とある小説投稿サイトに『異界のおみくじ』という短編怪奇小説が投稿された。
実際に語り継がれる京都の伝承を元にしたこの作品では、文壇を目指す栗彦という名の男が、夢を叶えると言われるおみくじの内容を不服とし、底が着くまで引き明かした挙げ句、最
後にはその肉体を狐に奪い去られるという結末を迎える。
ある日“怪奇蒐集家”であり骨董屋の店主であるメザメの元へと、栗彦の妹だと名乗る女が、兄の魂を取り返して欲しいと依頼に来る。
ツユと名乗った女曰く、『異界のおみくじ』はフィクションではないという事である。
怪奇に目がないメザメは興味を示し、ツユの依頼を受ける事に決めた。
ツユはメザメの助手だというフーリという男と共に、怪奇を追う旅に出るのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 20:00:00
114668文字
会話率:41%
“呪いや祟りを代わりに受けてくれる人達がいる。呪われ代行屋、彼らに依頼すればあなたは救われる。払う代償はたったひとつ――”
そんな都市伝説が、まことしやかに囁かれていた。
そして彼らは実在する。
誰からも嫌われ呪われる“呪われ体質”の少
年、来栖野十児。
呪いを食べないと生きていけない少女、有栖川桐葉。
彼らは人々から呪いを、呪物を蒐集し、そして喰らう。
呪いに行き遭ったものは、彼らに助けを求めたなら解放されるだろう。
されど忘れてはならない。
人を呪わば墓穴二つ、悪意の報いは己に返る。
何処かの誰かを呪いし者は、何処の誰かに呪われる。
もしあなたが、誰かを呪ってしまったなら――――
呪われ屋は、あなたを喰らいに現れるだろう。
これは、呪いを喰らうため、人々を救うために、人知れず戦う者達の物語。
※この作品は、カクヨムにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 07:00:00
25770文字
会話率:37%
幽霊を見る事が出来る少年、道明寺雪緒。
彼はある日、雷に打たれてしまう。本来であれば落雷で死んでしまうけれど、何故だか雪緒は平安時代へとタイムスリップしてしまう。
平安で出会ったのは見目麗しい少女、安倍晴明だった。
その日から、起きている間
は現世、寝ている間は平安という二重生活が始まった。
二重生活に戸惑いながらも、雪緒は行方不明の少女を探すために、行方不明者が続出していると言われている怪異、きさらぎ駅へと向かう。
きさらぎ駅へと入る事の出来た雪緒だったけれど、そこは雪緒の調べたきさらぎ駅とは違い――
これは、少しだけ特別な力を持った少年と数多の怪異の物語である。
カクヨムさんにもアップしてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-18 23:19:53
62515文字
会話率:43%
ある日、くだらない理由で雷に打たれる主人公ーー道明寺雪緒。
雷に打たれ、目を開ければそこは異世界ーーではなく、平安の世であった。
平安にて、安倍晴明と名乗る女性と出会った事で、雪緒の運命は大きく変わる。
日中は現代、夜中は平安。そんな二重
生活を送る雪緒に迫り来る現代怪異。
「きさらぎ駅」「猿夢」「邪視」えとせとらえとせとら。
雪緒は晴明に知恵を力を借りながら怪異によって引き起こされる事件を解決するために奔走する。
最強の陰陽師、ギャルのお嬢様、陰陽少女、邪眼系中二病少女。かくも濃い人達に囲まれ、雪緒は怪異に巻き込まれる。
最強の陰陽師が師匠の怪異譚。
最初の怪異は「きさらぎ駅」。さぁ、怪異を暴こう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-30 22:38:35
510857文字
会話率:44%
これは様々な人達の蒐集談。
老若男女は当然で、時代も背景も環境も違う。
だから、その数だけ人の生き方。そして、終焉も違う。
それを見届けて、導いたモノたちも、やり方も、方法も。
だけど、それは長短もあり、美しくも醜く、そして近道したり遠
回りして。
終わりのときに寄り添い、導いて辿り着く場所のために話を聞き、解決や氷解をさせ、背中を押す。
そんな仕事や役回りだって必要だ。
世間の人の目には映らず、功績もなく、淡々と。
現でも、現世でも。
それは変わらない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 03:13:18
18704文字
会話率:48%
一部の特権階級だけが『前世』の力を引き出せる世界。
戦闘系の前世が求められる貴族家で、三男のロウは十五歳のある日――【蒐集家】の記憶と能力を継承した。
前世の自分は『ニホン』という国で孤独に生きた【蒐集家】だったらしいのだが……。
当然、現
世の貴族家が求める戦闘系の前世ではない。
家を追放されたロウは、自分についてきたメイドのシュノンと共に世界を巡ることに決める。
武人にこそなれないが、手に入れた【蒐集家】のスキルは役立つものだった。
彼は聖剣、聖獣、希少種族のケモミミ娘、不思議な力を持つ者たちと次々に縁を結び、果ては幻の『空中移動要塞』に拠点を設けるまでに至る。
これは追放された少年が、求めるもの全てを蒐集するまでの話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-25 19:00:00
138708文字
会話率:35%
高校受験に受かった長谷川穂那実は死んだことにされている祖父に会わせてもらえることになり、信州の山間の病院に訪ねていく。
そこで祖父に巣食う怪物に捕まってしまい、無意識に異界に渡ってしまうのだが、そこは自分が良く知る異界の竹林で、そこで異
界に魂を飛ばされたままになっていた祖父の魂を取り戻す。
無事に入学し中学時代からの友達と一緒に高校生活を始めた穂那実は、霊に憑かれ易い友人の弥生が暗い顔をしているが、始まったばかりの高校生活と家の事情もあって本人も「大丈夫」というし放っておいた。
母の妹の秋葉は美貌の怪奇小説作家で、売れる前からサポートしてた呪物蒐集家の代わりにゴールデンウィークも近いある日、栃木の温泉街にある旧家に呪物を引き取りに行くのだが、そこでその家の開かない箪笥に仕舞われていた埴輪に憑かれてしまう。
それに逸早く気付いた穂那実の弟の悠斗は、穂那実と父と金髪灰色の瞳の日本育ちの陰陽師佐藤大地と共に秋葉を迎えに行く。しかし憑かれた秋葉は隙をみて車で寝ていた父だけを載せ、穂那実達を置き去りにして、土蜘蛛退治の執念を抱えて逃げてしまった。
大人に任せるように穂那実は諫めるが悠斗は聞かずに、身内の大人達(母の従姉妹蔡怡君、祖父の良平と佐藤大地)、と共に秋葉を追って行ってしまった。
ゴールデンウィークに入った登校日には高校の遠足があって、それは「奥多摩むかし道」を歩くものだったが、怨霊に憑りつかれかけた弥生はコースにある耳神様という石に触れて、怨霊の声を聞き何度も自殺を図ろうとする。
何とか止めて手下の雑霊を祓った穂那実と友人達はその夜弥生に話を聞こうと集まるが、穂那実の介入に怒った怨霊に攫われてしまう。
秋葉に憑りついた古墳時代の巫女の霊は土蜘蛛を求めてさ迷い、後を追う悠斗達を翻弄する。秋葉と父の修吾の努力により、何とか巫女を成仏させた。
その頃、怨霊に付けられた怪我をおして穂那実は、陰陽道を教えてもらう先生だから姉弟が師匠と呼ぶ、母の従弟の恒平と共に相模湖を訪れる。
穂那実は祖母に約束させられたから除霊は出来ない。代わりに師匠が弥生を取り戻す為に産土神の力を借りて除霊を行うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 17:00:00
116470文字
会話率:56%
純喫茶『ぬらりひょん』
いつもそこにあり、しかしどこにもない喫茶店。
マスターと店員が相談承ります。但し「不思議な話」に限ります。
まずは一杯のコーヒーを。。
最終更新:2023-09-06 12:34:00
8913文字
会話率:25%
※毎週、月、金曜日の18時更新。
※エンディングまでだいたいのストーリーは出来上がっておりますので、問題なく更新していけるはずです。予定では250〜300話、150万文字程度で完結となります。(参考までに)
※この物語には実在の地名や人名
、建造物などが登場しますが、一部現実にそぐわない場合がございます。それらは作者の創作であり、実在のそれらとは関わりありません。
※2020年3月21日、カクヨム様で連載開始。
※2020年6月21日、小説家になろう様へ転載、連載開始。
あらすじ
2020年。世界には776冊の『異本』と呼ばれる特別な本があった。それは、読む者に作用し、在る場所に異変をもたらし、世界を揺るがすほどのものさえ存在した。
その『異本』を全て集めることを目的とする男がいた。男はその蒐集の途中、一人の少女と出会う。少女が『異本』の一冊を持っていたからだ。
だが、突然の襲撃で少女の持つ『異本』は焼失してしまう。
男は集めるべき『異本』の消失に落胆するが、失われた『異本』は少女の中に遺っていると知る。
こうして男と少女は出会い、ともに旅をすることになった。
これは、世界中を旅して、『異本』を集め、誰かへ捧げる物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 18:00:00
1473806文字
会話率:40%
『異本』。
それは、読む者に作用し、在る場所に異変をもたらし、世界を揺るがすほどの力さえ持つ、特別な本。
そしてここに、世界に776冊存在するというそれを、すべて集めようとする者たちがいた。
これは、彼らが『異本』を集める物語――で
はない。
その『異本』蒐集のかたわら、たわむれにその『異本』を読んでみた。その記録である。
※本作は『箱庭物語』の番外編です。が、時系列的に齟齬がある場合もございますので、本編とは別の、アナザーストーリーとしてお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-27 23:32:38
5902文字
会話率:44%
ーー本編 あらすじーー
主人公の「黒井 白」は、幼馴染の「黒木 光」に新作のゲームを同じ幼馴染である「黒野 剣」と共にやらないか誘われた。金欠だった白はそれを承諾し、友人たちと共にゲームを始めた。
そして彼は出会う。自らの欲望を満たせるで
あろう世界と
これは、彼がゲームの世界で思う存分に欲求を満たしていくための、戦いの物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-10 00:09:35
14999文字
会話率:62%
「未だ誰も手にしたことがなく、本当に実在するのかも不明——『幻想級』に指定されたアイテム。それを蒐集するのが、僕の目的です」
冒険者の少年センリは、モノの本質を見通す【鑑定眼EX】を持つフェルト族のショップ店員、ミコ・イヌイルに洞窟調査
の協力を依頼する。
二つ返事で引き受けたミコだったが、彼女は重度のショタコンで——。
平和なミノウ平原に存在する「竜忘れの洞窟」の謎を、二人は解き明かすことができるのか。
*9話(16000字程度)で完結の予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 18:15:12
16054文字
会話率:50%
蒐集した実話怪談や奇談をここに記す。
※不定期でYou Tubeチャンネル「奇談調査団NS」にて語ります。
最終更新:2023-05-28 18:36:29
788文字
会話率:9%
南野アキラは蒐集狂(コレクトマニア)である
無能とののしられながらも『集めること』に心血を注いでその日を暮らしていた
しかし、ある日『赤の魔女』によって異世界に転移させられてしまう
そこで出会った『緑の魔女』に『レアアイテムを100集めきる
ことを代償に元の世界に返す』と言われて……
蒐集狂の血を騒がせた南野はその提案に乗ることにする
かくして、南野のレアアイテム蒐集の旅は始まった
銭ゲバの女冒険者、天然ノーコンメシマズ魔法学生、中二病エルフ、ヤクザロリィタオーガなど、濃すぎる面々と共にレアアイテムを集める毎日
無能なりに営業の話術を駆使してレアアイテムを集めきれ!
ときに笑いあり、ときに涙ありの冒険活劇!
蒐集狂の生きざま、刮目して見よ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-29 18:20:45
843637文字
会話率:51%
仮想通貨で億万長者になった男は家に引き篭り、成金趣味を拗らせていた。高級腕時計にジャパニーズウィスキー、スニーカーやフィギュア。コレクターズアイテムならなんでも蒐集してマンションの一室に飾る。
楽しくも寂しい毎日。その朝もいつもと同じ
筈だった。
ぼんやりとTwittorのタイムラインを眺めていると、何やらおかしい。ゴブリンにオーク。スケルトンやワイバーンが街中で暴れている。
慌ててテレビをつけると真剣な顔をしたアナウンサーが叫んでいる。
「世界中にモンスターが出現しました! 今すぐステータスを確認して戦ってください!! 命を守るために!!」
あまりの剣幕に、「ステータス」と呟く。すると、左の掌にある文字が浮かび上がった。
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HN :未設定(影山聡太)
レベル:1
スキル:成金パンチ
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「な、成金パンチ……!?」
「値段=攻撃力」のスキルを手に入れた引き篭もり成金男は、家を出ることを決心する。その力を試すために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-14 07:19:59
28286文字
会話率:44%
遙か昔。私は偉大なる力を恐れられ、魔石に封印されし魔女。体は石の中で溶けてしまったけど、意識は残ったまま。今は美術品を蒐集する伯爵家にて、フェリシア令嬢に大切にされている。ところがある日、フェリシアの婚約者と幼馴染みの令嬢が浮気している現場
を、魔石の中から目撃してしまったのだ。悪女に誑かされた挙句に婚約破棄まで画策する悪い子に、私はある呪いをかけるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-10 20:09:18
5212文字
会話率:18%
数日前、うちの妹はおかしくなった。
思春期や反抗期、そんな言葉では説明できない行動や言動が続き、精神的に参った両親が親戚に相談すると、お祓いを勧められたそうだ。
後日、やってきたのは……祓い屋、神薙。
除霊を生業とする、年端もいかない少女
。
(1日1話更新 全5話1万字程度の掌編です)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-04 18:37:01
13794文字
会話率:44%
「冥の皇子」続編。ローラント皇子とジークリンデのその後と、ローラントの妹グレーテの恋物語。
皇女グレーテは結婚式当日、花婿が妖魔に殺された・・・しかもそれは二度目の婚礼も同じく起こった。それ以来皇女は喪服を着て部屋に閉じこもるようになった
。妖魔の花嫁と噂されるのが嫌だから外出しなかった。社交場の噂話の主人公にはなりたくなかったのだ。でもジークとの関りで少し前向きになりかけた矢先、自分のことを嘲笑する者たちの声を耳にしてしまい、グレーテは再び引きこもってしまった。
そんな皇女を心配したジークが解決策を模索していた時、耳にしたのがグレーテの宝物の話だった。それは幻の天才画家ロータルの絵画で密かに蒐集していると言うのだ。
彗星の如く画壇に現れた年齢も性別も分からない謎の画家ロータル。しかしそれはジークの一番上の兄クラウスだった。皇女が興味を持っている画家に会わせて気鬱を晴らしてあげたいと願ったジークは兄にあることを懇願した。皇女の肖像画を描いて欲しいと・・・興味が沸かないものの妹の初めての願いを無視することも出来なかったクラウスは正体を隠すという条件で、その話を受けることになったのだが・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-03 11:28:01
29766文字
会話率:59%
こちらは何となく難しい熟語を羅列したものです。
様々なサイトから蒐集したものを公開しております。
主なものは以下の通りです。
・goo国語辞書(デジタル大辞林)
・国語辞典オンライン
・漢字ペディア
・広辞苑無料検索
・コトバンク
また、様々なブログからも蒐集しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-28 20:00:00
134672文字
会話率:46%
恐れながら、読者諸君はご存知だろうか。
私たちが住まう、広大無辺に見えるこの世界を、『狭界(セカイ)』と呼ばう者たちがいることを。
ただ、どうかすぐに怒らないで、この先を聞いてほしい。
そのように呼ぶ彼らは、今より数世紀以前、読者諸
君のご祖先方の傍らにもきっと親しく寄り添っていたはずなのだから。
むしろ私たちが、彼らのいう『狭界』に暮らす私たちの方が、彼らを忘れ去りつつあるだけなのだから。
かつて、ある叙述家は彼らを指して、『迷い彷徨う、かの人々』と書き記した。
しかし、彼らの実像は当時既にして誤解を多く孕み、今となっては風化しつつある。また、真実はただ忘れ去れられるばかりではなく、形を変えて奇妙に語り継がれつつある。
現代の読者諸君におかれては、彼らのことを昔話の中に現れる出自不明の奇人、あるいは寓話的な役割を果たす精霊の化身と見なす向きも多いようだ。
しかし、彼らは決してそうではない。
実際には、今もなお私たちと同じように生き、ただ私たちとは少し違う生き方を続ける人間そのものなのである。
彼らは『迷宮』という、(この『狭界』に住む私たちからしてみると)奇妙奇天烈・摩訶不思議な行路をさすらい続ける、恐れを知らない旅人たちだ。
『荷背(カゼ)』。
彼らは自らを、そのように呼び表す。多くの場合、そのような人生に誇りをもって。
私はその中でも、とびきりの誇りをもって旅した1人の『荷背』について、皆様方にご紹介すべく、この書を編んだ。
かの者のあだ名は、『欠地伯』。
伯爵と名乗りながらも、その所以たる封土を持たなかった、旅する男。
是非、この奇妙な貴族の旅路を楽しみながら知っていただきたい。
最後に、本書の刊行にあたって、次の人々に最大級の感謝をささげたい。
まずは、この風変わりな伯爵の「紳士ぶり」を余さず書き留めておいてくれた、伯爵御付きの記録人たちに。
次に、本書の刊行際して多大なご助力をいただいた、ガラサン出版合同社、マジナ高等学問所付属文書蒐集館、『自由学院』の勇気ある某教授といった方々に。
そして、原稿執筆のため、私からリンゴ酒を取り上げて、部屋へカンヅメにした若き友人リダ・マーガスタンに。
※この小説は「カクヨム」様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-25 01:14:15
161690文字
会話率:47%
十七年前、国に忠誠を誓い、命を懸けて護国のために戦ってきた常勝軍が、一夜にして壊滅した。
戦場はあまりに悲惨で、何かに食い散らかされた兵士たちの残骸だけが残っていた。
遺体は身に着けていた軍の支給品に刻まれていた名前で確かめるほかなく
、帰りを待っていた家族は絶望に見舞われた。
花丹《かたん》国を襲ったその悲劇は、ある少年たちの心に深い傷を残した。
少年の名は翠琅《すいろう》。特異な外見とその力は、ある特殊な出自に関係している。
それは十七年前の悲劇が起こした偶然と必然だった。
翠琅は誓う。「家族をこんな目に合わせた奴らを決して許さない。必ず真相を暴き、白日の下にさらすのだ」と。
その願いに呼応するように、運命は様々な人を彼に引き合わせる。
見るからに怪しい〈蒐集屋敷銀耀〉で当主を務める悪魔に、美しき九尾の王。
最初は何も持たず、人脈もなく、ただただ兄弟と誓った使命に向かっていた翠琅だったが、しだいにそれは現実味を帯びていく。
栄誉はいらない。金銀財宝もいらない。ただ、名誉と誇り、そして真実を取り戻したい。
これは二人の少年が、失ったものを勝ち取っていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-08 18:16:26
131918文字
会話率:49%
ようこそ、『時雨堂』へ。
お気に召すままご覧ください。
最終更新:2022-08-12 23:53:31
13213文字
会話率:31%