ジン·ブレイブには優れた兄グレイ·ブレイブがいた。
ある日魔王が復活し瘴気の魔物が発生し始める事態が起きていた。
そこでピンチになれば成る程チャンスに成るスキルを持つグレイが討伐任務に当たることとなった。
グレイの特性上ピンチがチャンスにな
ると言うこともあり、仲間なしのグレイブ家秘伝の装備で旅に出掛けたのだがある日を境に連絡が途絶えたのであった。
スタース国にいつも連絡が来ていたので王様は大慌て。
他国にも報告しなければならないので、そつがない返事で誤魔化していたが、それでもいずれバレる。
そこで白羽の矢がたったのが妹のジンであった。
隠密で兄を探し出し、魔王を倒せるなら兄弟もしくは最悪単独で撃破しないといけない使命。
むちゃくちゃである。
しかも遠征費100ゴールドと言う舐めっぷり。
スタース王をとっちめてやろうかと思ったがスタース王も兄の遠征費で金がなく限界の限度額ということで今回は許すことにした。
しかし100ゴールドで買えるものって言ったら、ただの棒、旅人の服、革の靴くらい。
しかしジンにも兄に劣らぬスキルがあった。
躾ける。
長く使えば使うほど躾けられ食事、自己再生、強化等兄に負けず劣らず強力なスキルを持っていた。
後は年に一回瘴気で復活する四獣鬼。
兄が出征して約一年立つので復活する頃である。
そいつらも蹴散らし、兄の行く筋道をたどらなければならないのが辛い。
まあ、泣いても笑っても私しかする人がいないのでやるしかないので、あった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 12:00:00
1753文字
会話率:20%
天災が続いたネビュラ王国。疲弊する民衆の不満をそらすため、神へ生け贄を捧げる儀式を行うことになった。白羽の矢が当たったプリアード領主の娘 メローペは、巫女として大神殿の地下に閉じ込められ、息絶えるまで祈りを捧げなければならない。
娘を
案じるメローペの母は、自身の受け継いだ名宝の真珠と引き換えに、妖精の森の魔女エレクトラと、ある取り引きをした。
果たして、メローペは生きて地下室から抜け出せるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 06:33:34
194274文字
会話率:31%
信号が青に変わって横断歩道を渡っていた俺はトラックにはねられて死んだ。
つぎの瞬間に真っ白な世界に飛ばされて現れたのはギリシア神話に出てくるゼウスによく似た老人。
なんでも日本の戦国時代と日本のWeb小説がとても大好きな異世界の神さまだとい
うこと。
で、神さま。毛色の変わった戦国モノのWeb小説みたいな大河ドラマが視たくなったらしい。
小説でもなく漫画でもなく大河ドラマ。しかも台本なし。
そして白羽の矢を立てたのが、Web小説ではイマイチ人気の低い毛利元就(神さま調べ)。
毛利元就に転生でないのは、勢力が拡大したとき元就では自由度がなくなるからだそうだ。
よく意味が解らない・・・
※本作品はウィキペディア、城の位置などは城郭放浪記(http://www.hb.pei.jp/shiro/)さまを参考にしております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-11 12:00:00
542647文字
会話率:41%
俺――亀ヶ池 砂丈(かめがいけ さじょう)はクラスカースト中間を泳ぐ地味で陰キャな男子。そんな俺がカラオケのあまりの下手さに負けてしまい罰ゲームで嘘告白をすることになってしまう。
クラス内で済めば言い訳できるものを学校内の有名人で、クラスに
好きな人が居ないやつとかいうメチャクチャな条件に白羽の矢が立ったのは、幽霊副会長と呼ばれる前髪でいつも顔を隠している女性だった。俺はそんな彼女に嘘告白するために、準備に奔走して一世一代の告白を大勢の学生たちが見る前でするのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-15 01:48:36
4129文字
会話率:48%
学院ではお嬢様育ちのリラの横暴に手を焼いていた。そこで白羽の矢が立ったのが理事長の娘の私である。
私が学院に転校すると、今まさに目の前でリラがイジメをおこなっている。
正義の味方じゃないけれど、私がなんとかしなければ!
そして、衝撃の結末へ
••••••!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-10 07:03:15
3276文字
会話率:43%
この作品は、人族と魔族が二千年以上争いを続けた世界。両国で平和条約が結ばれた時代の魔族が建国した国ユートピア王国を舞台に、魔王城の地下にある最古の召喚陣に転移召喚された記憶喪失の少女カロン・クロウドが主人公の「忘却の少女は次代魔王候補のヒ
ロイン候補に言い寄られています」と、二千年前に魔族軍を指揮し、人族の軍と戦った魔王妃リリスの前世の記憶を持つ魔族の由緒ある血統貴族(魔将貴族)令嬢エリザヴェータ・シルバニアが主人公の「魔王妃だった転生悪役令嬢はいけ好かない婚約者の拾われ妹にときめいています」のふたつの物語の完全版のようなものです。
主にサブ女主人公であるエリザヴェータの物語を起点に現代の魔王の息子で次代魔王候補とされるゼノンの誕生日の日に、エリザヴェータとゼノンの婚約が貴族院から公言され、魔獣たちが棲むオルト山脈で魔獣たちが暴れ出し、麓の集落にいた民を襲う事件が起こり、現代の魔王ジュン・クロウドは魔王城の地下にある召喚陣を使い、生存者を召喚しますが、召喚されたのは新種の魔獣スライムに覆われた魔力を持たない記憶喪失の女主人公でした。ゼノンはそれを切り裂き、少女に手を差し出し、魔王は少女にカロンという名を与えて家族として少女を迎え入れました。先代魔王でゼノンの母親であるカエラがゼノンを庇って石化したまま元に戻らない事や魔族の国から魔法使いの国として変わった世界の歴史に触れ、何も持たなかった少女は成長し、ゼノンとエリザヴェータの婚約を快く思わないカロンは魔法学院で現代の聖女と称される隣国からの新入生の美少女タチアナ・シルフィーに白羽の矢を立て二人をくっつけようと奮闘しますが、なぜかカロンがタチアナから好かれしまい、カロンを気に入っているエリザヴェータは心穏やかじゃありません!
幼い頃、エリザヴェータに告白し、ゼノンをライバル視するエリザヴェータの従兄弟アレクサンドル・アカインも加わり複雑な恋愛相関図に……
二千年前の魔族と人族の戦いの因縁が複雑に絡んでゆく、喪失系無自覚女主人公の百合要素強めのハーレム展開魔法世界奮闘ファンタジー開幕です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-14 09:37:19
78306文字
会話率:35%
怠け者な天使と優秀な死神、二人が仕事でバディを組むお話です。
天界にある、世界管理局。神様の下で、天使と死神がこの世界の為に働く場所だ。
天使と死神には、それぞれ役割があり、持つ力が異なる。
死神は奪う力を持ち魂を天界に連れ、天使は天
界の管理や神様のサポート等をこなしていた。
ある日、下界にある鞍生地町の神社から神様が失踪した。神様の邪魔が入らないと分かると、悪魔は次々と人を襲い始めた。悪魔は人の負の感情を好み、それを奪い尽くされると人は命を落としてしまう。
早く神様を探さなくてはならない。
そこで白羽の矢が立ったのが、天界では優秀と有名な死神の青年フウガと、怠け者で有名な天使の青年アリアだった。
二人は、神様探しの傍ら悪魔に対抗すべく、共に仕事をこなす事に。
森のような神社、神様と桜の人、変わっていく町の中で変わらないもの。
次第に、自分の存在理由を感じ始めるアリアと、与えられた役割以上の気持ちを知り始めるフウガ。
そんな二人のお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 00:00:00
155080文字
会話率:39%
「イリア・ルーヴァン。お前との婚約、この場を持って破棄させてもらう」
舞踏会の中心で私は婚約を破棄された。
婚約者である殿下の隣には妹のルキナがおり、一見すると婚約者を取られたように見えるだろう。
しかし、この茶番。すべては私が仕組んだ
ことだ。
実は水面下で交流を始めたばかりの海上国家から王太子の妃になる者を、国は希求されていた。
王は、諸事情あり私に白羽の矢を立てた。
海上国家の存在をまだ隠しておきたい国はどうしても婚約解消の理由を明らかにできない。そのため、私は自ら茶番を仕掛けたのだ。
こうして、婚約破棄の言質を取った私は海上国家の王太子殿下に嫁ぐため南の海岸へと向かった。
約束の海岸で、私は海上国家の王太子カルロスと出会う。
海を生きるカルロスは、なぜか知的才女であるはずの私を可愛いと言い出す。
可愛いなんて言われたことがない私は、カルロスの甘い言葉に動揺してしまうのだった。
※設定は大雑把です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-28 19:00:00
6795文字
会話率:24%
これまで怪談などとは無縁だった、とある大学生。
ある怪談を聞いたことをきっかけに、興味をそそられ様々な怪談を求める。
━━━人を呪わば
最終更新:2023-07-21 21:00:00
3602文字
会話率:56%
義妹に婚約者をとられた、内気で地味な聖女サラーティカ。傷心からお勤めでも失敗続きで、とうとう教会からもクビを言い渡されそうになった時、親友のイシュテルから「アイドル聖女になろうよ!」と誘われる。
イシュテルの所属する支部は財政難。アイドル
活動で一攫千金を狙いたいものの、肝心のイシュテルは顔に大きな火傷があるため、人前に立つことができないのだ。そこで白羽の矢が立ったのがサラーティカ。がっぽりお金を稼ぎつつ、かわいいアイドルになって元婚約者を「ぎゃふん」と言わせようという話に、行き場のないサラーティカは乗ることに。
しかし正体を隠したアイドル活動も順調にスタートした途端、新たな問題が。
なんと『氷炎の貴公子』として恐れられている美貌のエヴァン=タルバトス侯爵から縁談が持ち込まれたのだ。たとえ愛のない契約結婚だったとしても、家にために嫁ぐことを決めたサラーティカだが……あることに気付く。
いつもライブの最前列で応援してくれている人、旦那様なのでは……?
絶対に自分がアイドルだとバレたくないヒロインと、妻にアイドルファンを隠したい(すぐバレて開き直る)ヒーローの、幸せすぎる溺愛新婚生活です。最後はあまりのラブラブっぷりに、若い執事(いい人)が「うぜぇ」となります。
■全30話執筆済み。
■ゆる設定。ハッピーエンドをお約束。ざまぁ要素もそこそこ?
■1話で婚約破棄、2話と3話でアイドル開始、4話で契約結婚の流れです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-28 20:10:46
70717文字
会話率:29%
ある時、異世界でも魔法少女を流行らせたい沼ハマり神が、異世界の少女を攫……お願いして魔法少女になってもらおうとしたが、概念からして理解されず、また、現地の少女に不審者扱いされてしまった。
そこで思いついたのが、既に魔法少女の概念がある世
界線からの誘か……勧誘。その白羽の矢が立ったのが、主人公の池田万里(いけだまり)だった。
池田万里は、中学一年生になりたての、十二歳。入学して三日目の、これからの新生活の部活動とか恋物語に憧れるちょっとヲタめな、普通の女子中学生である。
が、ある時ベッタベタに夢の中に神様が現れ、異世界に魔法少女文化を広めてほしいを頼まれてしまったから、さあ大変。
神様にはどうしたって逆らえない。
果たして万里は異世界ガルランティス大陸に魔法少女を広めることができるのか?!
憧れていた部活動、恋を始められる日はくるのか――
「そんなことより家に帰してっ! 明日はめく学の発売日だったのに!!」
主人公の叫びは、神の耳と異世界の空気を震わせる! ……かもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 14:37:49
36509文字
会話率:44%
リエルタ王国第一王女、フレデリカ。王の第一子であるにも関わらず、彼女の立場は危うかった。
彼女は、側妃の子なのである。
フレデリカの誕生後、正妃とのあいだに二人の男児が誕生したことで、フレデリカは軽んじられるようになる。
娘を守るため、王は
第二の王家ともいわれる公爵家の嫡男、シュトラウス・ストレザンに白羽の矢を立て、二人を婚約させた。
婚約時の年齢は、フレデリカ5歳。シュトラウス12歳。
紛れもない政略結婚であったが、二人の仲は良好。本当の兄妹のように、仲睦まじく過ごしていた。
しかし、成長するにつれて、シュトラウスはそっけなくなっていく。
かつては兄と呼んだ婚約者に想いを寄せるフレデリカと、フレデリカを大事に想うあまり、距離をおこうとするシュトラウス。
そんな二人が、すれ違いながらも想いを通じ合わせる物語。
妹扱いの防衛線を崩した先には、重いぐらいの愛がありました。
このお話は、小説家になろう、アルファポリス、ツギクルに掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-13 09:20:29
117937文字
会話率:22%
アニメや漫画、純文学にミステリー、音楽に動画。進化し続ける文化に、小説という白羽の矢を突き付ける。
奇想天外、文字で大暴れする変人の物語。
最終更新:2023-04-01 07:34:49
1449文字
会話率:20%
魔王──それはたった一人で国を滅ぼす人類の仇敵。
人魔戦争から百年後、ローランド王国は魔王と停戦条約を結ぶ。
それは人類が王女を魔王に捧げる生贄の儀だった。
「エリィ。私の身代わりになりなさい」
しかし王女は婚姻を拒み、偽の婚約者を仕立
て上げる。
そこで白羽の矢が立ったのが、王家に仕えていたメイドのエリィだ。
「三年! 三年だけだから! それまで私のフリしてて!」
「無理ですけど!?」
偽物の王女であることがバレたら魔族に殺される。
エリィは高飛車な王女のフリをして魔族の中に飛び込んだ。
魔王に好かれないように、三年だけ耐えようと思っていたのだが……。
「お前、面白いな」
王女のフリをすればするほど、なぜか魔王はエリィを溺愛し始める。
(気付いてるの? 気付いてないの? どっち!?)
必死なエリィはとにかく必死で王女のフリを続けた。
そうしていると、魔王だけじゃなく魔族たちもエリィを慕い始め……。
身代わりから始まるのは恋か。偽物か──?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-27 08:02:51
201032文字
会話率:47%
時は戦国後の太平の時代。誰もが戦の傷が癒えぬままに平和を築き上げつつある日々のこと。天下泰平を築いた将軍のお膝元である常陸國にてとある怪事件が発生する。藩の情勢を正すため幕府は兵を向かわせるが全滅してしまう。将軍は己の懐刀である一人の男に
白羽の矢を立たせる。人の世の安寧を守るものとして魔と闘い続ける、辛く険しい道程を行く武士を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-05 23:22:51
62604文字
会話率:54%
かつて魔王を倒し『救世の大賢者』と称えられたアドゥルはその後忽然と表舞台からその姿を消した。そんな彼もおっさんとなり今はうだつのあがらないDランクの底辺冒険者として日銭を稼ぎながら気楽に暮らしていた。 そんな中での魔王が復活。 各国の集ま
りである『大陸会議』はおっさんに白羽の矢を立てるが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-09 06:00:00
36170文字
会話率:29%
リンデリア王国には黒髪に黒い瞳で生まれた子が触れたものはぼろぼろになるという言い伝えがある。
だからロードは伯爵家の次男に生まれながら、結婚も独り立ちしての商売もできるわけがなく、騎士団に入るほかは生きる道がなかった。
だから毎日ひたすら剣
を振り、身に纏う筋肉はガッチムチになっていった。
そんなロードの話を聞きつけた『最後の王女』プリメラ=エンダークは言った。
「触れる物をみなぼろぼろにする呪いの騎士? ではその騎士なら魔王を倒せるではないの」
プリメラは生贄として捧げられる予定だったところを王太子である兄エドワードに救われたため、その兄が危険な魔王討伐に行く前に倒そうと考え、そこでロードに白羽の矢が立ったらしい。
騎士団にも居場所がなく、出世も望めないロードに魔王討伐など無理だと断ろうとするが、プリメラの話は意外な方向へと転がっていき――。
挙句、空からピンク色の髪に碧い瞳の少女まで降ってきて、(元)生贄の王女と呪いの騎士と聖女はそれぞれの思惑を胸に魔王討伐へと向かう。
その中で、ロードは己の『呪いの言い伝え』と向き合い、やがてプリメラの本当の目的を知る。
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3万字くらいで完結します。
一見するとファンタジー色が強そうですが、主軸はごりごり恋愛です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-04 01:05:22
46715文字
会話率:41%
かつて兄弟であった人類と樹木。しかし樹木たちの必死なサインも空しく人類は森林を減らし、異常気象を招き共滅に向かっている。事態を食い止めるために、樹木たちは眠れる偉大な南方熊楠の脳「KUMAGUSU」に白羽の矢を立てて願いを託す。宇宙脳と繋が
り目覚めた「KUMAGUSU」は、彼の言葉を伝えるために人間の娘で、かつて樹々と共にあった一族「名草」の子孫の娘みわを見出し同調する。「KUMAGUSU」は粘菌たちを向かわせて森林開発現場や企業などを覆い機能不可能とさせてしまう。それでもまだその意味がわからない人類。粘菌たちは遂に国会も官庁も覆いつくす。世界中が注目する中、みわと、みわの理解者であり協力者となった植物生態学者の脇坂とは、「KUMAGUSU]のメッセージを通訳するのだが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 23:01:03
7063文字
会話率:9%
彼は幼馴染。初恋で憧れの人、ずっと好きだった。
私は幼い頃から人一倍、自己否定の気持ちが強くて対人スキルが低かった。理由は、両親や周りの愛情は全てにおいて優秀な兄と、才色兼備な姉に向けられていたから。そんな私を一喝し、生きる勇気と希望を
与えてくれたのが彼だった。底抜けに明るくポジティブな性格になれたのは彼のお陰だ。
時は経ち……彼とは幼馴染以上の関係にはならず。その上、彼は他の女性を愛していた。けれども互いの家柄上その女性と結婚する事は出来ない。その女性は関東一円を率いる極道、極楽寺組の組長の一人娘だったからだ。英国貴族の血を引く彼は、世界にその名を轟かせる『エスポワール』グループの三兄弟の内の次男。
家柄の様々なしがらみに嫌気が差した彼は反発の末家を飛び出し、小説家として成功する。ただただ溺愛されていた末息子は俳優の道を進み、長男がその家を継ぐ筈だった。だが、とある国のプリンセスに一目惚れをされた長男はその国に婿入りをする事になり、次男である彼に跡継ぎへと白羽の矢が……。早速見合い話が舞い込み、恋人とも離れ難く思い悩む彼に、私がプロポーズしたのだ。私の家柄だけは、彼の役に立つと思ったから。例え、私自身には何の価値がなくても。そう、噂の『契約結婚』というやつだ。私の家柄は、代々政治家。兼、塔本グループの代表取締役でもあったから。これって、巷で人気の恋愛小説や漫画の展開みたいじゃない?
さて、先ずは売れっ子作家という仕事柄……不摂生から血糖値が高くなってしまった彼に、美味しくて体に良い低糖質の食生活から始めていきますか! まぁ、彼……別邸の彼女と過ごす事が多くて……彼女の立ち場上外泊は出来ないのだけど。帰宅は夜遅いし、あんまり本宅には帰って来ないんだけどね。ほら、もう割り切って……かの『ポンパドール夫人』みたいになろうかな、て思うの。
※薄っすらァンタジー要素有り
※エブリスタにも投稿そています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-24 23:00:00
114141文字
会話率:44%
急激な海面上昇と共に現れた巨大な深海魚、世界中のどの図鑑で調べても乗っていないその怪獣とも呼ぶべき存在には地上の兵器では殆ど傷をつけるすら出来ず、人類は成す術も無く大きくその数を減らし海という大きなインフラを失う事になる。
このまま滅ぶ
のをただただ待つだけかと絶望の闇を心に落とした人類だったが、新たな海の支配者はある時突然深海へと沈んでいきその後数十年に渡って姿を現す事は無かった、その間に人類は再び巨大な深海魚による侵攻を事前に阻止する為に深海研究に力を注ぎ世界中の深海に観測所を設置した。
しかし既に数年間深海魚が現れなかった事で人類の心にはもうあんな怪獣は現れないのではないかという根拠の無い余裕が生まれ、命の危険のある観測所へ観測員として着任する事を希望する者は減っていき……このままでは次に深海魚が現れた際に人類は滅んでしまうと危惧した日本が新たに法律として制定したのは『ある条件』を満たしている人物を全国民の中から無作為に選び、一年という任期を定めて観測員とする事だった。
不幸にも白羽の矢が立った日々の中で小さな変化を見つける事を楽しみとしていた男は今日もコンビニで新商品と書かれたシールの貼られた変わり映えのしない商品を手に、いつも通りの日常を歩んでいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-15 20:02:58
250225文字
会話率:64%