世界初のフルダイブ型ゲーム「ファンタジー·オンライン」のプラチナチケットを手にした少年「明日香 迅(アスカ ジン)」はゲームをプレイして間も無くゲームからログアウト出来ない事態に巻き込まれてしまう。
たちまち、デスゲーム化した·····
·訳ではないが現実世界に戻る為、最終ダンジョンである「天空城」を目指す事となった迅。旅の途中で掛け替えの無い仲間と出会い、彼ら彼女らと共に巨大な陰謀へと立ち向かって行く事となるのであった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-28 16:15:47
292文字
会話率:0%
ブラック企業に勤める佐藤 悠(さとう ゆう)は、過労とストレスにまみれたある夜、
ビールを片手に愛用のソファで意識を失う。目覚めると、そこは――猫耳が歩き、空に魚が飛ぶ異世界の森だった。
言葉は通じる。心も通じる。なのに、電波も通じる。
しかもスマホは5G接続・バッテリー無限・現実世界にアクセス可能。ただし、異世界の情報は一切検索に出てこない。
「どういう仕組みだよ、これ……」
現代知識でほのぼの暮らすうちに、動物や異種族たちと仲良くなり、
時には料理を教えたり、動画で村の子どもを泣き止ませたり。
しかしこの世界には、ただの癒しだけではない“秘密”が隠されていた――。
心があたたまるのに、ちょっと謎めいてる。
猫吸い好き社畜と異世界5Gの、のんびり共感スローライフ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 16:14:12
5412文字
会話率:35%
多くの幻想なる生命が生き、神秘と魔法が混ざり合い神々が見つめる今の世界のプロトタイプ、【レプライル・サラス】と言われる異世界。
世の基盤を創造した創世の女神が、人を生み出した大神に敗れ去り邪神として語り継がれ今に至る。
世は人が統べ人こ
そが至高というリスペリアン神聖国が世界を闊歩し、人ならざるものとそれを反するものが迫害される。
主人公エストレア。シェートリンド王国の公爵令嬢は自覚なき転生者だった。
不慮の事故で転生を果たすが自身はある出来事を機に人ではないことを理解し、そして真の肉親は既にいなかったーー。
紅 諸葉改め、エストレアとしてこの世に生まれ自身がこの先多くの冒険を得て、何を見て、何を理解するのか。
いずれその背が示す、その歩む覇道は何を導くのか?それでは始めよう。
ーーそう、これは朱い、紅い英雄譚。紅い髪をたなびかせ世を朱に染めよ
目覚めた力、強者として、王の血としての覚悟、賢者マリウスとの旅と得る仲間、勇者との出会い、神との闘いーー。
彼(彼女)はなにを見て、なにを得るのかーー。
「私は知らねばならない、何を犠牲にし、何を手に取るべきだったのか。己はその胸に誓う使命を果たすまでーーー!」
血に染めた薔薇の大輪の如く、覇道を鮮血と燃える焰の意思で理想を築く、駆け抜ける始まりの王道譚ファンタジーが幕を開けた。
『紅蓮の姫』のリメイクです。こちらをメインでやって行きたいと思います。
平均7000文字で書いています。
前作で足りなかった物語のボリュームを上げています。
※注意!!!性転換作品ではありますが主人公は序盤はTS成分は薄めです。タグにある勇者合流までお待ち下さい。
それでも構わないという優しい方は、もしよろしければ感想、評価などよろしくお願いします
かなりの長編ストーリーを考えております。なので、ストーリーはなかなか進まない感じがすると思いますが、応援お願いします。
作品は完成次第に投稿します。なので、最低でも二週間から一月はないと思いますが三週間くらいの間隔で投稿します。時間帯はバラバラです。ご了承下さいませ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 16:10:58
850366文字
会話率:37%
彗星が地球に接近して大騒ぎになっていたあの年、俺は30年ローンで家を買った。
なんせ空前の買い手市場。何も起きなきゃ儲けもの。何かあったらどうせ死んでるんだし、ローンもチャラ。
そして、“何か”は起きた。
地上にダンジョンが出来て
、妻に逃げられ、会社をクビになった。
そして、暴力とは無縁の世界で生きてきた俺は、ダンジョン探索を生業とする命知らずの探索者に……。
イヤならやめればいいじゃん?
それが出来れば苦労しねえよ。
一度動き出した歯車は、ぶっ壊れるまで止まらないだろ?
ダンジョンで俺が授かったスキルは、史上最悪のワナか、それとも人生をやり直す救いの手となるか――。
※地の文は基本漢字で。セリフは登場人物によって漢字、ひらがな、カタカナを使い分けています。
「……」のあとに句読点があったりなかったりするのも、セリフの流れで変えています。
誤字ではないので、念の為。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 16:10:00
248239文字
会話率:33%
王都の中央にそびえる白亜の塔――その頂には、選ばれし者のみが入ることを許された「王都学院」が存在する。魔法と剣の才を持つ貴族の子弟たちが集い、王国の未来を担う人材が育つこの学院に、一人の少女が通っていた。
名はベアトリス=ローデリア。金
糸を編んだような髪と、透き通るような青い瞳を持つ、美しき伯爵令嬢。気品と誇りを備えた彼女は、その立ち居振る舞いひとつで周囲の目を奪う、まさに「王都の金の薔薇」と謳われる存在であった。
だが、彼女には胸に秘めた切ない想いがあった。
――婚約者、シャルル=フォンティーヌ。
同じ伯爵家の息子であり、王都学院でも才気あふれる青年として知られる彼は、ベアトリスの幼馴染であり、未来を誓い合った相手でもある。だが、学院に入ってからというもの、シャルルは王女殿下と共に生徒会での活動に没頭するようになり、ベアトリスの前に姿を見せることすら稀になっていった。
「ベア、また一人で昼食か?」
友人の一人が声をかけても、彼女は微笑みで答えるだけだった。その微笑は、どこか寂しげで、冷たい風のようだった。
「私は平気よ。彼には……王女殿下という、ふさわしい方がいらっしゃるもの」
そう言ってベアトリスは、手にしていた魔導書を閉じ、立ち上がる。そして学院を離れ、城壁の外れにある「旧市街の地下迷宮」へと足を運ぶのだった。
かつて王都を守るために築かれたその地下迷宮は、今では訓練場として解放されており、一定以上の許可を得た生徒ならば立ち入りが認められていた。だが、危険な魔物が潜むその場所に足を踏み入れる者はそう多くはない。
しかし、ベアトリスは違った。
「──火よ、我が敵を焼き尽くせ。“クリムゾン・レイン”!」
紅蓮の雨が降り注ぎ、現れた魔物たちが一瞬で灰と化す。彼女の魔力は学院でも屈指のものであり、その戦闘技術もまた実戦経験に裏打ちされたものだった。
怒り、悲しみ、失望。シャルルへの報われぬ想いが、彼女の心に炎を灯し、それが戦場での強さとなって現れる。何度も迷宮に足を運び、何百、何千という魔物を打ち倒すうち、いつしか彼女は「地下の女王」とまで呼ばれるようになっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 16:10:00
170002文字
会話率:37%
魔法学院最後の一幕
ネーデラ王国魔法学院の広場には、卒業生たちの笑顔が溢れていた。その中央で、ひとつだけ異様な空気が漂っていた。
「これ以上、婚約関係を続けるつもりはない。悪いが、今日で終わりだ」
その言葉に、会場の空気が凍りついた。
「なに言ってるの?」
ロッテ伯爵令嬢。理知的な眼鏡越しに目を見開いていた。彼女の横に立つのは、かつての婚約者ハーグ。式典の途中、突然の婚約破棄宣言だった。
「俺様、もうアインと付き合ってる。あいつの方が魅力的さ」
そう言って彼が肩を抱いたのは、ピンクの髪を軽やかに揺らした少女。アイン。男爵家の令嬢。にやりと笑って言う。
「だってぇ、ロッテってお堅いん。男の人、楽しませなきゃ♡」
「一年後に、結婚って」
「気が変わったんだよ。俺様のせいにすんな」
「やめて」
振り返り、駆け出した。銀髪が宙に舞い、ドレスの裾が風を切る。群衆の視線を引き裂くように、ロッテは会場から飛び出して。
誰かに思い切りぶつかった。
「あっ、だ、大丈夫ですか?」
低く、どこか気の弱そうな声。ぶつかった相手は、金髪に分厚い眼鏡をかけたマルセルだった。物静かで目立たない、けれど学院でも知る人ぞ知る天才魔術師。実は隣国の伯爵家の三男だ。
「ご、ごめんなさい。いま、わたしっ」
「足をひねったみたいですね。すぐに医務室に」
「ダメ、式場に戻るなんていやなの」
「わかった。外に出ましょう。ボクが支えますから」
学院の門を抜けると、夕暮れが街を金色に染めていた。ロッテの歩幅に合わせて、マルセルはゆっくりと歩いた。街角に立つ、木造の看板。その文字がマルセルの視界に飛び込んだ。
魔酒とハーブの宿酒場
マルセルが小さく喉を鳴らした。無意識に、口元がゆるむ。彼の頬がわずかに赤くなる。
「飲みたいの?」
ロッテがふと、尋ねた。マルセルは慌てて視線を逸らした。
「い、いえっ、そんなことは!た、ただ、ちょっと看板が……気になっただけで!」
「ふふ。いいよ、わたし、おごってあげる」
「えっ?」
「わたしも今日はボロボロになって飲みたい気分なの。だから、付き合ってよ。先に酔いつぶれたら許さないから」
「は、はい!」
チリン、と澄んだ鈴の音が鳴った。夕暮れと、木の香りと、ほんのりと漂うハーブ酒の香りが、彼らを迎え入れた。
不思議な二人の、忘れられない夜が始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 08:10:00
81155文字
会話率:44%
「俺が勝ったら、言うことを聞くんだろう?」
確かに、幼いころに約束した。
ああ、わかった。君が望むなら、婚約でもなんでもしてやろうではないか……って、おい待て! 君ならもっといい女が狙えるだろう!?
王国最強の「聖冠騎士」である女騎士リ
ーゼロッテ・ヘンデンベルクは、弟弟子シュタイナー・クラウゼヴィッツに敗北し、その座を明け渡した。母との約束通り騎士を辞め、子爵令嬢として淑女となるべく日々奮闘している。
……はずなのだが。
なぜか勝ったはずのシュタインが、泣きそうな顔で迫ってくる。負けたからいう事を聞く、それで良いと言ってるじゃないか。何が不満なんだ!
不器用な元・最強女騎士と、執着系弟弟子の攻防戦。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 16:10:00
112067文字
会話率:40%
貧乏伯爵家の御令嬢が、学園で勉強したり恋をしたりして幸せになる話です。
最終更新:2024-07-13 14:15:35
27369文字
会話率:35%
子爵令嬢はワインをかけられ着れなくなったデビュタントドレスをお焚き上げするつもりだった。
呪いのドレスの逸話になぞらえ、何かしらの昇華を求めて。
それがあんな事になるなんて。
(残酷な描写は保険です)
最終更新:2025-06-28 16:07:00
2801文字
会話率:0%
会社に恵まれ年上に可愛がられたアラサーOLが、寿退社の祝いの帰りにトラック転生し、悪役令嬢となるものの、王妃教育などを色々頑張ってきた、そんな少女のお話です
乙女ゲーの婚約破棄モノでザマァはないですが、彼女の初恋(?)が実ります
最終更新:2022-05-15 06:54:20
4910文字
会話率:36%
苛めは良くありません
いやほんと
叩ければ出てきちゃった
男爵令嬢の言う苛めは子猫が爪で引っ掻くぐらいのもので痛くはない
でも彼女の言う、彼女の苛めは度を越えていた
最終更新:2022-05-02 02:59:53
4111文字
会話率:37%
VRMMO──そう呼ばれてはいるが、「ヒデンスター・ノヴァ」はもはやゲームではない。
突如人類に発現した《ヒデン・キューブ》によって、人々は肉体ごと“異世界”へと転移出来るようになった。
魔物を狩り、ダンジョンを巡る。あまりに現実離れしたこ
の世界に惹かれ、永住を選ぶ者も多い。
実際、この現象が発生して間もなく、地球からは人口の半数以上が姿を消した──。
だが、この世界に逃げ込んだのは夢を追う者だけではない。
法の裁きを逃れるため、数多の凶悪犯罪者たちもヒデンスター・ノヴァへと姿を消した。
地球との行き来は自由だが、一度“倒されれば”二度と戻れない。
だからこそ、地球に送り返す唯一の方法は──「PK(プレイヤーキル)」だった。
国際機関《DtEO》は、犯罪者を地球へ強制送還するために設立された。
主人公・鳩廻 集矢(はとかい しゅうや)は、その正式な一員ではない。
だが、かつての盟友でありDtEOのギルドマスター《バレイ》の信頼を受け、犯罪者を狩る“PKハンター”として、この世界で戦い続けている。
──これは、“ゲーム”にしてはあまりに過酷で、“現実”にしてはあまりに異常な世界。
一人のハンターが、逃げ場なき悪を撃ち抜くSFファンタジー物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 16:05:27
125855文字
会話率:34%
百年に及ぶ銀河戦争は、エルドラード消失事件によって幕を閉じた。
しかし、平和が訪れたわけではない。戦火の傷跡は銀河の各地に残り、覇権を求める陰謀が今も暗躍している。
銀河世紀026年――。
そんな時代を生きるのは、ひとりの青年――ケイ。
かつて名もなき惑星の戦場で孤独に育ち、超能力と研ぎ澄まされた戦闘技術を持つ彼は、賞金稼ぎ(バウンティハンター)として銀河の闇を渡り歩いていた。彼の相棒は、感情を持たぬはずの女性型アンドロイド 「アイ」。
ある夜、ケイは欲望と犯罪が渦巻く惑星 ルードゥス の歓楽街 ビネス で、謎の取引に介入し、「白い粉」 を手に入れる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 16:00:00
217757文字
会話率:33%
治安の良いハイザンジェル王国に、ある時を境に出現し始めた魔物の群れ。魔物と戦う任務を受けた騎士修道会は日を追うごとに死者が増え、状況悪化は総長ドルドレンの手に負えないところまで来ていた。
当てにならない王城の会議の帰り道。ドルドレンは森
の泉で一人の不思議な女に出会う。実はこの女は別の世界から転移してきたのだが、女はそれを口にすることが出来なかった。
保護した不思議な女・イーアンとの距離が近づいていくドルドレン。ある日、彼女の小さな提案を受け入れたことから変化が起こり始めた・・・・・
魔物の被害と戦いを国の潤いに変えていくビジネスを起点に、大人事情あれこれ、恋愛も謎解きも混じる物語。
*以下、ご案内とご連絡です。ご一読をお勧めします。
○この物語の傾向として、誰にでも親しめるキャラクターは登場しないかも知れません。
そのため、「感情移入・共感出来ない」等の感覚は、人によって起こります。
一般的、常識的、理想等には、沿わない風合いを持つ物語かもしれませんため、ご了承下さい。
感想・ご意見にそうした内容が混じる場合、読まれませんことをお勧めしています。
○「魔物資源活用機構」はIchen個人の作品であり、どのようなご意見を受けても、内容・表現の変更はありません。文字通り、誤字脱字以外は受け付けておりません。
○気分が悪く読めない等のご感想は、個人的な感覚と判断し、ご返信対象にならない場合があります。
誹謗・中傷と思われる感想には、予告無く削除する対処をとる場合があります。ご了承下さい。
※1. 物語の内容、及び、傾向への感じ方は個人差が生じます。宜しければ最初に、物語へのご感想の項をご一読頂けますことをお勧めします。
※2. 基本設定の一部についてのご案内:登場人物年齢設定は、30代~50代の壮年・中年期です。
物語の中心人物及び、周囲人物の性質・行動について、癖や問題や過去を抱えた人々が、自分を見つめながら進む物語設定のため、ご了承下さい。
タグについて:
キーワード設定は少ないです。人により『逆ハーレム』『ギャグ』と感じる場合があるようです。
ハーレムを意識もしていませんし、ギャグもいつもではないため、タグに付けません。
長い物語進行に必要なため、その傾向がある数百話を連続することがあります。一貫ではないことをご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:56:11
14692277文字
会話率:39%
大切な相手が消えた心の詩です。
詩では擬人化の表現ですが、人に限らず、思い入れの強い場所や状態なども当てはまります。
読みようによっては暗いし、執着的な言い回しですが、決して歪んだり悪いだけではない変化が、希望に変わることも含んでいます。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-06 10:20:14
610文字
会話率:0%
本編「魔物資源活用機構」に使う予定の詩で、一人で生きる、ある人物の心境を淡々と書いています。
前向きかもしれないけれど、明るくはない内容だと思いますから、暗いのが苦手な人はご注意ください。
キーワード:
最終更新:2024-06-26 18:56:09
500文字
会話率:0%
『西暦ではない2025年』。
コロナ感染症のロックダウンが明けた日本は、
度重なるテロの脅威から身を守るため、政府は『ある法律』の規制緩和を行った。
行わざるを得なかった……。
これは、東京都庁のお膝元にもかかわらず無秩序と化した歌舞伎
町で、
人々の暮らしをあるべき姿に戻そうと、孤軍奮闘する彼らの、物語である……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:55:41
117423文字
会話率:31%
会議を、小説で書きたいのである。
短時間で人生を変えて仕舞うほどの、圧倒的な『会議』を。
しかし、会議ほど小説で描かれることの少ない場面はないのではないだろうか?
それはなぜなのか!?
こちらの作品を読んで、『参考』にしてもらえればと思う
……!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-17 13:09:45
6369文字
会話率:50%
拳ひとつで立つと誓った少年ユウは、田舎町の剣術道場《剛気館》で毎日鍛錬に明け暮れていた。
道場主の娘であり、幼なじみの少女・アイリ。
彼女はいつも真面目で、少し頑固で、だが誰よりも純粋で強くなろうとする姿がユウの誇りだった。
互いに想いを
明言することはなかったが、ユウはアイリと心が繋がっていると信じていた。
だが、そんな静かな日常に異物が現れる。
中央都市の異能機関から派遣された監察官・カイザ。
ユウは道場の裏で見てしまう。
カイザとアイリが密室で言葉を交わし、彼女がうつろな表情で彼に寄りかかっていたことを。
その瞳に、ユウはもう映っていなかった。
アイリはもう、戻ってこないかもしれない。
だがユウはあきらめない。
拳に異能はない。だが魂だけは、侵せない。
いつか、彼女の心を取り戻すために――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:45:34
42546文字
会話率:20%
光の柱が天から差し込んだのは、戦の終結を告げる凱旋の夜だった。
民は喝采を上げ、彼──カインは英雄として迎えられた。
その隣にいたのは、村でただ一人、彼の帰りを信じて祈り続けた少女──セリス。
だが、神の光は彼女を選び、「聖女」として王の
前に引き出す。
王の言葉は、冷たく、絶対だった。
「その身は、もはや村娘ではない。神の意思により、我が王家に捧げられる聖女だ」
そしてカインの人気に嫉妬した王は彼を罪人にしたて国から追放する。
これは恋人と栄誉すべてを奪われた男の復讐劇折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 07:27:03
50743文字
会話率:29%
「……もう、終わりにしよう」
幼なじみであり、恋人だった篠原美琴は、曇りのない声でそう告げた。
その隣には、見たことのない男が立っていた。
肩と肩が、自然に触れ合う距離。否応なく、関係を物語っていた。
「……あ、そう」
三神静馬は、ほ
んのわずかにまばたきした。
驚きや怒りはなかった。ただ、何かが音もなく落ちたような感覚だけが、胸の奥で響いた。
言葉は浮かばなかった。何を言っても、すでに意味はない。
彼女の中から自分が抜け落ちた、ただそれだけのことだった。
静馬はそのまま歩き出した。
行き先もなく、あてもなく。
気がつけば、かつて遊び場だった廃遊園地に辿り着いていた。
今では誰も近づかず、鉄の匂いと風の音だけが支配する場所。
フェンスの隙間を抜け、錆びたレールの下をくぐり抜ける。
止まったメリーゴーランド。色の抜けた看板。
その奥――崩れかけた観覧車の影に、ぽっかりと地下へと続く通路があった。
興味があったわけじゃない。ただ、足が勝手に向いていた。
階段を降りるたび、湿った空気が濃くなっていく。
その先にあったのは、異様な空間だった。
壁一面に貼られたお札。
その中心に、黒く焼け焦げたような石碑があった。
無数の鎖が巻きつき、それでもなお封じるように力を放っている。
まるで、“誰にも見つけられたくなかった”かのように。
その時だった。
頭の奥に、どこか色香を含んだ女の声が、すっと囁く。
「……久々の人間ね。
ねぇ、ちょっと付き合ってくれない? ヒマなのよ。封印されてから、ずっと」
静馬は、少しだけ眉を寄せた。
そして、ため息まじりに、ひとことだけ返した。
「……別にいいけど。オレもヒマだし」
それが、三神静馬と“封印された女”の、すべての始まりだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 08:26:42
23847文字
会話率:40%
「……ここ、どこだ……?」
白い空間。目の前には、白髪の老人。いかにもな神様ってやつだろう。
「ああ、起きたか。君は死んだ。トラックに撥ねられてな。」
「あ……ああ、そうか……」
「で、だ。転生先だが……君に特別な力を与えるつもりは
ない。」
「え?」
「君、前世で何か成し遂げたか?人並み以下の成績、人並み以下の仕事ぶり。取り柄、ゼロだ。」
「そ、それは……でも……」
「期待してない。だがまあ、転生のチャンスだけはやる。滅びかけた小国の王としてな。好きにしろ。滅ぼすも栄えさせるも勝手だ。」
目の前が光に包まれた。
……………
「陛下!お目覚めでしょうか!」
見知らぬ甲冑の男が顔をのぞき込んでいる。
「え……俺……?」
「王位継承の儀が終わったばかりでございます。どうか、ご気分が優れないのであればお休みください!」
王……?
そうだった、神様がそんなこと言ってたっけ。
玉座に座る俺の周りには、どう見ても疲れ切った顔の家臣たち。
そして、窓の外に広がるのは荒れ果てた国土。
滅びかけの国。無能な俺。……これ、詰んでるじゃん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:31:04
6417文字
会話率:36%
28歳独身同人作家女。まだ未熟だけど、子供ではない。大人のような。子どものような……いや、普通に良い年齢なんですけどね。
いつものように睡眠時間を削って可愛い女の子のえっちなイラストを描いていたら、いつの間にか死んでしまったようです。
気が
ついたら目の前に幼女が見えます。なんかどろどろに溶けかかった液体と固体の中間のような幼女です。彼女が私を生き返らせてくれるらしいです。
え?異世界に行って魔王を倒してこい?何言ってるんですか、私はただのクソザコナメクジのアラサー女ですよ?そんなのは勇者様に任せて下さいよ。完全に人選ミスです。そんなことより、私は可愛い女の子のえっちな絵を欲望のまま描きたいです。
え?私が幼女になるんですか?ヤッター!!
そして魔王を倒してこいと?ヤダー!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:25:22
520253文字
会話率:56%
「忌み月」
空に浮かぶそれは、自在にその形を変える。
普段は丸い形をしているが、海月くらげのように伸び縮みし、時に風に流される水面のように波打つ。さらに、忌み月は色までも変化する。通常は透明だが、淡く発光したり、かすかに色づいたりする。そ
の変化に法則性はない。
しかし、太陽や月のように巡ることはなく、昼夜を問わず、ただ空の真上に居座り続ける。
古い文献にも、忌み月の記述が残されている。
それによれば、かつて忌み月は太陽や月と同じ大きさだったという。だが、現在の忌み月は、その大きさをはるかに凌駕している。この違いについて、人々は長い年月をかけて忌み月が膨張し、今の姿に至ったのだと考えた。
しかし、ここ数十年で、別の仮説が有力視されるようになった。それは忌み月が、地上へと近づいているのではないか、というものだ。
だが、それが何を意味するのか。そもそも、忌み月とは何なのか。
その答えは、今なお謎のままである折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:23:22
81351文字
会話率:25%
ルームス国の王太子妃だった私、ジェシカは、兄や妹のように人気者だったり才能があったわけではなく、何をしても「普通」だった。夫となったエイドリアンは金髪碧眼の誰もが憧れる王子様で、例え彼が私を愛していなくても、私は優しい彼を愛していた。
そん
な自分に自信がなく「普通」の私ができる事は、親や周りの期待に応えようと勉強し、王太子妃として望ましいとされたイメージに沿って生きる事だった。
窮屈だと感じても、期待に沿えば褒められ喜ばれるのが嬉しくて、皆が求めるジェシカ様でいようとした。
けれど、どこか窮屈で卑屈な私の人生は、王太子妃になった時から歯車が狂いだし、私を深い海の底へ導いていった。
そして、自分の人生とは、自分とは何かを教えてくれたのは私の大切な人たちだった。
そんな「普通」な私のちょっぴり普通ではない人生を振り返っていこうと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:14:31
59973文字
会話率:47%
「オスカー様、私を溺愛して下さいませ」と、溺愛恋愛小説を好み、妄想大好きなイザベラは婚約者に言う。「私は世間知らずの甘ったれが大嫌いだ」と溺愛するつもりはないと突き放すオスカー。溺愛されたいイザベラとそうしたくないオスカーの二人のお話です。
最終更新:2024-10-19 16:59:58
14601文字
会話率:47%
「私を愛さなくてもいいです」そう初夜に言われた夫ブライアン。状況的に恋人を持つブライアンが「君を愛することはない」と巷で人気の小説に出てくる謳い文句を妻に告げるはずではっ?と戸惑いを隠せない。政略結婚から、愛人を許す妻とそれに戸惑いつつ妻が
気になる夫の夫婦の話。こんな愛の形があってもいいかなという思いつきで書いてます…!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 01:08:57
15140文字
会話率:39%
虫や気持ちの悪い生き物が大好きで異性には好かれない聖女ユリエルは、高位聖職者の娘を聖女にするために冤罪を着せられて学園、街、ギルドから破門&追放されてしまう。非モテで男性に言い寄られたこともないのに、よりにもよって邪淫の罪で。頼る人も行く
あてもなくなり、ユリエルは復讐と世直しを決意する。自分をくだらない理由で追放し最大の侮辱を与えた、聖人教会と学園都市リストリアに。そのために、学園都市近くにある教会に制圧されたダンジョン、『虫けらのダンジョン』を乗っ取ろう!癒しの力とゲテモノへの愛をもって、虐げられていた元マスターのアラクネと共に、自然あふれるゲテモノと妖精の楽園を作って抗え!
ダンジョンマスターとなって最初に取得した能力で……「これで思う存分毛虫をモフれるね!」
※転生ものではないですが、転生者や転移者は出るかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 14:48:58
799728文字
会話率:22%
温暖化とオゾン層破壊を起こさない夢の新冷媒として発明されたアンブロシア。その最高にエコロジーなはずのガスは、思わぬ仕組みでこれまでの環境問題とはけた違いの大災害を引き起こした。異常な日焼け、そして死体が起き上って人を噛む……原因も対策も分
からないまま、人間社会は急速に崩壊していく。開発した会社の研究者はせめて会社のシェルターの中で家族の幸せを守ろうとするが、真実は容赦なく生みの親にも牙をむき……。以前2ちゃんねるで連載していた、ゾンビものです。たまには感染じゃないゾンビが書きたかったので。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-15 09:00:00
71276文字
会話率:17%
ウートピア-7の空が裂けた日、コリンはすべてを失った:故郷、父……そして人間性さえも。
今、自分ではない腕と、彼女だけに反応する船を携え、彼女は真実を受け入れなければならない:あの完璧な都市は檻だった。
そして、それを破壊したものは……
決して去らなかった。ただ、彼女の悪夢の向こうで潜み、彼女が過ちを犯すのを待っている。
宇宙的恐怖、生存、そして私たちを定義する傷痕の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 14:26:39
10290文字
会話率:5%
地獄の閻魔大王の審判の間で、地獄谷 正真という阿鼻地獄まで行った罪人が閻魔大王の手助けをするところから物語は始まる。
―――この世の中は、きりのないほどの悪人でいっぱいだ。閻魔大王の審判をする仕事が休むことなく繰り返される。そこへ、たまには
休めるようにと声をかけたのが、阿鼻地獄から這い上がってきた地獄谷 正真。どうやって上がってきたかは定かではないが、閻魔大王のミッションを遂行して、罪人を減らして見せると言い張って人間界へ降り立った。次から次へ起きる動物殺害事件や殺人事件の犯人を見つけ出し、それ以上の悪事を食い止めるため、閻魔大王の任務を遂行する。任務遂行の際に、閻魔大王の身に危険が及ぼす。
ハラハラドキドキのホラーミステリーファンタジーの物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 14:26:14
63695文字
会話率:55%
主人公 雪田 菜穂
(ゆきた なお)
父 雪田 将志
(ゆきた まさし)
母 雪田 沙夜
(ゆきた さよ)
親友 山口 まゆみ
(やまぐち まゆみ)
?? 白狼 龍弥
(しらかみ
りゅうや)
【伊藤 龍弥??】
高校1年生の主人公 菜穂は
幼少期から 花が好きだった。
いつか大きくなったら
花のように
綺麗に美しくなりたいと思っていた。
現実は程遠く、
そうそう、うまくいくことはない。
でも ある人の出会いで
何かに 気づいた。
ドキドキワクワクの
高校生のラブ?!ストーリー。
※完全なフィクションですが、
物語の中に ごく一部に法律上
禁止されていることがあります。
ご注意ください。
良い子は真似をしないように。
未成年の喫煙もちろん
バイクの2人乗りは免許を取ってから
1年後しか乗ることができません。
この作品は
カクヨム・アルファポリス・野いちご
エブリスタ各サイトにも掲載されております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-07 13:42:32
237337文字
会話率:33%
桃太郎伝説といえば、鬼ヶ島にいる悪い鬼を桃太郎たちが退治しにいくという話と相場が決まっている。
本当だろうか?
実の所は、大和朝廷と渡来人勢力との利権争いに過ぎないのではないか?
最終更新:2025-06-28 14:12:38
15331文字
会話率:33%
本作は、「もしも古代中国にモールス信号の様な二進符号体系が存在したら?」という歴史改編SFである。この世界観は、ギブスンおよびスターリング「ディファレンス・エンジン」からの借用だ。十九世紀半ばのロンドンを古代中国へ、コンピューターをモールス
信号にしてしまえば、もうあとの違いはない。但しモールス信号を送受信する機械が存在するためには、科学思想、数学、物理学、工学などを必要とする。また符号の送受信を行うための器具を作成、メンテナンスするための技術者、技術者を育成する機関なども必要になる。とても古代世界に揃えられるような代物ではない。そこで超能力かなにかによって、人間が電磁波を送受信できる設定を取り入れた。このアイデアは佐藤大輔「皇国の守護者」から借用している。人間が電磁波を送受信する能力を「導術」と呼ぶ。我々の世界で電磁波と呼ばれているのは「導術波」となり、導術を扱いこなせる人材は「導術士」と呼ばれる。これらの単語も「皇国の守護者」から借用している。何故導術がこの世界で必要とされたのか。幾ら激烈な戦争があったからといっても、即時通信手段を社会が必要とする描写が欠けていた様に思われる。
モールス信号と同じく、導術波にはトンとツーの二種類の信号しか存在しない。ここで中国独特の事情が関係してくる。漢字は数万種類も存在し、それぞれの読み方は決めっているわけではない。たかだか数十文字を符号化すればよい欧米とは事情が異なる。また広大な中国大陸では、一つの文字をどう発音するのかすら各地方ごとに異なる。そのため文章ではなく、単語の羅列を送受信することになる。結果、複雑な情報を導術で送受信することはできない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 23:07:17
19252文字
会話率:34%