※注意。夫はクズです、ご了承下さい※
ど田舎貴族の伯爵令嬢エレノラ。お人好しの父のせいで伯爵家はいつも火の車だった。そしてある日ついに借金まで背負うハメに……。
そんな時、知り合いから公爵家の縁談話が舞い込んできた。しかも結婚すれば借金の倍
額を支払ってくれるという。
更に相手の令息は家柄良し、頭脳明晰、眉目秀麗、その他馬術に剣術など完璧な青年だ。
ただ、無類の女好きで常時数十人もの女性と身体の関係のあるクズだった。
だが背に腹は変えられないと、エレノラは公爵家へと嫁ぐ事を決意する。
しかし対面した彼から「こんな芋っぽい娘だとはがっがりだ」「私の妻には相応しくない。よって、妻とは認めない」と一蹴されてしまう。
無類の女好きの筈なのに、エレノラに興味が無いどころか早速嫌われてしまった。
そして彼は初夜をすっぽかして愛人の元へ出かけて行った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 12:50:44
95493文字
会話率:35%
王妹の娘ルーフィナは、八歳の時に両親を事故で亡くした。大人達がルーフィナの引取り先で揉める中、ルーフィナはヴァノ侯爵の令息クラウス・ヴァノ(二十歳)へと嫁ぐ事に決まる。だが嫁いだその日、ヴァノ家本邸から随分と離れた別邸に連れて行かれ、クラウ
スは何も言わず帰って行った。それから八年間、クラウスは一度も会いに来る事はなくルーフィナは広い屋敷で使用人達と共に暮らしていた。周囲からは別居している事も白い結婚という事も認知されており、婚姻しているにも関わらずルーフィナの元には日々お見合いの話が舞い込んで来る。そんな中、ルーフィナは十六歳となり社交界デビューする事になる。そして八年振りに夫のクラウスから連絡がきた。どうやら舞踏会でルーフィナをパートナーとしてエスコートしてくれるらしいが……ルーフィナはそれを断った。その理由をクラウスの執事はこう説明をする。
「既に別の方とお約束なさったと仰っていらっしゃるらしく……クラウス様とご一緒は出来ないと……」
「……は?」
自分の妻に振られたクラウスは呆気に取られるが「何時も通り、彼女にお願いするから問題ないよ」としれっと話す。
ヴァノ侯爵夫妻は、それぞれ別のパートナーを伴い舞踏会へと向かう。
※この作品はアルファポリス、エブリスタにも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 00:08:09
234415文字
会話率:42%
『ねぇ、姉さん。姉さんの心臓を僕に頂戴』
侯爵令嬢であるフィオナは、幼い頃妹を庇い魔女の呪いなるものをその身に受けた。美しかった顔は、その半分以上を覆う程のアザが出来て醜い顔に変わった。家族や周囲から醜女と呼ばれ、庇った妹にすら「お姉様
って、本当に醜いわね」と嘲笑われ、母からはみっともないからと仮面をつける様に言われる。
こんな顔じゃ結婚は望めないと、フィオナは一人で生きれる様にひたすらに勉学に励む。白塗りで赤く塗られた唇が一際目立つ仮面を被り、白い目を向けられながらも学院に通う日々。
そんな中、ある青年と知り合い恋に落ちて婚約まで結ぶが……フィオナの素顔を見た彼は「ごめん、やっぱり無理だ……」そう言って婚約破棄をし去って行った。
それから社交界ではフィオナの素顔で話題は持ちきりになり、仮面の下を見たいが為だけに次から次へと婚約を申し込む者達が後を経たない。そして仮面の下を見た男達は直ぐに婚約破棄をし去って行く。それが今社交界での流行りであり、暇な貴族達の遊びだった……。
※この作品はカクヨム、アルファポリス 、魔法のアイランドでも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-02 21:28:34
113313文字
会話率:43%
石見銀山に配された若い武士・大江小十郎は、山で繰り返される事故と死に衝撃を受ける
記録係という閑職の中で、できるのは「真実を記す」ことだけ
だが、命を軽んじる現場、不正に手を染める上役の姿に、次第に疑問を抱きはじめる
意を決して行った告発は
受理されたが、表立っては何も変わらなかった
小十郎は失望しつつも、自身のできることを続ける
それが、この鉱山で働く者たちの命の証だと信じて
折しも主家・尼子は揺らぎ始め、背後には毛利の動きが迫っていた
名もなく、力もなく、ただ記すことから始まった
命が欲と野望に喰われていく戦国の世で、やがて彼は時代の流れすら変えていく折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 09:50:24
128725文字
会話率:24%
主人公コユキは腐女子で理屈屋ニート、意識高い系のアラフォーだ。
ある日突然現れた悪魔は、家族の魂を奪い去って行った。
唯一頼れるのは幼馴染の寺の息子でフィギュアオタクの善悪(ゼンアク)、只一人。
様々な経験や訓練を積み、徐々に聖女と聖戦士
として目覚めていく肥満気味の二人は喧嘩と勘違いを繰り返しつつも友情を深めていった。
次々現れる悪魔や魔王にも、お得意の屁理屈を披露する食欲重視のコユキ。
サブカルオタクで料理上手、時々サイコな善悪和尚。
ちょっぴりマニアックな二人が活躍するハチャメチャ・コメディ・ダークファンタジーである。
この物語は謎の存在、「観察者」の目線で紡がれた、天使と悪魔、地球と生命、過去と未来のお話です。
~note~
本作は【改訂版】になります。
【堕肉の果てⅠ~悪魔たちの円舞曲(ロンド)~】
【堕肉の果てⅡ ~暴虐の狂詩曲(ラプソディー)~】を
【堕肉の果て ~アラフォー肥満気味のアタシが聖女、だ……と……⁉ 幼馴染の彼と力を合わせて、悪魔や魔王に喝だ! 喝ー‼ ~】
に一本化させていただき、新たに【~苦痛の葬送曲~】を掲載しました。
今後の観察者シリーズ執筆にあたり、このような形にすることがより読みやすくなると判断致しました。引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
※作品はアルファポリス様、ツギクル様、note様にも掲載しています。
※挿絵が頻繁に差し込まれます。
お手数でございますが苦手な方は挿絵表示機能をオフにして頂くことをおすすめします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 08:47:41
2625543文字
会話率:40%
三十歳、無職の俺、影山絢斗は、深夜にコンビニに向かったところ、交通事故で死亡した。しかし、天上世界で神と邂逅し、取引をした結果、異世界に飛ばされることになった。条件を満たせば、命をよみがえらせてくれるらしい。あまり生き返ることに興味はなかっ
たが、一度は死んだ命だと思い、とりあえず異世界を楽しんでみることにした。お守り代わりに持ってきた、今は亡きじいちゃん作の木刀を振ってみたところ、すごい技が飛び出した。武器屋の店主に見せたら世界最強とされる聖剣の五倍の威力があることがわかった。俺は今度こそじいちゃんが期待してくれていたような人間になることを決め、努力を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 06:00:00
86648文字
会話率:44%
高校に入って、友達や顔見知りがいない相楽 創(さがら そう)は高校2年の春休みに腕の取れたぬいぐるみを拾う。
そこでぬいぐるみを探していた着物の似合う傾国の美少女、麗鷲 天(うるわし てん)と出会う。創の唯一の趣味であるハンドメイドによりぬ
いぐるみの腕をその場で縫いあわせてあげると、天にぬいぐるみを助けてくれた命の恩人だと感謝されてしまう。
それはただ一度きりの出会いで、今後関わることはないと思っていた。
創はぼっちゆえに知らなかった、ぬいぐるみの探し主である麗鷲天が『極道一家のお嬢』と呼ばれる学校番外の美少女で、自分と同じ高校に通っていることに。そして、あろうことか「ぬい活」に誘われることになるなんて。
ぬいぐるみを助けたことから始まる、実はかわいいものが好きで世話焼きな極道一家のお嬢との関係。
二人でぬいを洗ったり、ぬいをお出かけに連れて行ったり、ぬいと一緒に写真を撮ったり。
いつしか天は創に重たい愛情を向け始め、ぬい活仲間以上の関係を求めるようになり……。
気づけば外堀埋められて、粘着ドロあま溺愛半同棲生活が始まってた?!
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-08 20:10:00
74047文字
会話率:32%
迷宮ーー。それはある時突然この世界に現れ、それ以降様々な場所に生まれてその数を増やしてきたと言われている。迷宮内は平原や森林、海、空など多種多様な環境にあふれており、その規模も千差万別である。
当初迷宮がこの世に現れた時、現れた国の対応
はそれぞれ異なっていた。出現により村が一つ消えたことから周囲一帯を封鎖し立ち入りを禁止したり、不審なものとして入り口を封鎖したりとさまざまであった。なかには静観した結果迷宮から魔物が溢れ、周囲の村や街を飲み込んだ結果制圧できた頃には地図から県が消えたと言われている。
一方で、果敢にも内部へ調査隊を派遣した国もあった。その国も初めのうちは少数精鋭で調査隊を送り込んだものの、一カ月が経過しようとも誰一人として帰ってこなかった。しかし、ある時調査隊の一部が帰還に成功したことで内部の様子が判明した。その結果、迷宮内には大きな危険が存在するが、それ以上に資源や未知のモノに溢れていることが判明した。
それ以降、各国はこぞって迷宮探索に乗り出し、時には多大な犠牲を払いながら、時には危険を持ち帰りながらも探索を進めて行った。
その結果、得られた資源や迷宮内の魔術理論の解析などから急速に武器や魔術が発展し、安全性が向上するに連れさらに大きな成果を持ち帰るようになった。
現在においては迷宮内の探索を専門に行う職業である探索者は当たり前のものとなっている。
しかし、今回記して行くのは現在の迷宮探索の様子ではなく迷宮が出現した初期、いわゆる黎明期と言われる時代のことである。
様々な冒険譚や探索にまつわる手記などを読まれた各人に取っては当時の人々の行動や決心は愚かしく感じる部分も多々あると思われる。しかし、これは紛れもなく当時未知の領域に文字通り生命を賭けて挑んだ人々の物語である。その何かが読者諸氏に響くものが有ればこの話を纏めた甲斐があると思う。
ーー序文より抜粋折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 23:13:06
355336文字
会話率:41%
朝起きたら、家の前に「あなたの子です」という手紙とともに赤ん坊が置かれていた。しかし、冒険者であるアルヴィーノには全く心当たりがない。当然赤ん坊を置いて行った人間を探すが、すでにその姿を確認することができなかった。放置するわけにもいかず、ア
ルヴィーノは仕方なくその赤ん坊の面倒を見ることにした。それにより、町ではそこそこ名の知れたアルヴィーノは、その日から子連れ冒険者と呼ばれるようになったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 23:00:00
228483文字
会話率:34%
織田小烏丸はいつものように仕事を終えて帰る途中、道に出来ていた謎の穴に落下してしまう。
とても長い落下の途中で眠ってしまい、目が覚めるとそこは異世界だった。
しかしよくあるアニメや小説のような普通の異世界ではなく、強い者こそが国を支配する
完全な弱肉強食の世界。まるで日本の戦国時代のように国取り合戦が繰り広げられていた。
すぐ横を通り過ぎて行った人が『邪魔だ』という理由だけで殺されるのを見て驚愕する。この世界は本当に人の命が虫けらのように軽い。
そのついでに俺までもが、世紀末でヒャッハーなモヒカン共に殺されかけていた所を、間一髪で一人の強き女に助けられる。
女の名はミスフィート。この国の悲惨な状況を打破するために、反乱軍のリーダーとして国の統治者と日々戦い続けているそうだ。
俺は決意する。
訳も分からず荒んだ世界の凶悪な奴らに、ただ殺されるなんて真っ平御免だ。
ならばこの強く美しい女の軍に入って絶対に成り上がってやる!
剣、魔法、スキル、と何でもアリの異世界で、強き者こそが絶対王者という群雄割拠の乱世を己の力で斬り開く、異世界成り上がり戦国物語が今始まる。
《見所を軽く紹介》
【主人公】小烏丸は凄腕の付与魔法使いです。
【戦闘】:相手は腐れ外道共なので一切容赦しません。
【ガチャ】:作品の肝となるアイテムが色々手に入ります。
【論功行賞】:ヒロイン達の紹介と共に小烏丸のチート装備が貰えます。現代の服で女性達が華やかに!
※ジャバルグを撃破し尾張を掌握したミスフィート軍。次は他国の脅威を撥ね退け尾張を豊かな国へ!
ノベルアップ+、アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 18:10:00
2042632文字
会話率:53%
神々の計略により、グレイプニルによって縛り上げられた大狼Fenrir。
ラグナロクの日、彼が神話界へと舞い戻るまでを描いた再訳の物語。
「今度は、俺が狩る番だ。」
自らを束縛する戒めを壊すため、彼は自らの複写を、一匹の狼として、異世界へ
産み堕とす。
時は9世紀初頭。降り立ったのは、第2階層、ミッドガルド。
ルーマニアのカルパチア山脈周辺はブルガリア帝国の支配下にあり、地方的な領主たちが自治的な領域を形成していた。
黒海に睨まれたコンスタンツァ寄港有するドブロジャ地方の無名小国ヴェリフラートは、絶えずブルガリア帝国とビザンツ帝国による支配権の争奪に晒された傷跡を残しながらも、交易港として発展を遂げる。
しかしながら、ドニエプル川を通じて黒海方面に進出し、スウェーデンよりビザンツ帝国へと南下する過激なヴァイキング勢力の侵攻により、次第に彼らの略奪に晒されるようになって行った。
出逢ったのは、神様によって、ヴァイキングによる侵略戦争の火種として妻を殺された青年シリキ。
「復讐が、したくは無いか。」
互いに、利用し合えそうじゃないか。
こいつは、嗅ぎ覚えのある臭いをしている。
そう、あいつと同じ臭いだ。
優しかった大狼は、もういない。
底知れぬ人間の憎悪が、神々への報復の手段をより歪んだものへと変えていく。
唯一心を許してしまった裏切りの友には、どんな死が相応しいだろう。
そして、彼が決して神話界で味わうことの無かった、同じ大きさの、普通の狼同士の触れ合い。
群れを率い、番を持つようになること。
その全てが、ずっと、なりたかったもの。
初めから、ありさえすれば、そう悔やんでも、もう遅いのだ。
最後の日、彼が齎し、そして迎える死とは。
最愛の我が狼が、どうか納得の行く最期を迎えられますように。
前作、「Wolfhound ウルフハウンド ―神話に殺された狼のやり直し―」の続編になりますが、単作としてお読みいただけます。
狼や人外が好きで堪らないという方、是非読んでみてください!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 16:02:17
165564文字
会話率:15%
主人公は、異世界へと転生したらしい。しかも、TS転生で。
主人公が前世で好んでいたシミュレーションRPG『Imitation/Dragons』の世界観にして、そのスピンオフで発売された乙女ゲーム『Imitation/Lovers』の舞台の国
へと。
※この物語は同作者の『Imimtation』のリメイク版として書き始めたものです。イベントを思いつくままに入れて行ったらわけわからなくなったので時系列を整理して組み直したら全く人間関係変わってしまった話です。
※この話に一般的なTS転生物のノリを求めないでください。
どちみち見切り発車ですが楽しんでいただけると幸いです。
2017/10/13 タグを修正しました。
2017/12/06 タイトルを変更しました。
2018/08/26 指摘があったためタグを編集しました。
2019/03/06 改稿を始めました。
2020/01/15 再改稿はじめました。内容に大きな変化はありませんが、話数によっては話の要素が増えるかもしれません。
2020/11/06 改稿が終了しました。話の要素が一部増えました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 23:15:21
1650487文字
会話率:55%
新たに見つかった電波帯を使い、これまで不確かな存在だった霊体を視覚化しコンタクトに成功。
この電波帯をEG帯と呼び、霊体を自在に操る者たちをEG使いと呼んだ。
四ヵ月前に大阪で起こった巨大結界事件後、環境が激変した結界内で争うEG使
いたち。
その中に、主人公、安倍まゆらの姿があった。
彼女が再び結界の中に入って行った目的とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 23:00:00
27173文字
会話率:19%
とある下位の伯爵令嬢が、王太子殿下の婚約者の最有力候補になった。
その伯爵令嬢は伯爵家の中でも序列が低い家の出身だったが、非常に優秀な才女として有名だった。
高位貴族令嬢達の面目は潰され、恥を掻かされたと伯爵令嬢へ陰湿な嫌がらせを始める
のに然程さほど時間は掛からなかった。
伯爵令嬢は、それでも耐えた。そして、その令嬢の健気さに王太子殿下も絆され、彼女との距離が段々と縮まり――――やがて、彼女を特別扱いするようになって行った。
そんな中、本命となった伯爵令嬢が王太子の婚約者候補を降りると言い出した。
王太子殿下は、突然のことに狼狽。
誰よりも淑女らしく、人柄も申し分なく、諸外国の地理や言語に精通し、政治的なバランス感覚も持ち合わせ、家格以外は次期王妃として不足無し。そう称された伯爵令嬢へ、聞き取り調査をすることになったワケだが――――
愛していなければ、耐える必要は無いのですね!
どうしてもと王太子殿下のご命令が下されるのであれば、王城へ召し上がります。それでも宜しければ、王太子殿下の婚約者になって……死ねと、わたくしへ直接ご命令くださいませ。
設定はふわっと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 20:32:39
4349文字
会話率:0%
※試験的にタイトル変更中。旧タイトルは、『わたしの愛しいスピカ。』です。
タイトルはまた変わるかもしれません。
「わたしの家はね、兄上を中心に回っているんだ。ああ、いや。正確に言うと、兄上を中心にしたい母が回している、という感じかな?
」
病弱な兄上と健康なわたし。
明確になにが、誰が悪かったからこうなったというワケでもないと思うけど……様々な要因が積み重なって行った結果、気付けば我が家でのわたしの優先順位というのは、そこそこ低かった。
そんなある日、家族で出掛けたピクニックで忘れられたわたしは置き去りにされてしまう。
そして留学という体で隣国の親戚に預けられたわたしに、なんやかんや紆余曲折あって、勘違いされていた大切な女の子と幸せになるまでの話。
設定はふわっと。
『わたしの愛しいねえ様。』の婚約者サイドの話。彼の家庭環境の問題で、『わたしの愛しいねえ様。』よりもシリアス多め。一応そっちを読んでなくても大丈夫にする予定です。
※兄弟格差、毒親など、人に拠っては地雷有り。
※ほのぼのは3話目から。シリアスはちょっと……という方は3話目から読むのもあり。
※勘違いとラブコメは後からやって来る。
アルファポリスに別のタイトルで掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 19:33:39
952187文字
会話率:52%
妻と離縁した。
学生時代に一目惚れをして、自ら望んだ妻だった。
病弱だった、妹のように可愛がっていたイトコが亡くなったりと不幸なことはあったが、彼女と結婚できた。
しかし、妻は子供が生まれると、段々おかしくなって行った。
妻も娘を可
愛がっていた筈なのに――――
病弱な娘を育てるうち、育児ノイローゼになったのか、段々と娘に当たり散らすようになった。そんな妻に耐え切れず、俺は妻と別れることにした。
それから何年も経ち、妻の残した日記を読むと――――
俺が悪かったっ!?
だから、頼むからっ……
俺の娘を返してくれっ!?
アルファポリスに掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-15 12:23:03
16304文字
会話率:16%
とある小宇宙に漂う名もなき星の片隅、さらに奥地の奥地にある寂れた村に一人の少年が暮らしていた.
その世界に住まう人々は8歳の春を迎えるまでにある属性の魔法かそうでなければスキルを授かり,それを生活の糧として暮らしていた.
しかし,少年はも
うすぐ8歳の春を迎えるというのに魔法はおろかスキル一つ手にしていなかった.
授かりものを何も手にすることのできなかった者は神に見捨てられた者と呼ばれ,表向きは授けられた者との間に差別されることは無かったが,現実的に日陰者として生きて行くのであった.
見捨てられた者として生きて行く覚悟をしたその少年は少しでも家の役に立とうと,早春の里山に山菜取りに入って行った.
その里山の更に奥には数百年前から少女の怨霊が住み着いているとの噂があった.
そう言った訳で普段から村人は里山の更に奥には立ち入らないようにしていたのだが.
山菜採りに夢中の少年はいつの間にか里山の奥地へ立ち入り,いや,少女の怨霊に呼ばれたかのようにさらに奥へ奥へと誘われて行った.
そして,少年はそこで運命の出会いを果たすのであった.
神に見捨てられた少年が運命的な出会いにより,その将来が大きく書き換えられていくのであった.
今後の展開に期待してください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 20:00:00
1024619文字
会話率:16%
「俺なんて剣を振るしか能がないから、ひとりで迷宮に突っ込んだりしたら、二度と出てこられないかもしれないぞ。はは」
Sランクパーティに所属する主力剣士・ジルは最高難度迷宮の攻略中、すったもんだあった末にたったひとりで置き去りにされてし
まう。
ただでさえ致命的な方向音痴のジル。そのうえ普段かけていた眼鏡がメッタメタのズッタズタに破壊され、もはや自力で地上に戻れる見込みは爪の先ほどもない。どう考えてもその場で救助を待つほか活路はない。
「ふっ……。口ほどにもないな、最高難度迷宮……!」
しかし方向音痴に特有の根拠のないトンチキ自信と卓越した剣の腕を武器にジルは進む。ずんずん進む。書物に残された歴史上、まだ誰も踏み入ったことがないはずの領域をガンガン進む。途轍もない力を持つ魔獣が出てきてもよく見えないままズバズバ斬って捨てる。
やがて現れる似たような方向音痴ども。
徐々に姿を現し始める迷宮の本当の姿。
やがて訪れる「もしかして俺って何ヶ月もかけて出口から遠ざかってないか?」という悲しい気付き……。
一方地上では、彼を捨てて行った冒険者パーティにも不穏な空気が立ち込めて……?
そんな感じの準最強主人公系ファンタジー。
*完結済
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 18:02:02
623302文字
会話率:40%
世界で一番魔法が上手い伯爵令嬢エリィ・ノアは、ちょっと怖いし変な人だし全然結婚できないし、挙句の果てに婚活を放棄してふらふらどこかに行ってしまう。しかし、そのふらふらして行った先には、かつての同級生で侯爵令息のテオドア・イルシエーラがいて…
…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 18:06:15
41534文字
会話率:43%
人は大切な人を
大切な物を
大切な事を
奪われて初めて気付く
そんな生き物だ。
ー2011年3月11日ー
中学3年の卒業式を明日に控えていたあの日
俺達の町を襲った大地震。
後に東日本大震災と呼ばれたその地震は、一瞬にして平凡だった俺
の人生から何もかもを奪って行った。
いくら後悔しても、あの幸せだった頃の時間は戻ってはこない。
なぁ、真奈。
お前は今どこにいるんだ?
お前に伝えたい言葉があるんだ。
俺、馬鹿だったからさ、失って初めて気付いたんだ。
俺はお前が好きだったんだって。
会いたい。
会いたいよ、真奈――
これは、東日本大震災を題材に、一人の中学生の男の子が歩んだ、10年間の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 12:23:56
155923文字
会話率:50%
――舞台は現代から1000年遡る平安時代。
身分制度が厳しい時代背景の中、身分の異なる3人の男女が、幼い頃を共に過ごした京で、絆を深め惹かれあって行く。
だが、彼等の成長と共に、世間が示す身分の壁が大きく立ちはだかり、幼い頃のように共に過
ごす未来を夢見続けることが難しくなって行った。
そしてある出来事をきっかけに、いつか再び交わる事を望みながらも、各々に生まれながらに定められた道へと進み行く決意を固める。
一人は貴族の姫として、政(まつりごと)に携わる道を。
一人は生まれ育った故郷に戻り、一族や故郷の発展、繁栄に尽力する道を。
そして一人は姫の従者として、生涯をかけて彼女に寄り添い、付き従って行く道を。
それぞれに選択する。
最初はただ純粋に、守りたいものの為、己が信じ選んだ道を真っ直ぐに進んでいた3人だったが、彼等に定められた運命の糸は複雑に絡み合い、絡まり合い、いつしか抗えない歴史の渦へと飲み込まれて行く事に――
『どうして……どうしておぬしらが争わねばならぬのだ?』
これは後に「平将門の乱」と呼ばれる歴史的事件を題材に、その裏に隠された男女3人の恋と友情、そして絆を描く物語。
そしてその絆は、1000年もの長い時を繋ぎ、令和と呼ばれる現代へと引き継がれて行く――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 12:37:45
472202文字
会話率:50%
昔、昔。アマテラスという女神がいました。
アマテラスが地上に降臨すると世界には光が齎され、生きとし生ける者の暮らしは豊かになりました。
しかし、ある時、地の底の地獄から悪しき存在エンマが現れたのです。エンマは地上を離れるのを拒む者達を
悪霊に変え、自らの下僕としました。
アマテラスはエンマと戦い、その者を地獄へと追い返しました。そして、共に戦った人間達と協力し、地獄を封印したのです。
しかし、戦いで力尽きたアマテラスは地上に留まる事が出来なくなりました。
アマテラスは再び地獄の門が開かれた時の為に、人間達に自らの力を託し、天へと還って行ったのでした。
時は経ち現代。
中学二年生の木花(きはな)さくやは幼き頃から三つ年上の幼馴染、安倍尊(あべのみこと)に想いを寄せていました。
さくやは安倍家のお屋敷で開かれる雅なお稽古事に励む事で、彼と会うのを日々の楽しみにしていたのです。
しかし、ある日の逢魔時、さくやは悪霊とそれに立ち向かう尊の姿を目にしてしまいました。驚いた事に、尊は悪霊を封じる役割を担う陰陽師だったのです。
悪霊に苦戦する尊。
想い人を助けたい。
そう願った時、さくやはアマテラスの力を受け継ぐ巫(かんなぎ)へと変身するのです。
巫ナデシコに変身したさくやは、友人となった巫女の千代、巫カグラと、忍者の末裔の楓、巫クノイチを仲間に加え、悪霊との戦い、そして、己が恋の受難に挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 23:01:06
60381文字
会話率:54%
それは、無数の終わりを迎える物語。
魔王が討ち果たされ、平和となった世界。
勇者を辞した青年たちが過ごす、当たり前の日々。
故郷を捨て、永劫を生きることとなった咎人の幾年。
そして、託された願いの行く末。
最も弱き叛逆者の切り拓いた、未
来の先の物語。
#この物語は「かみがみ~最も弱き叛逆者~」の後日譚です。
全ての狩りを終え、森の奥に消えて行ったコボルトのシェート。
そんな彼の残したものが、何を変えたのか。
彼を知る者たちがどんな思いを抱いて、日々を生きていくのか。
そんな『掉尾』の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 18:00:00
109533文字
会話率:50%
家出をしていた娘が帰ってきた。些細な言い合いで出て行った彼女には何が見えていたのだろう。母は決して知ることはできない。女と女の関係こそ何より一層濃いのかもしれない、と気付くのもまた女である。
キーワード:
最終更新:2025-06-04 23:24:25
55158文字
会話率:21%
メーア・ウント・ベルゲン王国 シルバーホーン城は、王国の中心に位置し、シルバーホーン山脈の麓に建てられている。
その城の王の間クリスタルスローンである儀式が執行されていた…。
オレンジ色の光が揺れる仲、厳かな呪文が聞こえてくる。
時に
強く、時に優しく、声のトーンが変わる。
静寂の中に響き渡る呪文は床に書かれた魔法陣に吸収されて行った。
<1話に続く>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 23:09:22
129383文字
会話率:41%
じゃあ女の子との同棲でお願いします。
とある理由で小田巻高校へ通う俺、岬啓吾。小田巻高校は素行の悪い生徒が多い事で有名で、学生寮のルームメイトである野里良牙も例外ではなかった。
そんな良牙が彼女の元へ五日間泊まりに行くと出て行った、春休
み初日の夜。俺はかつて飼っていた犬が人の言葉を喋る夢を見る。
犬の名前は油(あぶら)。油は死んでから神様の元で働き、称えられ。その特典として油の主人であった俺は神様から三つの願いを叶えてもらえるという。
ただの夢だと思い込んだ俺は、一つ目の願いを『巨乳の女の子との三日間の同棲』だと伝えてしまう。
翌日、目を覚ました俺の元へ現れたのは、良牙と全く同じ顔で巨乳の少女。聞けば良牙の双子の妹、涼子だという。涼は何故か兄の代わりに俺とここに住むと言い出して――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 20:07:59
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会話率:57%