期末試験も終わり、もうそろそろ夏休みという頃。
反板茶会(タンバンサカイ)は、連日の悪夢の影響で疲弊していた。
気晴らしを兼ねて寄り道をすると、以前拾った落とし物の主が現れる。
最終更新:2025-04-05 18:00:00
9004文字
会話率:39%
【第8回ネット小説大賞 受賞!】
「マイクロマガジン社 GCノベルズ」様にて第1巻好評発売中です!
『コミカライズも決定!』
2021年初夏より、コミックライドにて連載予定!
ブラック企業で働く広岡巧(20歳)、仕事帰りにコンビニへ寄り
自宅へ帰った巧は愛犬レオに好物をあげつつ自分も買って来たコンビニ弁当を食べる。
弁当を食べ終わった巧は風呂に入ろうと立ち上がるが、働き詰めで過労気味だった巧は倒れて意識を失う。
次に巧が目を覚ました時には見慣れない森の中、隣には大きな狼と思ったら、それは巧が飼っていた愛犬レオだった……。
レオは人を乗せられる程大きくなり、しかも森の奥から現れた魔物も一瞬で倒してしまう。
森の中で出会った女性クレアから、レオの姿は最強の魔物シルバーフェンリルだと教えられる。
巧はこの世界が夢ではないかとずっと考えていたが、クレアと話し、レオの強さを見ているうちにようやくここが異世界で、自分は転移して来たのだと悟る。
大きな屋敷を持つクレアに歓迎され、巧は屋敷で暮らし始める事になった。
気付いたら異世界に転移した青年巧と、愛犬レオ。
レオはシルバーフェンリルという最強の魔物になり巧を守る。
タクミは自分にギフトがあるとわかるが、それは『雑草栽培』という能力だった。
……この能力って使えるの?
仕事ばかりで疲れた巧が、ギフト『雑草栽培』を使って愛犬レオやご令嬢クレアと共に異世界を生きて生活していく、そんな巧の物語。
物語は基本的に、のんびりとスローペースで進行していきます。
1話2500文字前後で投稿させて頂きます。
第103回、『今日の一冊』で掲載されました!
※カクヨム様にも掲載させて頂いております。
2020年9月22日、タイトルに【Web版】を追加させて頂きました。
書籍版のタイトルは、Web版と少し違うためとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 18:00:00
5127138文字
会話率:41%
濵端 敬次郎(はまばた けいじろう)52歳は、少し疲れた会社員。
鞍本 琴栄(くらもと ことえ) 52歳は、雑貨屋を営む着物の似合う女性。
いつものように敬次郎が琴栄の店に行き、何気ない雑談をして安らぎを得る。
そんな毎日は、敬次郎の孫が生
まれてしばらく後に様変わりをする。
敬次郎が気付けなかった琴栄の病、後悔しても戻らない時間。
思い出した昔の想いと、煙管の香り。
どうしようもない後悔と、忘れている想い、あなたにはありませんか?
※アルファポリス様、カクヨム様、ノベルアッププラス様、マグネットマクロリンク様にも掲載させて頂いております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-11 21:03:59
5634文字
会話率:27%
かつて世界は、季節というものが存在しなかった。毎日同じ気温、毎日同じ景色。雪が降ることもなく、月によって違う花が咲くわけでもない。
毎日変わらないそんな生活に人間達が飽きてきた頃、この世に冬の神が現れた。だが、冬の神は生命凍結の力を持っ
ていたため、植物動物関係なく、凍りつかせていった。
生物が絶滅しそうになった頃、この世に春の神が現れた。春の神は生命促進の力を持っていたため、絶滅しかけていた生物達は蘇り、冬の神が現れる前よりも世界が生気に満ちた。
だが、春と冬が交互に訪れたため、世界はそのうち疲弊していった。冬と春の間がなく、いきなり生命を促進させては凍結させ、また促進させ……を繰り返していたからだ。
そんな時、生命使役の力を持つ夏と生命腐敗の力を持つ秋の神が現れた。こうして、春から段々と暖かくなり、夏の暑さのピークが過ぎると秋がやってきて、どんどん涼しくなり、冬が来る、という『四季』ができた。
それからしばらくそれが繰り返され、人間達もどんどん賢くなっていった。ある時、4人の四季の神達は集まり、これからのことを話し合った。その結果、四季の神の力をまとめた全ての季節の力を人間に与えようということになった。人間に、現人神として四季を守らせよう、と。
現人神が誕生してしばらくは、神の力を与えられた人間は自分が神だということに気がつけなかった。そのため、季節が訪れず、人間達は困った。植物が枯れ、人間達もそろそろダメだと思った頃、現人神が現れた。
それからは、季節の変わり目には、四季の現人神が季節をこの世に齎してくれる。
ある年の四季の現人神様は4人いた。それまでは1人だったのだが、現人神は一夫多妻制のため、4人のそれぞれの妻から生まれた4人の息子達が春夏秋冬の力をひとつずつ継いだのだ。
春の政務促進の力を持つ、四季守春斗。夏の生命使役の力を持つ、四季守夏樹。秋の生命腐敗の力を持つ、四季守秋斗。冬の生命凍結の力を持つ四季守冬樹。
これは、四季守4兄弟の慌ただしくも穏やかな現人神人生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 17:02:21
14890文字
会話率:31%
日々の生活に疲れ果てた若干カスな小学校教師が突然事故で死亡。
転生手続きを経て、生まれ変わった場所はローランド王国の辺境の街。剣と魔法を中心に発展しつつある異世界だった。
働きたくない一心で金貸し向きの魔法を手に入れた主人公。
「夢はのん
びり利子生活」
だが、そんなものは当然許される筈はなく、楽をしようと思えば思う程、ありがちなトラブルに巻き込まれることも。
そんな中、今まで無縁と思っていた家族の愛情や友情に恵まれる日々。
そして努力、新しい人生設計。
これは、優秀な家系に生まれた凡人が成長することをテーマとした物語。
「成り上がり」「無双」そして「のんびり利子生活」その日が来るまで。
タイトル詐欺とよく言われます。ごめんなさい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 16:22:43
5864216文字
会話率:57%
日々の生活に疲れ果てた若干カスな小学校教師が突然事故で死亡。
転生手続きを経て、生まれ変わった場所はローランド王国の辺境の街。剣と魔法を中心に発展しつつある異世界だった。
働きたくない一心で金貸し向きの魔法を手に入れた主人公。
「夢
はのんびり利子生活」
だが、そんなものは当然許される筈はなく、楽をしようと思えば思う程、ありがちなトラブルに巻き込まれることも。
そんな中、今まで無縁と思っていた家族の愛情や友情に恵まれる日々。
そして努力、新しい人生設計。
これは、優秀な家系に生まれた凡人が成長することをテーマとした物語。
「成り上がり」「無双」そして「のんびり利子生活」その日が来るまで。
そんな世界観をイメージした詩曲です。
あらすじ©️カバタ山氏折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 03:24:45
445文字
会話率:0%
日々の生活に疲れ果てた若干カスな小学校教師が突然事故で死亡。
転生手続きを経て、生まれ変わった場所はローランド王国の辺境の街。剣と魔法を中心に発展しつつある異世界だった。
働きたくない一心で金貸し向きの魔法を手に入れた主人公。
「夢はのん
びり利子生活」
だが、そんなものは当然許される筈はなく、楽をしようと思えば思う程、ありがちなトラブルに巻き込まれることも。
そんな中、今まで無縁と思っていた家族の愛情や友情に恵まれる日々。
そして努力、新しい人生設計。
これは、優秀な家系に生まれた凡人が成長することをテーマとした物語。
※現在連載中の『異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件』の改稿版です。描写がライトになっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-02 11:00:00
2132167文字
会話率:55%
OL小柴寛子は40代の大台にのり、見事お局様の称号を手に入れた。
ある日、残業を行っていた時に新人の一人がお疲れ様です、どうぞ。とお茶を持って来たのだ。
まぁめずらしい。と思いながら好意を無碍にしないため、勢いよく飲んだ。そして、死ん
だ。
お茶に入れられていた雑巾の絞り汁が超化学反応を起こして激毒になっていたのだ。
気が付けば幼き少女ロゼッタとして新たな生を受けていた。
寛子の記憶を持ったロゼッタは、自分が新人たちの話に合わせようとやり込んだゲームの悪役令嬢であると気付く。
このままでは第一皇子に婚約破棄を突き付けられてのデッドエンドしかないと気付いた彼女は、バッドエンドを回避すべく動き出す。
念には念を、彼女の性格により起こす行動の結果が明後日の方向に向かうことなど気付きもせずに。
予定として一章は努力で能力上昇。二章は自分で自由にできるお金を手に入れるために商業開始。三章は王国軍総司令官に就任予定。
※主人公の妄想が爆発、またキーリさんが暴走しそうなのでボーイズラブタグとガールズラブタグを保険で付けときます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 14:26:03
3418928文字
会話率:38%
町長に許可をもらってよろず屋を開店した、自称・すごいスライムさん。
話もできるし、誰も知らないアイテムを扱う有能さも見せるけれども、代金がいい加減だったり、疲れて閉店にしてしまったり、変な遊びを始めたりと気まぐれ。
そんなスライムさんが気
になった、近所に住んでいる女の子、エイム。
今日もよろず屋に出かけます。
※土曜更新の予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 14:12:49
593749文字
会話率:68%
私は星街ダン。神楽坂の路地裏で、ひっそりと星街珈琲店を営んでいる。
豆を挽き、珈琲を淹れ、静かな日常を守る――
……けれど本当の私は遠い銀河で“最強の戦闘兵器アストラゼノン”と呼ばれていた存在だった。
戦いに疲れた私は、流れ着
いたこの星で人間のふりをして静かに暮らしている。
だが突然現れた宇宙怪獣が街を襲い、ついには地球侵略を目論む“星喰いヴェリア”の娘、セフィラ=ネルヴェリアまで現れた。
私は人間の擬態を解き、アストラゼノンとして彼女と戦い退けた。
しかし敗走した彼女は人間に化け、よりにもよって私のカフェに潜伏先に選んだのだ。
「いいか、人間。私はお前の命を奪わない。代わりにお前は私の世話係であり召使いだ。だから私の知らない所に勝手にいこうとするな」
「……はい」
「それと……私の許可なく、他の女と勝手に会話するな。お前は私の召使いなのだからな」
「すまないセフィ。ここ、喫茶店なのだが……」
どうやら彼女は、人間の“私”が、戦ったアストラゼノンだとは気づいていない。
正体がバレれば、即座に殺し合いになるだろう。
それでも私は、彼女から星喰いヴェリアの情報を引き出し、この地球を守らなければならない。
──全ては平穏なこの暮らしと、引き継いだこの店を守るために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 13:50:38
3240文字
会話率:30%
舞台は中世風ファンタジー。
主人公の『サラ』は元の世界ではマーケティング会社に勤務していた優秀な女性だったが、
上司に才能を疎まれたことで雑務を大量に振られ、その疲労によって事故に遭い異世界に転移する。
転移先では帝国の将軍「テイラ
ー」と呼ばれる男に助けられ、
市民権を得るために婚約してもらうなど、様々な便宜を図ってもらい生活する。
だが、最初のうちは優しかったテイラーだったが、サラが元の世界での才能を発揮しだすと、
やはり嫉妬するようになり、簡単な仕事しか割り振らなくなる。
それでも拾ってもらった恩もあり我慢していたサラ。
だがそんなある日、彼が犯した横領の罪を擦り付けられ、
離婚されたうえで城を退職させられる。
だが、これによってサラは逆に、
「やっと本気で『現代社会で身に着けたマーケティングスキル』を活かしたスローライフができる!」
と考えて、住み込みで働きだした道具屋で頭角を現し、
バンダナが似合う店主のアデルと、その可愛い妹ルチナと一緒に店を繁盛させる。
自分のスキルを活かしながら、念願のスローライフを送るサラ。
だが、そんなある日彼女は、謝肉祭の日にベルトランという男と出会い、騒ぎに巻き込まれていく。
カクヨム・アルファポリスでも掲載しています!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 13:34:08
22185文字
会話率:41%
数多の努力を積み重ねて疲弊しきった女子高生・三芳芽亜。ある日自身に向けられる期待の眼差しに耐えきれなくなり、動物殺しに手を染めてストレスを発散するようになる。好奇心からふと生き物の首を切り落とした時、少女は首を刎ねる快感に目覚め、のちに人で
同じ罪を犯し『刎ね子』と呼ばれるようになる。
若くして数多くの難事件を解決に導いた『若き天才』と呼ばれる青年・瀬波碧斗。彼は『刎ね子』が起こした最悪の事件を解決すべく、自身が信奉する正義に誓い難事件の解決に挑む。
狂気と正義が交差するサイコサスペンスが幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 13:01:34
119460文字
会話率:28%
しがない中間管理職に就く山田タツヤは日々の労働に勤しんでいる。
そんなある日、昔からかわいがってくれた爺さんが亡くなり、遺言で家をもらうことになった。
死んだ爺さんの家に住むことになった山田は昔から絶対に入るなと言われていた禁断の部
屋に入ってみることにする。
その部屋はなんと異世界の開拓村にある家に繋がっており、そこには小さな女の子が待っていた。
女の子から爺さんが伝説とまで呼ばれた大魔導士であることを聞いた山田は爺さんの遺志を継いで現代の魔法使いとして生きることにする。
女の子と使い魔の黒猫に魔法を学びながらいつもの社畜暮らしをしていると、異世界の開拓村村長に次の村長になってほしいと頼まれてしまった。
村を発展させ、異世界でスローライフを楽しめるのではと考えるが、中小企業の係長でしかない山田にはそんな金も時間もない。
そんな時、現実世界で死んだ爺さんが所属していた退魔師業界というものを知り、さらにはそこで大金を得られることを知ると、山田は人生逆転への道を歩むことになる……
異世界村でスローライフを目指す最強大魔導士のおっさんが現代に巣くう悪魔を倒し、人生を逆転していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 12:00:00
484446文字
会話率:56%
S級パーティの剣士であるアニエスは、ずっと同じパーティのリーダーに片想いしていた。
ダンジョンボスを倒した次の日、リーダーに話があると言われたアニエスは、ついに恋人になれると信じていた。
が、リーダーが待ち合わせに連れてきたのはギルドの受付
嬢。
リーダーに受付嬢と結婚を前提に付き合うことを打ち明けられたアニエスは、心がポッキリ折れた。
幼い頃から辛い修行に明け暮れ、ここまでの強さを手に入れたのに選ばれるのは綺麗でか弱い女の子。
それなら冒険者なんて辞めてやる。
私だって誰かに守られるかわいい女の子になりたい。
誰かと幸せになりたい。
アニエスは傷心のまま他国に渡り、見知らぬ街を彷徨う。
疲れ切った所を荷馬車に乗った男性に拾われ、ついて行くと、そこは街の食堂だった。
かわいい制服を着てにこやかに客に料理を運ぶ給仕係。
みんなが彼女を優しい目で見ている。
女子力の塊だ…。
そう思ったアニエスはアニーと名乗り、メイクや髪の手入れ、服装を研究した。
さあ、これで私もどこから見てもかわいい女の子。
誰も元S級なんて思わないはず。
新しい恋ができるに違いない。
普通の女の子になりたい、普通じゃない身体能力の給仕係。
アニーは幸せな恋愛ができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 11:59:58
29231文字
会話率:47%
歴史とは、忘れられた未来の夢である。」
——伝承詩篇《光より昏きものへ》より
彼の名を今なお記す者が、銀河にはいくらか残っている。
だが、彼の“意志”を語る者は、もはやいない。
我々が知る歴史は、勝者によって編まれた「物語」である。だが
、この物語は“勝利”では終わらない。
この叙事は、あるひとりの男の《理想》が、世界の重力を変えた瞬間の記録である。
それは剣による革命であり、言葉による戦争であり、血と数字が交錯する冷たい神話だ。
かつて、「銀河連邦」と呼ばれる秩序が存在した。
それは百六十九の惑星系、三千八百の有人衛星、数億の種族と宗教、思想、矛盾を束ねた、銀河最大の政治共同体であった。
その統治機構は、地球旧世紀の「ローマ共和制」を模した《惑星代表議員院》によって運営され、民衆の名のもとに、秩序が維持されていた……と、記録にはある。
だが、真実は異なる。
連邦の中枢では、腐敗した貴族階級が《ゼロライト》資源を独占し、属星市民は法の名の下に沈黙を強いられていた。
議会は腐り、軍は宥和に疲弊し、商業同盟は密かに利を漁る——そして、辺境では飢えた民が銃を取った。
この歴史の頁は、そこから始まる。
《レオニス・アル=ヴァレンティア》。
辺境の星に生まれ、軍事の才を以て連邦に登用された若き将軍。
彼は正義を求め、力を持ち、やがて秩序そのものを敵に回す。
だが、彼の進軍には、常に“正しさ”があった。それは彼自身が定義した正しさであったにせよ。
本書は、彼の手による「戦略報告」と、彼を敵と見なした議会の記録、そして彼に忠誠を誓った者たちの詩編をもとに構成されている。
我々が語るのは、“帝国の興亡”ではない。
それは《人間の正義》と《国家という怪物》の相剋の記録である。
剣を取った理由は、誰のものだったのか?
民を救ったのは、彼か?それとも、誰か別の《帝》だったのか?
光の時代は終わった。
だが、この物語を読む者よ。
もし君が、“秩序”と“自由”の間に立ち尽くしたことがあるのなら、
レオニスの生涯に、かつての己の影を見いだすだろう。
それが、星々に刻まれた最初の問いであり、最後の応えである。
——銀河歴1520年、帝政書記官庁《記録局・第五室》より抜粋
再構成・文責:エレウシア・ダーン(惑星オルディア・学芸評議員)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 11:00:00
21633文字
会話率:31%
「あー、君、君」
「え、はい……。部長、お疲れ様です」
廊下を歩いていたおれは、背後からかかった声に振り返った。そこにいたのは、弛んだ頬を揺らしながら近づいてくる部長だった。ツカツカと靴音を響かせ、額にはじっとりと汗が滲んでいる。
「うん。それで、どこに行くんだね?」
「えっと、夜勤明けなので、いったん家に帰ろうかと……」
「じゃあ、手が空いているわけだ。ちょっと来てくれ」
「え、でも……」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-05 11:00:00
2267文字
会話率:73%
「うあっ!」
夜、とあるアパートの一室。寝ようと部屋の電気を消した瞬間、彼は驚きの声を上げた。突然、見知らぬ男が部屋の中に現れたのだ。
反射的にスイッチを押し直す。するとその瞬間、男の姿が消えた。隠れたわけではない。音もなく、まるで煙
のように跡形もなく消え失せていた。
見間違いか……? 相当疲れてるな……。
彼は自分にそう言い聞かせた。しかし、もう一度電気を消すと、またあの男が現れた。慌てて電気をつける。するとまた消え、また電気を消すと現れ、またつけると消え、また――
「これは、幽霊だな……」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-06 11:00:00
1971文字
会話率:24%
あ! ねえねえ、お兄さん。酒買うの? いいなあ、おれにも一つ買ってくれよお。お礼に、面白い話をしてあげるからさあ。ほらほら、ピッと押して、ガコンって……ああ、いい音だねえ。自販機って最高! その調子で、おれの分も買ってみようか!
あ、
知ってる? この自販機、前は喋ったんだよ。ボタンを押して飲み物を買うと、『朝が楽しいと、一日が楽しい! 今日も頑張りなさい!』とか『一日お疲れ様! 明日も元気に働こう!』ってね。お、買ってくれるの? ありがとうね、へへへ。よっ! 今日もお疲れ様! いよっ、知事様! はははは! まあ、本当はワインが好きなんだけどね。あはは! いやあ、へへへ、酒だあ……ん? ああ、面白い話ね、へへへ、じゃあ、そこのベンチで一杯やりながら話そうか。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-15 11:00:00
1414文字
会話率:0%
中学陸上競技の全国大会にて好成績を残した天才・前田一輝は自身の限界を悟り走ることを諦め推薦入学を断り公立高校へ入学した。
そこで出会った上野菫に演劇部へ誘われた事をキッカケに演劇の世界へと足を踏み入れることとなる。
しかし、文化祭程度のレベ
ルを想定していた前田を待ち受けているのは文化部とは名ばかりの運動部レベルのトレーニングと舞台公演を行うためのバイト三昧の日々。そして戯曲を理解するために議論を続け精神が疲弊し続ける総合芸術の世界だった。
太古の昔から形を変え、洗練され続けてきた演劇という芸術はなぜ今も続いているのか。
ここまで苦しんでまで表現することに意味はあるのか。
教育の最前線に今、演劇がどうして注目されているのか。
Yes・&の精神と共に、高校生たちの青春が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 10:58:40
12982文字
会話率:53%
魔王として君臨していた俺はある日手痛い反乱にあい、アッサリ死んでしまった。
このまま、別人格として生まれ変わるのか、はたまた転生など無くこのまま土に還るのか。。。
どちらにしてももう疲れたよ。
世の儚さに全てを受け入れていた。
ところが比較的、他種族と平和な関係を築いていた俺は天国で神様に再度人生をやり直すチャンスをもらってしまった。
復讐? 成り上がり?
ないない、もういい。
戦争の日々はもうこりごりだ。
俺は引きこもって今度こそ平和に暮らしたいのだ。
俺の事を殺したい程に必要としてないならお前らで勝手にやってくれ。
ただ、困った事に俺には転生前の記憶があった。
転生前の知識もあったしスキルも魔法も使えた。
そして魔王としての身体能力までそのまま、強くてニューゲームじゃんか、これ!
これはその平穏な生活を守り静かに暮らしたいのに邪魔ばかり入る可哀そうな一人の魔王の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 10:00:00
74040文字
会話率:23%
死んだ魂を転生へと導く仕事をしている下神とその報告書に従い転生者に与えるスキルや能力を作り与える上神と呼ばれる神がいた。
だが100年間、次から次へとスキルを作らされる上神は疲労で遂に我慢の限界に。
自室に篭り現状を整理してみると明らかに死
んだ人間と転生者の数が合わないことに気がついた。 不審に思った上神はさらに情報を掘り下げていくと、なんと下神たちのミスの隠蔽と横領の疑いが…!
堪忍袋の尾が切れてしまった上神はもう転生者にスキルを渡すのは辞め、己のために使うことに!そして机の上の没になったスキル一覧が書かれた紙に手を伸ばす
「ぶっ壊れスキルで使えなかったけど、自分のためなら別にいいよな?」
異世界と転生者を監視する神様視点を描いた、神直々のファンタジーバトルコメディ。
「一回行ってみたかったんだよなぁ異世界旅行」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 09:14:49
23918文字
会話率:37%
魔神を倒し伝説の魔法使いとなった俺、アベル・キャスター。
だが今ではおっさんとなり、体は衰えていた。
弟子であり家族同然に育てた勇者からは「年老いたおっさんはもういらないんだよ」とパーティを追い出される。
心身ともに疲弊した俺は、辺
境の街ミョーコゥへと拠点をうつし、誰ともかかわらずに過ごしていた。
ところがある日、森の中で、呪いをかけられ瀕死のドラゴンをたすける。
解呪の魔法をかけ助けた結果、なんと自分にも弱体化の呪いがかかっていたことが判明する。
呪いが解けたおかげで、俺は全盛期の力+勇者の力を手に入れ、史上最強の魔法使いへと進化する。
また、ドラゴンを助けたことがきっかけで、街の人たちから頼られるようになる。
一方呪いをかけていた勇者は弱体化の一途を辿っていくことになるのだった。
↓これの連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n0797ip/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 08:07:30
313466文字
会話率:43%
魔神を倒し伝説の魔法使いとなった俺、アベル・キャスター。
だが今ではおっさんとなり、体は衰えていた。
弟子であり家族同然に育てた勇者からは「年老いたおっさんはもういらないんだよ」とパーティを追い出される。
心身ともに疲弊した俺は、辺
境の街ミョーコゥへと拠点をうつし、誰ともかかわらずに過ごしていた。
ところがある日、森の中で、呪いをかけられ瀕死のドラゴンをたすける。
解呪の魔法をかけ助けた結果、なんと自分にも弱体化の呪いがかかっていたことが判明する。
呪いが解けたおかげで、俺は全盛期の力+勇者の力を手に入れ、史上最強の魔法使いへと進化する。
また、ドラゴンを助けたことがきっかけで、街の人たちから頼られるようになる。
一方呪いをかけていた勇者は弱体化の一途を辿っていくことになるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 18:01:04
8695文字
会話率:27%
プロローグ
「全然暇にならないじゃん」
連続15連勤明けで、やっと家にたどり着いた薬師の ルリィ・オミナイ は、撒き散らされた書類の山にうんざりして、いつものようにため息をついた。
「だからさっさとあんなヤツら見捨てて、オレ達だけで
、好きな事だけして過ごそうって言ってるじゃ無いか」
久しぶりの帰宅で、家中の窓を全開にしたのがまずかった。
銀の鬣をなびかせて風を全身に受けながら、ゲッコウ は呆れ、いつも言っている悪態をついた。
「こんなんじゃ何のための《魔女の家》なのかわからないわ」
ここにきたら思う存分、このベルベットのような美しい毛並みをすいてくれると思っていたのに。と ニコ がそれに続く。
「「毎日美味しいものをたらふく食べさせてくれるって言ってたのに」」
金眼で睨む2頭の幻獣に、ルリィは「ヴっ」と呻き机に突っ伏した。
「こんなに疲れてるのに、2人は私に料理させるんだ?」
優しく無い。優しく無いよう。ルリィの嘆きも聞こえないふりをして、2頭は「さっさと飯を作れ」とキッチンに移動するように促す。
「アウルス様が全然休ませてくれないのが悪いんだ」
重い腰を上げ、渋々書類を集めながら、文句をつけるルリィに2頭はそれでも追い打ちをかける。
「「お腹が減った!」」
「私もお腹減ってるよ!?」
床に散らばった書類をそのままに、ルリィはキッチンへ向かう。
ここは《魔領域》の[帰らずの森]にある《魔女の家》。それは、神秘の魔力で護られ、悪意外敵を拒み、望む者が認められると現れる森の中の隠れ家で、《聖領域》で暮らす人間達にとっては御伽話にもなっている。
そこで[魔女の薬屋]を営む店主のルリィは、2頭の幻獣の腹を満たすために、今日も突然の依頼で減ってしまった大量のポーションを作る傍ら、すき焼きとプリンを作るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 06:00:00
88147文字
会話率:36%
ブラック企業に勤める28歳のOL。
どんなに疲れても癒しの時間は大事!
ゲームのキャラに貢ぎ、心の平穏を保っていた。
そんな時、疲れて湯船に浸かっている時に大きな
地震が起こる。
慌てて出たが、何かに滑って意識をなくしてしまう。
そ
して目覚めると、見知った世界が目の前に!
推しのいる世界に転生していた。
だが、問題は自分がモブではなく、物語の重要人物に
なっていたのだ。
それでも推しに会いたい。
そんな恋心をつのらせるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 06:00:00
43620文字
会話率:23%
他人に気遣いばかりしている杵築 心優(きづき こころ)は、その自己犠牲精神を買われて異世界に転生し、なんと魔王のお母さんになってしまいます。
そんな大役が自分に務まるか心配だった心優ですが、魔王はまだ幼く、母親が恋しい年頃で、気遣いに長
けた心優にとても懐いてくれます。気を遣ってばかりの自分に嫌気がさしていた心優は、そのことを嬉しく思い、このまま魔王のお母さんを続けるのも悪くないと思い始めますが、そんな矢先───数百年ぶりに誕生した勇者が魔王を倒しにやってきました。
さらに気遣いが災いして魔界の3人の王子に好意を寄せられるなど次々と問題が発生します。
異世界でも気遣いが絶えない心優は、母として魔王を勇者の魔の手から守り、自分に言い寄る3人の王子をはねつけることができるでしょうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 05:30:00
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会話率:36%