白水高校《しらみずこうこう》2年生の神山勇人《かみやまはやと》は、放課後部活にも行けず、補習を繰り返し、退屈な毎日を過ごしていた。そんなある日、勇人は補習帰りの廊下で、1枚のノートを見つける。そのノートの表紙には『海辺ノート』と書かれてい
た。勇人は、何だこれ。だと思いながらも、ノートを拾い上げる。すると、突然激しい頭痛に襲われ、その場に座り込んでしまう。そんな様子を見ているかのように、違うクラスで何かと悪い噂が絶えない同級生の三好七海《みよしななみ》が現れる。そんな七海は、勇人を睨みながらノートを奪い取って去っていく。
次の日。勇人が学校に行くと、教室内では不思議な光景が広がっていた。が、起きたことが夢だったかのように消えてしまう。なぜかその場に教室の階層も違う七海の姿を見つける。勇人は、七海に話を聞くべくに会いに行くが、昼休みは教室にいなく七海とは会えず。半ば諦めていると、七海の方から会いに来てくれるのだった。そこで、「このノートは未来を変えることができる」と七海に言われるのだった。信じれない勇人は、七海と賭けをし、その勝敗で信じるか信じないか決めると言う。
ノートと七海に翻弄される勇人。ノートを手にした七海の目的とは。
ノートと人間が織りなす青春ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-29 18:00:00
100021文字
会話率:41%
廊下の足音で目が覚めた。
最終更新:2024-11-20 13:46:00
1788文字
会話率:31%
古びた欄間から差し込む夕陽が、百年の歴史を刻む湯川屋の廊下を染める。
突然の父の死により、二十八歳で女将を継いだ螢子の前に、一人の作家が訪れる。
「最期をこの宿で過ごさせてほしい」
末期がんの老作家・鷹取の願いは、螢子の人生を大き
く変えていく。
そして舞い戻ってきた幼なじみの神代。彼もまた、秘められた過去を抱えていた。
伝統と革新の間で揺れる老舗旅館。
命の儚さと、想いの永続性。
そして、確かな光を放つ螢のように、新たな道を照らす希望。
静かな温泉宿で紡がれる、魂の継承の物語。
人は何のために生まれ、何を残して死ぬのか――
その答えが、今、明かされる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 18:00:00
30585文字
会話率:33%
小国出身の亡き第三側妃が産んだ王女ローラは、周囲から見放され片隅に追いやられて生きてきた。
いつしか付けられた綽名は「野良王女」。
彼女を疎んじている父王から廊下で呼び止められ雑に告げられた縁談の相手は、奇しくも彼女が憧れていた相手であった
。
しかしその喜びもつかの間のことでしかなかった。
式の前日突然呼び出してきた婚約者から白い結婚を突きつけられてしまったのだ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 18:13:36
17294文字
会話率:32%
一年前の春、高校の入学式が終わり、期待に胸を膨らませ教室に移動していたはずだった。皆と一緒に廊下を曲がったところで景色が一変したのだ。
真新しい制服に上履き。そしてポケットに入っていたハンカチとチリ紙。
それだけを持って、友木りんは月が二つ
で空に竜が飛ぶ世界、ラノーラ王国にやってきてしまったのだった。
そこで拾った猫とふたり、倹しい生活を送っていた。
日本での生活に未練はない。ただふたりで暮らしていけたらそれだけで良かったのに、ある日、働いている店に偉そうな態度の貴族がやってきて、りんの生活は一変してしまったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 11:40:00
27000文字
会話率:33%
上級侍女のシンシア・ハート伯爵令嬢は、婿入り予定の婚約者が就職浪人を続けている為に婚姻を先延ばしにしていた。
「彼にもプライドというものがあるから」物わかりのいい顔をして三年。すっかり職場では次代のお局様扱いを受けるようになってしまった。
この春、ついに婚約者が王城内で仕事を得ることができたので、これで結婚が本格的に進むと思ったが、本人が話し合いの席に来ない。
仕方がなしに婚約者のいる区画へと足を運んだシンシアは、途中の廊下の隅で婚約者が愛らしい令嬢とくちづけを交わしている所に出くわしてしまったのだった。
そんな窮地から救ってくれたのは、王弟で王国最強と謳われる白竜騎士団の騎士団長だった。
「私の名を、貴女への求婚者名簿の一番上へ記す栄誉を与えて欲しい」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-25 07:33:47
23696文字
会話率:30%
「旧世与町」では、人ではない「何か」を視る者が多いという──
※続編始めました※
第一部(一章)世与市に越してきた内気な女子高生、ハル。
彼女は高所から落下する男を目撃して以来、何度も現れる男に悩まされていた。
不思議な中学生、竜太と出
会い、ハルは世与の秘密を知る事となる。
(二章)ハルは異形の者を視るようになってしまった。
ある日背後から彼女を執拗に呼ぶ声が聞こえてくる。
身の危険を感じた彼女は竜太を探し、助けを求めるのだった。
(三章)新生活に慣れてきた頃、ハルは同じクラスの桜木に助けを求められる。
彼はこっくりさんを行った友人の代わりに怪異にとり憑かれていた。
(四章)短い話二本。
(五章)学校の渡り廊下の怪談。
その話に出る霊は友人、大和田の兄である可能性があった。
ハルは大和田の為に渡り廊下へ赴く。
(六章)短い話三本。
(七章)竜太の様子がおかしい。
本来の彼を取り戻す為、ハルは情報を集める。
(八章)周囲が学園祭で盛り上がる一方、不穏な出来事が重なる。
怪しい文字が書かれた物と何か関係あるのだろうか。
(九章)短い話三本。
(十章)体調を崩す女子が多い。
彼女達に憑く黒い手は何なのか。
そんな中、ハルはあるパワースポットで首の折れた男を視てしまう。
(十一章)一連の呪い騒動。犯人の正体を知ったハルは真偽を問うべく相手を呼び出すのだった。
(十二章)呪い事件は終結し、比較的平穏な日常が戻ってきた。
(十三章)クリスマスが近い。
ハルの周りの人間関係はゆっくりと変わっていく。
(十四章)バレンタイン目前、ハルは知らない女子生徒に呼び出される。
彼女は桜木と親しいハルに嫉妬していた。
(最終章)竜太の態度が素っ気ない。
悲しむハルは謎の声を聞き意識を失ってしまう。
目覚めると無人の病院に倒れていた。
彼女は竜太と共に無人の世界から脱出しようと奮闘する。
第二部(第一部の長い後日談)
※本作はカクヨムでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 18:20:00
609940文字
会話率:28%
事故チューから始まる、自己中カップルの誕生〜その後の甘々まで〜
公爵令嬢のレイチェルは王宮の廊下で犬猿の仲である侯爵令息、アルベルトと誤って事故チューしてしまう。そしてその場面を婚約者に見られたせいで婚約破棄まで!傷心中のレイチェルは思わ
ぬ所でアルベルトの本音を聞いてしまい...
不器用で愛の重い男(自己中)とツンデレで素直になれない女(自己中)な自己中カップルここに爆誕!
※ざまぁあり。4話からめちゃくちゃ甘々。中編の予定。カクヨムで先行投稿。
感想や評価、お待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 21:30:00
23423文字
会話率:40%
そこを通った先に、目的地がある
キーワード:
最終更新:2024-11-06 19:15:15
1999文字
会話率:0%
江戸城、松の廊下。
時の将軍、家X家の目の前で凶刃が振るわれた。
加害者のスコヴィル藩主は言う。赤穂浪士に敬意を示すと。
そのまま彼は自刃した。
次の日から被害者のチェキラ藩の重鎮が立て続けに暗殺される。
犯人は取り潰されたスコヴィル藩の
浪人ども。
親藩から依頼を受けたクリーム山ソーダ之助は立ち向かうが、最強の敵が立ち塞がる。
その名は、デスソース島ハバネロ郎。
甘さと辛さがぶつかり合う。
炭酸と辛さの刺激、上回るのはどちらだ?
ああ、それと……この段階で謝罪させてください。
ごめんなさい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 16:06:19
64849文字
会話率:46%
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえ
て来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 21:20:00
84420文字
会話率:38%
廊下の隅からもういいよの声聞こえて
振り返ると花蝋燭が散らばっていた
静かに夏と秋を行き来して
冬も何事もなかったかのように紛れ込む迷宮入りの事件
泣きながら想い出を匣の中に入れて神社の裏の土に埋めたら
次の年中身がすべて櫻の花弁になってい
た
宿場町の道は遠い過去へ続いている夢幻折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 10:20:19
3780文字
会話率:0%
廊下に立っていた御婆さんは誰
こっちを振り返って
ふっと煙の様に消えてしまった
覚えているのは
やけにぎょろぎょろとした大きな眼窩
昔この家で
家族に虐められて亡くなった親戚がいたという
やっぱり無念は残るのか
御婆さんの霊はたまに現れて
縁側で独り寂しそうに毬を転がして遊んでいたという折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-18 21:42:05
2515文字
会話率:0%
ぼんやりとした灯りが
古き廊下を映している
過去とは、蜜蝋の残滓
夢の芥が部屋の静寂をさざ波の様に
静けさは動かない
仄かな部屋の隅の暗がりでこそ
人は生きていける
夜の帳がなくては
鞄の中に夜を詰め込んで
出掛けるのだ
懐古も共に連れて行
こう
柱時計と白粉のような
幽かな土を踏むような
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-06 05:01:45
2861文字
会話率:0%
俺は学園高等部の廊下で、有名人と出会った。
けっして知らない他人のような仲ではない。
でも、あまり越智和樹にはなりたくない人種。
それがこの、俺より一個上の女である。
彼女のこだわりは、地を割り天を裂き、とどまるところを知らない。
このお話
は、この女のすべてを語るエピソードではないが、彼女がズレていることを示すには十分だろう。
---
*)この作品は「カクヨム」様でも公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 18:29:26
2602文字
会話率:57%
一世一代の告白に振られた風 隼由真(かぜ はゆま)。
不貞腐れながら廊下を歩いていると、同じく振られた女の子、山下 梨花(やました りか)とぶつかり、話を聞くことに。もう恋なんてしないと決意を固めた隼由真は、彼女の話を聞き意気投合をする。
しかし、彼女との日々を過ごしていく内にどうしても彼女の事を意識してしまい____
輝くような青春を手に入れられなかった彼らは、互いに弱さをみせ、助け合う。
雨模様だった彼らの人生は、ぶつかり合って、晴れていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-20 18:45:49
8283文字
会話率:66%
田舎で暮らす一人の高校生 【川尻 朔玖夜(かわじり さくや)】
は"目立たない"を目標に学生生活を送っていた。
そんなある冬突然隣のクラスの女子に告白をされ付き合う事にーー
それなりに日もたちお互いに良い関係になっていた
。
テストも近くなり彼女から家に誘われた朔玖夜は放課後
少し期待しながら彼女の家へと向かう。
チャイムを押し緊張で心臓が大きく脈打つ……
ーあれ、いないのかなー
扉を確認すると鍵は掛かっておらず玄関へと入る。
声をかけるも反応はなく恐る恐る玄関を上がる。
暗い廊下を歩いていると突然足先に違和感を感じ視線を向けると、視線の先に映る内臓が散らばった彼女の姿。
恐怖の余り声も出せず、その場で膝をつき嘔吐した。
すると突然耳元から「あら、来てしまったのね…あなたも死ぬ?」
その声の主は……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 11:59:27
11289文字
会話率:29%
理沙はそれから鈴が転がるような声で笑った。肩を揺らす度に、彼女のふわふわの癖毛が跳ねる。中学生離れした長く美しい足に、校則違反の紺ソックス。芋くさいはずのブレザーにジャンパースカート。自分と同じものを着ているはずなのに、私と違って何もかも
が完成していた。どこにも不足なんて無い完全体の女の子。
私はそれを黙って観察した。
いつも教室や他の女の子の前では、この世なんてつまんねー、みたいな顔をしているのに、私と2人だと変なことを言っては笑っている。いきなりかっこつけたようなことをほざいては、勝手に笑って私のことを置いていくのだ。クールな顔つきの彼女はとても美人なのに、私の前だけでは醜い男みたいに笑う。
それを見るのが私にとっての楽しみで義務だった。彼女を独りにしないための義務だった。
(本文から引用)
平成が終わる秋。主人公・実保は、手術中のランプが光る病院の廊下にいた。
昔友人だった理沙が交通事故にあったためだった。
理沙との過去を回想しながら、彼女はなぜ理沙と別れることになり、そしてなぜ今になってまた出会ってしまったのかを苦悩する。その中で、出た結論とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 00:14:34
11336文字
会話率:31%
S県中部のとある大学には、ちょっとした怖い噂話があった。 「本館から離れた位置にある第一部室棟の廊下には、夜になると〈火消の風〉が吹く。」
キーワード:
最終更新:2024-10-09 10:07:59
1097文字
会話率:10%
俺は持ちネタである「ブイブイヤッホー!」というギャグで、いつもクラスを沸かせている。
そんなある日の放課後。
廊下でこちらに向かって歩いて来る友達に、曲がり角の陰から不意打ちでブイブイヤッホーを放ったところ、そこにいたのは、氷の女王の異名を
持つ氷川さんだった――!
――だが。
「私を、熱森君の弟子にしてもらいたいの! 私に、ブイブイヤッホーを伝授してくださいッ!」
「……なっ」
それがキッカケで、何故か氷川さんは俺の弟子になりたいと言い出し……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 21:01:35
6797文字
会話率:50%
「り、理佳子……」
「――!」
彼女である理佳子に、用事があるから行けないと断られた夏祭りの会場。
そこで俺は、二年の藤島先輩と手を繋ぎながら歩いている、派手な浴衣姿の理佳子と遭遇してしまった。
あまりの光景に、脳が現実を受け入れる
ことを拒否している。
全身の血が冷水に変わったんじゃないかというくらい寒気がする。
それなのに心臓だけは、ドクドクと今にも爆発しそうなほど早鐘を打っているのだ。
う、噓だよな理佳子……。
これは、何かの間違いだよな、理佳子……!
「あーあ、まさかここで康太くんと会っちゃうかぁ」
「……!」
が、当の理佳子は、まるで授業中に先生から問題を解いてみろと指名された時みたいな、気だるげな態度を取っている。
そ、それが、浮気現場を見られた第一声かよ……!
こうして最悪な形で彼女にフラれた俺は、もう二度と恋愛なんかしないと、心に誓ったのである――。
「あれぇ? う~んと、おっかしいなぁ~?」
「……!」
そして季節は巡って春。
二年生になった俺が、いつものように放課後部室に向かっていると、廊下のド真ん中でうろうろしている女の子がいた。
これが同じ部活の後輩になる、宮永さんとの出会いだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-23 21:01:16
8335文字
会話率:47%
男爵令嬢のセシリーは生粋のオタクで、貴族学園の放課後は、いつも自習室で漫画を描いている。
そんなある日、セシリーは自習室に向かう途中の廊下で、たくさんの令嬢に取り囲まれた、侯爵令息のライナスを見かける。
ライナスはスクールカーストトップのチ
ャラ男で、いろんな意味で自分とは住む世界が違う人種。
セシリーはライナスたちから目を逸らし、自習室に歩を進めた。
陽が沈みかけるまで自習室で原稿を描いていたセシリーだが、今日もカーテンで仕切られた隣の席に、誰かが座っている気配がする。
とはいえ、それが誰か確かめる理由も勇気もない。
原稿を鞄に仕舞い、帰ろうとしたその時――隣の席からペンが転がってきた。
流石に無視するのは忍びないと、ペンを拾いカーテンを開けるセシリー。
が、何とそこにいたのはライナスその人であった――。
あまりの出来事に、その場で尻餅をついてしまう。
しかもその拍子に、鞄から原稿が飛び出してしまった――。
――ああ、終わった。
――明日から私は、ライナス様たちから一人で漫画を描いてるキモオタと嘲笑されるんだわ。
絶望に打ちひしがれるセシリーだったが、ライナスは、
「マジでッ! スッゲェじゃん君ッ!」
「……え?」
少年のように、エメラルドの瞳をキラキラさせ……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-01 21:02:22
5835文字
会話率:47%
主人公・芦名は、同じ弓道部の坂本先輩が好きだ。
部活中の凛と矢を射る姿と、練習の休憩時間や、普段渡り廊下などで目にする彼女の笑顔とのギャップにやられたのだ。
しかし、ヘタレな芦名は、彼女と『友達』にもなれないまま、今年の二月、引
退してしまう。
──そんな芦名にチャンスが訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 11:06:09
9555文字
会話率:32%
とある景色の良い公園で、一人の青年が目の前に並び立つ女性達に向かい、真剣な表情で何か話をしている。
──「ぼ、僕の“神推し”は…っ!!ゆ…ゆ…。」
今から三年前…。
地元では美人で有名な双子姉妹、姉の夢薫(ゆか)と、妹の夢那(ゆな)。
代々続く資産家の杉崎家に生まれた姉妹は、幼稚園から大学まで一貫教育の昼陽(ちゅうよう)学園に通う、中等部の三年。
夢那は美少女アニメのキャラ『ユメリルナ』の“神推し”オタク系女子で、アニメ研究部所属。
同担“神推し”で、見た目は長身イケメンなオタク系の笠森俊斗とは、幼稚園より親交を深めてきた。
近頃では、『ユメリルナ』に近い背格好の夢那に、笠森は衣装等を提供し、部活中にコスプレを披露する程。
しかし、突然の両親の離婚で、夢那は母親に引き取られ、経済的理由で公立中学へ転校する事に。
だが、学内で笠森の話し相手は夢那しか居らず、その情報を得られぬまま、廊下にいた夢薫に間違えて声を掛けてしまう。
この出会いがきっかけで、流行に敏感な意識高い系女子で面喰いの夢薫は、住む世界の違う笠森にも興味を持ち始める。
季節は流れて、四月。
高校生となった姉妹は、笠森の“神推し”になれるよう、お互い競い合うようにコスプレ等、日々努力を始める。
そこに、笠森をめぐる勢力も次々と現れて…。
話は戻り…。
──「…ううん。やっぱり僕の“神推し”は『ユメリルナ』だ!!だけど…な?」
果たして、笠森からこの言葉の続きを貰えるのは…。
双子姉妹それぞれの目線で描かれる、笠森の“神推し”の座を目指す青春ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 00:10:00
55936文字
会話率:31%
大学生の朝葵は、ある日の昼休み、噂話で盛り上がる教室から逃げ出した。暑い夏の渡り廊下を歩きながら、朝葵は去年の出来事を思い出す。同じような暑い夏の日、先輩の八緒から、いきなり実家に来いと誘われたのだ。歩けば人が振り返るほど美しい八緒には、「
孤独」「憑きもの筋」など妙な噂がつきまとっていた。巻き込んでしまった先輩の桐人とともに、朝葵は八緒の家へと向かう。着いたのは、古い集落の中で山肌を穿つように建つ、異様な雰囲気の家だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 00:00:00
48291文字
会話率:53%
「下水道掃除夫の体験学習!?」
教室の席で、オースターはすっとんきょうな声をあげた。
廊下に近い席で、ルピィがほくそ笑んでいるのを見て、オースターは「あいつ!」と憤った。
皇太子ルピィのいやがらせで、「下水道掃除夫」の職場体験学習をする
ことになった、アラングリモ公爵家のオースター。
訪れた下水道で、彼はある"秘密" を抱えた少年掃除夫トマと出会う。
一方のオースターも、母と乳母、従者以外、誰も知らない"秘密"を抱えていて……。
秘密を抱えたふたりの少年が出会ったとき、世界がおぞましい裏の顔を見せはじめる――下水道ファンタジー開幕!
(この作品は、webサイト「裏路地迷町(http://cyss.sakura.ne.jp/roji_m/)」、カクヨム、エブリスタにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 16:53:20
399777文字
会話率:38%