トクン─。トクン─。
胸の高鳴りを感じる。顔が火照り、指先が震え、なんだか泣きたくなるような感情が湧いてきます。
トクン─。トクン─。トクン─。トクン─。
大好きな人が、隣にいる。わたしを見つめて、微笑んでいる。
トクン─
。トクン─。トクン─。トクン─。トクン─。トクン─。トクン─。トクン─。
「あなたとキスが、したいです」
その言葉を投げかける。しかし、彼は困ったように眉を下げ、そしてわたしの頭を撫でてくれるだけでした。少し不貞腐れてしまい、顔を窓の外へと向けますと、御堂筋のイルミネーションが横へと流れ、流線を描いています。
今日も一日、彼の隣でゆ〜らゆら。車に揺られて、共に過ごします。それはそれは、とても幸せな日々です。
ただ、一つだけ願いが叶うなら。あなたと結ばれ、キスしたい。そんなわがまま、言ってはダメですか…?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
世界でただ1人のゾンビ「フリー」は、夜道の山道を徘徊中に白タクドライバーのコジローが運転する車に跳ねられてしまう。その衝撃で奇跡的に人としての自我を取り戻したフリーだったが、常人なら即死の重傷を負い記憶を無くしてしまう。重い責任を感じたコジローは彼女の記憶を取り戻して救うため、ゾンビである彼女と車の中で生活を共にすることに。コジローに一目惚れしたフリーは執拗にキスを迫るが、絶対にゾンビになりたくないコジローはというと…!?
これは、フリーの記憶を取り戻すため大阪の街を巡る2人の、生と死、そして恋の行方を描くお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-30 21:28:21
3276文字
会話率:45%
―― 辺境都市ハンニバル、連続孤児院放火事件。
暗殺専門の闇ギルド"名無し"に、引き取られ末の子として大切に育てられ幼い少年、ルイ。
そんな彼は、最初の孤児院放火事件の舞台となった孤児院の唯一の生き残った子供
だった。
歳月は流れ、ハンニバルを舞台に暗躍する者たち。
今だに発生する不可解な事件を重く受け止めた国は、
事件解決のため冒険者ギルド、ハンニバル支部にかつての英雄たちを送り込む。
そしてまた、ルイの親代わりである夜の番人、名無しも事件解決に独自に動きはじめる。
―― そして、ルイは邂逅する。
猛然たる豪気を纏いしその男と。
幼い容姿、そして似つかわしくない能力。
そんなルイにつけられるは、"ちみっこ魔王"のふたつ名。
それは、自身の幼い容姿を気にするルイにとっては不本意なものだった。
不貞腐れる弟子をからかうように師は呵呵と喉を鳴らし笑う。
そんな師匠を憮然とルイは睨みつける。
―― ちみっこ魔王は呵呵とは笑わない。
特殊な辺境都市ハンニバルを舞台に、ルイが大きく成長して行く物語。
■-----------------------------------------------------------------■
【2019/10/18】
上記の日付から、順次改稿をはじめました。
読み専だったわたくしが何を思ったか書き始めた作品も、
はや一年が経過しました(実質1カ月半で一年冬眠……完結まではきちんと頑張ります)
初投稿作品と言うこともあり、誤字脱字、改行などご指摘頂いた部分、気合で改善しますっ。
現在、新たに更新している文章が個人的にも気に入っているので、
開始初期から順に刷新していきたいと考えとります。
当然、初期の頃から読んで下さってるありがすぎる方々もいらっしゃいますので、
内容に関しては大きく捻じ曲げる事なく進める次第です。
ルイが魔法を覚えるのに当初の数倍も話数がかかり、
誰だ幼年期からはじめたやつはっ!と憤りを感じる事もありますが。
二章で幼年期を終え。三章からは少年期。
ちょっと大きくなる、ルイと"ちみっこ魔王は呵呵と笑わない。"ご期待ください。
ではでは、これからもよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-19 21:57:35
756130文字
会話率:26%
太宰治作品を津軽弁訳したもの。
#方言de小説とは?
これは現代語を津軽弁に翻訳して楽しむ作品です。
変えるべき表現がございましたら、どんどん指摘してください!
作者は様々なご意見を受け入れて、よりより津軽弁作品を作って参ります。
**
朝**
昭和22年発表の作品。
掲載できる法的論拠等は後書きに記述。
太宰治は日本を代表する文豪です。
"走れメロス" "斜陽" などの著作があり。
原文 https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1562_14860.html折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-18 11:36:49
2951文字
会話率:45%
「―――『忌み子』だ」
闇属性に適性を持つ、ということはそれだけで社会から疎まれることを意味していた。
「まっすぐに、誇れるように生きるのよ―――」
記憶の中の祖母は、慈しむように言った。
「―――金……」
そして、そこそこ強い闇の魔力をも
って生まれた少年、『ノイロゥ・ツァイラ』は当てもなく、ふらふらと生きていた―――
◇◇◇
第1章:剣と魔法のファンタジー世界にて、ソロの冒険者として活動していたルージュ・エクレール。ある日、彼女の受けた依頼が自身の手に負えないものだったと発覚し、ピンチに陥っていた時。彼女は自身の運命を狂わせる不気味な少年に出会う―――
第2章:ぼろぼろの山小屋で不貞寝をしていた少年、ノイロゥ・ツァイラ。そんな最中、ノイロゥと名乗る魔族がやってくる。彼の魔族に完敗してしまったノイロゥはしかし、彼によって思いを馳せていた街の楽しさに目覚めるが―――
◇◇◇
【この物語は】
・よくあるハイファンタジー世界の物語です。
・何章か出しますが、章ごとのつながりはそこまで濃くありません(濃いときは注釈出します)
・大きな敵や目的に向かって歩く物語、大人数でわちゃわちゃやる系は作者の力量的に出せません
以上、受け入れてくださるというのであればしばらくの間、お付き合いのほどお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-25 13:34:15
59467文字
会話率:35%
稲田穂輔(いなだほすけ)という男の半生を綴った物語。
高校の時に付き合っていた女の子と別れたのを切っ掛けに、そこから消費と浪費を繰り返すだけの怠惰な日々を送る穂輔。周囲の人々に都合良く利用され、彼もまた無感情に周りを利用した。煙草が吸えれば
いい。それだけでいい。
…人を大事にするって、なに?分かんないよ。もう、なんも考えたくないよ。
※この作品は個人サイト「金曜日は不貞寝」http://nanos.jp/fridayyyyy/にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-22 22:25:48
24612文字
会話率:44%
悪女と名高いテーベ=ティヴァイン伯爵令嬢。
社交界の花、そして未来の王妃として期待されていた彼女はなぜ豹変したのか。
なぜアネス・トローレルを害し、不貞を働いたのか、そして彼女はなぜ自害してしまったのか。
謎の多いテーベ=ティヴァイ
ンの真実を知るのは、死んでしまった本人だけ。
これは一人の少女の身に起きた、悲しい恋の物騙。
※何があろうとバッドエンドです。苦手な方はお引き取り下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-14 13:45:57
38086文字
会話率:15%
今は、まだ【空欄】にしておこうと思います
最終更新:2019-07-11 14:25:15
202文字
会話率:0%
伯爵令嬢のクレアは、婚約者の不貞により婚約を破棄する。家の事情ですでに結婚が遅れていたため、彼女は新たな婚約者を探すことを諦めていた。
ところが、夜会に参加したクレアは6年ぶりに再会した幼馴染のセドリックに求婚される。彼の望みは昔のようにク
レアから「セディ」と呼ばれること?
しっかり者の令嬢と、歳下のちょっと訳あり貴公子の結婚までのお話です。
おまけを追加します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-27 20:24:26
189816文字
会話率:41%
シュルト家当主の不貞により産まれた娘、フロウ・シュルト。
俗に言う「隠し子」であるフロウの身分は平民で、シュルト家とは関わることのない人生を歩むはずだった。
しかし、シュルト家当主が病気で命を落としたのをキッカケに、フロウはシュルト家の令嬢
として迎え入れられる。
やがて、フロウはヴェッジ・アルモーニという貴族の男と婚約を結ぶことになる。
ヴェッジはフロウが元平民であるが故に、婚約破棄を画策するのだが、フロウには思いもよらない一面があって──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-09 00:16:08
16556文字
会話率:26%
君は、少しだけ足を濡らしながら、海の向こうを見ている。
朝日に照らされた向こう側を、夕日に映し出された向こう側を。
真っ暗で不明瞭な境界線を。
僕はそんな君を眺める。
白い足首に波紋を作る波を、風に揺れる白いワンピースを。
キラキラと輝いた、向こう側を見つめる視線を。
中学二年生の時、一度だけ、彼女が言った。
『この海の向こう側に、何かがあるんだ。
私はね、それを見てみたいの。』
『そりゃあるでしょ。
大陸が。』
彼女は、不貞腐れたみたいな声色の笑顔だった。
『分かってないなあ、君は。』
そう言って、君はまた海の向こう側を見た。
君の隣で見るのは恥ずかしくて、君がいなくなってしまった後に、僕は海の向こう側を見たんだ。
「やっぱり、僕にはわからないよ。」
全部、真っ暗に見えてしまって。
やっぱり、僕は、君を見ていなきゃ、ダメなんだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-07 23:33:48
2501文字
会話率:4%
こうなってもおかしくないんじゃないの、と思ったので話にしてみた。
最終更新:2019-02-11 02:55:43
7008文字
会話率:9%
昔読んだ絵本。
おばあちゃんのお葬式。
最終更新:2018-12-23 10:08:30
1440文字
会話率:0%
夜会の最中、ヨハンナ・アルノルト公爵令嬢は公衆の面前で第一王子から婚約破棄を言い渡された。
聞けばアンナという恋人がおり、今までも浮気性で困らせられていたが今度は本気らしい。
加えてヨハンナの身に覚えのない不貞の証拠まで持ち出され、為
すすべもなく婚約破棄を言い渡されてしまった。
これはそんな公爵令嬢ヨハンナが、全て終わった後に双子の兄クラウスと駄弁っているだけの話。
※ほぼ会話文しかないです。だらだら喋ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-21 18:39:54
5010文字
会話率:84%
剣と魔法の世界に転生(?)した3人の主人公たちの物語。
その世界はお決まり魔王の脅威にさらされているが、スライムやオークなどといった剣と魔法の世界につきものなモンスターはいない。いるのは、絶対的な力の持ち主「魔王」と異業種と
呼ばれるモンスター達だった。
祭壇の上で目を覚ました東山巌は勇者として剣を取る。
肥溜めの中に転生した橋田浩二は不貞腐れる。
鳥が元気よく囀る森の中で目が覚めた田中良平は我道を進む。
こんな3人の主人公達の物語。
登場人物紹介
東山巌ー生粋のイケメン、黒髪長身/「人の役に立ちたい。誰も傷つけさせない!」
この異世界に飛ばされてきた青年。アメリカ人と日本人のハーフ。ただ元いた世界ではそれが原因で肩身の狭い生活を送っていた。転生後は勇者として、仲間を集めることになる。
橋田浩二ーブサメン(自分視点)、割と普通の顔/「死ねよ」
同じく転生した青年。自称高校生ニート。母親から毎日のように容姿に関する暴言を吐かれていたため、自分をブサメンだと思っている。また、それのせいで性格がねじ曲がった。転生後は巌の邪魔をしている。物語の根幹にかかわる何かを知っている。
田中良平ー眼鏡をかけている冴えない青年/「現実は小説より奇なりか」
他の2人と同じく異世界転生者。転生前は学生をしていた。ごく普通の学生だったが、歴史が大好きだったので、外国語学部を選んだことを後悔していた。転生後は紆余曲折を経て……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-10 01:02:22
6221文字
会話率:28%
トランスバール王国に英雄と呼ばれる容姿端麗のクロード・フォン・フォーク侯爵という男がいた。
彼は人々からこう呼ばれていた。「死神に愛された侯爵」と。
クロードの3人の婚約者達が次々と奇怪な死を遂げたため「死神の嫉妬で殺された」と皆口々
に噂する。
そんなクロードに4人目の婚約者が決まった。
婚約者を死神から守るためにクロードは事件をイチから調べ直した。
そこである1人の男が重要人物として浮かび上がる。
その男の正体とは……。
※過剰に症状を表現しているシーンがあります。そこは物語の進行上のフィクションです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-03 08:00:00
26889文字
会話率:39%
「結婚後、不貞を働いた者は、刑事罰に処す」と定めた法律、不貞防止法が施行された現代日本では、堅苦しい禁欲の代償として、公的風俗、遊郭が復活していた。厳格な貞節が求められる一方、妖しい廓の世界が広がる、そんな危うい板挟みの社会に日々湧き起こる
陰惨な事件の数々。不倫、恐喝、そして殺人……横行するこれらの悲劇に、もし巻き込まれたら、御用命は「蓼喰探偵事務所」迄。我が事務所が誇る、元花魁の美人探偵二人、銀色の髪に金色の瞳を持つ「お千代」と、白い髪に赤い瞳を持つ「兎」が、どんな事件も見事解決してみせましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-03 18:00:00
232211文字
会話率:42%
不貞の濡れ衣を着せられて、後宮から追われたもと寵姫のシェイラ。そのシェイラを妻にめとった(押し付けられた)のは、王の秘書官オクタビオだった。
最終更新:2018-06-12 00:09:43
42919文字
会話率:37%
ぼくの妻·純子は、付き合った当初から嫉妬深い。どれくらい嫉妬深いと言うと···
デート中に、ちょっと可愛い女の子を見ただけで、不貞腐れて、
「ちょっと!いま、そこの女の子のこと、いやらしい目で見てたでしょ!」と言ったり、
たまたま
、偶然会った親戚のお姉さんですら、
「なんで、この私がいるのに、その人とばっか話してるの?!いやらしい」
本人の目の前で言ったりする。(ぼくの妻より)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-11 22:33:05
1552文字
会話率:36%
Bランク冒険者のリュコス。彼女は友人から行き遅れと呼ばれるぞと脅され、久々に実家へ帰省すれば母から結婚できるのかと心配される。
不貞腐れたようにギルドのフリースペースで魔導書に読み耽る彼女へ、ひとりの冒険者が突然告白して来た。
冒険者
へ顔を向ければ、そこに立っていたのはここ最近、巷で話題となっていたSランク冒険者ルー・ヴォールクであった。
年下の、初めて会ったばかりの彼を暫し呆気に取られながら見つめた後、リュコスは下心を持って、彼の告白に対して頷いて応えた。
※一人称と三人称が何度か入れ替わります。
※前半一人称多め、中盤後半三人称多めとなります。
※カクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-04 15:00:00
23470文字
会話率:19%
……人類は〝金〟を喰らい、〝金〟を纏う怪物――〝金喰〟に支配されていた。
人類は活動区域を縮小にすることにより種を存続させ、又〝金〟を以て異能を行使する新人類――〝金論術師〟による対〝金喰〟組織――〝金喰の十字架〟と呼ばれる組織を設立
し、〝金喰〟の殲滅と大陸の奪還を謀っていた。
過去に〝金喰〟によって、平穏を冒された少年――アイズ=シファーは幼馴染みのオルカ=クロスハートとその家族を守るために〝金色の十字架〟を目指すも、落選となり、一方オルカは試験を合格し、〝金色の十字架〟に入隊した。
試験に落ちて不貞腐れているアイズであったが、ある日彼の下へ〝金喰〟が襲撃し――……。
……希望の錬金術師――アイズ=シファー。
……終焉の錬金術師――グラン=ディオン。
……対〝金喰〟組織――〝金色の十字架〟。
……終焉の錬金術師を信仰する最強の金論術師――〝十石〟。
……〝金喰〟を私的に狩り生計を立てる者――〝金喰狩り〟。
……各々の思惑が交差する時――物語は動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-29 22:15:21
101456文字
会話率:39%