RTA(Rescue and Tactical Approach)……それは世界各地を襲う脅威――魔王を最速最短で撃滅するための特別な技術。しかし、これは限られた者のみが扱える力……ではない。チャート(計画書)とそれを順守する心があれば、誰
でもRTAを行うことができる。今はそんな時代……。
数々のなんやかんやを経て、ヤツらが帰ってきた!
実力はあるのにクッソ激烈なクズ運によっていまいち一流になりきれないRTA集団〈レイ一門〉。重すぎるコイン、すぐ落ちる橋、真っ直ぐ歩けない千鳥足、罠と知ってたのに開けちゃった宝箱、オリチャーの誘惑……すべてのガバに足をすくわれつつ、今日も彼らは当然の権利のように完走を目指す。
これはそんなガバ一門にすっかり馴染んでしまった新人の、数々の冒険を経た、その後の物語である。
(本作は本編終了後のエンドレスモードです。内容に特に変化はありませんが、最終回がないためだらだらとお楽しみください。また、投稿は各エピソードごとの短期集中連載となり、エピソード終了後には若干の休載がはさまります。その間は別の作品シリーズを投稿していくと思います)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 10:32:59
139306文字
会話率:45%
罠に落ちたカンテラ。じろさん一人で「養育魔」と...
最終更新:2025-05-08 11:23:10
1721文字
会話率:10%
アストリアは、空に浮かぶ森と草原の村だった。風が生まれる谷、星が降る丘。人々は空に語りかけ、風に名を呼ばれることで大人になった。
トレインもまた、いつか己の名を、空に刻むことを夢見ていた。
ギルド試験“風裂祭”は、ただの力比べではない。
天空の流れを読み、漂う島々を渡り、失われた言葉を拾い集める、古き誓いの儀式。
スカイタウンに集う若き挑戦者たちにとって、それは「風と契約する」ための初めての“空の航海”だった。
村の長老ダリオンは、かつて“空を渡る者”として名を馳せた伝説のスカイランナーだった。
老いてなお鋭いその眼差しは、トレインに多くを教えた。
風の呼び方、空の罠の見抜き方、そして、何よりも「耳をすませること」。
「風は声を持っている。だが、聞こうとしなければ決して語らない。
空に愛されたければ、まず自分が、空を愛せ」
その言葉を胸に、トレインは何度も村の外れの断崖へ足を運んだ。
夜ごとに吹き抜ける高空の風に、名もなき星のきらめきに、彼は小さな誓いを立て続けた。
だが、世界は静かに、確実に、崩れ始めていた。
帝国ヨルムンガンド──氷の王座に君臨するガーランドと、オシリスの神核を掲げるその軍勢は、既に四つの大陸を掌握し、神の庭に血の色を滲ませていた。
自由の地ヴェントゥスもまた、例外ではなかった。
帝国の飛行艦隊が空の霧を裂き、漂流島の上空に影を落とし始めたのだ。
大陸中枢の浮遊都市群では、目に見えぬ「占領」の兆しが静かに進行していた。
それでも、アストリアの村人たちは信じていた。
風が、まだ彼らを守ってくれることを。
空は、誰のものでもないということを。
ある日、断崖の上に佇むトレインのもとへ、吹きすさぶ風に乗って奇妙なささやきが届いた。
「──忘れられた時間が、風の中に眠っている」
それは、すべての始まりだった。
風裂祭のために旅立とうとするトレインの前に、
名もなき死者たちの声が、風とともに蘇りはじめる。
そして彼は、まだ知らなかった。
自らが拾い上げる一片の“言葉”が、
やがて十二の大陸すべてを巻き込み、世界そのものの運命を紡ぐ糸となることを。
──これは、忘れられた記憶を拾い、
まだ見ぬ未来を切り開く者たちの、物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 21:19:09
57781文字
会話率:15%
社交界で“天使”と称えられる令嬢リリー・エルヴェンスは、誰に対しても無垢な微笑を向ける存在だった。だが、その無垢さは時に、人の心を狂わせる。
彼女の傍には、影のように寄り添う侍女ミラ・レイフォードがいた。リリーを守るため、恋という名の罠か
ら彼女を遠ざけるため――それが、ミラの役目。
ある夜、名門の若き子息ギルベルト・ハルシュタインから舞踏会への誘いが届く。淡い期待に胸を弾ませるリリー。しかしその裏に潜んでいたのは、甘く装われた悪意だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 12:47:24
4991文字
会話率:22%
ある日、義母と夫の情事を見てしまった。
吐き気を抑えながら私と侍女は、その場を離れる。
離婚すれば私はこの屋敷を出ていかなければならない…
けれど、このまま無視することも出来ない。
悩んだ私は、義父に相談することにした…
私は彼らの結末にもこれが罠だったことも知らずに、今日も幸せに生きている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 20:00:00
10136文字
会話率:40%
現代日本で、どこに出しても恥ずかしくない立派な社畜の渥目雄馬は今日も一人、会社に残り残業していた。
そんな時、渥目は自身のデスクの上に謎の契約書を見つける。その変な文面の契約書を見て、同僚の悪戯と思った渥目はサインしてしまう。
直後、誰もい
ない筈のオフィスに謎の男が現れ、契約書の内容に則り、美しい少女を従者に付け、渥目を新たなる職場に送り出した。
こうして、渥目はダンジョンマスターとして異世界へ飛ばされてしまった。
しかし、ランダムでダンジョンの場所は決まる筈なのに、転移した場所はダンジョンの天敵である大国の首都の中だった。
この地で、渥目はダンジョンを作ることが出来るのか?
何故かダンジョンを食堂に改造した渥目は、地球のご飯を流行らせながらダンジョンを作り続ける。
これは、史上最悪の魔王と呼ばれるようになってしまった、あるダンジョンマスターの物語。
※感想に返信出来ていませんが、全て読ませて頂いております!返信出来ず、本当に申し訳ありません!
2017.7.22、総合ランキング一位になりました!ありがとうございます!
2017.7.27、週間総合ランキング一位になりました!ありがとうございます!
総合月間ランキング二位、四半期ランキング四位になりました!
累計138位になりました!ありがとうございます!
カドカワBOOKS様にて書籍化致します!宜しくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 19:00:00
381634文字
会話率:35%
戦勝を祝う式典において、大聖女と付き従う聖女四人の一行は、ある者たちの罠にはまり、恐ろしい獄焔に包まれてしまう。
獄焔が消え去った後には、灰すら残されていなかった。
大聖女たちの死を疑う者は誰もいなかった。
大聖女は獄焔に呑まれる寸前、聖
魔術を行使し、四人の聖女を守り抜いていた。
その代わり、自分自身は獄焔を全身で浴びてしまった。
次に大聖女たちが目覚めたのは、どことも知らぬ氷に閉ざされた世界、全てが凍てつく白銀の世界だった。
どうにか覚醒できた大聖女の前に現れた眉目秀麗の男は、静かに告げた。
「目覚めたか。余の愛しき者よ」
男は自らを冥王と名乗り、大聖女を妻とする、と宣言する。
事情も何も分からない中、激しく混乱する大聖女は最初こそ拒絶するものの、傍で男を見ているうちに次第に惹かれていく。
大聖女と冥王、異界の者が、界という大きな垣根を乗り越えて、結ばれることなどある得ない。
激しく動揺する大聖女に、さらに追い打ちをかけるように様々な困難が降りかかる。
大聖女はそれら全てを跳ね除け、未来を勝ち取ることができるのか。
果たして、冥王の求愛を受け入れるのか。
大聖女は何を求めるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 12:00:00
26208文字
会話率:34%
高校を卒業して島に残った青年・春馬は、「マングースの駆除作業員」として働いている。
その仕事は当たり前のもので、何も疑問に思ったことはなかった。
──ある日、一匹のマングースが罠にかかる。
だがそいつは暴れもせず、ただ春馬をじっと見つめ
ていた。
それをきっかけに、春馬の中に「違和感」が芽生えていく。
次第に、春馬の前にそのマングースが何度も現れるようになり、ある日ついに──
そのマングースが“言葉を話す”のを聞いてしまう。
名前はグウ。
100歳を超える、かつて「人間によってこの島に連れてこられた最初のマングースの生き残り」だった。
グウは、人間の愚かさと、命のパラドックスを静かに、そして鋭く語る。
「ハブを減らすためにわしらを増やし、今度はわしらを減らす。
じゃあ次は、何を殺すんだ? お前ら人間は、どこまでいけば気が済む?」
春馬は迷いながらも、グウとの交流の中で自分自身の正義と向き合っていく。
やがて、島の駆除政策に大きな変化が迫り、春馬はある選択を迫られる。
“命の声”を聞いた者として、どう生きるのか。
そして、グウが命を懸けて訴えたメッセージの本当の意味とは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 17:00:00
14541文字
会話率:25%
このエッセイは、AIとの対話を軸に、共創のプロセスを描くエッセイです。プロンプトを起点に、二元論的思考が生む確証バイアスや認知的不協和と向き合い、新たな視点と内省の機会を読者に提供します。
最終更新:2025-04-30 19:41:46
6566文字
会話率:2%
偏見や陰謀論から抜け出す方法を考えてみた。読むと少し賢くなるかも知れないエッセイ。
最終更新:2025-04-25 19:30:26
857文字
会話率:0%
私、クラリスは泥棒猫の罠にはめられ、婚約者にも婚約破棄され、いつの間にか『悪役令嬢』と呼ばれるようになっていた。
長い地下牢生活の後、死刑にされて……次に目を開けた時には、十歳の時に死に戻っていたのだ。
しかも今日はどうやらかつての婚約者─
─フェリクスと出会うことになる、あの運命のお茶会前日らしい。
元婚約者に会ったら、また断罪エンドに行き着くかもしれない!
今度の人生は平穏無事に暮らしたいです。愛? そんなものは必要ございません!
今度こそ断罪エンドを回避するため、私は行動を改めることにする。すると周囲の私を見る目も変わってきて……。
あっ、泥棒猫。あなたは許しませんから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 09:06:23
193883文字
会話率:37%
京都の古美術店《幻翳堂(げんえいどう)》に持ち込まれた一枚の浮世絵。
それは、存在するはずのない「東海道五十三次」の第五十五番目――広重が決して描かなかったはずの幻の一作だった。
元パチプロで、怪我のリハビリ中に奇妙な“声”を聞くようにな
った主人公は、その絵に強く惹かれ、美術店を訪れる。
そこにいたのは、名探偵・瑞雲要。京言葉と推理を武器に、目に見えぬ真実を追う男だった。
絵に秘められた謎を追ううち、二人は「赫息会(かくそくかい)」という秘密結社の存在を知る。
彼らの目的は、絵に隠された「未来改変の鍵」を手に入れ、歴史を書き換えること――。
鍵となるのは、かつて徳川埋蔵金を護るために封印された、伝説の刀・童子切安綱と、ある平安武士の遺志。
時を超える謎、過去に仕掛けられた罠、そして運命を変える選択。
真実を求め、瑞雲と主人公は歴史の迷宮へと足を踏み入れる。
幻の浮世絵が開く、封印された未来とは?
そして、「塩を撒いて焼かねば滅びぬもの」の正体とは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 12:22:30
10785文字
会話率:46%
騎士団の最前線は——果樹園だった。
甘酸っぱい香りに満ちた林檎(リンゴ)の木々は、夜明けとともに赤い弾丸へと姿を変え、人間に牙をむく。若き従者アルノは、名誉ある〈りんご狩り〉任務に初参加するが、初陣から果実の猛攻に震え上がる。
罠が炸裂し、
シナモンの煙が漂い、林檎の霧が甘く散ったとき——森は静まり返った。だが、それは真の脅威の前触れにすぎない。枝をかき分けて現れた影は、王冠のような萼(がく)を戴いた“巨大リンゴ女王”。次の戦いは、まだ始まったばかり──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 01:20:14
1033文字
会話率:15%
「婚約破棄――そして王都からの永久追放」――嫉妬に狂った“白百合の聖女”ミリィの罠によって一夜にして一切を奪われた公爵令嬢リシェル。だが彼女は涙も喚きもせず、辺境の小さな村ベルミアへと足を踏み入れる。斧は折れ、鍋は焦げ付き、井戸のバケツは壊
れる──それでもリシェルは泥まみれの毎日に全力で挑む。読み書きのできない子どもたちに教鞭をとり、傷ついた村人を手当てし、魔獣から村を救ったその智略と度胸は、かつての“悪徳令嬢”の面影を覆すほど。やがて王都から名誉回復の使者が訪れるが、リシェルは真実の幸せを掴んだ心温まる暮らしを捨てることなく、新たな人生を選ぶ──ざまぁ勝利のスローライフ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 00:59:46
2302文字
会話率:39%
罠にかかった俺。
まじで痛い。
罠を仕掛けたヤツ、誰じゃーい!と行ってみた先で出会ったのは。
最終更新:2025-04-25 22:00:00
5064文字
会話率:29%
ケイコのバイト先で人が死ぬ事件が発生した。なんとそこでケイコを犯人だと告発する人物が現れ‥?!
最終更新:2025-04-24 16:19:35
2125文字
会話率:34%
厚化粧で下品で性格の悪い美香。そんな美香を嫌う希美は、ある日スッピンの美香を見かける。
後日、美香に殺人の疑いがかけられ‥?!
最終更新:2025-04-24 16:14:55
2909文字
会話率:42%
春風香る東京の街で、白いハンカチを拾った芦屋鯰はアルバイトを持ちかけられる。仕事の内容は不登校反抗期女子中学生の家庭教師。◆アルバイト初日、反発する鹿島美佳と長時間にわたる舌戦を繰り広げた結果、なんとか和解へと持ち込むことに成功した鯰。少し
ずつ仲良くなっていく日々の中、ある事件が二人の仲を引き裂いた。それは赤い郵便受けに入っていた一通の手紙が原因だった………。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 18:02:50
68342文字
会話率:62%
テッペイはスラム街の中で誰よりも汚かった。それは過去に起きたある事件のせい。彼は胸の奥に眠る憎しみを抱えたままヘドロのように生きていた。「これあげる!」そんなある日突然目の前に差し出された光り輝く金貨。差し出したのは金貨よりも光輝く一人の少
女。ーーーーー光は閉じ込めていた憎しみを開け放つ。「殺す」テッペイは金貨を握りしめた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-16 11:15:42
12650文字
会話率:43%
15歳の高校生【有明亮太】
彼は、俺の生活は地獄そのものだと語る。
その理由は1人の女の子……【聖廉寺ユナ】に愛されすぎてしまったからだった。
「亮太くん!大好き!!」
彼女はこの言葉を家で、学校で……時には男子トイレの中で待ち伏せし
て彼に投げかける。
そんな彼女の異常ともいえる行動に有明亮太は遂に限界を迎えた。
「お前は敵だ!これから俺の領分に踏み込んできたら容赦なく攻撃するから覚悟しやがれ!!」
「その攻撃を耐え切ったら、ユナの事を愛してくれるって事ね⁉︎分かったわ!!
日本語が全く通じない彼女に亮太は覚悟を決めた。
「絶対にブッ倒す!!」
こうして有明亮太の長く、そして人生を賭けた戦いが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 17:44:20
19812文字
会話率:32%
幻想郷には、外の世界で忘れられたものが流れつく。外の世界で山の猟が減った今、迷いの竹林には「虎挟み」が仕掛けられていた。ある日、その罠に引っかかったのは、不死身の少女・藤原妹紅だった。異変と呼ぶまでもない、幻想郷のちょっとした事件簿。※この
物語は「東方Project/上海アリス幻樂団」の二次創作になります。登場キャラクター:藤原妹紅/鈴仙・優曇華院・イナバ/チルノ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 20:26:03
3379文字
会話率:37%
百合×共闘復讐劇──
新人という理由でパーティー入りを拒絶され続けていたが、ついにイルクパーティーへと招いてもらったミア。しかしそれは卑劣な罠であり、イルクの手によりモンスターのおとりにされてしまう。
今の力では到底抜け出せない階層
にて、蟲型モンスターに目を食い破られながらミアは決意した。
絶対に生きて復讐してやる──と。
それから一年。死に際に偶然にも通りがかったパーティーによって、一命をとりとめていたミア。恩返しとして、そのパーティー──エリシア率いるエリシアパーティーで調教師としても活躍を果たしていた。
蟲に内臓まで蹂躙されたミアは皮肉にも、自身で生み出した蟲を能力の内で自由に操れる『蟲生』という特殊なスキルを手に入れていたのだ。
あるダンジョンからの帰り、公道を占領しての違法なパレードを目撃するエリシアパーティー。正義感の強いエリシアがその前に立ちはだかるが、パレードを率いていた馬に蹴飛ばされてしまう。
ミアはその非道に驚き、指示した人物を見上げると⋯⋯そこには一年前と変わらない姿のイルクがいた。イルクは汚点を隠し、傍若無人に振る舞っていたのだ。
──人を人とも思わないこの男がなぜ、ちやほやされているのか。
──真っ当に生きるはずの自分たちがなぜ、こんな目に遭うのか。
不条理に復讐心を思い出したミアはエリシアの許を離れ、ひっそりとイルクパーティーの壊滅を目論む。
しかしその計画は順当に進むことなく⋯⋯。
一度連れ戻されたミアは、エリシアと会話を交わすことで心を通わせていく──。
ミアとエリシアの友情を一線越えた結託が、イルクパーティーの闇を裁ききる!
しかし、その結末は?
※一部嘔吐表現がございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 19:28:33
95527文字
会話率:41%
私の平穏な日常、返して! 真面目だけが取り柄の神殿書記官見習いリシュナ。なのに、自由奔放な砂漠の民・キリが拾ってきた怪しい『印章』のせいで、古代兵器復活の危機に巻き込まれ!? 追われるわ、罠にかかるわ、もう最悪!
最終更新:2025-04-17 20:00:00
40711文字
会話率:35%
星々の都アスタナは、裏切りの炎に焼かれ墜ちた。
唯一生き残った王女ファラは、全てを失い、砂塵舞う荒野へと追放される。傍らに立つのは、王家に伝わる「星の守護者」、雷鳴の如き戦斧を振るう寡黙な巨漢バシュのみ。執拗な追手、過酷な自然、そして絶望が
二人を襲う。
だが、ファラは諦めなかった。彼女の内に眠る、戦場の流れを読み、未来の断片すら「視る」星読みの力が覚醒を始める。世間知らずの王女は、民の痛みを知り、運命に抗う決意を固める。バシュはその絶対的な武力で道を切り開き、彼女の「光」を守り抜くことを誓う。
自由都市ザルバードで、彼らは知略に長けた賢者ナディール、弓の名手カーラ、俊足の密偵ジンといったかけがえのない仲間を得る。絶望の淵から立ち上がり、反撃の狼煙を上げる時が来た。目標は、敵の補給線を断つ要衝アク・マラル砦。
裏切りと罠が待ち受ける中、ファラの天啓の采配が炸裂し、バシュの戦斧が敵を粉砕する。虐げられた民衆も呼応し、不可能と思われた砦奪還を成し遂げる。だが、勝利の代償は大きかった。仲間の死、そしてバシュが負った癒えぬ傷。
アク・マラルは「希望の砦」となったが、叔父ジャファルの陰謀とアグニ教国の狂信は、さらに巨大な脅威となって迫る。ファラの力の謎、バシュの宿命、そしてパルサニアの未来は?
これは、砂塵の中から立ち上がった王女と仲間たちが、絶望的な世界で希望を紡ぎ出す、始まりの物語。彼らの戦いは、まだ始まったばかりだ――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 09:13:37
68813文字
会話率:30%
永き黄昏――銀河を二分する二大勢力、クロノス帝政とリベルタス共和国連合が、互いに疲弊し、睨み合う時代。宇宙暦七八八年、連合の辺境、カストル星系外縁部、「悪魔の三角宙域」と呼ばれる星々の墓場へと、旧式艦で編成された第十七駆逐隊は、危険な哨戒任
務に赴いた。だが、彼らを待ち受けていたのは、所属不明の敵――ヴォルフガング・シュタイナー率いる私掠艦隊「鉄の髑髏旅団」の、周到にして悪意に満ちた罠であった。
強力な電子妨害により孤立無援となった第十七駆逐隊は、アステロイドの迷宮の中で、圧倒的な戦力差を持つ敵の奇襲を受け、次々と撃沈されていく。それは、一方的な蹂躙、死の嵐が吹き荒れる地獄絵図であった。ただ一つ、若い通信士が、血塗れになりながらも発信し続けるか細いSOS信号だけが、虚空に響く最後の祈りであった。
その頃、近隣宙域では、若き少佐ソフィア・ベルナルド率いる第八高速機動戦隊が、新型機のテスト飛行を行っていた。型破りな才能と自由な魂を持つソフィ。彼女の旗艦『アルテミス』は、奇跡的にも、第十七駆逐隊の絶望的なSOSを傍受する。軍規よりも仲間の命を優先するソフィは、副官ラサール艦長の理性的な制止を振り切り、独断で、危険極まりないカストル宙域への救援出撃を決意する。「紅蓮の旗の下、我らもまた、流星とならん!」ソフィの魂の叫びに呼応し、戦隊は死地へと向かう。
真紅の旗艦『アルテミス』は、流星の如く、敵の弾雨とアステロイドの迷宮を、ソフィの神業的な操艦によって駆け抜ける。
紅き流星の運命は、如何に――。銀河の片隅で始まったこの戦いが、やがて大きな伝説の序章となることを、まだ誰も知る由はなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 11:26:22
63403文字
会話率:23%