「眠るというのはどんな気分なのかしら」月を見上げて魔女が言った。眠ることも、滅びることもできずに永遠の時を生きる傲慢の魔女グリシフィア。七人の大罪の魔女の一人にして、自身の劇的なる死を望んでいた。
「望みは叶うぞ。俺が滅ぼすからだ」俺の名は
ランス。魔女によって故郷は炎に包まれ、最初の生も失われたが、怠惰の魔女の気まぐれにより100万回の生を受けた俺は、死ぬたびに世界のどこかで生まれ変わるのだ。復讐を胸に魔女に挑むが、剣は届かず、触れることすらできずに殺され、また新しい生が始まる。永遠に繰り返されると思われた俺と魔女の戦いだったが、とある月の夜、ついに俺の剣が魔女の心臓を捉えた…
100万回の生を持つランスと死なない魔女グリシフィアが、魔女の滅びを求めて、時代を越え、世界の各地で魔女を滅ぼす逸話や伝承を探し求める。繰り返される生の中で、この世界の秘密に気がつくことになるが…
輪廻と永遠、生と不死、再生と消滅に至る
果てしなき魔女狩りの物語<ウイッチハント・サーガ>。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 00:32:13
351732文字
会話率:44%
様々な種族がいる中で。
人間は魔石という宝石を使ってでしか魔法が使えなかった。
その世界で幾千もの中。
想い人を守り、助ける為。契約、約束の為。何度も生を重ね、雪より舞い戻る不死鳥の様に。
その男━━紫蘭。
魔石という宝石に頼る、人々。
魔物家畜化しなければ回らない程に。
飲み水、火さえも頼りきり、生活に欠かせないものとなった宝石。
その需要が上がり、それを取り仕切る聖騎士団。それを抱える教会━━紫蘭が永く生きる中、元は妻の為作った組織。
そんな男が、想い人━━ミゼーアの為に永遠を翔び、思い出を氷で留め、溶け行くまでのその一片。
※同主人公、別タイトル
白魔が唄う: https://novelup.plus/story/752883849ノベルアップ様
氷牢の不死鳥: https://kakuyomu.jp/works/16817330650328172436カクヨム様折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 23:22:43
147548文字
会話率:21%
虚空記録帖…それは、世の全てを記した不可思議千万な美濃本
時は江戸
天下泰平を謳歌する世の裏で「管理人」と呼ばれる者達が蠢いていた
彼らは虚空記録帖と呼ばれる、この世の全てを記した本を主とし、世を裏から支える事を宿命づけられた者達
善人
か悪人か、偉人か凡人か、大人か子供か
「管理人」の手で粛清される人々は千差万別
「管理人」の仕事の裏に主義も主張も関係無し
「虚空記録帖」によって記された歴史を紡ぐ為
「管理人」は今日も歴史の咎人の下へと現れる
「よぅ、旦那。この間…どうして集会に出なかったんだ?そのせいで歴史が変わっちまったじゃねぇか」
「いけねぇなぁ…いけねぇよ。変わっちまった歴史を元に戻そうにもな、テメェが死ぬしかねぇんだぜ」
「おおっと、やるかい?生憎だが、俺等は皆不老不死。死ぬに死ねねぇ化物揃いだ。諦めな」
「お前が死ねば…流れは元通り。アンタの家にゃ悪い流れだが…それが記録帖の記した歴史なんだ」
「同情だけはしてやるぜ。だが、それ以上のことはしねぇ」
「行き成り長々とすまなかったな。それじゃぁ、死んでもらうぜ!アバヨ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 22:00:00
284146文字
会話率:61%
2051年革命による石油資源の喪失。"白銀の粉"と呼ばれる石油代替エネルギーの登場…そして"リインカーネーション"と呼ばれる不老不死の人間の登場…世界はたった1年足らずの革命劇で様変わりしていた…
時は流れ2101年の4月。
世界各地で迫害されるリインカーネーションが唯一自然体で生きていける場所…"台湾海上城壁島統一自治区"で物語の幕が開く。
様々な過去を持ってこの場所にたどり着いた者たちは、奇妙な事件によって繋がりを得る。
その奇妙な繋がりが、その後の運命を…時の流れを大きく変えることになるとは、誰も想像出来なかった。
"元"人間達が紡ぐ近未来の群像劇 REICARNATIONの謎に迫れ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-07 02:00:00
194053文字
会話率:41%
職場のギルドがブラックすぎて過労死しそうになったユリアだが過労死ではなく殺されてしまう。そして目が覚めると七年前の入社誓約書を出す前に戻っていた。
ユリアはギルドが冒険者に意見一つ言えばナイフを持った上司に襲われることを知っていたのでそれを
利用して同僚たちをこき使いまくってやると決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 20:20:00
14181文字
会話率:61%
主人公の不死原幻斗(ふじわらげんと)は、ある殺しの依頼を受けターゲットである月守凛(つきもりりん)がいる学校に潜入しターゲットと接触するのだが月守凛が幻斗に同業であることを教える
最終更新:2024-03-09 17:08:47
2059文字
会話率:67%
世界を創造したと言われる始祖「世界樹」。
その七枚の葉に選ばれた「選択の子」がいた。
神と呼ばれたその賢人達は人々に世界樹の七つの恩恵である篝火、祝水、蘭風、恵土、銘雷、神秘、天涙を与え、その歩みを進めてきた。
篝火は人に「火」を与えた。
同じように祝水は水を、蘭風は風を、恵土は大地を、銘雷は雷という世界樹の元にのみ発生した現象を惜しみなく分け与えた。
神秘は人に知恵を与えた。
かの神は世界樹から神の統率という命を与えられ全ての神を見通す「七つ星の眼」を与えられた。
天涙は人に涙を与えた。
感動を、努力を、感謝を...
あらゆるものを伝える万能の癒しを与えた。
しかし、神も万能ではない。
神は代替わりを果たした。
神は人の子であり選択の子に過ぎない。
いかに世界樹の庇護下にあろうともその命はせいぜいがもって1000年の命だった。
その多くは力を、知恵を、責務を子に与えていった。
ただ例外もあった。
篝火は己の体をその火に焚べることで自らを半永久的な不死とした。
神秘は観測者であるが故に死を与えられなかった。
そして、天涙はその神性故に死と最も遠いところにあった。
ある年。
流星の尾の八本目が伸びた頃...
天涙は子を成した。
本来平等に命を与えるべき運命の天涙が子を成したのだ。
己の愛情を一身に注げる相手。
万人ではないただ一人の愛し子を、この世で最も愛しい者と成してしまったのだ。
そこから運命の歯車はゆっくりと...
音を立てて崩れていった...
それから数年たった後、二人の幼子が神秘の眼に映る。
一人は紛うことなき天涙の後継であった。
彼女と同じ灰色の紙に黄金のように美しい眼...
そして隠せるはずもない強大な「天涙の加護」...
しかし、神秘は直後目を疑う。
それは本来神の目には映るはずのない八人目の神の存在...
天涙の加護を受けた少女の隣に映る男児...
天涙の子であるのは確かだが、知恵の神にもそれ以外に何も分からない得体の知れない名も無き神...
後に神秘は彼のことをこう呼ぶ。
審判の八人目「テミス」と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 14:38:45
26190文字
会話率:18%
人間の心拍数ほとんどの哺乳類と一緒のはずなのに、私たちは八十歳近くまで生きる。医療技術の発展、延命措置によって生かされているからだ。なぜみんな死の運命に抗おうとする。なぜ死の運命に逆らおうとする。不死は人類が望む希望だと。笑わせるな。自然の
秩序、概念を壊して自分好みの理念を作り上げようとしているに過ぎない。完全な自己顕示欲である。なぜ決められた死に逆らってまで生き伸びようとする。一人になるのが寂しいから。未練が残ってるから。そんな身勝手で他人を犠牲にしてもいいというのか。世界を破滅させてもいいというのか。本当に不死を望んでいるなら、一つ聞こう。不死を得たらどうする。いろいろなことをする。それは有限だ。いつかは底つきる。そうすればお前は退屈で死ぬだろう。結局意味なんてないんだ。不死を得ようとしているのならその代償で引き起こされた物事の責任を取るくらいしてくれるんだろうね。命かけれるんだろうね…
毎週土曜六時に投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 06:00:00
95516文字
会話率:35%
キラゴ・カシナラの続編であり新編となります。
互いに命を紐づけられた契りの法と呼ばれる呪いに覆われた大陸フィディラー大陸。その十二の領の一つクレイス領、そこには不死の次期領主ライザー・クレイスがいる。彼は神の子孫でありユニコーンの王と命を
共有する。彼は運命に導かれ宿敵を打ち破る旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 03:59:35
49499文字
会話率:55%
主人公のテッドがタイトル通りになった後、失った記憶を探しながら割と無双していくお話です。
最終更新:2024-06-01 00:00:00
456453文字
会話率:58%
男は至って平凡な男だった。兄と同じどこにいてもおかしくない、背景のような人。そんな彼を狂わせたのは、平凡な兄の死だった。死の美しさや力を知った彼は、兄と同じく自らも死を選ぶ。しかし、男はまだ死ぬことができない。これは、まだ死ねない彼が死ぬ
までの物語。
※R15、残酷の描写ありはあくまで保険です。私は残酷でも、グロでもないと思っています。ご自身でご判断ください。
××××××××××××××××××××××××××××××××××××××
この物語は初音硝子先生(https://mypage.syosetu.com/2580395/)との合作作品になります。硝子先生の方にも同タイトルの小説が上がっておりますが、全く違う物語になっておりますので、ぜひ読み比べてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 21:33:42
9414文字
会話率:43%
大陸の果てにある小さな村で暮らす少年、イドラは外の世界に憧れていた。しかしイドラが十歳の時に空におわす神から賜った天恵、ギフトは紙のひとつも切れずなんの役にも立たない代物だった。
ザコギフトと周囲に揶揄されるイドラだったが、そんな中、ふ
らりと村に現れた女旅人・ウラシマの指摘でイドラは自身のギフトが持つ本当の性質を自覚する。イドラのギフトを希望と称したウラシマや、『葬送協会』から派遣されたほんわかシスター・オルファ、別離を拒む母のリティとのやり取りを経て、やがてイドラは旅に出ることを決意。そんなイドラの前に突如、イモータルと呼ばれる誰にも殺せない異形の怪物が現れ——
出会いと別れを繰り返し、少年は不死を狩る長い旅へと導かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 20:30:12
638940文字
会話率:39%
怪獣災害で家族をなくした高校生、坂水永一が異世界に転生して受け取った転生特典は『不死』——すなわち死ぬたびに肉体が再生する、アンデッドの異能!
異世界の中心にはねじくれた塔、螺旋迷宮がそびえていた。永一は目を覚ましてすぐ、世に魔物を生み出す
迷宮の核を破壊することで魔物を根絶しようとする銀の髪の姉妹・シンジュとコハクに出会う。魔術に長け、魔物によって滅ぼされた民族の生き残りである彼女らに対し、永一は元の世界へ戻る手立てを探すのと、助けてくれた恩返しも含めて協力する。
姉妹の魔術による援護を受け、無限の命をコストに魔物ひしめく迷宮を攻略する中で永一は、私欲に満ちた冒険者ギルドや、女神を自称する青い瞳の謎の少女と出会う。また、魔物への復讐を誓う姉妹の想いにも触れながら、永一は徐々に螺旋迷宮と異世界の真実へと近づいていく。過去と未来がねじれて交差する、星のない異世界に待つ結末とは——
■主人公はしょっちゅう死にますが、基本的には元気です。
本作はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-28 21:13:26
104061文字
会話率:46%
およそ20万年。途方もない年月を歩き続けた不老不死の女性、エドナがいた。
エドナは幾多の出会いと別れを繰り返していくうちに、いつしか人々から『死神』と呼ばれるようになるが、それでもエドナは微笑いつづける。彼女は、この世界の全てを愛して
いたからだ。
そんな彼女が旅の途中、ふとした拍子に頭の中に浮かんだ声が誰のものか、記憶を辿ってみることにした。彼女は思い出す。愛しい人が生きていたこの世界を。愛しい人が生きていくこの世界を。
家族を失った者、家族を置いていく者。
夢を叶えた者、夢に殺された者。
欲望のままに生きた者、夢のために生きた者。
何もかも失った者、何かを手に入れた者。
あらゆる『人』が、彼女の記憶の中で生きていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 19:45:40
180032文字
会話率:37%
公爵令嬢マリエ―ルは第1王子に婚約を破棄される。子爵令嬢に惚れたらしい。毅然と勝手しなさい。
と言って冒険者となる。魔法の得意なマリエ―ルは冒険者として成り上がる。久しぶりに公爵家に帰ると第1王子の廃嫡と皇太子になる予定の第2王子と婚約す
るように言われたが断って冒険者に戻る。3人が加わり4人チ―厶になった。いずれも強い魔法を持ち特にマイクは魔法剣士で常にマリエ―ルを守るように動く。ドラゴン討伐の時マリエ―ルをかばってマイクは大怪我をした。ドラゴン討伐は達成したが回復魔法では治らず最終魔法、愛の結晶でマイクを治療した。ドラゴン討伐を冒険者ギルドに知らせると国から報奨が出るので王城まで行くように言われる。マイクは出席を拒否する。マリエ―ル達は伯爵になる。公爵家から人呼んで自分達は冒険を続ける。マリエ―ル達は成人を迎えるがマリエ―ルとマイクは成人らしくない。数々の冒険をこなす内に王城に現れる凶悪な魔獣退治を依頼される。マリエ―ル達はこれを退治する。達成書のサインを貰いに行くとマイクが第2王子マイクリオンだと言うことが判った。国王の前で「私はマリエ―ルと共ある。」とマイクが言った。マリエ―ルは皇太子妃となり王城で暮らすことになった。愛の結晶の作用でマリエ―ルとマイクは分身体ができ冒険者になる。4人で冒険者としての生活を楽しむ。王城の2人も様子が判り楽しい。マリエ―ルとマイクは不老不死になったらしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 19:32:19
8510文字
会話率:30%
舞い散る雪を桜の花びらと見間違えたあの時、月夜見紅羽(つきよみくれは)は命を落とした。
彼が次に目覚めた場所は、大いなる車輪に圧し潰されし者が行き着く異世界――リタウテット。
そこで吸血鬼の眷属に選ばれた彼は、揃えると世界を変革する力が得ら
れるという七本の聖剣を巡り、戦いに身を投じることになる。
吸血鬼、不死鳥、人形、ゴースト、天使、悪魔、そして神。
生命の輪廻から外れた者たちによる、互いを尊重し、互いの願いに勝敗をつける聖戦。
その《物語》の終着点は――。
※作ったばかりのタグですが、SNSで呟くときなどにご活用ください!
全体タグ #鏡クロ 感想タグ #鏡クロ感想 アートタグ #鏡クロArt折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 18:06:41
530676文字
会話率:25%
『麗しき夜の涙』の二つ名を持つ吸血鬼――レイラ・ティアーズ。彼女に選ばれた少年、紅羽は吸血鬼の眷属となり、揃えると世界を変革する力が得られるという七本の剣を巡って、戦いに身を投じることになる。
吸血鬼、不死鳥、ゾンビ、人形、ゴースト、天使
、悪魔。
生命の輪廻から外れた者たちによる、互いを尊重し、互いの望みを殺し合う《聖戦》――その『物語』の終着点は。
※この作品はノベルアップ+様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 22:22:21
9640文字
会話率:39%
森に住む不老不死の妻と有限の命である人間の夫は別れと再会を繰り返す。だけど、その森には人喰いの悪魔の噂があって……。
※予約投稿済みの全8話のお話です。カクヨムにも投稿しています。
最終更新:2024-05-31 17:30:00
26584文字
会話率:47%
古い城に封じられていたのは不老不死の少年。幼くして異能力を発現し、その封印を解いてしまった主人公は、家族の元から離され呪医となった。その後、住む者も無く放置されていた城に戻った彼は、少年と再会する。
最終更新:2024-05-31 11:00:00
57964文字
会話率:40%
人類の永遠の夢、不老不死。バイオテクノロジー企業「エターナル・ライフ」の科学者タカシとユキは、その夢を現実にする技術「プロジェクト・エターナル」の開発に成功する。しかし、その技術には恐ろしい副作用が隠されていた。タカシたちは真実を明らかにし
、人々を救おうと奔走するが、企業の利益を優先する上層部によって阻まれる。そして、技術の暴走は世界を未曾有の危機に陥れる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 08:38:21
10929文字
会話率:45%
西暦2027年。文明は崩壊した。
事情を知る者は、ほとんどいない。
知っていたとしても、その元凶を論理的に説明できなかった。
それでも、ひとつだけ言えることがある。
人類は、取り扱いを間違えた。
つまりは自業自得である、と。
納得できるわけ
がない。
大多数の人々にとって、気づけば終わっていたのだから。
終わりに気づくことさえできなかったのだから。
【この作品は投稿者の個人サイト「物語の社」にも掲載しています】
⇒http://chronicles.xsrv.jp折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 00:00:00
411374文字
会話率:38%
莫大な借金を抱えた男のもとに、死神が現れて・・・
【投稿者の個人サイト「物語の社」にも掲載しています】
⇒http://chronicles.xsrv.jp
最終更新:2021-11-21 21:15:15
2091文字
会話率:48%
不老不死になった俺は宇宙空間で五億年間猫ちゃんと過ごすことになった。
最終更新:2024-05-30 22:02:08
741文字
会話率:17%
「くっ・・とんでもない屈辱。かならずあいつをサメの餌にしてやる」・・友の恨みを買い王都の牢獄に連行されたとある国の女王は、オムツを履かされ赤ん坊の恰好を強制された挙句、いずれは竜王の生贄と成ることを告げられる。彼女は復讐心と色んな意味の憎悪
に満ちていた。
今から13年前。軍事国家ゴリアテの暴走から世界を救った英雄アウストラ・カーレルヴァザリとその仲間たちは、平和を取り戻したのちそれぞれの故郷で王となった。
自国の政に追われる日々を過ごす王たちだがアウストラは違った。先の戦争で魔法を酷使したことと、最愛の人を失ったことで精神を病みしだいに酒と麻薬におぼれていったのである。
王の心を唯一癒してくれるのは数年前から仕えているひとりの蒼白の男である。名をモナークといい専属の古代学者として呼ばれ、やがて側近となる。
今宵もこの男との密談が行われていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 14:02:06
69781文字
会話率:77%
もしかしたら、繰り返される戦争は神々の争いが発端なのかもしれない。故に、悪鬼と成り果てた存在が復活せぬように存在する不老不死の狩人───バイラヴァは、兵士なのか平和をもたらす者か?
最終更新:2024-05-30 13:55:58
22389文字
会話率:32%