『高橋たかし』
それが、女の子に生まれた私につけられた名前。
この名前のせいで、私はいじめられ、一人だった。
中学二年の四月。突然遠くに住んでいるおばあちゃんが倒れた。
お見舞いに行った私はおばあちゃんが大病に罹ってしまったことを知る。
現実を受け入れられず病院を飛び出した私は、知らない公園で、知らない女の子と出会う。
その女の子は暖かくて私を元気づけてくれ、活力をくれた。
それからしばらくして、おばあちゃんの家に引っ越しが決まる。
転校。それは私の新しい第一歩になるんだろうか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:04:03
150146文字
会話率:46%
桃香。すでに年を取ったおばあちゃんである。これまで一緒に過ごしてくれていた優香、恵理子、千里はすでに他界した。
たった一人残される桃香。その手には六人の写真。
置いて行かれてしまった。一人になってしまった。わかっていたことだが、覚悟し
ていたことだが、寂しい。
この四人はずっと心にとげが刺さったまま生きてきた。
二十四歳目前に病気で亡くなった真央。真央を探すと遺書を残し、自ら命を絶ったセンセ。
真央ちゃんは満足して逝けたのだろうか。
センセは真央ちゃんに会えたのだろうか。
私達では力になれなかったのだろうか。
優香さんと恵理子さん、千里さんはあの世に行って、二人に会えたのだろうか。
二人にそのことを聞けているのだろうか。
五人は一緒にいるのだろうか。
私も行きたい、五人の下へ。
また六人で過ごしたい。たった一年にも満たなかったあの楽しかったころのように。
写真を握り締める桃香は願う。「会いたい」と。
神様の親切か意地悪か、三組に分かれて転生を果たした優香と恵理子、千里と桃香、そして貴博(センセ)と真央。
会いたい! 一緒に生きたい! だから、探しに行こう! きっとみんないるから!
六人のそれぞれの旅が今始まる。
千里は意気込む。
「センセに会ったらまず、ぶん殴ってやるんだから!」
「え?(桃香)」
わんもより
好き好き人生第三弾スタートします。
第二弾の六人が、第一弾の世界に飛び込みます。飛びこまされます、かな?
なので、第一弾、第二弾ともに読んでいただけたら、より楽しんでいただけると思います。登場人物がかぶっていますし(苦笑)。
ベースが第一弾の世界なので、ほのぼのとして、時にトラブルにあって、仲間が増えて。そんなお話です。
わんもが自分の好きなことを好きなように書いておりますので、読みづらかったらごめんなさい。
それでは、
「千里、頑張るんだよ(わんも)」
「お前がそう書けや(千里)」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:02:55
777151文字
会話率:61%
地方自治体に勤めていたおじいちゃんとおばあちゃん。
生まれ変わって、みんなに使ってもらって、みんなに喜んでもらって、みんなに愛される技術開発をしたいと、頑張る話。
転生した先は、魔法が使える世界。だけど、実家は魔法陣を使った道具を生産する貴
族。魔法陣を使った道具。これは技術じゃないのか?
技術開発を頑張ってやろう。あったらいいなをひろめてやろう。好きなことを広めてやろう。だけど一人じゃできやしない。
頑張っていると、自然と仲間が妻が集まって。
皆で楽しく過ごすお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 17:47:50
1210456文字
会話率:54%
小学五年生の女の子、美月の家のそばの丘には『おてんばさん』と呼ばれる小さいさくらの木が生えている。隣の大きいさくらの木とぶつかりあってアーチを作っている。ママと仲たがいしたおてんばな女の子が、月夜の晩に、そのアーチをくぐり、時空を超えて、や
さしいママさがしに消えてしまうという言い伝えがある。
ある晩、自分より仕事を優先するママとささいなことで口論となった美月は、家を飛び出し、そのアーチをくぐってしまった。
気がつくと、美月はジージとチャーチャン(美月のおばあちゃん)の家のそばのさくらの林の中に立っていた。そして同い年の朋子に出会うが、それがこどもの頃の自分のママだと言うことを知る。
朋子には姉や妹がいて、ひとりっ子の美月にはうらやましい。しかし、朋子は、チャーチャンが、「どうして、朋子だけ、あんなふうに生まれちゃったのかしら」と漏らすのを立ち聞きしてから、バカでガサツな自分は、いらない子なんだと感じるようになっていた。朋子の落ち込む姿に次第に同情する美月。
そんな朋子が、美月のマネをして、やさしいママを探してあのアーチをくぐりたいと言う。日暮れ時、そのアーチに『おてんばさん』の精霊が現れる。精霊が朋子をやさしいママのところへ送り出そうとしたそのとき、チャーチャンが散歩に連れて行ったはずの犬、コウタロウが急変を知らせに駆けつける。チャーチャンがバイクにはねられ、重体だというのだ。
病院ではジージが朋子のことを待っていて、美月と朋子に、朋子が極度の未熟児で生まれ、生死の境をさまよっていたこと、それを乗り越えて育っている朋子を、チャーチャンは一番愛しく思っていることを告げる。
誤解をさとったふたりは、精霊の力を借りて時間を遡り、チャーチャンを事故から救出する。
こどものころのママに共感し、チャーチャンとママと自分という命の連続性を感じ取った美月は、現在のママの元へもどることを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 17:10:24
37376文字
会話率:32%
偉大な人物、竜騎士団長ノア・ランドールはある日、老害になりたくないと竜騎士団長の座を辞任。老後はほのぼの冒険を楽しもうと思っていたが、なぜか所属していた竜騎士団から指名手配をされていた。
自分はどれほど彼らに酷いことをしていたのかと慄き、し
かしあまりの恐怖に先延ばしをして逃げまわることを決意する。それが勘違いとも知らずに…
盛大な勘違いをして逃げまわるババア(竜の呪いにより見た目年齢操作可能)と、絶対に連れ戻す執着やばめな竜騎士団との追いかけっこ物語。
(基本おばあちゃんと相棒の竜が料理したり食事したり旅したりしてるお話です)
(注)カクヨムでも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 17:00:00
81594文字
会話率:56%
小さいころから、きゃりーぱみゅぱみゅのファンであるおじいちゃんから、ぱみゅ子と呼ばれている杏子。おじいちゃんももちろん好きだけど、一番好きなのはおばあちゃん。
ある時、お父さんに、おじいちゃんとそっくりだね、と言われて、おばあちゃんが学生時
代にやっていた、弓道を自分もやって、おばあちゃんと近づきたいと思う。
おばあちゃんは、弓道で近畿大会個人優勝、団体で全国大会準優勝という実績を持っていた。
杏子は、おばあちゃんが持っていない、全国大会団体戦の金メダルを、おばあちゃんにプレゼントしたいと思う。
小さいころ決めた思いを実現させようとがんばるのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 11:03:05
446571文字
会話率:34%
※毎日7時投稿。
【あらすじ】
貧乏男爵家の長女であるオリーヴは、異母妹を嫁がせ、異母弟に婚約者を見つけた。
それからオリーヴは、自身の今後をどうしようか考えていた。
その矢先。
異母弟妹の母であり、オリーヴとは生さぬ仲……つまり継母
が勝手に嫁ぎ先を大金と引き換えに見つけてきた。
そして色々あって……オリーヴは書類上の夫を亡くして、独身の継祖母……つまり、シングル・グランドマザーになった。
ご都合主義のゆるふわ設定。
中編(5万文字以上10万文字以内)予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 07:00:00
36451文字
会話率:35%
ある家族のある一日を描いていきます
家族の人たち
祖父(父方):山本 勝(やまもと まさる)
75歳。元小学校の校長先生で、穏やかで知識豊富な「おじいちゃん」。趣味は読書と盆栽。子どもたちには物語を語るのが得意で、夜になると孫たちに自作
の冒険譚を語ることが日課。
祖母(母方):山本 澄江(やまもと すみえ)
72歳。おっとりとした性格で、家族を陰から支える「おばあちゃん」。刺繍が趣味で、家中に彼女の手作りクロスが飾られている。料理が得意で、家族みんなが大好きな「澄江特製シチュー」は冬の定番。
父:山本 翔太(やまもと しょうた)
46歳。地元の工場で管理職を務める父親。家族想いだが、仕事で忙しくなりがち。休みの日には必ず家族との時間を設けるよう心がけており、子どもたちとキャッチボールをしたり、一緒に釣りに出かけたりするのが楽しみ。
母:山本 結衣(やまもと ゆい)
43歳。地域の小さなカフェで働く母親。朗らかで家庭の中心的存在。忙しい日常でも、家族一人一人に気を配り、悩みを察する天才。趣味は家庭菜園で、季節ごとに収穫した野菜を使った料理を振る舞う。
姉:山本 愛(やまもと あい)
17歳、高校3年生。芯が強く、自分の意見をしっかり持つタイプ。将来はデザインの仕事を目指しており、イラストを描くのが趣味。弟には少し厳しいが、学校の友人には見せない優しい一面を持っている。
弟:山本 海斗(やまもと かいと)
10歳、小学5年生。自然や動物が大好きで、家族の庭に小さな「動物の家」を作っている。いたずら好きでお姉ちゃんに叱られることも多いが、その純粋な気持ちは家族の癒し。祖父母が大好きで、休日には一緒に昔の写真を眺めるのが好き。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-15 06:00:00
203374文字
会話率:52%
アラサーの会社員、村山星花(ムラヤマ ハコベ)は、亡くなった祖母の美枝(みえ)の遺品整理のため、祖父母の残した古い家を訪れていた。
そこへ焼香に訪れた金髪碧眼の親子。男性の方は、祖母の葬儀に来てくれた谷 織音(タニ オリオン)、女性は織
音の母親で美枝の勤めていた学校で英語講師をしていたという。
見た目は欧米人でも、日本語を流暢に話す谷は、遺品整理の手伝いを星花に申し出る。
遺品整理もかなり進んだある日、谷は美枝との間で交した約束を星花に告げる。
「ハコベさんが行き遅れたら、僕がハコベさんと結婚します、と美枝さんと約束しました」
「えっ、いつの間に勝手にそんな約束を!!? ま、まだ、行き遅れてないですからねっ!!」
星花と織音、ふたりがおばあちゃんの古い家の遺品整理をしながら距離を縮め、結婚に至るまでを描くほのぼのストーリーです。
この作品のプロローグは、ひな月さま、よつ葉さま主催【紡ぎあう絆】企画、参加作品です。
そして、1話からの星花と織音の新たなエピソードは、香月よう子さま&楠結衣さまのバレンタインの恋物語の企画に参加したかった作品です。いくつか概要から外れるため、単独で投稿致します。
どうぞよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 05:41:05
30063文字
会話率:25%
柴三郎さんとの「朝んぽ」で、いつも立ち寄る神社の奥には、小さな池がある。
おばあちゃん曰く「神隠しの池」と呼ばれるその池で、ぼくは、推しとの衝撃的な出会いを果たした。
推しが現世に転生したって言うなら。
ぼくが全力で、推しを幸せにしてみせ
る——!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 00:00:00
7571文字
会話率:43%
斎藤幸子さんが友達をたくさん作る話です。
最終更新:2025-05-14 22:18:19
383文字
会話率:22%
あたし四ノ宮 神美(しのみや かみ)は食べる事が大好きなぽっちゃりワガママボディのJK!。16歳の誕生日に、家族と親戚の皆で誕生日パーティーをする筈が、謎の中華服を着た集団が現れて何故か命を狙われる事にぃ!?。家族はあたしを「美豚(びとん)
」って言う中華伝説に登場する伝説の食材にする為にあたしを育てていた事が判明!?。生贄として差し出されたあたしは間一髪で、おばあちゃんに助けられたの。おばあちゃんから龍の髭で造られた不思議な指輪を渡された瞬間、目の前の景色が急に古代中国に似た世界に!!────途方に暮れていると、黒服の怪しい集団に殺されそうになるんだけど、すっごい美形の男の子に助けられちゃったの!!。ドキドキと空腹で気絶……
どうか夢でありますように
外部投稿サイト アルファポリス・カクヨムでも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 23:32:42
58960文字
会話率:64%
介護士が異世界に転生して介護施設を作りお爺ちゃんお婆ちゃんから色々な話を聞く話
最終更新:2025-05-12 11:57:10
9605文字
会話率:24%
私、小学3年生の高村まんご。
おばあちゃんが、先週川でマンゴスチンを拾って来たの。でもね、そのマンゴスチンは、普通の果物じゃなくて、魔法少女に変身するための『果物型変身装置(フルーツデバイス)』だったんだ。
私はこのデバイスの力で
、魔法少女『フルプリマンゴスチン』に変身できるようになっちゃったの。
そして、なんと、巨大な虫みたいな化け物と戦う羽目に。
もちろん、私は魔法少女だからね、魔法で戦うんだよ。長〜い呪文詠唱もしないといけないけど。
大丈夫。 私は国語は得意なんだ。
そして、友達のドリアちゃんと同人活動をすることになったんだ。
『フルキン』として活動していくからねっ! 魔法少女同人作家の活躍を読みに来てねっ! よろしくねっ!
合言葉は、『マンゴスチン! カジュー! ヒャクパーセントー!』だよ!
【ダンジョンには第2章の『A's』から潜ります。『A's』から読み始めても理解できるように導入を用意しております。】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 09:30:00
377471文字
会話率:29%
小椋 結珠(おぐら ゆず)が亡くなった祖母 小椋 璃奈(おぐら りな)から相続した家は、祖母が亡くなる直前まで住んでいた古い家。
そこは祖母が道楽でやっていた雑貨屋兼住居である。
親戚一同からは不良物件と言われた家だが、ハンドメイド作品を手
掛ける結珠にとっては、ついに自分の作品を販売することが出来る、素晴らしい場所である。
結珠は喜んで相続したが、実はある秘密が隠されていた。
魔術師? 魔女? 魔石? 一体何のこと!?
果たして結珠は、祖母から相続した古い家を守り切ることが出来るのか?
短編「祖母から相続したお店がとんでもなかった件について」( https://ncode.syosetu.com/n5720hr/ )の長編版。
長編に伴い、短編とは人物等少々設定が異なります。
また、現実の問題とはかなりのズレがあると思いますが、「これはフィクションである!」と思って読んでください。(正直想像で書いている部分が多々あります。現実との差異を考えてはいけませんw)
拙い点も色々と多いとは思いますが、どうぞご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 07:00:00
115001文字
会話率:43%
私はコーデリア。
わがままで、少しだけ気が強い公爵令嬢。今までの記憶も、ちゃんとある。
でも、それとは別に――日本で、普通のおばあちゃんとして生きていた記憶も、確かに存在している。
最終更新:2025-05-12 02:15:25
41843文字
会話率:42%
ふわふわで、ふっかふか。
天蓋つきのベッドで、私はすやすやと眠っていた。
お部屋はほんのりとお花の香り。枕元には、執事のノアが選んでくれたラベンダーが置かれている。
「お嬢様、お水をお持ちしました」
お水なんて今はいらない。眠たいんだ
もの。もう少しだけ、この夢みたいな世界に浸っていたい。
……夢みたい?
本当に、夢の中みたい――でも、なんだか少し違う。
さっきまでいたふわふわのベッドではなくて、私は今、見たことのない場所にいた。
真っ白な床。白い壁。私以外なにもない。
しん…と静まり返った、不思議で音のない空間。
「ここ……どこ?」
ぽつりとつぶやくと、その声がやけに澄んだ音で響いた。
そのとき――足元に何かが落ちる音。
見ると、そこには一冊のノートがあった。くすんだ金色の文字で、表紙にはこう書かれている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 02:48:52
2214文字
会話率:35%
日陰 静香(ひかげ しずか)は、教室の隅が定位置の、筋金入りの人見知り女子高生。趣味は地味、友達いない、自分に自信もない。「このままじゃダメだ」と心の隅で思いつつも、何も変えられない平凡(以下?)な毎日を送っていた。
そんな彼女の灰色の日
々に、太陽みたいに眩しい転校生・天道 陽子(てんどう ようこ)が現れる! 何もかもが正反対の陽子とは、関わることなんてないはずだったのに…。
ひょんなことから、静香は陽子に半ば強引に、町の古びた銭湯「鶴亀湯」へ連れて行かれてしまう。そこで待っていたのは、湯気の向こうの未知の世界…「サウナ」。
熱い! 苦しい! そして水風呂冷たすぎ!!
最初は戸惑うばかりだった静香だが、陽子に導かれるまま、サウナと水風呂、そして休憩を繰り返すうちに、人生で初めての不思議な感覚に包まれる。
――これが「整う」ってこと…!?
この日を境に、静香の止まっていた時間が、少しずつ動き出す。
サウナの奥深い魅力、太陽みたいな陽子との奇妙な友情、そして、自分自身に起こり始めた小さな(でも、ちょっとヘンテコな?)変化…。番台で全てを見通すかのように静かに微笑む、謎のおばあちゃんの視線もなんだか気になる。
人見知りシンデレラは、湯けむりの中で、心も体も、そして頭のてっぺん(?)も、ちゃんと「整う」ことができるのか!?
クスッと笑えて、じんわり温まる、新感覚・青春サウナコメディ、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 18:30:00
30997文字
会話率:26%
ひいおばあちゃんの駄菓子屋「ねじまき堂」を手伝う女子高生・飴宮なめる。ある日、店の奥で見つけた怪しい虹色のドロップを舐めると、なんと目が合った相手の「感情」が「味」として流れ込んでくるように! 親友・味見きくの「殺人ソーダ味」な興奮に悶絶し
たり、謎の転校生・氷川れいの「味がしない(?)」心に戸惑ったり…。おまけに、きくがアメを持ち出して大騒動!? 不思議で厄介な「感情キャンディ」に振り回される、なめるの日常系シュールコメディ、全5話!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 21:10:00
9802文字
会話率:30%
北の国の果てに住む白い子ぎつねのシロは、「風にはうたがある」というおばあちゃんぎつねの言葉を信じ、風のうたを探す旅に出ます。
春、羽をけがしたすずめを助けたとき。
夏、狼から小さなリスを守ったとき。
秋、迷子のたぬきの子を親のもとへ送り届
けたとき。
冬、旅の途中で力尽きた老いたカメに寄り添ったとき。
シロは静かに、けれど確かにやさしい風のうたを耳にしていきます。
旅の終わりにシロは気づきます。
本当の風のうたは、誰かを想い、思いやりを行動にしたときにだけ聞こえるものだったと。
この物語は、出会いと思いやりが世界をやさしく結ぶことを静かに語る、子ぎつねシロの成長の物語です。
読む人すべての心にも、きっとやさしい風のうたがそっと届くでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 21:13:47
3339文字
会話率:22%
ロボットを戦わせるVRゲームで遊ぶおじさんの主人公が、ゲーム越しに出会う色々な人との交流を楽しみながらゲームを楽しみます。
とあるおばあさんと仲良くなり、その人の世話を焼きながらゲームをしているとおばあさんのとんでもないゲームセンスに気づ
くことになり...?
過去にコンテストに出場する目的で書いた短編「ガンズロック・オンライン」の連載版です。
架空のゲームを、登場する老若男女がエンジョイする様を描きます。ダラダラ書くのでよかったらお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 00:08:09
28548文字
会話率:44%
世界各国に散らばる地下迷宮《ダンジョン》
その最下層直前の階層で、ごく稀にとある宿と繋がることがあった。
冒険者達はその不思議な宿で、最後の攻略に向けて身体を癒す。
◇
「カオリィ。ばっちゃ、腰悪くして入院することになっただ。その間、宿
の管理をしてけろ」
濱谷カオリの民宿経営は、田舎に住むおばあちゃんの一本の電話から始まった。
異世界からの冒険者達をただの外国人コスプレイヤーの客だと思って接客する女将の話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 20:17:52
31032文字
会話率:34%
カナダ、オカナガンの美しい湖畔。
夫アーサーに先立たれ、孤独な日々を送る老婆アガサ。
彼女の慰めは、夫と育てた広大な庭と、家族同然の犬や猫たちだった。
しかし、ある夏を境に、アガサの世界は静かに変容し始める。庭の花々が囁きかけ、愛す
るペットたちが言葉を紡ぎ出すのだ。戸惑いながらも、アガサはその不思議な対話に安らぎを見出していく。
近隣の人々は彼女の変化を訝しむが、人生に迷う孫娘や訪れる人々は、アガサの穏やかで揺るぎない死生観に触れ、大切な何かを見つけていく。やがて彼女の世界には天使や妖精が現れ、庭は光と愛に満ちた聖域となる。
老いと死を静かに受け入れ、魂の平安へと至るアガサの最後の1年。
生命の輝きと永遠の愛を描く、切なくも美しい物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 18:20:44
38634文字
会話率:31%