ジュエリアル帝国第二皇子レオンハルトの元に、皇太子である異母兄アデルバートの危篤の報せが届いた。
病床の兄の元へと急ぎながら、レオンハルトは兄と過ごした日々へと想いを馳せる。
兄と出逢った日、兄と夕陽を見た日、兄の腕の中で眠った日――
―。
幸せだった幼い日々を想い出すたび胸に刺すような痛みが走るのは、自らの犯した罪のせい。
償うことも赦されることもない罪を抱えたまま、レオンハルトは最愛の兄を見送った。
数ヶ月後、兄の葬儀のあと新たに皇太子となったレオンハルトの前に一人の侍女が現れる。
レオンハルトの異母妹たちに仕える彼女は元々、第六皇妃のローズマリーが祖国から連れてきた侍女だった。
かつて皇太子妃候補と噂されながらも皇妃として皇帝に嫁いだローズマリーは、レオンハルトにとって今なお忘れられない初恋の女性。
そしてアデルバートが最期に呼んだのも、彼女の名前だった。
妹姫の懺悔、侍女の昔語り、父による断罪。
最愛の兄の死後、次々に明かされる真実に、レオンハルトは自らの犯した罪の重さを知る。
※現代パートと過去パートが交錯して話が進んでいきます。
※最初の方は皇子とゆかいな従者たちが主ですが、最終的にはシリアスです。
※ざまぁは無いし、救いもないです。レオンハルトは終始どうしようもないです。
※ハッピーエンドがお好きな方はご注意ください。
※本編はすべてレオンハルト視点で進んでいきます。
※レオンハルトの半生をダイジェストでお送りしてる感じです。
※本編完結済です。
※現在レオンハルト以外の登場人物視点の番外編を不定期に更中。
☆或る側妃の献身
最愛の姉を喪ったセレスティアが色んな人に色んな人の面影を求めて依存していく話。
☆或る教育係の渇望
ブラコンとか初恋とか忠誠心とかいろいろこじらせたジャンが無い物ねだりして迷走する話。
☆或る侍女頭の内証 ※現在更新中※
自己肯定力低めのステラが様々な出逢いによって自分にとって一番大切なものは何かを考える話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 00:00:00
623689文字
会話率:26%
【“再生と破壊”――両極の能持つ異種の二人が歪に出逢い、恋におちた。】
古の現世の裏にあり、地上の何処かに存在すると伝わる別世。そこに生きる人族の者は、自然の神々を崇め、妖を畏れる暮らしと共に在った。
神を祀る社(やしろ)を護る一族に
生まれ、特異な能を持つ人族の女は『尊巫女(みことみこ)』と呼ばれ、十八になると神族の住む地にゆくという因習があった。雨喚ぶ巫女は龍神界、陽をもたらす巫女は稲荷界へ行き、彼らの神力を借りる梯子(はしご)に成るのが、彼女達の役目だ。
神族と人族の混血である、その地を統べる其々の長(おさ)に認められれば子孫繁栄の為の伴侶となるが、否な場合は贄として一族に喰われ、力ごと吸収されるという至極、残酷な契約だった。
そんな一族の中に、己の生気と引き換えに治癒を与える草花を召喚し、自然界の萌芽促進もさせるという、尊巫女の中でも稀な異能を持って生まれた、アマリという少女がいた。人族に持て囃される反面、脅威として畏れられてもいた彼女は、近年、頻繁に起こっている災厄を鎮める為、冷酷な禍神(まがかみ)と忌み嫌われる、厄病神への贄に出される。
端から伴侶にはされないだろうと見越したものだったが、その実は、いずれにしろ彼を懐柔し、弱体化させるのが目的だった。その企みを察した厄病神――荊祟(ケイスイ)は彼女を避け、喰う事もせず、とりあえず屋敷の離れに置き、軟禁するという仕打ちをする。既に全てを諦め、長年無気力に生きてきたアマリは、殺されない事に戸惑う反面、放置という名の歪な自由を知り、少しずつ自身を見直し始めていく。
そんな彼女を監視していくうち、荊祟の心情にも、次第に変化が訪れる。自身が担う、忌み嫌われる役目に虚しさを感じ、人族を嫌悪していた彼は、一風変わったアマリに興味を持ち始めたのだった。
※史実資料を元にしたフィクションです。実在する名称、土地、出来事とは関係ありません。
※縦読み推奨。R15未満程度の性表現、PG12程度の残酷表現がありますのでご注意下さい。該当タイトルに★。
※更新後、加筆修正することがあります。展開が変わる場合はお知らせします。
※私生活事情のため更新停滞中です。申し訳ありません……(2024年7月)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 10:05:15
85093文字
会話率:47%
オーバーテクノロジーが行き交う文明都市で生まれ育った青年ディアは、ある夕暮れ時に謎の老人から、今まで生きてきた世界の外側に未知の領域が広がっていることを教えられ、好奇の思いに導かれるままに冒険の旅へ出る決意をする。
汚染物質を遮断する都市
フィルターの外側は危険と波乱、滅びの運命が約束されたウィルダム大陸。
満月色の瞳を持つ暗殺者。頼もしい図書館司書。悲運の少年奴隷。そして雪原にひとりきりで暮らす命の恩人。
この荒廃した大地の上で、ディアは数奇な出逢いを重ねながら、失った未来を取り戻していく。
※ 主に1〜2週間に1度ペースで更新しています。
※ ジャンルは異世界ファンタジーですが、世界観の三割ほどにはSFを含みます。
※ ヒロインと思しき人物は美少女ですが、女の子であるとは限りません。
※ たまにアクションシーンが挟まります。ガラスもパリンするし、モブの血が飛び散ったりします。
※ ポストアポカリプスな世界観をねちっこく描写していくため、グロテスクだったり気持ち悪い表現が頻出します。
※ 最終的には全滅エンドになることを予定しているため、物語が進めば進むほど登場人物は幸福から遠のいていきます。
※ お覚悟を。
作者が描いた作品関連イラストはTwitterにて「#TUPSIMATI」のタグで公開しています。
また、同作品は小説投稿サイトノベルアップ+様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 21:03:57
932112文字
会話率:41%
侯爵令嬢リリアーナ・ヴェリディアは、人の本心が見える不思議な瞳【真実視の目】を持っているが、その能力を隠して生きていた。
内心では彼女を嫌っている義妹のセラフィナや継母マデリンとの息苦しい日々を過ごしていたが、ある日、セラフィナが聖女を
騙り始めたことで、リリアーナの生活は一変する。
セラフィナたちの思惑により、婚約者との婚約破棄、王都を追放されることになってしまったリリアーナ。
王都を離れることになったリリアーナはセラフィナたちの嘘を暴くための旅で運命の出逢いを果たす。
リリアーナの運命は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 23:33:32
8339文字
会話率:38%
ある日、私、川西美和子は結婚目前の恋人に浮気され、手ひどく振られてしまった。
人生のドン底にいた私が出会ったのは、喋るカラスが住む不思議な神社。
そこで私は政府が開発したという、異世界人と出逢える『異世界対応型婚活システム―A YELL(あ
え~る)―』のテストケースに参加する事を勧められる。
私は人生を変えるため、半信半疑ではあったものの、テストケースに参加する事を決意する。
しかしこのシステムは、婚活する意思を無くした時点で今後の人生『生涯未婚が決定する』という超ハードなリスク付きだった!
何とか魅力的な異世界人2人と出逢い、婚活を進めることになったけれど、写真とメッセージ、会った時のギャップが凄かったり、初めて触れる異世界文化に困惑したり、異世界人との婚活は波乱の連続!
大丈夫か!? 私の人生!!
失敗すれば、生涯未婚。
私は幸せに向かって奔走する!!!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-04 10:00:18
114541文字
会話率:34%
『――生きて。どうか、幸せに』
大陸屈指の軍事大国、ガルノード連邦。
その南部に位置する森林高原地帯の自治領で貧しくも慎ましやかに暮らしていた少数民族『エルフ』は、突如襲来した連邦軍の大虐殺によって壊滅の憂き目に遭ってしまう。
そ
れから二十年。
惨劇から生き延びた少女エルフリーデは、復讐を遂げるため仇である筈の連邦軍に入り、若くして頭角を現していく。
やがて活躍を認められ、首都に栄転を果たした彼女は、志を同じくする仲間達と本格的な復讐計画を練るために、とある古めかしい喫茶店を訪れる。
この『偶然』の出来事が、自らの人生を大きく変えることも知らずに。
これは、二十年間仇討ちのためだけにを生きて来た復讐鬼が、喫茶店を通じて人々と交わり、“美味しい”に出逢い、幸せを取り戻す物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 22:18:09
95891文字
会話率:23%
――フェイ先輩、許して下さい
一年前、敵国に亡命した最愛の人“五大湖の天使”フェイ・リーを司令によって殺害した『セントラルシティ特別市立特殊工作員養成学園』の現生徒会長、アラタ・L・シラミネ。
罪の意識と諦観に苛まれていた彼はある任
務の最中、一人の少年と邂逅する。
「おれの名前はジェームズ・F・リー。フェイ・リーは、おれの姉です」
かつて愛し、この手で殺めた恋人と瓜二つの少年との出会いが、静止したアラタの時間を否応なしに突き動かす。
出逢いと別れ、信頼と裏切り、愛と絶望――軍事独裁国アルトベルゼの政争と時流に翻弄された青年は、やがて狂気の総統暗殺を実行する。
これは、愛する一人の少女の“意志”を成し遂げる為奔走した、ある青年工作員の物語……。
「……大好きです。愛しています、フェイ先輩」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 23:46:00
150042文字
会話率:27%
遙か太古、アベルたちの子孫と袂を別ったカインの子孫たちは追手を逃れるために地球を脱出し月の裏側へ移り住んだ。その子孫、ミカElle・カナンは次元探査の途中、事故で8年先の地球に墜落し、そこで風早志門と出逢う。志門の両親は8年前に事故で行方不
明になっており、その原因がミカと関係していることが次第に明らかになって行く。ミカもまた志門との出逢いが単に偶然ではなく次元探査計画に大きく関わっていることを知る。
ミカと志門、カインとアベルの新たな世界創世が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 13:34:33
213681文字
会話率:34%
リズ・オルド・シャルロット公爵家に生まれた
彼女の子供の頃は活発で、森を駆け巡るほど
元気な女の子だった。そんな中、森で本を読む
男の子と出逢い、セバスが焼いた川魚をリズが
手渡すとすぐに食べずに遠慮する男の子。
食べ方を知らないのかなと口
に川魚を食べさせて
2人で笑いながら食べた初夏の日。
あれから、リズも18歳になったが
厳しい王妃になる為の淑女教育や王妃になる為の
教育を叩き込まれ、元気だったリズはリズでなくなり
あまり感情を出さない淑女に。
そんな中婚約者で王太子のエドワードは
アリアと言う女と浮気を繰り返して
彼女は、リズが王妃になることが許せずに
ある計画を立てることにより結婚を破棄される。
記憶をなくした貴女は、僕を思い出すのか?
夏に出逢った、小さな想いは叶うのか?
新作『貴女の記憶の中には、僕は存在するのだろうか?』長編小説、始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 23:23:33
84939文字
会話率:43%
大国である黒国は、長きに渡って続いた戦乱の影響で国力も衰えていた。
若き帝には敵ばかりで、いつも命を狙われていた。
とある暗殺から命からがら逃げてきた帝は、狂い咲く桜の木の前で一人の少女と出逢い運命が動き出す。
中華風ファンタジー此処
に開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 00:00:00
33651文字
会話率:47%
クロイ・シリルはある日、勇者として一人旅に出た。
勇者としての役目……。それは、魔王を倒すということ。
だが、クロイは魔王という存在が、人々を脅かしている理由なのかと。
クロイは真実を知るために、旅に出ることを決意した。
旅の途中、
一人の少女と出逢う。
少女の名は「シエル」。
シエルとの出逢いがきっかけにより、クロイは世界の真実を知り尽くしてしまう。
己の役目を果たすか、それとも己の役目に抗うのか。
───まぁ、どちらにせよ。君には救いがない。選び給え。
君の√〈ルート〉を折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 20:37:00
53927文字
会話率:58%
現代日本で暴れまわってたら死んだ。そうしたら異世界に行く羽目になった。そしてオレは幼女になった。
二一世紀日本を恐怖のどん底に陥れた世紀の無法者にして最凶の超能力者『ルーシ・スターリング』。だが、裏社会の皇帝として君臨するまであとすこしの
ところで、オーバドースをして死亡。そして、自称天使でポンコツの『ヘーラー』と天界とやらで出逢い、「天使を失った街」ロスト・エンジェルスへ転移することが決まった。
しかし、ヘーラーの策略(?)によって、ルーシは銀髪碧眼幼女としてロスト・エンジェルスへ転移してしまう。男として積み上げてきた栄光をすべて失ったルーシは、それでも暴れまくるという自身の意思に従い、九歳か一〇歳程度の美少女の姿でロスト・エンジェルスの裏社会を征服しようとするのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 18:20:38
462467文字
会話率:58%
「いっけない、遅刻ちこく~ッ!」
曲がり角の向こうから聞こえてきた女の子の声に、ベタな出逢いを期待してしまった一般男子高校生の落合出海。ところが彼を待っていたのはあまりにも不憫な運命だった……。
果たして出海くんは当初の目論見どおり、小動
物系くのいち女子とのラブコメを満喫できるのか……!?
※本作はプロローグしかありません。続きません。
●ノベルアップ+にて「文芸部(仮)」という企画に参加したものです。
●カクヨムにも転載しています。
※全編コメディタッチですが、人が死亡するシーンと流血表現を含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 18:06:21
89868文字
会話率:32%
少女ララキは幼いころ邪神に捧げられた。そこから救い出してくれたライオンの神シッカに、人の身ながら恋をしている。
しかし彼女を殺さなかったことで、シッカは同盟を結んだ他の神々の不興を買ってしまい、制裁を受けて日に日に弱っていた。ララキは彼の嘆
願をするべく、おとぎ話に語られる神々の世界『幸福の国』を目指して旅に出る。
一方、失踪した兄を探す旅をしている少年ミルンは奇妙な縁でララキと出逢い、よき相棒となる。
そんな彼が気になっているのはもう一人の旅の仲間、自らを語ろうとしない謎の美少女スニエリタ。彼女の秘密主義の背後には、家出した令嬢を捜索する者たちがいた。
神々から与えられる『試練』や人間社会のしがらみに翻弄されつつ、三人はそれぞれの「愛」のために、個性豊かな契約獣たちを連れて世界を巡っていく。
すべての生命がその魂に『紋章』を持つ世界で、その紋章を描き詩を唱えることで奇跡を起こす『紋唱術師』たちの冒険譚。
●挿絵はありません
◎ブックマーク・評価ありがとうございます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-05 21:15:33
1040560文字
会話率:21%
私は神様からの依頼により異世界転生することになった。
依頼内容は邪神の封印。
神様ができる最大のギフトを受け取ることができるらしい。
不安と少しの期待感を抱きながらいざ転生してみると、勇者召喚の儀の真っ只中。
魔王討伐のための勇者として他
の3人と一緒に召喚されたことになっている。
魔術師たちに囲まれ鑑定される中、自分だけ特別な能力のない普通の子供であることが判明する。
危機を察知した私は自ら戦力外であると進言し、城外へ出て1人で生きていくことを提案する。
だがさすがに幼い子供を1人で追放することに不安を覚えたのか、私の処遇についての話し合いが行われることになった。
その間別室に通され、しばらく待機することに。
結局、城外へ出る許可が下り1人で生きていくことになった。
城の関係者の懐疑的な視線を受けながらその場を後にする。
国王からの待機命令中に改めて自分の能力を確認。
実は秘匿された職業【マモリビト】としての能力をいくつか有していた。
能力が露見することを恐れ、国に滞在することに不安を感じた私は早々に国を出ることにした。
そしてその先で訪れた森で、ある一軒家を見つける。
その家との出逢いを起点に、チート能力取得のための鍛錬と様々な出逢いを重ねて、対邪神のための力を確実に付けていくのだった。
さらにその渦中で多種多様な問題に直面する。
何かと巻き込まれ体質の私は問題解決のために助力することに。
その結果、人間的にも少しずつ成長していったのであった。
そしてついに邪神の封印が完全に解け、その影響が世界中に及ぶ中、神様の依頼を成し遂げるために邪神のもとへ向かう。
これは、1度自分の人生を諦めて神様の依頼のためだけに生きていた私が、旅を通して様々な出逢いを重ねて成長していくことで、1つの命を持つ個として生きていくことの素晴らしさを学ぶ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 02:36:43
20820文字
会話率:18%
裏社会を代表する『狼月組』。
その組長の子である狼月渚。
幼い頃から次期若頭として厳しい教育を受けてきた渚だったが、弟が誕生したことをきっかけに教育が打ち切りになってしまう。
渚は娘だったのだ。
狼月組では代々、男が長を務める決まりだ。
弟が生まれた現在、渚が後継ぎになる必要性が無くなった。
その後、組を抜ける決断をする渚。
高校生生活から一人で生きていくことになる。
学業、人間関係、恋愛など今まで無縁だったモノと交わることになる。
狼の習性が抜けない渚にとってそれらはやっかいな障害となる訳だが……。
ある少女との出逢いにより、世界が一変する。
少女との関わりを通して、人間関係を育み、愛を知り、新たな人生を歩み始める。
これは、一匹狼になってしまった狼月渚が不器用ながらも人に甘えることを覚え、もがき苦しみ悩みながらも成長していく物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 01:47:05
6451文字
会話率:17%
アイドルオーディションに応募したら、姫に忠誠を誓う騎士になっていた。
人生のどん底にいた主人公は、あるアイドルグループとの出逢いにより、生きる原動力を得られるようになっていた。出逢いは小学5年生のときに見ていた歌番組。1年間かけてやっと楽
しく生きることができるようになっていた。
そんなある日、アイドルグループオーディションの広告を目にする。それも私の推しグループのものだった。2期生を募集するとのことだ。
家族と相談し、これに応募することに。
その後、無事に審査を通過していくのだが……。
最終的に、そのアイドルグループの騎士として活動することを前提に合格した。
騎士として、アイドルとして、活動していくことになった主人公。
人間関係をはじめとする様々な問題。運営とアイドルの意見のぶつかり合い。第三者とのトラブルなど、多くの壁が立ちはだかる。
アイドルとはどんな存在なのか。そして騎士とは一体何なのか。
頭がパンクするほどに悩む日々を超えた先に見える景色。
多くの人に助けられながら、騎士として、アイドルとして、そして一人の人間としても成長していく。そんな青春物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 20:49:14
3294文字
会話率:19%
「────あたしは、あたしを好きなアキが大好きなの」
高校入学前に失恋した「彼女」はいつも、まるでボクのことなんて見透かしてしまったかのようにそう言って微笑んだ。その言葉に、声に、自分はきっと彼女しか好きになれないのだと思いこんでいた─
───そうであって欲しいと、心の何処かで願っていた。
過去の失恋がトラウマとなり人と深く関わることを恐れる少女・塩瀬晶は、星花女子学園で自分に自信が持てない少女・川蝉弥斗と出逢い、様々な人の協力を経て友人関係を築いてゆく。人と関わることを怖がりながらも穏やかで誠実な弥斗と関わってゆく中で、晶は彼女に対する自分の感情が友情とは異なるものであることを知ってしまい────
***
柔い花の香りと、熱い夏の風の香りが鼻腔を擽った。目の前に呆然と立っている彼女は酷く悲しそうな顔をしていて、その表情に結局最後まで君を困らせることしか出来なかったな、なんて考えて自嘲する。それでもこうでもしなければ君をますます傷つけるだけなんだ、なんて頭の中で呟いた自分の声が、やけに言い訳めいて聞こえた。
どうして、と夏の風に紛れて彼女の細く澄んだ声が聞こえた。この関係の始まりはボクだったのに終わらせるのもボクなのかなんて、どうしようもないそんなつまらないことを考えてしまう。
ボクは「さっき言ったとおりだよ」なんて呟いて彼女に向かって笑いかける。彼女の目に映る自分が酷い人間であるようにと願いながら、何度も何度も練習してやっと上手に言えるようになったその言葉をゆっくりと舌先にのせて「川蝉さん」と名前を呼んでから、出来るだけ彼女に冷たく聞こえるように呟いた。
「────今まで、本当にありがとう」
***
主催:楠富つかさ様、星花女子プロジェクト
協力:星花女子学園、星花女子学園写真部、園芸部、空の宮市
キャラクター原案:桜ノ夜月(塩瀬晶)、今際ヨモ様(川蝉 弥斗様考案)
星花女子プロジェクト概要:架空都市S県空の宮市に建つ、中高一貫型私立女子高等学校「私立星花女子学園」を舞台とする世界観共有日常系学園百合小説企画の第7期参加作品。現在は10期まで開催中
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
※不定期土曜更新(時々日曜更新)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 00:40:50
248234文字
会話率:30%
空の宮市中部に位置する星花女子学園に通う王子様である佐伯光は、自分の住む海谷市にある偶然訪れた海で、自分と同じ名前を持つ[光]と言う少女に出逢う。
名前の通り真っ直ぐで光輝く彼女との出会いは、光の未来を照らしてゆくのだろうか。
※星花女子
プロジェクト第10期参加作品。今回はうちの子である佐伯光と、お相手となる沢村光様との出逢いの物語です
※沢村光様は、藤田大腸様の考案された登場人物です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-15 18:32:38
5891文字
会話率:29%
ある出逢いによって、少しずつ互いの距離を縮めていく鏡夜と綺流社。綺流社はやがて冷徹な性格だと感じていた鏡夜の中に優しさを感じ、次第に彼に惹かれていく。
綺流社への想いを募らせながら、優しく彼を見守る友人・正世、鏡夜へまっすぐな愛情をぶつける
少女・玉倉と関わり合いながら、彼等は次第にゆっくりと心を通わせていく。
恋愛は、幸せなものばかりじゃない。必ず自分が選ばれる訳じゃない。けれど、加速する想いは、自分ではもう止めることも出来なくて────
彼らは互いに傷付き、また傷つけながら、ゆっくりと大人になっていく。
【追記】完結致しました。また、思うところがあり、ゆっくりと多々改稿をさせて頂いております。その為、お話が繋がらない場合がありますが、どうぞご理解頂けましたら幸いに思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-25 23:36:45
41834文字
会話率:37%
この世界は、唯一神エリオヌスの織りなす巨大な運命の布〈織物〉の上に築かれている。
十二の座を持つ王たち〈ドーデカグリュフォイ〉は、その織物を保つために選ばれた運命の担い手であり、星々の理と法を継ぐ者たちであった。
だが、神が与えしその秩序は
、神自身の戯れにすぎなかった。
名もなき少年・織宮奏真は、神が紡いだ“異常”そのものであった。
運命の糸に逆らい、星々の継ぎ目をも撚り変える力――その名も知らぬ力をもって、世界の綻びに足を踏み入れる。
そして星読の巫女・アレセアと出逢い、彼女の恐れと覚悟に導かれながら、抗えぬ運命の塔へと歩を進める。
王座の再奪還、異端の力の覚醒、神の織物に刻まれるはずのなかった「針目」。
それは“遊戯”として世界を見下ろす神にとって、唯一不快な異物だった――織物を汚す、色なき糸。
神の織物に綻びが生まれたその瞬間から、
世界はゆっくりと、確実に――
“予定された結末”を忘れ始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 09:17:23
13498文字
会話率:18%
地元の高校に通う梨里香(りりか)は、明るく活発な16歳。夏休みを田舎の祖父母の家で過ごそうとバス停で待ちながら、お気に入りのファンタジー小説を読んでいた。
いつの間にか降り出した雨は雷雨と変わる。
遅れてきたバスに乗り込み、停留場で降車する
も傘を持たずにいたので、濡れながら祖父母の家を目指すことに。
途中、道に迷い諦めかけたとき、見知らぬ少年が梨里香を助けてくれる。
その出逢いが全ての始まりだった。
一方、高校2年生の紫苑(しおん)は同じくバス停でバスを待ちながら、お気に入りの曲『Meet You Again』を聴いていた。
いつの間にか降り出した雨は雷雨と変わる。
遅れてきたバスに乗り込み、停留場で降車するも傘を持たずにいたので、濡れながら祖父母の家を目指すことに。
途中、道に迷い諦めかけたとき、全てが意外な方向へと。
その時すでにはじまっていた、もうひとつの世界での不穏な動き。
なにかがどこかで繋がったとき、現代と異世界が交錯する。
登場人物一覧は随時更新していきます。
尚、作中に出てくるお料理レシピは、作者のオリジナルです。
著作者:藤乃 澄乃 2020年5月6日投稿開始
無断転載は固く禁じます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 20:30:00
148419文字
会話率:29%
とある日の午後、舞い落ちる薄桃色の花びらをつかまえながら、公園でひとりの少女が遊んでいました。
少女の名前は『らら』。
そこへ突然目の前にきらきらと輝く『星のカケラ』が落ちてきました。
その綺麗な『星のカケラ』の正体とは。
大切なひとに届
けたい想いとは。
この作品は拙作『詩集(うたあつめ)』に掲載しております、同名の詩を元に認めました。
全7話。1話500~600文字程度です。
第1話・第7話に挿し絵を挿入しています。
遥彼方さまの『ほころび、解ける春』企画参加作品です。
著作者:藤乃 澄乃
無断転載は固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-11 18:56:40
4468文字
会話率:29%
この世の中に確かなものなんて、きっとないんだろう。
よくは解らないが、ただ漠然とそう思っていた。
たとえば、恋愛だってそう。いくら好きになっても、
いくら好きだと言われても、その気持ちが、
その想いが永遠に続くなんてことないと思ってる。
今までずっとそうだった。
本当の出逢いってなに?
拙作『詩集(うたあつめ)』第208作品目【さがしもの】をもとに恋愛小説として認めました。
著作者:藤乃 澄乃 無断転載は固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-26 22:22:56
6997文字
会話率:14%
舞台は広大な草原。
宿星に導かれた数多の好漢たちが、亡族の遺児インジャと出逢い、これを助けて草原を制覇していく架空の歴史物語。
巻一では、フドウ氏の滅亡、インジャの生誕から独立、そして「連丘篇」「神都篇」と続きます。
下記のうち、どれか
ひとつでもお好きなら、ぜひご一読ください。
①漢文 ②歴史 ③水滸伝 ④三国志 ⑤金庸 ⑥銀英伝 ⑦チンギス・ハーン
きっと読み応えあります。
ちなみにこちらは第二稿です。
初稿は楽天ブログに同じタイトルで公開されています。
楽天のほうは「巻一二」まで進行しているので、もし続きを早く知りたい方がいたら、そちらをぜひご参照ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 09:00:00
1525914文字
会話率:48%
10年前、記憶を失った少女は、警察官に拾われた。
そして現在。
彼女——白兎(しらと)レイラは、某県の警察本部で事務職として働く一方、国家の闇に潜む極秘組織《TNT》の一員として、裏の顔を持っていた。
記憶を失った彼女を保護した警察官・千田
(ちだ)リュウジもまた、同じ組織の仲間だ。二人は過酷な日々の中で支え合い、やがて恋人となっていた。
だが、ある日──レイラの前に一人の男が現れる。
その出逢いは、彼女の記憶、そして運命を大きく揺さぶっていく。
封印された過去と、隠された真実。
居場所を見つけたはずの彼女が、再び運命に試される。記憶の奥に眠る真実が暴かれるとき、彼女は選ばなければならない。
一人の男との邂逅が、失われた過去と未来を揺るがすとき──
愛も正義も命の意味さえ曖昧になる世界で、彼女が見つける真実とは。
愛か、正義か。
過去か、未来か。
運命に仕組まれた再会、隠された真実、知らなかった私自身。
その先にあるのは、楽園か、地獄か。
※以前に投稿した同じ内容をリライトしながら出しています。カクヨムにも置いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 22:20:00
106972文字
会話率:43%
夢野冬華は高校二年生。彼女は友人達と平穏な日々を過ごしていた。ある日彼女は、見知らぬ男子から「しずか」と呼ばれる。全く覚えのない名に困惑した同じ日、高校の生徒会長、神冷興俄からも告白され、迷は深まるばかり。
冬華が必要な興俄と、彼女を取
り戻したい椎葉鷲は、前世の縁を引きずったまま対峙する。彼らの周囲にはそれぞれ、縁を受け継いだ者たちがいた。
なぜ彼らは今、転生したのか。それは、やがて起きる天下の騒乱への序章だった。
この出逢いは必然。古の記憶を持つすべての魂たちよ、今こそ目覚めるとき。
~しづやしづ しずのおだまきくりかえし 昔を今になすよしもかな~
時を超え苧環(おだまき)が紡ぐ物語
※異能を持つ主人公の恋愛&現代ドラマです。
歴史上の人物、現存する土地・建物、物語等が書かれていますが、全てフィクションです。作中に登場する吾妻鏡は『国立国会図書館デジタルコレクション』からお借りしました。
カクヨムでも投稿しています。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-04 22:20:00
222411文字
会話率:55%
舞台は、四方を海洋に囲まれた「大ロイヴィアス島」
大陸というには足りず、島というには広大な国土のこの国の「南域」で、物語は始まる。
季節は夏の終わり。
しずかな山里の夕刻。少女はひとりで、地図をひろげている。
「景《かげ》」と人
から呼ばれるその少女が、物語の主人公。
この夕刻の里に、景の師匠である黄麻《コーマ》が戻ってきて、景にひとつの提案をする…。
これは「生まれかた」と「出逢いかた」を狂わされた、とあるふたりの「理由」をさがす物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 23:30:31
20112文字
会話率:19%
自我というものを自覚した時、俺は人在らざる。いや、生命さえ持たぬ無機質な物へとなっていた。
その姿は俺という意識を持った、歪な形状の禍々しい漆黒の刃。──まさに魔剣と形容する存在になっていたのだ。
意識の中にある記憶はもちろん失われ
ていて、かつての俺が何者だったのか、そもそも人間だったのかどうかさえ分からない。ただ、唯一の思い出せる記憶が、今の俺が剣である事とその使用方法のみ。それを知った俺はひたすら待つ事にした。
──この暗闇の中でその時が来るのを。
─────
やがて、その自我のある漆黒の剣は、自由に動かせる自身の身体を手に入れ、己の持つ力の強大さを実感する事となる。そして『彼』は強大な力を持つ存在となった事に何か意味があるのではないのかと、強く疑問を抱き始める。
そう考えた『彼』は欲した。
─この見知らぬ世界で存在している己の存在意義を─
そして求めた。
─この世界で生きる為の己の目的を─
──その為に『彼』は冒険の旅に出る。
幾多の経験の後、やがて『彼』はひとりの少女と運命的な出逢いを果たす事となる。そして漆黒の剣の『彼』は彼女と交ざり合い、ふたつの精神がひとつの身体を共有する存在──
『一心同体の魔人』となる。
──これはひとつの身体で比翼連理のつがいとなった、二人組が紡ぎ出す冒険の物語──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 22:54:00
999939文字
会話率:40%
人類が母星から旅立ってから数万年。
「地球」という言葉が大半の人々に忘れ去られた時代。
画期的な空間移送技術の開発によって、人類が文字通り宇宙の全域を支配域に収めた世界。
良識ある平凡な男であるマクスウェルは、まるでビッグバンのような出逢
いと共に、それまで誰も見たことのない世界を目にする旅へと漕ぎ出していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 12:00:00
19528文字
会話率:47%