ふとした瞬間に人生は変わる。
誰の人生も誰かと繋がっている。
肩をぶつけた少年は肩をぶつけられた中年男性に苛立ちを覚える。肩をぶつけられた中年男性も当然苛立ちを覚える。そんな中、その光景をみていた老人は平和とは何かを問い始める。さらには
その老人を見ていた青年はその雰囲気に憧れを抱くようになる。またその青年に一目惚れする女子大学生にも注目しながら物語は進んでいきます。
それぞれの背景と思考を楽しんでいただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 14:43:37
13129文字
会話率:40%
◇こんな人にオススメ
・短編の読み切り作品の気分
・王道な成長活劇
・日本史好き
・短編らしいドンデン返し
〜あらすじ〜
辺境の村、どこにでも居るいじめられっ子の少年がいた。
同年代の子供らからイジメにあう日々。
いつものように殴る蹴るさ
れているところを颯爽と現れた美少女“ちよ”によって救われる。
そこから少年の運命は大きく変わっていく。
いじめっ子との確執、不思議な術を操る老人、ユッキーと名乗る謎の好青年。
様々な出会いと別れを果て成長した少年は、積年の想いを伝えるべく少女だった女性の前に前に立って――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 15:34:57
13454文字
会話率:25%
オーバーテクノロジーが行き交う文明都市で生まれ育った青年ディアは、ある夕暮れ時に謎の老人から、今まで生きてきた世界の外側に未知の領域が広がっていることを教えられ、好奇の思いに導かれるままに冒険の旅へ出る決意をする。
汚染物質を遮断する都市
フィルターの外側は危険と波乱、滅びの運命が約束されたウィルダム大陸。
満月色の瞳を持つ暗殺者。頼もしい図書館司書。悲運の少年奴隷。そして雪原にひとりきりで暮らす命の恩人。
この荒廃した大地の上で、ディアは数奇な出逢いを重ねながら、失った未来を取り戻していく。
※ 主に1〜2週間に1度ペースで更新しています。
※ ジャンルは異世界ファンタジーですが、世界観の三割ほどにはSFを含みます。
※ ヒロインと思しき人物は美少女ですが、女の子であるとは限りません。
※ たまにアクションシーンが挟まります。ガラスもパリンするし、モブの血が飛び散ったりします。
※ ポストアポカリプスな世界観をねちっこく描写していくため、グロテスクだったり気持ち悪い表現が頻出します。
※ 最終的には全滅エンドになることを予定しているため、物語が進めば進むほど登場人物は幸福から遠のいていきます。
※ お覚悟を。
作者が描いた作品関連イラストはTwitterにて「#TUPSIMATI」のタグで公開しています。
また、同作品は小説投稿サイトノベルアップ+様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 08:00:00
871032文字
会話率:41%
ある日、長らく冒険者として生きた男が寿命で長い生涯を終えた。
しかし死後、男は白い風景が延々と続く何も無い場所、神の座に招かれる。
その空間に響き渡った少年のようで青年のようで老人のような声だけの存在は、放心していた男にこれまでの人
類への献身から褒美として転生を約束する。
「望む力を授けよう、何が良いかな?」
その神の声に男はしばらく考えこんで口を開いた。
「力も金も名声も、貰えりゃ嬉しい事に変わりはありませんからねえ。なんでも良いや。気楽に暮らせる程度に力があれば御の字ですよ」
「この世界で気楽に暮らせる程の力か。うむ、心得た。では冒険者よ、良き転生生活を」
その声を最後に男の意識は一旦途切れ、次に目を覚ました時には知らない天井を見上げる事になった。
しかし意識はハッキリせず、体は動かない。
声も上手く出せず、目もよく見えない。
そこから少しばかり時が経ち、窓に映った自分を見るとそこには見知らぬ赤ん坊の姿があった。
男は前世の記憶を持ったまま転生したのだ。
それから十年程経った頃。
男が転生した赤ん坊は眉目秀麗な少年へと成長していった。
更に数年経って十六歳の成人の儀式を迎える。
そして、少年は生まれ変わった二百年後の世界を見て回り、セカンドライフを謳歌するために冒険者になる事を決意。
自分が生きた時代より遥か未来を旅する少年、ルーキス・オルトゥスの行き先には何が待つのか。
風の吹くまま気の向くまま、今日もルーキスと仲間達はあっちへふらふらコッチへふらふら旅して行く。
※カクヨムにも掲載中。完結しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 20:02:26
411543文字
会話率:47%
『人間観察記録(人間学入門書)』です。
新しい読書観を切り開くドキュメンタリー参考書。
背景はルンプロ(日雇い労務者・路上生活者・ブルーテント生活者・排斥された少年達・薬で人生を棒に振ってしまった青年・人知れず亡くなって逝く人・強盗・万引き
老人・痴呆・聾唖者・糖尿病のヤクザ・・・等)あらゆる底辺の人達がたむろする側溝街(Sanya)。
そこに在った『コンビニのダストボックスから拾った実例』です。
人間学の実践的体験学者『具流教授』の綴る珠玉の一冊。
コレはまさに『人間学研究の参考書』です。
面白くなかったら捨てて下さい。
但しこの店は、・・・今は在りません。
具流教授の記録ドラマはまだまだ沢山あります。何度でも読み返して下さい。人間社会の景色が変わって見えて来るかも知れません。
※ 作品は著作権を放棄したものではありせん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 05:32:10
84792文字
会話率:52%
大学2年生の青年、夏彦は夏休みを利用し北海道の田舎へ帰省した。
娯楽も無く、退屈で怠惰な生活をしていたある日、白い着物を着た黒髪美女と出会う。ロマンスが始まる予感に胸を高鳴らせるが、何やら女の様子がおかしい……。
自称雪女? 語尾に「~じ
ゃ」がつく老人のような口調?
こんなの全然ヒロインじゃない! 田舎で出会うヒロインと言ったら、美人になった幼馴染か、俺のことを「少年」って呼ぶミステリアスなお姉さんだろ⁉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-16 00:04:10
15322文字
会話率:35%
絶対的な力の象徴を越えようと挑んだ男がいた。
正義の象徴を討ち取り世界を支配しようとした魔物の王がいた。
兄貴、兄貴と憧れの象徴について回った少年がいた。
叶わぬ恋と知りながらその美しく澄んだ瞳に惹かれてしまった少女がいた。
自分の持てる技
術のすべてを教え込んだ弟子に先に死なれた老人がいた。
雨の中、一人の心優しい青年に命を助けられ名前を貰った魔物がいた。
未だにその友の死を受け入れられずに戦場を駆けずり回る悪鬼と化した者がいた。
息を引き取る瞬間に立ち会うことを許されなかった一つの影がいた。
……勇者はもういない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-13 23:36:17
5372文字
会話率:39%
神は地上に世界樹の種をまき、その世話係としてエルフを任命した。
それから一万年の時が経ち……世界樹の麓にはユニコーンやドワーフやニンフなど様々な種族が住みつくようになった。
しかしその一方でエルフ族は数を減らし。
かつて虫取り係や枝葉
の手入れ係や肥料係などに細かく別れていた世界樹の世話係も「肥料係(うんこを集めて世界樹に捧げる係)」を残すのみとなった。
その肥料係も年老いた老人と幼い少年の二人だけ。
世界樹の近くにはダンジョンが現れ、ダンジョンを放置すると、中から魔物が出てきて村を荒らす。
ダンジョン攻略は村を守るために必須。
ダンジョン攻略には村の中で一番魔力の高いものが選ばれる。
その若者のことを皆は尊敬の念を込め「勇者」と呼んだ。
この物語はそんな勇者に選ばれた青年…………の話ではなく。
世界樹の肥料係の末裔、十五歳のエルフの少年コニーの話である。
勇者のうんこには高い魔力が込められていて、世界樹の良い肥料になる。
勇者のうんこにダンジョンの魔素が混ざるとさらに良い肥料となる。
現在の勇者はユニコーン(馬)。
行け、コニー!
勇者のうんこ(馬糞)を集め世界樹に捧げるためにダンジョンに潜るのだ!!
※勇者のうんこを集め世界樹に捧げると、世界樹から回復薬やスキルアップの実が貰えます。
※勇者の祖父が世界樹の枝を削り武器やアイテムを作ってくれます。
※ダンジョンにいるモンスター(最初はスライム)を倒すと、レベルアップします。
※ダンジョンは地下へ潜るほど強い敵が出ます。
※探す、拾う、集める、狩る、生き物の本能を刺激する要素を集めました。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※カクヨムにも投稿してます。カクヨム先行投稿です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-20 17:20:30
9862文字
会話率:32%
夢をからめた十のホラー短編です。
一、『夕焼け小焼け』 買った覚えのない髪留めをつけている娘。母は思う。夢と現実にはそれほど厳密なちがいはないのかもしれない。
二、『ヤドカリのお宿』 ヤドカリを育てる大学生。引っ越しを観察しつつ、ヤドカ
リの真実を悟る。
三、『藁の血族』 伝承にもとづき、河童の像が作られた。老人は御山の禁を破ってしまう。
四、『炎の匂い』 イマジナリー・フレンドを持つ少年。そして焼かれたウサギ。夢が少年とフレンドの関係を変えていく。
五、『どんぐりの夢』 修学旅行の下見に来た教師。宿にやってきた他校の学生たちはとても静かだった。
六、『あなたの世界』 万引きを娯楽とし、罪悪感のない少女。夢と現実の意味をとらえ、動こうとする。
七、『先触れ』 ネットで夢占いをする青年。同じ悪夢の相談が相次ぐ。真相をたどり、そしてたどりつく。先触れに。
八、『毎日』 いじめをいじめととらえず、周囲を軽蔑して関わりたがらない少年。自分の毎日を映画に見ていた。
九、『夢の通い路』 海と山を行き来する男。宇宙の中での自分の役割を知り、それをかなえる。
十、『就眠』 手足が自分ではないような気がする若者。散らばった自分を統合する方法を求め、手に入れる。
※本短編集においては、犯罪、暴力、性的行為の描写があります。いずれも小説上の表現として用いています。その点ご理解の上お読みください。
*「カクヨム」に投稿しています(名義:@ns_ky_20151225)。
*「アルファポリス」に投稿しています(名義:alphapolis_20210224)。
*「エブリスタ」に投稿しています(名義:estar_20210224)。
*「ノベルアップ+」に投稿しています(名義:novelup20210528)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-31 08:00:00
103407文字
会話率:42%
※この作品は「カクヨム」「エブリスタ」にも掲載されています。
※本編完結済みです。いずれ番外編をシリーズとして投稿予定。
最強の悪人たちしか生き残れない呪われた街、百塔街。
この街生まれのアレシュは、天才的調香師だった父の莫大な遺産を食
い潰しながら暮らす美貌の青年だ。『無能』で『無職』な彼だが、百塔街を愛する気持ちは人一倍ある。
悪徳の中にこそ美と自由がある、と信じて百塔街での暮らしを満喫するアレシュ。
そんなある日、百塔街を浄化しようと、最強の司祭が乗りこんできた。
ありとあらゆる奇跡を起こしまくる善意の暴走特急を前に、『無能』のアレシュは百塔街最凶の悪人たちをそろえて立ち向かう!
【キャラクター紹介】
アレシュ……主人公。黒髪赤い目、まだ少年くささの抜けない装飾品のような美青年だが、着飾って女遊びをすること以外はとことん無能。親の遺産である魔香水を使って無法の街百塔街を生き抜く。
ミラン……主人公の自称兄貴分。常にものすごい厚着なのは氷結の呪いを受けているため。職業は符術士。様々な護符や呪符を扱い、その腕は確か。ばかばかしいほどテンションが高く、アレシュには「下僕」と呼ばれている。
ハナ……アレシュの家の押しかけメイド少女。頭に巨大な巻き角がある魔界の住人。よく喋る陰気なツンデレで、毒舌がものすごい。空間を繋げる扉の術を使う。家事は苦手。
カルラ……アレシュの元彼女の魔女。年齢は1000歳とも言われる。見た目は頼りない恋多きお嬢さんで、美しい少年に目がない。「猫」と呼ばれる使い魔を使う。
ルドヴィーク……百塔街の死体売買組織「葬儀屋」の最高幹部。アマリエと名付けた人形を外套の下に抱き、仕込み杖であらゆるものを切り伏せる。気味の悪い老人だが、アレシュのことは気に入っている。
サーシャ……アレシュの元親友。今は死んで幽霊になっているようだが……。
クレメンテ……百塔街に乗りこんできた七門教エーアール派司教。あらゆる奇跡をダダ漏れにして歩く80代の老人、ただし見た目はどう見ても20代の美青年。得意技は聖職者パンチ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-03 11:18:19
286618文字
会話率:31%
昔々、世界を終わらせる神が産まれた時、神々の時代の終わりが始まった。
神々は一族で争い肉体という器をなくし、その魂に『業』という名の傷をつけて長い眠りについた。
時は流れ、神々は神話となった。
世界ではモンスターが罹る奇病が人々を脅かし
始めていた。ジャガー病と神の名を付けられたその奇病は、発病したら人間ではなくなるものだった。
そんな奇病を治そうと、とある小さな国の姫君が数人の能力のある者たちを従えて、奇病の研究や犠牲になった者たちの家族の保護をしていた。その国の端にある集落。そこに住んでいる少年の日常がある日を境に一変した。
集落と隣村しか知らない少年の世界がある者の訪問で一気に広がり、自分が住んでいた集落がどんな場所であったか、母を始めとする集落の住人たちはどのような人達であったか、大切な人々を目の前で亡くし、幼い少年に真実が突きつけられた。
少年は神の力に目覚め、姫君達と共に奇病を治す研究に加わった。
日々のフィルドワークの中で、仲間が神の力に目覚めていく。それと共に、『終わりの始まり』が近づいてくること、今周りにいる仲間は前世からの繋がりがあること、『今』の全ては前世で負った『業』が関係している事を少年は知った。
いつしか少年は、夢を渡り旅路を照らしてくれる少女に恋をする。しかし、少女は生まれながらに奇病を患ってることを知り、少女を守りたい、奇病を治してやりたいと強く思った。
その思いは眼の前で無残に破られた。
少女の命だけでなく、多くの命が奪われ、そして、『終わりの始まり』が口を開けた。
命を奪われた少女の魂が、少年たちの旅路を照らす。その先が、死の国だと分かっていて、少年たちは向かった。
そこで少年たちが見たものは、封印された『世界を終わらせる神』だった。その神の封印を、ずっと見守っていた神が解いた。
世界が激しく震え、命という命はいとも簡単に消えていく中、少年達が己の力を出し切り、崩れ行く世界を支えた。
神々の力の喪失と共に、世界の震えは止まった。生きながらえた人々は、手を取り合い新しい時代を作り始めた。少年は、旅人となった。
少年は青年となり老人となり、その全ての時間を奇病の研究と神々の語り部として過ごした。
そして、世界が滅びかけた事が昔話になった頃、再び神々は新たな器に魂と『業』という傷を持って目覚めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-18 19:20:01
344055文字
会話率:25%
「オニの社会で生きてるヒトも、ヒトの社会で生きてるオニもいる。すぐそばにいるんだから、自分の目で見たらいい。良かったら、私が案内するよ」
***
オニとヒトが互いに干渉せず、同じ街ですれ違うように共存する社会。ヒトの少女は、オニのツノ飾
りに惚れ込んで、ツノ飾りの店に足繁く通うようになる。
そんな中ーー夕暮れの街で、とある騒動が起きる。
***
「知り合いが昔、同じことしたらしいんだよね」
不思議そうに見上げる少女の前、赤髪の店員が、自分の頭部に手を伸ばしてーー右側のツノから珊瑚球の角飾りを外すと、ツノも外した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-18 23:09:20
8156文字
会話率:54%
役立たずとして、パーティーを追放された少年レオネス。
ソロ活動を余儀なくされたレオネスは、森でのクエストで魔物に遭遇する。
非戦闘職のレオネスに魔物を倒す力はなく、絶体絶命の状況に陥る。
もうダメだ、レオネスがそう思ったとき、颯爽と現れ
た謎の老人テューンに助けられる。
テューンに拾われたレオネスは魔法剣士として修行を積み、逞しい青年へと成長を遂げる。
成長したレオネスは、師匠の名に恥じぬ剣士として名を上げるために、再び冒険者として活動する。
桃髪ロリエルフや猫耳娘、狐耳の女銃士、魔剣の鍛冶師たち、仲間と共にレオネスは数々の困難を踏破し、最強を目指す。
──剣と魔法の冒険譚、ここに開幕!
だいたい8時と18時に投稿します。
挿絵のあるものには★を付けています。
※R15と残酷な描写タグは保険で付けています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-18 21:00:00
139578文字
会話率:43%
世界は亡びに満ちていた。努力や才能などではどうしようもない世界が存在した。
時間にしてあと数年。
だが立ち上がる者がいた。少年が、少女が、青年が、大人達が、老人達が、老若男女多くの者が遥過去から立ち上がり拳を握った。
彼らは魔術種、世界
の為に自身というものを放棄した者。
その中また1人、少女が産まれた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-10 19:00:00
9745文字
会話率:50%
- あらすじ -
ある国に国中から忌み嫌われ、ひっそりと暮らしている不老不死の少女がいました。誰にも憎まれていた少女でしたが、ある一人だけ少女に恋をした少年がおりました。
少年は少女と寄り添い、少年から青年へ、そして老人になりその命尽きる
まで傍にいました。
少女はかつて少年だった彼の死に際の言葉を信じて、彼が世を去った後も彼の帰りを待っている時。
彼に瓜二つの少年に出会ったのです。
寂しがりの不老不死の少女と何度も少女の元に帰る少年のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-13 19:00:00
15283文字
会話率:18%
人は、生き物は、何かを犠牲の上で生きている。それは例えば貧富の差、能力の差、身体的特徴や周りの環境などであったりする。そのような自然の摂理の中で生きている人々の願いの話である。
1~3話が現代であり、4~6話が過去です。3話と6話のみ系統が
少し違います。どの話から読んでも大丈夫です。
1話:あるものを失うと知っているからこそ自分の思いに蓋をする少女の話
2話:叶うと信じていたことが叶わないと知った青年の話
3話:失ってから新たに得ることもあった少年の話
4話:失いたくなかったものを失ってしまった壮年の昔の話
5話:恋をしてはいけないと知りながらもしてしまった女性の話
6話:罪を犯してしまった老人の昔の話
心情描写がメインです。
全6話を現時点では予定しています。6話が少し残酷な描写を挟みます。毎日16時に投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-13 16:00:00
10389文字
会話率:4%
城のジオラマ作りに青春の全てをかけた高校生、城尾 護(しろお まもる)は、とあるきっかけで自作の架空の城である「千鬼城(せんきじょう)」ともに戦国時代へ転生してしまう。
なんとその世界では「千鬼城」は『絶望した人』を受け入れる難攻不落の城
として有名で、護もまた『絶望からの守護者』の異名が知られているらしいというではないか。
家族を殺されて絶望した人や、国を追われた追放者たちが、千鬼城と護を頼って、続々と集まりだす。
だが彼らはみな、
「かたくておっきいのをこよなく愛する幼女」
「兄が『魔王』の、ロリコンをこじらせたイケメン青年」
「すぐに茶器とともに自爆をしようとする狂った老人」
「蹴鞠(けまり)のワールドカップで優勝を狙うアスリートな元戦国大名」
など、ひとくせある厄介者ばかり。
しかも護と千鬼城は、いきなり織田信長に敵としてみなされてしまい……。
これは「絶望した人」を意味する「デスぺラード」が勝手に集まってくる城を必死に守る少年の、汗と涙と笑いの専守防衛の物語である。
※この物語はフィクションです
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-06 12:00:00
93457文字
会話率:24%
母を亡くした9歳の少年健人が、父と二人でアパートに引っ越したところから物語が始まる。大家である老人紳士はアパートの隣で古書店を営む変わり者。健人父子と同じ日に隣の部屋に引っ越してきたという青年は小説家を目指しているらしい。人懐っこいその青年
はなにかと健人たちの生活に割り込んでくるようになり、いつしか健人も青年の部屋へ行き来するようになっていく。そして健人は青年にある違和感を覚えるようになり、その理由に気づいたとき、青年が隠していた秘密に辿りつく。そしてその秘密は父の過去にもつながっていた。青年が健人父子に近づいた目的とは・・・・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-17 08:30:44
2945文字
会話率:26%
公爵令嬢のロザリアには、前世の記憶があった。
そして前世の彼女は、腐っていた。
別にゾンビだったとか、そういう話ではない。
ただ不特定多数の美青年や美少年、または美中年や美老人が――いや、別に美でなくても大丈夫だったが――、抑えら
れない情動に基づいて非常に親密・密接な関係になり、場合によっては肉体的な接触、さらには結合を果たす物語を嗜好していた。
これは業《カルマ》である。
その消し難い業によって、苦難の道を歩む。これは、そんな少女の悲劇に満ちた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-03 20:27:23
5796文字
会話率:59%
絶対的な力の象徴を越えようと挑んだ男がいた。
正義の象徴を討ち取り世界を支配しようとした魔物の王がいた。
兄貴、兄貴と憧れの象徴について回った少年がいた。
叶わぬ恋と知りながらその美しく澄んだ瞳に惹かれてしまった少女がいた。
自分の持てる
技術のすべてを教え込んだ弟子に先に死なれた老人がいた。
雨の中、一人の心優しい青年に命を助けられ名前を貰った魔物がいた。
未だにその友の死を受け入れられずに戦場を駆けずり回る悪鬼と化した者がいた。
息を引き取る瞬間に立ち会うことを許されなかった一つの影がいた。
……勇者はもういない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-19 22:23:55
10275文字
会話率:32%