少年は、一夜にして全てを失った。
立派な騎士になるため。その志を胸に過ごしてきた学園生活は、一体の化け物の襲撃によって変貌する。
生きていてほしかった。自分よりも、生きていなければいけない存在だった。そんな五人の屍の上で唯一生き残っ
てしまった少年、ユウナ。彼は周りから向けられ続ける劣等感と共に殻へと閉じこもり、自死を決意する。
災厄の魔女、アンジェ・ユークレクタス。彼の通う学園の地下に眠るとされる彼女に殺してもらうため、扉を開けた。
しかし、そこに待っていたのは伝えられていた恐怖の象徴ではなく、一人の女性。
「自分だけ生き残った? 上等じゃないか。この先の人生、どう使おうがお前の勝手だが……今ここで自殺することは、死者への冒涜だ。人生から逃げる言い訳のために、仲間のことを利用するな」
彼女との出会いで、彼の人生は一変する。
これは彼が、最愛の人に見合う最高の剣士になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:42:20
24278文字
会話率:45%
羽田梓の意思を受け継ぐ貞子ではあるが、その結果、自身の負の感情(脱け殻)が独り歩きする。
それにいち早く気づく舞子だが、貞子は、自身の脱け殻と向き合う事が出来るのだろうか?
キーワード:
最終更新:2025-07-23 20:00:00
53464文字
会話率:47%
かつてそこに存在した「帝国」が崩壊して、幾星霜の年月が経った。
ここは、「メルカッタ」。ウロラ大陸南東部に位置するドメロン山脈を隔てた先に存在するメロウ大湖畔地帯の恵みによって発展した平原地帯である。
帝国がまだ存続していたころ、ここ
は「竜騎兵(ドラゴンライダー)」たちの一大拠点であったが、今やその姿はなく、「七大連盟(セブンス・ドミネーター・コネクション)」によって設立された新たな竜の背にまたがる少女兵。「飛竜兵(ヴィヴィアーナ)」たちの教育・育成が盛んに行われている。
しかしこの地では、今も噂が立つ。「この地の夜には、いまだ亡霊が空を飛ぶ」と。
主人公、オーレリウス・ベルベッドは彼らが言うところの「亡霊」であり、黒殻の魔竜「ストルム・ブリンガ」へ自らの肉体の一部を捧げ「契約者」となった
かつて「竜騎兵」と呼ばれた者の一人だ。月と夜の世界を飛び、表向きはただの冒険者として過ごすオーレリウス。
平和なこの世界では既に「竜騎兵」の居場所なぞどこにもない。当然、竜へその身を捧げ、超常の力を人の身に宿した契約者ともなればなおのことである。
それでも、なぜ生きているのか。
これは、英雄譚として謳われるものではない。
これは、帝国の興亡を謳う鎮魂歌ではない。
これは、一人の敗残兵を取り巻く日常。
死ぬ理由を失い、ただ生きている一人の契約者を謳う哀れな喜劇。
それでも生きる、竜騎兵の歌である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:16:58
139024文字
会話率:15%
隕石の落下によって、首都圏は200mの大津波に呑まれ、一瞬で3000万人の命が消えた。太平洋沿岸も日本海沿岸も次々と津波で崩壊していく。続く災害──火山噴火、地殻変動──たった二日間で人類の9割が消えた。
そして1週間後、全生存者の脳内に謎
の声が響く。
『毎日1種類、1立方メートルの物質を物質化する能力を与える』
しかし、その力は“支配する者”と“支配される者”に分かれる世界を生んだ。
続く災害。魔物が現れ、ウイルスが広がる。
かつて「米」を選んだ平凡な大学生だった俺は、暴力チームに殺された。
だが気がつくと、時間は災害の2年前に巻き戻っていた。
今度こそ、生き延びてみせる。
未来の記憶を活かし、資金を作って離島を買い、備蓄とインフラを完備した最強のシェルターを築く。
仲間たちと共に、崩壊した世界で人と人との絆を再生していく。
これは、「ただ生き残るだけ」だった男が、仲間と未来を取り戻す物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:10:29
56941文字
会話率:39%
海辺の街に住む、ごく普通の女子高生・磯野恵(いその めぐみ)。
少しマイペースな彼女がある日、不思議な虹色の大波に攫われ、気がついたのは魔力の影響で巨大な生物たちが闊歩する、危険な『魔境』――西大陸の砂浜だった。
そこで恵が目覚めたのは、
なんと全てのカニと心を通わせる不思議な能力。
しかし、彼女の鑑定スキルには、なぜか【コメツキガニ:食用可。素揚げにすると香ばしくて美味】なんて、余計な情報まで見えてしまい……!?
言葉も通じない(最初は)カニたちは、恵のことを「なんかすごく大きくて、なんかすごく好きな生き物」と本能的に認識。
善意100%で美味しい砂をご馳走しようとしてきたり、小さなハサミを振りかざして一生懸命に彼女を守ろうとしたり。
そんなカニたちとの、ちょっとズレてるけど心温まる交流が、今はじまる。
賢い宰相役のミコちゃん(ミナミコメツキガニ)に、元気な親衛隊のコメちゃんズ(コメツキガニ)。
やがては騎士や用心棒も加わって、彼女の周りはいつしか「カニ王国」の様相を呈していくことに。
これは、一人の女子高生が意図せずして甲殻類の「女王」となり、やがては海の王や覇者である二人の「転生蟹」をも巻き込んでいくことになる、ささやかで壮大な(?)異世界スローライフの記録。
「カニさん、今日の晩ごはんはなぁに?」
読めばお腹が空いて、心がほっこり癒やされる。
浜辺で繰り広げられる、カニカニ、スローライフ、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:02:07
40063文字
会話率:50%
蟹が好きだった、ただの高校生、蟹沢徹(かにさわとおる)。
彼は、不慮の事故で命を落とし、異世界で、一匹の「ベンケイガニ」として、目を覚ました。
しかし、彼は、絶望しない。むしろ、歓喜した。
「最高の身体(ボディ)を手に入れたじゃないか」と
。
彼の目的は、「生き残る」ことではない。「支配する」ことだ。
彼は、他の生物の能力を、次々と「捕食」し、自らの肉体を、最強の「超甲殻類」へと、計画的に、進化させていく。
その道の果てに、彼が見据えるのは、この世界の海の、絶対者。
その玉座に、1000年もの間、君臨し続けているという、伝説の「先代の王」。
これは、野心に燃える、若き「覇王」が、海の、たった一つの、最強の称号――「海鮮王」を、その手に掴むため、神にさえ、牙を剥く、下剋上の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 21:02:03
17165文字
会話率:15%
敵か味方か、ダークヒーローと少女たちの近未来アクション!
二十一世紀、地域紛争で使用された各種のバイオ・ボムの影響は、生態系をパニックに陥れた。
そして、地球規模の地殻変動が世界の主要都市を壊滅に追い込んだ。
護ることの出来なか
った女がいた。
少年の日の苦い思い出は、戒無(かいむ)の心に深い影を落とす。
雨の中で死んだ春美の忘れ形見、ニナを護るために戒無は過去を捨て、友を捨てる。
戒無と花狼(ファラン)、二人は、生きた兵器として、闘うためだけに遺伝子を書き換えられたピュア・チャイルドだった。
左手の甲に殺戮の龍の紋章を持つ二人は謀略の中で別れ別れになり、敵対する組織に与することとなる。
別れは、さだめを変え、友情は憎しみにすり替わる。
少女がいた。
世界最強の生物兵器だった。
少女の体には、致死性のウイルス、バビロン・クラックが植え付けられていた。
少女の血液から感染が広がると、モンゴロイド全てが死に絶えるという。
バビロン・クラックは、特定の人種だけに感染する指向性ウイルスだった。
謀略は、世界を支える三つの組織を巻き込んだ抗争へと発展する。
東亜細亜連合の後継者ニナは命を狙われ、戒無がそれを護る。
武装秘密結社、朱紅十字団(レッド・クロイツ)の次期総督候補、劉花狼(リウ・ファラン)はバビロン・クラックを追う。
そして……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:00:00
104891文字
会話率:30%
この春高校生になったばかりの1年生、東咲人は長距離走が得意な陸上部に所属する男子高校生だ。咲人はある朝、部活に向かう途中で路上に倒れている女性を発見する。何かの病気ではないかと思って声を掛けたら、ただの酔っ払いだった。仕方なく彼女を家まで送
り届ければ、恐ろしい程に散らかったゴミ屋敷だった。転がる大量の缶ビールの空き缶に、山積みのゴミ袋や灰皿に山盛りの吸い殻。足の踏み場もろくにない散らかり具合。せっかく大人のお姉さんと2人きりだと言うのに、色気の欠片もありはしない。お姉さんは美人でスタイルも良い上、人気Vtuberの中の人。しかしその良い所を全部台無しにする残念さも合わせ持っていた。そんなお姉さんに咲人は家事スキルを評価され、彼女の家で家事代行を始める事に。そんなちょっとアレな出会いから始まる、2人のドタバタ(?)ラブコメディ。
※この作品は単体でも成立していますが、処女作である『いつも教室の隅に居る地味なあの子が気になって仕方ない』と世界観を共有している作品でもあります。そちらのネタバレ要素を含む為、ネタバレが苦手な方は先にそちらからご覧になる事をオススメ致します。そちらではまだ27歳の頃の本作ヒロインが活躍(?)しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 07:10:00
589462文字
会話率:38%
幼い日の後悔に囚われ、無気力な日々を送る青年・海斗。彼の暮らす漁村は、かつてのいじめっ子たちが成長した悪辣な集団に荒らされ、海斗の心の傷は深まるばかりだった。まるで深い眠りについたかのような彼の前に、一匹の老いた海亀が現れる。老海亀は、海斗
が幼い頃に助け損ねた甲殻類の友であり、海斗を恩返しに深海の古代都市へと導く。
水圧を感じさせない不思議な水泡に包まれ、海斗がたどり着いたのは、外界から隔絶された甲殻類の一族が生き延びる幻想的な海底世界だった。そこで海斗は、古代甲殻類たちの記憶を宿す海の麗人と出会う。彼女の美しさと深遠な知恵は、海斗の心を覚醒させ、彼は生まれて初めて「愛する」という感情を知る。麗人から「時間の記憶を内包する箱」を授けられた海斗は、悪しき者たちを倒すための戦略だけでなく、「共生の精神」や「自然への敬意」といった普遍的な教訓、そして失われた絆を再生する「希望の光」を得て、自身の無力感を乗り越える「真の強さ」を目覚めさせる。
地上に戻った海斗は、さらに荒廃した村の姿を目の当たりにする。しかし、彼の心には麗人との愛と希望が強く息づいていた。彼は新たな姿となった甲殻類たちや老海亀と共に、悪しき者たちとの戦いに挑む。「愛の誓い」と「失われた秩序を取り戻す」という使命を胸に、海斗は海の仲間たちと協力し、海の力を利用した独創的な策略で悪しき者たちを打ち破る。
平和を取り戻した村の浜辺で、海斗は老海亀から「失われた時間よりも尊いもの」を手に入れたと告げられる。海斗は漂流物の中から麗人との絆を示す光る貝殻を見つけ、そこから聞こえる潮の香りと麗人の声に、永遠の愛の記憶と未来への誓いを感じる。彼は孤独な老いではなく、海の麗人との「永遠の愛の記憶」と「未来を築く希望」を胸に、海と共生する新たな人生を歩み始める。潮騒の音は、彼の愛と誓いを乗せ、永遠に響き渡るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:45:21
3247文字
会話率:0%
― 始まりも終わりも、同じ場所にあった。 ―
【 PROLOGUE|前編・後編 】
海と崖に挟まれた港町——。
鯨殻街=ソルトマグナ
その街の大灯台には、灯台守の姉妹が暮らしていた。姉のシアナスと妹のキロシュタイン・ヴォルケ・ベッカ
ー。二人は流れる雲のように、静かで変わらぬ時を生きていた。
しかし、ある日。
キロシュタインが灯台に置かれた不思議な椅子に座った瞬間、意識が遠のく。次に目を覚ますと、そこは都市も人々も消え去った、水没した世界だった。
その世界で、彼女はノアという少女に出会う。
ノアは「アカシアの巫女」として、この世界を観測し続ける宿命を背負い、一万年もの孤独を生きてきた。二人はやがて心を通わせ、「オルデキスカのサイン」で友情を誓う。
しかし、静寂は長くは続かなかった。
突如、漆黒の魔法起動機兵/カルディアがアカシアを襲撃する。絶望的な状況の中、エメラルド色に輝くもう一機のカルディアが現れ、二人を守った。
その機体のコックピットから降りてきたのは—— 成長した未来のキロシュタインとノアだった。
やがて、風が吹く。
気がつけばキロシュタインは、再び灯台の椅子に座っていた。まるで夢のような出来事だった。しかし、目の前には確かに、ノアがいた。
それは幻ではなく——
運命の輪が導いた、新たな始まりだった。
【 ACT 1|メフィスト・ワルツ 編 】
⇒ 現在執筆中……
※カクヨム/様でも連載中です。
@或火譚 『Orde Qiska//オルデキスカ』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 13:46:57
269227文字
会話率:22%
政治家なんて、クソくらえだ。
俺、高遠 陸(たかとお りく)は、そう思って生きてきた。ゲーム会社で好きなゲームを創り、気の合う仲間と酒を飲む。それが俺の全てだった。親父が永田町でどんなデカい顔をしていようと、知ったことか。
――あの男が、
「心不全」というあまりに都合の良い死に方をするまでは。
親父の急死。涙も乾かぬうちに後援会に担ぎ出され、気づけば俺は、望みもしない議員バッジを胸につけていた。世間が言うところの、典型的な「ボンボン二世議員」の誕生だ。
退屈な国会、腹の探り合いばかりの派閥会合、頭を下げるのが仕事の陳情対応。永田町という名の伏魔殿で、俺は魂の抜け殻のように日々を過ごしていた。
だが、運命は、そんな俺を見逃しはしなかった。
親父の書斎で見つけた、一冊の古びたノート。そこに記されていたのは、にわかには信じがたい、巨大な陰謀の断片だった。
メディアを炎上させる、くだらない社会論争。国民がそれに気を取られている裏で、静かに、だが確実に進められる売国計画。この国の電力、通信、港湾――まさに生命線(ライフライン)とも言うべき重要インフラを、虎視眈々と狙う**アジアの大国“中国”**に売り渡そうというのだ。
そして、その計画を主導していたのは、親父の長年の盟友であり、この国の権力の中枢に座る、あの男だった。
ふざけるな。
軽い気持ちで首を突っ込んだ俺を待っていたのは、想像を絶する永田町の闇。親父の死は、ただの病死などではない。この国を売ろうとする裏切り者たちに、消されたんだ!
これは、単なる汚職事件じゃない。
この国の根幹を揺るがす、まごうことなき『国家反逆罪』だ。
気づいてしまった以上、もう引き返せない。見て見ぬふりなど、できるはずがない。
ボンボン? 親の七光り? 上等だ。
連中が俺をそうやって侮っているうちに、こっちは牙を研いでおいてやる。
これは、世間知らずのボンボンが、亡き父が遺したたった一つの「情報」を武器に、この国のど真ん中に巣食う裏切り者たちに戦いを挑んだ、その全記録である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 22:00:00
119057文字
会話率:35%
帝国の北方、首都から遠く離れた寒村。
帳簿係の「私」は、海の実情調査を命じられ、青白く光る海辺の村を訪れる。
そこでは、毎年のように人が「波の底から呼ばれ」、舟で沖に出て二度と戻らないという。
海は魔法と化学の廃液で汚され、魚は消え、海底
には奇怪な呪紋が刻まれていた。
浜辺で青い貝殻を拾う子供たち、網を引き続ける漁師、恐怖を口にしない女たち——
皆が黙って、恐ろしい何かと共に生きている。
やがて私は夜の浜で見た。
波の底から無数の青い手がこちらに伸び、海がまるで呼びかけるかのように囁いていたことを。
それは文明の光がもたらした、滅びの影であった。
しかし、それでも人々は海と向き合い、網を手放すことはしなかった。
——外縁の海で、私は知った。
呪われた波の底には、人が忘れようとしたものが、いまも確かに蠢いていることを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 17:59:33
884文字
会話率:15%
◆基本、あさ7時に更新致します!◆
ボーイミーツガール✕《人外》✕王道ファンタジー!!
この世界は昆虫の進化した存在、殻人族が地上と地底に分かれて暮らしており、別々の生活形態を築いていた。
あるとき、少女は災厄に襲われる悪夢を
見る。トラウマだけを植え付けて災厄──幻影魔蟲コーカスは身を夢幻の中に隠した。
一方同じ頃、地底で少年は土竜に追いかけ回されていた。父親に命を助けられ、少年──アトラスは世界をこの目で見たいと意志を持つ。
地底で父親に戦う術を習い、アトラスは学校へ通うべく地底を飛び出した。
学校で出会う仲間、ギンヤとキマリ。
そして悪夢の中の少女、ヒメカ。
アトラスはヒメカとともに悪夢へ立ち向かうこととなるが、果たしてコーカスは何を求め現世に復活したのか──。
アトラスはコーカスの真意を暴くことができるのか────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 11:20:05
397651文字
会話率:50%
ある日、一都六県は関東平野とは呼べないほどの地殻変動を起こし、超立体的構造物、ダンジョンと化した。それから200年が経過する。ダンジョンから湧出する粒子、エリクシルと適合することで日本人は飛躍的進化を遂げた。適合者はまるでゲームのようなスク
リーンを立体的に起動し、能力値をパラメータ化して視覚的情報として得る。脳にまで達した者はスキルという能力を会得し、ダンジョン攻略に臨む。今や新時代に突入した日本では《冒険者》こそ人気な職業と認識されていた。
群馬ダンジョン近く、軽井沢の郊外に住む少年《折畳京一》は新たな日本の首都、西京都の政府の狗にならないために適合者であることを隠していたが、群馬ダンジョンから脱走したモンスターに昼飯を踏み潰されたことにブチ切れて、逆にモンスターの背骨を折り畳んで瞬殺したことで《スキル持ち》の適合者であることを自ら暴露してしまう。
養父に背を押されダンジョンに挑み、まだ誰も到達したことのない《東京》を目指すことになった初日、《配信者》である《五反マリア》を、《皆殺し姫》の異名を持つ《零鏡花》とともに助けたことで、京一の運命はまた大きく動き出す。
果たして少年少女たちはダンジョン最奥に到達できるのか。
最奥にある《東京》は、なにが待ち構えているのか───!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 07:10:00
619409文字
会話率:45%
2XXX年、第三次世界大戦が勃発し、世界は混乱に満ちた。世界各国が禁忌とされる生物兵器と核兵器を使用されたことで、世界は悲惨な最後を遂げると誰もがそう思った。
だが、結果は違った。
戦争終結後、確かに世界は汚染された。しかし、汚染
したのは生物兵器でもなく、核物質でもない。
全く別の新しいものであった。
それらは瞬く間に広がると、自然は膨張し都市を再度自然に戻すかのように飲み込み、世界各地で地殻変動が相次いだ。
動物たちはその環境に適応するように、ある種は巨大に、ある種は数を増やし、ある種は原型を留めながらも新たな種へと進化していった。
人々は自然から追いやられるように数を減らしていったが、その進化の波は、また人にも働いていた。ある者は体の内から炎を燃やし、またある者は剛腕を、そしてある者はその身に生きる物の力を宿す。
Z oetic-生命の
O dd -奇妙な
N eos-新しい
E volution-進化
世界を覆ったその進化の名は通称:ZONE(ゾーン)
ZONEによって世界は自然界と人間界へと別れ、今も尚自然と人間の熾烈な生存競争が行われていた!
そして、この物語は自然界から人間界を守る仕事「ハンター」を目指す一人の少年の冒険譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 22:00:11
240849文字
会話率:70%
寂し気な町の隙間に大人しか知らない魔窟がある
小さな夏の抜け殻が足元に堕ちてる魔物の足音
夏休みの宿題をこっそり仏壇の下へ隠す
翌日梵字で国語のドリルが埋め尽くされ
祭りに蛍光色の幽霊が人に紛れ
違和感のない夢のあかし
蛍光灯の下でブリキの
警察官が若干壊れかけ
今でも人を守っている折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:58:23
3103文字
会話率:0%
夢を見て涙が零れて目が覚める
鳥居の下で誰かが嗤っていたんだ
シンクタンクの水たまりは揺れて言葉を濁す
悲しい夢だった夏の夢だった
貝殻の光る部分を撫でるように
座敷に堕ちた陽だまりに南無阿弥陀仏を唱えたんだ
そうしたら天井から覗いている黒
い影はすうっと消えた
夏の吐息を感じた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 18:16:49
3005文字
会話率:0%
【中世ファンタジー + 太平天国 + クロックパンク + 農民の一揆】
聖なる法王、黄金の杖
騎士の王、銀糸の床
麦を蒔く者、麦殻を噛み
布を織る者、衣を持たず
イブとアダムが耕す時
貴族と紳士は高座に座すか?
妻を奪い、家
を奪い
両親を斬られ、血が流れる!
人頭は転がり尽きず
血の借りは血で返すのみ!
司祭を斬れ!法王を斬れ!
騎士を斬れ!王を斬れ!
あらゆる不正を斬り倒し
すべての冤罪を清算せよ!
我ら小民、豚羊のごとく
聖女を迎え、虐殺の時を待つ
聖女来たら、司祭はいない!
聖女来たら、王はいない!
聖女来たら、役なく!
聖女来たら、税もなし!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 12:00:00
131184文字
会話率:25%
【毎日12時投稿!】
たぶん、元人間……だと思います!記憶ないけど!!
真っ白い空間で、バイトの面接めいた質疑応答をしたと思ったら……起きたら森の中で、兜を装着した真っ黒い芋虫になっていた!
なんでぇ!?昆虫モチーフの
ヒーローの話はしてたけど!虫にしろとは言ってないですよ!?
転生した瞬間にクソゲーが過ぎるんですけどォ!?
血沸き肉躍る戦闘?異世界ヒューマンとの交流?
無理です、現状芋虫だもの。
理不尽に叫びたいけど無理だもの、現状声帯もないし。
だからとりあえずは……大森林の片隅で、固くて不味い葉っぱと不味い魔物の成れの果てを食べながらなんとか生き残るのだ!
脳内の頼れる女神様と、なんか懐かれたカワイイ芋虫と一緒に……まずは進化して目指せカッコいい甲殻ボディ!!
防御力はとっても大事だからね!!
※主人公は芋虫スタートで地味にレベルアップしていきます、初手から無双?そこにないならないですね。
※サクサク進むことを目的にしています、たぶん40~50話で一旦完結すると思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 12:00:00
1042797文字
会話率:34%
凄腕のハッカーであるブラソン、最新式の地球製船殻を有する脚自慢の船とその管理AIレジーナ、レジーナから派生独立した船内管理AI生義体ルナ、銀河の嫌われ者である機械達の生義体ニュクス、何を考えているのか今ひとつ掴み所の無い地球連邦軍情報部か
らの出向者アデール、ブラソンの相棒でこれも凄腕のダイバーであるノバグ、今は囚われの身となったブラソンの友人が遺したダイバーメイエラ、銀河の何処かにある故郷を探す原生ファラゾア人少女ミスラ。レジーナの僚船であり、四十人もの元軍人達を乗せ、老獪な船長ドンドバックが操る強襲揚陸船シリュオ・デスタラ。多くの仲間達を手に入れ、銀河種族社会の運送業界からも一定の評価を得て、順風満帆であるか見えた運送業。しかしその行く手には、地球連邦軍と機械達が躍起になって追い回す不気味な生命体の陰と、そして謀略に長ける事で銀河中にその名が轟く地球連邦軍、銀河最大のデータバンク且つ演算システムである機械達の思惑と策謀が交差する。
第12章 トーキョー・ディルージョン
■本作は、「A CRISIS(接触戦争)」(N2709FW)の約300年後の物語であり、且つ「夜空に瞬く星に向かって」(N5979DP)の第二部です。その為、A CRISIS(接触戦争)のネタバレを多分に含みます事にご注意願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 11:45:36
365867文字
会話率:22%
少年とその女性が出会う時、世界は急激に動き出す。才能の壁に阻まれようと、自分の殻に閉じこもろうと、二人が出会ったのだからその奇跡は必然だった。少年の名前はエウィン・ナービス、両親と家を失った浮浪者。彼女の名前は坂口あげは、何も知らない転生者
。地獄のような理想郷で、彼らは世界の謎を解き明かす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 10:49:56
647855文字
会話率:20%
その旅の果てに、我らは光を手にするだろう。
星の海に漂う一つの惑星・フィアト。その星は、光に恵まれなかった。
星に住まう人々は土地と資源ーーー特に文明を支える光を巡り絶えず争いながらも文明を発展させていった。幾度となく繰り返された
争いの果てに人々から熱は失われ、星を照らす恒星からも光が失われた。
空から前触れなく訪れる災害と闇に閉ざされた星を覆う堅氷。天に浮かぶ抜け殻と化した恒星と輝かない星々。
人々が繁栄を謳歌していた様は見る影もない、多くの生命が失われ、残されたモノたちは苦しみから逃れるように息を潜めて生きていた。
そんな世界で目覚めた自分が誰なのか、いつからここにいるのかもわからない名無しの少女・ハクシ。彼女にあるのはいつのまにか握っていたカンテラだけ。
彼女はこの世界で何を感じ、何を想い、何を得て何を残し、何をもたらすのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 23:46:47
2160文字
会話率:18%