レフィナード城の片隅で治癒師として働く男爵令嬢のペルラ・アマーブレは、騎士隊長のルイス・クラベルへ密かに思いを寄せていた。
しかし、ルイスは命の恩人である美しい女性に心惹かれ、恋人同士となってしまう。
突然の失恋に、落ち込むペルラ。
そん
なある日、謎の騎士アルビレオ・ロメロがペルラの前に現れた。
「俺は、放っておけないから来たのです」
初対面であるはずのアルビレオだが、なぜか彼はペルラこそがルイスの恩人だと確信していて――
ペルラには報われてほしいと願う一途なアルビレオと、絶対に真実は隠し通したい臆病なペルラ。
二人が少しずつ心を通わせていくお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 07:27:45
85780文字
会話率:44%
武雄(35)は気が付いたら魔法あり、魔物ありの中世的な世界に居た。
右も左もわからないまま、人と出会い、人と話し、生活を向上させていく。
ご厄介になっている先の孫娘と婚約していたり、食文化を広げたり、知り合いは大物だったり、仲間を探しに行き
大物を引き当てたりしていきます。
中年男性が異世界で基本のんびりと過ごしていきます。
波乱万丈ではない、ちょっと刺激の強い日常を書いていけたらと思います。
《概要項目》
※下欄に関連された方(登場人物)のコメントを記載しています。
・居候先の内政に口を出してみよう
某執事より:すみません、予算というものを考えていただけませんでしょうか。
いえ、もちろん発想は大事です。
なので事前に相談をして頂き皆で話し合いましょう。
・街の住民を説得して物を作ってみよう
某商店主より:出来たら半年に1個程度の発想をして・・・いえ、嫌じゃないんです。
いつでもお越しください。
・交渉は基本です、臆することなく話してみよう
某施政者より:その・・・やりすぎるなよ?
・依頼があればこなしてみよう
上記某施政者より:些か自由な結果を・・・いや、頼んだのは我だ、不満はない。
・優秀な部下を探してみよう
某部下:助けて頂きありがとうございます。25年間尽くさせていただきます。
・可愛い子には食事を与えてみよう
某貴族息女より:皆、食べっぷりが良いですからね。
新作料理期待しています。
某部下より:美味しそうな匂いが厨房から漂ってきます。
※かなりの長編になってしまっています。
1話辺り2000~3000文字以内で投稿させていただいています。
毎朝の通勤・通学時にふと読んでいただければ幸いです。
※出来るだけ毎日7時の連載を上げられるように努力していきますので、よろしくお願いいたします。
※皆様からのご意見、ご指摘、ご声援ありがとうございます。
本文を書く時間を確保をする為、今後はご感想・ご意見を頂いても基本的には、返答は差し控えたいと考えております。
ですが、作者的にご返答が必要と感じた物については、感想欄を通じてご返答をいたします。
また、誤字・脱字のご報告につきまして、今後ともご報告いただければ確認し、直す物は直すように心がけて参ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 07:00:00
7751355文字
会話率:46%
王子からいわれのない罪で婚約破棄され、国外追放されたけど、令嬢には天才的な商才があったので隣の国で商会を起し発展させ大商会の会長になる。
後に王子の国が大飢饉に襲われ食料を輸入しなくてはならなくなったが、食料の流通を牛耳っているのは令嬢であ
ったため、輸入もできず王子の国は衰退の一途をたどるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 06:00:00
103610文字
会話率:63%
一途に愛する者、一途に執着する者、そして一途な愛を求める者。
社交界の白百合と称され、誰もが憧れる公爵令嬢、ルシア・ウェストウッド。
彼女の婚約者は、陽気で快活、誰からも愛される貴公子、エリオット・アシュフォード。
「定例のティータイム
以外は、互いに自由に過ごそう」
そう提案されたその日から、形式だけの婚約関係が続き、穏やかに放置される日々が当たり前になっていた。
そんな中、ルシアに長年想いを寄せていたヴィンセント・アルスターが現れる。
誠実で穏やか、学問に秀でた彼は一途な想いをまっすぐに告白し、ルシアの心を揺らしていく。
素直に好意を伝えてくれるヴィンセントとの時間が増える中、
放置していたはずのエリオットの完璧な仮面が、少しずつ剥がれ始める。
穏やかで寛容な婚約者の裏に隠された、抑えきれない独占欲と執着心。
一途な想いが交錯する三角関係の行方は——
※最終話のみ胸糞注意かもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 06:00:00
77622文字
会話率:23%
S.C 941年、シンセシティ—。近未来の都市で、能力を持つ移民が増え、社会に深刻な格差と混乱をもたらしていた。能力を駆使した犯罪が多発し、治安は悪化の一途を辿っている。警察や政府機関では手に負えない状況に、能力者を扱う特別部隊「ユスティテ
ィア・ルカヌス」が設立され、その中で最も新しい班「第20班」が結成された。
班長に任命されたのは、18歳の青年柄本隼風。風を操る能力を持つ隼風は、仲間を集める前に単独で調査に向かう。彼の最初の任務は、東区のスラムで発生している能力者による犯罪事件を調査することだった。
隼風がスラム街で出会ったのは、白瀬由莉という18歳の少女。彼女は、能力を使って犯罪者から金を奪っているという噂があり、警戒心を強く持つ一方で、どこか複雑な事情を抱えていた。隼風は彼女に対し、自らの班に加わるよう勧誘し、由莉は心を決め、隼風の班に加わることを決意する。
由莉と共に動き始めた隼風は、次第に彼女の能力と過去に隠された秘密、そして能力者同士の対立に巻き込まれていく。由莉が抱える家族を救うための闇の行動と、それに伴う葛藤、そして隼風の班が次第に成長していく中で、他の能力者たちとの戦いが繰り広げられる。
一方で、シンセシティの街では、能力者の移民が急増し、その影響でますます複雑な犯罪や事件が発生。能力者たちを巡る謎と人々の思惑が交錯し、隼風とその仲間たちは、次第に大きな陰謀に巻き込まれていく。
「第20班」のメンバーは、個々の能力や過去を乗り越えながら、能力者による犯罪を解決し、街の未来を守るために戦い続ける。しかし、その先に待ち受ける真実は、予想もつかないものだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 00:00:00
39726文字
会話率:45%
侯爵令嬢セシリア・ヴァストは訳あって、古代叡智を封じる古書の研究に打ち込み、三百年誰も読めずにいた『深園の書』の封印解除に成功。本の名から《深園の解錠師》の称号を得る。偽名で。
本当は、王家も魔術も関わりたくない。特に“前々世”の婚約者。
セシリアを処刑する元第二王子の魔術師クリストファーとは。
ここは、“前世”で読んだ鬱展開小説の世界。
なぜか年齢が改変され、クリストファーとの出会いも婚約も回避しているけれど、死ぬ前に見た彼の目と、出戻った世界が怖い。
「このまま……別ルート人生を平穏に生きたい」
セシリアは知らなかった。
その違いが、どれほど大きな変化を起こしていたのかを。
*****
これは幸せを願う祈りに改変された物語――悲劇回避に必死な元王子と、肝心な記憶は忘れた出戻り転生令嬢のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 22:56:53
42954文字
会話率:21%
妄言ばかり繰り返す公爵家の令嬢ヴィーチェ・ファムリアントは王子から婚約破棄を突きつけられたその時、大きな体躯のゴブリンが侵入し、ヴィーチェを連れ去る事件が起こった。誰もが彼女の命はもうないと思っただろう。しかし拐われた令嬢は歓喜の声を上げて
いた。
これは幼少期にゴブリンに一目惚れしたポジティブな公爵令嬢とそんな令嬢に振り回されるボスゴブリンによる出会いから婚約破棄後のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 21:14:14
651025文字
会話率:46%
幼少の頃に拾われたアンドゥーは、名門貴族メリーチ家の使用人として仕えている。そこの一人令嬢ユリアは、魔法の威力を試すために彼を実験台にしている。
三年間毎日、彼女の魔法を喰らっていた彼は誕生日に体に異変をきたす。彼女の魔法が効かなくな
ってしまったのである。彼女の両親の特別の計らいにより、彼は王立の学院に彼女と共に通っている。
三令嬢のリーダーであるマチルダは、ユリアに嫉妬し追い落としたいと考えている。しかし、彼女はユリアに直接実行する勇気がない。それで、悪意に満ちた彼女は彼に魔の手を伸ばす。彼女の仲間にはユリアに匹敵すると評されるアン、魔法力に疑義を持たれているエリーザがいる。
ある日、彼は屋敷に侵入した少女と出会う。
ユリアを筆頭に無慈悲な悪役令嬢たちから、彼は日常的に理不尽な仕打ちを受ける。その人数は徐々に増えていってしまう。立場上、彼は彼女たちに対応せざるを得ず辟易させられる。とにかく、彼は彼女たちに大いに振り回される。
彼に魔法が効かなくなったのは、過去にある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 20:41:36
861273文字
会話率:75%
嫉妬に狂った悪役令嬢は聖女を殺ってしまった
結婚式を2ヶ月後に控えた皇太子殿下と公爵令嬢の国に、異世界から世界を救う聖女が現れた。
それは天の声を聞いた魔女の進言どおりに。
生まれる前から婚約者であった皇太子殿下を愛するあまりに、
公爵令嬢は嫉妬深い女になっていた。
人々からは悪役令嬢と噂される程に。
そしてその嫉妬故に魔女となった公爵令嬢は、世界を救う聖女を殺ってしまった。
愛する婚約者に心臓を貫かれ、時を一年前に戻された悪役令嬢のそれからの物語。
この作品はカクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 19:41:58
272695文字
会話率:20%
生まれたばかりのころの自分にタイムリープした主人公が、殺された初恋の相手を救おうと、幼児期から自己育成に励みます。
幼児の超強力な吸収能力と、大人の意識と未来知識、彼女を絶対救うという意志の力。
魔法などがない現実世界だからこそ、これ
らの組み合わせが最強のチートとも呼べるような効果を発揮し、主人公は驚異的な成長を見せます。
※ハーレムとか男性に媚びる女性キャラとかエロ要素は出てきませんので、女性でもわりと読めるかもしれません。一人の男性が一人の女性を一途に想う物語でもあります。
※カクヨムでも公開しています。応援していただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 12:30:07
146262文字
会話率:39%
高校二年生の天見優人(あまみ ゆうと)が通う学校には、飛び抜けて有名な美少女の空森雛(そらもり ひな)がいる。学業に優れ、礼儀正しく、生真面目ではあるけどいつも頑張り屋な女の子。
たまたま荷物持ちを手伝って、その流れで優人が趣味で作った
お菓子をあげたりすることはあれど、学年も違う以上、不愛想気味な自分と彼女が関わる機会なんてそうそうあるわけもない。
――そんな風に思っていたのだが。
「……家出、してきたんです」
「……は?」
「だから……家出です。私、家出してきちゃいました」
偶然夜の街で出会った雛から言われた、予想外の出来事。結局、優人の伝手を頼って彼が住むアパートの隣に引っ越すことになり、二人はお隣さんとしての緩やかな始まりを迎える。
食事を共にしたり、ご褒美に甘い物を作ってあげたり、時にはデートみたいなお出かけもしてみたり。
ただの先輩・後輩から隣人へ、そしてかけがえのない存在へと。ゆっくり距離を縮める遅効性ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 12:30:00
681679文字
会話率:45%
『本当に辛くて、どうしようもなくて、そんな時にこそ迷わず手を差し伸べられるように』
過去に自分が救われた経験から、そんなヒーローのような在り方を志す高校二年生・英河雄一(あいかわ ゆういち)。ある日、雄一はナンパに困っている一人の少女・白
取澄乃(しらとり すみの)を助ける。
半年前に転校してきた彼女は容姿・学業・性格に優れ、なのにどこか自分を卑下するところがある、そんな少女だった。
人助けに躊躇がない雄一と、受けた恩は返さないと気が済まない澄乃。そんな二人は時には甘く、時にはじれったく、そして時には大胆に関係を深めていく。
「ホントにごめんね? わざわざ傘に入れてもらって」
「私で良ければ、勉強教えようか?」
「ゆ、遊園地……っ! 一緒に、行かない……!?」
「私は――逃げてきただけだから」
これはヒーローでありたいと思う少年と、そんな彼に救われる少女の純愛の物語。
2020/08/31 本編完結
2020/09/16 後日談開始(不定期更新)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-24 19:04:08
484551文字
会話率:43%
薄幸少女がどろっどろに愛されて幸せに溺れるまでのお話。
最終更新:2025-02-18 12:00:00
25949文字
会話率:46%
あらすじ
新撰組副長土方歳三の幼少時代から、試衛館に入門するまでの話を書きました。
幼い頃から、武士になる事を夢見ていた歳三が、兄の言いつけで、本意ではない呉服屋の奉公をするが、程なく事件を起こし実家の多摩に帰る。その後も奉公へ行くものの
女がらみの事件を起こして、実家に舞い戻る。
次には、これまた兄の言いつけで、家伝の石田散薬という薬の行商をするのだが、夢をあきらめられない歳三は、行く先々の道場で稽古をつけてもらう毎日を送った。
紆余曲折な幼少時代をおくりながらも、いつでも、武士になる事を忘れずに、一途に努力していく歳三がいた。
家族の望む自分でありたいと思う、心根の優しい歳三と、武士になりたいという夢を捨てきる事が出来ない激しい歳三が、葛藤しながらの生活を送っていたのだが、とある人物によって、歳三の心が一つになり試衛館の入門を決める事になった。
途中、悩んだり喧嘩をしたりしながらも、ただ、武士になりたいという一つの目標を忘れる事なく望み続け、悩みや困難を乗り越えて、歳三は試衛館に遅い入門を果たし、新撰組の土方歳三へ成長していく第一歩を踏みしめるに至った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 02:51:54
244416文字
会話率:43%
3月20日。
世界が光り輝き、生まれ変わる。世界の生まれ変わりとともに人間には能力が芽生えモンスターが出没した。
それにより世界は崩壊の一途を辿る運命にあった。
【クロノス】と契約したことで時間を操る能力を手にした敷谷はじめは平和な日常を取
り戻すべく、やり直し続ける。
今度こそ平和な日常を取り戻す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 00:00:00
8221文字
会話率:50%
ルピアは大国の王女だ。秘密だけれど、滅んでしまった魔女の末裔で、『婚姻相手の怪我や病気をその身に引き受け、完全に治癒する』魔法が使える。
「けどねー、痛みや苦しみもそのまま引き受けるから、よっぽど相手を好きでもない限り、身代わりなんてできな
いから!」と周りを説得し、幼い頃から恋をし続けてきた隣国の王フェリクスに輿入れする。
彼のことを一途に思い、気持ちを隠そうともしないルピアのことをフェリクスは好ましく思うけれど、……誤解から彼女が裏切ったと考え、冷たく当たってしまう。
―――そんな彼の身代わりとなり、ルピアは深い眠りについた。
「……いいよ、ルピア。君にとって苦しみでしかないのなら、私への思いを忘れればいい。だが、私はずっと君を愛するし、必ず君を取り戻すから」
夫のことが大好きな妻と、妻のことがもっと大好きな夫の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 22:00:00
407768文字
会話率:30%
落第生と呼ばれる不良少年、刈間斬世(かりまキリセ)はある日、彼女に出会った。──レスティアート。それは三千年前に行方を眩ませた破壊の英雄精霊だった。
彼女と契約し、己の全てをレスティアートに捧げると誓った彼は、世界を守ったり謎の組織と
戦ったりしながら、最愛とイチャつく学園生活を開始する──!
※ハーメルン様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 21:30:00
242768文字
会話率:46%
普通のOLとして生きていた橘透花は、通勤中の事故で命を落とす。
しかし、目を覚ますとそこは中華風の異世界。
翊国の公主・衛璃雪として生き返った彼女は、冷酷非道と名高い覇辰皇朝の皇帝に嫁ぐよう命じられる。
しかし、璃雪は知らない。
自分が転
生する前に、本物の衛璃雪は命を落としていたことを――。
そして迎えた婚姻の日。
皇帝・巴林泰熾衡は彼女を見た瞬間、まるで夢を見ているかのように呟いた。
「……雪姐《ねえさん》」
その声は、遠い昔を懐かしむような響きを帯びていた。
記憶のない転生者が巻き込まれる、異世界の陰謀と一途な執着。
璃雪は、この運命にどう立ち向かうのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 21:11:54
2843文字
会話率:20%
「あたしと別れてほしいの」
学生の頃から7年も付き合っていた彼女から告げられた突然の別れ。
追い打ちをかけるように仕事もクビにされ、家も追い出され、すべてを失って途方に暮れていた男、安村涼馬。
そんな涼馬を救ってくれたのは、謎の金髪巨乳
美少女、中条楓。
「お兄さん。行くあてがないのなら、私の家に来ませんか?」
「もう失うものはないんでしょ? だったら私のペットになってよ」
涼馬は楓の家に住むことになった。そして楓のペットになった。
楓は独占欲が強すぎで愛も重すぎなヤンデレ系ヒロインであった。
涼馬は楓への恩を返すために、楓のペットとして生きる覚悟を決める。
そしてさらに元カノの高井雲母も涼馬と復縁を迫ってくる。
涼馬は元カノに未練タラタラで二股かけてるような状態になるが、雲母がとても最低な女だったことが発覚したので見限る。そして楓を一途に愛するようになる。
何があっても楓が絶対に勝つ。
社会人×女子高生のエロチックラブコメ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 18:23:35
199070文字
会話率:38%
異世界から召喚した【旅人】に
自然厄災、死霊王を討伐すれば、娘を嫁にする。そんな約束を勇者にしたのが、三ヶ月前。
かくして、死霊王は討伐された。
政治を考える王は、娘を勇者に委ねることを惜しくなるように思い、画策をする。
統治できない半人
前では、王族に名を連ねる資格なしと。そう三行半を突きつければ、再び政略結婚にアイリスを活用できる。【旅人】である勇者を、家臣として隷属すれば、大きな戦力になる。
自然厄災により統治者不在となった、自治領ブロッサムを下賜。許嫁として、化け物姫アイリスを与えることにした王だった。すでに許嫁がアイリスにいたのにも関わらず……。
勇者パーティーに参画した、第二王女・聖女ローズ。商業都市連盟の大企業経営者の息子にしてアイリスの婚約者、ダンデライオン。王はこの二人を婚約させようと画策する。
ブロッサムがこの半年後、商業娯楽都市「桜花」として栄えることになるは、この時、誰も予想していなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 17:54:49
50557文字
会話率:27%
高校1年生の貴樹の隣には、幼馴染のクラスメートが住んでいた。
学校一の秀才、容姿端麗、愛想もいい幼馴染――美雪は、彼女でもないのに、毎朝起こしに来ては、俺にだけ小言を言ってくる。
それにも慣れてしまったけど、宿題にひとつ間違いがあるだけで
容赦のない指摘が飛んでくる――いや、間違いがなくても粗探しをして、何か余計な一言がついてくる。
そんな毎日を過ごしていた紅葉も終盤となる11月の終わり。
貴樹は周りを気にしながら、こっそりと目的地――メイド喫茶に向かっていた。
もちろん、それは当然、美雪に見られると危険だからだ。
なのに――。
なぜか貴樹がメイド喫茶に行った翌日から、その美雪がメイド服で起こしに来るようになった。
いや、絶対バレてるだろ!
と思うけれど、そわそわしている彼女が今までになく可愛く見えてしまって。
幼い頃からお互いをよく知っていると思っていたのに、実は知らないことだらけだということに気づく。
そして、偶然とはいえ――このタイミングに、美雪の思い出したくない過去が顔を出す。
不器用だけれど一途に彼を想う美雪の恋が実るのか、過去の憂いを断ち切ることができるのか。
そんなふたりの青春の物語――。
◆カクヨムでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 12:21:14
165360文字
会話率:41%