遠い昔のものを見ていると
不思議な気持ちになる午後三時の頃
夏ばかりが梅雨に隠れて通せんぼ
通りゃんせの唄が聞こえる神社の境内には
誰もいませんでした
秘密ばかりが増えてゆく大人の机には
見知らぬ外国の煙草の匣
船町の街にはいつも潮の香り
背中だけが影になって
見知らぬ人のような父の姿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 10:21:16
2813文字
会話率:0%
夏の香りが戸棚の隙間からするから開けてみると
つやつやの夏蜜柑何処から貰ったのだろう
紫陽花が雨に濡れて泣いているからそっと仏壇の線香の匂いを嗅いだ
死の香りがことりと胸に落ちてくる
梅雨の時期のさみしさはトイレの裸電球のようなものかもしれ
ない
夕べの夢は忘れました皆トイレに流します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 14:32:36
2834文字
会話率:0%
夏の足音は微かな波の向こう
夏の概念は暗がりに転がる風鈴に日差し
玄関に置かれた洗われたばかりのサンダルに夏の神様は棲む
バケツの中の金魚が恋をした相手は出目金だというから蛙の子を
家族の遺影を抱えて弟の消えた宿場町を練り歩く何処からか
焦げた匂い
夏の香りを閉じ込めたあの路地裏の片隅折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 02:05:10
2605文字
会話率:0%
子供の頃、秘密基地で感じた安心感やワクワクは遠い記憶。
佐藤由美、21歳。
会社倒産による突然の解雇で無職となり、無気力な日々を送っていた。
そんなある日、コンビニへの道すがら、横断歩道で車に轢かれそうになった少年を助けた由美は、彼を
追って寂れた公園にたどり着く。
そこでお地蔵様に手を合わせていると突然地面に飲み込まれ、異次元の空間へと落ちてしまう。
目覚めた先は、謎の男性、シキが管理する不思議な空間だった。
そこには、現代社会で居場所を失い、それぞれが特殊な能力を持った子どもたちが共同生活を送っていた。
由美は異次元の世界と現実を行き来する生活に戸惑うが、彼らの純粋さや悩みに触れ、忘れていた「自分だけの居場所」の温かさを思い出す。
シキは、子共達や由美に「この空間は、癒しと再生の場」と語るが、彼自身の目的や空間の真実には謎が多い。
由美は子どもたちと協力し、時に彼らの能力を借りながら、空間の秘密を解き明かそうとする。
この物語は、由美が子どもたちとの絆を深め、現代社会の息苦しさから解放され、生きる意味を再発見していく過程を描いた現代ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 17:45:49
19394文字
会話率:42%
地蔵尊への信心が深い祖母と純粋無垢な幼稚園児の孫の兄妹が怪奇現象に巻き込まれてしまう。そして兄の方が行方不明に!
祖母は途方にくれる。
そんな時妹が不思議な現象を目にする。
果たしてその目にしたものとは何か?
そして兄の運命は?
意外な結末
が待っています!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 16:22:17
5800文字
会話率:23%
今年の春、19歳の大学1年生である智也は親元を離れ、慣れない東京で一人暮らしを始めた。彼の外見は一言で言って不細工。背が低く、一重で団子鼻。食欲旺盛な小太りで、モテる要素は皆無に等しい。だからあだ名は「ブーちゃん」と呼ばれていた。
智
也のの趣味は裏山でのぼっちキャンプ。高校生活最後のぼっちキャンプで、三体のお地蔵様がいる洞窟を発見した。
智也は、三体のお地蔵様から「不遇な扱いを受けて苦しんでいる者達を救って欲しい」という願いと共に、「言語能力」「鑑定」そして「能力100万倍」という驚異的なエクストラスキルを授かった。
お地蔵様の助言に従い異世界へと旅立った智也は、そこで異様な環境を目の当たりにする。この世界は地球とはあべこべであった。美意識は地球とは正反対。しかも男性は女性よりも背が低く、痩せて弱々しかった。更に性に対しても消極的。それに比べ女性は勇ましく、体格も男性よりも大きく性欲も旺盛であった。
地球では不細工でモテなかった智也は、異世界では超絶美男子として扱われた。そしてその異世界で地球では絶世の美女である女性たちが迫害を受け、劣悪な環境下で奴隷として働かされている光景を目の当たりにする。
彼女達を救うため、智也はお地蔵様から授かった固有スキル「能力100万倍」を駆使して、多くの奴隷達を救い出し、奴隷達が安全に住める地を築いていく。
しかしこのスキルには「性欲が100万倍」に上がってしまうという副作用も隠されていた。
この物語は、お地蔵様から授かった能力を駆使し、あべこべな世界で妨げられている者達を救いだし、様々な奴隷と愛を育みながら、巨大奴隷国家を築く壮大な物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 19:46:56
72881文字
会話率:25%
不気味な話をご紹介。
最終更新:2025-01-21 23:30:04
813文字
会話率:8%
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TOブックスさんより書籍化しました!
1〜2巻、発売中!
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家庭用RPG好きの高校2年、成上有夢は登校中、不注意が生んだ事故により不幸にも、幼馴染へ
の気持ち半ばに死んでしまう。
しかし、彼は近所にあったお地蔵様の慈悲により、異世界_アナズム_に送られた。
そんな彼がレベル上げを中心に鍛え、豊富なスキルの力を扱い、魔物と闘ったり……物を作ったり……女の子になっちゃったり______!
少し変わった異世界で、いろいろな人々と関わっていく、ほのぼのかつ非日常的な異世界生活が始まる!
※2020/2/8に本編が終了しました。現在は番外編を投稿しております。
本作品は小説家になろう様の他に、カクヨム様にも投稿しております!
・カクヨム様↓
https://kakuyomu.jp/works/4852201425154894970
本作品のR18版ができました。本編閲覧済の18歳以上で興味のある方は下記URLから直接、ご覧ください。
・夜のLevelmaker秘話↓
https://novel18.syosetu.com/n1899gb/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 00:00:00
2846440文字
会話率:49%
明日は大晦日。残された今年はあと僅かで御座います。
故に、私は久方振りに仏閣を訪れる事に致しました。
伽羅に導かれるままに出会ったのは、数多のお地蔵様。
其れでは黙祷を。お地蔵様に。今年に。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に
思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
幻想奇譚です。
エモい。という言葉に全て丸投げしたくなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 12:46:17
806文字
会話率:0%
生老死苦。それは私達が生きている中で、最も身近な苦しみかと存じます。
どれだけ満たされていても、恵まれていても、それは変わらず。
そんな時に寺院様と出会いました。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません
。
注意事項2
圧巻で、圧倒的で、それでも惹き付けられるんですよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 11:18:49
708文字
会話率:0%
その後前は、齢一桁の童姿だった。
ただ気に障る様な真似を致すと、容赦なく膝を付かせる。
そんな御前と夢の中で相対した。
気まぐれに、お話を聞いて下さる様だった。
最終更新:2024-02-05 14:08:16
1205文字
会話率:35%
基地の町、横須賀には「フレンドシップデー」という催しがある。
勇気君とおじいさんは、その見学に横須賀を訪れた。
二人は米軍基地前の「ドブイタ通り」にある「お地蔵様」に触れた事から
事件に巻き込まれる。
最終更新:2024-07-12 20:40:19
20832文字
会話率:29%
願いを叶えないことを約束するお地蔵様の話。
最終更新:2024-07-06 13:14:13
1944文字
会話率:53%
ばあちゃんの住む田舎を訪れた玲は、今日も田舎の道を冒険中。昨日見つけたお地蔵様のその先に、今日はいくつもりだ。お地蔵様の姿が見えたとき、玲は昨日とは違う光景に気付く。お地蔵様の隣には、昨日はいなかった何かがいた。
最終更新:2024-06-08 20:10:46
2232文字
会話率:46%
その雨は、何を映すものなのでしょうか。
最終更新:2024-03-04 18:00:00
2691文字
会話率:0%
むかしむかし。
年に四回の季節の節目に、お地蔵様を見越しに乗せて、村を練り歩く「子地蔵さま」という行事のあった村があったという。
動けぬお地蔵さまに世界を見せるという名目のもと、お地蔵様の留守を預かるのは子供たち。
その役目は子供にしか果
たせないものというのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 18:00:00
2178文字
会話率:0%
シリーズで、雰囲気だけ時代小説として書いております。設定ゆるふわ。うすめでごらんください。 ヒコイチは商売品をかついで歩きながすのが縁で、『西堀の隠居』としりあい、いろいろうすら寒いおもいをしている。 梅の木がみられるいいばしょ
をヒコイチが案内することになりでかけると、セイベイが見知らぬ男にせまられており、どうやらその男は人ではないようで、頼みがある、というのだが・・・。また今回も、さむけのすることにまきこまれるはなし。ほっこりはしない。いやな表現あり、ご注意を。。。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 19:47:42
19473文字
会話率:40%
傘地蔵のお爺さんたちの下に贈られた米俵の出どころ。
冬のホラーに参加させようと「真冬の怪異」の「傘地蔵裏話」を少し修正した作品なんですが、全然怖くないしジャンルもホラーじゃないような気がしたんで、単独で投稿してます。
最終更新:2024-01-13 13:00:00
740文字
会話率:21%
「夏のホラー2023」帰り道
用に書いた作品です。短編なのであらすじに書くことがない
最終更新:2023-07-30 14:58:51
6680文字
会話率:22%
幸運を呼ぶお地蔵様は、片目が欠けて、首はポッキリ折られていました。
最終更新:2023-07-16 18:00:00
7937文字
会話率:3%
派出所勤務のサンズさんはお地蔵様が大好き。世の中もっとお地蔵様が増えたらもっと良い世の中になるかもしれないのになと、考えている。
本当は星新一風ヒトコワホラーにしたかったのですが要素を詰め込みすぎてこち亀になりました。
二次創作ではないと
思うのですが、似てしまってすみませんでした。
お楽しみいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-10 11:41:19
3714文字
会話率:50%
ある用事を済ませた帰り道の事だった。
黄昏時。僕は場にそぐわないスーツ姿で、人気のない田舎の畦道をひとり歩いていた。
『──ぐすっ──ぐすっ──』
風の音に混じって、啜り泣くような声が聞こえてきた。
声の方を見ると、脇道のお地蔵
様のそばに、少女が立ち尽くしたまま泣いていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-06 21:24:53
2114文字
会話率:29%
10月17日(月) 今日の朝に見た僕の夢です。電車のレールを歩いていると何と複数のお地蔵様が出てきます。
彼らは何を暗示しているのか? また僕に何を知らせたかったのか? エッセイにして書きます。最後にはあの超有名な都市伝説の駅に到着します
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-17 18:35:04
451文字
会話率:0%
傘と手ぬぐいを供えられた6体のお地蔵様が、恩返しのために山道を進んでいると気がつけば異世界に転移していた。乱暴なゴブリンに壊されそうになったところを2人の女冒険者に助けられ、お地蔵様たちは恩返しを行うことに決める。ゴブリンの大群に立ち向かう
女冒険者達を前に、お地蔵様は果たしてどうするのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-29 20:01:38
5784文字
会話率:35%
とある地方都市の市職員である広瀬隼人は、上司からのパワハラにより休職した後、閑職である「子ども電話相談室」に異動となる。そこでやはり先輩から嫌がらせを受けて異動してきた同期の真壁和泉とともに悠々自適の生活を謳歌していた。だが年の瀬も近づい
た頃、市内でお地蔵様が亀甲縛りにされるという奇怪な事件が起こる。はじめは自分たちの管轄でないとして傍観を決めていたが、市議会議員の一声により事件解決を命じられることになる。こうしてダメ職員二人による奇妙な捜査が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-02 18:00:00
230675文字
会話率:63%