アルスマイヤー男爵家の令嬢ユーディトは、突然聖教会から次期大聖女に指名される。断ることもできず、彼女は一年間の修行に出ることに。親友のエルガと恋人だった第一王子フレデリックに見送られ、ユーディトは新たな運命に立ち向かう。
しかし、修行を
終えて戻ったユーディトを待っていたのは、フレデリックとエルガの結婚という衝撃の知らせだった。心の中で複雑な感情を抱えながらも、ユーディトは二人の結婚式に出席することを決意する。
サクッと書いたショートストーリーです。
たぶん、ふんわりざまぁ粒子が漏れ出ています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 13:23:33
4027文字
会話率:16%
名家出身の母が亡くなる前に決めた、成り上がり男爵家の娘シシリーの婚約者は、名門侯爵家の跡取り息子だったが、クズだった。しかも、莫大な持参金目当て。どうしてもこの結婚から逃れたいシシリーは、あの手この手で婚約破棄を目指す!
大体7万字くらい。
26話完結。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 17:20:00
79126文字
会話率:49%
――あなたのために杉(仮)を伐る。新婚伯爵の別居婚、標高差1000メートル
散々結婚を先延ばしにされた挙句、ついに婚約破棄された男爵家の令嬢・ヘルミーナはとうに行き遅れ。
厳格な父親は家の恥さらしだと、彼女を老貴族の後妻として嫁がせよ
うと画策していた。
老貴族の名を聞き、前世の日本人としての記憶がぼんやりとあったヘルミーナは確信する。
ここは乙女系領地運営シミュレーションゲーム『黒薔薇姫のシュトラーセ』エンディング終了直後の世界で、彼女はこの後夫の不正に巻き込まれて没落するのだと。
抗う彼女の窮地を偶然救ってくれたのは、病のせいで顔をくまなく覆った貴族、「お花畑伯爵」ウィルヘルム。
瘴気漂う領地のせいで滅多に領外に出ないとあって、長らく独身だった。
ウィルヘルムが事情でお飾り妻を必要としていると知ったヘルミーナは、彼に結婚と領地運営の手助けを申し出る。
たとえ彼が「二週目フリーモード以降選択可能な、高難易度領地持ちPC」であろうとも。
しかし手助けしようにもコミュニケーションはままならない。
瘴気を徹底的に避けるため、彼は森林限界の上に建てた別邸で一年の大半を過ごしているのだった。
「あなたの暮らす屋敷からは大よそ1000メートルといったところですね。……標高で、ですが」
1000メートルの別居婚を提案されたヘルミーナは、花粉に似た瘴気をまき散らす森を前に決意する。
登山をして会いに行き、政治的パートナーとして距離を詰めることを。
でなければ、また実家に戻されてしまうだろう。
もう後がないヘルミーナは、伯爵とともに領地を繁栄させることができるのか……?
この話はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 09:22:26
194056文字
会話率:35%
大正末期の東京。男爵家令嬢柏崎史緒は十六歳。女学校では優等生を演じ、下級生に憧れられるも、二大進路の職業婦人も家庭婦人もどちらか選べず、ご令嬢方にもなじめないまま最高学年になっていた。
始業式、同級生の伯爵令嬢・新条佐和子にカフェーと、
そこで行う倶楽部に誘われるが、逃げてしまう。紹介された佐和子の恋人は子爵家の完璧な王子様で、春休み前に失恋した相手だったのだ。
後日無礼を謝ろうとするが、佐和子の変死が新聞で報じられ……そして史緒はあのカフェーで、自縛霊となった佐和子に再会する。
物語の主人公ではなく、シンデレラの魔女になろうとした少女の話。中編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-26 21:14:13
43570文字
会話率:50%
王族主催の夜会の招待状に、豪華な景品があるから是非参加を、と書かれていた。
豪華景品につられて参加したら…………世間一般的に大喜びしそうな『特別賞』に当選。
くじを引いたら、王太子殿下との結婚が決まるとか、どういうこと――――!?
王太
子殿下の『親睦を深める』という名の探り合いが終わらない。
なかなか現実的な出来事に思えない、しがない男爵家娘と、素直になれない王太子殿下のラブストーリー。
******
閲覧ありがとうございますヽ(=´▽`=)ノ
こちらの作品は前後編の二部構成です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 08:04:01
13671文字
会話率:38%
伯爵家の長女に生まれたアメリーは、父親の遺体譲りの茶髪と黒い目の地味な少女だった。
アメリーの両親は、母親譲りの金色の髪と青い目を持って生まれた彼女の兄と妹と弟を溺愛し、アメリーを冷遇した。
祖父母はアメリーの将来を憂い、勉強や刺繍や
詩を教えた。
しかしアメリーのそんな努力も虚しく、年頃になった彼女は妹達に婚約者を奪われてしまう。
一番目の婚約者は次女イメリーに奪われ、二番目の婚約者は三女のウメリーに奪われ、三番目の婚約者は四女のエメリーに奪われ、四番目の婚約者は次男のオメリーに奪われてしまう。
しかも四番目の婚約者のグッズー男爵令息は、愛人として男爵家に行き、弟の代わりに子供を産めという。
堪忍袋の緒が切れたアメリーは家出をした。
雨の中トボトボと歩いていたアメリーは、偶然貴族学園時代の親友の弟と再会する。
※ヒロインは最初辛い目に会いますが、ヒーローと出会ってからはひたすら甘やかされます。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも掲載予定。小説家になろう選考投稿です。
「Copyright(C)2024-まほりろ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-02 20:21:12
125243文字
会話率:24%
婚約者が男爵令嬢のミア・ナウマンの魅了魔法にかかり、浮気した。
婚約者は学園の進級パーティで私に冤罪をかけ、
「お前のような卑劣な女とは結婚できない! お前との婚約を破棄する!」
と宣言した。
そんな婚約者に世間は同情的だった。
「魅
了魔法にかかっていたのだから仕方ない」と……。
裏切られた方にとっては、普通の浮気も、魅了魔法にかかってした浮気も変わらない、浮気は浮気だ。
私には婚約者への恋心は残っていない。
だけど幼馴染としての情は残っている。
情さえあれば夫婦にはなれなくても、家族にはなれると思っていた。
だから私は許そうと思っていた。
婚約者が誠心誠意謝ってくれるなら……。
だが婚約者は謝罪するどころか、
「ミアの実家のナウマン男爵家が取り潰され、ミアは娼館に売られることになった。
僕はミアを身請けし、ミアの家族の面倒をみたいと思っている。
地味でなんの取り柄のないお前と結婚してやるから、ミアとその家族を養うことを許可しろ」と言ってきた。
その瞬間私の中で何かが壊れた。
他サイトにも投稿予定。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-23 17:20:17
12297文字
会話率:21%
【最終話まで執筆済み】
「アリシア・フィルタ貴様との婚約を破棄する!」
イエーガー公爵家の令息レイモンド様が私に言い放った。レイモンド様の腕には男爵家の令嬢ミランダ様がいた。
ミランダ様はピンクのふわふわした髪に赤い大きな瞳、小柄な体躯で庇
護欲をそそる美少女でした。
「貴様は俺が心優しく美しいミランダに好意を抱いたことに嫉妬し、ミランダの教科書を破いたり、階段から突き落とすなどの狼藉を……」
「あの、ちょっとよろしいですか?」
「なんだ!」
レイモンド様が眉間にしわを寄せ私を睨む。
「婚約破棄ですか? 婚約破棄なら昨日成立しましたが、ご存知無ありませんでしたか?」
私の言葉にレイモンド様とミランダ様は顔を見合わせ絶句した。
最終話まで予約投稿済みです。
全31話。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 22:20:55
42984文字
会話率:40%
銀貨一枚で親に売られる子供の話。
一話 男爵家に銀貨一枚で売られた子供
一話完結型予定です。
完全不定期です。
最終更新:2024-07-02 17:10:00
53445文字
会話率:26%
結婚して一ヶ月方つ頃に夫が女性を伴って来た。
子供が出来たと伝えられ、ショックを受けるものの表情には出さなかった。
身を引くことを即決して離婚を申しでる。
離婚はしたくないなどと言い出されて、心は冷めていく。
時間を掛けて離婚成立した時には
元夫の子供を妊娠していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 17:00:00
7065文字
会話率:28%
男爵家の馬車に両親が轢かれて死んでしまい、男爵家に下働きとして引き取られる。
ある日やってきた侯爵令息に気に入られ、男爵家の養女にして、貴族だけが入れる学校に入れろと命令されてしまう。
最終更新:2024-01-09 21:00:00
12158文字
会話率:15%
聖女か魔女か。美しい少女は友と成長し、やがて国を守る最強の剣となる。
■50万PV感謝!■
憧れの騎士になるため、男爵家の娘ラーソルバールは王都にある騎士学校を受験する。
模擬戦闘試験で受験生が皆、現役騎士達に軽くあしらわれる中、幼い頃から
独学で剣を振ってきた彼女は騎士団長の一人と互角に戦い、周囲を驚かせた。
魔法が不得手でありながらも、なんとか試験に合格し騎士学校に通い始める。
そして運命の悪戯か、幼年学校時代からラーソルバールを宿敵として追いかけ続ける公爵令嬢エラゼルと再会。
学校の内外で色々な事件や国家単位の陰謀に巻き込まれながらラーソルバールは成長していく。
対立しつつ背を預ける、そんなエラゼルとの関係は……。
望まぬ戦いや、抗えない出来事に苦悩しながら、それでも少女は未来のために「騎士」になるため歩みを止めない。
やがて彼女は騎士となり、国の危機に立ち向かうことになる。
ちゃんとしたファンタジーの世界を少しだけハートフルに、ちょっとコメディっぽく、少しだけの涙を添えて。
ラーソルバールの人生(友情と恋と冒険と戦争)の物語です。
■
■騎士編に突入しました!!■
転移転生無し、主人公はチートキャラでもありません。
序盤の戦闘シーンは以下のあたり。
「第一章:(三)牙竜将」「第三章:(四)思い出と因縁(後編)」「第四章:(一)通り雨のあとで」
************
恋愛話は二部に入ってからです。気長に読んでいってください。
第一部 騎士学校/学生編
第二部 騎士学校/調査と出会い編
第三部 正騎士編
こちらに本作関連の小ネタもあります(外部リンク→カクヨム様)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894176653折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 20:00:24
1038263文字
会話率:40%
エルヴィオラ・クリークはクリーク伯爵家の長女である。
両親を早くに失い、妹と支え合って生きてきた。裕福な男爵家の次男シードと結婚して婿入りしてもらう予定だったが、シードに「好きな相手ができた」とフラれてしまう。
不幸は重なるもので伯爵家では
火事が起こり、妹を連れて命からがら逃げ延びたエルヴィオラは、就職先と住む場所を探して王都に向かう。
エルヴィオラは、魔法の能力をかわれて傭兵団に雇ってもらえることになる。
傭兵団の団長の計らいで、妹は学園の寄宿舎に入ることになる。
一人になったエルヴィオラは、お金を稼ぐためにやる気のない先輩のレヴィアスを連れて魔物退治に奔走するのだった。
真面目な魔導士エルヴィオラと、普段はあまりやる気のない竜騎士レヴィアスが魔物退治をしたり観光したりする話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 08:32:42
74811文字
会話率:41%
「これでは話が違う。残念だが、君との婚約を破棄させてもらいたいと思う」
病床に就く子爵令嬢デシージアに残酷な言葉が告げられる。
不吉とされる黒い髪を持ち、母の死のきっかけとなった彼女は家族から疎まれていた。
原因不明の難病に侵された彼女は
、もはや婚約者としての役目を果たせない。
諦観と共にその言葉を受け入れつつあった彼女に、婚約者パシオラックは更なる言葉を告げる。
「だが病床の令嬢を婚約破棄したとあっては、我が男爵家の名に傷がつく。君にはまず健康になってもらい、その上で婚約破棄させてもらう」
おかしなことを言い出した。
婚約者パシオラックはデシージアを高級診療施設に入院させると、病の原因を探して奔走する。
健康になった彼女を婚約破棄するために。
はたしてデシージアは健康を取り戻すことができるのか?
婚約者パシオラックの真意とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-25 07:10:00
27892文字
会話率:28%
王国の一角には魔族の住まう魔族領があった。
王国と魔族領は100年間、断絶していた。しかし双方の経済的な事情から交流が必要となった。
100年間でできた隔たりは大きく、融和は思うように進まない
そこで王は人間と魔族を『白い結婚』で結びつける
という奇策を思いついた。
選ばれたは人間は、炎を剣の操る男爵家三男フィートバル。
花嫁としてやってきたのは、魔族の令嬢クオリーオ。
銀髪に白い鱗の肌、魚のヒレの耳。身にまとうのは白い冷気。
出自を明かしたクオリーオは、恐れも悲しみなく、全てを諦めたような顔でこう問いかけた。
「わたしのようなまがい物の貴族は、やはり殺されてしまうのでしょうか?」
クオリーオの秘めた決意とは?
この『白い結婚』は、果たしてどんな結末を迎えるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-22 18:00:00
38695文字
会話率:34%
【※ご好評頂いた短編の連載化(若干の内容変更・加筆有)です。】
孤児院で育った茶髪茶瞳の『ミューラ』は11歳になる頃、両親が見つかった。
しかし、迎えにきた両親は、自分を見て喜ぶ様子もなく、連れて行かれた男爵家の屋敷には金髪碧眼の天使のよう
な姉『エレナ』がいた。
エレナとミューラは赤子のときに産院で取り違えられたという。エレナは男爵家の血は一滴も入っていない赤の他人の子にも関わらず、両親に溺愛され、男爵家の跡目も彼女が継ぐという。
両親が見つかったその日から――ミューラの耐え忍ぶ日々が始まった。
■短編URL:https://ncode.syosetu.com/n7363jc/
■短編で総合評価が1万超えた記念で加筆・連載化しました。
ありがとうございます。
短編とはちょっと違うんじゃないか、と思うところがあるかもしれませんし、短編とは違ってお気に召さない場合もあるかもしれません、あらかじめご了承ください。
■※※R15範囲内かとは思いますが、残酷な表現や腐った男女関係の表記が有りますので苦手な方はご注意下さい。※※■折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 19:05:35
79669文字
会話率:43%
孤児院で育った茶髪茶瞳の『ミューラ』は10歳になる頃、両親が見つかった。
しかし、迎えにきた両親は、自分を見て喜ぶ様子もなく、連れて行かれた男爵家の屋敷には金髪碧眼の天使のような姉『エレナ』がいた。
エレナとミューラは赤子のときに産院で取り
違えられたという。エレナは男爵家の血は一滴も入っていない赤の他人の子にも関わらず、両親に溺愛され、男爵家の跡目も彼女が継ぐという。
両親が見つかったその日から――ミューラの耐え忍ぶ日々が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-04 20:47:18
14116文字
会話率:37%
※※※【派生作品です。ご注意】
■『そのヒロインが選んだのはモブでした。』(45話)https://ncode.syosetu.com/n2424ik/
の派生作品です。
■派生作品①(時間的にこちらが先の出来事)
『片思いだと思ったらエ
ルフのつがいでした。』https://ncode.syosetu.com/n9052il/
これらを前提に書いておりますのでご注意下さい。
・上記作品の主人公達の子供が主人公です。
・16~7年ほど経過しており、上記主人公たちはアラサーになっておりますので、そういうの見たくない方はご注意ください。
・暴力的・残酷な描写がございます。
※※※
また、今回ストーリーがかなりすすんだ後、虫に関する残酷な表現がある予定ですので、虫がどうしても駄目、という方はご注意ください。
※※※
アイリス=ジェードは13歳。中等部2年生。
ジェード伯爵家の令嬢だ。
「誰も好きになりたくない」
彼女は密かにそう思っていた。
彼女は、恋は身を滅ぼすものだと考える。
しかし、彼女は油断していたのだ。
ちょっと変な男子。クラスメイトのヴァレン=ヒースに。
彼のペースに巻き込まれていることに気が付かず――否定し続けていた恋を知る。
ヴァレン=ヒースは13歳。中等部2年生。
ヒース男爵家の長男である。
彼は最近、家庭や身の回りの友人事情でちょっとしたストレスを抱えていた。
そんな彼の目にある日飛び込んだのは月色の髪の少女だった。
無敵の年代、中等部2年のヴァレンは、身内に言い放つ。
「アイリスを嫁にしたい」――と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-26 17:57:45
111591文字
会話率:41%
【以前書いたお話を加筆再構成しています。こちらの作品を中心にした短編集を夏コミで頒布することになって、とっても素敵な表紙絵を描いて頂いたので嬉しくってこちらにもおはなしを載せることにしました。一万字の前後編でお送りします】
「君を愛する事
はできない」
新婚初夜に旦那様から聞かされたのはこんな台詞でした。
貴族同士の婚姻です。愛情も何もありませんでしたけれどそれでも結婚し妻となったからにはそれなりに責務を果たすつもりでした。
元々貧乏男爵家の次女のシルフィーナに、良縁など望むべくもないことはよく理解しているつもりで。
それでもまさかの侯爵家、それも騎士団総長を務めるサイラス様の伴侶として望んで頂けたと知った時には父も母も手放しで喜んで。
決定的だったのが、スタンフォード侯爵家から提示された結納金の金額でした。
それもあって本人の希望であるとかそういったものは全く考慮されることなく、年齢が倍以上も違うことにも目を瞑り、それこそ両親と同年代のサイラス様のもとに嫁ぐこととなったのです。
何かを期待をしていた訳では無いのです。
幸せとか、そんなものは二の次であったはずだったのです。
貴族女性の人生など、嫁ぎ先の為に使う物だと割り切っていたはずでした。
だから。縁談の話があったのも、ひとえに彼女のその魔力量を買われたのだと、
魔力的に優秀な子を望まれているとばかり。
それなのに。
「三年でいい。今から話す条件を守ってくれさえすれば、あとは君の好きにすればいい」
とこんなことを言われるとは思ってもいなくて。
まさか世継ぎを残す義務さえも課せられないとは、思ってもいなくって。
「それって要するに、ただのお飾り妻ってことですか!?」
「何故わたくしに白羽の矢が立ったのですか!? どうして!?」
事情もわからずただただやるせない気持ちになるシルフィーナでした。
それでも、侯爵夫人としての務めは果たそうと、頑張ろうと思うのでしたが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 11:56:33
9990文字
会話率:12%
「お前を愛することはない」
そう冷たく言い捨てる目の前の美丈夫、わたくしの大好きなリヒト様。
リヒト・デ・オウラ・リーエールシュタイン侯爵。
この婚約が政略婚的なものだというのは重々承知している。
そもそも、成り上がりの男爵家の令嬢程度の
わたくしが、若くして侯爵位を継いだリヒトさまのお相手に選ばれるなんて普通だったらありえる話ではない。
お金で爵位を買ったと蔑まされているレイニーウッド男爵家はそれこそほんとうにお金だけはある家で、歴史あるリーエールシュタイン家を支えるためにと、リヒト様の後見人であるロックマイヤー公爵様の口添えのおかげでこうして彼のパートナーとなるべく婚約式にまでこぎつけた、のだけれど。
やっぱり彼、リヒト様はそれを快くは思ってくださらなかったみたい。
わたくしはリヒト様が大好きだ。
それこそ、生まれる前から好きだ。
最初にこのマギアクエストの、私が大好きだったゲームの世界に生まれてきたと理解した時には歓喜したものだ。
あのリヒト様に会えるかもしれない。
お近くで一目見る事ができるかも、そう思うだけで幸せだった。
私の最推し、薄幸の美少年、リヒト・デ・オウラ・リーエールシュタイン侯爵。
若くして両親を事故で亡くし、愛を知らずに育った少年。リヒト様。
悪いおじさんにお家を乗っ取られそうになったところでロックマイヤー公爵に助けられて、侯爵となった彼。
そのどことなく影を背負った姿に、私はメロメロになって。
そんな彼、ゲームのヒロインの男爵令嬢のことを憎からず思っていたけれどなかなか恋にまで発展しない、というジレジレキャラで、私もけっこう攻略に苦労した記憶が残ってた。
このルートのヒロインは、男爵令嬢という情報しかない、そんなキャラだ。
マギアクエストは自キャラの名前も容姿も全部自分で決められる。
私は雨森亜里沙という本名をもじって、アリティシア・レイニーウッドって名前でゲームをしていたから……。
てっきり自分の事をヒロインだって思い込んでいたのだ。
でも。こうしてやっと婚約者にまでになれて喜びすぎて肝心の彼の気持ち、好感度も含めて、考える事ができなくなっていた。
なのに、ほんと、どうしよう。
彼の人生を狂わせてしまうような真似、したくない。
だったら……。
もうわたくしにできる方法はたった一つしか、思い浮かびませんでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 09:36:58
6038文字
会話率:18%
同タイトルの短編を連載化しました。
よろしくお願いします。
「君を愛する事はできない」
新婚初夜に旦那様から聞かされたのはこんな台詞でした。
貴族同士の婚姻です。愛情も何もありませんでしたけれどそれでも結婚し妻となったからにはそれな
りに責務を果たすつもりでした。
元々貧乏男爵家の次女のシルフィーナに、良縁など望むべくもないことはよく理解しているつもりで。
それでもまさかの侯爵家、それも騎士団総長を務めるサイラス様の伴侶として望んで頂けたと知った時には父も母も手放しで喜んで。
決定的だったのが、スタンフォード侯爵家から提示された結納金の金額でした。
それもあって本人の希望であるとかそういったものは全く考慮されることなく、年齢が倍以上も違うことにも目を瞑り、それこそ両親と同年代のサイラス様のもとに嫁ぐこととなったのです。
何かを期待をしていた訳では無いのです。
幸せとか、そんなものは二の次であったはずだったのです。
貴族女性の人生など、嫁ぎ先の為に使う物だと割り切っていたはずでした。
だから。縁談の話があったのも、ひとえに彼女のその魔力量を買われたのだと、
魔力的に優秀な子を望まれているとばかり。
それなのに。
「三年でいい。今から話す条件を守ってくれさえすれば、あとは君の好きにすればいい」
とこんなことを言われるとは思ってもいなくて。
まさか世継ぎを残す義務さえも課せられないとは、思ってもいなくって。
「それって要するに、ただのお飾り妻ってことですか!?」
「何故わたくしに白羽の矢が立ったのですか!? どうして!?」
事情もわからずただただやるせない気持ちになるシルフィーナでした。
それでも、侯爵夫人としての務めは果たそうと、頑張ろうと思うのでしたが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 13:19:27
100027文字
会話率:20%
マイヤー男爵家三男レオンは七歳のある日、『自分が"元・日本人"であり、前世でプレイしていたファンタジーRPGの世界に転生した』ということに気づく。
同時に、レオンは作品内外を問わず全方位から嫌われまくる『クズ男爵』であり
、最終的にはラスボスに殺され魂を奪われる運命であることを思い出す。
仮にゲーム舞台の外へ逃げたところで無意味、魂を目当てに必ず探し当てられる――ならば迎え撃つのみ!
原作未登場の人物を味方につけろ!
ゲーム知識を活かしてユニークスキルを先行入手!
隠しボスとの訓練で己を鍛え上げろ!
あらゆる手を尽くして死の運命を変え(Reし)てやれ!
※カクヨム様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 20:25:46
89818文字
会話率:42%
歴史だけはそこそこ長い、けれど特別功績が立てられるわけでもない、恐らく今後もずっと男爵家な二つの家の、じれじれもだもだな話。途中にぷち報復挟まりますが基本ほのぼのです。
最終更新:2024-06-21 06:20:00
9314文字
会話率:7%
孤独な美しき妖獣と、孤独な男爵家の娘の異類婚姻譚。
愛をお互いに与え合う二人の行く末は。
アルファポリス様でも投稿予定です。
最終更新:2024-06-19 12:10:00
59469文字
会話率:49%
孤独な美しき妖獣と、孤独な男爵家の娘の異類婚姻譚。
御都合主義の短いお話。
最終更新:2024-04-19 10:38:26
5302文字
会話率:43%
アホの子が相応以上の報いを受けるお話。ざまぁというかめちゃくちゃ酷い目に遭う。
あるいはヤンデレにあてられてヤンデレになりそうになってる可哀想な女の子のお話。共依存になったら怖い。
前半の主人公はお花畑で生きてるアホの子。後半の主人公は
悲観主義の可哀想な子。
ご都合主義、かなり短いSS。
アルファポリス様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-09 23:05:36
1390文字
会話率:59%
私、レイラ・ハーストンは結婚適齢期である十八歳になっても婚約者がいない。積極的に婿探しをするも全戦全敗の日々。
これはもう仕方がない。
結婚相手が見つからないので家は弟に任せて、私は家を出ることにしよう。
最終更新:2024-06-17 12:18:04
4626文字
会話率:25%
モルヴィアナはフォイルナー男爵家の長女である。
ラペンドルド王国でも位の低い男爵家の出身である彼女は生まれた時からこの世界では無い別の世界の記憶を持っていた。便宜上前世と定義付けた思い通りに行かなかった人生、二度目は楽に自由にそれとなく生き
ていこうと決めていた。
が、プレ・デビュタントの日に思い知る。
そこにいたのは自分が考えたキャラクター、シェリルだった。モルヴィアナ・フォイルナーは前世、自分が作った乙女ゲームの中の名前も記載されていないモブキャラだったのだ。
自分の好みを注ぎ込んだシェリルは遠くない未来、王太子に婚約解消を言い渡され失意の中自殺し、悪魔に取り憑かれ妖魔として主人公とヒロインに消滅させられる運命が待っている。
「悪女が悪女たるのはヒロインがいるからだ」
つまり自分が悪女になればシェリルは愛されるヒロインになるのでは?
モルヴィアナは王太子に興味はなかったし、婚約解消のせいで嫁ぎ先が泣くとも困らなかった。
愛するシェリルを守るため、モルヴィアナは最高の悪役令嬢になることを誓う。
これは、男爵令嬢が悪女として成り上がり、婚約解消される物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 23:30:48
212137文字
会話率:32%
田舎娘から男爵令息の妻へと転身したマリー。
さながらロマンス小説のようなこの結婚に、マリーは辟易としていた。なんと言っても夫の愛が重い。永遠に終わらない接吻、毎晩強要される子作り。
「………もう無理だわ」
ついにマリーは、男爵家からの脱
走を決意する。
◇夫と離縁したい妻の話です
◇元サヤなし、内容やや重め(当社比)
◇全20話+番外編2話で完結します
◇他サイトにも掲載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-07 17:14:14
40869文字
会話率:47%
花の妖精と称される美貌を持つ貧乏男爵家の母親と、野獣と揶揄される公爵家の父親。私たちは政略結婚で結ばれた二人の元に生まれた。噂の的になることも多かったが、私たちはたくさん愛され幸せに暮らしていた。両親が事故に遭うまでは――。
事故後私たちは
母方の祖父母にとても大切に育てられた。厳密にいえば私たちではない。母に似た美しい双子の妹だけを。
徐々に変わっていく妹と変わらない祖父母。それでも私にはこの家しか頼れるところがない。人前に出ることを禁じられていたが、ある日妹の使いで街に出た私はスラム街の近くで傷だらけの青年に出会った。この場所では珍しくない光景なようだけど……。
「いらない」と言われ続けた私が傷だらけの青年を助けたら、思ってもいなかった未来が待っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-07 07:18:30
13663文字
会話率:34%
代々聖女を輩出するチェルニー男爵家のレナは、その力を持たない。代わりに人の身体に宿る魔力を視ることができ、吸い取ることが出来た。その力を使ってあらゆる病や怪我の薬の研究をしていたレナ。その力を姉の婚約者により、利用されることになる。レナの力
で大聖女候補にまでのし上がったカミラとその婚約者により、レナは無能で悪女な妹として虐げられていた。ある日、姉についていった神殿で昔命を救ってくれた騎士、エリアスと再会する。
冷徹無慈悲と言われるエリアスの優しさに触れ、初恋を思い出すレナ。エリアスが母と同じ魔物の呪いを患っていると見抜くと、レナはエリアス付のメイドとして騎士団に拘束されることに。それには国も絡む重大な秘密があるようで……。
騎士団で生活するようになったレナは、問題を抱える騎士の悩みまでも見過ごせず、解決するようになる。その姿に騎士団の皆からも信頼を得るが、エリアスはなぜか面白くなさそうでーー?
これは、他人に一生懸命な女の子が、その頑張りが報われて、好きな人に愛され、幸せになるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 21:20:18
104660文字
会話率:45%
主人公:リナ・スピネル。男爵令嬢。男爵家が辺境の開拓を行っており、シスターの職について、毎日お祈りを捧げていた。
女神様:リナが、お祈りを捧げていた女神像の一柱。リナに振り回される。
麦の不作が3年続き、領民が諦めかけたその時、リナ
男爵令嬢に神託が降りた。そして……、破格すぎるスキルを貰って、辺境の土地の開拓が進んで行く……はずだった。
※当作品は「カクヨム」でも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 00:10:00
25798文字
会話率:44%