隕石の落下によって、首都圏は200mの大津波に呑まれ、一瞬で3000万人の命が消えた。太平洋沿岸も日本海沿岸も次々と津波で崩壊していく。続く災害──火山噴火、地殻変動──たった二日間で人類の9割が消えた。
そして1週間後、全生存者の脳内に謎
の声が響く。
『毎日1種類、1立方メートルの物質を物質化する能力を与える』
しかし、その力は“支配する者”と“支配される者”に分かれる世界を生んだ。
続く災害。魔物が現れ、ウイルスが広がる。
かつて「米」を選んだ平凡な大学生だった俺は、暴力チームに殺された。
だが気がつくと、時間は災害の2年前に巻き戻っていた。
今度こそ、生き延びてみせる。
未来の記憶を活かし、資金を作って離島を買い、備蓄とインフラを完備した最強のシェルターを築く。
仲間たちと共に、崩壊した世界で人と人との絆を再生していく。
これは、「ただ生き残るだけ」だった男が、仲間と未来を取り戻す物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 19:10:55
26981文字
会話率:36%
大柿 透は勇者である。
忘れもしない18の冬。彼女は卒業式の前日に異世界に世界の救世主―勇者として召喚された――しかも男に性転換して――。
それでも彼女はめげることなく、5年の月日を経て全ての人類種をまとめあげ、遂に≪魔王≫を討ち滅ぼし、故
郷への帰郷を果たした―――。
しかし、彼女を待っていたのは十数年時が流れ、文明は崩壊し人の姿は無く≪ゾンビ≫が溢れた世界であった――…。
あれ?でも魔法は使えるし、女の体を取り戻したけど闘争の日々で培われた化物じみた身体能力に変化はないじゃないか。
サバイバル?日常茶飯事ですね。
拠点構築?砦を作った経験もありますよ。
ゾンビ?素手でも倒せますね。経験が違います。
彼女は呟く。
「これは、サバイバル余裕ですわ……。」
知らずその両肩に負っていた人々からの期待や、トラウマになりかけていた煩わしい人間関係から解放された彼女は、崩壊したこの世界で自由に生きることを決めたのだった。
視界一面を埋め尽くすようなゾンビの群れも!
銃を手に徒党を組んで襲い来る略奪者どもも!
手にした聖剣(仮)で根切りにしながら目指すは安住の地!!できれば人ともゾンビとも遭遇しない場所がいいなあ!?
勇者だろ、助けろだって?知るか!!
なあに、世界なんて誰かがいつか救ってくれるさ!!私はこのままでも一向に構わん!!!
厭世家で、人間不振気味だけども。何だかんだ困った人を見過ごせないお人好しの元勇者が送る、ベリーイージーモードと化したゾンビサバイバルの開幕である。
※更新は基本午前0:00。土日祝には18:00に追加であげたりあげなかったりです。たまに、突然更新することもあります※
※女性同士が恋人となる描写があります。苦手な方はご注意ください※
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-15 17:00:00
237875文字
会話率:21%