赤ずきんは、布の被せたバスケットの中に、バゲットと葡萄酒を入れて、おばあさんの元へ買い物に行ったんだとか。
そして、赤ずきんは、寝込むおばあさんに向かってこう言った。
「おばあさん、おばあさん。なんでおばあさんはそんなに口がそんなに大き
いの?」
その言葉を最後に、赤ずきんは食べられた。胃液で半身は火傷跡の様に爛れ、髪の毛は溶かされ生えてこない。
待つのは死、のみである。
もしも、この赤ずきんの少女の物語に、狩人が存在しなかったら。
赤ずきんは、隠し持っていたペーパーナイフで、自らオオカミの腹を掻っ切った。
女を捨て、醜い身体を噛み締めながら。
「憎いっ……憎い、何も出来ない私が憎いっっ!!お前を殺して、殺して、ぶっ殺して!!私も死ぬっ!」
そんな、純血に血濡れたとある少女の物語。
白色の終焉の森に囲まれて、雪降る大地に産まれ堕ちたは大罪人。何人たりとも、彼らの鎖は阻めない。何方共々死を望む、その名は、ヴェルギリウス。
又の名を、童話殺しのスレイヤー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 06:00:00
41601文字
会話率:32%
ドラゴンを倒した英雄のジョンソンさんは、怪我をしたから王に追い出されたに違いないと考えた僕。
あることがきっかけで、王様に文句を言ってやると決意し、さらに幸運にも城に行く手段が見つかり、こっそり空の樽にはいったのだが……
冬童話2025参加
作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 19:43:56
2663文字
会話率:26%
リーツェル王国の王都の片隅に、夜の間だけ現れるカフェがある。
名前はカフェ銀月亭。元・氷晶の賢者こと王国最高峰の魔法使いエーファ・ヘルマンは24歳。彼女が早過ぎる引退をして開いた、一風変わった店だ。
エーファは看板フェンリルのシリウスと一緒
に店をきりもりするかたわら、大切な「お嬢様」を国外追放した忌々しい王太子に復讐するべく暗躍している。
ある日、エーファと年が近く顔見知りの騎士団長のランベルト・フォン・ロシュフォールが店を訪れた。
エーファの行動を訝しんだランベルトは、見張りのために毎日来るようになる。それに気づいたエーファだが、ランベルトから情報を引き出すためにわざと彼に近づき――腹の探り合いが始まった。
お互いを警戒していた二人が、交流を重ねていく間に恋に落ちてしまうお話です。
エーファがカフェで出すスパイスが効いたお菓子やホットワイン、そして頼もしいモフモフ相棒の活躍もお楽しみください。
※アドベントカレンダーとして毎日更新する予定ですので応援いただけますと嬉しいです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 02:08:01
87284文字
会話率:39%
男、41歳、独身。自殺した筈の雄馬の前に現れたのは葡萄酒色の瞳を持つ少年の死神だった。雄馬は死神の下働きとなり共に仕事をすることになる。
最終更新:2024-12-24 08:34:08
25793文字
会話率:42%
我が家の隣りには魔法学園がある。
葡萄酒を手渡してくれる気のいい木が、塀を跨いでやって来たとか・・・
世話して貰いたいって人がいるらしい。
来て貰えるように手配した。
いい風が吹いているから、すぐ来てくれるぞ。
葡萄酒も、もっとも
っと香しくなるだろう・・・
あいつが来るのが待ち遠しい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 15:49:03
2707文字
会話率:19%
僕は葡萄酒とチーズが好きな宇宙人
最終更新:2024-02-13 15:56:49
809文字
会話率:0%
修道士ゴーシェは、湖のほとりの修道院で、葡萄酒を作って暮らしていました。ある冬の夜のことです…
最終更新:2024-01-11 18:34:04
2170文字
会話率:16%
国王が外遊中を狙い、婚約者の侯爵令嬢ロロノアとの婚約を破棄しようとした王太子マローン。気がつくと王宮の地下牢に入れられていた。
なぜ地下牢にいるのか?自分は今日何をしていたのか?思い出せないマローンは、夕食を届けにきた牢番の助けを借りて
記憶をたどろうとする。
マローンが思い出したのはピンクゴールドの髪と大きな目が可愛らしい男爵令嬢ミーア。姫騎士と呼ばれて王国民から人気のある婚約者の侯爵令嬢ロロノア。
そしてロロノアを騙し、婚約破棄の書類に署名をさせようとした悪巧みも思い出した。
その悪巧みも側近のミルニア公爵令息が準備した小道具の葡萄酒を劇中に皆で飲んだところで記憶が途切れてしまった。
卒業パーティーを舞台に婚約破棄と断罪を企んだマローン殿下と男爵令嬢ミーア、マローンの側近ミルニア。
3人の思惑は表向きは一致しているように見えていたが実は全く違っていた。
対する婚約者ロロノアにも大きな目的があり、婚約破棄を利用しようとしていた。
温厚な牢番が「あなたは今日、なにをしてたのですか?」と問いかけ、真実を明らかにしていく。
「おまえ今日、なにしてたんだよ?」という動画が流行った頃に思いついたストーリーですが、書くのが遅くて今頃出来上がりました。
全五話。楽しんでいただけたら幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 20:54:38
17386文字
会話率:51%
黙示録にしちゃあ、ずいぶんとうるせえロックンロール。
最終更新:2023-01-25 07:00:00
397文字
会話率:0%
さがしもとめていた新大陸が、楽園とはかぎらない。
最終更新:2023-01-20 07:00:00
447文字
会話率:0%
今日も、その感覚が、頭をもたげる。
最終更新:2022-11-08 15:34:40
715文字
会話率:12%
ギルドに所属してからすぐパーティーを組み、数々を冒険を繰り広げ、クエストを熟し、特別編成部隊にも選抜されたことで名声を上げた。いつしか戦士として、この世界では希少の黒い髪の毛になぞられ、『黒髪の賢者』の異名を授かる事となる。
しかしその実
力こそギルド内で周知されているが、コミュニケーション能力の乏しさと唯一のパーティーメンバーの影響で孤立気味でもあった。
それでも『黒髪の賢者』ことシュー・カイノは、唯一のパーティーメンバーであるアーリン・ララヒーを今日も討伐クエストに誘う。断られたらどうしようかという、一抹の緊張を隠しながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-30 19:44:11
7373文字
会話率:53%
──「寝室を出るまでは君を独り占めしたい」
隣国王子が婚約破棄令嬢を甘々溺愛独り占め!
長期休暇前の舞踏会。
婚約者であるアーキリー王子に婚約破棄を言い渡された伯爵令嬢ルーシャは、気を紛らわせるために口にした葡萄酒ですっかり酩酊してしま
う。
目を覚ましたのは朝日差し込む見知らぬ部屋。
隣に眠るのは見知らぬ男。
一糸まとわぬ自分の姿に血の気を引かせるルーシャであったが、男の正体にさらに血の気を引かせることとなった。
酔った勢いで一夜を共にした男の名はランディ・オルラン。
彼こそ、隣国オルランの王太子殿下その人であった。
一夜の過ちから始まる異世界恋愛ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-12 12:00:00
1737文字
会話率:25%
庶子である美しい妹とは真逆の容貌の侯爵令嬢。その為に行き遅れた彼女は、病に伏した妹に代わり、伯爵家との婚礼話を持ち掛けられる。この先縁遠くなる娘を持て余していた侯爵家は、二つ返事で話を受けた。
そこにあるのは、欲と陰謀と復讐が混ざり合い
、歳月を経た葡萄酒の様に、芳しい香気を放っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-24 20:55:29
3814文字
会話率:55%
裏通りの隠れ家のような小さなワインバーで再会した男女の会話はどこか奇妙だ。
最終更新:2021-03-21 03:16:58
1715文字
会話率:76%
白よりは赤なのであったーー葡萄酒。
好みはさまざま、酔いしれてみる。
最終更新:2021-01-25 01:00:00
200文字
会話率:0%
優しい優しい少女は、お婆さんの家までパンと葡萄酒を運びに行きます。
優しい優しい少女は優しいです。きっと、目の前に困っている人が居たら助けてしまうでしょう。
……何が優しいのか言いませんが。
最終更新:2020-06-03 17:09:38
1896文字
会話率:36%
諸国を旅する「土地のメルヘン研究家」は、異国の地でブドウを使ったお菓子に出逢う……。少し不思議な恋物語。
最終更新:2019-06-21 21:31:54
2000文字
会話率:8%
戦国時代の話だ。利休は秀吉に招かれて田舎の古い屋敷に行く。
いつもの華美な茶会と今回の秀吉は趣きを変えてきていた。こざっぱりとした、離れの作業小屋で、秀吉は前世の自分の夢を見たといい、茶ではなく、葡萄酒を振る舞うと言うのだ。
付録で音
声用に編集した文章をのせてみました。
閲覧ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-21 21:25:20
21340文字
会話率:25%
「勇者だって、逃げてもいいじゃない」
魔王を封印した後、なんやかんやあって姿をくらました召喚勇者の風太郎は、人生で初めて飲んだ酒の魅力にどっぷりはまり、それはもう自堕落な生活を送っていたそうな。
辛い現実から逃げるがごとく、毎夜毎夜酒びたり
。
逃げちゃだめだ、逃げちゃだめ、逃げれば逃げ癖がつくのだと人は言うかもしれない。
だがな、そんな説教をしてくるやつはな、この小説を読まなくていい!
困難があっても最後まで諦めなかった英雄の物語が読みたいなら、今すぐ立ち去ってくれ。
この物語の主人公は、そんな英雄ではない。
どうしようもなく愚かで、間違いだらけで、善から悪にすぐ流されて、醜くて、弱くて、繊細な人間だ。
きっと、貴方は幻滅する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-31 22:26:51
4746文字
会話率:16%
海で溺れ死んでしまった主人公がゴブリンに異世界転生し、自分を長と崇めるゴブリンの部族と出会う。
最終更新:2018-03-31 17:27:39
2310文字
会話率:43%