平凡な農村に生まれた少女、リィナ・アーデル。
弟の小さな怪我を治そうとしたその日、彼女の手からは“癒しの光”が生まれた。
それは、この世界で最も貴重で、最も穢れた魔法。
「癒しの力を王家に混ぜよ」
「その血を貴族に継がせよ」
「国家のた
めに、彼女を使い潰せ」
癒しの魔力に目をつけた王国は、リィナを“魔女”として囚え、弄び、戦争の道具として売り飛ばした。
子を産ませ、奪い、殺し、心も体も使い捨てた末に、彼女は“濡れ衣”によって処刑される。
――だが、すべてが終わったその瞬間。
彼女は、記憶を持ったまま“あの日”に戻っていた。
癒しの魔法が、初めて発現するその瞬間へ。
やり直す未来。
ただし、今度は“もう誰も救わない”。
リィナはこの世界を赦さない。
自らを売った両親を、王国を、国家を、人類を、
そしてあの子を殺した全てを――
「滅ぼしてやるよ、愛しい“人類”」
仮面をつけ、魔族の地へ身を投じたリィナは、
復讐の炎と共に“絶望の癒し”を振るい、世界の敵として歩き出す。
血と涙で紡がれる、裏切りと赦しと破壊のダークファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 18:08:12
7367文字
会話率:21%
軽度な怪我ならばサッと手を触れることで治せる。そんな、全人類がちょっとだけ癒しの魔法が使えるというだけの、ほぼ現代世界と変わらないお話です。
魔法と書きましたが、彼らは魔法だとは思っていません。生まれつきなので。
自分の怪我は治せません。
大きい怪我も治せません。
治療行為をする際、花火のような火花が散ります。
白色が一般的で、相性がいいと色が変わり、ちょっと効果アップ。
光が強かったり、色が特別に濃かったりすると「強光」と呼ばれ、大きな怪我も治せるが、出会えるのはかなり稀。
相性は一方通行で、AがBを治療した時に強光が出ても、BがAを治療する時にも出るわけではない。
【登場人物】
主人公 栗原睦月。高校一年生。ゲイ。癒しの力が強いっぽい。
親友 立浪悠二。睦月とは小学生から一緒。お互いに普通の相性。
宝田幸介 地域ボランティアを支えている宝田事務所の長男。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 13:49:23
9393文字
会話率:53%
セレスティナは王城に呼びだされ、向かう馬車の途中で行われているお祝いを眺めていた。
国を脅かしていた黒竜を討伐したことに対するお祝いであり、討伐したレオンシオという騎士に褒賞が与えられるらしい。
いったいどれほど大きな褒賞をもら
うのだろうか。
それを他人事のように考えて王城へと到着する。
すると、婚約者であるアドルフォから、婚約破棄を宣言されて、さらには褒賞としてレオンシオの元に嫁に行けと言われるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 20:02:48
9996文字
会話率:31%
僕には幼馴染がいる。
その子はティーシャといって、神様に愛されて生まれてきたとしか思えないほど、全てに恵まれた女の子だ。
道を歩けば誰もが振り向くほどに容姿端麗。天使のように心優しい性格。さらには魔法の才能まであるという、完璧という言葉す
ら生ぬるい。それがティーシャという少女だった。
一方、僕はどこにでもいるただの平凡な村人。
そんな僕がティーシャと仲良く出来た理由は、小さい頃にいじめられていた彼女を助けたからだ。
幼い頃から秀でた才能を見せたティーシャを妬んだ村の子たちからいじめれていた彼女を助けたのがきっかけで、僕たちは仲良くなった。
でも、今思えばそれは間違いだったのかもしれない。
平凡な僕と君では、同じ道を歩めるはずがないのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 10:30:00
11189文字
会話率:19%
【プロローグ】
アリア・グレイ、リオ・ファルコ、リリー・ベルの三人は、巨人の谷を抜けてから数日後、暁の城塞の壮大な壁の前に立っていた。古代の魔法で守られた城塞は、封印された魔王に関する重要な手がかりを隠しているとされる場所だった。巨大な扉に
は古代の文字が刻まれており、その文字からは強力な魔力が感じられた。
「この扉、かなり強力な魔法で封印されてるわ。」
アリアは扉に刻まれた古代の魔法文字を読みながら呟いた。
「解読するには時間がかかりそう。」
リオは剣を構え、周囲を警戒しつつ、
「まずはここを突破しないとね。アリア、任せるよ。」
と頼りにした。
リリーは癒しの魔法を用意し、
「私も手伝うわ。アリア、集中して。」
と優しく声をかけた。
アリアは集中し、古代の文献で学んだ知識を活かしながら呪文を解読した。彼女の額には汗が浮かび、唇をかみしめながら古代の文字を一つ一つ読み解いていった。数時間が経過し、ようやく扉の封印が解け始める。突然、扉が重々しく開き、内部への道が現れた。
「これで中に入れるわね。」
アリアは微笑みながら、仲間たちと共に城塞の内部へ足を踏み入れた。
内部に入ると、冷たい空気が彼らを包み込んだ。石造りの壁には古代の絵文字が描かれており、薄暗い明かりが揺れていた。足音が反響する中、三人は慎重に進んだ。
「ここ、本当に不気味ね。」
リリーは小声で言った。
「でも、ここに重要な手がかりがあるなら、頑張らなきゃ。」
リオは剣をしっかり握りしめ、
「何が待ち受けているかわからないけど、俺たちならきっと大丈夫だ。」
と力強く言った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 20:43:27
2263文字
会話率:34%
【仕事クビっ!? どころか捕まるの!!? 冤罪だってぇぇぇ!!!!】
その昔、魔物の大群から国の首都を護った救国の英雄『聖女リュミエル』。
科学より魔法が発展した世界でも、奇跡と謳われるほどの癒しの魔法に人々は感謝と尊敬を抱いた。
時
は流れ、せっせと雑貨屋の開店準備をする男が一人。
聖女の血をひく青年アレクシス。
英雄の子孫は平凡を望み、今日も今日とて大好きな商売に勤しむ。
――カランカラン
店のドアが鈴を鳴らし開かれる。
「しゃーらっせー、ってオーナー?」
「アレクシス、お前はクビだ」
あさイチからご冗談を………いや、顔がマジだ。
おいおい、嘘だろ? オレが何したってんだ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 07:40:00
62213文字
会話率:38%
美しい魔法の国エルファリスは、突然現れた闇の勢力によってその平和が脅かされる。主人公リリィは、幼馴染のアレン、癒しの魔法使いミリア、そして冷静沈着なライアンと共に、エルファリスを救うための冒険の旅に出る。
彼らは、古代の知識と強力な魔法を
求めて大魔法の塔を目指し、途中で多くの試練や敵と対峙する。リリィたちは協力し合いながら新たな魔法を習得し、エルファリスの未来を守るために戦い続ける。
旅を通じてリリィたちは、自身の成長と仲間たちとの絆を深め、新たな友や盟友を得る。そして、彼らはエルファリスに真の平和と繁栄をもたらすために、さらなる冒険へと旅立つ決意を固める。
この物語は、勇気、友情、そして希望に満ちた壮大な冒険譚であり、リリィたちの成長とエルファリスの未来を描いた感動的なファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 00:40:27
40492文字
会話率:4%
世界の情勢が傾ぎ、平和が脅かされていた時代。
人々の不安を煽る悪しき魔族の討伐が決定し、英雄と聖女として、若く美しく凄まじい剣の腕を持つ神童たる王子と、平民から成り上がった癒しの魔法を持つ男爵令嬢の二人が選ばれた。
世界中の者が彼らに希望を
託し、彼の手で救われることを願った。
だった一人の少女を除いては。
美しき公女ベルティーユ。
彼女は意地悪く笑って、王子と聖女を見下し、暴言を投げつける。
「あら、まさかご自分が英雄に相応しいと思っていて? 王子という地位以外に何も持っていないのに」
「あなたはわたくしの引き立て役。そのために仲良くしてやっていますのよ? 輝くのはいつも、わたくし一人ですの」
邪悪なる魔法を扱う異端の才を持つ彼女は、選ばれし二人よりも前に出て、最前線に立った。
悪女として全てを滅ぼして、全て嘲笑って、全て救うために。
ベルティーユ以外は知らない。彼女が本当は震えながら立っていることを。
ベルティーユ以外は考えもしない。彼女が未来を知る、時戻りの乙女であることを。
真実を悟らせないまま、悪女ベルティーユは愛する者を救うために戦場を行くのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 20:15:53
13000文字
会話率:26%
孤児院で自身の寿命を代価に癒しの魔法を使っていたら孤児院に聖女がいると噂になってクソ王子に拉致られ側妃にされてしまった妙齢の女性が、クソ王子達が振るう暴力に耐えながら王宮の後宮で囚われの身になってる自分のことをヒーローが迎えに来てくれない
かなぁと待ち続けるお話で、ざまぁの後にはハッピーエンドが待ってます。コメディー寄りです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-26 21:08:40
17545文字
会話率:62%
平民の少女アリシアは聖魔法の才能を認められ、奨学生として王立学園へ。
しかし入学式で出会った王太子や公爵令嬢を見て、この世界が前世で読んだ漫画の世界であり、自分がいずれ断罪されるヒロインであることを思い出す。
断罪の未来を回避するため
、アリシアは学園を退学して本物の聖女を目指すが……。
※病人、怪我人、戦場描写が少しあるため、念のためにR15に設定しています。
※『アルファポリス』『エブリスタ』にも載せています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-18 19:00:00
49195文字
会話率:20%
少女は森の奥でひっそりと暮らしておりました。
鹿狩りに来た王子が大怪我をしているのを見て彼女は魔法で彼を癒します。
王子は少女を聖女だと思い妻にする為に城へと連れて行きます。
少女は愛する王子の為、その国の為に癒しの魔法を使い続けました。
しかし王子は隣国の姫と新たな恋に落ちます。
彼女を妻に迎えたくなった王子は邪魔になった聖女を魔女と呼び処刑させました。
彼女は天が遣わした聖女でも邪悪な魔女でもなかったというのに。
カクヨムなどにも掲載しております。
2003.05.13 日間ヒューマンドラマ〔文芸〕1位ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-11 06:33:45
2008文字
会話率:2%
食物アレルギーで死んでしまった21歳だった青年・小撫(こなで)が神子として召喚され、魔族の王を癒します。可愛さを求められてかなり子供っぽくなってます。全5話。
※全年齢向け BL『All ages Boys Love』で【ABL(アベル)
】という言葉を作りました。賛同いただけたらぜひお使いください。
アルファポリスからの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 10:34:31
16124文字
会話率:43%
強い魔法が使える者は、好意を持つ者を狂わせてしまう。
かつてそんな「魔女熱」という病が存在していた国で育ったカランドラは、癒しの魔法が使えたことで家族に捨てられてしまうが、辺境の地で助けてくれた優しい修道女と周りの人々に囲まれ幸せに暮らし
ていた。
ある日、いつものように畑で作業をしていると、子ども達が倒れている男性を見つけてカランドラに助けを求めてくる。
(私を求めてくれる人がいるのに、何を躊躇することがある!)
魔法で癒された男性はすぐに目を覚まして、カランドラの手を握りこう言った。
「私は、貴女に恋をしてしまったようです」
「は?」
(私は、魔女熱を起こすほどの魔法が使えてしまったのかしら…?)
恋の病である「魔女熱」に振り回される一人の令嬢の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-03 02:27:24
21497文字
会話率:22%
閉ざされた村に住む少女サウラはある日王城へと召喚される。サウラは癒しの魔法を持つ者として、命尽きかけたサウスバーゲン国王ルーシウスの為に捜し求められていた者だった。
王城に召喚されたサウラは王ルーシウスの番と知らされるも、村の外に出たこ
ともないサウラにとってそれは受け入れられるものではなかった。しかし魔力持ちを忌み嫌うゴアラ人との長きに渡る諍いにサウスバーゲン国の過酷な王の運命を知り揺れ動くサウラ。
王から離れる事は許されぬ状況でサウラを召喚したシエラの元に身を寄せる。シエラの力で仮の姿へと姿を変え、番とは違う立場で王のサポートを始める。
魔力持ちの者を執拗に襲撃するゴアラ人との確執が見えてくるほどゴアラの王の孤独が見える。魔力持ちとゴアラ人の切り離せない運命の中で徐々にルーシウスとサウラの距離が縮まっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 07:35:02
299102文字
会話率:35%
鍵盤のような黒い艶々とした髪に黒瑪瑙の瞳。
癒しの魔法を使う可憐なリルは幼なじみのルークが大好きで、彼の為ならなんだってしてあげたい。
いつものように優しいルークと甘い日々を過ごすリルの町にある日美しい旅人が訪れる。
私のル
ークは素敵だから…あなたが気に入るのは仕方ないけども、彼の幸せの邪魔をしないで。
恋する乙女なリルの過激な愛が可愛い(?)お話。
ヤンデレ推進委員会0531に参加したくて書きました( ◠‿◠ )折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 18:18:55
6027文字
会話率:49%
義母と義姉に虐げられてきた辺境伯の娘、オーロラ・モーヴクオーレはある出来事と、義母からの最後の嫌がらせとして人魚王子と結婚することになる。
けれど人魚王子、エレンはずっとオーロラとの結婚生活を夢見ていて、そのために陸に上がってきたのだと言
う。
それにオーロラは今まで無自覚で珍しい「癒しの魔法」を保持していたのだった。
そんな癒しの魔法のためオーロラとエレンの婚約を解消させようとするひとたちも現れ始める。
「僕は君を傷つけたりしない。愛し続けると誓うよ」
オーロラとの結婚生活を奪わせまいと周囲には牽制し、オーロラには甘い言葉を投げかけるエレン。
ちょっぴりやり返しちゃったり、陸と海の関係も変えちゃったりもする、2人の幸せな結婚生活のお話。
R15は保険です。
✳︎1日1〜3話ずつの更新の予定です。
タイトル迷走中です、すみません!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-14 20:30:52
65128文字
会話率:41%
癒しの魔法を使うことが出来るヘルバは、フィオーナ国の荒れた自然や病に冒された人々を救っていたが、それを知った王太子エリックの婚約者となった。
なのに突然偽聖女として罪人扱い。
エリックはアネッサという美女が本当の聖女だと主張。ヘルバは処刑さ
れることに。
だが脱獄に成功したヘルバは、人助けをした結果薬師を営む貴族の家に住むことになる。
(大好きなお肉中心に)美味しいご飯がいっぱい食べれる!やった!と喜ぶヘルバ。
そんな彼女、実は聖女なんて枠では収まらない規格外の存在だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-09 16:10:50
109891文字
会話率:48%
戦場で負傷した少年兵は、見慣れぬ部屋で目を覚ました。
そこにいた「癒しの魔法使い」を名乗る女性が抱える秘密を知り、
彼の人生は大きな転機を迎えることとなる。
純粋に国に忠誠を誓った少年と、運命に翻弄された魔法使い。
それぞれが出した答え
が交わったとき、新たな物語が始まる。
……のかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-04 19:05:54
8691文字
会話率:64%
フィオラント王国の国王には代々契約の魔女がいる。ココラッテは魔女としての才は並以下で、生まれ持った傷貰いのちからを癒しの魔法と偽って、大好きな幼馴染みの王子様と将来契約を結ぶ約束をした。けれど、子供の頃に交わした約束なんて覚えている人のほう
が稀というもので、16歳になったココは、煌びやかな夜会で美しいご令嬢と戯れる彼のことを、王宮の片隅で想い続けるだけの日々を送っていた。
※アルファポリス・エブリスタにも掲載
※各話短め折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-16 00:01:19
11748文字
会話率:29%
「赤の魔法は、破壊の魔法。その力は、全てを滅する。青の魔法は、操る魔法。その力は、全てを意のままに。緑の魔法は、成長の魔法。その力は、術者を望む姿へ。白の魔法は、癒しの魔法。その力は、奇跡を起こす。そして黒の魔法は、失う魔法。その力は、運命
を破壊する」
魔法が存在する世界で、魔法使い達はなんのために魔法を使うのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-28 20:32:24
3160文字
会話率:58%