「マリィ・スカーレイト、ただ今をもって、貴様との婚約を破棄する!」
「――!」
多くの貴族が出席している庭園での茶会の最中。
【断滅の魔女】の二つ名を持つ稀代の魔術師マリィは、婚約者であるウォーレン王太子殿下に、突如婚約破棄されてしま
う。
「自分で何言ってるかわかってんのかお前? お前とアタシの婚約は、お前の親父が決めたことだぞ? それを勝手に反故にしたら、大目玉を喰らうのはお前だけどいいの?」
「ええい、うるさいうるさいッ! 僕ももう大人だ! 自分のことくらい自分で決める! きっと父上もわかってくださるさ!」
ウォーレンは未来の国王である自分に対する敬意が感じられないという理由で、マリィとの婚約を国王に無断で破棄したのだ。
そして今後は、聖女であるメルアと共に、真実の愛を築くと宣言する。
王太子の婚約者でなくなってしまったマリィは、最も殉職率の高い過酷な騎士団として有名な、西方騎士団に左遷されてしまう。
そこでマリィは、【金色の奸雄】の二つ名を持つ、一人の男と出会い……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 20:00:00
60672文字
会話率:48%
「どうアルフちゃん、アップルパイは美味しい?」
「はい母上! とっても美味しいです!」
「うふふ、そうよね、アルフちゃんは私の作ったアップルパイが、子どもの頃から大好きだったものね」
「はい! やっぱり母上のアップルパイが一番です!」
「…
…」
我がアディエルソン家の東屋で開かれている、私の婚約者であるアルフ様との茶会の席。
何故か今日もその場には、アルフ様のお母様であるヴァレニウス夫人が同席しており、そして何故かアルフ様は、私の作ったイチゴタルトではなく、ヴァレニウス夫人が持参したアップルパイをムシャムシャと食べている。
婚約者がマザコンだという事実に今日も辟易しながらも、何とか未来の妻として、アルフ様を窘めようとする私。
……だが、ヴァレニウス夫人にはそれが気に食わなかったらしい。
「イ、イーリス、た、ただ今をもって、君との婚約を破棄するッ!」
「――!!」
その翌月に開かれた、ヴァレニウス家主催の夜会の最中。
宴もたけなわとなったところで、唐突にアルフ様が私に人差し指を向けながら、震え声でそう宣言した――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 21:02:21
6796文字
会話率:49%
「でね、三位決定戦で僕は圧勝して、見事三位入賞を果たしたというわけさ!」
「へえ」
婚約者であるジェフとの、二人だけの茶会の席。
いつもながらのジェフのつまらない自慢話に、適当に相槌を打つ。
大した実力者も出場していない、内輪だけの
フェンシング大会で三位になったくらいで、どうしてそこまでドヤれるのかしら?
せめて一位になってから出直してきてほしいものだわ。
まあ、口振りからして準決勝ではボロ負けしたっぽいし、到底無理な話でしょうけど。
「ああそうだ、ところでエレン、実はちょっと大事な話があるんだけどさ」
「……!」
私は思わず身構えた。
ジェフがこういうことを言い出す時は、決まってろくなことがない。
依然カジノで散財して多額の借金を抱えてしまった際は、両家を巻き込んで大騒動になったものだ。
「……何?」
「うん、実はさ、せっかくだから僕も愛人を作りたいと思ってるんだけど、いいかな?」
「…………は?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-17 21:03:50
3162文字
会話率:49%
高校3年生の最後のひと時。どこにでもある喫茶店でお茶片手に、将来どうなるのか分からない自分を想像して苦難する様子はまさに、青春だろう。
笑うも、後悔するも、どれだけの気持ちで決意をしたのかによる。
ただ……将来のことが分からないのであれば、
無気力なくらいがちょうどいいのかも知れない。
そんなお茶会の一幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 00:28:22
768文字
会話率:75%
公爵令嬢のノエルは性悪な令嬢として有名だ。
自分より力の劣る令嬢を次から次へとパーティーやお茶会で恥をかかせては高笑いする。
そんな彼女の悪行に勇敢な青年達が反発し、毎回ノエルはみっともなく退散する。
かくして悲劇のヒロインと勇敢な青年らの
愛が育まれ、いつものように悪役令嬢ノエルは逃げていく。
しかし、青年達は知らない。
そんな悪役令嬢が他の令嬢達から絶大な信頼と支持を受けていることを。そして彼女は重度の甘党だということを······折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 11:11:13
8649文字
会話率:59%
どんな願いでも叶う。
そんな妖しい誘い文句で集められた茶会
貴族、国、マフィア。様々な思惑が交錯していく中で
『願いを叶えられるのは1つだけ』ありふれた言葉で始まる異能力バトル。
最終更新:2023-11-11 09:41:33
4360文字
会話率:1%
伯爵令嬢イリアの夫、グランヴィル公爵家のサイラスには「想い人」がいる。憂鬱なお茶会の帰り、笑顔で話す彼を見かけた。最後に彼の笑顔を見たのはいつだろう――。イリアがこぼした本音にサイラスは……。些細なことですれ違った2人が、想いを確かめ合うま
でのお話。 *さくっと読めるハッピーエンド。 *R15は念のためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 15:33:03
10576文字
会話率:34%
お茶会に招かれていたスキに、夫が駆け落ちしました。相手は、お茶会を主催した夫人です。許しません!
しかし、目の前の問題は、伯爵家の跡取りです。残された時間は120日!
おばちゃんは、一人娘の婿探しに、奔走しますが……
最終更新:2023-11-06 12:00:00
2576文字
会話率:40%
私は不思議の国のアリスに憧れていた。情景はいつしか現実へ。現実になった代償を払うことになる。
最終更新:2023-11-03 13:34:27
1509文字
会話率:43%
悪魔と本食いさんのお話。星は悪魔が人間の為に作り出したものだという。その一つを、恐れ多くも人間は封じているのだから、解放しに行きましょう!と快活に本食いさんは囁いた。
関連作品
「制服に初めて袖を通した日に・雪の結晶を・色彩のない街で・
羊皮紙に書き写しました。」
「お茶会で・兄の結婚式の日に・湧き出る砂を・くるくると回していました。」
連載にすれば良かったんですが、続いちゃいましたね…いつか纏めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-17 11:12:40
4599文字
会話率:75%
天使だった寮長と取って代わった「悪魔」と、本好きの少女の何気ない会話。
なんか続きました。前作:「制服に初めて袖を通した日に・雪の結晶を・色彩のない街で・羊皮紙に書き写しました。」
最終更新:2023-04-13 05:48:26
2957文字
会話率:74%
ギャラリー猫田で出会ったハンドメイド作家のみーさんとよしちゃんは、アラフォー女子で独身同士。
ある日よしちゃんはみーさんの家にお茶を飲みにく。するとそこには大きなカップ棚があり、ズラリとティーカップが並べられていたのだった……。
始めて目に
するアンティークカップとおいしい紅茶に魅了されるよしちゃん。
みーさんがよしちゃんを、ティーカップとお茶の沼に落としていく物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 14:17:34
3848文字
会話率:48%
紫式部の楽しみ。それは仲間達とのお茶会。
旬のものから珍しい菓子を、仲間達と話に花を咲かせながら食べる。
煌びやかな宮中。しかし気を抜けない日々の中での唯一の楽しみ。
そんな式部の日常のひとこま。
最終更新:2023-10-15 20:58:51
1301文字
会話率:11%
夜も老けた森の中で、ある行商人が出会った1人の人物。
互いを知らない2人のちょっとしたお茶会のお話。
最終更新:2023-10-15 18:02:39
7821文字
会話率:28%
バイラ・エスパーダは、騎士侯爵の一人娘だ。幼い頃から第一王子ガイアスの妃候補として、同じ候補者であり、親友のラクシミリアと共に勉学へ励み、先日ようやくデビュタントを迎えた。
社交界デビューを果たしたバイラは、ラクシミリアの生家が主催するお茶
会に招かれ、そこで自分の評判が『悪女』であることを知る事になる。身に覚えのない噂話で、あることないこと陰口を叩かれ、驚いたバイラ。その上、それがラクシミリアによって広められた、悪意である事に気がつくのだった。
幼馴染と言っても過言ではないガイアスですら、ラクシミリアの妄言に首ったけ。
しかしバイラは、どうしても妃候補を辞退するわけにはいかない。自分が厳しい教育に耐えるのはひとえに、社交界デビューをして、絶対に王宮へ日参する権利を獲得したかったからなのだ。
「なんとかしなければ。だって王宮に通えなくなったら、国王陛下が隠し持っていると噂の聖剣を、拝めなくなっちゃいます……!!」
何を隠そうこの騎士侯爵令嬢、無類の剣好きなのである。
状況を打破する妥協案も浮かばず、頭を悩ませるバイラに、貴族学院で同じ騎士科だった第二王子、テライズが、とある提案を申し出たのだった。
「どうでしょう、ここは一つ。私の妃候補に鞍替えしませんか? 兄上とは時期王太子を争う間柄ですし、貴女のような聡明な女性が妃候補であれば、私の評価も、あっあっあっぐううかわいいいい毎日拝み倒したい顔面好きです結婚してください無理だ死ぬ」
「変態だぁああよろしくお願いします!?」
彼女が好きで好きで拗れた、ちょっと物理な不幸体質王子の協力を得て、剣の姫は王の聖剣閲覧権を所望する──!
相変わらずふんわり設定ファンタジーです。書けたら更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 13:27:42
9166文字
会話率:30%
秋晴れの日に行われた茶会。
―主催者の従者。
最終更新:2023-10-12 14:46:18
1895文字
会話率:21%
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。
令嬢たちの嘘の証言によって、ジスレーヌは「裁きの家」というお屋敷に幽閉されることに。そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。
何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌだが、しだいに意外な事実を見つけていき……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 21:10:00
117754文字
会話率:36%
職場繋がりでセレブな夫の『元妻』な私たち。今日は年に1回、集まっておしゃべりをする日。
会場に選ばれたのは、英国名物のお茶会「アフタヌーンティー」を給する可愛いカフェ。
初めての人でも分かるように、「アフタヌーンティー」の歴史やマナーを
説明しながら、美味しいお茶と軽食に舌鼓を打ちましょう。
それに、このカフェはちょっと特別。元職場の私たちの職種にピッタリの、素敵な名前のお菓子が名物なの。
年に1回のイベントだもの。思いっきり楽しんでもバチは当たらないわよね?
史実に基づくフィクション(であってほしい)!
◇公式企画「秋の歴史2023」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-03 17:47:11
8663文字
会話率:36%
「私には無理だってば…!」
悪役令嬢アマリエに転生してしまった私は、もともと平凡な社会人。
幼少期のお茶会で、油断していたら、攻略対象のレオンに関わってしまい!?
普通の女の子が、ハイスペの少年に執着されて、本人が気づかないうちに手に入れ
られてしまう物語。
楽しく書けたので、レオン視点などエピソード足して連載にしてみました。
久しぶりの投稿です。のんびり更新になると思いますが、見つけて下さった方、ぜひご一読ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-18 11:31:19
63700文字
会話率:29%
「私には無理だってば…。」
悪役令嬢アマリエに転生してしまった私は、もともと平凡な社会人。
幼少期のお茶会で、油断していたら、攻略対象のレオンに関わってしまい!?
普通の女の子が、ハイスペの少年に執着されて、本人が気づかないうちに手に入れ
られてしまう物語。
楽しく書けたので、レオン視点などエピソード足して連載にするかもしれません。
久しぶりの投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-07 21:09:53
5112文字
会話率:28%
闇の力を持つ公爵令嬢。
度々見る「夢」と闇属性の偏見から愛されることを諦め、忘れてしまう。
しかし、王家主催の茶会から運命は動き始める。
最終更新:2023-09-16 22:50:36
214091文字
会話率:34%
王太子エルシドの婚約者として有名な公爵令嬢ジュスティーヌ。彼女はある日王太子の姉シルヴィアに冤罪で陥れられた。彼女と二人きりのお茶会、その密室空間の中でシルヴィアは突然フォークで自らを傷つけたのだ。そしてそれをジュスティーヌにやられたと大騒
ぎした。ろくな調査もされず自白を強要されたジュスティーヌは実家に幽閉されることになった。彼女を公爵家の恥晒しと憎む父によって地下牢に監禁され暴行を受ける日々。しかしそれは二年後終わりを告げる、第一王女シルヴィアが嘘だと自白したのだ。けれど彼女はジュスティーヌがそれを知る頃には亡くなっていた。そして王家は醜聞を上書きする為再度ジュスティーヌを王太子の婚約者へ強引に戻す。
そして一年後、王太子の結婚式が盛大に行われた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-15 18:42:14
7453文字
会話率:22%
乙女ゲーの悪役令嬢に転生したリーンティア。王子の婚約者にはまだなっていない。避けたいけれど、貴族の義務だから縁談は避けきれないと、一応見合いのお茶会に参加し続けた。乙女ゲーのシナリオでは、その見合いお茶会の中で、王子に恋をしたから父に強く
お願いして、王家も承諾して成立した婚約だったはず。
王子以外に婚約者を選ぶかどうかはさておき、他の見合い相手を見極めておこう。相性次第でしょ。
そう思っていた私の本日の見合い相手は、気だるげの公爵令息。面倒くさがり屋の無気力なキャラクターは、子どもの頃からもう気だるげだったのか。
「生きる楽しみを教えてくれ」
ドンと言い放つ少年に、何があったかと尋ねたくなった。別に暗い過去なかったよね、このキャラ。
「あなたのことは知らないので、私が楽しいと思った日々のことを挙げてみますね」
つらつらと楽しみを挙げたら、ぐったりした様子の公爵令息は、目を輝かせた。
そんな彼と、婚約が確定。彼も、変わった。私の隣に立てば、生き生きした笑みを浮かべる。
学園に入って、乙女ゲーのヒロインが立ちはだかった。
「アンタも転生者でしょ! ゲームシナリオを崩壊させてサイテー!! アンタが王子の婚約者じゃないから、フラグも立たないじゃない!!」
知っちゃこっちゃない。スルーしたが、腕を掴まれた。
「無視してんじゃないわよ!」
「頭をおかしくしたように喚く知らない人を見て見ぬふりしたいのは当然では」
「なんですって!? 推しだか何だか知らないけど! なんで無気力公爵令息があんなに変わっちゃったのよ!! どうでもいいから婚約破棄して、王子の婚約者になりなさい!! 軌道修正して!!」
そんなことで今更軌道修正するわけがなかろう……頭おかしい人だな、怖い。
「婚約破棄? ふざけるな。王子の婚約者になれって言うのも不敬罪だ」
ふわっと抱き上げてくれたのは、婚約者の公爵令息イサークだった。
※※※転生悪役令嬢とキャラ変の攻略対象者の甘々※※※
(アルファポリスにも投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-06 15:56:15
13411文字
会話率:25%
寒い冬にあるイベントといえば?
大好きな人と過ごすイベントは、いつもと違う
イルミネーションも、いつもよりキレイで鮮やかにみえてしまうものなのだ
最終更新:2023-09-02 06:00:00
1248文字
会話率:56%
いつもと違う空間で、素敵にお茶でもいただきませんか?
最終更新:2023-09-01 06:00:00
464文字
会話率:22%
グレンヴィル公爵家の末っ子、ライラ・グレンヴィルは突如「前世の記憶」と「その他」を思い出した。ライラは前世、現代日本の大学生、山崎夏奈(やまざきなな)だった。「その他」によると、ライラの他に二人の転生者がいるらしい。その一人はアルフィー公爵
家次男ルーク・アルフィー、もう一人はウェスティア王国第二王子テオドール・ウェスティア。王家主催のお茶会で、ライラはルークと出会い、好意を抱く。だがその後、テオドールに「俺の婚約者になれ!」と言われてしまった。あれ? そのセリフどこかで言われたことがあるような? まさか、テオドール・ウェスティアの前世は夏奈の元恋人⁈ じゃあ、もしかしてルーク・アルフィーの前世は……。ライラはしたくない婚約と前世の因縁から逃げることはできるのか⁈折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 19:40:39
10535文字
会話率:42%