御霊の冬至に、孤独な折り紙へ涙を流した、淡雪の美しさと誰よりも優しく在ろうとした神様の物語。
ただ過ぎに過ぐるもの。
帆かけたる舟。人の齢。春、夏、秋、冬。
清少納言の枕草子を准え、描き出した文学作品となっています。
ぜひ、御一読くださ
い。
//「折り神と御霊の冬至」は全編通してnoteにも同時掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 11:30:00
13132文字
会話率:58%
未だ天人と人とが共存し、不浄が跋扈する古の世、支配者の座には永久の命を持つ天人が長きに渡り君臨していた。あまりにも長い歴史に、天籍を授かった者を除いた、限りある命に振り回される人間達は次第に政に興味を無くし、身近に蔓延る疫から身を守る為の清
めや祓いに気をやるようになっていた。
疫と呼ばれる不浄の魔物の正体は、領地に無数に存在する呼子栄朽湧水と呼ばれる泉から出でる、かつて非業の死を遂げた天人達の怨念。打ち倒すことが出来るのは、天人が持つ『天浄』と呼ばれる力と、天人を守護する武人達だけが所有を許された雌雄の宝剣『干将』『莫耶』のみであり、天帝は直轄の守護部隊『御陵眷属部隊』の下部組織『天音』に市井に蔓延る疫の監視、討伐を命じる。
『天音』とは天浄の力を持って生まれてきた人間の子供達。天浄は天人が持って初めて意味を為す力、人間にとっては死期を早める毒気に他ならず、赤子の時分に外科手術で片目を取り出し、宝珠製の義眼と眼帯によって力を抑制されている。頑強な肉体と運動能力を有し、男は干将、女は莫耶と呼ばれる剣を授けられ、国のほの暗い裏の面を支える。
天音に属する津狩槐は、天籍の将軍・津狩時房の養女。幼くして山に捨てられ、山を渡る幻の民・栖軽に育てられたとされる空白の過去を持った子供であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 15:57:28
7886文字
会話率:30%
主人公は人気小説家。しかし出版不況で大手出版社の文芸部が縮小される危機に、売れる随筆の出版を提案する。しかし執筆に行き詰った時、平安時代の清少納言の体内にタイムスリップしてしまう。そこで清少納言が枕草子を書くときに主人である中宮定子が父親の
死でふさぎ込んでいるのに明るく元気で才能あふれる中宮定子を表現していることに疑問を感じる。清少納言が敢えて中宮定子を元気に表現したのかの探って、自分が書かなくてはいけない随筆を創作するヒントにするため、当時の宮中の人間模様を観察していく。そんな中、もう一人の天才女流文学者の紫式部との出会いが新たな展開を導く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 14:55:27
42469文字
会話率:38%
人の恐れが形を成した、人ならざる化物──『妖異』が闇に潜む街。けれど夜が明るくなるにつれ、妖異の数も減っていく。
妖異退治店を営む二人が、店の今後に不安を抱くなか、街では、とある病が流行していた。
これは、夜が明るくなり始めた時代の、恋物語
。
第228回短編小説新人賞「もう一歩の作品」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 18:05:25
10597文字
会話率:49%
美しい日本の四季をテーマに、近代文学ライクな短編を四編。春は夢を、夏は夜を、秋は夕暮れを、冬は早朝を題材にした。
最終更新:2024-01-25 17:17:54
3048文字
会話率:54%
あの冬、出会った出来事を自分は一生忘れないと思う。頬を撫でる風の冷たさも、波のように迫る雪の音も、一瞬で飲み込まれた闇の明るさも。
あの声も。
超短編で、すぐに読めると思います。ふわっとした感じです。よければどうぞ。
最終更新:2023-12-31 17:48:34
950文字
会話率:44%
最愛の母が亡くなる際に、頭に鉢を被せられた “鉢かぶり姫” ーー以来、彼女は『異形』と忌み嫌われ、ある日とうとう生家を追い出されてしまう。 たどり着いた貴族の館で、下働きとして暮らし始めた彼女を見染めたのは、その家の四男坊である宰相君。ふた
りは激しい恋に落ちるのだが……
平安ファンタジーですが、時代設定はふんわりです(゜∀゜) 御伽草子『鉢かづき』の二次創作(^^; みたいなものです。てか、タイトル長っ!
『格調高く』を目指していましたが、どんどん格調低く(?)なってしまってます。ゲスい人も場面も出てきます。
今回も山なしオチなし意味なしですが、お楽しみいただけたら幸いです(≧∀≦)
☆参考文献)『お伽草子』ちくま文庫
『古語辞典』講談社
☆エブリスタ、アルファポリスにも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 21:31:02
33410文字
会話率:32%
逸話集めてマインドマップと考察。
大河ドラマ『光る君』の話も少々と、二千円札にまつわるゴシップも。
目次
1 2024年大河ドラマ『光る君へ』
2 父と娘
3 宮中
4 紫式部日記の紫式部
5 文学として
6 二千円札
登場人物
紫式
部:ヒロイン
清少納言:敵
藤原彰子:紫式部の主、中宮
藤原定子:清少納言の主、元中宮
藤原道長:彰子の父、関白
藤原為時:紫式部の父
藤原宣孝:紫式部の夫
一条天皇:天皇
後一条天皇:彰子との子
後朱雀天皇:彰子との子
何でもいいから感想書いてって。
内容や間違いの指摘はもちろんウェルカム、絵文字でもマウントでも全然かまわない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-06 23:00:00
20881文字
会話率:1%
小説フルコース一品目。東欧の小さな国、ヴァレンシュタインの朝の清々しい様子を表した詩。
最終更新:2023-11-04 06:00:00
205文字
会話率:0%
死と四季をテーマにした、短い詩です。
最終更新:2023-10-17 21:24:11
200文字
会話率:0%
上からの命令で仕方なく学園の教師をやることになってしまい……その学園生活の中で明かされる様々な出来事。
最終更新:2023-09-01 18:00:00
1286文字
会話率:54%
妖御伽草子(あやかしおとぎぞうし)
伽耶の暮らす天神村には、天神様という人間を喰う神様がおり、十年に一度、天神祭と言う祭を行い、若い娘を生贄として差し出している。
そしてその年の生贄に選ばれた伽耶は、死を覚悟し山へ向かうが、出会った天神は噂
とは全く違っていた。
素直じゃなくて、ちょっと乱暴で可愛くて、でも怒ると怖い天神様との生活、はじまりはじまり。
※人外×人間折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 22:28:51
64299文字
会話率:27%
十二同盟国の一国、白雪国の騎士ポー・アラン・フェニックスは仲間と共に、主君ダミートリアスが鉄王冠国で開かれる同盟会議に赴く。
そこで見たのは盟主国たる鉄王冠国国王ヘリオガバルスの異常な振る舞いだった。
主君ダミートリアスの死、ダミートリア
スの一人娘にして姫君ベアトリスの悲劇。
ポーはヘリオガバルスへの復讐を決意する折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-09 21:54:40
107325文字
会話率:52%
射干玉の闇を照らす幻灯器。
妖しい光に描かれる物語。
※こちらはカクヨム様からの転載となります(´・ω・`)
最終更新:2023-04-14 07:00:00
5404文字
会話率:48%
北国に伝承として伝わる「雪女」の物語。一見おとぎ話や空想の産物かと思われていたこの物語に知られざる人と人との交わりが背景にあるかもしれないことをご存じだろうか。
二年に渡る取材と幾重にも重ねた考察から「雪女」の物語を新たに解釈し提供する新御
伽草子。
「…夕暮れにほたる。…きれいだね…」
「きれいなものは全部夕暮れのなかにあるのかもな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 21:11:37
37343文字
会話率:38%
【其の狐:短編集】
元人間、三尾の妖狐、南条翔が過ごした軌跡。
少年神主の彼は、永遠を生きる上でいつか忘れてしまうだろう。ヒトだった頃の自分を。 幼馴染と過ごした日常を。 幾度の出逢いと別れを繰り返す、その時を。
けれども忘れない。
決して語り継がれることのない日々は、何かしらの形で白狐の中に息衝いている。
※基本的に完結扱い、気ままに短編を執筆。時系列はバラバラ。
※web版と書籍版設定で分かれています。
※web版の本編に載せている短編も、こちらに載せています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 22:00:00
398274文字
会話率:36%
※その御伽草子は、やがてまことのものになる※
一之瀬 誠は千歳狐(ちとせぎつね)と人間の間にできた子どもである。
本人はその事実を知らされず、十五年間、ただの人間の子として日々を過ごしてきた。
けれども。
体内に流れる千歳狐の血の
せいで、やがて誠は千歳狐をめぐる争いに巻き込まれていく。
その争いは、ひとつの御伽草子になぞらえた、かなしい争いであった。
――これはひとりの半妖狐が、ひとつの御伽草子を終わらせる、現代のお伽噺である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-28 12:00:00
1402文字
会話率:21%
今日はメンチカツを食べました
がっつり適当なので、言葉選びが正しいかは少しもわかりません
あと、あくまで個人の感想です
最終更新:2022-11-17 17:13:44
216文字
会話率:0%
伝統的に日本の竹は、竹竿、門松、竹箒、竹籠、竹刀、竹垣、鹿威し、竹笠、井戸蓋、竹槍、竹矢、水鉄砲、竹とんぼ、火縄銃の竹縄、フィラメントにと様々な用途に使われてきた。
人々は筍は灰汁抜きして食材とし、竹の皮で竹容器の弁当を包み、竹筒で水を飲ん
だ。
文学的にも深く愛好され、良く知られている竹取物語をはじめ、懐風藻では背奈行文が「竹葉禊庭に満ち、桃花曲浦に輕し」と詠み、枕草子では「夕暮れ、暁に河竹の風に吹かれたる、目覚まして聞きたる」と触れている。
日本にある竹のうち真竹は日本産で、孟宗竹は中国原産である。
中国でも竹は生活に溶け込んでいて、数千年もの間親しまれてきた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 19:00:00
21178文字
会話率:1%
1999年の東京に暮らす少女、谷川未来羽はある日、友人の沢城剣の実家である白波神社の不思議な岩の力で末法末世の平安京へタイムスリップしてしまう。そこは、鬼や妖が跳梁跋扈する世界だった。未来羽は半人半鬼の少年、白鷹と出会い、彼とともに末法の
平安京を冒険する……。
※この作品はカクヨムにも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-07 23:32:49
267515文字
会話率:59%
枕草子にごめんなさいm(_ _)m☆
ごはんだよ、全員集合って声と春はあけぼのが混じったら……
「春は揚げ物」
を思い出してしまいました。
やだなぁ、思い付いたら止まらないクセで。
すいません。
最終更新:2022-10-04 14:03:44
387文字
会話率:0%