大学を卒業し、自動車会社に就職することになった、僕。かつて曽祖父が使っていた部屋を掃除していると、押入れの奥から何やら曰くありげな行李が出て来た。
行李の中には、曽祖父が残した日記、さらには、タイムカプセルのつもりだろうか、彼から子孫
へのメッセージを記した手紙が入っていた。
帝大卒業直後に書かれたと思しき手紙には、航空技術者だった曽祖父の熱い想いが語られていた。日記にも希望に満ちた日々の出来事が記載されてはいたが、それは前半部分のみ、日が進むにつれ暗く陰鬱な内容となっていく。
曽祖父は、終戦間近、特攻兵器の開発にも携わっていたらしい。若い命を死に追いやる兵器製作に、心ならずも関わった曽祖父は、深い自責の念を抱いていたようだ。
曽祖父が残した悔悟の想いを知った僕は、彼の手紙に返事を書くことにした。願わくば、この手紙が天国に届きますように。
すると、神様の悪戯か? なんと、僕の手紙は過去に届いたようなのだ。僕が手紙を書くたび、変わっていく曽祖父の日記、そして……。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-26 20:00:00
10357文字
会話率:19%
さぁさぁさぁ☆お立会い。
新宿のとあるビルの屋上で深いため息をつくOL。人生に疲れたと申しますか?行き詰まりをかんじた言いますか?その顔色は実にぃ~冴えないものでありました。
そんな彼女の目の前にピョッコリ現れ出ましたのが金髪姿の神様。これ
が仕事終わりの彼女を強引に誘いますれば一台のバイクを見せたのでェ~~あります。新宿のネオンに照らし出される黒く光る艶やかな車体は往年の名車『GPZ900R』通称-ninjaでございます。
この二人。いきさつはどうであれ突然東京の夜を疾風のごとく駆け抜けます!
そして行く先々で奇妙奇天烈、奇奇怪怪。摩訶不思議に独逸独逸はジャーマン、な出来事に巻き込まれるのです!!さぁ!どうなりますることやら…。
この続き。お気になられた方は「コン!なのでました」本編をご覧あれ☆
では私の講釈はこれにて!! 講談はヨシでぇ~御座いました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-27 08:00:00
107589文字
会話率:40%
第二次世界大戦欧州の空で戦う一人のパイロットが居た。
「泣き虫の落ちこぼれパイロット」と言う名のついたヘルミーネアンネ少尉は苦しい立場から乗り越え一人前のエースパイロットになる事を夢見ていた。
連合国軍エースパイロットはドイツ空軍から恐れら
れる存在になり、彼女自身も恐れるが一人前になるためにも立ち向かわなければならないと決心し大空の中戦う。
JG22と言う航空技能の未熟なパイロットが集まる航空部隊ではチームワークが乱れ、問題パイロットが集まる場所で彼女は生活、戦い抜き、そして取り戻す団結力と共に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-15 12:04:14
38031文字
会話率:24%
第二次世界大戦末期のヨーロッパ戦線。祖国ドイツの空を守るために我が手を血に染めて戦った男がいた。その男の名はエーベルハルト。連日つづく連合軍機との空中戦で仲間たちはつぎつぎに傷つき死んでいった。やがて戦争は終わったが、空の男が負った心の傷は
三十年という歳月でも癒されることはなかった。しかしある日……。
人間性というテーマを含み、リアリティを追究した架空戦記。エーベルハルトの回想録がいま飛翔する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-29 22:26:31
28009文字
会話率:35%