「善意を持っている者を見分けられないほど暗愚でもないのに、どうしてお前はここまで来ちゃったんだ!」
「愛してくれる人が間抜けで役立たずなのなら、こうもなるでしょっ!」
こうなるべきではなかった。
愛したいと、愛してもらいたいと、近
づいたはずだった。
時は大不況の最中、貧困と格差、絶望と対立が社会を渦巻く。
辛うじて平均賃金で一人暮らしの生活を繋ぎ止めている少女・伊予。
ある日、運命でも何でもない最悪の出会いで彼女は青年・千雪と知り合った。
博識、ユーモアと優しさを持ち合わせた彼だが、何故か伊予に一目惚れしたかのようにアプローチしてくる。
千雪への返事を有耶無耶にしながらも成り行きに身を任せる伊予は、そんな彼の素顔をまだ知らなかった。
人に、この世ならざる様々な超常能力を、授けてくれる夢境「虚空」。
その力に魅せられ、虚空を棲み処とした世捨て人たち「使徒」。
千雪の正体は、互いに睨み合う使徒のうち、その威名よりも色恋な二枚目性格の割に、最も実力者の一人とされた訳あり者。
時同じく、虚空の力に無限な渇きを持つ秘密結社「魔女」が伊予に接触。
千雪と深い確執を持つ魔女たちだが、その存在を目にした伊予の中で、魔女への拭えない憧れが目覚めてしまう。
そう、優しくしてくれる千雪なのに、恩を仇で返すと自覚しつつも伊予はどことなく彼に辟易を感じて止まない。
そして、混沌極まりないこの状況の中、伊予の下に、虚空からの贈り物が訪れる…
★本作に分岐シナリオとマルチエンディングが含まれる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 04:00:00
17784文字
会話率:25%
何でも屋を営む宇坂ツキカは、とある闇オークションで『宝石でできた人間の肝臓』を買い取ったことで、直後横取りを目論む輩に絡まれてしまった。
その時、異質な能力を持つ少年:ココに窮地を救われた宇坂は、恩を仇で返すわけにもいかず、少年を店に
置いている。だが彼が来てからというもの、何でも屋の手に負えない仕事が舞い込むようになる。
目、髪、耳に皮膚……どういうわけか、体の部位に関わる能力持ちばかりが手に余る問題を抱えてやってくる。そう言った輩に出会う度、ココはこんなことを言うのだ。
「その部位を、オレにくれないか」
能力持ちの共通点、それは皆一様に、ある移植手術を受けていることだった……
日常が異能によって食われる時、この世の常識に刺さり続ける異分の棘が見えてくる。
これはある人物を起源とする異常に巻き込まれた、何でも屋の二年を描いた物語――
※異能、残酷描写等があります。苦手な方はご遠慮ください。
また文章が非常に長い傾向にあります。しばしお付き合いいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 12:00:00
120911文字
会話率:33%
黙示録にしちゃあ、ずいぶんとうるせえロックンロール。
最終更新:2023-01-25 07:00:00
397文字
会話率:0%
マッシリア王国の老騎士団長ジークフリート(65)は、折り合いが悪い若き国王から突然、職を解任されてしまう。嘲笑した態度で、解任を突きつけられた彼は、怒りに任せて、王都を出奔する。
しかし、国王は恩を仇で返すのように、刺客を送り込み、彼を暗
殺しようとするのだった。
刺客を退けて、虚無感に襲われていた彼に、ひとりの若き女ギルドマスターが手を差し伸べた。
「一緒に世界を変えない?」と誘われるがまま、彼女と手を組んだジークフリートは、彼女が経営する弱小ギルドの受付係に任命されてしまう。
問題児だらけの弱小ギルドで、ジークフリートは長年の経験を生かして、落ちこぼれ冒険者たちの隠れた才能を見つけ出し、鍛え上げていく。
落ちこぼれだらけのギルドは、彼の指導によって、国内有数の大ギルドへと成長していくのだった。
若い冒険者に慕われた彼は、新しい仲間たちと幸せな第二の人生を送り始める。
その一方で、王国は、徐々に老臣を追放した弊害によって、自壊をはじめていき……
※短期集中連載のスタイルで3~5万字くらいで完結したいと思います!
よかったら、お付き合いください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-09 21:50:31
45442文字
会話率:52%
ある男の末路。
愛に狂った男の狂気。
最終更新:2022-10-07 00:00:00
555文字
会話率:0%
SSSランクの冒険者の俺は、醜い容姿のせいでみんなから嫌われていた。 だけど、そんな俺にも愛してくれる彼女がいたのだ。 だが、彼女は俺を金の生る木としか見ていなかったようだ。 ある日、彼女はさらに稼ぎの良い男を連れてきて俺に別れを告げた。
そして、新しい男は俺を家から追い出した。 飲んだ暮れていた酒場で恩を仇で返した少女たちが魔王軍につかまったことを知った俺は、魔王軍の仲間になり奴らに復讐しようとした。そこで俺は見た目が角の生えた幼女である魔王にであう。 自分とよく似た部下のオークがへまをして魔王に罵られている時に、元彼女の面影が重なってわからせてやりたいという気持ちが湧いてきた。 そこで俺は召喚獣をだして、自分と召喚獣の力でわからせてやった。 そしたらなぜか去り際にキスをされ、気が付いたら俺はインキュバスになっていた。 そして、魔王は顔を赤くしてこう言った。 「わらわの婿に・・・なってはくれまいか?」 こうして俺は魔王の婿として恩を仇で返す人間たちをわからせに行くことにした。『この作品は連載版です。短編版を見たい方は検索エンジンにメスガキ魔王といれて、小説種別の絞り込みで短編にチェックマークを入れて検索してください。』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 13:00:00
22233文字
会話率:54%
SSSランクの冒険者の俺は、醜い容姿のせいでみんなから嫌われていた。
だけど、そんな俺にも愛してくれる彼女がいたのだ。
だが、彼女は俺を金の生る木としか見ていなかったようだ。
ある日、彼女はさらに稼ぎの良い男を連れてきて俺に別れを告げ
た。
そして、新しい男は俺を家から追い出した。
俺は半ば自暴自棄のまま帰ってこれなくなると噂されている魔王の城へと向かった。
そこで俺は見た目が角の生えた幼女である魔王にであう。
自分とよく似た部下のオークがへまをして魔王に罵られている時に、元彼女の面影が重なってわからせてやりたいという気持ちが湧いてきた。
そこで俺は召喚獣をだして、自分と召喚獣の力でわからせてやった。
そしたらなぜか去り際にキスをされ、気が付いたら俺はインキュバスになっていた。
そして、魔王は顔を赤くしてこう言った。
「わらわの婿に・・・なってはくれまいか?」
こうして俺は魔王の婿として恩を仇で返す人間たちをわからせに行くことにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-23 12:00:00
9081文字
会話率:49%
卑屈で、謙虚で、屁理屈を言うことが得意な事以外は普通の高校一年生である『氷室政明』。入学早々、教室の端っこで窓際の席+隣の席に座るのはスーパー清楚系美少女『逢瀬雫』という座を手に入れて歓喜する彼は、今までの自分の行動の不甲斐なさを思い出し、
勇気を出して彼女にある事を告げる。
「突然だけど……お願いします、俺の友達になってくれ!」
「ふん、陰キャが哀れね」
だが、それは虚しくも空振りに終わった。
しかし転機は訪れた。その日の夕方、彼は目撃する。駅近くの路地裏で雫が、先輩たちに襲われかけているその姿を。政明は自然と体が動いて彼女を助けるのだが、恩を仇で返すというのか、次の日から彼女は彼に対して暴言を吐く様になった。
なんでだ。こういうのって、助けてくれた俺を惚れるパターンじゃ……とそんな思想も彼女には見透かされて。
「まさか、私を助けるてくれた事にそんな悪心があったとはね。変態、公然わいせつ犯罪者」
「へぇ⁉ そんなに言います⁉」
「まぁ、感謝してないわけじゃあないけど……」
「え?」
だがそんな彼女も、満更ではないらしく。慣れ合っていく中で、徐々にそれぞれの想いが変化していく男女。
政明は担任の策略にハマり仕方がなく入部する部活『創作部』には、何故か柔道部に入部予定だった彼女もいて……。
愉快な仲間達と共に事なかれ主義の政明は、ツンツン少女と共に高校生活を謳歌する。
きっと俺の求めている青春は、ここにはない。
さぁ、創作部へようこそ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-13 20:01:04
128466文字
会話率:37%
森喜朗さんにありがとうを伝えるのはまだ早い
森会長と共に東京五輪を成功させた後に伝えるべき言葉だ
その一方で今すぐマスゴミ業界で働くラグビー経験者に伝えたい言葉がある
「今後一切『ラガーマン』を名乗るな」
最終更新:2021-02-16 05:40:14
3621文字
会話率:12%
すいません、わざとではありませんが再掲させていただきます。
続きのリクエストは多くいただいておりましたが、考え中です。
神社の家系である近衛国継(このえくにつぐ)には、ときどき未来が見える不思議な力が生まれつき備わっていた。
ある朝、登
校中にクラスメイトの女子高生に死相を観てしまう。
本来は無関係の人間に力を使う事はタブーだが、親切心を発揮して事故からクラスメイトを救う。
しかし、その仕打ちは痴漢扱いという、恩を仇で返すものだった。
その上、彼女の親友を名乗る生徒会長に呼び出され詰問されてしまう。
死亡事故こそ回避したものの、不幸は最低数回は避けないと完全な回避はできないらしく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-13 00:36:16
7918文字
会話率:43%
どれだけ努力しても認められない。
貴族でなく平民でありながら「聖女」となったミリアは、国を守るために拷問のような日々を耐えていた。
徹底的に国で虐げられた結果、やがては感情を一切見せない「人形聖女」と呼ばれるようになっていく。
「聖
女・ミリア。貴様との婚約を破棄し、新たな聖女・レイニーを我が妻とする!」
そんな中、突き付けられた突然の婚約破棄。そして国外追放。
さらには自分を守ったことが原因で唯一の味方だった従者・レオナルドをも巻き添えにしてしまう。
こんな恩を仇で返すような真似――と焦るミリアだったが
「国外追放ですね、構いませんよ」
凄腕の剣使いにして大切な従者・レオナルドは、あっけらかんとそう言い放つのだった。
これは感情を失うまで国で徹底的に虐げられた聖女が、ささやかな幸せを見つけるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 12:04:00
17930文字
会話率:22%
天涯孤独な少女リズが仮面パーティーで激しいキスを交わした男は両親を殺害したゼフィール国王だった。養子先にも馴染めず鬱々とした日々の中で、亡くなった両親へ恩を仇で返すような真似をしていまい落ち込むリズ。そんな彼女を慰めるのは正体不明の男から送
られてくる黒い薔薇の封蝋の手紙だけで―――。愛することすら許されない、リズの恋の選択とは?(注意※終盤砂吐くほど激甘)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-09 12:19:20
178422文字
会話率:46%
俺は魔王、名は〝マレク〟と言う。
惨めにも勇者に倒され弱っていたところを、人間の女〝リア〟に助けられてしまった。
恩を仇で返すように、リアの背後を襲う。
女であれば、犯すか奴隷にでもしてしまおうと思ったからだ。
しかし俺はリアに一目惚れ。
すぐさま求婚を申し出るが、あっさりとフラれてしまった……。どうやらリアは魔王が嫌いのようだ。
だから俺は決めた! 魔王は辞めようと。
俺は心を悪から善と入れ換え、リア以外の人間には自分が魔王であるのを隠しつつ、花屋を営むリアの店を住み込みで手伝う。
住み込み……これはもう同棲ではないか! ははははは!
リアは氷のように俺には冷たい態度だが、これは気持ちの裏返しだろう。
毎日求婚してはフラれるが、人間の暮らしも悪くない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-21 14:27:48
5786文字
会話率:26%
何も未来のない1人の青年がいた。
毎日グウタラと同じような毎日、女手一つで育ててくれた母親には恩を仇で返す始末。
そんな彼がある日仕事の面接に出かけると奇妙な老人に出会う。
そして彼の「毎日」が終わって行く。
まるで異世界に来たかのように。
最終更新:2018-10-07 17:53:14
8088文字
会話率:50%
民話や童話などは、時のモラルや価値観によって物語が改編され、結果として物語が伝えたかったテーマが失われてしまう、と言ったことがよく起こります。
「かちかち山」もその一つで、日本に奇跡的に残されたこの太古の物語も、若干姿を変えてしまいました。
タイトルも同様で、日本の地方によっては「ぼうぼう山」と言うそうですが、実はそちら題名の方が、かつて起きた忌まわしい出来事に則しておりまして、更に旧い時代には「いあいあ山」として伝えられていた様です。
むかしむかし、ハイパーボリアのある所に、小さいけれども平和な村がありました。
しかし、その村の外れの山に棲み付いた醜い獣(日本の文化を考慮して以下は狸と記す)が散々に村を荒らした為に、村人達は恐怖に怯えるしかありませんでした。ところが、狸は不注意から村外れに住む、老いた罠猟師の罠に掛かってしまいました。
狸は見苦しいまでの命乞いをして、老猟師の同情を誘って難を逃れましたが、恩を仇で返すように老猟師の妻を惨殺して、その肉を調理して食べてしまうばかりか、捕らえた老人にも無理矢理その肉を食わせると言う、暴挙に及びました。
そうして、村中が狸の更なる報復に怯える中、旅の兎が密かに村を訪れました。兎……彼女は狸を殺す使命を帯びて、遠い街からこの村までやって来たのでした……
※以前、冬の童話祭に投稿した作品に寄せて頂いたコメントを基に、ふと思い付いた話を書いております。
※一応かちかち山と、クトゥルフ神話をベースにしてますが、かなり独自解釈が入ってますので、その点は御留意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-28 23:17:56
14459文字
会話率:14%
習慣って怖いわね。
オーリィは昨日まで毎日通っていた道に足を向けたとき、もう二度と行くことなどない場所に向かおうとしている自分に自嘲した。
その先には何があったのか。
たった一言で手に入れかけた幸福がガラガラと音を立てて崩れていくことをオー
リィは知ってしまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-02 02:00:00
12236文字
会話率:21%
異世界の王達に召喚された四人の勇者達は魔王退治に行く。
一人の勇者が死んだが魔王を倒すことに成功した勇者達、早速王達に通信の魔法具で魔王を倒したことを連絡する。
そのことに王達は喜んだが一人の人間がこう言った。
”魔王を倒すなん
て勇者達は人間なのか?“と
それにより王達は勇者を殺すことを決意、正に恩を仇で返す。
それにより、勇者達は次々に命を落とす。
生き残った黒の勇者は人間達が入って来れない山を目指す。
それから三百年後、黒の勇者は一人のエルフに出会う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-23 06:10:21
803文字
会話率:0%