「死神よ、おまえの首は私のものだ。他の誰にも取られるな」
東のアルフェド王国と西のコーングレイス王国。長い間、隣り合う二国は争いつづけてきた。
その争いの中、アルフェドの死神と恐れられる男とコーングレイスの魔女と恐れられる女は出会
い、互いに好敵手として死闘をくり返していく。
しかし思い掛けぬことから二人の距離が近づいていき、やがて運命の転換が訪れる──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 23:45:46
71122文字
会話率:34%
時空の亀裂より迫り来る恐怖、アンレジデントと呼ばれる異形の生物。
人は発現したフレックスという未知なる能力で抵抗を試みるも、総人口数十万まで追い詰められた。
しかして、未来を予見していたかの如く方舟計画発動される。
世界各地で建造されていた
宙間移民船によって選ばれた人類は地球からの脱出を図るというもの。
やがて月日は巡り、人々の記憶からは母なる星すら曖昧になっていく。
世代を超越するほどの長き公開の果てに人々は命の芽生えぬ呪われた星へと辿り着く。
あるとき宇間移民船ノアから派遣部隊が、もたざる者と卑下される地上人の前へと現れる。
それは少年少女たちで結成された|新世代《ニュージェネレーション》たちだった。
そして彼らの星の案内役に認められた者の名は、死神。
死地へと出向く役目を務めながらも生存しつづける|旧世代《オールドジェネレーション》少年だった。
記憶を失って生きる少年は、死と踊りながら、家族を守るため苦しみ藻掻く。
空を見上げ、希望へすがるようにして手を伸ばしたとき、滅びの運命を辿る人類の夜が明ける。
たった1人の望んだ世界
すべての人類が願った未来
Turnary World Story ―三元世界物語―
世界よ、変われ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 16:19:50
1397830文字
会話率:31%
隣の家には死神がいた。
これは夢の中の淡く深い恋愛の話
キーワード:
最終更新:2024-05-02 13:15:19
18263文字
会話率:55%
生きることに対し適当でちゃらんぽらんな死神と、真面目すぎて生きるのが下手な自殺志願者のリーマンが出会って、世の中で起きている怪奇な死についての事件を解決して、最終的には世界を救うというお話です。
最終更新:2024-05-02 09:58:07
43226文字
会話率:50%
少年は失った記憶を取り戻すため、謎の男の言葉に従い異能者の街を訪れる。それは最も《死と隣り合わせの街》だった。
異なる思想、すれ違う正義、そこに隠された真実。
これは死神と呼ばれる者たちの、正義を貫く物語だ──。
最終更新:2024-05-02 02:57:28
3408文字
会話率:42%
たとえ現実世界とは異なる異世界であろうと。様々な職業が存在している。
──異世界ボディガード、冒険者、死神、ダンジョン管理人など。
これは、異世界で仕事に没頭する彼らに密着するドキュメンタリーである。
それぞれの職業についての悩みや葛藤に苦
戦しながら、自らの仕事に全身全霊を注ぐ姿を伝えていく。
彼らはプロフェッショナル。
異世界での仕事に焦点を置く。
人気職があれば細かい設定を公開したり、スピンオフを書きたいと思います。
※不定期更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 01:11:43
41485文字
会話率:37%
「おめでとうございます! 厳正なる選考の結果、貴女は死神のパートナーとして選ばれました」
最愛の家族だった猫を亡くし、どこか無機質な日々を送っていた私の前に、突如その男は現れた。自分を死神だと名乗るその男は、新人の死神が一人前になる為の
試験として、私にパートナーを組んでほしいと持ちかけてくる。
いや私、人間なんですけど。
とても優秀なのに何故か訳アリ?どこか不思議な新人の死神くん。
人外引き寄せ体質アリ!何故か選ばれちゃった自称普通の人間さん。
新人の死神くんが向ける異様に強い執着。ただの人間なはずの彼女に隠された秘密。パートナーとして絆を深めて行く中で出会う、さまざまなヒトやモノたち。
死神と人間。異色の二人が手を取り合い、共に笑って泣いて歩んでいく愛と絆の死神道中。
さあさあ!とっとと死神業務、始めてもらいましょうかね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 22:34:01
269921文字
会話率:34%
この世界がどのような姿なのか記したものはまだない。
大地が生まれた太古より、神と魔物と人間が混在している世界。
人間の『勇者』は、『神』を味方に魔物を地下に封印し、世界を平定した。
が、人間の「勝手」で再び、世界は穢され、封印が解けた魔物は
地上を跋扈し始める。
その魔物を葬る任を負わされたのは、黒い騎士ギルバートと大河の女神の下僕とされた娘ラナだった。
だが、ギルバートとラナは触れ合うことができない。
直に接すると互いを燃やし、溶かしてしまう。背中を合わせで戦うことも出来ない二人は魔物を封じていけるのか。
触れ合うことのできない二人の心はどこに向かうのだろう…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 12:00:00
188914文字
会話率:39%
会社では「社畜」と陰口をたたかれる古参のOL最上萌夏は、かつての後輩に願われて異世界に『流生』してしまう。そこで再開した後輩は、一国の王様の影武者になっていた!
後輩が望むのは、萌夏の事務処理能力で王国を存続させることだった!
これは「黒
の死神は透き通った刺客を殺せない」の姉妹編となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 12:00:00
28913文字
会話率:45%
ラナの護衛騎士を無事勤めたイ・ルーエ・ロダンの新しい出会い…
大人は、小さな想いを心の中に秘めて、何事もなかったかのように暮らす。
苦しいような痛いような…
そんな大人のルーエが出会ったのは、『面倒くさい令嬢』。
彼女もまた痛い思いを奥底に
持っていろ。
これはそんな二人の出会いの物語…
「黒の死神は透きとおった刺客を殺せない 」のスピンオフ。
まだ本編に登場していない人物の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 12:00:00
9660文字
会話率:34%
地球の日本で自ら命を絶った男は、異世界に転生する。
【ヨハン・パノス】という人間の男に生まれた彼は、剣を得意としたが、生まれ持った魔力の少なさ故に満足に魔法を使う事はできなかった。
希望と挫折の果てに、ヨハンは美しき幼馴染である【
エリゼ・ダーン】への愛に囚われる。
そして強さへの夢を捨て、故郷の街で港の荷役夫や酒場の用心棒としての日々を送っていた。
ある日、エリゼの兄である【デバソン・ダーン】より、エリゼが貴族の不興を買い、ダーン家が窮地に立たされた事を知らされる。
貴族の要求するのはあまりにも巨額の賠償金。
デバソンはヨハンに、莫大な優勝賞金が掲げられた『スス同盟剣闘大会』への出場を願い出る。
それは真剣や様々な武器、そして攻撃魔法が許可された、命を懸けた武の祭り。
魔力の少ないヨハンには、不利とさえ言える戦場。
敗北の先に死神が待ち構えるその場所へと、愛する少女の為に、ヨハンは立つことを決意した。
これは一つの時代を駆け抜けた、【最強無敵】の剣士の冒険譚。
※カクヨムにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 20:07:56
375475文字
会話率:31%
恋人である春の浮気現場を最期に目に焼き付けて事故死した貞夫。
この世の未練と春への恨みをガッツリ抱え、まんまと成仏できない。
そんな貞夫に死神が囁く。
「呪いのビデオを彼氏に見せて、どうせなら一緒にあの世に行っちまえよ」
死神に言いくるめ
られた貞夫は現代のデバイス状況に合わせて、春が見るPCに呪いの動画ファイルを登場させる...が、超ズボラな春のデスクトップはいらんファイルだらけでめっちゃ汚い。
そんな乱れた画面の中で、貞夫の呪いの動画は全然見つけてもらえないのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 18:16:09
8444文字
会話率:54%
青年U氏はすごく優しい人間だった。
ある日、交通事故によって命を落とし、神様から死神界に行けと言われる。
死神の世界はU氏にとって合わない場所だった。
そんなU氏が起こす、奇跡の物語。
キーワード:
最終更新:2024-04-30 15:28:29
3184文字
会話率:43%
両親から虐待され、挙句に売られそうになったわたしは、自ら命を絶ちました。
次に目覚めたのは異世界。髪の色で使える魔法が決まり、決められた色以外は魔法が使えず蔑まれる世界で、わたしは最悪の劣等髪と揶揄される黒髪で生まれ変わりました。
前世から
の不幸に嫌気がさし、すべてを諦めかけたわたしですが、今はこうして生きています。
「どうせ捨てる気の命なら、勿体ないから私の為に使いなさい」
そう言ってくださった主人に出会い、わたしの人生は変わりました。
わたしは誓いました。この御方、ノア様に生涯をささげることを。
貴方が往くその覇道に、最後まで付き合うことを。
だからノア様、もう少し我儘を控えてください!
※主人公は善人じゃありません。結構いろいろヤバイことやります。正々堂々なファンタジーをお望みの方はバックしてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 15:00:00
1074206文字
会話率:54%
長きに渡る戦争の末に人類が魔物を駆逐した魔法の世界。社会は急速な発展を遂げ、人々はかつてない繁栄を享受していた。一方で魔法や冒険者といった古い秩序は衰退し、冒険者ギルドは獲物を魔物から人へと変えることで生き残りを図った。その冒険者ギルドで『
死神』と恐れられる青年、フィリップ・ルヴィエは二十歳の誕生日を境にギルドを抜け、殺人とは無縁の新しい生活を求めて南部の湾口都市『マルティア』へと向かう。そして偶然出会った少女、アリーヌに誘われて人助けを目的とした冒険者パーティーを組むことになる。フィリップは過去の恐ろしい自分と決別する為にフレッド・ロスに名を変え、仲間と共に人々を助ける『英雄』を目指す。だが、彼の身の周りでは次々と問題が巻き起こり、その度に死体が増えていく……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 01:02:23
125233文字
会話率:55%
不貞を働いたと濡れ衣を着せられ、一方的に婚約を破棄されてしまった子爵令嬢シュゼット。
更には社交界でふしだらな女と噂され、次の婚約は絶望的だった。
そんなシュゼットに求婚してきたのは、父と兄を殺して当主の座を手に入れたと噂の「死神侯爵」ユベ
ール。
このまま腫れ物扱いされ続けるくらいなら…と、シュゼットは反対を押し切ってユベールのもとに嫁ぐことを決める。
だが訪れた侯爵邸で待っていたのは…ユベールの兄の忘れ形見である幼い兄妹だった。
え、子持ちなんて聞いてないんですけど!?
ユベールは「子どもたちのことは放っておいて構いません」と言うけれど…どう見ても問題児な二人を放置することなんてできません!
必死に子どもたちと関わるうちに、兄妹は徐々にシュゼットに心を開いていく。
それと同時に、愛のない契約結婚だったはずのユベールとの関係も変わり始めて…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 22:27:32
108276文字
会話率:35%
★作品説明★(本当のタイトルはこちら)
「異世界転生したので見た目を男性の推しのアイドルにと願ったら顔も声も同じになって『転性』して推しになっちゃって、しかも友達が欲しくて同性にモテようと思って『魅力』のステータスに極フリしたら男性の姿で
女性にモテまくりに⁉」
★あらすじ★
主人公の笑皆愛(えみなあい)二十三歳。
愛の生きがいは推し活で、趣味を仕事にしていた。好きを仕事にしたため寝ずに仕事をする日々。そんな彼女は朝まで仕事をしていると急に眠気が襲い倒れてしまう。過労死かと思われたが死神の間違いで「てへぺろ死」という死に方をした。同じ世界に戻ることが出来ず、愛は別の世界に転生することとなる。
愛は前世で友達がいなかったため転生後に同性の友達が作りたいと考える。そのためステータスを『魅力』だけに極フリした。また好きな容姿に変わることが出来るということで、大好きな推しのアイドル容姿を強く思い浮かべた結果、推しの容姿だけでなく声も性別までも推しのアイドルになってしまう。そのため女性にモテる男性になってしまったのだ。ついでに転生後の名前もアイドルと同じ、ノアにした。
ステータスを『魅力』に極フリしたせいで他のステータスはオール1。レベルを上げたいが冒険に出られず食事処で働くことに。ちなみに現状職業欄は『フリーター』になっている。本来は『冒険者』など名前があるのだが何故かフリーターに。
食事処では人前で一芸をするのは当たり前。ということで唄を歌うことに。
ノアの能力それは魅力で人を集めるだけでなく『声』でもあった。
『魅力』極フリのノアの物語をお楽しみください。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 19:00:00
106546文字
会話率:45%
ーーその珈琲店は、夜の帳(とばり)が降りる夕刻6時に開店する。
「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」
★毎日更新。土日は朝夜2回
(他サイトにて完結済みの約10万字程のお話です)
【あらすじ】
やる事が全て裏目にでる落ちこぼれの
死神がたどり着いたのは、不思議な貼り紙のある帳珈琲店。
『あなたの話を聞きます。ただ聞くだけ、何も解決いたしません』
一見いい人そうに見えて、実は意外とSっ気のあるマスターに、死神は自分の身に起こった出来事を語り始める。
その死神の目的は、人を少し【不幸】にすること。
けれど彼の行動は必ず裏目に出てしまい、関わる人々がみんな幸せになっていく。
・自殺二秒前の高校教師
・就活惨敗女子と売れない劇団員
・息子と音信不通の老夫婦
・夢を諦めた男と夢なんか見ない女
一見すると無関係に見える彼らの人生が、死神を通して少しずつリンクし始める時、それぞれの夢、恋、友情、未来が、幸せに向かって動き出していく。
マスターいわく、「人を少し不幸にしたい、死神さんにはお気の毒ですが。本日もまた、幸せな結末です」との事。
死神は、人を不幸にできるのか。
マスターは、なぜこの珈琲店のマスターをしているのか。
そして、この珈琲店に貼られた貼り紙の訳とは。
互いの過去と現状が明らかになる中で、少しずつ深まっていく二人の絆と友情に、ほっこりして頂けると嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 09:15:38
100378文字
会話率:42%
「血みどろの、死神の仕事を奪ってる俺に何が出来る?」
事の発端は、とある1通の旧友の手紙から始まる。
ただただ国家の汚れ仕事を恩人の為にと、自身の母親代わりたる女王陛下の為に心身共に全てを語弊なく。一切の誤認なきままに全てを費やす何
の変哲もない日々の中。その中、長命たる彼の一生からすれば一瞬の出来事。されど手紙の差出人であるもう1人の彼からは到底世間一般の日常生活の中で、このチャンスを逃せば二度と巡り合えぬであろう出会いで繋がれた縁がその後の未来を、国家を、全てを大きく変える。
「……本当、お前は酔狂な奴だ。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 06:00:00
398060文字
会話率:59%
主人公『氷河龍』は18歳迄、孤児院で育ち、足なが育英会の制度を利用して有名大学院に入学。
有名大学院を主席で卒業し、大手IT企業のデジタルクリエイティブ部に所属。新社会人として働く毎日を送っていた。
氷河龍の夢は30歳迄ソコソコ働き、貯
金がある程度貯まったら……海外で物価が安い国に永久移住し、海の見える土地で家を買って、楽しく人生をおくる事‼️
初給料の日……育ての親、父親の誕生日が明日だった。
俺をここ迄育ててくれた父親と母親に感謝の気持ちを込めて初任給の使い道は、父親には新潟県銘酒『麒麟山』の日本酒、母親には『ダイヤモンドの指輪』を買ってから、自宅へ急いでいた。
氷河は夜がふけて、帰りが遅くなってしまった。
駅の近くに警察署があり、警察署の掲示板に『凶悪犯の指名手配書』が気になって観ていた氷河。
氷河は正義感が強く、犯罪を犯して逃げてる犯人が許せなかった。
氷河はある人物に釘付けとなった。
凶悪犯指名手配書にボヤけてる犯人の似顔絵があった。名前はサイレントキラー。
『サイレントキラー??』
氷河が言葉を発した瞬間、冷たい風が氷河の体を貫通した。氷河は嫌な予感を感じて全く動けない。
氷河の背後から不気味な笑いが聞こえてきた。
キィヒヒヒヒッヒーーー。
突然、背中に痛み出した。
氷河は胸に手を当てて、ゆっくりと手を見ると真っ赤な血に染まっていた。
『!?』(何だコレ!?)
ギャハハハハハハ~~。
ズブズブズブズブズブズブズブズブ。
氷河は何者かによって、大きなナイフで何度も何度もメッタ刺さしにされていた。
氷河は悲鳴をあげる事も出来ず、ゆっくりと地面に倒れていった。
意識が薄れていく中、微かに大きなナイフを2本持った人物を目撃しながら……
『俺が何で……こんな目に合わなければならないんだ‼️俺が死ぬのか?……又やりたい事や美味しい食べ物も食べてないのに……死……死にたく……ない』
氷河は静かに目を閉じた。
何もない真っ黒な空間に、氷河は横たわっていた。
見知らぬ男性が姿を表した。
果たして、救いの神か、それとも地獄の神か。
氷河の運命はいかに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 02:13:49
10020文字
会話率:10%
切って、絞めて、殴って、蹴って、燃やして、落として、潰して、殺した。この世界は汚くて、僕はただ掃除をしているだけ。たくさん汚い物を消した。それなのに、僕の心の汚れは落ちなかった。
「うぅ...。」
ある日、空から天使が落ちてきた。汚い世
界で、その天使だけは綺麗だった。この天使を汚してはいけない。この天使は、僕が護らないといけないんだ。この天使がこの世界で生きる為には...。
汚いゴミは邪魔だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 00:00:00
38658文字
会話率:67%
人の命を、ろうそくの火でたとえる人がいるんだとか。
風になびかれれば簡単に消えてしまい、どれだけ大切に火を守っても蝋がなくなれば消えていく。そんな儚いものなのだと。
確かに文学的にはそれは正しいのかもしれないし、うまい例えなのかもし
れない。
でも正直、そんなことを考えられることに反吐がでそうだ。
地響きの音
日の光
赤い飛沫
横たわる「人」だったもの
そして、「死」の恐怖
必死に明日を掴むため、日々駆け回るようなやつの前でそんなことを言ってほしい。いや、言う前に絶対心臓を貫かれるか、頭蓋骨が割られるか、首が飛ぶ。
街で歩く吟遊詩人よりよっぽど死神のほうが信用できそうだ。
綺麗ごとなんかうんざりだ。
その中で少しでも足掻いてみよう、私はそう思う。明日の景色が例え変わらないものであったとしても、いつか変わる日がくることを願って。
だから今日も寝る。いくら恐怖に怯えていてもその日はいつか来るのだ。
おやすみなさい、征服者たちよ。
明日はきっと戦場だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 22:00:00
3975文字
会話率:17%