69086文字
会話率:34%
魔術師団中隊長、レオン・アークライトはある日上司から『悪女』と噂されるリエラ・グランヴェールを参謀として押し付けられる。これは昇進の機会?いやいや単に厄介者を処分したいだけでしょう?
レオンはリエラと共に無茶振りに近い任務を生き延びていくう
ちに、徐々にリエラから影響を受けていき……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 00:10:00
14031文字
会話率:34%
人類の外敵と戦う〈花の戦団〉に所属する三人の少女。〈花守〉と呼ばれ、特殊能力を有する少女たちが人々を守るために今日も戦う。
マジメな剣士であり、斬り込み隊長的役割のキヨラ。
臆病な性格だが、日傘を使って防御の要となるクシズ。
班の
ムードメーカー、援護射撃はウタカにお任せ。
その日、三人の任務は簡単な〈喰禍〉討伐のはずだったのに、〈光の民〉がその場に現れ、キヨラたちに疑問が生まれる。
世界に存在する知性類が一堂に会する〈知性類会議〉が開催されるなか、〈光の民〉と〈喰禍〉に不穏な動き。
キヨラたちは調査を開始するが……?
※異世界転移、転生要素はありません
※約45話、130000文字、完結済み
※〈第13回集英社ライトノベル新人賞【王道部門】:一次選考通過〉
最低限の品質はあるかと思います。「これくらいのが一次選考通過するのか」と思ってもらえれば……
※公募用の作品のため、出版された場合の第1巻想定として収まりのよいように書いています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 22:06:04
100533文字
会話率:51%
佐藤健一、58歳。
職業:城門警備隊、役職:隊長。
定年間際の『おっさん騎士』に『異例の特命』が下る。
その内容とは・・・はるか昔に絶滅したというドラゴンの討伐だった。
最終更新:2025-06-30 21:07:15
1720897文字
会話率:20%
「アナスタシア・リーベルライト男爵令嬢……お前を追放するッ!」
大陸全土を巻き込んで最悪の大戦禍を生み出した「統一戦争」、一〇〇〇年もの長き間続いた終わりのない戦争がついに終結した。
戦争の勝利者であるゼルヴァイン帝国の軍人として暮らして
いた私「アナスタシア・リーベルライト」男爵令嬢は転生者である。
異世界に転生した理由も目的も分からないまま、帝国貴族の勤めとして軍人を選択し、戦場を駆ける最強の人形使い(ドールマスター)として、英雄と称され終戦を迎えた。
戦後に帝都近衛部隊へと配属されていた私は、隊長であるクラーク大佐より解雇・追放を告げられた。
帝都で生きていく術を失った私は故郷である辺境都市ライオトリシアへの帰路へと着くことに。
その旅路の中で望まない婚約から逃げ出してきた侯爵令嬢にして規格外の魔術師であるパトリシア・ギルメールと出会った私は彼女と共に事件に巻き込まれてしまう。
戦争で培った英雄としての能力とパトリシアの魔術を合わせてバディとなり、困難を乗り越えた私たちは実家を頼り、故郷での新しい生活のため新設された衛兵隊へ志願する。
衛兵隊で出会った一癖も二癖もある仲間たちと共に、衛兵としての生活を始めた私とパトリシアは次第に帝国全土を巻き込む陰謀の渦に巻き込まれることに……。
最強の人形使いアナスタシアと最強の魔術師令嬢パトリシア、二人の前に待ち受ける運命とは一体?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:11:09
66606文字
会話率:38%
とある銀河。資源惑星を巡る戦争が行われていた。
最前線の宇宙空間へ新型人型機動兵器のテストとして送り込まれたファラデー小隊は、敵軍の奇襲に合う。
味方機が次々と撃墜される中、隊長のアーチ・ファラデーは孤軍奮闘するも、そのかい虚しく打ち取ら
れてしまう。
しかし、突如として謎の光に包まれて…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 19:00:00
189666文字
会話率:51%
『好きなモノができれば、嫌いなモノができる。あなた様は自分の内に、この国自体以外には特別な物を作ってはいけません』
帝王学の名目の下、教育係から好きなモノを取り上げられ続けた王子は、ある夜王宮を抜け出して騎士たちが話していた愛を教えてくれ
るという場所へと急いだ。
誰にも見つかってはいけなかったのに。
夜の王都を彷徨う王子へと非情な声が掛かけられた。
「こんなところで何をしているんですか、王太子殿下」
振り返ったそこには、休暇中のはずの近衛隊長が立っていた。
誰にも気づかれないまま苦しんでいた王子様を、どこか抜けてる大雑把な近衛が救うお話。(※近衛視点です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 19:00:00
206898文字
会話率:30%
〜転生なし、スキルなし、魔法なし、勇者も魔王もいない異世界ファンタジー〜
危険なモンスターが生態系の頂点に君臨。
蔓延る詐欺、盗賊、犯罪組織。
人の命は軽く殺伐とした世界。
冒険者がモンスターを狩り、騎士団が犯罪を取り締まる。
人々は商
売で金を稼ぎ、たくましく生きていく。
そんな厳しい世界の中で、現状の生活に満足している田舎住まいのおっさん冒険者がいた。
三十三歳のCランク冒険者マルディン・ルトレーゼ。
実は『糸使い』の異名を持つ凄腕の騎士隊長だったマルディンだが、祖国に新王政が樹立したことで国外追放を言い渡された。
マルディンの国外追放は国家の損失とまで言われたが、あっさりと受け入れ国を出る。
流れ着いた異国の田舎町で、正体を隠し冒険者として生活開始。
若い冒険者たちが夢見て都会へ出る中、出世に興味がないマルディンは田舎の港町で日々のんびりと楽しく生きる。
無理難題?だったらやらないごめんなさい。
『頑張らない、無理しない、のんびり生きる』をモットーに、独身おっさん冒険者の気ままなスローライフ!
※カクヨムでも連載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 18:10:00
385580文字
会話率:52%
「大尉殿は――分遣隊長殿は、戦死されました」
派遣された部隊に着任したら、隊長は既に戦死していた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「まずくあります。半方焼けてしまいました」
集積された輜重品は焼かれ、彼の俸給の3か月分以上が灰に
なっている。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「クソが、悪魔に喰われろ」
不十分な記録。
数字だけ整えられた帳簿。
前任者のいない引き継ぎ。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「しかし、とは申しましても、当家や領地の備蓄にも限りがございます」
子爵家の家宰は表情を変えずに言った。
それでも彼は、ここから必要な物資を調達せねばならない。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「期限は?
それと、報酬」
冒険者と交渉し、
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「仕事が早いな、新任の隊長殿は」
「小官は代理です、少佐殿」
他の部隊長に頭を下げ、
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
『久しぶりだな、レフノール。無事荷が届いたようで何よりだ。息災か?』
実家を巻き込んで。
彼は、兵站業務をこなさねばならない。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「できればもう少しのんびりした部署が良かった」
「隊長のような方は、仕事の方で放っておかないと思います」
休みたい、という彼のささやかな願いが叶う日は、いつ来るのだろうか?
※本作は「カクヨム」様にも並行して投稿・連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:00:00
305724文字
会話率:43%
クロエ・シェードウィンは若干二十歳でありながら、第二近衛隊、通称朱紅隊隊長である。
通常業務に加え、女性進出のために日々邁進し、また、シェードウィン公爵家存亡のために結婚して子も産まねばならない。人生が一回では足りないぐらいだ。
日々忙
しく過ごすクロエには、頭痛の種がある。
いとこであるミハエル王太子だ。
彼は女癖が悪く、いつもその尻拭いをさせられる。「女性を何だと思っているのだ」とそのたびに注進し、時には実力行使(殴る、蹴る)をしてきた。
そんなある日。
王太子ミハエルに呼ばれて執務室に行ったクロエは、そこで傷だらけの青年アイザックに出会う。
アイザックはミハエルのご学友であり、婚約者から婚約破棄されたことで有名な青年だった。
「彼は命を狙われている。しばらくかくまってやってほしい」
「なぜ私が」
断る気満々のクロエだったが。
アイザックをクロエ宅に住まわせると、もれなく彼の愛猫のシャリーがついてくるという。
クロエは動物好きだった。
犬、馬、鷹からは好かれるが、唯一嫌われるのは猫。
その猫と一緒に暮らせる!?
クロエは内心の狂喜乱舞を隠し、アイザックをかくまうことにするのだが……。
彼にはどうやら、秘密があるようで……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 04:38:06
35542文字
会話率:47%
この訓練所には「神7」と呼ばれる教官たちがいる。
元・王国軍の中隊長、伝説の魔法理論家、狂気的な異能観察者……
才能も実績も規格外な7人が、今教えているのは──
かつて「役に立たない」と言われた、地味で、理解されづらいスキルの持ち主たち
。
これは、社会から取り残された者たちが、
もう一度“誰かの役に立つ”未来を目指す──
**(マイナー)スキル適応訓練所** 通称:マイスキでの記録。
スキルは地味でも、人生は熱くていいじゃない。
※この物語は作者原案の世界観・プロット・キャラクターをもとにAIとの対話を通じて執筆した異世界ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 23:00:00
36945文字
会話率:40%
とある国のとある部隊のお話。隊長を中心として日々生き抜く隊員たちの日常です
最終更新:2025-06-29 21:18:08
10319文字
会話率:83%
【捨て駒たちの流離譚 -ひっくり返せ、逆境・劣勢・理不尽を-】の後日譚。
【ATTENTION】
→本編のネタバレあり。
『地震』にまつわる物語。
【短いあらすじ】
→禁忌の存在である『地の気象兵器』の残渣を見つけ、破壊する話。
ついでに
、ある義理の姉弟をくっつける?
【長いあらすじ】
→世界を震撼させた『ザミルザーニ事変』の直後──。
影の立役者となったIMO隊員たちは、ベイツリー共和国へ帰還。のはずが、分隊長のシキだけに次の任務が言い渡された。
任地はデースペル大陸──獣人の国。
難民に混じりテロ組織が入国したという情報が入り、真偽を確かめるべく単身での調査を開始。
そこで、修道女ペルフェと出会う。
なぜか彼女から、過去に消されたはずの『地の気象兵器』の気配を感じて──?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 19:30:58
68888文字
会話率:34%
帝国自由自治都市ゼントファーレンの地下には、古代にドワーフが造った地下迷宮があるという伝説がつたわっている。
継母毒殺未遂の冤罪をかけられて逃亡中だったフォン・ヴェルン男爵家の姫君アマーリエは、警備を固められてしまったゼントファーレンから
脱出するとき、伝説の《地下迷宮》の一部かもしれない秘密の地下道を通った。
案内してくれたのは、ゼントファーレン在住の肖像画家で、若いころは冒険者稼業で地図作りに携わっていたアーデルハイトという女性だ。地下道への入り口のある倉庫には鍵がかかっていたため、アーデルハイトの九歳の息子ヨーゼフが小窓から入って鍵をあけてくれた。
その後、アマーリエは地方法院への上告を成功させ、冤罪を晴らして父の城へと戻った。
一か月後、その城に、ゼントファーレン在住の顔なじみの女傭兵隊長フレデリカが駆けつけてくる。
ゼントファーレンで謎の奇病が流行っているというのだ。
「フォン・ヴェルンの姫君、あんたの冤罪事件に連座した連中がのきなみ捕縛されているから、今のゼントファーレンに教育レベルの高い治癒者は殆どいないんだ。どうか助けてくれ」
前作『等級《三》の凡才治癒姫、冤罪を晴らして独り立ちをめざす』の続きですが、これ単独でも読めると思います。
今回はかなりファンタジー要素を重視してみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 14:10:51
60173文字
会話率:35%
十八歳のアマーリエは、実の父フォン・ヴェルン男爵の裁定によって生涯幽閉の判決を受けた。
妊娠中の継母カロリーネに、有資格者だけが扱える毒物を盛って殺そうとした罪のためだ。
治癒の女神ニーファの加護を受けたアマーリエは、七歳から十七歳
まで、聖堂都市エルンハイムの聖ニーファ女子修練院で研鑽を積んでいた。
しかし、職業的な治癒者になるには等級が低すぎたために、諦めて結婚するようにと生家に帰されたばかりだった。
治癒者として働きたいという長年の夢を失い、身に覚えのない罪をきせられて、アマーリエは人生に絶望していた。
そんなとき、アマーリエを幽閉先に送る護送馬車が大森林のなかで突然止まったかと思うと、傭兵隊の女隊長が叫んだ。
「お姫さま、死にたくなければ協力しろ!」
かなり冒険ファンタジーよりの、ドイツっぽい異世界をイメージした推理小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 13:41:35
111969文字
会話率:34%
紀元前後のヘレニズム世界――
アルサケス朝パルティアと共和制ローマ、二大勢力の緩衝地帯に位置するペルシア系の小国アルドヴィ・スーラーの王子イラージュは、「女神の子」と呼ばれていた。
国内に聖域のある女神アナーヒターの巫女と国王とのあいだ
の聖婚儀礼によって誕生したためである。
第二王子ながら王の後継者と目されていたイラージュは、十八歳の春、女神の託宣を受けた父王に命じられて、王国南部の山岳地帯にすむ《山の民》の野営地を襲撃し、一族を全滅させる。
その帰路、祝宴中のイラージュのもとに、都に残した親衛隊長が早馬で駆けつけてくる。
隊長はイラージュの父王の急死と異母兄の即位を告げた――
*紀元前後のヘレニズム世界をイメージした架空の小王国の物語です。もうかなり昔に書いたものが、部屋の大掃除中にプリントアウト版で出てきたため、一からリライトしてみました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 13:48:29
96490文字
会話率:36%