チート級の魔力を持って異世界に召喚された俺、ケンジ。だがこの力、うっかり本気を出したら世界がヤバい!? さらに、聖女、王女、天才発明家、エルフ…次々と現れる美少女たちに囲まれて!!!
かくして始まったのは、手加減だらけの救世主ライフ。迫り
くる魔王の脅威、古代文明の謎、そして絶望的な邪神との最終決戦! 圧倒的な力で(もちろん手加減しつつ)強大な敵をなぎ倒し、数々の陰謀を打ち砕いていくケンジ。彼を支えるのは、一途な想いを寄せる個性豊かなヒロインたち。彼女たちとの絆は深まるばかりだが、それに比例してケンジの理性は限界寸前!?
手に汗握る壮大なバトルと、ニヤニヤ必至のラブコメ展開! 最強賢者が抱える「うっかり世界を滅ぼしかねない力への葛藤」と「愛すべきヒロインたちへの手を出せない葛藤」を、時にシリアスに、時にコミカルに描きます。
果たしてケンジは真の勇者となれるのか? いや、それ以前に男として本気を出せる日は来るのか!? 彼の終わらない(主に理性との)戦いを、ぜひお楽しみください! 最終話まで読めば、あなたもきっと清々しい涙と苦笑いを浮かべるはず! 異世界ファンタジーの新たな地平(と主人公の限界)がここに! 今すぐ本編へGO!
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最終更新:2025-07-24 22:00:00
18584文字
会話率:19%
高校2年生の田中喪女美(たなか もじょみ)、17歳。体重120キロオーバー、友達ゼロ、恋愛経験ゼロの自他ともに認める喪女。趣味は同人誌収集と深夜アニメ鑑賞。ある雨の日、階段で濡れた同人誌に足を滑らせ転落、命を落としてしまう。
目覚めると
、彼女はエリスティア王国の第一王女エリスとして転生していた。息をのむ美貌と完璧なプロポーションを手に入れたエリスだが、転生先でも「階段で転んだ」設定に苦笑い。心配するメイドや執事に囲まれ、舞踏会で諸国の王子たちと出会う運命が待っていた。
舞踏会では、爽やかで誠実な隣国の王子ルカス・フォン・アルデンヌと、ミステリアスで危険な魅力を持つ魔法の国の王子クロウ・ヴァン・シルヴァがエリスに急接近。ルカスの優しさとクロウの意味深な言葉に心揺れるエリスは、転生前の「喪女魂」と美少女姫の間で葛藤する。クロウの「別の世界から来たようだ」という言葉に、転生の秘密がバレているのではと焦るが、彼女は自分の本質を受け入れ、ありのままの自分で勝負することを決意。
ルカスとクロウの間で揺れ動きながら、エリスは自分の過去を愛し、喪女美の魂を武器に新たな人生を切り開く。ラブコメのドキドキとユーモア満載で、エリスは美貌と中身で全員をひれ伏させるヒロインへと成長していく!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 18:38:44
3589文字
会話率:50%
「逃げろ!」
その声は、昼下がりの街に突如として響き渡った。
銃声のように鋭く響いたその一言が空気を震わせ、道を行き交っていた人々は思わず足を止め、反射的に声のしたほうへと振り返った。
だが、誰もが違う方向を向いている。確かに背後か
ら聞こえたはずなのに、方向が定まらない。互いに目が合うと苦笑いし、小さく首を傾げた。
不安げな表情で上空を見上げたり、背伸びをして通りの向こうに目をやったが、上から何かが落ちてくる気配もなければ、通り魔が暴れている様子もない。爆発音も火の手もない。
誰かのいたずらだろう――そう納得する者が一人、また一人と歩き出し、静寂は降り始めた雨のように次第に崩れ、人々は再び日常へと戻っていった。
しかし、それが終わりではなかった。
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最終更新:2025-06-23 11:00:00
3424文字
会話率:48%
「あっ」
「えっ、おっ」
先に気づいたのは向こうだった。おれたちは足を止め、互いをじっと見つめ合った。
通行人と肩がぶつかり、二人とも苦笑いした。向こうが指で『あっちで少し話そう』と合図を送り、おれたちは駅構内の人混みを縫って壁際ま
で歩いた。
向こうが口を開きかけたので、おれは慌てて「あー、よう」と声を出した。先に話を切り出したかった。向こうに先に気づかれたことが少し悔しかったのだ。『おれがオリジナルなのに』と。
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最終更新:2024-12-12 11:00:00
2707文字
会話率:70%
いつか、こんな日が来るとおれにはわかっていた。……などと言ったら、「じゃあ、わかっていながら今まで何してたんだ?」と、ぐっと喉元に言葉のナイフを突きつけられるだろうから、口には出さない。中には路上で青筋立てて唾を飛ばし、叫んでいる者もいる
が、恥も恥だ。周囲の冷ややかな視線に気づかないその神経の図太さには感心するが。
「えーっと、あなたの経歴ですと、うーん……」
どこに何度行っても、どの職員にあたっても、みんな同じような反応だ。書き込んだ用紙とおれに交互に視線をやり、苦笑いする。何が職業安定所だ。名ばかりの給料泥棒め。おれを安定させてみろ、この野郎。
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最終更新:2024-08-11 11:00:00
4091文字
会話率:60%
枢機卿ミスチヴァスは、最近自分の弟子、シンナー・フルーガルに対して違和感を覚えた。彼からふとある故人の気配があったからなのだ。しかもそれは、この権勢を握っている枢機卿深いトラウマを残した故人であった。
「ふぅ......愛しきシンよ、君には
一体何があったの?どうやら私から何か取り組まないと。」
......
時は流れて。
「正直言って、今世紀最も大きかった中傷ですね。」
『グレートアイエガス帝国新聞』に「先帝のご勅命を賜り、幼帝陛下の教養を拝命していますシンナー・フルーガルは初代目邪神の転生である」との記事を見たシンナーは苦笑いを浮かべる。
「根拠は何です?」そばにいる幼き女帝は尋ねた。
「そうですね.......長い話になるのですが。全ては初代目邪神の遺産を、あの時巡り合わせで受け継いでしまったことに因んだと言えるのでしょう。」
そう答えると、シンナーは12歳のあの日、枢機卿ミスチヴァスに連れられていったのを省みる。
ああ、なんという諸悪の根源。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 14:22:24
3439文字
会話率:37%
《ファンタジー・魔法・転移なし》
《書籍化打診受付中》
《第11回アルファポリス歴史時代小説大賞・読者賞を獲りに行く予定作品》
「おいおい、目が一つなくなったくらいで騒ぐなって!俺、独眼で仙台まで登り詰めたるわ!」
天正元年、奥州の米沢城
。小大名・伊達家の跡取り、5歳の伊達梵天丸(後の政宗)は、疱瘡で右目を失った日から「独眼竜」への道を突き進む――はずが、熱でフラフラ、拗ねモード全開のちっちゃな暴れん坊。
「病気なんかに負けるか!俺は天下獲る男だ!」と木の棒を振り回すも、家臣の片倉小十郎には「寝てろ!」と怒られ、侍女メグには「殿、カッコいい!」と癒され、父・輝宗には「まぁ頑張れ」と苦笑いされるドタバタなスタート。
それでも諦めない梵天丸は、小大名出身のハンデを跳ね除け、戦国の大物・豊臣秀吉や徳川家康と渡り歩くハチャメチャな旅へ!秀吉には「遅刻したけど派手な兜で誤魔化したぜ!」と切り抜け、家康には「関ヶ原でどっちにつくか迷ったけど勝ち馬に乗ったぜ!」と軽快に立ち回り。
奥州統一、仙台の街づくり、そして大大名への華麗な昇格――何だかんだで成功しちゃう政宗の成長譚が爆誕!
この隻眼の5歳児が、豊臣や徳川を出し抜き、仙台を東北の雄に仕立て上げるまでの笑いと熱血の戦国渡り歩き劇。
小大名から大大名への第一歩が、今、軽快に幕を開ける!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 00:00:00
151446文字
会話率:39%
「魔力ゼロのお前など辺境に追放だ!」
魔法の使えない公爵家令嬢のユオは家族から『能なし』と疎まれていた。
ある日、彼女は家族から魔物がばっこする辺境の領主として追放される。
到着した貧しい村で彼女が見つけたのは不思議な水のあふれる沼だっ
た。
彼女は持ち前の加熱スキル、<<ヒーター>>を使って沼を温泉へと変貌させる。
その奇跡のパワーに気づいた彼女は温泉リゾートの開発を決意。
すると、世界中から様々な人材が集まってくるのだった。
しかも、彼女のスキルは徐々に成長し、災厄クラスのものだったことが判明していく。
村人や仲間たちは「魔女様、ばんざい!」と崇めるが、主人公は村人の『勘違い』に苦笑いする。
そして、主人公の行動によって、いつの間にか追い込まれ没落していく実家、ラインハルト公爵家。
主人公は貧しい領地を世界で一番豊かな街に変えるために奮闘する。
全ては温泉の良さを世界に広めるため!
ビバ、温泉!
自分の能力に無自覚な主人公最強のスローライフ+バトルものです。
恋愛要素なし、ギャグタッチで気軽に読めるようにしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 21:47:15
1174643文字
会話率:25%
新米衛兵フレッドは見回りをしていたとき、貧民街で孤児を見つけた。名前も年齢もわからないその子(推定3歳児)は、見た目はかわいいが中身は現金な性格だった。放っておくとろくでもない人になってしまう予感がする。
しかし17歳独身のフレッドでは養子
縁組ができなかった。困っていたところ、フレッドの泊まっている宿屋の親子が引き取ってくれることになる。
突然下の子ができた宿屋の娘ミアベラはその子を可愛がりながら、長期の宿泊客であるフレッドは苦笑いしながら、残念系の子の成長を見守る話である。
※遅筆なので更新が遅いです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 07:00:00
150385文字
会話率:38%
今なら、苦笑い含みで懐かしめる思い出話。
小学校時代から、国語の成績だけはソコソコ良かった私。
(逆に言えば、国語以外はたいしたことなかった)
字が読めるようになって以来、童話や児童文学中心に本ばかり読んできたお蔭で自然と身についた、読解
力や語彙の多さのおかげだったのでしょう。
でも。
高校一年と二年に教わった、とある国語の先生との相性だけは、どうにもこうにも悪かったのです……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 07:00:00
3754文字
会話率:2%
私、ハミング伯爵令嬢は、貴族向けの銀行に勤めていましたが、新たに民間への融資や、貸金庫の貸し出し、郵便・宅配事業などをするよう提案し、実際に利益を上げてきました。
ところが、天下り同然でやって来た新任上司ダマス公爵令嬢から、激しい嫌がら
せを受けた挙句、貸金庫から十億ものお金を盗み、強盗殺人まで犯したという濡れ衣を着せられてしまいました!
銀行の頭取は日和って、顧問弁護士をつけてくれません。
明日までに手を打たないと、監獄に放り込まれてしまいますーー!
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 14:10:00
14251文字
会話率:17%
可愛らしい令嬢を引き連れて婚約破棄を宣言してきたのは「お馬鹿」な王子様。
彼は新たな婚約者との結婚式の日程まで告げてきた上に、出席して欲しいなんて言う。
そんなの、無理に決まっているでしょうと苦笑いしているとーー王子様が、私に花束を差し出し
てきた。
(※悲恋寄りの終わり方です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 19:04:24
5310文字
会話率:26%
「ディアナ・ランベール伯爵令嬢、今日この時をもって君との婚約を破棄させてもらいます」
ケビン・ゴートヒル伯爵令息の丁寧な、しかし冷たい声色が卒業生を見送るために飾り付けられた大広間に響く。
剣と魔法の時代、王侯貴族と魔法や祈りの才を認められ
た子どもたちだけが集う王都の学び舎。大人の仲間入りをする一歩手前の子どもたちは自分の立ち位置を見誤ってよくよく背伸びをするものだと、わかっているからこそ大広間にいる大人たちは苦笑いをこぼす。
しかしそれも、呼びかけられた少女が振り返るまでのことだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 21:27:46
11293文字
会話率:45%
日記は3日も続かない。小説を書くのは続く。でも小説は日記だから飽きる。でもたまに書きたくなる。あー、日にちが空いてると自分で自分に苦笑いする。それが毎回繰り返される。日記は続いたことがありません。けれど小説は何年も続けれる。それは自分の事を
書くと何だか自画自賛っぽくなるけど、小説ならその日何もなくて書けなくなる日記よりも書きやすいから?小説は、例えばアニメを見た後に似たようなアニメを見たくても見つからないけど、小説なら見つけやすい。それが最高折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 05:50:00
1679文字
会話率:0%
公爵令嬢エインリズは濡れ衣で王子からの婚約破棄を受けている最中に、自分が乙女ゲームに転生していると理解した。
薄幸な正規ルートには見切りをつけ、神ゲー化してると聞いたことがあるバグだらけの『俺様王子』ルートに入る。
至高の幸福エンドと言われ
たエンドに向け、海神の生贄になる選択肢を経て、王国で断罪された俺様王子アークロッドと出会を果たす。
エインリズに固執していたアークロッドはその日の夜にもエインリズを口説き落としてきた!
/バグに苦笑いしつつ俺様でヒロイン想いな王子といちゃつく話です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 21:10:00
16442文字
会話率:25%
いつものカフェで、苦笑いもして
キーワード:
最終更新:2024-07-03 07:55:34
449文字
会話率:0%
誓いの言葉、キミへのやさしさ、苦笑い
最終更新:2024-03-01 08:01:33
308文字
会話率:23%
恋した現実、キミのそばにいた
最終更新:2024-02-03 20:35:25
360文字
会話率:43%
さんざんだけど最悪でもない毎日を、楽しむ秘訣はマーブルもようのスポンジケーキ。
最終更新:2024-04-01 07:00:00
509文字
会話率:0%
あたしの身勝手で大好きなあなたに。
そろそろ、ごめんなさいをしなきゃならないのかもしれない。
最終更新:2023-01-07 07:00:00
674文字
会話率:0%
疲れを、疲れと呼ばないような毎日に。
すり減った心と体で、深呼吸と息継ぎをしてみたら。
こんなおれには、月夜すらしみったれて見えるんだが。
まぁ、それも悪くない。
最終更新:2022-02-02 00:00:00
362文字
会話率:0%
わたくしは、夫が手に持っている手帳を見て、絶望しました。あの手帳には、初恋の人への想いが綴られているからです。それ自体に夫が怒る可能性は低いと言えるでしょうーーですが、一つだけ......夫の逆鱗に触れるような気がする言葉があったような..
.......気がします...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-27 22:58:10
2195文字
会話率:22%
「土井さん、今日、面接に来る予定の伊藤芳香さんですが、今、痴漢を捕まえたとかで遅れると連絡がきているのですが……」
困惑の表情の事務員に相談された土井は芸能プロダクションの副社長だ。
「遅れるのは構わないが、その子は大丈夫なのかい?
連絡はメールで?」
「あ、今、電話がつながってます」
「僕が出るよ」
土井の言葉に、事務員は外線を回す。
「土井です。痴漢を捕まえたって? 大丈夫かい? 今どこにいるの? ウチのスタッフを向かわせようか?」
電話に出るなり、立て続けに質問を投げかける。
だが、電話の相手は、落ち着き払って「問題は面接に遅れてしまうことだけです」と断言したのだった。
その後、警察官にも代わってもらって諸々の確認した後、電話を切る。
「ふう……」
土井は大きく息を吐く。面接に来る途中で痴漢を捕まえた子なんて、初めてである。
よほど驚き呆れたのか、落ち着きなく溜息を繰り返している。
「ナイーブな子より、それくらい肝が据わっている方が良いんじゃないですか?」
事務員は苦笑いで言うが、土井はトラブルメイカーの臭いを確実に嗅ぎつけていた。
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伊藤芳香は美人である。
アダ名は、ゴリラ。
もう一度言う。
伊藤芳香は美人である。
背はスラッと高く170cmを越え、顔立ちは怖いほど整っている。
背中の中ほどまである艶やかな黒髪が風に靡くさまは、誰もが溜息をもらすほどだ。
そして最後にもう一度言おう。彼女のあだ名はゴリラである!
※カクヨムでも公開しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-20 11:09:47
86391文字
会話率:44%
貴方の小説、登場人物が苦笑いばかりしていませんか?
何かあればすぐに目を見開いていませんか?
そしてやたらと肩をすくめ、眉をひそめるんですよね。
『うわっ…私の語彙力、低すぎ…?』
そう思ったことがあるかたも、きっといらっし
ゃるでしょう。そんな方は一度読んでみてください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 22:44:17
764文字
会話率:0%
またしても入院になってしまった情け無い自分に苦笑いしてます。
最終更新:2023-12-01 07:38:36
209文字
会話率:0%
異世界に転生し、不死身に近い身体を手に入れた勇者は魔王軍と戦う。
どんなに傷付いても、何度倒されても、彼は立ち上がった。
「何故だ!? 何故死なない!?」
「……まだだ。まだ死なない……! この生命燃え尽きても……! 俺は立ち上がる!」
「所詮貴様は異世界から呼ばれた勇者に過ぎない! 何故そこまでして我ら魔王軍と戦う!? 人への情か!? それとも憐れみか!?」
「……情でも、哀れみでもない……!」
「……では、何だと……」
「……快楽だ!」
ドM勇者は今日も快楽のために魔王軍に立ち向かう……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 17:00:00
2495文字
会話率:41%
海皇高校二年の俺は演劇部に所属している。
伝統ある部活ではあったが、五人の三年生が卒業してしまい、ひとつ上の先輩と同級生の部員が居ない演劇部は俺一人だけと言う廃部寸前の部活に様変わりしてしまった。
新学期。勧誘のビラ配りを一人でしていると
、亜麻色の髪の毛を腰まで伸ばした、そんじょそこらのアイドルも裸足で逃げ出すような見た目の美少女が俺のビラを一枚手に取った。
「なるほど……演劇部ですか。私、演じることには自信があるんですよ」
「おぉ経験者だったのか。それは心強いな」
ニコリと笑う新入生に、俺はそう言葉を返した。
「それはそうと、先輩以外に人が見えないですけど……他の方は別の場所でビラ配りをしているんですか?」
小さく小首を傾げる後輩に、俺は苦笑いを浮かべなから答える。
「ははは……部員は俺一人なんだ。だから君が入部してくれると嬉しいよ」
「そうですか……先輩一人……」
後輩はそう言うと、俺の顔を見て小さく頷いた。
「わかりました!!私、入部します!!」
「本当か!!ありがとう!!」
思わず彼女の手を取る俺に、後輩ははにかみながら言葉を返す。
「えへへ……そんな強く手を握らないでください。照れちゃいますよ?」
「す、すまん……」
軽く謝罪をしてから手を離す俺に、後輩が言う。
「私の名前は、美澄 花梨(みすみ かりん)です」
「俺の名前は、山瀬 拓也(やませ たくや)だよ」
「えへへ。それじゃあこれからよろしくお願いします!!先輩!!」
ニコリと笑ってそう言う美澄に、『彼女目当てで男どもが沢山入部しに来そうだな』なんてことを俺は考えていた。
こうして、俺とどう見ても女の子にしか見えない美澄花梨の二人きりの演劇部活動がスタートした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 13:00:00
30068文字
会話率:48%