王太子の婚約者だった公爵令嬢のスーシャは、国王暗殺の濡れ衣を着せられ処刑されそうになったところを、護衛のロイドに助けられて彼の故郷へと逃亡する。
そんな中、追っ手が来ないか心配するロイドに、何故かスーシャは来ないと断言して……。
キーワード:
最終更新:2025-05-11 23:07:36
3617文字
会話率:39%
あらすじ
七条鷹矢と七条菜々子は義理の兄妹である。
幼少期に七条家にやって来た母娘は平穏な生活を送っていた。
一方、家系として厳格のある七条家は鷹矢の母親が若くして亡くなり、
七条家の勢力も一気に弱くなり、鷹矢の父親はようやく落ち着きを取り
戻し、
生前、鷹矢の母親の意志などを汲み取り再婚し、菜々子の母親と結ばれた。
どちらも子持ちと言う状況の中、年齢がほぼ同じであった鷹矢と菜々子は仲も良く、
自他共に認める程であった。
二人が中学生であったある日、菜々子は鷹矢に告白をした。
菜々子はこの仲が良さを恋心である事を察していた。
一方、鷹矢は義理とは言え妹に告白を受け、戸惑いを隠せずにいた。
だが、鷹矢も本心は菜々子に恋心を寄せており、二人は無事に付き合う事となった。
両親に悟られない淡い恋の行方・・・
これからも二人で一緒に・・・と考えていた鷹矢は一気に絶望の淵へと立たされてしまう。
学校が離れ離れになったと同時に、菜々子は寮生活をする事となり、自宅へは戻って来ない事を告げる。
高校生となった二人は別々の道へ歩んでいく事となったが、心は繋がっていると信じていた。
だが、鷹矢は連絡が取れなくなった菜々子を心配し菜々子の通う学園へ向かう。
そこで見た光景は!?
そして、遂に菜々子からの連絡で鷹矢は菜々子に別れを告げられてしまう。
鷹矢も新たな恋人が出来て順風満帆に見えたのだが・・・
何年かの後、鷹矢のクラスに転入生がやって来た。
グラビアアイドルである一之瀬美亜と言う人物だった。
だが、一之瀬美亜の正体は!?・・・
驚くべき状況が立て続けに鷹矢の身に降り掛かり、
手に負えない状態に!?
鷹矢の恋路の先は!?
鷹矢の現彼女である莉子は!?
そして、鷹矢を振った菜々子は一体!?
淡いNTRラブコメディーここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 22:21:58
134411文字
会話率:50%
うちのクラスには飛び級した天才幼女がいる。見た目はまるでお姫様のように愛くるしいのだが、性格はとても冷めていて誰とも関わろうとしない。彼女が心を開くのは、同じ学校にいる聖母と呼ばれている姉だけ……と思っていたのだが、ある日なんとなくお菓子
をあげてみたら、めちゃくちゃ俺に懐いてきた!? 意外とチョロかった天才お姫様は、俺にすごくデレデレで甘えてくる。その愛情は留まることを知らず、俺の義妹になるために姉とくっつけようとして――!?
これは、天才であるが故に孤独だった美幼女と、そんな妹を心配するポンコツゆるふわお姉さんと、どこにでもいる平凡なモブ少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 12:00:00
373823文字
会話率:34%
剣道の経験あり(学校の授業で数回)、魔法は使えない(そもそも魔法使いになれない)、知識は並の高校一年生(三圃式農業? ニトロセルロース? 知らないですね)。ただ「死なない」という能力だけを手に入れた少年は、無謀な冒険に身を投じる……ことも
あったりなかったり。
何はともあれ、不老不死なので主人公が死ぬ心配はなし!
※文章力を鍛える為に書いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 12:00:00
69844文字
会話率:38%
親バカ魔王が娘のことが心配過ぎて転生?!
父という正体がバレないよう娘の魔王ライフを支えていく。
キーワード:
最終更新:2025-05-11 10:08:55
16764文字
会話率:33%
高校生で1人暮らしを始めた一之瀬 綾斗。2年生前の春休みに入った時、綾斗の生活を心配した父親からお手伝いさんを雇うと言われてしまう。必要ないと言ってもダメだった綾斗は、とりあえず会ってみることにしたのだが、そこに来た人物はまさかの人で…
最終更新:2025-05-10 21:00:00
105502文字
会話率:47%
妻子持ち(住宅ローン有り)なのに、朝、目覚めたら美少女になっていた。
「俺だ。お前の夫だ」
「はぁ?」
「朝起きたら、こうなっていた。信じてくれ」
「お母さん。この子、だぁれ?」
家から放逐されそうになるも、何とか妻と娘の説得に成功
。
家庭と生活収入を維持しつつ、元へ戻る方法を模索する。
だが、少女化した理由がサッパリ判らない。
そこへ突然、来訪する妹夫婦。
「君は今まで、どこにいたのですか?」
「初対面の人に話す気はありません」
「私は君の事を心配しているのですよ?」
「気持ちだけで結構です」
「陽子さん。義兄上は今、一体どこにいるんです?」
「お兄ちゃん、失踪、蒸発って事?」
深まる混迷、加速する誤解と風評被害。
次から次へと降り注ぐ障害、難問の雨あられ。
やはり、こうなったのはアレが原因か?
現状打破のため、我が行くは年末の即売会。
果たして、主人公は無事に元の姿へ戻る事は出来るのか?
(『カクヨム』重複投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 19:18:40
247700文字
会話率:43%
ジューン・フリント子爵令嬢は父の死後、継母とその娘に家を追い出された。しかし何の心配もしていなかった。何故なら頼りになる従者カラバが一緒だったから。カラバは元々処分寸前の売れ残り奴隷だった。ジューンに救われたと恩を感じているカラバは、機知を
生かしてジューンを救うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 07:40:25
5172文字
会話率:40%
多くの人の集まるアークハイエス辺境伯家領はユーカレット王国にとっての要地。辺境伯令嬢ナベラは、悪人ホイホイと呼ばれる宿屋で働いていた。盗聴の魔道具を使うと、諜報活動に都合がいいのだ。そこで得られた情報に、婚約者のヘクター第一王子が失踪したと
いう情報があった。心配していたところ、何と婚約者のヘクターがその悪人ホイホイに現れたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 07:41:36
5135文字
会話率:40%
「愛情? バカバカしいです」
愛を信じない公爵令嬢ディアドラは、アイアナス第一王子から婚約破棄を食らった。王子は平民聖女スピカと婚約するという。ディアドラは自分のことなど全然心配していなかった。婚約破棄して王子に未来はあるのか、皮肉に見てい
たくらい。ディアドラとアイアナスの交わらない運命は残酷だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 07:43:18
7081文字
会話率:35%
「みんなは私が守る!」
小学生時代の芹沢優奈は、そんな台詞が大好きなヒーロー志願の女の子だった。
両親の仕事関係で転校が多かった優奈は各地で色んな女の子達を危機から救う。
「事件は解決した!だからヒーローは去るんだよ!」
颯爽と次の学校
へと転校していく優奈。
助けられた女の子たちの多くは、立ち去った優奈に心を奪われていた。
時は流れ優奈は今年で高校生。
中学時代にとある大事件に遭遇し両親から酷く心配された彼女は「ヒーローはもう卒業して普通の学園生活を送る!」という目標を立てる。
だが彼女が次に学校には偶然昔助けた女の子たちが余っていて……。
百合ハーレムを形成した主人公が色んな女の子から重い感情を向けられるお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 21:10:00
26817文字
会話率:18%
僕が先に好きだったのに……っ!
矢沢比呂には幼い頃からずっと想いを寄せていた可愛い幼馴染がいた。しかし、ある日彼女が告白されている現場を目撃してしまい、間接的に失恋してしまう。しかも幼馴染に秘密は不要とばかりに、わざわざ恋人ができた宣言ま
でされてしまうのであった。
表には出さないものの、比呂はずっと好きだった幼馴染を取られてしまったショックで、美少女への反応が鈍くなってしまった。
そんな比呂の様子に気づいたのは、学校一可愛い女子と名高い松雪綾乃だった。心配から始まった関係は、少しずつ深くなっていく。
さらに幼馴染と顔を合わせたくなかった比呂が行動を変えた結果、後輩の銀髪長身美少女である城戸紬とも仲良くなっていくのだった。
「松雪さんって、男を騙す悪女なんだってさ」
「城戸って自分の父親を半殺しにした、やべえ女なんだよ」
そんな中、二人の悪い噂を耳にする比呂。
敗北から始まる青春ラブコメが、陰キャ男子に襲い来るのであった。
※この作品はカクヨムなどでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 20:46:53
120729文字
会話率:41%
過去の出来事が原因で将棋棋士に対して少し苦手意識のある青空葵、彼女が公園で出会った青年は暗い顔をしていた。孤独な目をしていた。
そんな彼を心配した恵は意を決して話しかけた。
彼はプロ将棋棋士最強の八冠王である渡部勇人だった。だが、彼は幸せで
はないようだった。
彼は将棋が強すぎて、将棋が楽しくなくなっているとの話だった。
そんな彼を葵は慰める。
それから、2人の距離は急速に縮まっていくも、勇人の心は癒やせないままだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 20:07:46
48276文字
会話率:30%
私立の名門中学に通う二年生の相馬たくみは保健室登校の生徒。
ある日、彼は階段下で一人声を殺して泣いている少女を見つける。
彼女は一年生の学織沙詠。
学織不動産の社長令嬢にして学校一の美少女だった。
心配したたくみは声をかけるが、彼女は走って
逃げてしまった。
後日、沙詠に謝られるたくみ。
話すうちに距離を縮める二人だが、時折、沙詠の抱える苦悩が見え隠れする。
たくみは沙詠の苦悩を解決したいと願うが、沙詠を取り巻く環境がそれを許さない。
新たな保健室登校の生徒、五十嵐椿やたくみの姉、相馬あゆみの力や知恵を借りて沙詠を助けようとするが、彼女たちもそれぞれ悩みを抱えていた。
悲しくも美しい恋愛物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 19:41:20
7273文字
会話率:48%
侯爵家の令嬢セリス=グランディエは、婚約者に突然、別れを告げられる。
理由は――父の病により、家の力を失ったから。
貴族社会で「価値」を失った令嬢は、舞踏会で蔑まれ、かつての友人にも背を向けられる。
支えてくれたのは、一人の親友と、東方
からもたらされた漢方薬だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 11:11:00
10493文字
会話率:30%
「おはよう、私の可愛いリンド」
魔導具の歴史を100年は進めたと言われる大天才クレイ・アルシャ。
彼女の娘として生みだされた魔導人形のクレイ・リンド。
アルシャとリンドは未踏の地のダンジョンで本物の親子のように暮らしていた。
そんな中、リ
ンドが生まれて1年ほど経ったある日
「うん、そうだリンちゃん、|おでかけ《・・・・》してみない?」
「ちょっと待ってこっちの袋は虫よけでその袋がポーション類、そっちは換金用の魔導具ね?多分10年くらいは遊んで暮らせるくらいの額がつくはずだから街を見つけたら売ってお金にするんだよ?」
「……お母さま、そもそも私の身体は虫に刺されるほど弱くはありませんしポーションがなくても自動的に修復されます、お母さまが造った身体ですよ?お金……は心配なので魔導具はいただきます」
「リンちゃん……いつの間にか私よりもしっかりして……!」
「では、行ってまいります」
大天才の教えと最高傑作の肉体を持ったリンドの少しハチャメチャな”おでかけ”が今、始まる!!
※注意:主人公には時々ケガをしてもらう予定です。でも数話以内に完治してもらうと思うので悪しからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 17:39:43
20804文字
会話率:40%
ワケあって遅れてとある高校に入学した俺は、なんと女神様と再会した。
いや、もしかすると人違いで再会も何もあったもんじゃない可能性はあるけれど……それでも俺は、彼女の置かれている環境が心配なのもあって、彼女とコンタクトをとろうと決意する!
そしてそんな日々の中。
まさかの来訪者の出現でまさかの事実が明らかに――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 15:30:00
27200文字
会話率:19%
乙女ゲーム『虹色クロニクル』の世界の主人公に転生した存在であるユリンは、攻略対象にして推しである殿下――現在多くの敵がいる彼が一人で散歩に出るのを目撃する。心配になった彼女は殿下に付いていくのだが……?
最終更新:2024-12-13 11:00:00
1000文字
会話率:35%
オタク探偵のもとにやってきた、とある人物の依頼……それは、とある少年誌で長期連載中の冒険漫画の作中で現在も……というか二年以上前から展開されているという革命戦争を、いい加減終わらせてほしいというモノだった。個人的にも、作者の事が心配になっ
たオタク探偵は、その依頼を受ける事にしたのだが…………?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-29 21:00:00
5000文字
会話率:16%
春日高校に通う島田すずかは、学校の異常な男女比(男9:女1)と、毎日のように飛んでくる告白にうんざりしていた。
その夜も、塾帰りの公園で、彼女に好意を寄せる男子ふたりが殴り合いを始めた。……が、すずかは一喝。
「──はい! そこまで!
わたしは両方とも付き合いません!」
そのまま友人の千夏と駅へ向かいながら、モテすぎることの異常さと煩わしさを語るすずか。
そんな彼女に千夏は「明日転校生が来る」と告げるが、すずかはまったく興味を示さない。
「どうせ普通の人間でしょ」……と。
そう高をくくっていた彼女の日常が──翌朝を境に、すべて変わる。
登校途中、角を曲がったところで男子生徒と衝突。
なんとその拍子に、相手の首がボロンと外れて転がった。
すずかは一瞬、自分が人を……と思い込み絶望するが、男子生徒の首は冷静に話しかけてくる。
「心配ない。中枢は壊れてはいないようだ」
驚愕しながらも、すずかは彼の頼みに応じて首を胴体にはめ、端子をつなぎ直す。
再起動した彼は「痛みはデータ化される」と語り、自らを〝アンドロイド〟と名乗る。
彼の名前は安藤零二(あんどう れいじ)。
本日が春日高校への初登校で、迷子になっていたという。
すずかはしぶしぶ学校までの案内を引き受けるが、およそアンドロイドらしからぬポンコツさと、常識外れな残念感を見せてくる安藤くんに、すずかの心は少しずつ揺れ始めていく——。
「ロボットなの?」
「アンドロイドだ。それと、僕がアンドロイドであることは黙っていてほしい。レベル5の国家機密だからね」
「ええー!? こんなおもしろい話、黙っとかなきゃいけないの!?」
こうして、〝普通の人間が嫌いな女子高生〟と〝普通すぎる国家機密なアンドロイド男子〟の奇妙な共存関係は始まった。
機械ゆえ、恋愛感情のない安藤くんを男よけに使うことにしたすずかだが、どうもそのうちに、なんだか安藤くんのことが気になりだして……
はたして安藤くんは、すずかの気持ちに応えてくれるのか?
ここから始まる、アンドロイドと人間の、ひと夏きりの契約恋愛……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 12:00:00
17119文字
会話率:36%
大国に接する小さな国で生まれた少女は、流行病で両親を亡くしていた。それでもめけずに狼犬と暮らす彼女を探る者達が居た。
「フェル、何で私が狙われるの?」
「心配するなアリス、我が守る」
人語を話し、氷を操って少女を守る狼犬。少女は望
まぬ争いに巻き込まれていく・・・
更新は不定期です。書き次第更新していきますが、もう1本の連載を優先します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 00:15:28
8044文字
会話率:55%
メイド喫茶でお茶をする主人公の最渡 和井(さわた かずい)表ではサードアイとして活動する。過去にネトゲで知り合ったお茶相手のしぇーる(本名不明)は、最渡に飲食を奢ってもらう日々を過ごす。
ある日、いつも通りにしぇーるは飲食に満足をしたので
6時15分に解散。そのあとすぐ、最渡に彼女からの電話が掛かる。忘れ物かと思い電話に出ると、メキメキという不可解な音が鳴る。更にそれと同時にスマホの時計もバグが生じる。混乱した最渡は、とにかくしぇーるを探すためにメイド喫茶を出たが、心配とは裏腹に眼の前の最初の集合場所にいた。
電話を掛けてきた理由を問いただすと、なにそれ?と言わんばかりの様子。それに怪しんだ彼は、時計を確認すると集合時間の3分前。つまり時間は5時37分に巻き戻っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 21:56:30
9284文字
会話率:67%
【のじゃロリ神様】×【ぼんやりもののけ神使】×【現代和風ファンタジー】
※カクヨムでも先行して連載中
時は現代。
自分を祀る廃神社を放り出し、適当に現世をふらついていた流浪の神•ミツルギは、ある日、自分を祀る神社が復興されたと知らされる。
ところが豊穣神であるのに、なぜか勘違いされ、「武神」として祀られていた。
そして建て直された新しい神社には、頭に大量のお札を貼られた奇妙なカラスがいて......!?
「心配するでない。わしはこの神社の神、ミツルギじゃ。そなたをとって食おうなどせぬ。安心せい」
そう言って奇妙なカラスを拾ったミツルギは、そのことがきっかけであれよあれよと面倒ごとに巻き込まれてゆく。
おまけに偉そうなお子様龍神に、ド派手な雷神まで現れて、ミツルギの波瀾万丈の神様生活が幕を開ける。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・神様とは一切関係ありません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 19:51:37
50658文字
会話率:39%
とある国の王様は、民衆に深く敬われ、慕われていた。
だがある日、その王様が「う~ん」と唸り、実に悩ましげな表情を浮かべていた。重く沈んだ顔には、いつもの威厳がない。その様子を見た忠実な臣下が、心配そうに声をかけた。
「王様、いかがなさ
れましたか? どこかお身体の具合でも……?」
王様はゆっくりと首を横に振り、ぽつりと答えた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-06 11:00:00
1565文字
会話率:48%
とある夜、仕事で帰りが遅くなった男は、疲れた体を引きずるように家路を歩いていた。ため息をつき、まとわりつく疲労感を追いやろうと、肩をぐるりと回す。そのときだ。前方を歩く人影が目に入った。
薄暗い街灯の下、その男は半袖短パンのいかにも部屋
着という格好だった。秋の肌寒さが漂うこの季節にしては場違いな装いだが、人それぞれだ。妙なのは、その男の歩き方だった。老人のように足を引きずりながら、ヨタヨタと進んでいる。歩きスマホかとも思ったが、両手はだらりと下がっていた。しかも、頭を少し揺らしている。
前をあんなふうにのろのろ歩かれると目障りだが、少し心配でもある。酔っ払っているのか、具合が悪いのかもしれない。抜き去りながら、ちらっと様子を見よう。
そう考えた彼は少し足を速めて追い越すことにした。そして抜き去りながら、ちらりとその顔を確認しようと、上半身を後ろに少しねじった。
「え……眠ってる?」
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最終更新:2025-01-12 11:00:00
1877文字
会話率:38%
「親父、この家を売ったってどういうことだよ!」
とある邸宅。そこに住む父親には三人の息子がいた。全員結婚し、それぞれ家庭を持っていたが、実家を売却したという知らせを受け、この日急遽集まったのだ。
「そうだよ、父さん。何の前触れもなくて
本当に驚いたんだから」
「五千万円以上の価値があるだろう。それを全部使い切ったって言うんだから、みんな心配しているんだ。父さんがボケ、いや、騙されたんじゃないかってな」
父親を想う息子たちの気持ちに嘘はない。確かに遺産の取り分が減るのは口惜しいが、彼らはそれぞれ堅実な職に就き、生活は安定している。父親が詐欺や怪しい宗教の被害に遭ったのではないかと本当に心配していたのだ。
父親は三人の顔をじっくり見てから、静かに口を開いた。
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最終更新:2024-12-28 11:00:00
1569文字
会話率:67%