上がるは慟哭、下るは人の波。
うつろうは夢、行き着くは虚無。
そんな陰鬱とした人の中に紛れたモノ。
見える見えないは置いといて、それはどうも"いる"らしい。
世間から隔離されるかのように、それは&qu
ot;いる"のだ。
闇夜の彼方から、暗い水の底から、届かぬ星の隙間から、猛る山の頂から。どこにでも居たものが、今や何処にでも居られなくなってしまった。
無論、向かう無常の矛先は人である。罪があろうとなかろうと、我らの道理は人の物ではない。
夜の道の中に生きる、妖あやかしが我らだ。
だが妙だ。ここ数百年の月日の中、愚鈍な輩が人に手を貸そうと言うではないか。
はみ出しもの、野良犬、女誑し、百貫男、木偶坊。我々から見たコイツラはこんなものさ。なのに、人の方は次から次にコイツラを頼る、縋る、泣きつく、各々が体のいいように理由を語っては高い金を払って頭を下げる。笑わせてくれるわ。
次は何を頼まれるか、見ものだ。
安っすい前置きはよしやしょう。そう言うのは野暮ってモンだ。まぁ、肝心なのはこれさ、これ。
ある時は人探し、またある時は妖怪退治。
いわれのない因縁にお困りならば、いつでもうかがいやしょう、ひとまず話を聞きやしょう
我ら、白蛇一派びゃくだいいっぱが参りやす折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 18:52:51
302文字
会話率:0%
陰鬱な気分で下げた視界に白い地面が映った。それは光を反射してとても眩しく、僕はさっと目線を上へと逸らした。
最終更新:2022-05-08 04:21:08
558文字
会話率:0%
地味で陰鬱な大学2年の私は、自動車学校で彼に一目惚れした。読書だけが楽しみだった私の日常が一変、彼一色になった。恋愛経験の少ない私がやらかした、恥ずかしい青春のおはなしです。
最終更新:2022-05-04 05:12:40
5564文字
会話率:23%
「ルネの淹れてくれるお茶はいつも不思議な味がするのね」
お嬢様はそう言って静かに微笑む。
最終更新:2022-05-02 10:55:15
3634文字
会話率:52%
坂本恭之介は書くことが嫌いな人間であった。
昔から勉学というものが苦手で、その中で唯一まともだったのが国語だった。物語を書くことに至上の喜びを見いだせないばかりか、アイデア1つもとんとでない。その上ズボラで推敲も煩わしく思っている。
彼が書
くのはそれしか能がないとも言える。
都会の街でドンと大きな飲食店を始めたいのだが、如何せん彼自身が陰気で小心者ばかりか厭世家かぶれの性分を持ち合わせているので全くもってことが上手く運ばないのである。
筆の運びも遅い彼は時たまくる助手の岡部恵子と共に作品の構想を練り、渋々筆を執り、また、サラサラと文字を書く。彼は上手く文学に表現のできない自分自身が嫌いであった。
自費出版とは言え、客足の遠ざかった古い書店に10冊ほどをひっそりと置く日々に陰鬱とした気持ちで過ごしていた梅雨の入り頃、岡部は1つの提案をした。
「先生、短編小説書きませんか」
それから坂本恭之介がやっとこさ一文字目を描いたのはそれから一週間立った頃だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 19:09:35
2137文字
会話率:55%
書き溜めていた台本です。
すこし陰鬱な作品です。
二部構成で本文と解説の2つです。
駄文ですがよろしくおねがいします。
最終更新:2021-12-08 22:14:35
8666文字
会話率:0%
ありきたりな日常の中で諦め癖がついた女の子が、天災(大穴)を起点としてどのように現実との距離を測っていくかを描いていく日常系(?)ファンタジー小説です。
最終更新:2022-04-16 17:33:00
1193文字
会話率:43%
隕石の飛来で突如発生した食人植物化ウィルスの蔓延により大混乱に陥ってしまう全世界と西日本。活性死者植物──ゾンピアンタの爆発的な増殖で自然界の食物連鎖が根底からひっくり返ってしまう。世界の3分の1を統治したステーティア帝国の軍人達も出動した
ようだが──。これが後にウェスト・ジャパン事件と呼ばれる出来事だった。
主人公のラファエル・サントス・シェファード。花園高校に通う高2の彼は外国人だからという理由で虐められており、陰鬱とした日々を送っていた。しかし初めて国民保護サイレンが街中で鳴り響くことで突然その日々は終わる。
テロリストが運転してたトラックで不老不死の女性と出会うことでフルーフを授けられて、彼の左目に宿った刻印。その『刻印』によってラファエルは、直接人の目を見ることで、何かしらのスイッチを『ON』や『OFF』に切り替えられる呪いの力に目覚め、それを武器に戦う力を得た。
しかしそれはまた、彼が背負った『災厄の暴君』の始まりの物語でもあった──。
※グロ注意
※この物語は、法律・法令・倫理観に反する行為を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-01 11:05:37
3513文字
会話率:43%
クローチェ:ディスグアはこの星の街と呼ばれる街の中でも優秀な魔術師であった。だが、陰鬱な性格と運が悪いことによってかなりの苦労を強いられてきた。
そんな中、自分の弟子と名乗る陽気な少女と出会い生活が一変する。
最終更新:2022-03-28 12:36:43
3549文字
会話率:56%
母が静養で家を追い出され、父は愛人とその娘を家に上げ、カトリーヌは愛人たちに虐げられる日々が始まった。
けれど、そんな日々も愛人が招いたある商人によって変わり始める。
最終更新:2022-02-19 08:15:45
137358文字
会話率:39%
これは、何でもできるはずが、何にもできない貴方様に宛てた手紙のようなものです。
読んだ貴方の救いなればと思い書きました。
これのどこが?と言われても仕方ないですが、これは僕なりの思いやりであり、僕にとっても貴方が読んでくれたことが救いみ
たいなものだと思うのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 11:11:57
989文字
会話率:0%
陰鬱で精神的な怖さをテーマとした後味悪めの短編集です。
一話完結なのでどこからでも読めます。
大体数分でサクッと読めるのでよければどぞ。
最終更新:2022-01-12 03:15:08
4891文字
会話率:52%
「高校2年生の春、わたしはクラスメイトの秘密を知る。」
ファンタジー要素ありの日常系小説。今までの小説よりも若干陰鬱かも知れません。百合の意図はありませんが、そう見えないこともないです。
まだ途中までしか書いていませんが、最後まで書く
ために鼓舞する意図をもって冒頭を公開します。執筆中のためにタイトル・内容ともに変更する可能性があります。
この作品はノベルアップ+やnoteなどのサイトにも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-10 19:05:02
8738文字
会話率:30%
退廃的なものが好き、ロックが好き、陰鬱で闇をまとってる
そんな女がヒロインなんて勤まるのかと
最終更新:2021-11-23 15:05:21
6550文字
会話率:9%
梅雨の話を書きました
陰鬱な雰囲気と背景描写の練習でもあります
最終更新:2021-11-06 20:50:51
3134文字
会話率:9%
僕のもとに届いた手紙。
それは遺書であり、意書でもあった。
夢を追っていた彼が、どうして夢に追われるようになったのか。
手紙を読んでも、僕にはさっぱり理解できなかった。
だけど。
彼は自分のことを作家気取りなだけの厭世家だ
と自称していたが……僕にとって彼は、紛うことなき創作者に他ならなかったのである。
だからだろうか。悲しみよりも先に、僕はその決断を心底美しいと、そう感じたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-29 18:36:19
2847文字
会話率:0%
昔々、この世界はゲンジツでした。
だけどいつからか、ゲンジツの世界とオハナシの世界は、少しずつ入れ替わっていきました。
そうして今では、ここにゲンジツなんてイッペンタリトモ存在しません。この世界はみんなイチヨウに、オハナシイッショク
になってしまったのでした。
※この小説は、他サイトにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-02 18:36:52
2258文字
会話率:3%
友達にも見放され孤独の道を突き進む少年佐伯。
毎日自らの不幸を嘆きながら陰鬱な生活を送る。
そこに新たにできた法律によって王と呼べる存在となった佐伯は今までの鬱憤を爆発させるかのように欲望を露わにしていくのだった。
最終更新:2021-10-26 20:57:22
1720文字
会話率:5%
地味で冴えないと言われ、期待されない関心を持たれない、愛に飢えていたのに、夫は優しさすらくれないまま、愛人を迎えた。私の心を壊したくせに、今度はアナタが被害者の顔をするのね…。
※深夜の謎テンションで書き殴った、書き捨て作品です。深く考え
ずにお読みください。陰鬱で救いのないバッドエンドなのでご注意を。残酷描写とループは念の為。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-05 05:00:00
5227文字
会話率:16%
モストマスキュラーポーズでこんにちは。皆様の大胸筋は歩いてらっしゃいますでしょうか?
エリザベス・フォン・ナイスバルク侯爵令嬢は悪役令嬢である。王太子と婚約を結んでいる典型的な悪役令嬢である。
乙女ゲームのシナリオ通りならば、卒業式後の卒業
パーティーで婚約破棄される運命。
そんな役どころの少女に転生したと、元アラサー女性であった彼女は王太子との婚約成立後に思い出した。
嗚呼、どうすれば破滅を防げるのだろうかと考えはしたが、彼女はその乙女ゲームは未プレイで
ゲーム雑誌であらすじを見た程度なので、どんなイベントが起こるのかさえ分からない。
なので、彼女は破滅を防ぐ為にあれこれするのではなく、自身の求める筋肉を
理想的な僧帽筋を求めることにした。
そんなダークで、シリアスで、策謀乱れる陰鬱なお話となっております(๑•̀д•́๑)
そくと君、嘘つかない(`ω´)
よっ、筋肉縄文杉( ´∀`)b
なお、ノリとその場の勢いだけで副題に入れた、ニンニクの出番は特に御座いません。
「カクヨム」にも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-29 02:00:00
7116文字
会話率:48%
私は毎晩、悪夢に悩まされていた。
この悪夢から解放される答えは子宮にあるのかもしれない……
悪夢も私を産み出したのも子宮なのだから。
アルバム 性 殺意 引きこもり いじめ シングルマザー 中学生 思春期 育児 出産 子育て 鬱 心療内科
狂気 家庭 ベッド 夜 夕飯 ロープ 会話 思い出
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-26 23:40:11
2558文字
会話率:5%
新石器時代を題材にした小説が少ないので、リハビリがてらに描いてみました。新石器時代における肺ペストによる大規模な人口減少を取り扱った短編です。陰鬱な話ですが、暇つぶしにどうぞ。
新石器時代──それは人類が初めて疫病による文明崩壊を経験した
、最初の黄金時代であり、暗黒時代であった。
史上初の『黒死病』による猛威の最中、あるスウェーデンの廃村で、ただ一人生き残った女は誰の為でもなく名も無き墓標を積み上げ続ける。夜明けが訪れるその日まで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-15 21:00:00
4688文字
会話率:15%